202
戦前ある男が難病に罹り、大本の神職が祓いの儀を執り行った。
この男に憑いていたモノはかつて男が熱烈に信仰していた某稲荷の眷属であった。

眷属曰く「この男の命を取りに来た」。
仔細を尋ねるとこうだ。
男はかつて某稲荷の熱烈な信者であり、自宅に稲荷の社を建てるほどであった。
この眷属はそのとき選ばれて男についていったものである。
眷属は陰日向に男の家業を助け、近所が家事の時は、被害が及ばぬよう身を挺して働いたという。

ところが男は神そんな恩も感じず、あっさりと別の流行神の乗り換え、稲荷の社も破棄する暴挙にでた。
「このような理をわきまえぬ行いをしたことにより、男の命を奪いにきたのだ」
と眷属は悔しさを顕わにしたという。

男はその話を聞き、自分の不心得を心から詫びた。
その後大本の神職のとりなしもあり、男は一命を取り留めた。

何かお稲荷さんに同情してしまう話だね。

203
>>202
狐さんカワイソス…
なんとなく、この狐さんは雌だったような気がするなぁ


204
そうかな?
お稲荷さんに対して同情すると言うより、
「色々としてやった」
と云う稲荷眷属さんの自己満足心がナンとも可哀相で已まない。

そこまで言うので在るならば、その男の立場から言わせると、
社まで建てて奉ったのであって、中々どうして普通の平民では成せる事ではない。

乗り換えを裏切りと見て命まで獲りに来る様で有ったのなら、何故そこまで手助けをするのだ?
人間同士でもその様な事は多々あるが、一々相手をコロしはしない。
目先の利かなかった己を恥じ、ただ去るのみ。

逆に言わせると、100か0かの様な過激な素行なので乗り換えられたのでは無いだろうか?
神とは、チカラは有るが心は狭く荒んで居るのか?
それならば、元から人間に干渉したり関わるべきでは無いと思うがな。

例えば雷神、同じ落雷でも人に落ちれば確かに被害が出るが、
天候が荒れ始めた時、キチンと身を隠し、それが畑に落ちれば豊作となる。
絶えず同じ状況を、行い一つで良くも悪くも成るので有るならば祭り概もあるが、
奉ってくれるなら助けるが、奉らないのなら殺すとなると、
神とは一体何の為に存在するのだろう、甚だ疑問である。

ただ、その男はとっても糞である。
だから皆も最後はキチンとしようね。


205
どうかな?

眷属の立場からすれば、稲荷神から直々に選ばれた立場であり、眷属にはこの男
を保護する意外の選択肢はない。よって目先がきくとかきかないとかの話ではない。

この男の場合、ただ別の流行神に乗り換えるだけではなく、あろうことかその
世話役まで勤め、稲荷の社は元の某稲荷になんのことわりもなく一方的に破棄した。

その非礼と恩知らずぶりに眷属が激しく祟ったと考えるべき。
これは>>204が言ってる奉る奉らないの単純なゼロイチ話ではないね。

祟る力がないならご利益を与える力もないとは言えるけどね。
全般的に日本の神様は祟る時、命をとりにくるから怖いらしいよ。
だから日本では昔から祀り鎮める知恵というのがあったんだけどね。

>それならば、元から人間に干渉したり関わるべきでは無いと思うがな。
それは>>204の勝手な言い分。


206
ちなみにその流行神は眷属がつぶしたらしいよ。


209
>>205
その眷属は、何故派遣元の稲荷神に対して物言いをしないのだろう?
選択肢がないのなら、何故祟りコロせる弱い相手の人間を追い詰めるのでは無く
稲荷神ではないのか?
結局、只の弱い者虐めでは無いだろうか?

家業を助けたのであれば、其の分を無にするなり、
本来起きたであろう火事を起こすと云う事であれば解らなくも無い。
命を獲る行為まで行くのは、やり過ぎではないかな?
そこに疑問を持つ訳なんだがね。
これは確かにこれは私の言分なのだけど、疑問を持たずにはいられないな。

確かに日本の神の多くは荒神は多いと思う、ましてや古神道系の自然神などは特に、
その様な傾向に言い伝えられているものも多く聞く。


213
>>209
言って見れば、神様を人間のモノサシで測ることはできないってことなんじゃないだろうか。
古今東西人間は常にそんな不条理に直面してきた訳だし。

ちなみに一旦稲荷神から派遣された眷族達は自分の意思で帰ることは出来ないと聞く。


208
信仰神をブームで変えるって、ミーハーすぎるよね
私も勉強して解かったんだけど、神様は慈悲深く恩恵を与えまくるわけじゃなく、
感謝や信仰心と引き換えに、たまーに恩恵を与えて下さるんだよね

