118 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 12:05:55.96 ID:t4qKPEpb0
昨年の夏の話。

その夜は友人との飲み会で、かなり帰りが遅くなった。
終電も逃し、このまま朝まで飲み明かすかーって話だったんだけど、
私は次の日用事があったので帰ることにしたんだ。
私の自宅は新宿からそう遠くなく、
タクシーに乗ればすぐに着くけど、まあ歩けない距離じゃないし、
酔い覚ましがてら歩いて帰るかってことで、暗い夜道を一人で歩いた。


119 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 12:10:02.74 ID:t4qKPEpb0
賑やかな繁華街を離れ、住宅街に入る。
夜風が気持ちいなあなんて考えながら歩いていると、
突然、暗がりから
小学校低学年くらいの全身黒ずくめの男の子が現れて、「むかえにきました!」って私に言うんだ。
私が「え?」って戸惑っていると、
男の子は私の顔をじーっと見つめた後、
「あっ、ごめんなさい!間違えました」
って走って行っちゃった。


120 :本本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 12:12:19.36 ID:t4qKPEpb0
なんなの、あれ…
時刻は午前2時を回ったところ。
こんな夜中に小さな男の子が一人で外をうろついているなんて、どう考えてもおかしい。
不審に思いながらも、その日は無事に帰宅。

まだ起きていた弟に今あったことを話すと、
「死神だったんじゃねーの?持ってかれなくて良かったなw」と笑われた。
私もそーだねなんて笑いながら、さして気にも留めていなかったんだ。


121 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 12:14:53.64 ID:t4qKPEpb0
数日後、近所で不幸があった。
亡くなったのは私と同じ年頃の女の子。
原因不明の突然死だったらしい。
そしてその子の家は、あの日の夜、男の子が走って行った方向。

単なる偶然かもしれないけど、
本当にあの男の子は死神だったのかもしれない。
もしあの夜、私が間違われたままだったら…そう思うと背筋が寒くなった。


122 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 12:18:01.13 ID:t4qKPEpb0
以上です。
長くなってすみません


124 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 15:10:42.78 ID:QNMsNbqKO
>>122
全身黒ずくめって、どんな服装だった?
学ランに黒の短パンとか?


125 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 15:26:47.67 ID:kuSn5LVK0
>>124
いや、上は長袖トレーナーに下は長ズボンだった。
真夏なのに変だなあと感じたのを覚えてる。
あと、顔は暗くてよく見えなかったけど、凄く色白な子だと思った。


126 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 15:35:09.21 ID:QNMsNbqKO
>>125
ふむ、人によって見え方が違うのですね。
僕の友達は、般若の顔で白い着物を着たのを観たって言ってましたね。


128 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 15:44:12.77 ID:kuSn5LVK0
>>126
般若の顔に白い着物…それは怖いですね。
そんなのに夜道で出くわしたら失神してしまいそうです。

そのお友達は霊感のある方なのでしょうか?
私は生まれてこの方、
霊の類を一度も見たことは無かったので…


129 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 15:56:34.62 ID:QNMsNbqKO
>>128
正確には友達の母親です。

その母親が小さい頃に祖父(だったかな?)が危篤状態で寝込んでいるところに、
枕元にそれが正座した状態で現れ、祖父を見ていたそうです。
そして、ふっと息を祖父に吹きかけると、一瞬で亡くなったそうです。


146 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 21:59:33.91 ID:UEDKmXu60
>>126
病院勤務だったうちの母は、サラリーマン風の眼鏡をかけた人を見ていたそうだ。
書類みたいなのを手にしながらウロウロし、
その人が近づいたベッドの人はその日に亡くなるらしい。

ある時、母が心臓を悪くして入院した。
手術前に、
「あの男がきた、お母さん助からないよ。今までごめん。あまりいい親じゃなかったね」
母は手術中に亡くなった。

だから嘘ではないと思ってる。


147 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 22:07:30.28 ID:VrwJD06R0
逆に助かったとか言う話はないんだろうかな。
生死の境をさまよって息吹きかけられたら助かったみたいな。
イメージが作り出すものって
生死の境でも如実に現れるもので、面白い。


150 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 22:53:08.88 ID:Yr8fgjYC0
>>147
IDが変わっちゃったけど、死神に出会った話をした者です。

私の弟はいわゆる『見える』人らしく、小さい頃から不思議な体験をしていました。
その中で頻繁に見るという、真っ白な男の人。
弟いわく、その男が着ている服はもちろん、肌も髪も真っ白で、とても綺麗な顔立ちをしているそうです。
その男は主に家族が風邪などで寝込んでいる時に現れるらしく、
それが身体に触れると、
次の日には嘘のように体調が良くなっていたとか。


151 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 22:55:27.60 ID:Yr8fgjYC0
以前、祖父が病気を患い入退院を繰り返していた時期がありました。
そんな時、決まって現れるのが例の白い男の姿で、
祖父の身体に触れては消える、という光景を弟は何度も目撃したそうです。

でもある日、弟はその男の姿が
いつもより黒くなっていることに気がつきました。
それは祖父に触れている手から始まり、回を重ねる毎、じわじわと男の全身に広がっていったそうです。

その後、祖父の病気は無事に完治し、今でも元気に過ごしています。
しかしあれ以来、
家族が病気になろうとも、白い男は一度も姿を見せたことがないそうです。


152 :本当にあった怖い名無し:2013/03/05(火) 22:58:29.71 ID:Yr8fgjYC0
これは後に祖母から聞いた話なのですが、
私の家には代々祀られてきた守り神がいるらしく、
それが悪いものを吸い取ることによって、家族を災いから守ってくれているとか。
しかし、その神様の容量がいっぱいになってしまうと
今度は悪霊となり、逆に災いをもたらす者になってしまうそうです。

弟が見た男がその守り神だとしたら、
家族に降りかかる災難を吸収する度、その姿は黒くなっていったのでしょうか。
今となっては分からないですが、悪霊になっていないことを願うばかりです。

すみません、
長い上に少し趣旨がずれてしまいましたが、
これが私の知っている『助かった』という部類の話です。







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