【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 洒落コワ




110 :調査員 ◆doIDoIpv/A :04/01/22 08:11

俺がフリーの調査業をやってたころで、
まだそれだけじゃなかなか食えない頃に経験した、いくつかのお話の1つです。

 

そのときに受けた仕事は、とある出版社の心霊関係の特集の調査で、
俗に言う心霊スポットを調査して、それらは事実なのか調べる仕事でした。
そのときの調査で行った場所は、関東のとある山の中の廃墟になったホテル。

 

まず心霊スポットだと言うとよくあるのが、だれだれがそこで殺されたや自殺したという話で、
そのスポットもご多分にもれず、とある若い女の人が彼氏に殺されて、その廃墟の壁に埋められていて、
その女が霊となってでる、というものでした。
さっそくその殺人が実際にあったのかを調査しようと、
まずその地域の図書館で、事件がおきたとされる年代の新聞などをチェックしたり、
地元警察やそのスポットの地主、地元の人に聞き込みなどを行ったのですが、
そのような事件がおきた痕跡や記録はありませんでした。

 

 

111 :調査員 ◆doIDoIpv/A :04/01/22 08:13

そして最後に、現調と調査報告に使う写真の撮影のため、
一緒に組んで仕事をしているもう一人の仲間の女性と、夜中に現場に撮影をしにいったときのこと。
さすがに人気のない山中ということもあり、かなり不気味。建物の中はかなりカビ臭い。
撮影は昼間でもいいのですが、やはり夜の写真がいいというのが依頼の内容に入っていたために、
夜中に現場へ向かいました。

 

とりあえず建物の外観や内部をカメラで撮影しはじめ、あらかた内部の調査も終わったころ。
引き上げようと思い、建物内部にいるはずの彼女に大きな声で、「そろそろ引き上げようか」と声をかけた。
すると彼女が、「あ、まってください。こっちの部屋にきてくれませんか」と声をかけるので、
そちらに向かうと、なんの変哲もない部屋がそこにあった。
さっき通ったときはなかった気がする、と思いながらも部屋に入ると、
なんだか魚が腐ったような匂いが、カビ臭い匂いと入り混じって悪臭がすごかった。

 

 

112 :調査員 ◆doIDoIpv/A :04/01/22 08:15

そして、俺を呼んだはずの彼女はいなかったが、特に気にもせず(移動したのかなくらいに思ってた)部屋を見ると、壁が一箇所だけ塗り替えたように色が違う。
あぁ、これが噂の元になっているんだな(壁に死体が埋め込まれたという噂)と思い、撮影をしていると、急に持っていた懐中電灯やカメラなどが全て電源がきれてしまって、使用不可になったんです。

 

暗闇の中で参ったな…と思ってると、部屋に入ってくる足音が聞こえます。
「あのさ。明かりが消えちゃってつかないんだよ。きりがいいから引き上げよう」というと、
彼女の声が「もう少しだけここに残ろう・・・。ね?」と引き止めます。
俺が帰ろうといっても、「もっと撮影したほうが・・」とか、「壁を掘り返しましょう」とか、
やたらと引き止めるんです。
「それならば明日にしよう」と帰ろうとすると、「待ちなさい!」と俺の手をにぎったんです。
その手の感触は今でも忘れません。
ぶじゅっ・・・と音がしたと思うと、
俺の手をものすごく柔らかくて、すじばっているのにどろどろしたような、表現しがたいものがにぎったんです。
「うわっ!」と手を離すと彼女が一言。
「もうちょっとだけここに残ろう・・・。ね?もうちょっとだから・・・」

 

 

113 :調査員 ◆doIDoIpv/A :04/01/22 08:20

その瞬間に、俺は彼女じゃないと恐怖を感じ、その場から一目散に逃げました。
月明かりだけだったので、あちこち体をぶつけて痛みも感じたけど、それどころじゃなかった。

 

そして建物の外に出ると、車の前で彼女が待っていました。
彼女の話だと、撮影しはじめてすぐに懐中電灯などが使用不可になったために、ここで待っていたとのこと。
じゃさっきのは?と思い、やっぱり・・・
その場からすぐに立ち去ろうと車に乗ったときに、彼女が「ひっ!」と声をあげ、
「あ・・あれ」と、震える指で車のミラーを指差した。
俺はもう恐怖のためミラーを見たくなかった。
そのまま車を急発進させてそのまま町へ。

