【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 守護霊



1 : INZ : 2015/03/04(水) 22:14:50.27 ID:tZVKH9r70
普段はまとめとか見るだけでスレたてるのは初めてだから良くかけるかわからないけど本当聞いてほしい


2 : INZ : 2015/03/04(水) 22:18:17.35 ID:tZVKH9r70
俺は東北からでできた大学生なんでが、順調に大学生活をおくり、友人も多くはないができてきて
バイトでもそこそこ稼げるようになってきて、せっかくの大学生活だし何か新しい趣味を見つけよう
としてたんだ。

3 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 22:20:29.51 ID:ERF7BzQl0
ほーん

4 : INZ : 2015/03/04(水) 22:22:04.54 ID:tZVKH9r70
そんななかテレビをみていて放送していたのが、某人気トーク番組でバイク芸人というのが放送していた。
その放送を見て単純なんだがバイクってかっけえってなって、よく一緒に遊ぶ連れ3人と相談して、1年以内
にバイクを買ってツーリングいこうって話になったんだ。

5 : INZ : 2015/03/04(水) 22:26:04.79 ID:tZVKH9r70
書き込むの遅いけど頑張るから多めにみてくれ。

それから速攻で3人で自動車学校いって3ヶ月くらいで免許をとった。

そして友人Aは先輩から中古のバイクを、友人Bはオークションでバイクを手に入れた

6 : INZ : 2015/03/04(水) 22:29:14.83 ID:tZVKH9r70
いよいよ俺もバイクが買えるぞってなって近くにある大手の中古バイクショップにいって何を
買うか何度かかよい見定めていた。3回目くらいの来店の時になんていうんだろうな、ふとあるバ
バイクに眼がいき、そのバイクは400ccのアメリカンなんだがそれが欲しくてたまらなくなった

7 : INZ : 2015/03/04(水) 22:33:45.99 ID:tZVKH9r70
そしたら店員がむかってきてそのバイクの良いところやおすすめな点を強く進めてきた
もう説明なんか聞くきもなかった俺は速攻で契約を進めた、どうやら、そのバイクはキャンペーン
のセール品らしくて20万くらいで車検つきで購入することができた。どうやらこの値段は今考えると
破格の値段だが、当時の俺は『おおラッキー』くらいにしか考えてなかった

9 : INZ : 2015/03/04(水) 22:37:56.83 ID:tZVKH9r70
そんで契約が決まり、納車まで3週間位かkるといわれ、楽しみにしながら待っていた。
待っている期間に一度連絡があり、店へ向かうとどうやら書類に不備があったらしくて自賠責か
なんかの書類だったと思うが、名義が明らかに間違っていた、俺の名前のかけらもなく、全くの
別人の名前になっていた。

10 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 22:40:13.58 ID:7538ZxYZ0
ふむふむ

11 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 22:45:54.14 ID:tZVKH9r70
『別人っ』と多少の驚きはあったが、気にせず書類の訂正をお願いした。前の持ち主かな、って思い
聞いてみたら、名前はお伝えできないが、生年月日も昭和の20年くらいで前の持ち主とは一致しない
とのこと
ここで不安にはなったが、ちゃんと仕事しろよ~と思うくらいで買う意思は変わらなかった
今思えばここでやめときゃよかったw

12 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 22:50:05.00 ID:tZVKH9r70
そしてまたもや電話がきて車検で不備がみつかり、納車が遅れるとのこと、ツーリングの予定もあったし速くしてほしかった。整備では問題はなかったのだが、車検中に排気関係に以上が見つかった
らしい。
しぶしぶ遅れることを容認し電話をきった。

13 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 22:54:13.81 ID:tZVKH9r70
そしてようやく納車の日一週間以上納車が遅れて、じらされていたためすぐに近くの公園まで
走りだした、その瞬間、ほんの家から100mくらいの道で段差にひっかかり、なれないアメリカン
のせいか(教習者はネイキッド)転んでしまった、さっそくバイクに傷がっと思ったが目立った傷は
見当たらない

14 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 22:58:32.69 ID:tZVKH9r70
そうこうしてやっと夢のツーリングとなったが先にバイクに乗っていた友人Aがしばらく実家に
帰るとのこと、もう一人の友人Bは事故を起こしバイクは廃車にと、不幸が続きツーリング実現は
しばらく延期に。
そして、たまに遠くのパチンコ屋にいくときや通学時など完全に自転車代わりにバイクにまたがる
ようになっていた。

