【閲覧注意】怪談の森【怖い話まとめ】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 洒落コワ




160 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/02/24(水) 16:52:30.53 ID:u8QMfWAv0.net[1/3]
大した話じゃないけど実際に俺が不思議だと思ったこと
大学の頃地元の友達の家でバイトしてた
仕出しもしてる割烹
俺の仕事はお客さん帰ったあとの片付け、皿洗い、そして配達
配達っていうのが近所の寺や葬儀会場に弁当や料理を持ってくのが主
お通夜の時の葬儀会場への夜食の注文もよくあった
で何故かそれの注文の数がよく間違える、しかも必ずひとつ多い
葬儀場の裏口で遺族の人に、ひとつ多いよ、と言われることが結構あった
注文を受けるのは女将である友達の母ちゃんか中居さんで俺のせいじゃない
今日もひとつ多かったですよ、とか女将さんや親父さんに報告すると
今までいた家族の分まで頼んじまうんだろ、精進落としだ食っちまえ、とか言われて
だいたい夜食の注文は親子丼かうな丼だから有難く頂くわけ
つづく



161 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/02/24(水) 17:02:09.84 ID:u8QMfWAv0.net[2/3]
で、何年か前に俺の父親が死んだ
嫁さんと実家から離れたところで住んでたから
地元に戻って葬式をした、通夜は俺が配達してた葬儀場で
代替りして友達が継いだバイトしてた割烹で昼も夜食も頼んだんだけど
割烹の親父さんがわざわざ配達してくれた夜食がひとつ多かった
夜のロウソク番で残ったのは俺と嫁と母親の三人で嫁が注文した時も
確かに三つうな丼を頼んだのを俺も一緒に聞いてた
で、俺が親父さんひとつ多いね、って言ったら
○○さん(俺の親父の名前)も食いたがったんだなあ、なんて言って持って帰った
それが何か心の隅に残ってね
で、その年の夏に実家に帰った時にその店に嫁と母親連れて食事に行った
客は俺たち家族だけだったし、俺が来たって知ると親父さんも出てきてくれた
で、友達と親父さんに一杯つけながら昔の話とかしてたんだよな
そしたら親父さんが俺にこういうんだよな
A(俺)ちゃんの親父さんの時もそうだったけどあそこの配達夜食で
ひとつ多いことが多いの覚えてるか?って
俺は、ええ覚えてますよ、よく俺もありがたくいただきましたからって答えたの
そしたら親父さんが言うんだよね
教えてあげるよ、ひとつ配達で多いのはこの店の常連さんが亡くなった時なんだ、と
長いけどまだつづく



163 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/02/24(水) 17:09:50.59 ID:u8QMfWAv0.net[3/3]
で、親父さんが言うには、あとはなぜか男の人
女の人の時はそういうことがないらしい
で、さらに親父さんが
覚えてるかい?一個多い時は必ず戻ってきた時にAちゃんに塩かけてたろ?
きっとこの店の味が恋しくて付いてきちまってるからやってたんだよ
俺としちゃあ死んでも食いたいと思ってくれるなんてありがたいけどね、と。
そういえばそうだった気がする程度で俺は全然覚えてなかったけど
そうだったのかと妙に納得した
閉店少しすぎまで飲んで帰ったけど帰り際に親父さんと友達に
俺が死んだ時も夜食の数は増えるかもねwって言ったら
お前の通夜の時はもったいないからひとつ減らして持ってくよ
でもそれだとAは化けて出てきそうで嫌だねwなんて笑われた

そんだけです長くなってごめんなさい
今でもうちの嫁さんにはあんたが死んだらきっと食べたがるだろうね
なんて笑われる






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756 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/29 18:56
別サイトに掲載されてて、このスレの投票所でも結構人気のある、
『分からないほうがいい』って話あるじゃないですか。
その話、自分が子供の頃体験した事と恐ろしく似てたんです。
それで、体験した事自体は全然怖くないのですが、
その『分からないほうがいい』と重ね合わせると凄い怖かったので、
その体験話を元に『分からないほうがいい』と混ぜて詳しく書いてみたんですが、載せてもいいでしょうか?


