【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!




お賽銭には金額によって意味があることをご存じだろうか。

5円・・・ご縁がありますように
12円・・・十二分に縁がありますように
15円・・・十分ご縁がありますように
25円・・・二重にご縁がありますように
45円・・・始終ご縁がありますように

しかし、中には悪い意味になってしまうものもある。

10円・・・縁が遠のく
65円・・・ろくなご縁がない。
75円・・・なかなかご縁がこない。
85円・・・やっぱりご縁がない。
95円・・・ここにもご縁がない。
105円・・・とうとうご縁がない。
500円・・・これ以上効果(硬貨)がない。

多ければ良いというものではない




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946 :本当にあった怖い名無し:2009/07/16(木) 01:31:24 ID:dHYfgh8jO
俺はずっと爺ちゃんちで育った。母の里帰り出産~子育ての間に、父が浮気や借金をしてたせいらしい。
物心ついたときには義父が母の婿になってたから、
本当の父のことなんか全然知らないし、父がいなかった時期のことも記憶にない。

俺が義父の息子じゃないことは、俺が結婚するときに初めて教えられた。
だが、俺自身は家族から教わるより前から知っていた。
「~くん(俺)の本当のお父さんはお父さんじゃないよ。~ちゃん(妹)の本当のお父さんはお父さんだよ」
いつも同じ台詞でそう言う女の子がいたから。
なんか変な記憶なんだが、神棚から女の子の顔がこっちのぞいてて、↑の台詞をリピートしてんの。ずっと。

女の子だと思ったのは、だいぶ後になってからだ。厨房のとき妹が生まれたのがきっかけ。
妹の名前が、台詞中の~ちゃんとまったく同じ名前に決まったとき、思い出したわけ。
それで、神棚から黒いもの(髪?)が垂れ下がってた気がしたから、女の子かなーと。
そのとき、父が義父だとなぜか考えていた理由にも思いあたった。記憶中の女の子から教わったんだと。
でも、神棚から女の子の頭が出てるなんて明らかに変だから、
子供にありがちな記憶の捏造だと思って、誰にも言わないでいた。

そのうち妹が言葉をしゃべれるようになって、神棚を見ると泣くようになった。
お姉ちゃんがどうのこうのと言う。
お姉ちゃんは俺が父の子じゃないと言って、妹は動転したらしい。
家にお姉ちゃんなんかいない。思いあたるのは例の記憶だった。

神棚の女の子のことは、妹も今でも少し覚えているらしい。俺の記憶と同じ台詞を妹も知っている。
俺は女の子の容姿のことは、髪の長さしか覚えていない。
妹は「頬にやけどか傷かあざがあった気がする」と言っている。
共通するのは、女の子の頭だけが神棚からこっちを見ていた、っていうシチュエーションと台詞。

別に恨み節を聞かされたり、気味悪いこと言われたわけじゃないし、事実を聞かされただけなんだが、
なんか気持ち悪い。




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127:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:01:36 ID: ID:y/qzGtBo0

中学生の頃祖父から聞いた話(話自体は祖父の父=曽祖父から祖父が聞いた話)

俺の地元の山に神主もいない古びた神社があるんだが、そこに祀られている
神様は所謂「祟り神」というやつで、昔から色々な言い伝えがあった。

大半は粗末に扱うと災害が起きるとかそんな話なのだが、そのうちの一つに
こんな話があった。それは戦国時代、当時の領主の放蕩息子が祟りなど迷信だ
といって神社のご神体を持ち出し、あろうことか酔った勢いで御神体に向かって
小便をかけたらしい。

それから暫くは何事も無かったのだが、数年後から異変が起きた。
(古い話で詳しくは伝わっていないが、口伝として語り継がれているのは以下のようなもの)

