【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

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カテゴリ: 神社系





539 本当にあった怖い名無し2022/02/06(日) 15:37:48.71ID:Zy5GsjIa0
ガキの頃体験した、未だに謎な話。

田舎の悪ガキだった俺は大人から立ち寄ることを禁止されていたある場所に秘密基地と称して学校帰りに遊びに行くのが日課だった。

何故、禁止かと言うとそこは町内では知らない人は居ないというくらい有名な自殺スポット。
小さな山を少し登ると寂れた神社と境内に大きな木があって、その木で首吊り自殺が時々おきるような場所。
俺らの親が子供の頃から有名らしいが、頻繁に自殺騒ぎがあるわけではない。
忘れた頃に誰かが首を吊るというような数年に一回有るか無いか。

ただ俺の田舎は如何せん閉鎖的な小さな村だから
「〇〇とこの××さん自殺神社で吊ったらしいで。」
と直ぐに噂は広まり、そんなことが何回か繰り返された後、滅多に人が近寄らなくなり理由は何となく誰も語らないまま子供には危ない場所だから立ち寄り禁止と大人から教わっていた。


前置きが長くなったが、何故そんな場所を遊び場にしてたかというと、俺が小学生だった頃は長らくその場所で自殺があったなんて一度も耳にしたこともなかったから噂好きの大人たちが作った都市伝説みたいなもんだろうと信じてなかったし、何よりいつも連れ立っていた中でも特に悪ガキのリーダー格Sがその神社で賽銭を盗んで買ってくれるお菓子や玩具につられていた。

賽銭泥棒は罪という概念は有っても自分が盗んでるわけではないし、Sが頼んでもないのにお菓子や玩具を買ってくれるというのが俺らの罪悪感を薄めた。
そんな悪ガキ仲間は俺、Sとその弟Mさらに、SとMの従兄弟にあたるK。
いつも悪巧みを働く時はこの4人だ。

ただ毎日賽銭にありつけたわけじゃない。
最初に書いた通り寂れた神社だ。寧ろ賽銭がある方が謎なくらい。

それでも毎日通えば2週間に1回くらいのペースで数百円の賽銭を見付けることが出来たし、運が良ければ千円札の時もある。
ガキの頃の話だから曖昧で賽銭箱があったかどうかは定かではないが賽銭はいつも箱には入っていなかったように思う。
無造作に置かれていて簡単に盗めたと記憶している。賽銭箱をほじくったり何か道具を使ったり苦労して盗んだ記憶もない。
それも盗みを働いてる罪悪感を薄めた要因のように思う。

そんな日が続いてしばらくは遊び場にも困らず美味しい思いをしていたが、急にパッタリと賽銭にありつけなくなった。

「今週は外れや。」
から

「今週も外れや。」
に変わり

「今月はアカンのちゃう?」
からとうとう

「もうアカンな。」
に変わるのは案外早かった。

その頃の小学生にとっての一ヶ月は大人が長い年月を経て何かを諦める事に等しかった。

「もう、ここはアカンな。他の場所探すか何か他の遊びしようや。」とリーダー格のSを先頭にその日は早々に山を下りた。
近くの駄菓子屋でそれぞれ親から貰った小遣いで駄菓子を買い近くの公園で次なる悪巧みを練っている中、Sが急に思い出した様にいった。

「絶対あのおっさんや。」
どのおっさん?
と言わんばかりの顔で俺とKMは顔を見合わせた。
そんな俺らを気にも止めずSは
「あのおっさんが賽銭置きに来よったん辞めたんやろ。あいつ、俺が盗みよるの見たから置きにくるん辞めたんやわ。」

Sによると最後の賽銭に有り付いた日、その日は五百円玉と十円玉が数枚。
まぁ、こんなもんかと賽銭をくすねて駄菓子屋に向かうために山を下りようとした時、山の反対から男が登ってくるのが見えた。
賽銭泥棒がバレたと思ったけど一向に男は神社に入ってくる気配もなくただ、じっとそこに居ただけだった。
何故、俺達に今まで黙ってたかと言うと誰もおっさんの気配に気付いてないことが怖かった。
みんなに確かめて、おっさんが自分にしか見えない存在だとしたら…それを認めるのは怖い。というようなことを言った。