759 :756(1/5):03/03/29 19:18
これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に帰省した時の事である。
年に一度のお盆にしか訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、早速大はしゃぎで兄と外に遊びに行った。
都会とは違い空気が断然うまい。僕は爽やかな風を浴びながら、兄と田んぼの周りを駆け回った。

そして日が登りきり真昼に差し掛かった頃、
ピタリと風か止んだ。と思ったら、気持ち悪いぐらいの生緩い風が吹いてきた。
僕は「ただでさえ暑いのに、何でこんな暖かい風が吹いてくるんだよ!」と、
さっきの爽快感を奪われた事で、少し機嫌悪そうに言い放った。
すると兄は、さっきから別な方向を見ている。その方向には案山子(かかし)がある。
「あの案山子がどうしたの?」と兄に聞くと、
兄は「いや、その向こうだ」と言って、ますます目を凝らして見ている。
僕も気になり、田んぼのずっと向こうをジーッと見た。
すると、確かに見える。何だ…あれは。


761 :756(2/5):03/03/29 19:19
遠くからだからよく分からないが、人ぐらいの大きさの白い物体が、くねくねと動いている。
しかも、周りには田んぼがあるだけ。近くに人がいるわけでもない。
僕は一瞬奇妙に感じたが、ひとまずこう解釈した。
「あれ、新種の案山子じゃない?
 きっと!今まで動く案山子なんか無かったから、農家の人か誰かが考えたんだ!
 多分さっきから吹いてる風で動いてるんだよ!」
兄は僕のズバリ的確な解釈に納得した表情だったが、その表情は一瞬で消えた。
風がピタリと止んだのだ。しかし、例の白い物体は相変わらずくねくねと動いている。
兄は「おい…まだ動いてるぞ…あれは一体何なんだ?」と驚いた口調で言い、
気になってしょうがなかったのか、兄は家に戻り、双眼鏡を持って再び現場にきた。
兄は少々ワクワクした様子で「最初俺が見てみるから、お前は少し待ってろよー!」と言い、
はりきって双眼鏡を覗いた。


762 :756(3/5):03/03/29 19:20
すると急に兄の顔に変化が生じた。
みるみる真っ青になっていき、冷や汗をだくだく流して、ついには持ってる双眼鏡を落とした。
僕は兄の変貌ぶりを恐れながらも、兄に聞いてみた。
「何だったの?」
兄はゆっくり答えた。
『わカらナいホうガいイ……』
すでに兄の声では無かった。兄はそのままヒタヒタと家に戻っていった。
僕はすぐさま兄を真っ青にしたあの白い物体を見てやろうと、落ちてる双眼鏡を取ろうとしたが、
兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気が無い。
しかし気になる。
遠くから見たら、ただ白い物体が奇妙にくねくねと動いているだけだ。
少し奇妙だが、それ以上の恐怖感は起こらない。しかし兄は…。
よし、見るしかない。どんな物が兄に恐怖を与えたのか、自分の目で確かめてやる!
僕は落ちてる双眼鏡を取って覗こうとした。
その時、祖父がすごいあせった様子でこっちに走ってきた。
僕が「どうしたの?」と尋ねる前に、
すごい勢いで祖父が「あの白い物体を見てはならん!見たのか!お前、その双眼鏡で見たのか!」と迫ってきた。
僕は「いや…まだ…」と少しキョドった感じで答えたら、
祖父は「よかった…」と言い、安心した様子でその場に泣き崩れた。
僕はわけの分からないまま家に戻された。


763 :756(4/5):03/03/29 19:22
帰ると、みんな泣いている。僕の事で?いや、違う。
よく見ると、兄だけ狂ったように笑いながら、まるであの白い物体のようにくねくね、くねくねと乱舞している。
僕はその兄の姿に、あの白い物体よりもすごい恐怖感を覚えた。