・詳細は不明だがあちこちで説明の付かない怪異が多発
・村人が何人も理由不明で失踪
・領主の顔が倍近くに腫れあがる原因不明の病気にかかり、回復はしたが失明
・問題の放蕩息子以外の3人の息子達は戦で重症を負ったり病気にかかったり
・問題の放蕩息子は乱心し山に入ってそのまま帰らず
・祟りを恐れた村人達が色々と神様を鎮める試みをしたが全てうまくいかず、村人は次々と村を去り事実上の廃村に

こんなところなのだが、まあ古い話であり、文献として残っているわけでもなく、事件の結末
も解らない中途半端な話なうえに、口伝として語り継がれる程度のものだったのと、その後村
に住んでいる人たちは後になって移り住んだ人たちばかりなので、いわゆる噂程度のものだった。

そして時代は変わって祖父がまだ生まれる前、明治維新から数年後頃の話。
神社は当時から神主などはおらず、村の寄り合いで地域の有力者などが中心となって
掃除や神事などの管理し、たまに他所から神主さんを呼んで神事をしてもらっていた。
また、口伝として残されている話などから、「触らぬ神に祟り無し」ということで、御神体は
絶対に誰も触れることなくずっとそのまま存在し続けていた。

続く

129:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:02:27 ID: ID:y/qzGtBo0

>>127の続き

戦国時代の事件以降、ずっとそんな状態で神社も村も何ら大きな出来事も無く
続いてきたのだが、ある年ある事件が起きてしまった。
ある日村の若い人たちが集まって話をしているときに、ふと前記の祟りの話が話題に
なった。その時数人の若者がこんな事を言い出したらしい
「祟りなんてあるわけがない、日本は開国して文明国になったのだから、そういう
古い迷信に囚われるのは良くない」と。

そんなこんなで、その後どういう経緯でそうなったのかは解らないが、迷信を
取り去るためにその御神体とやらの正体を見に行こうという事になったらしい。
まあ気持ちとしては一種の肝試し的な軽い気持ちのものだったのだろうと祖父
は言っていた。

ただし、全員が全員その話に賛同したわけでは無く、やはり祟りは恐ろしいという
ことで実際に見に行ったのは10人ほどの集団で、やはり肝試し要素があったので
夜中に集まり神社へ向かった。
(神社での一連の話は一緒についていった人から曽祖父が聞いた話。)
神社の境内に入り、拝殿の扉を開け中に入るとこじんまりとした祭壇があり、
そこの台の裏に古ぼけた桐の箱が置いてあり紐で厳重に封がされていて、どうやら
御神体はその中に入っているらしかった。

みなそこまで来たところで少し怖気づいてしまい、また、何か妙な胸騒ぎが
したため箱に触れることが出来なかったらしいが、最初に「迷信だ」と言い出した
やつが意を決して箱を手に取り、箱を固定していた紐などを解くと蓋を開けた。
中には綺麗な石(どうも勾玉らしい)が3つ入っており、とくにそれだけで何事も無く、
急に緊張のほぐれたため逆に気が強くなり、御神体を元に戻しそのまま朝まで
拝殿の中で酒盛りをしたらしい。

続く




130:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:03:10 ID: ID:y/qzGtBo0

>>129の続き

翌朝、拝殿で御神体の箱を開け、更に中で朝まで酒盛りをしていた事が
村中にばれ、若者達はこっ酷く叱られたらしいが、特にその後なにもない
ため、村人達もその事をそれ以上追求しなかった。
一応その時神社で酒盛りをした連中を連れて、村の地主が神社へ謝罪しに
行ったらしいが。

3年後、村で妙な事件がおき始めた。
村の外れに猪や鹿や猿が木に串刺しにされて放置されていたり、夜中に人とも
獣ともつかない不気味な声を聞いたという人が何人も現れたり、あちこちの
家に大量の小石が投げ込まれたり、犬が何も無い空を見上げて狂ったように
吠え出したり、これは曽祖父も深夜に便所へ行った時にみかけたらしいが、
黒い人影が何十人も深夜に列を作って歩いているのをみかけたりと、
とにかく実害のある被害者はいないが気持ちの悪い事件が多発し始めた。

