【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 【山まつわる】




734 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 11:02:59 ID:mpuswWhn0
じっちゃんから聞いた話。

昔、やたらと蛇が多く、『蛇山』と渾名された山があったそうな。
その山に入る者には、毒蛇にやられるものが多かったという。

ある時、蛇山に入った猟師が恐ろしい唸り声を聞いた。
声を辿っていくと、藪の中で真っ白な大蛇が、頭を食いちぎられて息絶えていた。
その躯には、至る所に巨大な猛禽の爪痕が残っていたという。

恐ろしさに逃げ帰った猟師が、山で見たことを話すと、
村の老人達は「山の主様が代わった。これで蛇は減るだろう」と皆に告げ、
その日の内に前代の主である大蛇への供養と、新たな主である猛禽を迎える儀式が行われたという。

その後、蛇の被害は減り、代わりに山には鳥が増えたそうだ。

「その山はよく主が代わるそうでな。白蛇の前は猪、その前は山犬だったそうだ」
最後にそう語って、爺ちゃんはこの話を締めくくった。





117 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/01/22 10:32
前にも書いたんですが、俺は建設会社で現場作業員をしています。 

ある年の年末に、道路工事の現場で働いている時のことでした。 
1日の作業を終えてプレハブの現場事務所へ戻ると、
ミーティングなんかに使う折り畳み式のテーブルの上に、新聞紙が拡げてありました。 
真ん中が微妙にふくらんでいて、何か置いた上に新聞紙を被せてあるような感じ。 
なにコレ?とか思って、何気なく新聞紙の端を持ってめくりました。 
藁人形でした。しかも髪の毛付き。 
「っじゃー!!」 
けったいな声を上げた俺を見て、人が集まってきました。 
「なんやなんや」「うわぁ!これワラ人形やんけ」「こんなん始めて見たわ」「やばいなー」 
いつの間にか人だかりができて、ちょっとした騒ぎになりました。 

そこへ、近くの砂防ダムの現場で働いているオッさんが入ってきました。 
この現場事務所は、道路工事と砂防ダム工事の共用だったんです。
「ああ、コレな。松本んとこのオッさんが、木切ってるときに見つけたらしいわ」 
松本というのは、下請けの土建屋だったんですが、
そこの作業員が見つけたのを、捨てるのも気持ち悪いということで、事務所まで持ち帰ったのです。 
「山に行ったら藁人形かて、タマ~にあるらしいぞ。ワシも何回か見たことあるで」 
「人形は、明日にでも近くの神社へ持っていく段取りだ」という話でした。 


118 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/01/22 10:34
翌朝、朝礼に出るために現場事務所へ行くと、入口のあたりに人が集まっていました。 
「どないしたん?」 
「夜のうちに誰かが事務所に入ったらしいわ」 
見ると、入口のサッシが開いています。 
そこから中を覗くと、荒らされている室内の様子がわかりました。
人里離れたところにある事務所だったし、セコムは付いていなかったしで、
朝イチのオッさんが第一発見者でした。
入口には鍵が掛かっていたのですが、無理矢理こじ開けられていたようです。 
事務所の中には、パソコンや測量道具など値の張るものが置いてあったのですが、 
そういったモノは何も無くなっていませんでした。 
ただ、例の藁人形だけがどうしても見つからないそうです。 

「ちょっとアレ見てみ」 
俺の前にいたオッさんが指差す方を見ると、 
床や壁の至るところに、泥だらけの足跡や手形が残っています。 
「あの足跡な、あれ、素足やな…」
それを聞いて、俺は背筋が急に寒くなるのを感じました。

 


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388 :コピペ:2010/10/20(水) 23:30:44 ID:IWuCVqVXO
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?251

爺様に聞いた話。

爺様は、御年93才。
20代から80過ぎて足腰が弱るまで猟に出てた。
猟といっても職業でなく、冬季の猟期のみ趣味と実益を兼ねてらしい。
その筋では結構有名な爺らしく、20年近く地元の猟友会長をやってた。