 

そして、全ての経緯をまとめて依頼主に報告。
事務所に戻って撮影したものを見たときには、普通の写真と映像でした。何も写ってはいなかった。
一緒にいった彼女が見たものを聞くことはありませんでした。
「思い出したくないんです」
・・・ただそう言ってました。

 

けどきっと、あの映像と写真になにかあったんだと思う。
最初は報告を受けて「おもしろいじゃないか。使えるよ」と乗り気だった依頼主が、
急にそれらの使用を取りやめ、写真と映像を処分したからです・・・。






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626:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 17:41:04.57 ID:XKpvVfzD0
またまたお邪魔しますよ。俺の話なんて読んでる奴いないからもし邪魔なら言ってくれ。
すぐ辞める。
俺のおかんが酔っ払った時に話した与太話。
今年実家に帰ったとき、おかんが今まで体験してきた不思議な話をたくさん聞いた。
本当にただの与太話なのか、はたまた実話なのかは確認しようがないが、
俺は聞いたとき年甲斐もなくワクワクしたんだ。



627:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 17:46:31.60 ID:XKpvVfzD0
おかんの話はいつもブッ飛んではいるが妙に納得させられる話が多い。
親父曰く昔から不思議な女だったと言ってはいたが、俺たちには見えない、聞こえないものを
普段から感じて生きているおかんの話は文字に起こして書く事が勿体無いくらいに雰囲気がある。

なるべくその雰囲気を壊さないように文字に起こしてみようと思う。
では、印象に残った話を何個かしてみるか。
ちなみに俺は2ch初心者だ。もし不愉快に感じたら言ってくれ。すぐ辞める。




628:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 17:54:37.40 ID:XKpvVfzD0
おかんが学生時代に体験した話。
おかんは当時絵を描くのが好きで、絵かきサークルみたいなのに所属していた。
大学3年の春、新歓コンパがあったらしい。
もともと酒好きなおかんは周りのことは気にせず一人で飲んだくれていたそうだ。

するとどこからともなく1年生の女の子が隣に座ってきた。
酒は好きでも宴会の雰囲気が嫌いと言ったその女の子とはすぐに意気投合し、
お互いに自己紹介なんかしながら飲んでいた。
なんでもおかんと歳は同じで2浪して大学に入ってきたらしい。
この女の子を以下A子とする。



629:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 18:07:51.75 ID:XKpvVfzD0
A子はウィスキーをロックで煽り、店員にじゃんじゃん酒を持ってこさせたそうだ。
流石に飲みすぎだとおかんが注意するとA子は「私、水で死ぬんです」なんて突拍子もないことを言い出した。

酔っているとはいえ初対面の人間にいきなり
そんな暗い話を振ってくるなんてちょっと変わってるな何て思いながら、
「何で?」と聞いてみた。
A子曰く、中学時代自分はいじめをしていたと言うのだ。
なんでもクラスに貧乏臭い見た目の女の子が転校してきたらしい。
最初はなんとも思っていなかったのだが、中学2年の2学期の中間試験でその転校生はものすごい好成績で、学年で一気に一位になった。



630:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 18:21:07.89 ID:XKpvVfzD0
今までずっと一位だったA子は嫉妬した。貧乏で汚い見た目、家も廃屋のようだったという。
そんな子が転校してきていきなり一位になって、
急に周りの子に「天才」などとチヤホヤされ出したのが気に入らなかった。
そこからA子含む三人組でその転校生をいじめ始めた。
貧乏を馬鹿にし、縦笛を捨てたり、教科書に落書きをしたり。
まあありがちないじめ。転校生は特に何か言ってくる訳でもなくただただ耐えていた。




631:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 18:26:58.57 ID:XKpvVfzD0
そんなある日転校生の父親が死んだ。
彼女は2週間ほど学校を休んだが2週間後には、何事もなかったかのように戻ってきた。
何をされても、何があっても動じない彼女にA子達は余計に苛立ちを隠せなくなったらしい。
「父親が死んだのに全然悲しそうじゃない!この冷血人間!」などと罵倒し始めた。

そんな毎日が続き、冬休みに入る頃A子の仲間の一人が転校生の父親の墓がある寺を見つけ出した。
どんなに苛めても手応えがなかったので、父親の墓を荒そう!なんてとんでもない計画を立て始めたのだ。




632:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 18:34:18.11 ID:XKpvVfzD0
寺に行き「○○家」の墓を見つけ、バカだの死ねだのそんな文句を墓石に書きなぐったそうだ。
そこまで話を聞いたおかんはA子のことをひどく軽蔑したそうだ。
死人の墓に行き、文字どうり死者に鞭打つような行為に吐き気がした。
A子自身「子供だったとはいえとんでもないことをしてしまった」なんて言っていたらしいが、
おかんは「あ、、この子もうダメだな」と思ったらしい。



633:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 18:43:11.33 ID:XKpvVfzD0
その後もA子の話は続く。一通り墓石に悪口を書いたあと、それだけでは飽き足らず、
墓に石を投げ始めた。
その時、転校生が泣きながら大人のような太い声で「やめて!」と入ってきた。

転校生は「私はあんた達に何もした覚えはない。何でこんな仕打ちをするのか」みたいなことを大声で叫んでいたらしい。
初めての反発にイラついたA子達は転校生に掴みかかり、取っ組み合いの喧嘩になったそうだ。
掴みかかられたA子は勢いあまり、転校生を突き飛ばしてしまった。




634:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 18:49:31.30 ID:XKpvVfzD0
転校生は墓石に頭をぶつけ気を失った。
A子達は「ヤバイ!!」と思い逃げようとしたとき、転校生がむくりと起き上がった。
すると転校生はひとりひとり指を差し「お前は鉄で死ぬ」「お前は火で死ぬ」「お前は水で死ぬ」
と言いそのまま帰ってしまった。

呆気にとられていたA子達は言い知れぬ恐怖を感じたらしい。
それ以来A子達仲良し三人組はいじめをやめ、あまりつるまなくなったそうだ。
高校受験で忙しかったのもあるが、一緒にいると何か良くないことが起こりそうで
何となく離れて行ったそうだ。



635:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 18:57:20.75 ID:XKpvVfzD0
それから数年、三人は別々の高校へ進んでいた。
高校二年の夏突然その三人のうちの一人が半狂乱になり電話をしてきた。
なんでも鉄で死ぬと言われた子が原付に乗っているときトラックに跳ねられて亡くなったらしいのだ。

そんなの偶然だとA子は高を括っていたが、
その数ヵ月後今度はこの前電話をかけてきた友人(火で死ぬと言われていた)が火事で亡くなったそうだ。
A子はだんだん怖くなり高校三年になる頃には完全な引きこもりになっていた。
しかしいつまでもそうしている訳にもいかず、渋々大学に入学したそうだ。



636:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 19:03:13.25 ID:XKpvVfzD0
ここまでおかんに話し終わったA子はまた酒をじゃんじゃん頼み始めた。
おかんは正直あきれ果てていたし、それなりの報いがあって当然だと思っていた。
「水で死ぬ」のかはわからないがこの先何事もなく幸せな人生を歩むのは無理だろうと。

しかしA子は得意げに「私はお風呂も湯船にはつからないし、温泉にもいかない。海水浴だってプールだって行かない。最近では水族館などとにかく水が有るところには絶対に行かないようにしてるから水で死ぬなんてありえない」
と行ってのけたのだ。



638:本当にあった怖い名無し:2014/01/16(木) 19:17:36.25 ID:XKpvVfzD0
おかんはそれ以上言及はしなかったらしい。
俺は「で、結局A子はどうなったんだよ」と聞くとおかんは「死んだ」と一言。
なんでもその話をおかんにした数ヵ月後に死んだらしい。

死因は肝硬変。
「若いのに。不安を紛らわすためにお酒を飲みすぎたんだね。お母さんにその話した時は
もう顔も黄色かったし、消化器系の病気特有の臭いがしてたもん。ある意味水で死んだのかね、、」
なんて言いながらおかんはウィスキーを飲み始めた。




124 :本当にあった怖い名無し:2011/09/05(月) 21:42:33.32 ID:ueXeWjrAO
昨日から続いてる現在進行形の話でゴメン


昨日、外出先で迷子になった
迷子って言っても、地元だし大体の道はわかるので適当に歩いてたんだけど、急に土砂降りになって慌てた
そしたら墓場の中に小さなお堂?みたいなのがあって雨宿り出来そうだからと近づいた
荒れてるけど、戸は閉まっていて人が三人くらいは入れそうな感じ
近づいて後ちょっとってとこで、お堂へは道が続いて無くて、謝りつつ墓の壁の縁を踏みながら到着、雨宿り出来た
雨が止むまで待ってから、お堂の軒先から出たんだけどやはり道がない
帰りも本当に申し訳ないんだが敷地に入らないように墓の壁踏んで出させてもらった