16 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:03:06.59 ID:tZVKH9r70
ここから俺のまわり、バイク関連でおかしなことがおきはじめる。
まず、自宅のアパートの空き場にとめているんだが、ちゃんととめたはずなのに朝おきると
バイクが倒れている。そんなことあるかと思いながらもバイクをおこして直す。
するとまた2、3日すると倒れている今度はスタンドと反対方向に。こんなおかしいことが
続きいたずらかと思いバイクをとめてすぐに見張った(2階から)こともあったが、いたずらにしては
地味であるし犯人はみつからなっかた。

17 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:13:29.29 ID:tZVKH9r70
この後一ヶ月ペースで事故にあう一回目は猛スピードで合流してきたやつに後輪に当てられ
縁石に突っ込み大ゴケバイクの下敷きになっているのを工事のおっちゃんにタスけてもらった

18 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:18:38.43 ID:tZVKH9r70
二回目、夜中にストレス解消のため走っていたら、はんどるに付けている皮のバックのベルト
がぶちぶちと左右きれ、前輪にひっかり自爆、はでにふっとび頭うって脳しんとう、気づけば周り
に人が集まり救急車がきている。その時点では意識があり、軽い質問と飲酒チェックをうけ搬送されそうになったが時間も時間で入院になるかもといわれ、病院が嫌いだし金もかかると思い搬送拒否

バイクは原形があったため近くの駐車場におき帰宅

19 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:23:06.24 ID:aqm9moDq0
はい

20 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:23:40.11 ID:tZVKH9r70
3回目バイクを整備してもらい走れるようなので、遠くの映画館まで走りにいった
行きはなんともないが、帰りに走っていると整備後なのにミラーが曲がる、止まって直すも
走り始めるとまた曲がる、あきらめ注意して帰ると途中きゅうに後輪ブレー木がきかなくなり
前輪で急ブレーキすると転びながらスライディングのようにまえの車の後部座席に突っ込んだ

手からちがだらだらでるも警察をよび事情を説明しお金については保健やが話あうことに

21 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:28:06.83 ID:tZVKH9r70
事故が続き、しばらくおとなしくしてようと思っていたら、きゅうにメールがきて、見てみると
地元で母が親しくしている、床屋さんであって、その人はいわゆる霊能者で表向きは床屋だが
悪いものがついたり、よくないことがあると教えてくれ、別室でお祓いをしてくれる。
うちの父も地震で家を建て替えるとき家族でトラブルがあり、性格が急変したことがあり、色々土地に
まつわる物がついてたらし区払ってもらった。 

22 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:28:41.36 ID:G4U0nRT80
聞いてるよ

23 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:31:16.98 ID:tZVKH9r70
そしたらその床屋さんが、最近なんかおかしなことなかった?ときいてくる
もしやと思い一連のことについて説明した。
すると『あ~やっぱり、そのバイクにかんする物の写真を送って』とのことで、バイク
ヘルメット、グローブ、しょるいすべて添付して送った

24 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:34:37.28 ID:tZVKH9r70
そうすると見る人には見えるらしいがバイクだけにべっとりと黒いカビというかモヤがこびり
ついていて、バイクがまるまる隠れてしまっている。これ以上のるのは危険でいつ連れていかれる
(死ぬような)ことがあってもおかしくない状態らしく応急処置として以前もらった塩をまいて
保管しておくことに。

25 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:39:03.26 ID:m7jDohEW0
見てるぜ

26 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:40:36.52 ID:tZVKH9r70
売る覚悟を決め、もとの店に売ろうかオークションに出そうかなど色々考えていると
急にチャイムがなり出ると下の階の住人でどうやら、俺の免許証が、アパートの裏の柵をこえた
泥値の中に顔写真の部分だけが垂直突き刺さっているのを洗濯中に発見し届けてくれたらしい

風があっても飛んでいく場所ではないし、免許は財布のカード入れからめったにださいない
のですごくきみが悪かった、いよいよ不安になり直接、床屋さんに相談しにいくことに

28 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:44:37.67 ID:tZVKH9r70
なんとか予定を組みあいにいくと、以前に送った写真以外も見てもらい、霊視してもらうと
霊とかではなく全くの別物、霊という形ではなく、代々のって来た人やそのバイクを買おうと思って
あきらめた人など、いろいろな人の悪い気持ちが集合化しバイクにとりついているらしい