こういった事件が多発したため、流石に村でも「3年前の事件が原因ではないか」
と噂になり始めたのと、治安の面から不安なので、村人は村の駐在さんと相談し、近隣の
警察署に応援を頼み警備を厳重にしてもらう事と、村で自警団を作り夜中に巡回する事、
それと同時に、3年前の事件を引き起こしたものたちでもう一度神社へ謝罪しに行く事など
が決まった。

しかし、様々な策を講じても一向に怪現象はとまらず、それどころかとうとう被害者
まで出るようになってしまった。
山に入った村人が、何かに襲われボロボロの死体で発見された事件を
かわきりに、子供が遊びに行ったまま帰らない、自警団の見回りをしていた4人が
4人とも忽然と消えてしまう、夜中に突然起き出して何か喚きながら外に飛び出し、
そのまま失踪してしまう、女の人が何かに追われているかのように必死で逃げて行き、
自宅に戻ると包丁で自分の首を掻き切って自殺してしまうなど。

続く




131:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:04:30 ID: ID:y/qzGtBo0

>>130の続き

そういった事件が立て続けに1ヶ月ほどで起きたため、最早村人達には手に負えないと、
何か解決策は無いか話し合っていたところ、村のおじいさんが「山向こうの○○神社は、
山の神社の神事の代行を何度かおこなっていて、それなりに縁があるようなのでそちらを
尋ねてみたらどうか」との提案をした。
他に何か良い案があるわけでもなかったため、だめもとで明日○○神社へ向かう事
で話し合いは終った。

翌日、地主が3年前の事件の主犯格などを連れて○○神社へ向かい、神主さんに
取り次いでもらう事にした。
神主さんは、とにかくお互い落ち着いて話そうということとなり、社務所で一連の事件等
の事を詳しく話す事にした。
しかし、ある程度話が進むと、神主さんは「それはおかしい」と言い出した。
どうも山の神社の御神体は祭壇の上においてある平たい箱に入った銅鏡であって、
桐の箱の勾玉は違うらしい。
戦国時代の話にしても、領主の息子が粗相をしたのはその銅鏡であると○○神社に
伝わっているらしかった。
そもそも、○○神社は何代も前から山の神社の神事を代行してきた経緯があり、
自分も若い頃に一度代行した事があるが、桐の箱や勾玉の事は全く知らないらしい。
実は地主も若者達が開けたのはてっきり祭壇の上の箱の事だと思っていたらしく、その時は
かなり驚いたのと、地主も桐の箱に入った勾玉の事を今はじめて知ったようだった。

また神主さんは、これは悪霊や祟り神による祟りの類では無く、もっと異質な何か別なも
のの仕業で、とにかく一度その勾玉を見てみないことには解らないが、もしかすると山の神社
の神様はその「何か」を勾玉に封じる役割があったのではないか?とのことだった。
神主さんは、まず○○神社に残る文献を調べてみて、何か勾玉に関する情報が無いか
調べてみるとの事で、2日後に地主の家で落ち合う事になりその日は帰る事となった。

続く




133:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:05:30 ID: ID:y/qzGtBo0

>>131の続き
2日後、地主と当事者の若者達が、地主の家で神主さんを待っていると村の駐在さんが
訪れ、怪現象が近隣の村や村の近くの陸軍の駐屯地でも起き始めている事、一部で
はそれに関連したと思われる失踪者も出始めており、どうも被害がこの村を中心として
あちこちに拡散しているらしい、まだこの村で起きている事が噂となっている兆候は無いが、
いずれ噂になり責任を追及されるかもしれない、早く何とかしたほうが良いらしい。