 

 

124 :本当にあった怖い名無し:2011/09/05(月) 21:42:33.32 ID:ueXeWjrAO

夕方から寒気が酷くて、すぐさま寝たんだけど夜中に友人から電話が会って起き出した
喋ってるうちに、友達がテレビうるさいとか言い出した


うちはテレビは付けてないし、怖がらせるなと言ったんだけど向こうが気味悪がって電話切った
今日も朝から具合悪くて、仕事に出たんだけどいくつかおかしい事があった
電話で後輩と話していたら、背後がうるさいと言われた
ちなみに居たのは一人でエレベーターの中

 

この後、同僚にも言われ携帯電話のせいかと、修理に出したけど、ついさっきも友達に同じく言われた
日本語だけど聞き取れない声で何人か話してるように聞こえるそうだ

 

それから壁の絵や机の上のものが触ってないのに落ちる、もう五個目
車の助手席に乗っていたら、運転手がミラーに人が映ったと大騒ぎ
どのミラー見ても不自然に人が移りこんだそうだ
降りたときに見たら何故か助手席側のミラーにひびが入ってた

 

帰ってきて、仮眠とったけど身体が怠いし、熱も上がってる
この出来事はみんな熱のせいだと思いたいんだけど……どうだろうか
後、変な音がする
玉砂利を踏むような音
ついに熱で幻聴かしらん……と、友達に電話したら、そいつにも聞こえて上記の話を聞いた
とりあえず、風邪と墓と怪現象の因果はわからないけど……墓の縁を踏んだせいな気がしないでもない
昨日からだから

 

125 :本当にあった怖い名無し:2011/09/05(月) 21:54:53.70 ID:VeOzrUP90
>>124
なにかを伝えたいんだと思うんだよね
お堂が忘れられてるからじゃないかなあ
できる事ならお線香をたててあげて

 

127 :本当にあった怖い名無し:2011/09/05(月) 22:02:36.64 ID:ueXeWjrAO
お堂が原因なのかな?
明日休みとったから、探してみる
具合良ければだけどね

さっき三十二インチのテレビが倒れて絶望した……無事だったが
ネジで止めてあったのに、ネジ消えたし

 

ほんのりだろ……熱あるからぼんやりしてるし
今聞こえる声もきっと幻聴だ
だって録音できないし
咳しか録れん

 

133 :本当にあった怖い名無し:2011/09/06(火) 10:01:02.93 ID:eMMRh8HcO
昨夜のueXeWjrAOだけど、病院行くついでに行ってみた
お堂なんてありませんでした
ただ墓石のない空間のみ
熱で幻覚みてたんかな……
もうあれからもわけわからん事ばかり起こってるから、病院行って脳みそみてもらうわ
お邪魔しました

 


136 :本当にあった怖い名無し:2011/09/06(火) 12:06:42.39 ID:Xy7wxaUP0
>>133
過去にお堂のあった場所なのかもしれんね
そこの墓地を管理してる寺に話聞いてみたら
お祓いもそこで頼んだらいいんじゃないかな

 

 

138 :本当にあった怖い名無し:2011/09/06(火) 13:35:19.64 ID:eMMRh8HcO
なんかもう、ほんのりじゃないかも
ゴメン、スレ違いだな
これからご飯食べてまた検査だけど、病院でもおかしな事起こって、医者にマジでお祓い勧められた
精神科医って幅広いな