27 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:42:48.44 ID:m7jDohEW0
スレ主はホントよく生きてたな
よっぽど強い守護霊がついてんだな

29 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:50:25.00 ID:tZVKH9r70
>>27 
守護霊の話もされた

でも納得がいかないことがあり『なんで、三回も短期間で事故っているのにバイクがまだ乗れる
状態にあったのですか』ときくと
バイクについている念はそのバイク事態に何らかの思入れがあり、バイクではなく乗っている
俺自身が気に食わなく、消し去りたかったのだという。だから、バイクに大きい傷もつかない、>>1だけが
怪我をするんだよと言われた

30 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/04(水) 23:53:36.31 ID:tZVKH9r70
実はバイクを倒していたのもその黒い念ではなく、守護霊からのメッセージだったらしい、なかでも
この年に俺は一人っ子で兄弟のようにくれしてきた愛犬が死んでしまい、その愛犬が守護霊としてくわわり
いつも後ろにくっついているらしい。この辺でもう号泣。

32 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:01:17.53 ID:y11FnRPa0
なのでバイクはそく手放しなさいと、いわれヨウヤク決心がついた。
ここでスレタイの内容な、簡単なお祓いみたいのをすませると、同席していた母を床屋さんが
外に出し、俺にむかってまじめにこういった。
『>>1君大学生になって楽しいのもわかるけど変な場所や建物に近づいてない?』
さいしょはよく意味が理解できなかったが、よく考えると、友人AとBと俺は彼女もいないため
週末にはよく心霊スポットまで遊びにいって写真とったり悪ふざけしていた

35 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:09:39.68 ID:M2S3Z0UL0
>>32
その床屋さんスゲー!w

33 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:07:13.52 ID:y11FnRPa0
『あなたの守護霊が止めてほしいと言ってるの、どんな国どんな地域でもいってはいけない場所
とういう所はあるの、火のない所に煙がたたないように、そういった場所には決まって良くないもの
が住み着いているのよ』
『>>1君は守護霊のかごがあるけど、そういった悪い場所の影響は家族や親しい友人にも飛び火
するから行っちゃだめ。わかるでしょ?』本当はもっときつめに

ぐうのねも出ないくらい説教をされ、その場でバイクの廃車願いの電話と友人達に謝罪?のゆ
ようなメールをした。

34 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:07:27.06 ID:sHaNOrkr0
守護霊「カワサキか・・・」

37 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:12:55.17 ID:y11FnRPa0
新しいバイクを買うときにには一度写真をみてもらう約束をしその日は帰った

ここから後日談だが、金がたまりようやく新しいバイクを選び候補二つの写メをおくると
『青いほうは男ひとが乗っていて横で女性がながめている、やめなさい』と連絡がきた

中古店では様々なバイクが展示してあるため、霊もふらっと見にくるんだとか、また、そういった
店では古いパーツを他のバイクから引っ張って取り付けることもあるのでたくさんの念が
錯綜しているらしい。

38 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:16:33.86 ID:M2S3Z0UL0
>>37
金無いから新車買えないけど…この話聞いたら中古もキツいわ!

>>38
中古も前のオーナーのこととか聞けることは事前に聞くのと、明らかに安いのもやめたほうが
いいらしい、やぱっり。それから僕のように大学生活で新しい土地に住むときはその地域の
大きな神社にお参りにいったほうがいいそうです。これも教えてくれました。

39 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:17:08.20 ID:y11FnRPa0
また、廃車にしたバイクを乗る前、我が家はキリスト教なので、近くの公園で乗り物に捧げる
祈り見たいのをしたのだが、キリスト教でも仏教でもそれはあくまで乗り手の安全を守る祈り
であって取り付いているものに対しては効果があまりないんだとか、でもそれがあったから
大きな怪我もなくすんだと床屋さんがメールで教えてくれました。

40 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:22:38.65 ID:y11FnRPa0
そんなこんなでお参りにも行き、新しいバイクを買い、今でも事故なく乗っています

新しいバイクから1年たったので自分へ戒めのために語らせてもらいました。つたない文だけど
最後までみてくれてありがとうございます。お前らも中古には気をつけてね

41 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:25:08.38 ID:y11FnRPa0
友人Aも大学にもどり、いまはツーリング仲間も増え楽しく走っています。

たまーに心霊スポットにたちよりますが前ほどやんちゃはしてません

みんなもくれぐれも気をつけてね!!

