142 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/30 21:07
1.弁当などの携行食は食べ尽くさない。(小屋や家に戻るまで、形式的にでもひと口は残しておく)
2.用便の際は斜面に向かって(山側を向いて)行う。
3.登山口で山に向かって一礼。山頂に立つとき頂は踏まない。
4.刃物は肌身離さず、寝るときも枕許に。
5.人の真後ろには立たない。真後ろから声をかけない。
6.山に入った後は互いに屋号や通り名で呼び、本名では呼ばない。
143 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/30 22:10
>>142
うわぁーおもしれー
昔子供の頃じいさんに言われた事と結構かぶってる(1.2.3.4)
他にも知ってたらヨロシコ!
144 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/30 22:14
どこの山だか忘れたけど、民宿の爺さんに教えてもらった。
「先頭がうつむいて歩いてる隊に向かって挨拶はしない。」
理由は教えてくんなかった、気になる。
189 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/08/02 01:29
>>144
洒落にならないくらい怖い話で、似たような話があったような。
「スイカ」だったかな?
199 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/08/02 16:18
>>189
うろ覚えだけど
スイカを見つけたときは見ずに通過して、決してスイカがいる後ろ
振り返っちゃいけないってやつ?
145 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/30 22:59
>>142
勉強になりますた・・浪人時代に半年ほど丹沢の小屋で働いていました。
こんな理由ですか?(レスきぼん)
1→遭難時の非常用
2→転落防止&落石の発見
3→山ノ神に敬意
4→お守り&野生動物の護身(?
5→前の人の浮石転落などでで巻き込まれる&その発生防止
6→山ノ神に惹かれないように(?
あと、漏れのいた小屋の主人によればこんなのもありますた
・下着は必ず白。
・山中でものをなくしても絶対に探してはいけない。
>>144
その時点で幽霊なのかもしれません。
146 : 144[] 投稿日:03/07/30 23:25
>>145
言われてみるとあの民宿…って気がしてしまう。
うわぁ…
147 : 142[sage] 投稿日:03/07/30 23:31
漏れが聞いた理由、はこうだった。
>>1.弁当などの携行食は食べ尽くさない。(小屋や家に戻るまで、形式的にでもひと口は残しておく)
これには非常食としての意味はなく、おまじないの類らしい。
確かに、弁当箱にひと口だけ残しておいたら、陽気がよければ速攻で腐ってしまうしね。
>>2.用便の際は斜面に向かって(山側を向いて)行う。
これも、落石避けなどの一見もっともらしい理由もあるようだが、
実は山の神は女性というのが一般的で、用便のときに
男性器を山に向けると神が喜ぶ、という説がある。
>>3.登山口で山に向かって一礼。山頂に立つとき頂は踏まない。
これも山の神関連。
山への畏敬と感謝の念の発露、とか。
148 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/30 23:33
>>4.刃物は肌身離さず、寝るときも枕許に。
これも、有名なおまじない。魔除けですな。
ナタやマキリなどの大袈裟なものである必要はなく、
ビクトリノックスや卑語の守のような小さなナイフでも良いとのこと。
ボンナイフでも良いかどうかは、知らないけど。
>>5.人の真後ろには立たない。真後ろから声をかけない。
これも、魔除けの類らしい。
物の怪は背後から現れるから、とか。
>>6.山に入った後は互いに屋号や通り名で呼び、本名では呼ばない。
これも、魔除けと言霊信仰が混合したもののよう。
山で本名を口にすると、時に物の怪や山ノ神連れ去られてしまうのだとか。
149 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/30 23:34
>>145
1→山ノ神への(形式的な)供物
2→「穢れ」を山ノ神に与えない
4→魔除け(死人の枕元に刃物を置くのと一緒?)
5→山ノ神との混同を避ける
じゃないの? 3、6はその通りだと思ふけど。
>下着は必ず白。
「清浄な色」だからかねぇ。
>山中でものをなくしても絶対に探してはいけない。
山で失くなった物はもう山ノ神のものだからねぇ。
そもそも山ノ神が失くさせた(?)のかもしんないし。
150 : 149[sage] 投稿日:03/07/30 23:37
>>148
>これも、魔除けと言霊信仰が混合したもののよう。
>山で本名を口にすると、時に物の怪や山ノ神に連れ去られてしまうのだとか。
アイヌ語(蝦夷語?)が残存するマタギの「山詞」なんかも、
おそらく(というか多分に)この類なんだろうね。
151 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/30 23:44
>卑語の守
すごく嫌な誤変換だw
152 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/31 00:01
>>147-150
さらにさらに勉強になりますた
>これには非常食としての意味はなく、おまじないの類らしい
納得しますた。
>>2→転落防止&落石の発見
これは登山学校で習ったので、びっくりしますた。冬山ではパーティ組むとき、
一列にはならず、斜めで登攀します。
あと、上で習ったことに「冬山では日本酒携行&お供え」というのがあって、たぶん
ヒマラヤの遠征隊でもやっていると思います。
自分はどちらかと言えば丘安置寄りなのですが、冬の富士山など、どうにも怖い体験
が多い山もあって、そういう存在もある気がします。
153 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/31 00:15
おもしろい!
