【閲覧注意】怪談の森【怖い話まとめ】

当サイト「怪談の森」は古今東西の怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 稲荷系




354 :可愛い奥様:2014/02/05(水) 10:04:54.83 ID:FSne6Cws0
初めて行った時、特別強い何か(相性みたいなもの?)を感じたお稲荷様があった。 
その後、昨年1回訪れ、今年はまだだったのでずっと行かなきゃという気持ちでいた。 

やっとお詣りする時間が取れて出かけたら、
いつも混んでて座れた試しがない電車ですべて座れて、乗り継ぎもホームに降りたら電車が入ってくるという超スムーズ。
呼んでくれたのかな~と思うほど。
お詣りも無事出来て、同行した知人も「ここなんかパワーある感じするね」なんて言ってた。 

でも帰ってきてから愛犬の散歩に行ったら、うちの犬がいきなり他の犬から歯をむかれて体当たりされた。 
他にも便乗してくる犬がいて、今日は合わないなと思い、犬が少ない道を散歩することにした。 
すると、いつも通る道に見たことがない首輪なしの犬がいて近寄ってきて、やはりうちの犬に飛びかかろうとした。 
慌てて抱き上げてそこを離れたけど、少しの間その犬が付いてきたのが怖かった。 
やっぱりお稲荷様が犬を嫌ったのかなぁ?


455 :可愛い奥様:2014/02/07(金) 13:58:26.57 ID:VceyzvFI0
上のほうに犬とお稲荷さんの話があるけど、 
昔勤務していた職場の人が聞いたんだけど、その人の出身地も犬は飼わないと言ってた。 

なんか昔火事が起きて、どんどん火が燃え広がっていって、
困った村人が、土地のお稲荷さんに何とかしてくれって頼んだんだって。
そしたら、燃えている家の屋根の上に白い狐が現れた。 
狐が数回屋根の上でぴょんぴょん跳ねると、その家の火は一気に鎮火した。 
鎮火すると狐は消えて、隣の燃えている家の屋根に突然現れた。 
その繰り返しで火事はおさまった。

その職場の人のおじいさんが、まだ子供の頃に実際にあった火事の話で、 
おじいさん、屋根で跳ねてる白い狐を実際に見たんだって。 

それ以来、村人は狐に感謝して、狐の天敵の犬を飼わなくなったとか。





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20: トロ 2001/01/30(火) 21:09
怖いかどうかは分からないんですが不思議な話かなぁ・・・。

10年程前父の田舎へ行きました。N県の山中です。
従兄弟達と夜はお約束で怖い話になりました。
そろそろネタも尽きてきた従兄弟のお兄ちゃんに私がもっともっととせがむと、
「実はお隣の奥さんの話なんだけど・・・」と話そうとしました。
そのとたんその従兄弟の妹が、「お兄ちゃん、その話やめな!!」とどなるのです。
こうなったら聞かないわけには行きません。
しぶしぶ話してくれた内容はこうでした。

この家の近くの山の中に、忘れられたようになぜか、お地蔵さんのように
お稲荷さん一匹ありました。
そのお稲荷さんに一番近くに家のあった隣の家の奥さんが、ヒマを見ては掃除をしたり
こまめに世話をしていたそうです。
そのうち情が移ったのか、「一匹ではかわいそうだ」といいだし、
ふもとの町の大きな稲荷神社に引き取ってもらうことになりました。
ところが同じ狐にもいろいろ階級があるらしく、
そのお稲荷さんはふもとの稲荷神社より階級が低いからという理由で
もとあった場所に戻されてきました。
それを奥さんは「かわいそうだ、寂しいだろうに」と不憫がって
よりいっそうお世話をしました。
そのあたりからです、奥さんがおかしくなり始めたのは。