Sの話を聞いて薄ら寒いものを感じ、皆がしばらく無口になった。
そんな空気を変えたのはまたしても、言い出しっぺのSだ。

「でも、それからや。賽銭なくなったの。やっぱりあいつが賽銭置きに来よったけど、俺が盗みよるの見て置くのやめたんやろ?だから、あいつは普通のおっさんや。幽霊でもなんでもない。あいつ近くに住んでるんちゃうか?明日探しに行こうや!」

怖いもの知らずな俺たちの次なる遊びはおっさん探しに決まったとこで、その日は解散した。

いざおっさん探し!となるはずがその次の日からしばらく梅雨独特のシトシトした雨が続き外出ができないまま数日が過ぎた頃、言い出しっぺのSが急に熱を出して学校を休んだ。

弟Mによると夏風邪だろうとの事で特に気にも止めなかったが、今思えばこの辺りからSの奇行が始まったように思う。
風邪の割には中々登校してこないSを俺もKも心配して何度もMに
「Sの風邪大丈夫か?」
と尋ねても
「Sは熱と言ってもそんなに高熱じゃないし、咳も出よらん。元気にしとるけど、体にブツブツが出来てそれが、引かんから登校出来んだけ。」と聞かされた。

医者に行ったけど伝染病の類いでもないし、蕁麻疹と診断され大事をとって休んでるとのことだった。
それを聞いて安心した俺とKは、
「移る病気じゃないなら会いに行けるし、今日、一旦家帰った後お見舞いに行く」
とMに伝えた。

放課後、見舞いに行くとMから聞かされた通りSは元気そうな様子で俺らを迎えてくれた。
「悪いな。大した事ないんやけど、おかんが外に出してくれんのや!」とふて腐れたようにベッドに座りながら俺が親から手渡された差し入れに手を伸ばすSは本当に病人なのか疑わしいレベルで我先にチョコレートケーキを選んで食べた。

しばらく談笑したり漫画を読んだりして楽しみ、そろそろ帰る流れになった頃Kが元気付けの意味も込めて
「そんなけ元気なら明日には学校来れるやろ?お前が休みよったら退屈。はよ、おっさん探し行こう!」
と言ったのを機にSが黙り込んだ。

何となく踏み込んでは行けない場所に踏み込んだ気がして気まずくなった俺たちは、早々と切り上げるかの様に
「とにかく早よ治せよ。」
とい言い腰を上げようとした時、
「チクったやろ?」
とSがボソっと言った。
「俺が賽銭盗んだのチクったのお前らか?」
とまた俯きながら呟いた。

俺がKを見るとKは頭を横に振り否定のポーズをとった。
勿論、俺も誰にも話してなどいない。
MをみるとMは俯いて黙り込んでいた。
明らかにMが犯人だと分かったが誰もその場では何もかも云わなかった。
微妙な空気に耐えられなくなった俺もKも
「何のことか分からん。誰もチクったりせん。チクったら自分らもグルやのに、そんなアホなことする奴おらん。気のせいやろ?」
とだけ言い残して逃げるようにSの家を後にした。

帰り道の途中、どちらかが言うわけでもなく公園に立ち寄り俺とKはブランコに腰をかけた。

「Mがチクったんやろ?」最初に口を切ったのはKだった。
「何でや?自分も一緒に居てSにお菓子買って貰って食べた癖に。しかもSは兄ちゃんやぞ。」
とKはつづけた。
「だいたい、誰にチクったんやろ?」
そんな話をしながら何も答えもでず、Mは裏切り者ということだけが延々と繰り返された。

それからしばらくしてSは学校に登校してきたけど何となく俺もKもあの日以来、SとMに近寄ることを避けた。
放課後に4人で帰ることも遊ぶこともなく自然と俺・KとS・Mという組み合わせで別々に帰る日が続いた。

喧嘩をした訳でもないから気まずいまま数週間が過ぎた頃、担任から呼び出しをくらった。
体育係だった俺とKが放課後活動で体育館周りの草むしりをしていた時だった。
最初は掃除サボれてラッキーだったはずが別室に呼ばれてドアを開いた瞬間にS、Mも呼び出されたメンバーだと分かると鼓動が跳ね上がるのを感じた。

