【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 山まつわる



269 :えっちゃん。:03/02/20 05:39
私、小学校の低学年の頃、父に連れられ妹たちといっしょに、
奈良の山奥にある大きくてすごっくキレイな川(まさに秘境!!てかんじのとこ)に、泳ぎに連れて行ってもらったことがあった。
父から離れたらアカンと言われてるにもかかわらず、そっと川の端の方にいったら、ちょっとしたくぼみみたいなゾーンがあって、
そこに近寄った瞬間にズポーンってすごく急な流れに体をすいこまれるように足をとられて、ゴボゴボっと流され水中に・・・
死ぬうっと思った瞬間、すーっと静かになったような気がしたと思ったら、
スッゴイ大きな何故か傷だらけのナマズがするりんっと現れて、私の目の前を横切った。
私はそのナマズのしっぽにつかまって、スルスルと水中をくぐりぬけたかと思うと、
気がついたら足のつく浅い所にいて、川の砂利のうえに寝転がるようにひじをついて座っていた。大きな岩陰でした。
あれ?と思うと、父の呼ぶ声が向こうの方から聞こえた。
私が岩陰から顔を出すと、「おまえそんなとこにおったんかー!!」といきなり頭を叩かれて、すごい勢いで怒られました。
私はその父のあまりにもすごい剣幕にびびってしまい、
まさか深みにはまって溺れかけてたなんて言えない・・・と思い黙っていました。

その日の晩に妹だけにそっとそのことを話すと、
(私はその頃、まだその魚がナマズという魚だと言う事を知らなかったので)その魚を調べに行こうと、
近くの本屋さんの魚の図鑑を見にいくことになった。
図鑑をみて、私を助けてくれた魚がナマズだったという事を知りました。
そして妹と二人でナマズの絵を書き、「ナマズさんありがとう」と夜空に向かってお祈りのような儀式をしました。

今思えば、あのナマズは当時の私の体の倍以上は余裕であった気がする。
それを考えたらカナリ怖いけど、あれは一体何だったんだろう?と今でも思います。不思議な体験でした。
でも、なぜナマズは傷だらけだったのかなぁ。




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583: 本当にあった怖い名無し 04/12/02 01:24:51 ID:zVirUB40

これは漏れじゃなくて、今はもう引退した先輩(とは言っても、これまたすげぇ爺さんなんだが)の話。
その人と先の話の爺さん達がある現場に行ったときの話。隣の村の人からの個人の山を間伐と枝打ちを
してくれってゆう依頼でで、なんでもえらくいい値段で引き受けたらしい。
同じ仕事同じ面積で、通常100万くらいなのを、200万くらいでやってくれと言ってきた。
その仕事を頼んできた人が隣村でも有数の金持ちだったから、爺さん達そこからさら
に吊り上げて250万で引き受けたらしい。
場所もなだらかな山で、除伐も必要もない。現場に行ってみて、爺さん達は「こりゃあ楽だし
うまい仕事だ」って喜んだらすぃ。
作業開始の日、現場に到着して作業をはじめてから、爺さん達は妙なことに気がついた。
何年も前に間伐をした後があるのだけれども、それが入り口の部分から100メートル程の
間しかされてない。枝打ちも、そこから先がされてない。100メートルの区間は
枝打ちも間伐もしてあって明るいけれども、そこから先がもう、真っ暗。

爺さん達はいぶかしんだけれども、ひとまず作業に入った。
とは言うものの、100mの区間はほとんど間伐の必要もないほどで、
すぐに真っ暗な杉林の前のあたりまでたどり着いた。
と、爺さんの仲間が「おい!あそこに人が樹の下敷きになっとる!!」と叫んだ。
見てみると、真っ暗な森の中、確かに倒れた樹の下に人が下敷きになってる。
こりゃ一大事だと、近寄ろうとしたけれども、一人が「あいつおかしい」と気がついた。
樹は、その人を押しつぶしてる。でも、樹は地面に半ばめりこんでる腐った倒れた木。
しかも、その人は無表情でじっと爺さん達のほうを見てる。真っ白な無表情な顔で。
ありえない。
爺さん達、もうチェーンソーも何もかもほったらかしにして、その場から逃げ出したそうな。
んで、その金持ちの人のところに言って「変なもんがおった!」というと、
「あ、あんたらもダメか」とのそっけない返事。
なんでも、隣村の森林組合に仕事を頼んだらしんだけれども、そのときにその場所で
中年の作業員が樹の下敷きになって死んだらしい。それ以来、そこに仕事に行くとは
そいつを見るとのことで、隣村の森林組合、および山の仕事してる会社、そうゆうのは一切
引き受けてくれなくなったとかなんとか。