今度、武甲山に登ろう(登山しようというほどではありませんが)と思ってたんですが、
参考になりました。自分登山初心者なので、気をつける事って他にありますかね?
入り口の狛犬様も古く、歴史も古いみたいなンで山の神様に失礼はしたくないなと。
皆様のアドバイスいただければ幸いです。
154 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 00:26
>自分はどちらかと言えば丘安置寄りなのですが、冬の富士山など、どうにも怖い体験
>が多い山もあって、そういう存在もある気がします。
伝統の作法を守る余裕もない登山では、そりゃギリギリすぎて事故もあるでしょう。
…という見方もできますな。
自らの判断基準・行動原理はあくまでリアリズムに根ざす。霊現象や超常現象など、そうそう(まず)ない。
その現実を見据えた上で、余裕をもって伝統も尊重する…そんな風に生きるのが良いかと。
日本は、(バカ元首相が言うような政治的・世俗的な意味ではなく)神の国。
半世紀前は神であった皇族でさえ、土着神から国を譲られたに過ぎないと伝承は語る。
その国土、山や川にはことごとく名前があり、神が宿る。神々の国、と言った方がより正確か。
155 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/31 02:09
>>154
145,152です。
>自らの判断基準・行動原理はあくまでリアリズムに根ざす。霊現象や超常現象など、そうそう(まず)ない。
>その現実を見据えた上で、余裕をもって伝統も尊重する…そんな風に生きるのが良いかと。
まさにそのとおりですね。「大人」でいらっしゃいますねえ・・・
ここで話題になるような「不思議な体験」といえるようなのもいくつかありますが、
自称「山屋」はあんまり気にしていない人が多いようです。
ヒラリー翁(だったか?)の「そこに山があるから」というのは「征服する」というより
畏敬の念を持って山に「お邪魔する」という気持ちで出かけています。
高山では気圧や温度や疲労度も平地とは違いますので、精神的・身体的に影響を受けていますから
幻覚?なども起きやすいのでしょうけど、なんといいますか、「流れ」のようなものが山にはあって
それに従ったほうがいいという気はしますね。抽象的になってすんまそん・・・
156 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/31 09:08
話題を戻してすみません。
2.斜面に向いて行う。
って、男性の場合なのねきっと。
自分は女性なので当初ひっくり返るじゃない、と思ってしまいました。
ルールが男性用って事は、昔はそもそも女が山に入るもんじゃなかったのかな。
冬の富士山での恐怖体験、よかったら話してください。。
157 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 10:39
山の神様は女性だから女が山に入るとやきもちをやくので女は山にははいってはいけないときいたことがあります。
全国的なのかどうかはしりませんが、上のほうで何方かが書いてたところを見るとそうなのかもしれませんな。
駄レス失礼
158 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 11:39
女がダメならゲイはどうなのよ。
159 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 12:55
山ノ神が女性というのは有名だけど、さらにその女神は醜女で、嫉妬深いらしい。
そんな彼女を慰めるために、おこぜの干物を捧げる所もあるのだそうな。
これには海の幸を山に奉納する、という意味があるとともに、
おこぜという魚は醜く、自分より醜い者がいることを知って山ノ神は喜ぶとか。
しかしひと口に山と言っても、その雰囲気からいわゆる男山と女山があるし、
男山の山の神様は、やっぱり男性神だろうと思うし。日光の男体山とかね。
(近くに女体山もあるしな…)。
富士山の山の神は、コノハナサクヤヒメという神様らしいですね。
160 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/31 12:57
山上ヶ岳はいまだに女人禁制だ
171 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 16:59
なんつーか、クリスマスにどんちゃん騒ぎした数日後に除夜の鐘をついて、直後に初詣にも行く国民が宗教語っても意味ないよーな。
それはそれとしても、その手の宗教的倫理観(山や森には神がいて、粗末にすると祟るから機嫌をそこねんようにしとこー)が薄くなったのが、富士山なんかの霊山にも平気でゴミを捨てていく低モラルにつながったんでないかとおもう。
ひい婆様やら爺様婆様がいて当たり前のように狸に化かされた話や火の玉に追いかけられたとか、
山の蛇神がダム作りに反対して町長の夢枕に立った話を聞かされて育つと、怖くてゴミなんか捨てられん。
172 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 17:29
>>171
禿同。
どこかで本物がでないかなぁ。祟り神系で。取材陣や(自称)保護団体の区別なく祟るようなのが。
そうすればちったぁモラルも回復…しないか(苦笑
173 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 17:47
亀な上、空気嫁でスマソなんですが。
>>142
1のお呪いって「ヒダルガミ」避けじゃないですか?
