【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 拝み屋




601 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)01:18:45 ID:jUP
オカルト話とは少し違うんだけど語らせてほしい。
数年前まで拝み屋紛いのことをしていた時期があった。

その頃は、というか今もだけど絶賛ニート中でやることがなかった。
当時は身内不幸が続いて、俺自身が無気力だったのもあるし金も転がり込んで余っていた。
そんな時に中学の頃の悪友Aが仕事の愚痴をSNSに書き込んでいたのを見て、久しぶりに飲みに行かないかと誘ってみた。

そこでAの話を聞いたところ「カウンセラーをしているが時折こっくりさんや、肝試しで取りつかれたって話が多くて困る」って内容の愚痴を吐いていた。
まだUSOとかほん怖とかが各週放送されていたころでオカルトブームだったのもあるんだろう。
それも相まって女子学生のそう言う相談が多かったらしい。

Aはオカルト否定派だったからくだらないと一蹴したかったらしいが、それでは仕事に差し支えるから頑張って聞いていたけど中には「娘が狐につかれた」ということで親に連れてこられたはいいけれど憑かれた本人が大暴れして部屋の調度品を壊されたりなんてこともあったらしい。

そういったことが続いて精神的にまいっていたAに、そんなの近場の人jとか相談しちまえよといったのが事の始まり。
「だったらお前が拝み屋の真似事でもしてくれよ」と言い出したAを笑ってやろうとしたけれど、暇つぶしに丁度いいかもと思ってしまった。

とりあえずそれっぽい格好をしたほうがいいのかなと思って和服でもそろえようかと思ったけど、Aにどうせならうさん臭くない方が良い。
もしこれで治ることがあれば俺の株もうなぎのぼりだから真面目に頼む。
ということで、せっかくだし本腰入れてみようということで喪服で挑むことにした。

602 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)01:26:23 ID:jUP ×
他に用意したのはそれっぽいアイテム多数。
数珠、経文、聖書、十字架、それからもいろいろと増えていった。
最終的には銀で作った弾丸(もちろん薬きょうとか無しの側だけ)とか、ベニヤ板を切って作った人型とかいろいろと。

お経はその頃の身内の不幸連発で知った般若心境を、聖書なんかは教会を探して礼拝に行ったりしてみた。
それで拝み屋としての仕事が始まったのはAと飲んでから数か月がたってたはず。
記憶を掘り返して覚えているのはAと飲んだ時は厚着してたけど、拝み屋を始めたころは扇風機を使ってたと思う。
その間Aは「半年先なら拝み屋を紹介できる、今は予約でいっぱい」といってカウンセリングに来た人たちに説明していた。
中には「そんなに待てない」という人もいたけど、それでもいいからという人もいたらしく予定がぎっしり詰め込まれていた。

そうこうして拝み屋の仕事が始まった。

603 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)01:32:23 ID:jUP
仕事の内容は簡単だった。
例えばこっくりさんをやって、狐に取りつかれた中学生のケース。
この場合俺がやることは祝詞を唱えて、狐の声を聴くこと。
オカルトっぽい描き方をしたけど、狐の声というのは【狐に取りつかれたと思い込んでいる子の声】。
やっててわかったことは、取りつかれたと思い込む子は何か抱え込んでいることがあるってこと。
だからその言葉を聞くと「親との確執がある」「学校で嫌なことがある」ということがわかったりする。

例えば親との確執で悩んでいる子なんかは「我を閉じ込めるその者たちが気に食わぬ」なんて言い回しをする子もいた。
そう言った時には「ならば汝の求めることはなんぞ」みたいに芝居がかった言い回しをする。
これは取りつかれたと思い込んだ側に、今除霊していると思い込ませるパフォーマンスだったりもする。

後から知った話だけどこういった手法は精神科で使われている場合もあるらしい。
「思い込みをただすのではなく、思い込みを上書きする」って手法らしい。


604 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)01:45:07 ID:jUP
それで悩みを聞き出して、俺からも説得しようと言いくるめることができたら除霊完了。
家族に「お子さんはこういう不満を持っていて、そこに付け込まれたようです。これからはこのように接してみてはいかがでしょう」という感じで説明もする。
それで終われば万々歳、一番簡単な解決パターンだった。

この時一番重要だったのは、報酬はもらわないこと。
相手を信頼させるためにはこちらが【作業】ではないと知ってもらうのが一番だった。

その為に「お金入りません、私の仕事は困っている人を救うことです。そのお金はお子さんとお食事に行かれてはいかがでしょう」みたいに言う。
中にはそれでも、という人がいるからそういうときは「ではこの場所に小さな神社がありますのでそちらのお賽銭にしてください」といって手書きで地図を描いて渡してた。

   
他にも【除霊】をするときは必ず相手の家族同伴で、エロいことをしていないとかの証明も重要だった。

逆に厄介なパターンもあった。
1つは中二病をこじらせただけの子供。
その頃は中二病なんて名前があったかは覚えていないけど、本人はそれがかっこいいと思っているから思い込みでも何でもない。
年齢特有の痛々しい病気であるということ。
そういう場合は正面から「お前それかっこいいと思ってんの? 」「クラスでバカにされてるぞ
「くっだらねえ妄想だな」といってバカにした。
   
こうすると激昂するか恥ずかしくなるかの二択で、どちらにせよ特に何もしない。
相手の親の前で「この通り、貴女のお子さんは話が通じます。単純に想像力豊かなようですので作家などに向いているかもしれません。大丈夫時間が解決してくれますよ」とか言ってた。
恥ずかしがった場合も同様、ただし「若気の至りで煙草を吸ったりすることもあったでしょう、それと同じです。今後このことに関しては触れないようにしてあげてください」みたいなフォローは入れてた。