そうこうしているうちに○○神社の神主さんがやってきたため、皆でまず山の神社の
勾玉を確認しようということになった。
山道を抜け神社にたどり付くと、神主さんが自分が調べた事をまず説明し始めた。
神主さんが言うには、この辺りには大昔から何か良くないものがおり、その何かは
よく人をさらって行ったらしい。そこで土地に人々は土着の国津神にお願いし、この
良くないものを退治してくれうよう頼んだのだが、その「何か」の力があまりにも強く、
しかもさらった人々を取り込んでどんどん強くなるため、その神様でも力を封じ込める
のでやっとで、とても退治することはできなかったという。

要するに、その「何か」そのものは封じられたわけでは無くずっとこの村の周辺に
潜んでいたが、力が封じられて何も出来なかっただけであったと。
そこへ来て若者達が神様の封じていた勾玉の箱を開けてしまったため、再び力を
取り戻して人をさらったり殺したりするようになったとの事だった。

神主さんが言うには、戦国時代の話は恐らくここの神様による祟りで間違いないが、
今回の一連の事件はそれとは全く別であり、村の人たちが見た黒い人影はその
「何か」に取り込まれた人たちの姿で、最早この人たちを解放するのは無理だろう
との事だった。
また、今回の一件でその「何か」はまた更に力をつけたが、まだ神様の力を借りて
力を封じる事そのものは可能であるはずで、手に負えなくなる前に力を封じてしまわないと
いけない。そして、恐らくその「何か」は長い年月をかけて勾玉と一心同体のような
状態にあるようで、あまり勾玉から遠くに離れることが出来ず恐らくまだこの近くに潜ん
でいるはずだという。

続く




134:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:06:18 ID: ID:y/qzGtBo0

>>133の続き

また、封を開けてしまった若者達は全員この「何か」に魅入られてしまっており、
さらわれて取り込まれる事とは別の事に利用される可能性があり、「何か」の
力を封じた後でも全く安心できない、なので神様が力を封じた後、これとは別に
御払いをし、それでもだめなら○○神社は分社であるため、本体のある明神大社
へ行って御払いをしないといけない事を伝えた。
更に、「何か」の力を封じるため神様を降ろしている間、「何か」が若者達を利用して
儀式を妨害する可能性も十分にあるので、封を開けるときに立ち会った若者は
全員ここへ集めたほうが良いとの事だった。

そして神主さんは、地主にまず普段神事を行う時の道具と、紙に書いてあるものを
早急にここへ持ってくる様に指示し、若者達はここにいない者も含め全員ここへ
集めるように伝えると、首謀者の若者達には決して何があろうと神社の外へ出ないよう
伝え、自分自身は桐の箱を開け中の勾玉の状態を確認し始めた。
勾玉を調べていた神主さんが言うには、文献にあった通り、勾玉は力を封じるための
ものだったらしく、今は何の力も感じない。ただし、これもやはり文献にあったとおり、
「何か」は勾玉と一心同体なため、「何か」の異様な気配だけは勾玉からも感じるらしい。

数時間後、地主と村のものが神事に使う道具と残りの若者達を連れて戻ってきた
ため、そのまま国津神の力を借りるための儀式が執り行われた。
神主さんが若者達を全員縄で囲った「結界?」のようなものに入れると、祝詞をよみあげ
儀式が始まった。
最初は何事も無く進んでいたが、暫くすると辺りが異様に獣臭くなり、外で何人もの人が
うろつく気配がし始めた。神社へやって来た村人は全員拝殿の中にいるし、地主が
こちらへ戻る前に、残っている村人達に「今日は何があろうと家から出ないように」と
指示していたため、誰かがやってくることもありえない。
つまり「何か」が今、神社の外にやってきているということ。

続く




135:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:07:07 ID: ID:y/qzGtBo0

>>134の続き

神主さんが言うには、「今は神様が依代の銅鏡に降りてきているから絶対にあれは拝殿に
入れない、だからこちらから外に出なければ絶対に安全」らしく、あとどれくらいかかるか
解らないが、暫く我慢してこらえてほしいとのことだった。
それから朝まで儀式は続いたが、その間外からは獣とも人とも区別の付かない笑い声、
ざわつく大勢の人の声、何かが歩き回る音やガリガリと壁を引っ掻くような音、朝方になると
あちこちを無差別に叩いて回る音が聞こえてきていたらしい。