42 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:28:46.80 ID:M2S3Z0UL0
乙!
心霊スポット巡りはほどほどにねw

46 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 05:09:14.05 ID:5x1OykmC0
面白かったありがとう

43 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 00:33:06.37 ID:WCkzLl2S0
これみちゃったら中古なんて買えないな

51 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 09:24:53.38 ID:nM49AMp30
> 売る覚悟を決め

実害があると信じてるものを他人に押し付けるのか

> 我が家はキリスト教なので、近くの公園で乗り物に捧げる祈り

それキリスト教じゃないだろ
どこのカルトだよ

> 明らかに安いのもやめたほうが
いいらしい

カルト脳はすぐに詐欺やステマに引っ掛かる

55 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 13:25:10.08 ID:M2S3Z0UL0
>>51
厳しすぎワロタwww

57 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 20:25:39.75 ID:y11FnRPa0
>>51
他人に売りつけるっていうよりは、パーツをばらしてひきとってもらったという感じ。
宗教に関してはよくわからん、近くの協会で祈ってもらいました。

59 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/06(金) 20:47:16.77 ID:oXqXnTfK0
いや、心霊スポットでやんちゃ、するしないの問題じゃないだろ
面白半分で行くなよ

61 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/07(土) 02:07:12.68 ID:LxeTyRvA0
最近何か無かった?って言うのはエセ霊能者のコールドリーディングの基本なんだが

66 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/12(木) 10:22:30.61 ID:gE4JWlDL0
やたら勘のいい床屋

65 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/12(木) 08:49:27.07 ID:6SbMNR/k0
その後も心霊スポットに行く馬鹿っぷりにワロタ

48 : 本当にあった怖い名無し : 2015/03/05(木) 07:03:17.71 ID:C7z+I0yD0
面白かった乙

てか巡んなよお前wwwwwww










343:本当にあった怖い名無し2022/01/26(水) 00:04:26.56ID:icuE+6v90
血縁関係のない守護霊に好かれるとどうなるか
1年くらい前、YouTubeで怪談活動をしてるちょっと霊感のある人の生配信で自分の体験談を語った。その配信で母の友達のお姉さんの話をした。
話を終えたら、配信者さん、長い黒髪でしょ?とか容姿については言ってないのにピタリと当てた。凄く力の強い守護霊だとか、この人、ホントに見える人だ、そう思っていた。そう、見え過ぎる程に
ちょっと悩んで、これ、言っても良い?と問いかけられる、気になるのでどうぞと答える
このお姉さん、貴方が死んだらこの子は私のものだからって思ってる
そう口にした瞬間だった。空気が変わった。リスナーの中からも、この話聞いたら体調悪くなったと落ちていく人も出てきた。

でさ、この話聞いてこう思ったんだよね
あぁ、やっぱりかって








908 :本当にあった怖い名無し:2011/10/31(月) 02:59:55.17 ID:2VnGAdcL0

他スレで顔を出すことのある魔術師です。
本職は占師(拝み屋要素もある)で霊感はアリ、
霊能はかすかにあるというかほとんどないというか、ソノ程度のモノ。

 

 

908 :本当にあった怖い名無し:2011/10/31(月) 02:59:55.17 ID:2VnGAdcL0

友人二人(一人は霊感・霊能アリのプロ的霊能者、もう一人は霊感かなりアリの寺の跡取り)と家で酒呑んで、
オカルトトークしてたときに、ふと気になって訊いてみた。
「よく守護霊って言うし話題になるけど、オレの守護霊ってどんなの?」
自分はコチラに念を向けてるものなら気付くことがある程度の霊感しかなく、
霊を感じ取ることはできても直視はできないので訊いてみた。
「ああ、知らなかったの?(ニヤニヤ)」
「そうか、オマエは普段は普通の人と大差ないもんな(ニヤニヤ)」
二人とも妙に面白そうにしている。
「そこにいるから探してみな」ってんで、
五芒星を模ったタリスマンを身に付け、水晶玉を取り出し…などなどの準備をしてると、二人笑い出す。
こっちはそういう補助が無いと霊は扱えないんで、それを哂われてるのかと思ったが違ったようだ。

 

 