んでもって、近隣の村の森林組合とかにも頼んだらしいんだけれども、
どこもそこも作業開始の日に「やっぱ無理」と断ってくる。
んで、うちの村の連中に話が回ってきたと。
何より恐ろしいのは、爺さん達が実物を見て、その話を聞いて、それでも怖がるどころか
金ほしさにその仕事続けたこと。
二日目にもそれがいたそうなんだけれども、爺さん達、そいつの上にでっけえ樹何本も
切り倒して、封印(?)しちゃったとかなんとか。
(その樹切る間も、そいつはじーっと真っ白な無表情な顔で爺さんたち見てたらしい)

この話を聞いたのは、漏れがその山に行って、草刈してたときに不自然な形で積み上げられてる
(てゆうか、いろんな方向から切り倒された樹がそのまんま何重にも積み重なってる)
のを見たのを、飲み会のときに「あれはなんであんなことをしてるのか?」って聞いたとき。

・・・・ちゅうか、そんな場所に一人で草刈に行かせるな。




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663 :本当にあった怖い名無し:2012/06/24(日) 05:41:56.33 ID:odJvd2ID0
父ちゃんから聞いた話。

父ちゃんがまだ山一つ向こうの小学校に通ってた頃、毎日が冒険だったそうな。
猿や鹿なんか日常茶飯事で、小熊や猪に遭遇したことも二度や三度ではなかった。
そんな山の通学路で一度だけ、『人のようなもの』に会ったことがあったらしい。
もちろん顔見知りの村の人間でもなければ、見たところ麓の人間でもない。
それは一糸纏わぬ所謂全裸で、木にぶら下がってニヤニヤ父ちゃんを見下ろしていたんだそうだ。
幼い父ちゃんはこれが世に言う物狂いだと、目をそらして急いで素通りしようとしたんだけど、
目が合った途端恐怖で足がすくんで動けない。
泣いて走り出そうとしても、声の一つもあげられなかったそうだ。
しばらく見つめあってると、唐突にそいつが木からノソノソと降りて来て、自分の方へニヤニヤしながら向かってきた。
父ちゃんは身動きが取れないまま、でもそいつから目を離したら殺されてしまうと思い、
一生懸命、幼いながらも死に物狂いでそいつを睨み付けていたそうだ。
しかし、さすがにそいつが目の前に、父ちゃんの顔に鼻がつきそうなほど近くに顔を寄せて来た時は、
耐えられなくなったらしく、ついギュッと目を閉じてしまった。
すると、耳元でそいつが囁いたらしい。
「入れてくれろ」
余りの怖さからなのか、自然と口から悲鳴が出て、声に遅れて身体も動くようになったらしく、
目の前のそいつを突き飛ばして、家まで大声をあげて走ったそうだ。

それから、その事を爺ちゃんと婆ちゃんに話すと、村総出で山狩りが行われたそうなんだけど、
結局そんな人は見つからなかったらしい。
「あの時は本当に怖かった、あの囁き声は今でも覚えてる」と、ビール片手に父ちゃんが話してくれた話でした。

ただ一つ気になるのは、父ちゃん曰く、その『人みたいなもの』には、瞳がなかったということ。
恐怖で記憶が改竄されてしまったのか、それとも訳有りで山に捨てられてしまった人なのか、それとも…
その話を聞いてしばらくは木の上を見るのが怖くなったのは、ここだけの話です。





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773 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2011/02/22(火) 20:30:08.71 ID:R5Igb54t0
山仲間の話。

初日の出を拝むため一人で登頂した。
仲間くらいしか行かない峰で、その年は彼以外のメンバーが都合付かなかったとか。
日の出を待つ間、独逸軍御用達のポケットコンロを引っ張り出し、湯を沸かす。
甘酒を拵えていると、横手から声が聞こえた。
 面白い五徳だの
まじまじと闇の奥を見やったが、何も動く影はない。
ただ怖い感じは受けなかった。純粋に面白がっているような、そんな雰囲気。
愛用の品が受けた様子に気を良くし、
甘酒を紙コップに入れて、ついでに缶詰のパンも付けてから空き地の外れに置いておく。
お裾分け、といった気分だったらしい。

数時間後、御来光に手を合わせてから、放置した酒とパンを確認しに行く。
そこには空の紙コップだけが丁寧に置かれていた。
同好の士を見つけたような心地になり、上機嫌で山を下りたのだという。



774 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2011/02/22(火) 20:32:20.28 ID:R5Igb54t0
知り合いの話。

彼の祖父はかつて猟師をしていたという。
遊びに行った折に、色々と興味深い話を聞かせてくれた。

「ある時な、尾根筋を歩いていると、おかしなモンが降ってきた。
 これがどう見ても髪の毛なんだ。それも真っ金々の見事な金髪。
 目の前に流されてきたのを、ちょいと指で挟んでみて驚いたね。
 儂の指に触れた所から、あっちゅう間に溶けて失くなっちうんだ。
 気が付きゃぁ、あっちでもこっちでも金色のが山と落ちまくっとる。
 これも地べたに落ちると、すぐにかすれて消えていきよった」