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837 :本当にあった怖い名無し:2022/04/09(土) 03:02:08.56 ID:Rego1kZs0.net
大学生の頃、ファーストフード店でバイトしてた時の話
先輩に3か月勤務して3か月休む。それからまた3か月勤務して・・ってのを繰り返してる人がいた
バイトリーダーからは使いにくいって嫌がられてたけど店長の知り合いってことで雇われてた
自分はその先輩と組まされることが多かったんだけど個人的な印象としてはちょっと暗いけど普通の人
暇な時とか無言なのもあれかなと思ってちょくちょく話しかけてた
それで休んでる時は何をしてるのか、ある日聞いてみた
「旅行行ってるんだよ」
「海外旅行とかですか」
「いや、国内だけだね」
「観光名所めぐりとかですか」
「そういうのは全然興味なくて」
「適当に日本地図にダーツ投げてそこにいくとかですか」
「まぁ、近いかも」
「行ってからその土地のいいところを自分で探す的な?」
「うーん、どうなんだろ」
「・・・旅行先で何してるんですか」
「石を集めてるんだよね」
「パワーストーンとかですか。自分も集めてますよ」
「それとはちょっと違うかなぁ」
「原石収集とか、鉱物収集とかですか」
「うーん」
「もしかして奇石収集とかですか」
「あー、それに近いかも」
「渋いっすね」


839 :本当にあった怖い名無し:2022/04/09(土) 03:02:37.38 ID:Rego1kZs0.net
自分はその頃、パワーストーン集めに凝ってた
それでその日、頼み込んでバイト終わりに先輩の奇石収集を見せてもらうことになった
0時すぎ、掃除終わって徒歩で先輩のうちに向かった
で、体に異変が起きた
歩いているとやけに体がだるくなって特に頭が異常に重く感じた
自分は風邪もほとんど引いたことがない超健康優良児でおおきな怪我や病気の経験も皆無
だから自分の身に何が起こってるのか本当に分からなかった
最初はゾンビみたいに前かがみになりながら歩いていたけどそれもつらくなって
結局赤ん坊のようにハイハイで歩いてた
先輩はそれを見て心配そうに見てた
自分は体の丈夫さだけは謎の自信を持っていたので
そんな状況になっても人に助けを求めるという選択肢が頭になかった
今なら、馬鹿じゃないか、と分かるのだからパニック状態になってたのかも
それでもどこかのコンビニの駐車場に着いたところで
「用事思い出したので止めておきます」とようやく言った
先輩は「それがいいかも」と言って足早に去っていった
最悪、コンビニに飛び込んで救急車よんでもらおうと思っていたら
先輩が去ると次第に回復して5分後には元通りの健康体に
先輩を追いかけようかと迷ったけどやっぱり止めた


841 :本当にあった怖い名無し:2022/04/09(土) 03:03:41.48 ID:Rego1kZs0.net
半年ほど過ぎたころ
先輩は来なくなってたけど自分含めて誰も気にしてなかった
どっかに腰を据えて就職でもしたかなと思ってた
ある日、店長に明日バイトしないかと言われて休日出勤かと思って了承すると
「朝の4時に店の前に来てくれ」と言われた
時間通りに行くと店長の車に乗せられて15分ほど走って3階建てのマンションの前に着いた
マンションの前には管理人らしきしかめっ面で腕を組んだお爺さんと困り顔のおばさんが立っていた
店長に倣って二人に軽く会釈をして階段で3階に上がると角部屋のドアが開け放されていた
部屋の中には黒いごみ袋が大量に置いてあった
その一つ一つを店長と自分の大の男二人がかりで抱えて汗だくになりながら店長の車に詰めこんだ
車が一杯になると海まで行きまた二人で抱え上げて砂浜まで運んでから袋を破って中のものを散乱した
抱えて運んでいる最中にはすでに気づいていたけど中に入っていたのは手のひらサイズの無数の石だった
トイレや風呂にまで置かれていたゴミ袋を全部運びだし、海からマンションへ戻ってくると
ずっと作業を見張っていたお爺さんはいなくなっておりおばさんだけになっていた
おばさんは店長に封筒を渡すと深々と頭を下げた

「あいつとは小学校からの腐れ縁だったけど今日でそれも最後だな。中学校でいじめにあってさ、
その頃から墓地の石を集め始めたんだよ。最初は近所の墓地を自転車で巡って集めてたみたいだけど
その内、休みの日には電車やバスに乗って見知らぬ墓地に行って手ごろな石を集めるようになってた。
まださぁ、それもどうかなって思うけど、石の一つ一つに付箋でもつけてどこどこの石何月何日収拾、
とでも書いて大切に保管しているなら、まだ分かるんだけどゴミ袋の中に無造作に放り入れて
一杯になったら口を結び次のごみ袋へってのを繰り返す意味が本当に分かんないんだよ・・・
結局、リサイクル業者も気味悪がってお金払うって言ってるのに持ってってくれないしさ、いい迷惑だよ」
そういうと中を確認もしないで封筒をくれた
内で確認したらバイトの3か月分の給料だった  おわり





