【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: お寺系



348 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 17:47
んっとね、オラん実家ね、お寺なのね、当代で20代目。
んでソコには伝説があってね、
敷地内に雷が落ちたら、その時の住職は数年で死ぬって伝説。
15代と17代がそれぞれ雷が落ちた翌年に死んでるって言われてね。
んまぁ~そうはいっても、100年以上前の人じゃから、所詮伝説って思っちょったんね。
そしたら雷落ちてね。どっかーん!って。
そりゃもぉ~びっくらたまげたデカイ音。

ほいで不思議が一個あって、
伝説で残ってる雷跡も、その時に落ちたのもそうなんじゃけど、周囲にはドデカイご神木っつうか木がありよるんよ。
んでもソレは無傷なのね。
今までご神木に落ちたことないの。
んでもっと小さい木に落ちるのね。

ほいでまぁ雷落ちたねぇって話しになってね。
んでも単なる伝説じゃのぉ~ちゅってたらさ、その1ヶ月後にじいちゃんがガンっての判ってね。ガ~ン。
んで2年ともたずに死んじゃった。
19代目住職なんだけどね、じいちゃん。

怖いっちゅうか、なんか不思議な話し。


350 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 18:44
あ、ついでに。

15-17-19でしょ、雷で死んでるの
んで今20代で、次ぎが21・・・
((((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
だからオラはお寺継がないだす


351 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 21:03
>348
寺でもご神木って言うのか?


352 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 21:09
>351
348もわからんから「ご神木っつうか木がありよるんよ」と書いたのではないか?


363 :348:03/03/10 17:19
>>351さん>>352さん
んとね、名称は判らないだども、お寺でもご神木に相当するモンがあるだすよ

ってかね、オラんとこのお寺ってチョット変で、住居部分には神棚もあるのね
あと田舎だから、近所で神主さんがおらんくなっちまった神社も一緒に管理してあげたりね
お祭りん時なんか、住職なのに神主みたいなのもしちょるんよね。変でしょ?
じぃちゃんなんか、クリスマスん時に「めりぃーくるしみますぅ」って言いながらクラッカー鳴らしてたし・・・





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57 :1/11:2009/10/14(水) 00:13:34 ID:RQVGJyVv0
あたり一面山だらけ。
どこを見渡しても山ばかりという地方の出身です。

小さい頃からお世話になっていたお寺に『鐘』がありました。
『鐘』と書いたのには理由がありまして、それは布と縄でぐるぐる巻きにされていたからです。
鐘を撞く丸太もついていません。
なので、ある程度の年頃になってアニメの一休さんなどを見るようになり、
寺の隅の屋根つきの一角にあるべきものは鐘なんだな、ということがわかるようになりますと、
そのぐるぐる巻きの中身は鐘なんだろう、と感じるようになるというくらいで、
誰も中身を見たことはありませんでした。


58 :2/11:2009/10/14(水) 00:14:56 ID:RQVGJyVv0
小学生くらいの時には両親に、「なんでぐるぐる巻きなのー」と聞いた記憶はあるのですが、
両親も由来など詳しいことを知らず、
自分たちが両親が子供のころからぐるぐる巻きであり、『ぐるぐる巻きの鐘』と呼んでいたとのことです。
当然中身も見たことがないということです。

すっかり時が経ち、私は大学進学のため実家を離れます。
夏休みに帰省をすると、田舎と言えど自分の家の周りにも、多少は開発の手が伸びていました。
昔自分の部屋であった場所、今は物置となりつつあるのですが、
窓際から景色を見てみると昔とは眺めが変わっており、自分の部屋から『鐘』のお寺を見ることができました。
お寺は山の上のほうにあるのですが、
自分の部屋からは裏の里山が邪魔をしていて、昔は見えなかったことを思い出しました。
そうか、虫を取ったりアケビを食べたりしたあの山も無くなってしまったか、と寂しがりつつ、
窓から寺を見ていました。


59 :3/11:2009/10/14(水) 00:16:34 ID:RQVGJyVv0
寺は遠いので、自分の家からだと親指の爪程度の大きさに見えます。
夕飯時に、「裏山がなくなって寺が見えるようになったんだね」という話をしました。
すると両親からは、自分が大学に入った直後くらいに無人化してしまい、
法事と祭りの時だけ、別の大きなお寺から僧侶を呼んでいる、と教えられました。