今更だがSは1学年上。
俺とKは同い年同じクラス。
Mは1学年下。
それぞれの担任が俺たちの前に座り、これから裁判が始まるかのような重々しい空気が流れていた。

「お前ら。最近、放課後に悪さしよるんと違うか?」
最初に口を開いたのはSの担任。
俺たちは誰も何も言わず俯いたまま。
「立ち寄り禁止場所にフラフラ上がって行きよるの見たって学校に連絡があったんやが、どうじゃ?お前らか?」
つづいて俺たちの担任が追い打ちをかけて更に鼓動が早まりながらも一様に黙秘を続けた。

Mの担任は女。ただ黙ってその場に居たが圧力だけはヒシヒシと感じるくらいのベテラン女教師だ。
俺たちがいつまで黙秘権を行使できるか見物と言わんばかりにしばらく教師も口を開かないでいた。
しばらく沈黙のやりとりが続いた後そこはやはりリーダーなわけで、Sが最初に沈黙を破った。
「見ただけで、何で俺たちと分かるんや。俺たちの顔まで見たんか?俺ら一人一人の名前も分かるんか?」
教師らは誰も口を開かない。

立場が逆転したようにSは続ける。
「証拠もないのに、呼び出してえんか?悪さって何や?俺らが何したっていうんや?」
と一気にまくしたてたSに
「言うてええんか?」
とSの担任がSを牽制したが勢いが止まらなくなったSを誰も止めることは出来なかった。
「言わんかい!」
と売り言葉に買い言葉なSをみて、俺はバレた後のことを考え始めた。親に知られてぶん殴られることを覚悟するしかなかった。

「空き家に入りこんだな?」

「……………」

何が起きているのか理解が追いつかずに居た。

空き家?

Kを横目でみたが俯いているので表情までは見れなかった。
続いてMをみたが同じ。Sは顔面蒼白。

そんな三人をみて更に俺は取り残されたまま沈黙した。
賽銭泥棒の件で呼び出されたと思っていたはずが、空き家に不法侵入の疑いがかかっていることに理解が追いつくはずもなく。

「知りません。空き家って何?」
とやっと俺は始めて口を開いた。

「まだ惚ける気か?」
と担任に詰め寄られたが
「知らんもんは知らんのや。何や空き家って!」
と今度は俺がSに噛みつく形に変わった。

そこでMがとうとう泣きだして、
「俺君は関係ない。Kも直接は関係ないけど僕が話したから知ってる」
とだけ言うと後は泣いて何も話さなかった。
俺とKは関係ないということで、直ぐにその場から追い出すように出された。

そのまま、Kと帰宅することになるが複雑な気持ちは拭えなかった。
「俺だけ退けもんか?」
と誰に言うでもなく呟いたあと何故か悔しくて涙が流れた。

「ごめん。」
とKは謝った。

「口止めされてたから。」

「どうせ、俺だけ退けもんや。お前らは兄弟・従兄弟やからな。」
と引くに引けず俺はKに八つ当たりした。

「違う。Sがお前を巻き込むなって言うたんや。俺かってほんまは聞きたくなかった。巻き込まれたくなかった。」
とKの本音を聞いて居た溜まれなくなった。

「何があったんや?」
と問いかけた俺にKは俄には信じられない話をした。

話は、おっさん探しを思いついた翌日にまで遡る。

翌日は雨で誰もが諦めたはずだった。
その翌日も翌々日も雨はしばらく続き誰もがおっさんのことすら忘れていたはずがSだけは違った。

雨の降る中一人、あの山に出掛けた。
さすがに一人で神社へ近づくのは怖かったらしく、しばらく周りを散策しながら当てもなく山道を歩いていた。
それらしい家もみつからず飽きてきて帰宅するために山を降りるはずだった。
いつも通りに山を下れば数分で民家へ繋がるような何てこともない山道をその日は何故か違うルートで下った。
このルートも大したことはない。
何度か俺たちも通ったことはあるが、単にたどり着くのが自分たちの住む村の反対側だから遠回りという理由で滅多に選ばないルートであるだけ。
その別ルートを下ったさきに数件の空き家があることも俺も含めみんな知っている。

ただ、知らなかったのはその空き家がSの隠れ家として使われていたこと。
これは俺もKMも誰も知らなかった。

その日、中々戻らないSを心配したMがKに電話をかけていた時に妙にハイテンションな状態でSが帰宅した。
「M、ええもん見せてやるから来い!」
と誘われたMはKにも来るように言ったがKは
「俺が行かないなら行かん」
と答えたそうだ。