21: トロ 2001/01/30(火) 21:17
油揚げを尋常じゃないほど買い込んだり、一日中そこに入り浸ったりしてました。
さすがにおかしいと思ったご主人が病院に連れて行ったんですが以上ナシで、
その帰りに奥さんはふらりといなくなり、翌日山の中の景色のいい所で
ぼんやり座っているのが見つかりました。わけのわからないことをぶつぶついいながら。
で、今度はお坊さんを呼ぶことにしました。そう奥さんに伝えると、
奥さんはそのまま又いなくなりました。今度は近所のみなで探しても、
警察に言っても見つかりませんでした。
ご主人はわらをもつかむ思いで霊媒師の人に相談した所、
「奥さんは家の半径5キロ以内にいます。でも何かピョンピョン飛ぶものに
連れて行かれています。おそらく動物ではないかと。」といわれたそうです。
霊媒師の人にはお稲荷さんのことを言っていなかったのに。
最近ではご主人のほうも少しおかしくなってきて、お稲荷さんの世話をしだしたそうです。
うちのおばあちゃんが声をかけても、「うちのヤツは狐さんが守ってくれているから。」
と、遠い目で言ったそうです。

その後どうなったかは知りませんが、お坊さんの着ている袈裟は狐や狸よけの意味もあるそうですね。
後むやみやたらにお稲荷さんを拝むとついてくるというそうです。





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594 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 21:48:30.25 ID:Qjknx5Wl0
狐が憑いてると言われたのは自分の親友T 
霊感あるのは会社の同僚なんですA 
部屋主は高校の時の友達で取引先の客H 
アパートは3Kメゾネット駐車場付で月4万円 

現象は夜11時くらいから二階に上がる足音 
寝る頃に金縛りと声でアパートに怖くては居れないくらいの事だった 

自分の時は音はなく金縛りからいきなりハードな体験でした 
自分が見たものベランダの赤い男、爺さん、和服女 

目が覚めた時にはHの足側に爺さんが正座しててもう理解不能 
押し入れの隙間に横になった赤い顔(気づいた時に金縛り)目だけで何か探してるような?怖っわくて目をつむり数分後目開けると赤い男がベランダ、爺さん変わらずTの頭撫でる和服女と失禁しても笑われないレベルに悪化 
でも少しして爺さん消え赤い男フェードアウト 
終わるのかと思った時目の前に足袋がすーっと伸びてきた時にAが絶対見るな!! 
大声出したような感じで以降寝てた? 
起床は4時半くらいだった

 

595 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 22:10:33.60 ID:Qjknx5Wl0
全部怖かったがAの話し 
赤い男これが元凶でリア充許さない! 
爺さんTの先祖 
和服女狐 

T君くらい霊に好かれる人は初めてあったとのこと 
和服女は霊とは別物で見た目女だけどイメージは狐で妖怪とかそんな類なんだとか? 

AがTに昔し神社掃除とかしてる時に目の下に二つホクロある和服女と会わなかった聞いてが、全く覚えがない 
覚えてないだけかもねーと言って解散 
引っ越す事に決まる



596 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 22:37:35.11 ID:Qjknx5Wl0
後日AがT君って新潟の生まれ?と聞いてくる 
ズバリ俺もTも新潟だ 

こっからオカルトに興味もちはじめた俺がマジかよwって突っ込みたくなる後日談 

多分、お稲荷さん絡みだと思ったAが仕事帰りに近所の稲荷神社に居ったら和服女がいたんだと 
話しをきくと新潟の方から連絡がきててこっちに居るあいだ守ってるんだってさー 

え!何その稲荷ネットワーク 
Aですら知らなかった事らしく凄く驚いてた 

Tに話したら全く信じてなかったが、よく稲荷社の草むしりなど親に言われてやってた時2つある社の片方だけ嫌々やってたときに 
見た事ない人に両方やれと注意されて度々監視されてたんだよなぁー 
それか?まさかなー 
個人的にそれだと思う 
スマホだと面倒なんでこんなかんじで終わり





