449: 本当にあった怖い名無し 2021/08/19(木) 15:26:54.75 ID:O9NgNVvE0
これは何年か前の集中豪雨の時にあった話を書くけど
集中豪雨のおかげで避難指示のメールとかスマホに相次いで届くし
どうにも落ち着かない夜だった。
その電話に友人Aからの着信があったのだな
気になってかけなおしても圏外になっているし
誰も出ない
諦めて電話を切ると、今度はその友人から電話がかかってきた。
「電話、ありがとうよ。お前に謝っておきたくてな」Aは電話の向こうでそう言った。
「何だ」と尋ねると
「今度の予定はどうしても行けそうにないわ」と答えた
それは友人と約束していたツーリングの計画だった。彼とはしばしばバイクでツーリングを楽しんでいた。
「どうしてそんなことに」と訪ねてみたが返事はまったくなかった
その直後、俺のもとにAと共通の友人から電話がかかってきたよ
それは友人の家が土石流に流されたとの連絡だった。
その時刻は、まさにAが最初に俺に電話をかけた時間だった。
Aは土石流でなくなっていた。
あとで家族で聞いたら、俺とのツーリングの予定は仕事の都合で諦めざろう得ない状況で、そのことを俺に伝えると言っていたそうだ。
しかし最初の電話の時は生きていたとしても。
次の電話は誰が掛けたのだろうと思っても、スマホの着信履歴にはそんな電話がかかった記録は残ってなかった。
俺に伝え損ねた事を、彼が死後、俺に伝えたのだろうかと考えるしかない
オカルトランキング