んで、彼岸に墓参りに帰った時、洒落怖で気になった話を聞いてみた。
半惚けなんで聞き取るのに非常に苦労したが、そういう物はおったとの事。
地元では『鬼猿(きさる)』とか『食猿(くいざる)』とか呼ばれていたらしい。
昔から、猟をする連中の間で先輩から教えられている。
「ここいらだけでなく、そんな物は山じゃあっちこっちに居らあ」と言ってた。

別に定期的ってわけではないらしいが、何年かおきに獲物が居なくなる地域がでる。
そんな山に入ると、まず連れている猟犬が異常に怯えるので、何となく判るという。
また、奴に近づくと、獣臭とはあきらかに違う血生臭さを感じる。
姿は大体が猿だが、熊や猪の場合もある。奴らは仲間でもなんでも皆食ってしまう。
そんな時にはすぐ山から出て、そこら一帯の山は2~3年あきらめろ。
もし山に入っても、そこで獲った獲物は触るな・持ち帰るな、触ると移るぞ、と爺様は教わったとの事。

爺様が実際にそれらしき物に遭った時はまだ40代の頃、猿だったという。
教えられたとおり犬は騒ぐし、近くに獲物は居らず、臭かったという。
近くに普通より一回り大きい挙動不審の猿がいて、
これがそうかと思った途端に怖くなって、直ぐ山を降りたそうだ。

「なんで猿なのか」と聞いてみたところ、
「猿は群れるから、しばらく食う物に困んねえからかな」って笑ってた。


389 :コピペ終:2010/10/20(水) 23:32:18 ID:IWuCVqVXO
爺様の所には、今でも後輩から猪・鹿・熊肉などが届けられていて、たまには山の話が集まってくる。
60才位までは、どこの山に食猿が出たとかいう話がちらほらあったというが、
ここ30年位全く話を聞かなくなったという。

これは爺様と俺の推測だが、爺様は「町の馬鹿奴等が連れてったんじゃねえか」との事だった。
爺様の住む村も年々過疎化が進んでおり、村の猟人口も減少する一方である。
それに反して、村から出ていった者の伝で、猟に参加させて欲しいという申し込みがどんどん増えている。
詳しくは判らないが、猟をするには地元の住民でも、各々テリトリーが決まっており、
地元住民と同行しなければ許可されないらしい。
最近は地元住民でさえ、爺様連中の話は迷信と考えて、小馬鹿にしたような態度をとるものがいるというから、
そいつらは町の連中にこんな話をしないだろう。
話を知らない者が、山に猟に入り散々獲物を探し回った挙句、やっと獲物を見つけたとしたら、
喜んで仕留めるだろう。
猿だったとしたら、おそらくあきらめるだろう。
爺様も、「猿は人間に似ているから撃ちたくないない」と言っている。
だが、猪や熊だとしたら喜んで持って帰るんじゃないか?
「人間に移ったらどうなんの」と聞いたら、
「俺も見たわけじゃねえから判んねえよ。おんなじようになるって事だろ」と言われた。

爺様としては、山の中が静かになって喜ばしいみたいだ。





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これは小学5年生の頃の話、一番恐ろしかった。

これ以上の体験は、後にも先にも無い。

内容が内容だけに信じてくれない人も居るが、俺は確かに見た、と思っている。

そして見たのは俺一人じゃない。


その日、俺は親の後に付いて山の中の獣道を歩いてた。

季節は夏。

周囲は夕闇が迫って来ていた。


陸自空挺レンジャー出身の親父が先導していたので、疲れはしていたけど恐怖は無かった。

頼れる親父であった。

聞こえる音といえば二人の歩く音と木々のざわめき、種類は分からないが鳥の鳴き声と、
谷を流れる川の音…だけだと思っていた。


何か、人の声が聞こえた気がした。

でも、特に川の音などは人の声に聞こえる場合もある。

最初はそれだと思っていた。

けれども、気にすれば気にするほど、人の声としか思えなくなってきた。


「とうさん…誰かの声、聞こえない?」

「……」

「誰だろ、何言ってるんだろ?」

「いいから、歩け」


言われるままに、黙々と歩いた。だが、やっぱり声が気になる…どこからしているんだろう?

