398 :本当にあった怖い名無し:2011/08/23(火) 23:01:55.66 ID:HYnT0zg+0

5年前まで京都に住んでてな、

俺は大学生で、コンビニでアルバイトしてた。
そんで、俺の通ってた大学ってのがまた田舎っていうか、

山の中に校舎あるのよ。
敷地内にリアルに

『猪注意!!』なんて看板あるわけww
ぶちゃけ↑で大学、特定されそうなんだが。


398 :本当にあった怖い名無し:2011/08/23(火) 23:01:55.66 ID:HYnT0zg+0

まぁ、そんな大学に、

歩いて5分弱の所に住んでた。
こんな所だから、街灯なんてほとんどないのよ。

マジで真っ暗。
当時は、流石は京都!風情があるぜ!

とか思ってたw

いい加減、貯金尽きて、

二回生の春くらいからコンビニの深夜勤始めた。

廃棄の量にビビッたね。
一ヶ月くらい務めてから、もう本当に面倒くさくなってね。

コンビニ行く道を探索しまくった。
バイトがメンドい→探索になった理由は俺に聞くな。

399 :本当にあった怖い名無し:2011/08/23(火) 23:03:27.40 ID:HYnT0zg+0

そんなこんなで、探索中に何か社?みたいな?

そんなんがある道を見つけた。
もう本当にボロボロ。
あちこち傷ついてるし、社にある御神体っていうの?

が、近所の馬鹿ガキのせいか原形ない、ただの石になってた。
まぁある意味、原形だな。
イメージ的に言うなら、夏目友人帳の露神さまみたいなの。
凄く可哀想だと思った。

つーか不憫に感じてな。
大学の専攻が歴史ってのもあったし、

宗教学の講義も習ってたから、
(習ってたくせに?付けまくってすまん。不真面目な学生でした)
山の社なんて、時代違えば結構な信仰の対象だろ?
それで、どーせ廃棄捨てるんだったら、

ここに御供えすればいくない?って発想になった。
ちなみに、御供え物は饅頭とか団子。


400 :本当にあった怖い名無し:2011/08/23(火) 23:05:05.37 ID:HYnT0zg+0

そこから俺の日課は、
大学終わる→寝る→22時からバイト→

4時終了→御供え→寝る→大学
になった。
不思議なことに、

御供え物は次の日にはなくなってた。
まぁ今考えると、不思議なだけで、当時は「よしよし、いい食いっぷりだ」

とか、特に深く考えず思ってた。

そんな日を続けて、

コンビニの制服が半袖から長袖になったくらいだと思うんだけど、
明らか未成年の、襟足の長さが戦闘能力の高さと勘違いしてる金髪DQNが

タバコ買いに来て、テンプレ通りに断ったら、

俺のチャリをパンクさせやがった。
悪いとは思ったけど、あまりにイラついたんで、

歩きタバコしながら帰った。

社の前に通りかかってもタバコくわえてて、

いつも通り御供えしてたら、
タバコ煙かったのか「コンッ!」

って声ってか音が聞こえてな。
聞き間違えと思いつつも、

試しにフーって吐いたらまた聞こえたw
恐怖心とかは全然なかった。
言うまでもなく、俺の日課はひとつ増えたw

401 :本当にあった怖い名無し:2011/08/23(火) 23:06:39.46 ID:HYnT0zg+0

飽き性で長続きしない俺が唯一、

卒業でバイト辞めるまで自発的に続けられてたのが、

この御供え物だった。


コンビニを辞める最終日に、

いつも3時くらいにワンカップ買って帰るお爺さんに、
「○○道の少し外れにある社って、なにを祀ってるかご存知ですか?」

って聞いてみたら、「知っとるよ。狐さまが祀られとる」
詳しく聞くと、やっぱり昔は、

多くはなかったけど拝みに来てる人がいたらしい。
今では、亡くなったり入院してたり遠くに行っちゃったりで、

ほとんどいないということだ。


(爺さんが、儂も腰が云々ほざいたから、

深夜に酒買いにくる人が何をwと突っ込んどいた)

最後の御供えの時、まぁ、最後ってんで、

きちんとかがんで頭下げて手を合わせた。
その最中、何か気配を感じて薄目開けたら、

黄色くて先が白い尻尾が見えた。
瞬きしたら消えたんだけどね。



こんな感じw 
怖くなくてごめんねw
大学の講義のことなんざかけらも覚えちゃねーけど、
このことに関してはなんでか鮮明に覚えてんだよね。




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