朝になり儀式が終ると、全員緊張から疲労困憊で、とにかく早く家に帰って眠りたかった
ので神主さんから「この後」の事を聞いた後拝殿の扉をあけた。
すると、あちこちの木が倒され、神社周辺はそこらじゅうに何十人か何百人かの人の泥だらけの
無数の足跡と、神社の壁には何か大きな生物が引っ掻いた引っ掻き傷があり、鳥や
狸などを食い荒らした残骸まであったらしい。

ちなみに、後から神主さんに聞いた話によると、この村は一度廃村になったためそれまで
の言い伝えや伝統が殆どなくなってしまい、その時に「何か」の存在の言い伝えや神社
の役割も伝える人がいなくなってしまったので、今まで神主さん自身も文献を調べるまで
儀礼的な単なる義務としての神事しか知らなかったのだという。
ただし、文献を調べて見ても「何か」の正体や○○神社と山の神社の関係などは殆ど
解らなかったらしいが。

終わり




136:名無しのオカルト 2009/04/28(火) 21:09:29 ID: ID:y/qzGtBo0

最後に、なぜこんなうろ覚えのような文才の無い文章をあえてここに書いたかというと、
2年ほど前にその地元の神社が盗難事件にあい、中の祭具や御神体など一式が全て
盗まれたから。
最近多いらしいですね、この手の盗難事件。
問題はその泥棒が桐の箱も盗んだらしい事と、あと数ヶ月で3年目であること、あとは
この「何か」は勾玉周辺の人々を周囲数十キロの範囲で無差別に襲うという事実です。

祖父が言うには「今更どうにもならないし、勾玉の場所がわからなければ対策の
しようが無い」のだそうだ。




215:名無しのオカルト 2009/04/30(木) 10:33:15 ID: ID:nu0jr6z/0

>>136
その話って東北の方の事件か?
地方紙のサイトで何年か前に神社の御神体の鏡が盗難に
あったって記事を読んだような。
元記事探してみたが見付からないのであれだが。




182:名無しのオカルト 2009/04/29(水) 19:30:11 ID: ID:Z8h79iWK0

勾玉の話はなかなか面白かった
ちゃんと構成されてる感じで
村の人にとっては厄介な物始末してもらって
却って良かったんだろうね




185:名無しのオカルト 2009/04/29(水) 20:36:50 ID: ID:St+DKXlWO

>>182
後、数か月で盗まれてから3年て書いてある。
村に祟りが無いとは限らないんじゃね?




186:名無しのオカルト 2009/04/29(水) 21:05:27 ID: ID:Z8h79iWK0

>>185
盗んだ人がやばそうじゃない?
親玉は勾玉にくっついてるんじゃないっけ
でも死んだ人たちはずっと村周辺に居るのかな




189:名無しのオカルト 2009/04/29(水) 21:30:05 ID: ID:i3ZVMiQm0

勾玉の話面白いな
死んだ村人は取り巻きっぽいしMVPボスが
出現したら呼ばれてボスんとこいくと勝手に想像。







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391:一、:2006/07/28(金)22:51:16ID:C+FpdjMT0
私の父方の祖父は今年で齢90近くになるが今でも現役の漁師だ。

年一度、盆に九州の祖父の家に遊びに行った時は、祖父と一緒に沖に出て釣りをするのが今でも恒例になっている。

私が小学5年の夏休みに、初めて祖父の家に遊びに行った時のこと。釣りをしようと祖父の舟で、二人だけで朝方の5時に港を出てとっておきの漁場に向かう。


数十分して漁場に着いたので舟のイカリを降ろし、仕掛けを作って海に竿をおろす。早起きしたせいかうつらうつらと眠たくなってきた私は、祖父に「何か面白い話しをしてくれない?」とお願いした。