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831 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/29(金) 03:17:06.41 ID:oKgDbaicO.net
眠れないので投下する
文才無いので読みにくかったらごめんなさい

俺だけが怖かっただけだし
ちょっと長いので、暇潰し程度に読んで貰えれば幸いです


(1)
俺の家は、稲荷神社を管理してる。
神主ではなくて、神社の本殿の鍵を遠方にいる神主の方から預かっていて、
定期的に掃除したりするようなかんじだ。


高校2年の頃。
当時俺は、嫌いな授業があるってだけで昼から登校してみたり、
仮病使って午前中に早退したり、
あんまり学校に長居しない不真面目なやつだった。

6月か7月の晴れた日。
その日も俺は仮病を使って午前11時くらいに早退したんだ。

バスに乗って家に帰ったんだけど、
親は仕事で当然いなくて、いつもは家にいるばあちゃんもいなかった。
家にいても暇だったし、
いずれ帰ってくるばあちゃんに、早退したことをとやかく言われるのがいやだったから、
制服から私服に着替えて、
スクールバッグに暇潰しアイテムを詰め込んで、
ばあちゃんの部屋にある神社の鍵を拝借して家を出た。

多分、昼の12時くらいだと思う。
早退したことがバレないように、
俺は神社の本殿に夕方まで籠城するつもりだったんだ。



832 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/29(金) 03:21:06.80 ID:oKgDbaicO.net
(2)
神社は、家の玄関からも見える小高い山の頂上、
ちょっとした森の中にある。
昼間でも人はまったくと言っていいくらい来ないし、
木々に遮られて日があまり当たらないからすごく涼しかった。


やたら長い石の階段を上って、
赤い鳥居をくぐってちょっと歩くと本殿だ。
扉の鍵を開けると靴を脱ぐ場所があって、一段高くなったところにさらに扉がある。
その先が30人くらいは入れるようなわりと広い、畳敷きの部屋になっていて、
左右には窓、中央に蝋燭立てや線香を立てる金の器を置いた机、その奥に賽銭箱がある。
さらに奥には、金の刺繍に原色のド派手な布が垂れさがってる棚があって、御神体が置いてあった。

蝉の鳴き声と、
風で木々が揺れるザワザワした音しか聞こえない薄暗くて広い部屋だった。
想像すると不気味かもしれないけど、
俺はばあちゃんにくっついて小さい頃から出入りしてたから、
静かで落ち着くなーくらいの感情しかなかった。



833 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/29(金) 03:27:33.27 ID:oKgDbaicO.net
(3)
1時間か2時間は経ったと思う。

昼飯の弁当を食べて、小説を読み終わって、
携帯の充電も半分に減ってきた辺りで、暇になった。
お菓子の袋をあけて、御神体の前にティッシュを敷いて、
ちょっとだけわけてあげたり、線香立てて拝んだりしてから、
寝転がって食べはじめたとき


コツン

って音がした、ような気がした。

ポテチとかハッピーターンみたいなお菓子を食べてるときの音って、
意外と耳に響いて、小さな音があんまり聞こえなくないか?
そんなかんじで、
バリバリ食べてる合間に音が聞こえたような気がした。

俺はお菓子を食べるのをやめて、耳を澄ませてみた。


コツン、コツン


今度はちゃんと聞こえた。
キツツキが木をつついてるのをゆっくりにしたような響く音だった。

風が強くて、ザワザワ木々が揺れる音の中にあって、
自然に鳴る音には思えなかった。
キツツキもいないしね。


本殿の扉は上半分がガラスになってて外が見える。
俺は、寝転がったまま扉に近付いて、そーっとガラスの部分から外を見た。

女が鳥居のとこに、背中を向けて立っていた。


長い黒髪が、風で猛烈に揺れてる意外に身体はほとんど動いてなかったと思う。
というか、髪がバサバサ揺れてるから、腰の辺りから上がほとんど見えない。

鳥居に向かって何かしてるんだろうけど、
俺は視力が悪かったから、それが何かはわからなかった。
いつ振り向くかわからないのも怖かったが、
目を離したら本殿に来るんじゃないかって気もして怖い。
とにかく女に気付かれたらやばい
それだけを考えて心臓がバクバクした。