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590 :本当にあった怖い名無し:2014/03/24(月) 22:16:58.28 ID:QLSlnmX20.net

俺が体験した中2の夏の話をする。

俺にはCという仲がいい友達が一人いて、そいつとは所謂悪友という間柄だった。
俺もCも怖いもの好きで、他にも色々ウマが合っていた。

そんなある日のこと、俺たちは未提出の課題を終わらせるため、夜遅くまで学校に居残るハメになった。
課題も九割方終わったとき、Cは俺に肝試しをしないかと言ってきた。
こちらとしても退屈だったし、夜の学校なんてそう来れるものでもないから、せっかくだからやることにした。

場所は今は使われなくなった地下一階の家庭科室。別に何が出るという噂もないが、ただ不気味だということでそこを選んだ。
実は家庭科室には宿直室が繋がっており、そこも今は使われていない。そこを回ってこようということだった。

地下一階とはいってもうちの学校は地下にも窓があった。家庭科室への扉は鍵がかかっていたため、中庭を通って、宿直室の壊れた窓から入った。
あくまで暇つぶしなので、二人一緒に回ってこようということになった。けしてビビっていたわけではない。

宿直室は、かなり荒れていた。押し入れのふすまは外れて床に倒れていて、埃っぽかった。畳もかなり傷んでいた。
洗面台の蛇口をひねっても赤錆の混じった水が出てきて、雰囲気が出てきたなと、Cとはしゃいだ。

Cの携帯のビデオをつけ、二人で部屋の中を撮影したあと、宿直室を出る。するとすぐ右に、また部屋があった。
扉を開けても暗くてよく見えなかったが、手探りでスイッチを探して明かりをつけた。
幸い蛍光灯は生きているようで、電気は少しチカチカしたがちゃんと点いた。

そこにはソファーがあって、それはもうダメになっていたが、その上に奇妙なものを見つけた。
江戸時代に使われていたような硬貨が三十枚ほどあり、それが紐に通されているものだった。
どうしてこんなとこにこんなものが?
俺たちは少し気味が悪くなって、それは見なかったことにした。

そのまま家庭科室に入ったわけだが、案の定家庭科室も暗かった。
まあこれはこれで雰囲気が出るからこのまま撮影しようということになったんだけど、
流石に奥まで行くのは怖くて、携帯で部屋を見回す程度にしたんだ。

すると、いきなり携帯の画面がガタガタ揺れだした。まるで地震が起きた時の様子を撮影しているように。
しかも、画面の中央には白くぼやけた何かが浮いていたのだ。
もちろん実際にそんなものがあるわけがなく、俺たちはその場で固まっていた。
白くぼやけた物は少しずつだが大きくなっていった。そして白い物が俺たちに近づいてきていると直感的にわかった瞬間、
Cの「逃げろ!」という声をきっかけに、俺たちは宿直室の窓から飛び出した。

教室に戻って、「なんだったんだ…」となどと話していると、Cは申し訳なさそうにポケットから何かを取り出した。
それはさっきの、紐が通された硬貨だった。
俺はCに「なに持ってきてるんだよ!アホか!」と怒ったが、持ってきてしまったのは仕方がない。
そこでとりあえず、さっき撮影した映像を見ることにした。

宿直室も、硬貨を映した時も特に問題なかったが、俺たちにとってやはり気になったのは家庭科室の映像だった。
撮影している時はそう見えなかったが、よく見ると白いものは徐々に人間の形になってゆくように見えた。
そしてもう人型になろうという時に、Cの「逃げろ!」という声が聞こえ、映像は終わっていた。

俺たちは怖くなって、さっさと課題を提出し、帰ることにした。
先生に宿直室の事を聞こうと思ったが、怒られそうなのでやめた。
硬貨はCのオヤジに見てもらうことにし、俺たちは帰った。
(まあ実際は寺の坊主に心霊的なものはお門違いだったようで、実際に見てもらったのはCのオヤジの知り合いだったんだが)