周囲をキョロキョロしながら歩ていると、谷底の川で何かが動いているのが見えた。

獣道から谷底までは結構な距離がある上に、木や草も多い。

そして夕闇が迫っているので、何かが居たとしてもハッキリ見える筈は無い。

ところが、ソイツはハッキリと見えた。

獣道と谷底の川は距離があるものの、並行したような形になっている。

そして、ソイツは谷底を歩きながら、ずっと我々に付いてきていた。


「お~い、こっちに来いよぉ~!」

谷底を歩く坊主頭の男は、我々に叫んでいた。

ゲラゲラ笑いながら、同じ台詞を何度も繰り返している。

それだけでも十分異様だったが、その男の風体も奇妙だった。

着ているものが妙に古い。

時代劇で農民が着ているような服だ。

顔は満面の笑顔。だが、目の位置がおかしい。頭も妙にボコボコしている。

そして、結構な速度で移動している。

ゴツゴツした石や岩が多い暗い谷底を、ものともせず歩いている。

大体、こんな暗くて距離もあるのに、何故あそこまでハッキリ見えるんだろう?と言うより、

白く光ってないか、あの人?


小学生の俺でも、その異様さに気付き、思わず足を止めてしまった。

「見るな、歩け!」

親父に一喝された。その声で我に返る俺。途端に、恐ろしくなった。

しかし恐がっても始まらない。後はもう、ひたすら歩くことだけに集中した。

その間も谷底からは、相変わらずゲラゲラ笑いながら呼ぶ声がしていた。

気付けば、俺と親父は獣道を出て、車両が通れる程の広い道に出ていた。

もう、声は聞こえなくなっていた。


帰りの車中、親父は例の男について話してくれた。

話してくれたと言っても、一方的に喋ってた感じだったけれど。

「7,8年位前まで、アレは何度か出ていた。でも、それからはずっと見なかったから、
 もう大丈夫だと思っていた。お前も見ると思わなかった」

「呼ぶだけで特に悪さはしないし、無視してれば何も起きない。
 ただ、言う事を聞いて谷底に降りたら、どうなるか分らない」

「成仏を願ってくれる身内も、帰る家や墓も無くて寂しいから、
 ああして来る人を呼んでるんだろう」

大体、こんな感じの内容だったと思う。

その後も、その付近には何度か行ったけれど、その男には会ってない。

今度こそ成仏したんだろうか?









627 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/15(木) 02:06:25.99 ID:oq1pi6L70.net[1/3]
怖くない不思議な話
昔のことだから勘違いも入っているかもしれんから、まあ流し読みしてくれ
俺が保育園児くらいのガキだった頃、変わった蛇を見た。

俺はガキの頃都会から田舎に引っ越すことになった。
当時の俺は「田舎の子供は乱暴だ」って偏見があって、保育園に入れられるのだけは断固拒否してたんだよね。
でも両親は仕事で忙しかったから、しかたなく日中は祖父母の家に置かれることになった。
じいちゃんは畑仕事一筋の堅物だったから、俺は優しくて穏やかなばあちゃんにいつもべったりくっついてた。
ばあちゃんは普段山の麓くらいのとこの畑で作業してて、俺はその周辺で遊んだり、手伝いをしたりして時間を潰した。
まあそんな感じでのんびりとした日々を過ごしてた。

