317 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/04/19(水) 18:15:29.66 ID:UtGhkWyw0.net
日曜の昼過ぎ、縁側に敷布団をしいて2歳の息子を胸に乗せ昼寝をしていた。 
しばらく経った時、急に胸に息子以外の重みがグッとのしかかった。 
(苦しいなあ。娘(4歳)が乗って来たのかなあ。それにしては重いなあ) 
何故か意識が朦朧として体が動かない。目を薄っすらと開けて見ると、息子が胸にしがみついて寝ているだけだった。 
(そういや娘は嫁と出掛けたよなあ。何だろうなあこれ)と考えていると。 
バン!と急に縁側のガラスを叩かれた。 
相変わらず体が動かないので横目でその方向を見ると、誰かがガラスにベッタリとくっついてこっちを見ていた。 
ハッキリとはわからないが、近所に住むAさんというおばさんのようだった。 
Aさんは再びガラスをバン!と叩くと、今度は「あんた!何してんの!」と怒鳴った。
そして続けて「そこをどきなさい!」バン!「出て行きなさい!」バン!と何度か繰り返した時、
息子がビクンとし「うわあん!」と泣いて起きた。 
その瞬間、頭が冴え体が軽くなった。 
息子を抱えながら起き上がり、パッとAさんの方を見た。 
しかし、さっきまでガラスにベッタリとくっついて怒鳴っていたはずのAさんの姿が無かった。 
ほんの数秒だったので不思議に思い、ガラスを開け縁側から庭に出たが誰もいない。 
何か気持ち悪い体験したなあと、また縁側に戻ろうと何気なくガラスを見ると、手の平の跡がクッキリと残っていた。 
やっぱり来てたよな!とモヤモヤしながら縁側に座っていると、嫁と娘が帰って来た。 
嫁にたった今の出来事を話したが、「夢でも見てたんでしょ?」と鼻で笑われてしまった。


318 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/04/19(水) 18:16:30.09 ID:UtGhkWyw0.net
その日の夕方。4人で夕飯を食べていると玄関のインターホンが鳴った。Aさんだった。町内会の集金に来たらしい。 
俺は何となく怖くて、リビングから玄関で嫁とAさんが話すのを黙って聞いていた。 
Aさん「今日の昼間、一度来たんだけど誰もいなくて」 
嫁「え!そうなんですか?」 
Aさん「車があったからご主人いらっしゃるかと思って、インターホンを鳴らしたんだけど誰も出なくて帰ったんです」 
嫁「えっと…ああ…そうだったんですね。すいませんでした」 
Aさん「いえいえ、大丈夫ですよ」 
(いやいや、嘘つくなよ)と聞いていると、
突然大きい声で「そうそう、ご主人に言っておいて。恐い顔の女の子が来てるわよって」。
そう言うと「おやすみなさい」とさっさと帰ってしまった。 
まるで俺に聞かせるかのような大きい声。 
何となく事情がわかりゾッとした。
実は数日前、同僚と飲んでいる時に恐い話になった。 
その時、俺は小学校の時の同級生の話をした。 
Bちゃんといって、目付きが鋭くいつも怒っているような恐い顔の女の子だった。 
特に虐められていたとかそんな事はなく、普通に皆んなと仲の良い女の子だったが、ある時交通事故で亡くなった。 
その葬式に出た時に、同級生の誰かが「Bちゃんの慰霊写真の顔が恐い」と言い出した。 
確かに白黒の写真は、いつも以上に目付きが鋭く恐い顔だった。 
俺も同級生に合わせ「めちゃくちゃ恐いな」と言った瞬間、耳元で「こわくないよ」とBちゃんの声が聞こえた。そんな話をした。
ああ、Bちゃんが怒って来てるんだと思い、直ぐに「ごめんなさい。ごめんなさい」と謝った。
その後は特に変わった事はなかったが、何となくAさんに会うのが怖くなってしまった。 


ちなみに後日、嫁がAさんに縁側での出来事を聞いたが、昼間はインターホン鳴らしても出ないから本当に直ぐ帰ったとか。
おまけに「勝手に庭に入らないわよ」と笑われたらしい。 
嫁は「絶対に夢」と言うが、俺はAさんが嘘を付いてるようにしか思えなくて、何だか釈然としないまま今もいる。




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