そして家に帰る日、祖母がこう言った。
「兄はここに置いといた方が暮らしやすいだろう。
 あっちだと狭いし、世間の事を考えたら、数日も持たん…
 うちに置いといて、何年か経ってから、田んぼに放してやるのが一番だ…」
僕はその言葉を聞き、大声で泣き叫んだ。
以前の兄の姿はもう無い。
また来年、実家に行った時に会ったとしても、それはもう兄ではない。
何でこんな事に…ついこの前まで仲良く遊んでたのに、何で…。
僕は必死に涙を拭い、車に乗って実家を離れた。


764 :756(5/5):03/03/29 19:23
祖父たちが手を振ってる中で、変わり果てた兄が一瞬僕に手を振ったように見えた。
僕は遠ざかってゆく中、兄の表情を見ようと双眼鏡で覗いたら、兄は確かに泣いていた。
表情は笑っていたが、今まで兄が一度も見せなかったような、最初で最後の悲しい笑顔だった。
そして角を曲がったときにはもう兄の姿は見えなくなったが、僕は涙を流しながらずっと双眼鏡を覗き続けた。
「いつか…元に戻るよね…」
そう思って、兄の元の姿を懐かしみながら、緑が一面に広がる田んぼを見晴らしていた。
兄との思い出を回想しながら、ただ双眼鏡を覗いていた。
…その時だった。
見てはいけないと分かっている物を間近で見てしまったのだ。
「くねくね」




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212 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/07/07(土) 01:28
わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。

A君が子供の頃、A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。
外は晴れていて、田んぼが緑に生い茂っている頃でした。

せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。
ふと、お兄さんが立ち上がり、窓のところへ行きました。
A君も続いて窓へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。
真っ白な服を着た人が1人立っています。(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです)
あんな所で何をしているのかなと思い、続けて見ると、
その白い服の人は、くねくねと動き始めました。
踊りかな?そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な方向に体を曲げるのです。
とても人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。くねくねくねくねと。
A君は気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」
すると、お兄さんも「分からない」と答えたそうです。
ですが答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか分かったようです。
「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、
お兄さんは「分かった。でも、分からない方がいい」と、答えてくれませんでした。

あれは一体なんだったのでしょうか?
今でもA君は分からないそうです。
「お兄さんにもう一度聞けばいいじゃない?」と、私は弟に言ってみました。
これだけでは私も何だか消化不良ですから。
すると弟がこう言ったのです。
「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ」




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308 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 00:54:14 ID:H49Zo3y70
信じてもらえないかもしれないけれど、
十数年前、付き合った男性にある時電話でふと「あなた何者?」って言ったら、
凄い打ちひしがれた様子のあと、『悪魔だよ、へへへへへ』って笑いだした。
その笑い声が人間の声じゃなくて、作っても出せないような声でビビッた。
あの声は声優が作ったとしても出せない声です。


309 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 01:20:37 ID:GeG14/f10
信じる信じないの前に質問させて

その電話はかかってきた電話なの?
それともあなたがかけた電話なの?
そして、その電話は十数年前の付き合っていた時にした電話なの?
それとも、最近の電話?


310 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 01:26:57 ID:H49Zo3y70
どっちからかけたか忘れたが、電話でいつものように話していたんだけど、十数年前の話です。
疎遠になってもう十年以上経つけれど。

で、私がゾーッとしつつ相槌打っていると、
『お前このこと他の人に言う気だろう。(言う気満々)
 言ってもお前が頭おかしいと思われるだけだぞ」
と、合間にへへへへと人間の声じゃない笑い声を入れながら言われました。
声も、その悪魔になってる時は低い低~い声で凄く暗かったです。


315 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 02:20:07 ID:MSprqCyO0
>>308
>>310
チュートの徳井が妹にそんなことして遊んでたw
親が出かけて、妹と二人きりになると、突然ニヤニヤしだして、悪魔に変身して追っかける。
妹は怖くて怖くて逃げるんだけど、親が帰ってくるといつものお兄ちゃんに戻るから、不思議で怖かったってw


316 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 02:31:29 ID:H49Zo3y70
>>315
遊んでるんならいいんだけど、私の時の場合、遊んでるシチュエーションじゃ全然ない時だったので。
デートしてて、時々急に恐い顔になる時があって、「なんだろ?この人」とは思っていたんだけど。

オカ板で3年くらい前に、
「職場の同僚が誰もいない時に変な声で人の不幸話をしてすごい悪どい顔で笑うので不気味、
 他にこんな経験のある人いませんか?」
って書き込みを見たんだけど、
やはりそういう人ってたまにはいるのかしら。
私は一度しか遭遇したことないけれど。


317 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 02:35:43 ID:1+SYxc+Q0
>>316
その元彼が、その後どうしているかはご存知ですか?