山を歩いていると急に空腹に襲われて動けなくなることがあって、その時には弁当箱の隅に
残しておいたご飯を口にするといいらしいんだけど。
(それがなかったら、手のひらに「米」って書いてなめる)
こっちはそれ関連だったかどうかは忘れたけど、
水筒も空にせず、一口分残しておいて、自宅に着く直前に道端に捨てるというのも
聞いたことがあります。
184 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/31 23:21
>>173
ひだるがみ…懐かしいです。
これって今ほど栄養が行き届いてない時代のいわゆる低血糖症によるショックに対する
応急処置のためだったと聞いたことがあります。
174 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 18:01
水は、水筒の口までいっぱいにして、飲むときは一度で全部飲み切るのが掟です。
残しておくと、動いたときにチャポチャポ音がして、居場所がバレるので。
175 : 173[sage] 投稿日:03/07/31 18:06
>>174
言われて見れば確かに。
でも居場所がバレる、ってマタギ系の掟なんでしょうか?
水筒の件は山じゃなくて、旅(昔の徒歩旅行)に関してだったかもです。
残りを自宅(目的地)直前で捨てるのは、ついてきてるモノにその残りを与えて
そこでお引取り願うため、って聞きましたから。
176 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/07/31 19:07
送り狼とかも昔話にあるよね。>食べ物を残す
村の入り口とかまで送ってくれるけれど、何か与えないと自分が食べられてしまうとかいう。
190 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/08/02 01:50
>>149
>山中でものをなくしても絶対に探してはいけない。
これは、思うに141に書いてある通り
>以前TVで見たんだけど、炭焼きって冬の間見知らぬ人たちとチームを組んで
山小屋にこもったりもするんだってね。
なくし物をさがして、大事な物、なら、やはり人がしかも、見知らぬ人同士なら
疑心暗鬼でどんどん険悪な雰囲気になってしまい、最悪殺し合い
等の起こらないようにって考えられてるんでしょうね。
やはり決まりごとは、深い意味がありますねぇ。
201 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/08/03 04:58
>>142
>>1.弁当などの携行食は食べ尽くさない。(小屋や家に戻るまで、形式的にでもひと口は残しておく)
山で熊さんに出会ってしまったとき、荷物を置いて後退するのが有効だそうですが、
荷物から残飯の匂いがすれば囮として効果UPな感じですかね。
202 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/08/03 05:31
実用性はなくまじないやゲン担ぎのたぐいであると、本人自ら解釈していただろうが…
246 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/08/30 09:38
>>201
>1.弁当などの携行食は食べ尽くさない。(小屋や家に戻るまで、形式的にでもひと口は残しておく)
>2.用便の際は斜面に向かって(山側を向いて)行う。
>3.登山口で山に向かって一礼。山頂に立つとき頂は踏まない。
>4.刃物は肌身離さず、寝るときも枕許に。
>5.人の真後ろには立たない。真後ろから声をかけない。
>6.山に入った後は互いに屋号や通り名で呼び、本名では呼ばない。
1は山で遭難した時に、生きて生還出来るようにと願かけだな。
2は山の下にいる者への配慮。
3は山の神様への畏敬だな。
4は山なんて、危険なんてうじゃうじゃあるから当然。
5は真後ろから突然では、びっくりして足を踏み外す可能性あるから当然。
6は山には邪悪な精霊が住み、本当の名を知られると、下界にまで降り
てきて殺しに来るからな。
なんだオカルトネタは3と6だけじゃないか(w
247 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/08/30 11:15
>>142 >>201 >>246 他
>>1.弁当などの携行食は食べ尽くさない。
これは、私の地方ではヒダルあるいはヒダル神につかれないようにというまじないです。
ヒダルは山の峠を越えるときにつかれやすいそうで、もしつかれても煮たり焼いたりして、
火を通した物を食べればなおるとかいいます。私の父もよく山にはいって仕事をしていまし
たが、べんとうは必ず一口分だけのこしていました。
>>6.山に入った後は互いに屋号や通り名で呼び、本名では呼ばない。
今はそうでもないかもしれないが、昔の原生林のような奥深い山にはいるときにはいわゆる
忌み言葉というものがあったようです。私の唯一知っているのは「猿」というのは忌み言葉で
そういうところでは「キムラ」というのだそうです。
しかしこの話題はオカ板より民俗板の方が(ry
248 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/08/30 22:37
>>246
1は山歩きをしていると突然ガス欠状態になることがあり,
そのときのために残しておくものと思われ.昔はその状態
のことをヒダルがつく,と言っていたのは247さんのいう
とおり.
353 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/09/29 07:45
この手の決まり事は
おまじないだって言えばそれまでだけど
そこに合理的な理由が見出せるなら
やっぱり最初はちゃんと意味(実用的な)があるからはじまったものだとは思う
それが繰り返される事で慣習化、まじない化していくのは自然の成り行きだろうね
つまり、逆説的に考えれば
こういったおまじない、形式化された行為、ルールを分析すれば
そこに行動の指針や生きるためのヒント、真理を見つけ出す事ができるということだ
温故知新、古きをたずねて新しきを知る
時の流れってすごくおもしろいです
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