835 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/29(金) 03:36:29.08 ID:oKgDbaicO.net
(4)
どれくらいそうしてたかは分からないけど、
女は振り返らなかったし
本殿にも来なくて、
相変わらず髪をバサバサ揺らして、階段を下りていった。

すぐに出るのは当然怖いから、
荷物をまとめて、しばらくしてから外に出て鍵をかけた。
女が下りていった階段とは別に、
民家の裏手に出る階段があるんで、そこを下りてマッハで家に帰った。


俺が体験したのはこれだけで、追いかけまわされたりもしてない。


何日かして、神社の草刈りに来た近所のおじさんが、
ヒトガタに切った白い紙に赤い字で名前が書いてあるのが、
鳥居に釘で打ち付けられているのを見つけたって言って、実物を持ってきた。
紙に書いてあったのは知らない女の人の名前だった。


まあ、そんな体験があってからは1人で本殿に行くこともなくなった。

で、最近、夜の散歩を趣味にしてるんだ。


日付が明ける前、
昨日の夜11時頃に玄関から出て
すぐ見える神社、がある小高い山のとこに懐中電灯らしい明かりが見えた。
「かおり~かおりちゃ~ん」って女の声がした。
近所のおばちゃんが猫でも探してるのかと思ったんだけど、
フラッシュバックしたみたいに神社での体験を思い出した。


散歩はやめて、音を立てないように扉を静かに閉めて家に入った。

近所のおじさんが持ってきたヒトガタの紙、
書いてあった名前が かおり だったんだ。


偶然だと思いたいけど、あの体験と一緒に
紙の名前を思い出した瞬間に
「かおりちゃーん」
ってまた聞こえたときに立った鳥肌は
人生でも最強レベルだった。

おしまい。






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私には小さい頃から多少の霊感があった。

特に『おきつね様』という狐の霊は、幼稚園に入る前から見えていた。

『おきつね様』というのは、度々私の前に現れる真っ黒な狐の影で、迷子になったときに家の近くの神社まで案内してくれたり、危険な場所から遠ざけてくれたりする不思議な存在。