318 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 02:40:21 ID:H49Zo3y70
>>317
引越しを機にスッカリ縁を切ってわからないです。
普段は普通の人で、目が暗くて恐かったけどユーモアのセンスもあり、何の違和感もありませんでした。
潰れる恐れの全くない会社の金持ちの息子でした。


319 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 02:46:13 ID:H49Zo3y70
あ、ごめん、何の違和感もない、って悪魔状態以外の時ね。
時々恐い顔になる時ってのは、半悪魔状態(もしくは悪魔になりかかった状態?)と思われるのですが、
そういう時はなんともいえない恐い顔になり、目がキョドキョド踊り気味になります。
狼男に変身する前?みたいな感じに似てるかなぁ。
そういう時は私も恐いんで、「何こわい顔してるの」とわざとおどけるフリしてました。
完全に変身前?におさまってしまい、実際に会ったときに悪魔?状態になることはなかったけれど。

ある時は、私が胃が痛いと心配しながら言うと、
とても嬉しそうな顔でじょじょに悪魔状態になりかかったのであせりました。


321 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 02:53:28 ID:MSprqCyO0
スゲェおもしれぇw
その男とつきあいて~マジw

マジレスすると、それは憑依されてるなぁ。
別れてよかったね


322 :可愛い奥様:2009/10/21(水) 03:00:12 ID:H49Zo3y70
憑依ねー、自分はよくわからなかったけれど、その時に知り合いの霊感ある人もそう言ってました。
別れなさいと強く強く言われてました。

で、その人の親の会社なんだけど、
何とは言えないけれど、皆さんが一度は触ったことのある物を作っているんですよ。
金持ちだし、憑依だとしたら、何故されたんだろう?と思うと不思議です。
境遇的に特別困るようなことはなかったと思うのに。



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906:本当にあった怖い名無し:2008/01/21(月)00:56:30ID:wohjQNUp0
SさんもKさんもうっすら汗かき始めてて、随分重そうだったけど、運ぶの手伝えとは言わなかった。
中に入るとすぐ階段で、ひたすら下に下りて行った。結構下りた。
時々二人が止まって、肩に担ぎ上げた『荷物』を担ぎ直してた。

階段を下りると、ものすごく広い通路が左右に伸びてた。多分幅10mくらいあったと思う。
下りたところで、ひと休みした。
通路はところどころ電灯がついてて、すごく薄暗いけど、一応ライトは無しで歩けた。
俺たちは反対側に渡って(って言いたくなるくらい広い)、左手に向かって進んだ。

時々休みながら、どれくらい進んだかな。
通路自体は分岐はしてない。ひたすら真っ直ぐで、左右の壁に時々鉄の扉がついてる。
ある扉の前でSさんが止まって言った。
「これじゃねえか。これだろ」
そこには『帝国陸軍第十三号坑道』って書いてあった。字体は古かったけど。
信じられる?今の日本にあるのは陸上自衛隊でしょ。何十年も前のトンネルなのか、これは?