ある夜のことです。
一人暮らしに慣れてしまったせいか、自分の部屋だというのに枕が合わないような気がして、
なかなか寝付けない日がありました。
そのとき「ぐうん」と、低い低い音が聞こえました。
鐘の音?と思い窓の外に目をやります。
満月に近い月の出ている夜でしたが、遠く離れた寺の鐘の様子など肉眼では見えません。
10秒ほど見つめていると、ほんの一瞬だけ人工的な光がチラッと目に入りました。
気になって、小学校のときから使っていた勉強机の引き出しを開けます。
母親が捨てていなければ、とそこにあるはずの双眼鏡を探します。


60 :4/11:2009/10/14(水) 00:17:58 ID:RQVGJyVv0
双眼鏡は昔のまま、そこにありました。
ほこりがついたレンズを覗き込むと、
倍率は低いのですが、暗がりの中にぼんやりと動く人のようなものが見えました。
3名ほどの人間が、鐘撞き小屋のところで何かしているようです。
懐中電灯を持っているようですが、
覆いをしているのか、時折周囲を照らすだけで、様子がはっきりとは見えません。
見たところ、3人がかりで地面に鐘を降ろしたようです。
先ほどの音は、地面に落とした時の音でしょうか。
どうやら、鐘撞き小屋から鐘を出せないでいるようです。
この鐘撞き小屋には、屋根と屋根を支える四方の柱があり、壁はありません。
しかし壁の代わりに、その四方の柱同士が水平の柱でつながれています。
水平の柱は四方のすべての方向につけられていますので、
それが邪魔をして鐘撞き小屋から鐘を出せないようでした。


61 :5/11:2009/10/14(水) 00:19:26 ID:RQVGJyVv0
当時は金属の盗難が流行する前でしたので、何をしているかわからず、私はただその光景を見ていました。
パジャマで双眼鏡のレンズを拭き、暗闇にも目が慣れてきました。
連中は鐘に巻きつけられた縄に木の棒を通し、2人で棒の前後を持って持ち上げるようです。
鐘撞き小屋から出たか、というところで鐘が落ちました。2人が耳を押さえます。
私がその光景を見た3秒後くらいに、「ごうん」という音が聞こえてきました。
鳥が飛び立つ音、犬が吠える声も聞こえます。
窓から見える家のいくつかに灯りがつきました。
それを見てまた双眼鏡に目を戻すと、連中の姿は消えていました。


62 :6/11:2009/10/14(水) 00:20:23 ID:RQVGJyVv0
次の日の朝、といっても私は昼近くまで寝ていたのですが、
母親から「昨日の音、聞いた?」と聞かれました。
洗いざらいを説明するのが面倒だったので適当に答え、また部屋に戻ると双眼鏡を覗きます。
鐘撞き小屋のところに何人かの人が集まっている様子だったので、
何かおもしろいことはないかと、スーパーカブに乗って現場に向かいました。

境内には白い『わ』ナンバーのバンが乗り付けられていました。
そして、鐘撞き小屋の一段高くなったところの下に鐘が落ちていました。
警察の検証は終わったようで、犯人は車を捨てていなくなったとのことです。
盗られたものもなく、近隣の警察と寺、自治体に連絡しておく、とのことでした。
その一方で、僧侶の代わりに日ごろの運営をしている村の消防団の人たちが、
鐘をどうするか、という話をしていました。


63 :7/11:2009/10/14(水) 00:23:22 ID:RQVGJyVv0
「もう1回かけるか」
「もうこのままにしておいたらどうか」
その話し合いを遠巻きに見ている人々の中に、A君のおばあさんがいました。
A君は、小学生の頃に一家で村から引越していったのですが、おばあさんだけが残っていました。
自分は既にA君と音信不通でしたが、おばあさんは孫と同い年の自分に良くしてくれるので、
この年になるまで、ときどき家に遊びにいくという関係が続いています。

俺「お久しぶりです」
婆「俺ちゃんか。泥棒じゃないかって。嫌な世の中だね」
俺「鐘なんて売れるんですかね」
婆「戦後は鉄くず屋が来て、自転車でも買っていったもんだけど」
俺「なんでも鑑定団なんかに出そうとしたのかな」
婆「ごぜさんの鐘だなんて、お金もらっても欲しくないわ」
俺「ごぜさんの鐘?」