909 :本当にあった怖い名無し:2011/10/31(月) 03:14:52.45 ID:2VnGAdcL0

「もう居なくなったよ」
二人笑いながらそう言う。
「オマエの守護霊は、少女と言うか幼女というか」
「まあ、人形みたいな童女だな」
詳しく話を聞くと、古風な童女ですごく怖がりらしい。
自分が霊に関わる時や、心霊スポットに近づいた時、儀式・術を行う時など、
彼ら曰く「ピューとすごい速さで居なくなる」らしい。
魔術道具を出すだけでも逃げていくそうだ。
「それって、守護してるのか…?」
「オマエに霊的守護が必要なのか?」
まあ、良く聞くと、使い魔的ポジションの、見習いにもなれない下っ端駆け出しで、
ピューと逃げていく時は、より上位の守護霊サマのとこに逃げ込んでて、
イザという時には上位守護霊を呼んでくる準備をしてるそうだ。
心霊スポットや憑き物関係の仕事で私を連れて行くと、
童女が逃げ出すか如何かで、ホンモノとニセモノを見分けることが出来てたという。

 

しかし、ココで出る最強クラスでなくとも、それなりの守護霊であって欲しかった。







349 名前:厠1 投稿日:2001/06/01(金) 23:43
母屋とは切り離され、敷地の北東の角、つまり鬼門にあたるところにその厠
は建っていた。
今でこそ、田舎でも簡易水洗のおかげで明るく、清潔なトイレに変身したが、
ほんの数十年前までは、薄暗く、不潔な汲取り式の便所が大半だった。
Kさん宅の厠も、壁はところどころ地肌が見えるほど痛み、苔むした屋根瓦
の何枚かは今にも落ちそうだった。
申し訳程度の小さな窓しかない古い厠は昼間でも薄暗く、鼻をつく匂いが澱
のように淀んでいる。
日が暮れると、天井からぶら下がる、わずか10Wほどの明るさしかない裸
電球が、弱々しく陰気な光で厠の内部をぼんやりと照らしているのだ。


どうして日本の便所は、こうも陰気くさいのだろう。
不浄のものとして、人間が住む母屋とは一線を画しているのは理解できぬこ
ともないが、これほどまでに物の怪の巣窟のごとき暗さ、無気味さを与える
ことはないと思うのだが…。
今回の不思議は、数十年前のO県の片田舎、典型的な農家で起こった。

O県は瀬戸内に面した温暖の地で、天変地異も少なく、米や野菜作りはもち
ろん、果樹栽培も盛んで農業県として穏やかに発展してきた。

350 名前:厠2 投稿日:2001/06/01(金) 23:45
Kさん一家は、この地で先祖代々お百姓として田畑を耕してきた。
来る日も来る日も、農家の暮らしは変化がない。
お爺ちゃんお婆ちゃんをはじめ、嫁いできた嫁や、家にいる手のあいた者は
朝早くから畑に出かけて行く。
若い者は野良仕事より街に働きに出ることが多く、子供たちは学校へ通って
いるので、家は日が暮れるまではもぬけの殻になる。
一番早く家に帰ってくるのは小学校の子供だが、下校してもだれも家にいな
いことを幸いに、ランドセルを投げ込んだあとは近所の悪ガキたちと真っ暗
になるまで鬼ごっこやチャンバラで遊ぶのが常だった。

その日も、いつもと同じように、Kさん宅の小学生Yちゃんは日が傾いても
近所の友達たちと原っぱを歓声をあげながら駆けまわっていた。
「…い、痛ててっ!」夢中で駆けていたYちゃんは、お腹を押さえて立ち止
まった。
どうしたのだろう?お昼に食べた弁当にあたったのかもしれない。
お腹を片手で押さえながら、無理をしてしばらくは走り回っていたのだが、
どうにも我慢できないほどシクシクと痛みが広がっていった。
下腹部を断続的に襲う痛みのため、下半身はだるくなり、走ることもできな
くなってしまった。
そして、腹の痛みとともに激しく便意も催してきた。

351 名前:厠3 投稿日:2001/06/01(金) 23:48
Yちゃんは「オレ、ちょっと腹が痛いから厠へ行ってくるわ」と友達に言い、
上半身を折るように腹をさすりながら家へと急いだ。

Yちゃんは誰もいない家に駆け込み、ズック靴を脱ぎ散らかして一目散に座
敷を抜け、縁側のつっかけを履いて庭の隅にある厠へ飛びこんだ。
腹の痛みは頂点に達し、同時に便意も我慢の限界にきていた。
小柄なYちゃんは、厠の和式の方で両足を思いきり広げて踏んばっていた。