Mは俺にも電話をしたらしいが俺宅は不在だったのだろう。
連絡が取れなかったことを再度Kに電話すると、「それならやっぱり行かんとく」
とKは答えた。
Kによると空き家にはSとMだけで行き、その翌日からSは学校を休み始めたそうだ。

そこまで話しを聞いても俺には全く要領が掴めないで居た。

「それが何や?何で、それを俺に隠す必要があったん?
ええもん見付けたって?何?」

問い詰めた俺にKは言いにくそうに口を噤んだまま下を向いている。

「そこまで話したんやから話せや!」
と俺が苛立ちをぶつけ渋々Kは、

「ここからは後からMから聞かされただけやから……」
と続きを話し始めた。

空き家に入ったが何にもなかった。
ええもんどころか、湿気た匂いと汚い家具、外人の少女が書かれた絵が壁に掛けられているくらいの何てことない空き家。
「何もないやん!」
と呆れるMに対して
「こっち、来てみ!」
とSはさらに奥の部屋へとMを引いた。
そこでMはギョッとした。
部屋の中だと言うのに床に砂利が引かれていた。
「何ここ?気持ち悪い。」
というMに対して
Sは
「宝石や!」
と言いだした。

宝石?と頭をかしげるMの両手を器の形にさせるとSは、床の砂利をつかみMの手の中へ
「宝石や。」と流し込んだ。
またいつもの悪ふざけと思ったMは
「あほが!こんなとこまで連れてきやがって!」
と砂利を投げ捨てた。
その途端にSは、
「何するんや!」
と急に形相をかえMの投げた砂利を広い集めてポケットへしまい込んだ。
Mが投げた砂利だけで足らずそこら一面床に転がった砂利を
「宝石!宝石!」
と取り付かれたようにポケットにパンパンに入れ始めたとこで、Mは怖くなってSを置いて逃げ帰った。

家に戻ったMがすぐに父親にSが可笑しくなったことを言うと父親は車で飛び出して行き数分後にSを引きずる形で連れ帰ってきた。

「嘘やろ……?」

俺は言葉を失った。

「俺も最初は嘘やとおもた。俺を怖がらせる為にSとMが組んでまた作り話しとるんやと思った。しばらくSが休んで二人でお見舞い行ったやろ?
あの時のSのチクったっていういう言葉やMの様子が気になったからMにお前がチクったんか?ってこっそりあの後聞いた。そしたら、この話されたんや。
お前は、知らんやろうけどな、あいつらの母親ヤバイんや。身内やから渋々付き合いしとるけどな、ほんまは俺ら家族はあいつらのオカンとは関わりたくないくらいや。」
とKが唐突にSM母の話を始めた。

「何や?話が逸れまくりで理解できん。」
と俺が制すと、

「ええから聞きや。話繋がってるから。」
と言われてまた、話はあの日へと巻き戻る。

SM父がSを連れ帰ったあともしばらくSの奇行は続いた。
持ち帰た砂利を机に飾り、
「次は俺やKにも教えてやらんと。連れて行ってやらんと。」
と上言のように繰り返していた。
食事中も
「おっさんの家がどう」
とか
「金持ちのおっさんに気に入られた。」
「今度おっさんから、バイオリン習う約束した」
とか訳の分からないことを繰り返し見かねた父親がMに何があったのか全て話せと詰め寄り、観念したMが賽銭泥棒のことも含め全てを話した。

罰当たりなことして!と当たり前のごとく父は兄弟をぶん殴った。
が、それ異常に恐ろしかったのはSMの母。
Sを全裸に縛り上げ風呂場へ連れて行くと頭から水を何度も浴びせたあと部屋へ連れ戻すとベッドの柱に全裸状態のSを縛り付けタバコの火を体中に押しつけた。
タバコの押しつけはお灸と称し除霊だと言いしばらく続いた。
風邪や蕁麻疹なんかではなく母親がSを軟禁していたからSは学校へ来られなかったとKから聞かされた。
除霊と称して夜な夜なSの体を痛めたそうだ。

母親は
「Sだけ除霊しても無駄!」
と言い
「Kを除霊しないとお前ら一家は焼け落ちる。」
などと言い
「除霊してやるから来い!Kを出せ!」
とK宅にもわめき散らしに来た。