64 :8/11:2009/10/14(水) 00:24:17 ID:RQVGJyVv0
おばあさんから教えてもらったことによると、
このあたり一帯では昔、盲目の子供が生まれると、男も女もごぜさんにもらわれていったとか。
男はまた別のグループに引き渡され、女はごぜさんとして一生を送ったそうです。
この鐘は、遠い昔には普通の鐘として使われていたものが、
いつしかごぜさんを呼ぶ合図の鐘として用いられるようになった、ということでした。

その日の夕食、両親との会話の中で、ごぜさんの鐘の話になりました。
父親は役場勤務のため、嫌でも耳に入ったようです。
私が「ごぜさんの鐘」というと、両親とも「え」という顔になりました。

父「ごぜさんの鐘?」
俺「そう。ごぜさんの」
母「誰から聞いたの?」
俺「A婆から」
父「嘘だ~。本当にあったんだ。あれが?ぐるぐる巻きの」
母「ねぇ。小さい頃は聞かされたもんだけど」


65 :9/11:2009/10/14(水) 00:25:29 ID:RQVGJyVv0
両親の話によると、ごぜさんの鐘とは、確かにごぜさんを呼ぶもの。
ただし鐘が鳴るのは、盲目の子供が生まれた場合に限らない。
寒村では子供を育てるのに厳しい年もあり、口減らしをしなくてはならないこともあったとか。
育てられない子供が出てしまった家では、両親が子供の目を潰し鐘を撞いたそうだ。
ごぜさんの旅は辛くとも、娯楽の少ない時代、行く先々では大切にされたそうだ。
そのうち、子供の目を潰すことができなかった両親が、
鐘撞き小屋に子供を置き、ごぜさんの鐘をついて、連れて行ってもらうのを待つようになった。
当然ながら、ほとんどの子供は凍死する。
住職は、数え切れないほど多くの子供が冷たくなっているのを見つけ、
その服を鐘撞き小屋の柱に巻いて弔ってやった。


68 :10/11:2009/10/14(水) 00:29:29 ID:RQVGJyVv0
そのうち、ごぜさんの鐘の周りで子供の霊を見たとか、
遭難したごぜさんの列が歩いているのが見える、とかいう噂が広まり、
風の強い日には、両手で耳を塞いでもごぜさんの鐘の音が聞こえる、と言って発狂するものまで出た。
これではということで、鐘撞き小屋に残されていた子供の服と荒縄で鐘をぐるぐる巻きにして、
二度と鐘の音が鳴らないようにしたんだそうだ。

両親とも子供の頃から、
ごぜさんに連れていってもらうよ!という意味の脅し(悪いことをした子供への警鐘)として、
「ごぜさんの鐘鳴らすよ!」という言葉と、上のような背景は聞いていたものの、
まさかあの鐘が本当にそうだとは思っていなかったそうだ。


69 :11/11:2009/10/14(水) 00:30:31 ID:RQVGJyVv0
この一軒があってからもずいぶん経ちますが、改めて思うことがあります。
日本から昔のままのごぜさんが廃れて久しい。
歌や風習を伝える人はいても、本物のごぜさんはもういない。
日本のどこを探しても、ごぜさんが歩く列は見られない。
しかしあの夜、ごぜさんの鐘を盗もうとした連中は鐘を鳴らしてしまった。
果たしてごぜさんは来たのだろうか。どこから?
来たとしたら、連中はどこかへ連れて行かれたのだろうか。
警察の追跡を恐れて逃げ出しただけなのか。それとも。




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441 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 21:59:44.66 ID:7B8pxZZ00.net
いくつかお寺に関する話を知っているけど聞きたいやついる?