当時の便所は汲取り式で、便所の床の真ん中に縦長の穴があいていて、1~
2メートルばかり下に汚物を溜めておくようになっている。
昼でもうす暗く、鼻がひん曲がるような匂いが充満している厠。
なによりも恐いのはその長方形の穴の下で、そこには真っ暗な闇が果てしな
く広がっていて、子供にとってはポッカリと開いた地獄の入り口のような無
気味さがあった。
そんな厠にまつわる怪談は数限りなくあって、厠へ行くたびに思い出したく
ない恐い話を、なぜか完璧に思い出してしまうのである。
しゃがんでいると、「青い紙やろか…赤い紙やろか…?」という、か細い女
の声が尻の下の闇から聞こえてくる…というのもそのひとつだ。
それは黙っていると、しつこく何べんも聞いてくるという。
あまりの恐ろしさに、つい「あぁぁぁ、青い、紙を…」とか言ってしまうと、

352 名前:厠4 投稿日:2001/06/01(金) 23:52
真っ暗な闇の中からニューッと青白く痩せた腕が伸びてきて、しゃがんでい
るお尻を冷たい手でなでるというのだ。
子供たちの間で流布しているなんの根拠もない怪談話なのだが、小さな子は
親の言うことよりもしっかりと信じていて、夜の厠などは絶対に行かないと
駄々をこね、オネショをしてしまう子が多かった。

Yちゃんはうす暗い厠で用を足しながら、額には腹痛の脂汗と薄気味悪さの
冷や汗を交互にかきながら、思い出してしまった怪談の拷問に必死に耐えて
いた。
足元にポッカリとあいた闇の中からは、「青い紙…」という声が今にも聞こ
えてきそうな気配である。
ブルブルと体が震えるのは、腹の痛さだけではないようだ。
ぼんやりと照らす裸電球にからんだ蜘蛛の糸が、女の長い髪のように見える。
毒々しい色の蛾が、その灯りに誘われてパタパタと舞っている。
そんな恐ろしさに押しつぶされそうになりながらも、Yちゃんはなんとか用
を足すことができた。
心細さに泣きそうになりながらズボンをあげ、またいでいた恐怖の穴から急
いで足を戻そうとした。

その瞬間!

353 名前:厠 5 投稿日:2001/06/01(金) 23:55
長い間しゃがんでいたため、両足はジンジンと痺れて自由がきかなくなって
いることを忘れていた。
自分の足なのに自分の足でない感覚。
痛がゆいような痺れが足の踏んばりを奪い、あろうことかポッカリとあいた
地獄の穴の縁に片足を引っ掛けてしまった。
あっ!という間もなくYちゃんはバランス崩し、その穴にペタリと座り直す
ような格好でふたたび尻から着地した。
尻を落としたところが床ならドシンと倒れるだけだが、あいにく尻は地獄の
穴の真上だった。
「うわっ!」と大あわてで何かにしがみつこうとするが、子供にとっては大
きすぎる穴である。
体のあちこちをこすりながら、ストンと吸いこまれるようにブラックホール
に落ちていった。


グチュッ!という水気の多い、嫌な音を立てて、Yちゃんは穴の底に軟着陸
した。
突然、真っ暗な空間に放りこまれたショックで茫然としていたのもつかの間、
すぐに強烈な匂いの中で、汚物まみれという最悪の状態に気がついた。

354 名前:厠6 投稿日:2001/06/01(金) 23:59
「うっわー!!!」先ほどよりも数十倍大きな叫び声をあげたが、声はむな
しく無限とも思える暗闇に呑み込まれてしまうだけだった。

落ちた穴は頭上に長方形のかたちをつくっているが、下半身がズボッと埋ま
っているので手が届かない。
それはYちゃんにとって、厠の怪談なんか比べものにならないほど現実的な
恐怖だった。
しかも、さらに恐ろしいことが起こっていた。
ズズッ、ズズッ…と、徐々に体が汚物の中に沈んでいってるのだ。
手の甲には、何やら蛆のようなものが這っているような気配さえする。
「だ、だれかー!お父さーん、お母さーん!!」
もしかして、このまま誰にも気づかれず、ここに埋もれて死んでしまうのだ
ろうか…。
絶望的になりながらも、Yちゃんは落ちてきた長方形のかたちに向かって、
大声でベソをかきながら助けを呼ぶしかなかった。