祖父は「うーん・・・」としばらく考えて、ハッと何か気付いた様子。日焼けで真っ黒な顔をしわくちゃにして、ワハハと笑いながら言った。

「こんな話があるんだ」

祖父がまだ20歳そこそこで親父と一緒に漁をしていた時のこと。その頃は大正・昭和初期で漁師達は貧相な小型エンジン船で沖に出て漁をしていた。

ある日、祖父の父が目の病がひどくなり病院に行くことになったため、祖父が1人で漁に出ることになった。


392:二、:2006/07/28(金)22:53:00ID:C+FpdjMT0
漁場へ付いていつものようにイカリを降ろして準備を始めたところ、船首前方の10m程先に、何かプカプカ浮かんでるのに気付いた。よく目を凝らして見ると、それは土左衛門(水死体)だった。

今の世なら大騒ぎになるけど、あの頃はホトケさんの数が結構多かったため、それ程大騒ぎすることはなかったと言う。

それにこの地域の漁師の間には水死体を「オエビスサン」といって、豊漁をもたらす神様として祀(まつ)る信仰があり、身元が分からないホトケを引き上げた漁師は村の道の辻に埋めて、その上に塚を立てて弔(とむら)っていた。

そんなこともあって、祖父はホトケさんを決まり通りに舟の左舷(さげん)から引き上げる。見るに耐えない姿で土色でブクブクに膨らんだ体、服もボロボロ。

当然身元など分かるわけがない。ただ、来ている着物や背丈から言って男のようだ。

さすがにこのままホトケさんを舟にあげたまま漁を続ける訳にはいかないので、港へ帰ることにした。


393:三、:2006/07/28(金)22:54:45ID:C+FpdjMT0
よっこいしょとイカリを舟に引き上げようした。

ところがイカリが重たくてなかなか持ち上がらない。ここら辺りは砂地なので岩に引っかかることはない。

不思議に思った祖父は服を脱いでフンドシ一丁で海に飛びんだ。イカリを見ると、何か絡みついている。近くまで潜ってみると、ようやくそれが何か分かった。

女の髪がイカリに引っかかっていた。もちろん、女はホトケさんである。着物もボロボロで、長い髪の毛が唯一ホトケさんが女だとわかる材料だ。

これはさすがに気味が悪かったが、このまま置いて帰るのも申し訳ないと思った祖父は、この海中の女を引き上げて舟に乗せ、そして港へ引き上げた。

港に帰ってくると、仲間の漁師から「大漁だな」とからかわれたりしながら、この顔に見覚えのある奴はいないかと村中聞いて回った。

結局、このホトケさんたち2人の身元は分からない。


394:四、:2006/07/28(金)22:58:29ID:C+FpdjMT0
しょうがなく、祖父は自分の家族でこの二人をオエビスサンとして道辻(みちつじ)に埋めることにした。

着衣を脱がして装束に着替えさせる際、男の着衣から鉄製の薄くて小さな箱があり、中から一枚の紙切れが、綺麗な状態で出てきた。どうやらこの男は心中で海に飛び込んだらしい。

紙には心中相手の女に対する気持ちが書かれていて、「愛してる」とか、「生まれ変わっても一緒にいよう」などと、読んでるこっちが恥ずかしくなったそうだ。そしてもう一つ気付いたことがある。

男と女の首のうなじの辺りに入れ墨が彫ってあった。それは両方とも同じ入れ墨で、バラの模様だった。

「これはもしかして・・・」と、祖父は家族と相談した結果、二人を一緒の塚に祀(まつ)ることにした。

その後、豊漁はこれといって続かなかったけれど、祖父の嫁、つまり私の祖母が子供を身籠もったことで一家は大喜びして、これもエビスサンのおかげだと、しばらくは塚にお供えを欠かさなかったそうだ。