445 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 22:56:34.29 ID:7B8pxZZ00.net
じゃあいくつか

東京の結構有名な大寺院(名前はNG)でいくつか
(特定されてしまうのでフェイクを入れていますが、内容は同じです)


そこのお堂の下には大広間があり、通夜・葬儀で貸し出す事があった。
普通の葬儀社の会館と違う所は、遺族は中で泊る事が出来ない事。
寺の行事もあるし、国宝とか重要文化財があるから外部の人を置く事は出来ない。
でも、防犯上誰もいないというわけにはいかず、寺院の職員(お坊さん)が一人で泊って番をする。

その大広間でいつもの通りに通夜が行われた。
亡くなったのは女性で鉄道自殺だったらしい。

いつもの通り通夜が営まれ、夜遅くなったころ大広間から「ガタン」という音が聞こえた。
その時泊った職員(お坊さん)は、「ネズミか何かがでたのか」と思った。
寺の近くに森があり、そこからたまに動物が紛れ込む事があったらしい。
一応祭壇を確認しようと中に入ると、確かに祭壇の飾りが近くに落ちていて何かがいた跡があった。
祭壇を元に戻していると、棺桶を開けた形跡があった。棺桶のフタがずれている。
「おかしいなぁ。ネズミではフタは開けられないはず」
と思いながらも蓋を戻そうとした時、とんでもない事に気づいた。
中の遺体が無い。


446 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 22:57:55.57 ID:7B8pxZZ00.net
職員は「ヤバい」と思って棺桶を祭壇から出してフタを開けたけれども、確かに中にあるはずの遺体がなかった。
この時は『遺体が消えた』と考えるよりも、
『遺体が無い。どうしよう…万が一遺体が無くなったとなったら俺の責任になる』と考えたらしい。
そこで、ダッシュで元いた場所に戻り、別の用事で泊っていた職員(お坊さん)を叩き起こして一緒に様子を見に行った。
すると、電気は消えていたが開けっ放しで出て行ったはずの棺桶のフタが閉められており、しかも元の位置に戻っていた。
中を確認すると普通に遺体があった。
「寝ぼけていたんだろ」と叩き起こされた職員に言われたが、
電気がついていているはずなのに消した記憶もなく、とても消す余裕なんてなかった。
というか、電気を消すはずがない。通夜なんだから。

ちなみにこの時の職員と言う人は、私の先輩にあたる人です。
この人から直接聞きました。


447 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 22:58:49.67 ID:7B8pxZZ00.net
そしてこのお堂、職員の中では有名な心霊スポットで、
他にも
・夜中に四方の壁からうめき声が聞こえる部屋(現在休憩室兼物置)
・夜中になると廊下から聞こえてくる足音(姿は見えないが何故か小さな女の子のイメージが浮かぶ)←これは私も経験しました
・お堂内部や周辺に現われるお坊さんの幽霊(これは私を含めて経験者多数。この幽霊は渾名までついた)
があります。

それ以外にも境内には幽霊がでるところはありました。


448 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 23:15:57.81 ID:7B8pxZZ00.net
次はこのお寺の別のお堂の話。

このお寺にはもう一つ別の大きなお堂があり、そこは法要でよく使っていた。
そしてそのお堂の地下には位牌堂がある。
地下の位牌堂は通常の檀信徒の位牌以外にも、
お墓の無い人や、理由があってお墓に収められない遺骨(お墓がまだできていない・死んで無縁仏になった等)を、
一時的に預かるところでもあった。
でもそこもかなりの心霊スポットだった。

そこで私が夕方お堂でお経の練習をしていた時、
何か自分の木魚以外の音がするというか、木魚の『ポクポク』という音ではなく、『ドンドン』という音だった。
「おかしいなぁ、もうお堂は閉めたから誰もいないはず」
と思って音のする方を調べてみると、どうやら地下の位牌堂から音が聞こえた。


449 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 23:18:14.02 ID:7B8pxZZ00.net
「あれ、地下に檀信徒か誰かいるのか」と思って、地下に行くと…


450 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 23:19:51.74 ID:7B8pxZZ00.net
青白い顔をして口から血を出した男が、寝そべって転がりながらゴロゴロ回転していた。
ドンドンと言う音は、その男が転がりながら壁にぶつかっている音だった。


451 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/21(金) 23:27:12.09 ID:7B8pxZZ00.net
私は「すぐ別の職員を呼ぶから、転がらないでおとなしく待っていてください」と言うと、すぐ事務所に行き、
別の職員に「青白い男が口から血を流して苦しそうに転がっている。救急車を呼んで」というと、
何もなかったかのように「ああ大丈夫、すぐに消えるから」と当たり前のように返事をした。
この時私は初めて、「ひょっとするとあれって幽霊?」と考えた。
確かにこの時間は、檀信徒どころか部外者もいないはず。なぜなら私が位牌堂を見回りをしてお堂を戸締りしたから。
でも、青白い顔をしている以外、普通の人が血を流している様にしか見えなかったんだけど。