西の空を茜に染めあげ、遠くの山の彼方に大きなオレンジ色が没した。
田んぼの稲をおじぎさせながら渡ってきた風が、野良仕事をした顔に心地よ
くそよぐ。
汚れた手ぬぐいで顔を拭き、Kさん一家の長老であるお爺ちゃんはみんなに
声をかけた。

355 名前:厠7 投稿日:2001/06/02(土) 00:01
「おーい、もう今日はよかろう。早よう上がって家に帰ろう」
畑ではお爺ちゃんが一番えらい。
野良仕事のリーダーとして、すべてを仕切っているのだ。
その一声を待ちわびていたかのように、みんなは腰を伸ばし、思いきり背伸
びをしたり、ずっと曲げていた腰をトントンと叩いたりして帰り仕度をはじ
めた。

うねうねとした畦道をお爺ちゃんを先頭に、みんなは一列になって歩く。
遠くに防風林に囲まれた我が家が見えてくる。
小学生のYちゃんを除いて全員が野良仕事に出ているので、家は黒いシルエ
ットとなって夕闇に溶けこもうとしていた。
隣の家では夕餉の仕度なのか、かまどの煙がゆらゆらと立ち昇り、温かそう
な白熱灯の光が窓から漏れている。
だんだんKさん一家が家に近づくにつれて、奇妙な音が風に乗って途切れ途
切れに聞こえてきた。
それは、ヒィー…ヒィーン、ヒィー…という、甲高い笛のような音だった。
「ん?なんだ、あの妙な音は…」
先頭を歩いているお爺ちゃんは、音の正体を見透かすように家の暗闇に目を
細めた。

356 名前:厠8 投稿日:2001/06/02(土) 00:08
遠目に、小さな人影らしきものが目に入った。
厠のそばに、どうやら人がいるようだ。

しかもヒィー、ヒィーン…という奇妙な音は、その人物がたてる悲しげな泣
き声だということが分かった。
「もしかして、あれは…」お爺ちゃんは担いでいた鋤を投げ捨て、泣き声の
主の方へと走りだした。
あとの家族もそれにつられ、殿様のあとを追う家来のようにお爺ちゃんにつ
いて一列のまま走った。

それが孫のYちゃんであるということは、近づくにつれて明らかになった。
「おーい、どうしたぁー!」家族は口々に叫びながら、その異常な泣き声に
引き寄せられていった。
そこにはなんと、泣きじゃくるYちゃんが無惨な姿をさらしていた。
下半身は汚物にまみれてグチャグチャになっているし、顔や髪の毛にまで汚
れは飛び散っている。
なによりも全員がうっ!声をつまらせたのは、信じられないような糞便の匂
いである。
Yちゃんはお爺ちゃんの姿を見て安心したのか、さらに大きな泣き声をあげ、
お爺ちゃんに抱きつこうとしてヨロヨロと近寄ってきた。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待てぃ!!」孫を溺愛するお爺ちゃんではあ
るが、さすがにその突撃を手で制し、まずは井戸の方に連れて行った。

357 名前:厠9 投稿日:2001/06/02(土) 00:13
Yちゃんを素っ裸にして、頭から足先までザァザァーとなんべんも水を汲ん
では汚物を洗い落とす。

幾分、匂いは残ってはいるものの、数え切れないほど水をかけられたYちゃ
んが盛大なクシャミを立て続けにしたのを潮に、やっと家の中に入れてもら
った。


今度は恐さではなく、寒さのために震えているYちゃんに温かいものを飲ま
せ、毛布を頭からすっぽりと被せて落ちつくのを待った。
汚物まみれになっていたのは、厠か肥え溜めに落ちたのに違いないのだが、
どうしてそんな事になったのか、お爺ちゃんを筆頭に家族全員、まだ少し鼻
をつまみながら、Yちゃんが口を開くのを今か今かと待っていた。

広い座敷で、意味は違うが家族全員が息をつめて真ん中のYちゃんを注視し
ている様子は、なんだかスターの記者会見のようでもあった。
悲劇の主人公Yちゃんも少し勘違いして、何かヒーローになったかのような
高揚した気分になっていた。

359 名前:かわや 9 投稿日:2001/06/02(土) 00:21
お爺ちゃんは、やさしく尋ねはじめた。
「…で、おまえは、一体どうしたんや?」
まわりを囲んだ家族の視線が、Yちゃんの口元に釘づけになった。
まるで、舞台の俳優が長い独白をはじめるときのように、Yちゃんはたっぷ
りと間をとってから、小さな声で話しはじめた。