ある日俺は畑のすぐ側にある山に入ってみようかなって思い立った。
いつもは木々が隙間なくそびえ立ってるその山に怖くて入ろうなんて思わないんだけど、その時は不思議と好奇心がわいた。
ばあちゃんの目を盗んで山の方へ行き、急勾配の山道(獣道?)を進んでいった。
最初は見たことないほど大きな木とか虫とかにテンションがあがってたんだけど、段々疲れてきて岩に座って休憩することにした。
俺は水筒のお茶飲んで、その辺で取った木の実を食べてぼーとしてた。
すると周囲からパキパキッて枝の折れる音と、草とか葉っぱの上を這うズズズッみたいな独特の音が聞こえてきた。
「あ、蛇の音だ」って咄嗟に思った。蛇は畑で見慣れていたしね。
大きなアオダイショウでも居るんじゃないかと思って周りを見渡した。でも何もいなかった。
そこでふと気付いたんだけど、本当に何も居なかったんだよ。虫とか、狸とか、動く生物が。ちっちゃい羽虫くらいいてもいいもんだと思うんだけど。
奇妙だとは感じたけど、俺はその空間がなんか心地よくて帰ろうとは考えてなかった。

628 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/15(木) 02:07:29.25 ID:oq1pi6L70.net[2/3]
座ったまま結構な時間じっとしてたと思う。
突然俺を呼ぶ声が聞こえた気がした。咄嗟にばあちゃんの声だと思った。
俺は「やばい!勝手に山に入ったんだった」って慌てて立ち上がった。その瞬間、不思議な感覚に包まれた。
なんていうのかな。映画を見終わった後とか、本を一冊読み終わった後のあの感覚みたいな感じ?
さらになにか落としたような気がして、足下を見渡したけどなんもない。そもそも水筒くらいしか持ってないしね。
そんな感じでモダモダしてるうちに、ばあちゃんの声がまた聞こえてきて慌てて山を下りた。
迷うことなくすんなり畑までたどり着いて「ばあちゃーん!」って呼びかけた。
するとばあちゃんは畑に隣接してるビニールハウスの中から出てきた。
「俺くん、どうしたの?トマト食うか?」
って、笑顔で言うんだよ。あれ?変だなって思って
「怒ってないの?」
って恐る恐る聞いた。すると今度はばあちゃんが不思議そうな顔をした。
ばあちゃんは今日一日ハウスの中で作業していたらしく、俺がいなくなったことに気付いてなかったようだ。
あの声は誰だったのだろうと疑問はあった。でもその日は山を登ったせいか酷く疲れていたんでとにかく早く帰って寝たかった。
ばあちゃんもそれを感じ取ったのか「今日はもう帰ろうか」って言って片付けを始めた。

629 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/15(木) 02:11:23.67 ID:oq1pi6L70.net[3/3]
俺も片付けを手伝い、荷物を背負ってさあ帰ろうとしたその時、ばあちゃんが驚いた顔で俺の方を見ていた。
正確には俺の後ろの方か。
その視線とたどってゆっくり振り返ってみると、ちょうど山と畑の境目あたりに一匹の蛇がいた。
いたというか、地面から生えていた。チンアナゴみたいな感じ。
その蛇の姿は今でもはっきり覚えている。
見たことがないくらい大きな蛇で、緑色の体に白い産毛のようなものが生えていた。
一番特徴的だったのが、顔がなかったこと。蛇の形をしているんだけど、目とか口とかが見あたらなかった。
俺がその蛇をじっと見ていると、ばあちゃんが聞いたことがないほど低い声で
「動くな」
といった。そのばあちゃんが妙に怖くて、俺は言われた通り振り返ったままの体勢をなんとかキープしてた。
暫くすると蛇は静かに地面に潜って消えていった。
漸く解放されたと思ってふうっと息を吐き出した。すると急に涙が溢れてきた。悲しかったわけでも、泣くほど怖かったわけでもない。
それなのに涙が止まらなかった。
その後はばあちゃんも俺も何も言わずに帰った。確か家に着くまで俺はずっと泣き続けていたと思う。

それ以来俺は山に入ろうと思うこともなかったし、あの蛇を見ることもなかった。
ただ不思議なのは、ばあちゃんにこの蛇の話をしても、何も覚えてないと言われてしまうことだ。
あの蛇は何だったんだろうな。なんとも不思議な体験だった。






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