この様子だと俺宅にもSM母が行くだろうと思ったSとKは俺は関係ないを徹底して一切俺の名前を出さなかった。
一時的に可笑しくなったSも除霊?のおかげか正気に戻りMがチクったことはすぐに分かった様子でみんなに言わない変わりにKと俺は関係ないと誰に聞かれても言うようにと言い聞かせたそうだ。
その話を聞いた俺はSの気持ちを知りまた泣いた。

結局、一時的なSの奇行や謎のおっさん事件は、賽銭泥棒によって何かに魅入られたからかどうかは分からないままだけど、Sの母親の基地外地味た話はその後も度々耳にすることになった。

この件より前からSに対しての体罰があったこと、Mに対してはごく普通の母親だったこと、学校へチクったのはこの母親が匿名で他人を装って電話をしたらしく、本当に俺とKが無関係か確かめる為だったと後から知った。

SM父親は愛想を尽かしたのかその数年後、夜逃げをするように居なくなった。
その後SMは父方の祖母に引き取られた。

俺は高校生になる頃に家族でその田舎から引っ越した。

Kとは大人になってからも変わらず友達でいた。

数年前、K伝手にSMの身内から世間を騒がした事件の犯人となる者が出たと聞いた。
さらにその数年後、SMの引き取られた先の祖母の家が火事で焼け落ちたことを知った。
タバコの不始末による火事とされているが恐らくはあの女がやったのでは?と身内同士では語っているらしい。
Kはというと、お前の家は狐に祟られていると言われ油揚げを口に加えて跳ね回りながら家に押しかけられたのを最後に縁をきったりとのこと。

どこまでが祟りでどこからが人間の異常性なのか未だに分からない話だ。
長文駄文になったけど、実際にあったはなし。
分かる人には身バレしそうだから多少脚色した。
最後に、その神社では未だに数年に一度首吊り自殺があるらしい。









782 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/04/07(火) 02:58:51.82 ID:AxivdMmiO.net
俺はやたら幽霊を寄せ付けやすい体質らしく、昔からよく友人たちに「俺の回りで幽霊を見た」との報告を受けていた。
一例を挙げると、
凄く胴の長いガリガリで全裸の男の子が、後ろから俺の顔を覗きこんでいた、
俺の足元でナタをもった小人が三匹ぐらい、変な踊りを踊っていた、
俺の家に遊びに来たら綺麗なお姉さんが出迎えてくれたが、目の前でいきなり消えた、
俺の持っているビニール袋が生首に見えた。
などといったものがあり、俺の回りがぷち心霊スポットみたいになっていた。

ただ俺自信は0感で幽霊を見ることが出来ず、自分でした心霊体験はほとんどない。
自分でした心霊体験は3つだけ。
そのうち2つは、
小学校でキャンプした日の朝、目が覚めたら服が血塗れになっていたが、顔を洗ったら無くなっていた、
髪の毛を乾かすために鏡を見たら、自分の姿が写っておらず後ろに沢山の人の顔があった。
といった程度のモノで、余り面白味が無いから割愛するとして、
これから話す最後の1つは、怖くは無いけど少し興味深い体験だったので投下します。

中学二年の夏休みのある日、友人の家で遊んだ後の帰り道、
ウチで飼っている猫が山の中から降りて来たので、何をやっていたのか気になり話しかけてみた。
その子曰く、山の中の神社が中々に昼寝するの良いスポットで、ソコで昼寝をしていたとのこと。
そんな所に神社なんかあったかなと思い気になったので、とりあえず行ってみる事に。

少し登った所ですぐに開けた場所に出た。
周囲を見渡して見ると中々に立派な神社があり、20歳ぐらい外見の巫女さんが境内の掃除をしていた。
その巫女さんは俺の存在に気付くと近くに来て、「珍しいお客さんですね」と呟いたあと、
「お茶でも飲んでいきませんか」と俺を社務所に案内してくれた。
社務所の中には恰幅のいいオジサンが一人おり、やたらとフレンドリーな感じで話しかけてきた。