そして、それは驚くべき話だった。

その奇妙で、なんとも不思議な話は次のとおりである。
Yちゃんは遊んでいたときに腹痛に襲われ、急いで走って帰り、厠へ飛びこ
んだという顛末から話しはじめた。
用を足したあと、足が痺れてけつまづいた拍子に、運悪く穴からストンと落
ちてしまったことも…。
しかし、ここで、どうしてもみんなが理解できないことがあった。
下半身がズブズブと沈んでいき、とうてい落ちた穴には手が届かないのに、
どうして家族が帰ってきたとき、厠の外で泣いていたかということである。
お爺ちゃんをはじめ、みんなは訳の分からない、辻褄の合わない話に困惑し
ていた。

360 名前:厠10 投稿日:2001/06/02(土) 00:27
Yちゃんは、ここぞとばかりにさらに息をひそめ、話のクライマックスをポ
ツリポツリとしゃべりはじめた。
小学校低学年にして、なんという演技力だろうか…。
「もう、だめかなと思った…。手は届かないし、もがけばもがくほど足元が
グジュグジュと地割れみたいに柔らかくなって、体が沈んでいくんだから」
「そうは言うけど、おまえは厠の外にいたんだよ…」
お爺ちゃんは、不思議そうな顔をしながらいきなり核心に触れた。
家族は全員、ズリッと畳の上の膝を進めた。

「うん、僕も、もう出られないと思った…。
ひょっとして、このまま少しづつ沈んでいって、頭まで沈んで、厠で死ぬ
のかなぁと思った。そんなの絶対に嫌だと思って必死で叫んでいたんだ。
…するとね、その時ね、真っ暗な穴の中がフワーッと明るくなったんだ」
Yちゃんは家族の顔をひとりづつ順番に観察しながら、反応を確かめるよう
にしゃべっている。
「それでね、何かなと思ったんだ。太陽が射しこんだのか、誰かが帰ってき
て懐中電灯で照らしてくれたのかなと思ったんだけど…。
そうじゃなかったんだ…」

「それ、何だったの!」と母親が言葉をはさむのを「しっ!!」と、お爺ち
ゃんはきつく制した。

361 名前:厠11 投稿日:2001/06/02(土) 00:29
「僕の背中の方からボンヤリと光っているようなので、そっと振り返ってみ
たんだ。そしたらね…、信じないと思うけど、ホントなんだ…。


白い…白い着物を着た人がいたんだよ。
その白い着物がボーッと光ってたんだ。
その人の顔も、体全体が中からボーッと光ってたんだ…」


「それでね、その白い着物の人が僕にスゥーッと近づいてきてね、手を伸ば
したんだよ。そうしたらね、僕の体がね、だれも触ってないのにフワーと
上へ浮かんでいったんだ…、ほんとに浮いたんだ。
それで、落ちた穴からスポッと抜けて、厠の床に降ろしてくれたんだよ」
一気に話し終えたYちゃんは、息を切らしたかのようにハアハアと口で呼吸
をしていた。
お爺ちゃんも、お母ちゃんも…家族のだれもが、不思議なYちゃんの話に言
葉を返せないでいた。
厠の床に降ろされたときには、もう白く光る着物の人は消えていたという。

362 名前:厠12 投稿日:2001/06/02(土) 00:33
Yちゃんは、すぐに恐ろしい厠から逃げ出し、外でみんなが帰ってくるのを
泣きながら待っていたというのだ。
子供の作り話にしては、話の細部がはっきりとしていたし、矛盾もない。
まあ、話自体があり得ないようなことなのだが…。

お爺ちゃんは、やがて破顔し慈悲に満ちた笑顔を見せながら、Yちゃんの頭
をなでながら言った。
「…そうかぁ、よかったなぁ、助けてもろぉて。
おまえを助けてくれたんはなぁ、守護霊様といってな、おまえをずぅーっ
と守ってくれている人なんじゃ」
「ええか、忘れるなよ。おまえにはいつも守ってくれるご先祖様がついてい
てるんじゃ…」

お爺ちゃんの妙に説得力のある話に、その場にいた者はみんな、そして当の
Yちゃんも素直に納得し、何度も何度もうなづくのだった。

事の真相は、だれにも分からない。
幼い子供の言うことは、やはり大人には信じがたいことであった。
しかし、何かが起こって、Yちゃんが助かったことだけは確かなのである。

終わりです..長過ぎましたね。





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