喧嘩した後泣いているときには尻尾だけ出してみたり、時には人の手の形になって遊んでくれたりもした。

小学生のあるときから、人の身体の周りに、淡くぼんやりと色のついたもやもやが見えるようになった。

部分によって色が違ったり、もやもやの広さ(幅?)が違ったり。

当時流行っていた、エバラさんやミワさんいわくの「オーラ」に似ていると言われたので、仮にこれをオーラとする。

見えるオーラは、主にその人の心理状態や健康状態に左右されていたように思う。

通常は皆緑色なんだけど、体調が悪かったり、過度に落ち込んでいるとどんどん青くなる。

恋する女の子なんかは黄色になったりもしてた。

基本的にはそんな感じで、淡いけど色は必ずあった。

話は飛んで、中学に入る頃には霊感が強くなってきた。

と言っても、その霊感には波があって、めちゃくちゃ見える時期とめちゃくちゃ見えない時期が交互に訪れる感じ。

この頃になると、気配は感じるものの『おきつね様』はぱったり現れなくなっていた。

高校に入る頃にはその「オーラ」のようなものは見えにくくなり、霊感も薄くなってきていた。

最終的には何も感じなくなる。

……はずだったんだと思う。

きっかけは、近所の神社のすぐ近くに、妙な神社が現れたこと。

神社と言っても、普通の民家があってその脇にちょこっと鳥居と祠があるだけの場所。

「伊勢神宮の末社で由緒正しき神社」

……らしい。

で、どうやらその2つの神社の相性が悪いらしく(位置関係のせいかも)、私が住む集落全体に悪いものを呼ぶようになったみたいなんだ。

周りに悪いものが増えるにつれて、私の霊感も少しずつ強くなっていった。

ある日、新しくできた神社が祭りを開いた。

祭りと言っても、大々的なものではなく、奉納演舞等をするだけで、その筋のお偉いさんだけを招いて行うらしい。

その日は朝っぱらから深夜まで笛や太鼓の音が集落にこだましていた。

近所迷惑も甚だしい。

次の日の19時過ぎ、、私がなんとなくふらついていると、久しぶりに『おきつね様』が現れた。

しかし、様子がおかしい。

『おきつね様』はついてこいとばかりに尻尾を揺らし、駆けていった。

焦っているようにも見えた。

ついていくと、新しくできた神社の、鳥居の前。

そこに、黒いモヤモヤがあった。

例えるなら、異世界との境目。

まさにそんな感じだった。

いわゆる鬼門というやつかもしれない。

とにかく悪い感じしかしなかった。

背筋が凍るような空気、禍々しさ。

『おきつね様』はいつの間にか消えていた。

私は怖くなって家に逃げた。

それから、最初の異変が起こった。

親友の綾子(仮名)の父親が浮気をして、綾子の家が家庭崩壊しかけたんだ。

発覚したのは綾子の家に遊びに行ったとき。

突然綾子の父親を問い詰める母親の叫び声が響き渡った。

相手は綾子とも仲の良い近所のお姉ちゃん。

とても気さくで優しいその人の名を、母親は狂ったように叫んでいた。

綾子が一瞬硬直して私のほうを向いて、いつもと変わらず明るく気丈に振舞おうとしたんだろうね。

実に、3年ぶりだったと思う。

中学の時以来全く見えなかったオーラが、その時はっきりと見えたんだ。

……真っ黒だったんだ。

しかも、かなり幅が広い。15cmくらいはあったと思う。

そして彼女の頭から、白いハッキリとしたモヤモヤが、彼女の頭一個分くらいの大きさになって飛び出している。

直感的にこれはマズイと思った。でもどうすることもできなかった。

そして、一つ引っかかることがあった。

『おきつね様』の行動。

まさかと思い、その日の夜綾子の家へと足を運ぶと……やはり、例の鬼門がそこにあった。
しかも、黒さが増し、大きくなっている。

まるで私を、綾子の家を飲み込もうとしているようだった。

このままではまずいと重い、私は覚えていた般若心経を必死で唱えた。

しかし、鬼門は小さくなるどころか、どんどん勢いを増し、気付けば、自分が飲み込まれそうになっていた。

……あ、だめだ。

そう思った瞬間、『おきつね様』の気配を感じた気がする。

気がついた時には鬼門は消え、いつも通りの綾子の家がそこにあった。

結論から言うと、綾子は今死んではいないし、家庭崩壊もギリギリ免れた。

そのときはそれで一件落着。

ただ、どす黒いオーラと頭の白いモヤモヤは、今も消えてない。

綾子の家の前の鬼門を見たあの日以来、『おきつね様』の気配を全く感じなくなった。

その後は、色んなことが立て続けに起こりすぎてよく覚えていないものもある。

ちょっと箇条書き。

・私の住む集落には個人営業の大きなホテルがあるのだけど、そのホテルのオーナーが4ヶ月前に自殺。
→この後、鬼門が現れると傍に必ずオーナーが立っている(もちろん死んでいる)。