783 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/04/07(火) 02:59:53.72 ID:AxivdMmiO.net
巫女さんがお茶を淹れる為に奥に入った後、オジサンに促されて椅子に座ると、
オジサンは向かいの椅子に座り色々世間話を振ってきた。
暫くすると巫女さんがお茶を持ってきて俺とオジサンの前に置き、自分は境内の掃除があるからと外に行ってしまった。
巫女さんの持ってきてくれたお茶を一口飲んだところで(因みにメチャクチャ美味かった)、
オジサンが急に真面目なトーンで「キミ、幽霊がやたらと寄ってくるだろ?」と言ってきた。
いきなりオジサンの雰囲気が変わった事に驚きはしたものの、
悪いひとには見えなかったので、自分自身は幽霊が見えないことを含め話をしてみた。

一通り話をすると、オジサンは少し間を置いてからこんな話をしてくれた。
人間は産まれた時から、その人固有の色のようなモノを持っている。
この色のようなモノは生きている間見えない、霊視が出来る人間でもコレは同じ。
ただ、霊や神様と言った『この世のモノではないモノ』にはコレがハッキリ見えており、好みも存在する。
自分の持つ色と波長が合う霊は見えることがあり、
霊視が出来る人間は色が安定していない人間で、無意識のうちに波長を合わせる事が出来るから霊視が出来る。
色が安定しておらず波長を合わせる事も出来ない人間も珍しくなく、
そういった人間は俺みたいに霊を引き寄せるが霊視は出来ない、といった状態になる。
因みに、俺の色は白と黒の間を行ったり来たりしているらしく、
悪霊に好かれやすいが神様にも好かれやすいから安心しろとの事。

そんな感じの話を聞いていたら、日が傾いて来たので家に帰るように言われた。
帰る途中に最初に巫女さんがいたところを通ったが、巫女さんの姿は見当たらなかった。

それから一週間ぐらいあとに例の神社を探してみたけれど、何故か見つけることが出来なかった。
あの神社はなんだったんだろうね。









18: 前スレ59:2006/01/16(月) 00:47:00 ID:bs2RSj7f0
今から3年ほど前、7~8人で四国は徳島のとある神社に行った時のこと。
山中に巨大な陽石(ティンコの形をした岩ねw)がお祀りされている神社で、いわゆる『たまゆら』を目撃した。
見た感じは水蒸気に強いスポット光を当てたような感じ。
その光は真っ白でとても眩しく、ゆらゆらと揺らめいていた。
仲間の一人が「なんだこれ?」と追いかけながら手で周囲の光を遮ったが、光は消えない。
どうやら木漏れ日なんかではないようだ、と思った矢先、
光はオレらの周囲を大きくクルクルと回りだし、どこかへ行ってしまった。
…んで、何よりオカルトだったのは、
その場にいたみんながそれに対して、特に驚いたり怖がったりすることもなく「ふ~ん。。。」で済ませた事だw



21: 前スレ59:2006/01/16(月) 23:04:33 ID:0BxvAvyA0
ちなみにこの神社に辿り着くまでに実はいろいろと大変だった。

その昔、○研の雑誌○ーに『四国、邪馬台国の遺跡』とかなんとか紹介されていたのを見て、
ず~っと気になってたんだが、あるときたまたま四国に行く用が出来て、そのついでに見に行こうとしたんだ。
が、行けども行けども辿り着かない。
その時乗っていた車にはカーナビが付いていたんだが、
目的地に近づくと何故か勝手に再検索を始め、全くデタラメなルートを表示するという現象が何度も起こった。

んで、ナビに頼らずに持っていた地図を見ながら進んでいると、
同乗していたカンの強いツレがなにやらボソボソ言っている。
「どしたん?」
「…い、やばい、やばい、やばいやばいヤバイ!!!!!」
突然の絶叫に呆気にとられて車を止めると、突然の大雨。
そして、再び走り出してしばらく進むと、前方にはたった今起こったばかりだと思われる土砂崩れ。。。
これにはさすがに((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 、皆キモを潰し、「今日は帰ろう」ということに。