SさんもKさんも、汗だくで息も荒くなってたから、
扉を入ったところで、また『荷物』を下ろして休憩する事にした。
二人とも無言だったから、俺も黙ってた。
しばらくして、Sさんが「そろそろ行こう」って言って、袋の片側、多分『足』がある側を持った。そ
したら・・・
『袋』が突然暴れた。
Sさんは不意を突かれて手を放してしまい、弾みで反対側の袋の口から、顔が出てきた。
猿ぐつわを噛まされた、ちょっと小太りの男。


907:本当にあった怖い名無し:2008/01/21(月)00:57:16ID:wohjQNUp0
どっかで見たことある・・・それもあるけど、
分かっていながらも、袋からリアルに人が、しかも生きた人が出てきた事にビビッて、俺は固まってた。
SさんがKさんに、
「おい何で目を覚ました!」「クスリ打てクスリ!」「袋に戻せ!」
とか言ってるのが聞こえた。
Kさんは「クスリは持って無い」とか、何とか答えてた。
その間も『袋』は暴れてた。
暴れてたというか、体を縛られてるらしく、激しく身をよじって、袋から出ようとしていた。

するとSさんが、袋の上から腹のあたりを、踏んづけるように蹴った。
一瞬『袋』の動きが止まったけど、「ウ~!」とすごい唸り声を上げながら、また暴れ出した。
Sさんは腹のあたりを、構わず蹴り続けた。それでも『袋』は、暴れ続けた。
やがてKさんも加わって、二人で滅茶苦茶に蹴り始めた。
パキって音が、2、3回立て続けにした。多分肋骨が折れたんだと思う。

『袋』の動きが止まった。その時なぜか男は頭を振って、俺に気が付いた。
それまですごい形相で、暴れていた男が、急に泣きそうな顔で俺を見つめた。
Sさんが「袋に戻せ」と言うと、Kさんが男の肩のあたりを足で抑えながら袋を引っ張って、男を中に戻した。
今でもその光景は、スローモーションの映像のまま、俺の記憶に残ってる。
男は袋に戻されるまで、ずっと俺を見てた。一生忘れられない。


908:本当にあった怖い名無し:2008/01/21(月)00:57:44ID:wohjQNUp0
Kさんが、袋の口をきつく縛るのを確認すると、Sさんは更に数回、袋を蹴った。
「これくらいかな。殺しちゃまずいからな」
Sさんはそう言って、俺を見た。
「お前、こいつの顔を見たか」
「いえ・・・突然だったんで、何が何だか」
そう答えるのが精一杯だった。
その時に、本当はどこかで見たような気がしたけど、思い出せなかった。

SさんとKさんは、再び動かなくなった『袋』を担ぎ上げた。
それまでと違うのは、真ん中に俺が入ったこと。
もう中身を知ってしまったので、一連托生だ。

それから、その13号坑道ってやつを延々歩いた。
今までの広い通路とはうって変わって、幅が3mも無いくらいの、狭い通路だった。
右手は常に壁なんだけど、左手は時々、下に下りる階段があった。
幅1mちょいくらいの階段で、ほんの数段下りたところに、扉がついてた。

何個目か分かんないけど、Sさんがある扉の前で「止まれ」って言った。
そこもまた『帝国陸軍』『帝国陸軍第126号井戸』って書いてあった。
(128だったかも。偶数だった記憶があるけど忘れた)
それで、Sさんに言われるまま中に入った。
中は結構広い部屋だった。小中学校の教室くらいはあったかな。
その真ん中に、確かに井戸があった。でも蓋が閉まってるの。重そうな鉄の蓋。
端っこに鎖がついてて、それが天井の滑車につながってた。
滑車からぶら下がっている、もうひとつの鎖を引いて回すと、
蓋についた鎖が徐々に巻き取られて、蓋が開いてく仕掛けになってた。


909:本当にあった怖い名無し:2008/01/21(月)00:58:23ID:wohjQNUp0
オレは言われるままに、どんどん鎖を引っ張って蓋を開けていった。
完全に蓋が開いたとこで、二人が『袋』を抱え上げた。
もう分かったよ。この地底深く、誰も来ない井戸に投げ込んでしまえば、二度と出てこないもんね。
でもひとつだけ分からない事があった。なんで『生きたまま』投げ込む必要があるの?

