仕事関係の荷物がやたらと増えて、置き場が無くなったので、
独り身には広すぎる位の部屋に引っ越した。
数日もしないうちに室内に、自分以外の気配がするのに気づいた。
気配なんてものじゃないな。移動する足音。ドアなどの建具の開閉音。
気のせいでなく、物の位置が変わってるetc…。
気にはなるが大して怖くも無かったので、しばらくはそのまま生活してた。

半年もすれば慣れてしまい普通の事になっていたが、
丁度実家の方に帰る機会が出来たので、
そっち方面の友達に会う約束取り付けようと、ソイツに電話した。

ソイツは代々陰陽師をやっている家系の現当主で、たまに世話になっていた。
何の気も無しに家の事を電話で相談してみたら、

『式神飛ばして観てやるから、一回電話切るよ』と。

ちなみにコイツは、今の俺の家に来た事はない。
しばし後、かかり直して来た。

『分かった。お前、本や書類の束と衣類を、一部屋に押し込んでるだろ』

まさにその通り。
今回の引っ越しは、仕事柄増えすぎた本と書類が
おさまりきれなくなっての事だったのだが、
リビングに隣接した12畳の洋室の、
半分に本や書類、残り半分に衣類を収納して、
大きいクローゼットとして使用してた。

それがいけけないらしい。

自分の力では何も出来ない自然霊などに、
わざわざ頭と体を与えてやるような、すこぶるナンセンスな収納らしい。
でも、何か特別悪さをするとかは無いらしいし、今更模様替えもキツいので、
気配が強くて気になって来た時に使える、簡単なお清めや払い方とか教えて貰った。

今の所、それで何のトラブルも無く快適。
代々つづく位の陰陽師だもの。やっぱ伊達じゃ無いんだなと関心した次第。 ☜1日1クリックの応援お願いします