22: 前スレ59:2006/01/16(月) 23:05:10 ID:0BxvAvyA0
後で聞いたんだが、カンの強いツレには、雲間に『巨大な鬼の手』が見えたのだと言う。
んで、この一部始終を知り合いの神事に詳しい霊能者に話したところ、
「住吉大社に行き、“根締め"して、必ずもう一度行きなさい」と言われてしまった。
(ちなみに“根締め”ってのは、いわゆる“禁欲”のコトらしいw)
んで、言われるがまま(禁欲も含めw)住吉大社に行き、その足で四国へと向かった。
すると、何故かナビも至って正常、何の苦労もなく目的地へと辿り着くことが出来た。
そんなこんなで、>>18はその時の目的地の一つだったというお話。

ちなみにこの時、件の雑誌に出ていた神社を5箇所ほど回ったのだが、
不思議なことに全ての神社で大きな黒いカラスアゲハを見た。。。まあ、ただの偶然だと思うがw







871 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/05(土) 13:49:55.91 ID:7pOW9N6g0.net
昔介護施設に勤めてて、そこに入居してたばーちゃんに聞いた話。
うろ覚えだしよく聞き取れなかったとこもあるので、わかりにくかったらゴメン。

ばーちゃんの母方の実家は、東北のとある田舎の神社だそうな。
第二次世界大戦中、どういう経緯かはよくわからないが大怪我をした兵士が数名運ばれて来て、神社の離れに収容された。
若かりしばーちゃん含めお世話を手伝ってた人は、数日で亡くなるだろうと思ってたが、
ばーちゃんのじーちゃんだけは、大丈夫大丈夫って余裕だったそうだ。
そしてじーちゃんの言葉通り、一ヶ月もすると全員が綺麗に傷も治り後遺症もなく元気に帰って行った。
後日、兵士たちの家族がお金やらなんやらお礼を持って来たが、
じーちゃんは、それらは受け取れないが代わりに、
油揚げ一枚と、神社の近くの山に苗木を一本ずつ植えて欲しいと言ったそうな。
理由は、木を植えて動物を守ることが狐様への何よりのお礼っていう解釈をしてたんだろうってことだ。

他にもいろいろ不思議な話を聞かせてもらって面白いばーちゃんだった。







517:本当にあった怖い名無し2021/09/20(月) 21:37:15.12ID:I29VkisNO>>520
『妻神社(さいのかみしゃ)のはじまり』
昔々、ある田舎にこんな鄙(ひな)びた場所にはふさわしくない美貌の兄妹が住んでいた
二人は年頃になるが地元に相手がいない、そこで東西に別れて配偶者を探す旅に出る。

…はたして数年後、ボロボロの身なりの旅の夫婦(めおと)連れが、かつての兄妹の家に入り込む。
廃屋に灯がともったのを不思議に思った村人が見に行くと、そこには息も絶え絶えの二人。
男は「妻を求めてさまよったが、ついにみつけた理想の女性は妹だった」
「私たちは道を外れてしまったので、せめて生まれ故郷に戻って果てようと帰ってきた」
「私たちの魂はここで若い村人たちを見守りたい」と言って、こときれてしまった
かわいそうに思った村人たちは社(やしろ)を作り、二人を祀った
神社は縁結びと安産のご利益があると、現在でも参る人たちが絶えない

気の毒だが近親○姦の末に自死した兄妹が縁結び??と思うと後味が悪い

519:本当にあった怖い名無し2021/09/20(月) 22:30:14.12ID:cMgvFuau0
道祖神を塞の神(さいのかみ)ともいうから
もともと道祖神を祀ってたのが「さいのかみ」の意味がわからなくなって
「妻の神」にあててたらいつの間にか伝説が出来上がった感じじゃないか?

520:本当にあった怖い名無し2021/09/20(月) 22:46:51.69ID:XhaiGWwx0
>>517
なんか実話っぽくて肝が冷えるな
神話とか伝説ってたまにそういうの有る

521:本当にあった怖い名無し2021/09/21(火) 03:20:45.16ID:MZqDDB0v0
美男美女の兄妹って、現実でも行き遅れが多い気がする。
タッチの新田由香が、兄が魅力的過ぎて兄が基準になってしまうからなかなかいい男が見つからない
と嘆いてたけど、実際そういう事って有るんだろうな。

523:本当にあった怖い名無し2021/09/21(火) 16:58:50.62ID:aK0vQ+Wg0
家ついて行っていいですか、で生き別れた双子のガチ兄妹が知らずに出会って本当に愛しあった後にそのことが分かって、兄の方が絶望して自殺して妹は忘れられずに泣いて暮らしてる話あったぞ






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