神によっては気性が直情的で、祟り神と紙一重なところもある
それは自然ととてもよく似ている

稲荷神というより眷属の狐さんは、情が深いけど嫉妬深い女性にちょっと似てる気がする



210
これは言い伝えを又聞きした話なのだが、未だに納得の行かない話を一つ。

私の氏神に合祀されている神様が今の場所にお移りされた理由は、
元の鎮座していた場所で氏子一同丁重に御祀りしていたのだが、
大きな山崩れを起こし二人の氏子を残し村全てが呑み込まれてしまったのだという。

後にその二人が現在の神社周辺に移り住み其処に鎮座していた神様へ合祀されたとの事。
其処こそが私の氏神なのだが、其の話を聞いた時にはとても理不尽極まりないと思ったのも事実。
1300年ほど前の話らしいが、当時の氏神と言ったらその村人の先祖神ではないだろうか?
子孫をほぼ皆ゴロしにしてしまう神とは一体何故なのだろうかと思う。

これはお稲荷さんとは違うのだが上記の話を聞いた瞬間に、つい思い出してしまったよ。
神とは一体、奉るとは一体なんだろう、とね。

まぁ、詰まらないつぶやきです、この信仰スレに水を差す様なので聞き流して下さい。



211
とか何とか言いながら、よく神社へ参拝する私がいる。

何故だろか?


212
男「うちで是非働いてください!」
お稲荷さん「いいよー」
男「寮も用意しました」
お稲荷さん「やったー!」

お稲荷さん「いつもありがとね。助けてあげたよ!」
男「ふぅ…危ないところだったぜ」
お稲荷さんoO(あれ?頑張ったのに…)

男「あー、君ここ出ていってくんない?明日から別の子来るから」
お稲荷さん「ひどい…絶対に許さない」

つまりこういうことか
そりゃ怒るわ



215
稲荷信仰って結局はマイナスにしかならないんじゃないの?

稲荷の立場で考えると、プラスマイナスゼロなら稲荷にメリットが無いからやらないでしょ。
あの手この手で人間の気分を良くして、欲深な人間から祀られることで力を増やす。
そうやって力を増やして、神格とやらが上がることが稲荷のメリットじゃないのかな。

そう考えると人間から稲荷へ与えるほうが多くないと成り立たない。



219
そういえば狐が祭神の神社ってあるの?


221
狐はあくまでも眷属であって主神の補佐役といった存在だよ。
諸外国は知らないけれど、少なくとも日本では神とはなっていない。


222
狐そのものがまつられてるとこもある。
殿様の飛脚だった狐をまつってるだとか、狐の巣穴を神聖視してまつってたりとか。
まつってるのが狐だからとの発想(狐=稲荷の連想)で便宜上○○稲荷って名前になってるけど、明らかに稲荷神じゃなく伝承の狐をまつってる。
地方だと、昔は稲荷の神じゃなく狐そのものを豊饒の獣とか祟る獣と考えてたりしてたパターンの狐祭祀もあったらしい。


224
妖狐伝説の源九郎稲荷とか。
伏見稲荷の「白狐社」も古い縁起とか見ると狐そのものを祭祀した社だったらしい。
こっちは稲荷神(主祭神として稲荷神ありき)の神使として祭祀されてた可能性もあるが。
あと、王子稲荷の狐穴みたいな、狐塚系。
狐を祭祀した塚だったのが、明治の廃仏毀釈とか淫祀邪教撲滅の流れで、狐だから稲荷神社、と形を変えて長らえたものもいっぱいあると思う。


225
奈良の源九郎稲荷か。
人形浄瑠璃の義経千本桜で、義経の忠臣佐藤忠信に化けて
静御前を守っていた狐だね。
類稀なる霊力で義経を守り、源九郎の名前を賜ったんだっけか。

確かに、今は稲荷神として宇賀御魂神さまや、豊受比賣さまを
祀っている神社も多いけど、かつては狐そのものを祀っていた
所も多いかも知れないな。

>>224色々ありがとう。参考になったよ。


229
>>225の話を読んで、なんか涙でた
霊力の高い狐がそのまま神様扱いでもおかしくないよね
だってここは八百萬の神々の国だもの
一般イメージもお稲荷=狐ってなってるし

この前ようやく夢の中に狐ちゃんが出てきたよ
普通の赤キツネだったけど、存分にもふらせてくれた。至福だった
ご利益これだけでいい






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