・2ヶ月前に空いていた土地に引っ越してきた若い夫婦が、来て間もなく離婚。
原因は嫁の浮気。子供も嫁に引き取られ、残った夫は人格障害を発症。外に出ないようになる。

・母親がこの夫の世話のために引っ越して来るも、母親はつい1週間前に急死。
→この土地は神社2つに挟まれている。

・3週間に近所のN夫妻が飼っていた犬が急死。
ずっと元気だった妻は突然痴呆になり家出。介護をしていた夫は妻が行方不明になってアル中になり倒れて現在入院中。

多分今のところこれだけ。

集落じゃ毎日のように噂が立つから、抜けてるものもあるかもしれない。

神社の祭りがあったのが正月。綾子の件は5ヶ月前なんだ。

これ全部今年に入ってから起こってるんだよ。

ちなみに鬼門は、最初は1ヶ月に1回、何かがあった家の前で見える程度だった。

でも最近はホテルの駐車場の裏に必ずある。

見えてしまうんだよ。

どす黒くなったその鬼門と、その前で虚ろに立つオーナー、老婦、犬……2日前から、家出した奥さんもそこにいる。

今日、霊感の無い友人が、そこで黒い不気味な物を見たと言っていた。

それだけ力が強くなっているのだと思う。

……今書いてて思ったんだけど、これって神社の相性とかじゃない気がしてきた。

明らかおかしいよね?

新しい神社が祭りを、って……この集落の人は誰もその祭りの中身を見てないんだよ。

もしかして、この集落を呪うための儀式だったんじゃ……いや、流石にそれはないか。

少なくとも鬼門はこの集落の気を吸い取って大きくなってるんだと思う。

悪いけどオチは無いよ。

現在進行形だからオチのつけようが無いんだ。

『おきつね様』が呼んでるからちょっと行ってくるわ。

追記

2つの神社について、いろいろ調べてきたから、少し書く。

とりあえず、祭神について。

古くからある神社のほうの祭神は、木花之佐久夜姫命。

集落のご老人に聞いたところ、御神使は蛇らしい。これは知らなかった。

ちなみにこの神社には神主とかは常駐してない。巫女さんもいない。

新しいほうの神社のほうは直接聞いてきた。

祭神は天照大神と言っていた。

新しくできた神社かと思ってたんだけど、どっかから移ってきたって言ってた。

元々あった場所は教えてもらえなかったんだけど、伊勢神宮の近くみたいなことを匂わす言い方だった。

話聞いてたら途中から禊とかお守りとかを薦め始めたから、断って帰った。

神社の名前確認して神社庁のサイトで住所で調べたけど、その神社の名前は無かった。

伊勢神宮のwikiでも調べたけど、どこにも載ってなかった。

とりあえず仮にこの新しい神社が伊勢神宮の関係だっていうなら、多分御神使は蛇のはず。

あと、昨日の夜確認しに行ったら鬼門が移動してた。

今度はホテルの入り口。

今は廃墟に近い状態なんだけどな。

何かあるのかもしれない。

新しい神社は最初のほうでも書いたけど、普通の民家の脇に鳥居と祠があるだけの場所で、常にお守り売ってる巫女さんがいるから写メるとバレる上に一回やったら怒られて削除させられたからちょっと無理かも……

古いほうなら撮れないこともないけど、冬以外はスズメバチの巣窟になってるからぶっちゃけ行きたくねえ(笑)