395:五、:2006/07/28(金)23:00:43ID:C+FpdjMT0
何か怖いようなめでたいような変な話だというのが、話を聞いた直後の私の感想だった。

祖父は「どうだ、怖かったろう」とクシャッとした顔を余計にしわくちゃにしながら笑った。

暗くなったので港へ戻った。家に帰ると仏壇と神棚に今日も無事に帰ることができましたと祖父と一緒にお祈りする。

その時、ふと気が付いたことがある。祖父の父と母の遺影の他に、後ろ側に1人のおかっぱ頭の女の子の写真があった。

「この人誰?」

祖父にと聞くと、

「娘だよ」

という。はて、その時まで父に姉妹がいたなんて聞いたことがない。私の不思議がってる顔をみた祖父が説明を付け加えてくれた。

「この子は娘で、〇〇(私の名前)のお父さんの双子の妹だよ。首の裏に二人ともに大きなホクロがあるんだ。」

そういって祖父はまたワハハと笑った。


398:六、以上:2006/07/28(金)23:27:45ID:C+FpdjMT0
その後、父親に確認したところ、カナという妹がいたことは間違いないらしい。

病気でまだ10歳も行かないうちに病気で亡くなったそうだ。父に恐る恐る首のホクロについて聞くと、

「ああ、そういやあったな。でも双子だから当たり前だろ」

と言われた。それはそうだ、双子なら同じ位置にホクロがあるのは不思議ではない。ただ、私は祖父の話を聞いたためか、どうも気味が悪い。

夜中に、懐中電灯を持って祖父の言っていた塚にやってきた。そこには、だいぶ風雨にさらされた大きな丸い石が置いてあった。

そして電灯で照らしてみると、そこに二人分の名前が彫ってある。ハッキリとは読み取れないが、そこには私の父の「政次」という名と、父の死んだ妹の「カナ」が刻んであった。

結局、怖くて父にも祖父にもこれ以上この話はしていない。今でも盆に帰ると、私はふらっと何かに誘われるようにこの塚に来て手を合わせている。




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651: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 20:11:27.17 ID:0GNHLL1T0.net
俺は霊感があるらしい。
父方の婆ちゃんがその家系で、親父も俺も兄も五感のどれかで
他人には認識できない何かを認識できる。

俺の場合は耳。
明確な言葉として聞こえることはほとんどないけれど、
何かを伝えようとしてる声が聞こえるとこがある。

小学生の頃、夜中に親戚の家から車で帰る途中で
車の後ろから声が聞こえた。
恨み節ではなく、穏やかだが強い意思のある
『ああ亜ァァああ』
みたいなの。
バッと振り返って後ろを凝視するが何もない。
隣の兄はビクッとして頭をかきむしった。
親父が俺たちに声をかける。
「お、おぉ落ち着け…大丈夫だたぶん多分…」
車内は静かにパニックになりながら、無事家に到着。
極度の緊張で俺と兄は倒れるように寝てしまった。

翌朝、親父が喪服や数珠の準備をしていた。
「お前たちも早く準備しなさい」
「なんで?」
「夢でひいばあちゃんがお別れを言いに来た。
昨晩見えたのも、きっとそうだったんだろう」
10時頃電話が鳴った。ひいばあちゃんの訃報だった。

親しい人間の接触でも、この世ならざるは怖い。



652: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 20:24:26.77 ID:0GNHLL1T0.net
近所の人が非業の死を遂げれば、すぐにわかる。
ペットが亡くなる時もたいてい聞こえる。

一番ビビったのは大韓航空機墜落事故。
5kmくらい離れてるのに、一晩中たくさんの呻き声が煩かった。

最近だと爺ちゃんが亡くなった時。
「おうおうおうおぅぉぅぉぅ…」
ってフェードアウトしてった。
急にくるから鳥肌もんですよ。



657: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/06/20(土) 08:58:10.96 ID:aLKmtmJg0.net
>>652
5㎞しか離れてないところに飛行機落ちたってすげえな





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