後日Cに硬貨について聞かせてもらった。結論から言うと、真っ黒だった。
驚いたのは、硬貨に霊的な物が取り付いているのではなく、「執着心」が取り付いていたという。
硬貨の持ち主が金の亡者だったのか、それに対しての執着心がべっとりと付いていたらしい。

映像に映った白いものは、Cに金を持っていかれると思い、現れたそうだ。
それは幽霊ではなく、執着心が塊になって映ったものだったらしい。
人間の姿に近づいているように見えたのは、執着心の主の生前の頃の姿に戻ろうとしていたからだとか。

硬貨はちゃんと供養したらしい。映像も消した。その後、もう宿直室には近付いていない。
けれど、その時の硬貨を供養してくれた人と知り合って、その人と関わったせいで他にも奇妙なことは経験したが、
それはまた別の話。


596 :本当にあった怖い名無し:2014/03/24(月) 23:05:14.14 ID:GxqiIKn+0.net
一文銭か

597 :本当にあった怖い名無し:2014/03/24(月) 23:12:43.95 ID:QLSlnmX20.net
>>596
今ググってみたけどそれだった。
ていうか一文銭に執着してるとかどんだけだよ…

602 :本当にあった怖い名無し:2014/03/25(火) 08:44:19.08 ID:MewaVMTf0.net
>>597
一文銭にすら執着しすぎて、あの世で六文銭が払えずに成仏出来なかったのだろうか

603 :本当にあった怖い名無し:2014/03/25(火) 09:31:46.30 ID:Mcl9yACY0.net
あ、>>594だけど、Cのオヤジは寺の坊主なんだ。書き忘れてた、スマン。


608 :590-594:2014/03/25(火) 21:22:58.22 ID:Mcl9yACY0.net
>>602が成仏関連の事を言ってたけど、硬貨を見てくれた人(以下S)と最初に知り合った時に幽霊について聞いたら、興味深いことを言っていた。
なんでも、「死んだ人の霊」ってのは、そもそも存在しないという。
世に言われる幽霊というものは、誰かが残した強い感情なんだそうだ。

執着心や殺意、憎しみ、後悔などらしい。そしてそれが強いほど、その感情の主の姿に近くなる。
人魂というのは、その感情が弱い、所謂雑魚レベル。害は0らしい。
裏を返せば、完全な人の形をしているほどの感情はガチで危険だと。
うっかり関わると、その感情の依代とされるらしい。それが所謂「取り憑かれた」という状態なんだそうだ。
気分が悪くなり、夢にうなされるようになる。

そこで俺が、「でもよく、幽霊が体を乗っ取って話をしたりしますけど、それは?」ときくと、Sさんは、
「そこまでのレベルになると、それはもう幽霊とかいうものじゃない。所謂化物だよ。
 よく聞くだろう、殺された怨念が積もって妖怪になったって話。強すぎる感情は、いつしか自我を持ちはじめる。
 そして、物体に干渉できるほどの力を得るんだ。
 幽霊に足首を掴まれただとか、フロントガラスに手形が付いてたっていうのもそういうものが原因。
 で、『見える』人間ていうのは、そういう感情に敏感な奴だったりする。だから見える奴には、子供だったり、人見知りが多いんだよ。俺は違うけど。」
と言った。

硬貨の時に、だんだん人の形になっていった様に見えたことについては、
「それまでは誰も硬貨に近づく者がいなかったから、執着心はなりを潜めていたんだと思う。
 けど、Cが硬貨を持っていこうとしたから、執着心がまた強くなったんじゃねえかな。それで人の形に近づいて行ったんだろう。
 携帯でしかそう見えなかったのは、まあ話すと長いから、ひとまず置いてといてくれ。」との事。
ちなみにその執着心のレベルは中の下あたりだったらしい。とりつかれても普通に供養出来る様子。

携帯でしか感情の塊が見えなかったのは、すっげえ簡単に言うと、
感情は物に取り憑きやすい→物は感情を認知しやすい、捉えやすい→カメラに執着心が映った。
ということらしい。中の下くらいのレベルの執着心だと、ギリギリカメラに映りやすいんだとか。
人魂はよほど高性能なカメラじゃない限り映らない。

カメラは感情をそのまま写し取ることができるらしい。
けれど、写し取った感情は写真の中で変化する。
供養したら幽霊の顔が消えただとか、顔だけだったのに首から下が出てきただとかいうのはそういう事なんだとか。



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