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15 名前:濃い味@天然カテキン400mg :04/08/26 00:42 ID:xh9GOUKO
私は子供のころ大分県のとある村に住んでいました。大変な田舎で、村の周りは山とうっそうとした
森に囲まれていました。
村の前から続く林道をしばらく行くと、山に続く分かれ道があり、そこをさらに登ってゆくと、山の
頂上に小さな廃寺がありました。


ずいぶん傷んで不気味な寺なので、好奇心旺盛な子供たちもあえて
そこで遊ぼうとはしませんでしたが、あるとき友達何人かとその廃寺を探検することになりました。

建物の造りはいたって簡単で、中央に部屋がありその周りをぐるりと廊下が通っているだけのものです。
土間から入って廊下を進み、突き当たって右に曲がること二回で部屋に至りました。
しかし誰も管理していない廃寺のこと、埃まみれな上取り立てて何があるわけでもなく、ただ壁に物憂げな女性の絵が描かれた掛け軸がかかっているだけでした。

そこで私たちはその掛け軸を戦利品として持ち帰ることにしました。


16 名前:濃い味@天然カテキン400mg :04/08/26 00:43 ID:xh9GOUKO
さて、外に出ようと、もと来たのと逆に廊下を進んで左に二度曲がりましたが、外に出るための土間がありません。「おや?」と思ってさらに廊下を進んで突き当たって左に曲がりましたがやはり土間に出ません。


私たちはみな血の気が引きました。誰からとも無く走り出しましたが、進んでも進んでも
出口がありません。

突然、掛け軸を持っている子が悲鳴を上げて掛け軸を放り出しました。
先ほどまで悲しげな顔をしていた
絵の女の口元がこころもち笑みを浮かべていたのです。
そのとき、一番年長の少年が「掛け軸を元に戻そう」と言い出しました。

私たちはもう生きた心地もせず、部屋に引き返すなどまっぴらだったのですが、一番
落ち着いていたその少年に従って、気味の悪い掛け軸を、絵の部分に触れないようにつまんで引き返し、部屋の壁にかけ直して再び廊下に出ました。

突き当たって左、さらに突き当たって左・・・。
するとこんどは土間に出ました。出口からは夏の日の光がまっすぐに差し込んできています。
私たちはわけのわからない叫び声を上げながら外に飛び出しました。
それ以来私たちは二度とその寺に近づこうとはしませんでした。


54 名前:濃い味@天然カテキン400mg :04/08/27 02:48 ID:2Jr+nUsO
>>15の続きです・・・

この廃寺は丑の刻参りの現場としても人に噂されていました。丑の刻参りとは、恨みを
持つ相手のつめ・髪などからだの一部をわらの人形に織り込み、それをご神木に五寸釘で
打ち付けることで相手に災いをもたらす呪の方法です。

ただし、人を呪わば穴二つ、万が一呪をかけているところを誰かに見られれば、呪返しといって、相手にかけようとしていた呪いが自分に跳ね返ってくるのです。


だからこそ他人の目に触れない深夜にこの儀式は行われるわけですが、もし誰かに見られれば、「見られなかったことにする」…つまり
見た者を殺すことでしか呪者は呪返しから逃れることができません

私の母は子供のとき、この廃寺で丑の刻参りにまつわる恐ろしい体験をしました。

その日母は、友達と少し離れた町での夏祭りに行きました。

祭りが終わった後も母と友達は花火などをしてすごし、自転車をこいで村へ帰る頃には日付も変わっておりました。

真っ暗な林道を友達と一緒に黙々と進んでいた時です。廃寺へ続く分かれ道に差し掛かったとき、友達が「何か音がする」といって立ち止まりました。

耳を澄ませると、かすかではありますが、カコン・・・カコン・・・、と、奇妙な音が聞こえてきます。
なにぶん怖いもの知らずの娘時分のこと、祭り後の覚めやらぬ興奮にまかせ、母と友人は肝試しでもするつもりで音に導かれるままに分かれ道を廃寺の方へ向かって登って行ってしまったのです。