二人は袋を井戸に落とした。ドボーン!水の中に落ちる音がするはずだった。
でも聞こえてきたのは、バシャッて音。この井戸、水が枯れてるんじゃないの?って音。
SさんとKさんも顔を見合わせてた。
Sさんが俺の持っているマグライトを見て、
顎をしゃくってみせ首を傾げて、『井戸を覗け』ってジェスチャーをした。
マグライトで照らしてみたけど、最初はぼんやりとしか底まで光が届かなかった。
レンズを少し回して焦点を絞ると、小さいけど底まで光が届いた。
光の輪の中には、『袋』の一部が照らし出されてる。
やっぱり枯れてるみたいで、水はほとんど無い。
そこに手が現れた。真っ白い手。さらにつるっぱげで、真っ白な頭頂部。
あれ、さっきの『袋』の人、つるっぱげじゃ無かったよな。
ワケが分かんなくて呆然と考えていたら、また頭が現れた。
え?2人?ますます頭が混乱して、ただ眺めてたら、その頭がすっと上を向いた。目が無い。
空洞とかじゃなくて、鼻の穴みたいな小さい穴がついてるだけ。
理解不能な出来事に、俺たちは全員固まってた。
しかも2人だけじゃ無さそうだ。奴らの周囲でも、何かがうごめいている気配がする。
何だあれ?人間なのか?なぜ井戸の中にいる?何をしている?


910:本当にあった怖い名無し:2008/01/21(月)00:58:52ID:wohjQNUp0
その時、急に扉が開いて、人が入ってきた。
俺は驚いてライトを落として、立ち上がってた。SさんとKさんも。
入ってきたのはNさんだった。Nさんは俺たちを見て、怪訝そうな顔をした。
「S、もう済んだのか」
Sさんは少しの間呆然としていたけど、すぐに答えた。
「済みました」
Nさんは俺たちの様子を見て、俺たちが井戸の中身を見た事を悟ったみたいだった。
「見たのか、中を」
俺たちはうなずきもせず言葉も発しなかったが、否定しないことが肯定になった。
「さっさと蓋閉めろ」
言われて俺は、慌てて鎖のところに行って、さっきとは反対側の鎖を引いて回した。
少しずつ蓋が閉まっていく。
「余計な事を考えるんじゃねえ。忘れろ」
そう言われた。
確かにそうなんだけど、ぐるぐる考えた。
『殺しちゃまずい』って、Sさんは言ってた。
Sさん自身も、なぜ殺しちゃだめなのか知らなかったんだと思う。
生きたまま落とした理由は?生きたまま・・・あの化け物のような奴らがいるところへ。
考えたく無くなった。

俺たちは来た道を戻り、車で道に出た。
今度はSさんとKさんは、Nさんのベンツに乗っていった。
そしてそれが、3人を見た最後になった。


911:本当にあった怖い名無し:2008/01/21(月)00:59:15ID:wohjQNUp0
俺は思い出していた。あのとき『袋』に入っていた男の顔を。
最近出所してきた、会長の3男だった。
出来の悪い男というウワサだった。ケチな仕事で下手を踏み、服役していたらしい。
俺は2、3回しか顔を合わせた事が無かったが、
大した事無さそうなのに、威張り散らしてヤな感じだったのを覚えてる。
だからといって、会長の息子を殺すのはアウトだよ。死体を隠したっていずれバレる。
それでも出来るだけバレないように、俺を使って運んだんだろうけど。

あの出来事から2週間くらいして、Nさんが居なくなった。
『お前も姿をくらませ』って、Sさんから電話があった。
バレたんだ。会長の息子を殺ったのを。

組から距離をおいていたのが幸いして、俺は逃げ延びる事ができた。
SさんやKさんがどうなったのかは知らない。
あれから数年、俺は人の多い土地を転々としている。
これはあるネットカフェで書いた。
もうすぐネットカフェも、身分証を見せないと書き込めなくなるらしい。これが最後のチャンスだ。
組の人たちがこれを知れば、どこから書いたのか、すぐに突き止めると思う。
だから俺は、この街には二度と戻ってこない。

誰かあの井戸を突き止めて欲しい。なぜあの井戸に、暴力団なんかが鍵持って入れるのか。
そうしたら俺の追っ手は、皆捕まるかも知れない。
俺は逃げ延びたい。これからも逃げ続けるつもりだ。





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