「まぁ、だからといってどうすることも無えから、そのまま歩いて抜けたがな。
 山ン中じゃ結構そんなことが起きたけど、忘れちまった事も多いだろうなぁ」

泰然とした様子で祖父さんはそう言った。




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870 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/11/25 16:21
昔山で遭難しかけた事がある
叔父と祖父の趣味が狩猟だったので
当時厨房だった漏れはよく山について行った
その時は福島の某山

山に行くって言ってもハイキングじゃないんで
当然道らしい道なんて無い
そんな地元山師しか通らないような道を歩いているうちに
漏れはどっかでチャリ鍵を落としてしまったらしい事に気付いた

祖父はかなり迷信深い人で
日頃から山での注意事項を散々聞かされていたんだが
その中に「山で無くし物をした時は探しちゃいけない」
というのがあったんだけど
厨房としてはチャリ鍵がないと非常に困るわけで…
幸いまだ早朝で日も高かったので
漏れは「自動車に忘れもんをした」と嘘を吐き
かわいがっていた猟犬を一頭連れて来た道を戻り始めた

まぁ正直獣道に等しい山道でチャリ鍵を探すなんて正気じゃない
小一時間程山を降りたが当然鍵はなかった

猟犬を頼りに山道を祖父たちの元へと戻って行くと
妙な事に漏れは気がついた
山は昼夜問わず音に満ちてるもんだ
鳥の声や得体の知れない虫の鳴き声
それらが一切聞こえない

ナ ン カ ヤ バ イ

見ると猟犬は尻尾を股に挟み酷く怯えていた

得体の知れない恐怖で漏れはいっぱいいっぱい
まだ昼前だっていうのに冗談ジャナイ!
漏れは一刻も早く祖父達と合流したくて足を速めた
ザザ…ザ…ざぁ…ざざざざざざざざざざざざざざざざざ
ざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざ

何かが漏れの後を追いかけてくる音がする!
薄情にも漏れを抜きさり走り抜ける猟犬
とてもじゃないが走れるような道じゃないのに
藪を揺らす音はすごい勢いで近づいてくる!

ざざざざざざザザザザザザザッザ…

音が止んだ…ナンカ猟犬が戻ってきた
俺は走る!走る!少しでも距離を離したい!
だが漏れは確かに聞いた
何かが止まったときに聞いてしまった

「… オ イ テ イ ケ …」

どこをどう走ったかもわかんない地図も磁石も無い
これが山でどれだけ絶望を感じさせるかわかるかな
もう気持ちも肉体も恐怖も限界だったワケワカンナイ
犬は小便もらしてたし、漏れは泣きながら必死に逃げた
周りは緑につぐ緑
振り向けば 「ソレ」 がいそうで 漏れは止まれなかった

いつのまにか鳥の声が、祖父や叔父が撃ったであろう銃声が戻った
本当に劇的に普段連れてきてもらう漏れの知っている山に戻った
時計を見るともう昼過ぎ…あぁもう駄目だな…と観念したよ
どうあがいても明るいうちに合流なんてできない
第一、ここはドコナンダ?

落ち着く為にヤニを吸う漏れ
早朝に家を出たので食事もまともにとっていない
空腹を満たそうにも食料は全部叔父のリュックだ

それでもとぼとぼと歩くしかない
幸いにも10分ほど歩いたところでロープの張られた山道にでた
これで下山できると道を下る漏れは道祖神?を見つけた

それには何故か生魚(生きてた)が供えられており
漏れは手ごろな枝で串刺しにして、もっていたジャンプを火種にして
犬と半分ずつ魚を焼いて食べた…今ならアリエナイけどね
物凄く美味い魚だったよ…うまかったんだよな

ほどなく林道に出た漏れは、山菜取りにきてた地元民に送られ
叔父の車まで戻った
祖父も叔父もめちゃくちゃ怒って、泣いて安堵して…
猟犬もうれしそうに尻尾を揺らしてた
獲物や荷物を積み込み、犬を車に乗せようとすると
一匹見当たらない…漏れといた犬がいない…

「ぎゃいーん!」

犬の声がした
猟銃を片手に声の方に走る祖父と叔父!
少しして戻った祖父は犬を連れていなかった

「死んどった」

簡単に埋葬してきたそうだ
漏れは何も言えなかった 車中やけに皆無口

それ以来、祖父が漏れを山に連れて行ってくれることは無かった
漏れも行きたいとも思わない

そんな祖父も先日亡くなり
祖父をしのびつつ交わす酒の席
昔話に花が咲き、山の話から漏れの遭難事件まで話はおよんだ
叔父は言った

「あの時の犬はかわいそうな死に方だった」
「舌を噛み千切られるなんてマトモな死に方じゃない」
「S(漏れ)ちゃん…あの時なんかあったんじゃないの?」

…漏れはあの時、あの山で何を置いてきてしまったんだろう?
山のルールを破ったからなんだろうか
 
実は今の漏れには味覚という感覚が ない




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