奇妙な音は寺の境内から聞こえてきました。
20分ほどかけてようやく頂上に辿り着いた二人は石階段の影に身を隠してそっと境内をのぞき見ました。

すると、寺の前のひときわ古い大木に、白装束の女が何かを打ち付けています。
女が木づちを振るうたびに、カコン・・・カコン・・・と、あの奇妙な音が真っ暗な山の中に響いているのです。


55 名前:濃い味@天然カテキン400mg :04/08/27 02:49 ID:2Jr+nUsO
「(丑の刻参りだ!)」
二人はすぐさま自分たちが見てしまったものが何かを悟り、わき目も振らず引き返そうとしました。しかし、そのとき母の下駄が砂砂利を踏む音を立ててしまいました。

女がその音に気づき、こちらを恐ろしい形相でにらみつけました。
母と女の目が合いました。
母も友達も、射すくめられたように身動きが取れませんでした。
「お前たち・・・見たのか!!」
女が低い声で怒鳴り、こちらへ向き直ってまっすぐ歩き始めたとき、母は初めて悲鳴を上げて友達の振袖をつかむと一目散に石階段を駆け下り始めました。

女が追ってきているかは分かりません。ただ無我夢中で階段をかけ続けました。

ようやく階段が終わりもとの分かれ道に辿り着き、そのまま村の方へ一目散に駆け出したときです。
「この自転車、きみたちのかい?」
後ろから男の声がしました。

振り返ると、村のただ一人の駐在がいました。
警邏中に林道の分かれ道でほったらかしにされていた自転車を見つけていぶかしんでいたところだそうです。
母と友達は駐在にしがみつくと「おばけ、おばけ」
と泣き喚いたそうです。

駐在は笑いながら村までついてきてくれました。
すっかり遅くなって帰ったことで母は祖父母にこっぴどく怒られましたが、母自身はそれどころではなく、そのまま布団にもぐりこむと恐怖のため翌三日間熱にうなされ続けたそうです。


56 名前:濃い味@天然カテキン400mg :04/08/27 02:54 ID:2Jr+nUsO
今から5年ほど前に、この古木は、枯れて枝が落ちてくる危険があるために切り倒され
ました。その幹を調べたところ、丑の刻参りに使われたと思しき五寸釘が100本以上
出てきたそうです。



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348 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 17:47

んっとね、オラん実家ね、お寺なのね、当代で20代目。
んでソコには伝説があってね、
敷地内に雷が落ちたら、その時の住職は数年で死ぬって伝説。
15代と17代がそれぞれ雷が落ちた翌年に死んでるって言われてね。
んまぁ~そうはいっても、100年以上前の人じゃから、所詮伝説って思っちょったんね。
そしたら雷落ちてね。どっかーん!って。
そりゃもぉ~びっくらたまげたデカイ音。

 

 

348 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 17:47

ほいで不思議が一個あって、
伝説で残ってる雷跡も、その時に落ちたのもそうなんじゃけど、周囲にはドデカイご神木っつうか木がありよるんよ。
んでもソレは無傷なのね。
今までご神木に落ちたことないの。
んでもっと小さい木に落ちるのね。

 

ほいでまぁ雷落ちたねぇって話しになってね。
んでも単なる伝説じゃのぉ~ちゅってたらさ、その1ヶ月後にじいちゃんがガンっての判ってね。ガ~ン。
んで2年ともたずに死んじゃった。
19代目住職なんだけどね、じいちゃん。

 

怖いっちゅうか、なんか不思議な話し。

 

 

350 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 18:44

あ、ついでに。

 

15-17-19でしょ、雷で死んでるの
んで今20代で、次ぎが21・・・
((((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
だからオラはお寺継がないだす

 

 

351 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 21:03

>348
寺でもご神木って言うのか?

 

 

352 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 21:09

>351
348もわからんから「ご神木っつうか木がありよるんよ」と書いたのではないか?

 

 

363 :348:03/03/10 17:19

>>351さん>>352さん
んとね、名称は判らないだども、お寺でもご神木に相当するモンがあるだすよ

 

ってかね、オラんとこのお寺ってチョット変で、住居部分には神棚もあるのね
あと田舎だから、近所で神主さんがおらんくなっちまった神社も一緒に管理してあげたりね
お祭りん時なんか、住職なのに神主みたいなのもしちょるんよね。変でしょ?
じぃちゃんなんか、クリスマスん時に「めりぃーくるしみますぅ」って言いながらクラッカー鳴らしてたし・・・





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