654 :本当にあった怖い名無し:2007/05/16(水) 18:12:52 ID:Zw8yNZYL0
2ヶ月前、以前在籍していた会社の社長が亡くなった。
就職の決まらなかった私を拾ってくれて、生まれて初めての『回らない寿司』を食わしてくれた。
癌で入院してたのは知ってたけど、『肝臓癌10年連続余命半年宣言』という快挙を成し遂げていたので、
「どーせまた帰ってくるだろう」と、それほど気にしてなかった。

でも、亡くなった日の早朝、突然目を覚ました私の目の前には、
3年ほど前に交通事故で亡くなった別の役員さんの姿が…。
「あれー?亡くなったんじゃなかったでしたっけ?」
その役員さんは生前と同様、にこにこ微笑むばかり。
ああ、なんだか胸の辺りがあったかいなあ…と妙にリラックスして、再度眠りに落ちる私。

その翌朝、打ち合わせでその会社に行ったとき、やっとその意味が分かった。
『迎えに来たから心配しなくていいよ』と言ってたんだなあと。
お葬式で見た社長さんの死に顔も、見たことがないくらい穏やかだった。
「これで好きなお酒が好きなだけ呑めるねぇ」と、みんな口々に言っていた。

この会社ではお世話になった人が何人か亡くなっているのだが、毎回何かしら事前にお知らせが来る。
自分が死んだとき、みんな向こうで一升瓶抱えて出来上がっているのかと思うと…
不死になる方法はないだろうかと心から思う。




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