鬼門はとりあえず写メった。

こんなに暗くないはずなんだけど。正直暗すぎて見えねえ。

『おきつね様』は前に何回か写メってみたけどあんまりはっきり写らなかった。

とりあえず飲まれてはない。

というか、まだ廃ホテルに入れてない。

前にDQNが窓ガラスを割ったせいでちょっと入りづらくなってる。

たまにパトカーが停まってるんだ。

夜になると肝試し目的の奴らが来るから、入れない。

悪いもの寄せるからあんまり嬉しくないんだけど……

一応今日の昼に決行予定。

人目が多かったら別の日になる。

鬼門の様子は最後に書き込んでから特に変化なし。

相変わらずどす黒くてモヤモヤしてるし、立ってる霊も変わってない。

あとこれは最初に書き込んだ日の晩のことだけど、『おきつね様』の気配を久しぶりに感じた。

探してみたけど見つからなかった。

いることはわかるんだけど、どこにいるかわからない。とにかく無事らしい。

追記

今日の夕方に廃ホテルに入って写真を撮ってきた。
ロビーで2枚、廊下で4枚、個室で1枚。合計7枚撮ったんだけど、何か写っても良さそうなのに、内6枚は真っ黒。

懐中電灯はガラスの反射で見間違わないように消してたが、それでも窓からの光で何か写っても良さそうなのに……

最後に窓の少ない廊下から関係者以外立入禁止の扉を撮ったんだけど、この写真がもっとおかしいんだ。

撮った写真を見たら、扉のところのすりガラス?に青い光が写ってる。

驚いて扉を見たけど、青い光なんて無い。

撮るときも無かったし、画面にも写ってなかった。

その後裏口から外に出たんだけど、正面玄関にあるはずの鬼門が目の前にあった。まだ明るいのに。

鬼門の目の前に立ってたオーナーと目が合ってしまった、というか私のほうをじっと見てたんだ。

他の霊は虚空を見てる。

……ここで気付いた。

この霊達は皆、いつも、新しい神社の方を見てる。

とりあえずオーナーからの視線に危険を感じたので逃げたわけなんだけど、その途中で新しい神社の神主に会って、声をかけられた。

「おや。どうかされましたか」

「急いで家に帰る用事があるんです」

「そうなんですか。ところであなた、何か悪いことをしたでしょう」

「……どうしてですか?」

「あなたの後ろに悪いものがついている。お祓いをして差し上げましょう」

お祓いとか何とか言って何かされそうな気がしたから、断って立ち去ろうとしたんだ。

そしたら神主、こう言ったんだよ。

「もう遅いですよ」

聞かなかったフリをしてもう振り返らずに走って帰ってきたんだけど、何か本格的にまずい気がする。

廃ホテルに入ったのがバレていたのか?

それが悪いことだと言うなら、あの廃ホテルにはやはり何かあるのか。

でもこれで鬼門がうちの前に出たら新しい神社が何かしてるのは確定するよな。

ただ家族に迷惑をかけるわけにはいかないから、今日からしばらく近所の空き家のほうに移動しようと思う。

あんまりここに長居するのも悪いと思っていたところだし、私の書き込みはこれで最後にする。

追記

親友に話を聞いてきた。

親友は家庭崩壊が起こる前に神社に巫女として勧誘されて断っていたらしい。

断った翌日父が浮気をしてその3、4日後に発覚した。

親友は自殺まで考えたが夢にきつねが出てきて隣町の稲荷神社まで案内されたそうだ。

次の日夢の通りに稲荷神社まで行きお祓いを受け家に帰ると父と母が仲直りしていたという。

ただその姿は異様でお酒を飲みながら話もせずにずっと笑っていた。

親友は気味悪く思ったが何故か安心して何も食べずに寝た。

次の日起きたら父も母も普通でまるで浮気なんて最初からなかったかのようだったそうだ。

亡くなったホテルのオーナーは神主に儲かると押し切られてホテル内に祠を作られたそうだ。

しかし作って1週間足らずで客が来なくなり経営破綻。

それを苦に自殺したということだ。

元々観光地でも無いこの集落のこのホテルの経営が成り立っていたのは温泉が沸くからだったのだが、その温泉の湯が全く出なくなり代わりにヘドロが湧き出したのだという。

これは親友がオーナーの息子から聞いた話だそうだ。

3ヶ月前には神社の巫女が1人行方不明になっていた。

その巫女っていうのが親友の父と浮気をした近所のお姉ちゃんで親友は浮気のことがあってからあまり連絡をとらなかったみたいなんだが、3ヶ月前に突然「殺される」ってメールが来て以来音信不通とのこと。

その日から全く姿を見なくなったから多分どこかに逃げたか殺されたか、神主に知らないか聞きに行くと「彼女は修行中です」と言われたんだと。

お姉ちゃんが一人暮らしで身寄りもいないため捜索願は出せていないそうだ。

巫女になってからは近所付き合いがぱったり無くなったため誰も気付かなかったようだ。

追記

今日また入って確認してきた。

温泉のあった場所は木の板で封鎖されていて入れなかったが確かに異臭がしていた。

昨日の青い光があった部屋に祠があった。

つい最近誰かが来たらしい少し萎びた花と蛇の死骸(ミイラ)が備えてあった。

その部屋の奥に蛇のミイラがたくさん置いてあったんだ。

親友は引っ越してきた新婚夫婦やN夫妻についても話してくれた。

新婚夫婦については言わずともわかるかもしれないが入信するように勧誘されたらしいんだが、どうもその夫婦がキリスト教徒だったようでまあ断ったらしい。

その後家庭崩壊。

夫妻は地元じゃ珍しい洋風の小さな豪邸に住んでいてちょっとした金持ちだったんだ。

この家も勧誘を受けたらしいんだが、何にも縛られずに老後を過ごしたいと断ったところ妻の痴呆が始まり今に至るそうだ。

何でこんなに詳しいことまで知ってるのかと親友に尋ねたところ、親友は全くの霊感ゼロなんだけど浮気の件のときに夢に出てきたきつねがその後も何度か夢に現れたそうで、白い空間できつねが目の前にいて、神主が近所のお姉ちゃんを巫女として勧誘している現場であったり夫妻を勧誘している現場であったり、新婚夫婦を勧誘している現場であったり、ホテルのオーナーに祠を勧めてる現場であったりに連れて行くんだそうだ。

しかも一回や二回じゃなく、同じ夢を何度も繰り返し見たらしい。

おかしいと思って親友は聞き込みを始めた。

その夢の内容と聞き込みの結果が今話した内容だと言っていた。

それで、多分なんだけど、親友から聞いた話を全部踏まえて考えるなら。

人が死にはじめたのはホテルに祠が作られてからで、何かが起こるのは神主と何か問題を起こしてから2、3日後。

私は昨日ホテルに入って例の部屋を撮ったし、神主のお祓いを断ってる。

私が消えることになるのか死ぬことになるのかはわからないが、とにかく私が動けるのは今の間だけということ。

神主の「彼女は修行中」という言葉から考えれば巫女は神社側で何かされてる。

殺されるってメールから考えれば儀式の生贄か道具にされたのか、多分もう死んでる。

鬼門の前には巫女はいなかったし多分その線が濃いと思う。

巫女の霊は多分ホテルの例の部屋に縛られてる。そんな気がする。

親友と話したときからずっと『おきつね様』が隣にいる。

稲荷神社にでも案内されるのかと思ったがどうやら違うようだ。

多分稲荷神社に行ってももう無意味なんだろうね。

『おきつね様』は私をホテルの中に連れて行きたいらしい。

私はただ霊感があるだけで除霊ができるわけでもないし般若心経を唱えるくらいしかできないんだけど……

祠でも壊してみるか?

まあ多分行ったら『おきつね様』が何をすればいいのか教えてくれると思うけど。

あと鏡で見るまで気付かなかったんだけど親友のオーラと同じようなオーラが自分にもできてた。

頭から白い塊も出ていた。

多分この白い塊が頭から完全に離れたら死ぬんだと思う。

これいわゆる呪いなんだろう。

神主が何かしたんだな。

ちなみに鬼門はまだホテルの前にあった。

今も窓から確認したが、家の前には来ていない。

まだ少し猶予があるのかもしれんし、私の墓場がホテルになるということかもしれん。

どっちにしたってもう時間はそれほど残ってないから何かできることをしに行くよ。

とりあえず今は『おきつね様』に従うことにする。

今このタイミングでそれを私にさせようとしてるということはこの状況が鍵なんじゃないかと思うんだ。

今までずっと守ってきてくれたんだ。

きっと大丈夫……






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