605 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)01:51:39 ID:jUP
それで一番厄介だったパターンが、思い込みでリミッター外れたタイプと、本当にやばいタイプ。
リミッターが外れたタイプはこの細腕でどこからそんな力が、ってやつがいた。
   
当時悪魔に取りつかれたって少女がいたけど、中学生なのにとんでもないバカ力で俺と相手の両親の三人がかりで抑えてやっとという状況だった。

   
ちなみに相手によって使う道具は変えてて、悪魔だったら聖書だし、幽霊だったらお経だし、こっくりさんとかの動物関係だったら祝詞だった。
   
そんで悪魔に取りつかれた少女の相手をしたときは相手のお母さんに頼んで胸元に銀の十字架を押し当ててもらって聖水(実はただのミネラルウォーター)を筆で顔に塗りたくって祈りの言葉を唱えたりした。
   
やっと終わったと思って力を緩めた瞬間、右腕をつかまれて「お前も道連れだ」といわれて折られた。
   
枝でも折るみたいな感じでばきっとやられたけど、それ以後少女はおとなしくなった。
   
この時ばかりは報酬代わりに治療費だけ払ってくれということになった。

   
ただ思い返してみると「道連れなのに腕だけかよ」とか「悪魔なのに日本語なのか」とか突っ込みどころは万歳だった。

606 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)01:56:38 ID:jUP
そんでお待ちかね、本当にやばいパターン。

   
滅多にいない、というか俺が見たのは二人だけだけどオカルト否定派だった俺が肯定派になったきっかけでもある。
   
その人が家に入った瞬間から気温が下がっていく感じがした。
   
それからいつも通り事前情報から「これは動物の霊ですね」とか言った瞬間にバキバキバキって音がしたり、祝詞を唱え始めたらオブジェとして使ってた蝋燭の火の勢いが増したりといろいろあった。
   
結局最後までその現象は続いて、祝詞だけじゃ無理となったからダメもとで聖書読んだり、お経を唱えたりいろいろしたけど駄目だった。

   
散々試して駄目だから、高名な霊媒師や神社を紹介することしかできなかったのを覚えてる。
   
ついでに言えば紹介といってもこんなところやこんな方がいます、俺には無理ですがこの人たちならあるいは、って形で。

607 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)02:03:38 ID:jUP
結局廃業することにしたのはこのやばいパターンの二人目が原因で、帰った後でも寒いまま。
   
バキバキという音はなり続けてるし、風呂やトイレで視線を感じる、部屋に置いてあったはずの経文が玄関に落ちている、なんて現象が頻発するようになって当時の家財道具一式をなげうった。
   
ついでに仕事道具も奉納して、遺産である家も土地も手放してできるだけ離れた場所で生活しようと逃げ出したから。
   
幸いなことに、この時の怪現象を引き起こしていたなにかは、それが幽霊なのか悪魔なのか、それとも俺の思い込みなのかはわからないけど引っ越したら現象は収まった。

   
悪友のAとはいまだに付き合いがあるし、たまにまた拝み屋をやってくれないかといわれるけど断ってる。
霊感なんかないはずの俺でも感じられるほどやばいのがいる、それがわかったからもうかかわりたくはなかった。

608 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)02:19:23 ID:jUP
最後に〆ると、幽霊や悪魔は思い込みなのかもしれない。
だけど思い込みだけでは解決できない問題も世の中にはあるということ。

   
拝み屋をやっている間俺はお客さんからは金を受け取らなかったけどAは事後受け取っていたらしい。
取り分って言われていきなり7ケタ近い金を渡されたこともある。
逆に「悪化した、どうにかしろ」という話が来たこともあるけどその時は症状に応じた道具を渡して帰ってもらってた。
「俺にはこれ以上できることがない、あとはあなた方次第です」みたいなことを言って。
当然それだけじゃ納得しない人もいたけど、そういうときは「払えるということは導けるということ」みたいな脅しを入れて帰ってもらった。
もちろんそんな力はないけどね。

パフォーマンスはいろいろやったけど。
映画とか見てまねしたり、個人的によく使ったのは【コンスタンティン】って映画。
その映画でキヌア・リーブス高が演じている主人公のまねを良くしてた。
日に金属をかざして模様を当てて、苦しむ様子が見えたらそれを額に押し付けて~とか。

あとは墨に髪を一本入れて、人型に名前を書いてもらったり。
火薬を爆発させて音を出すおもちゃの銃で撃つことで脅かしたり。
   
ラベルをはがした透明な酒瓶に真珠を入れて、ミネラルウォーター注いで聖水といいはったりもしたし、動物霊は煙草のにおいを嫌うといって密閉した部屋で1箱吸いきったり。
   
たまに自分が取りつかれている間の記憶はない、と思い込んでいる人もいたからそう言う人の為にお猪口一杯分のお神酒(ただの日本酒に酢を混ぜた物)を飲ませて「何か、苦みや酸味はありましたか」って聞いたり。
当然御酢が混ざっているから酸っぱいと答えるので、それはあなたに取りついた例が反応しているのですと答えたり。

 あと人によってはネタ晴らしもしていた。
「おれお祓いとかできませんよ、相手が取りつかれたと思っているからお祓いしたしもう大丈夫と思いこませているだけです」って。
   
これは最初からこっちを疑っている大人相手にやったこと。
   
子供はこういう話は騙されるけど親が警戒して茶々入れてくることがあるからそういうときは別室に案内して説明してた。




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 902 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 21:15:13.86 ID:8l9VZYkLO
 
私の家は昔は陰陽師?拝み屋?みたいな事をやっていて、苗字も特殊だったりする。
何故か女にしか強い力が付かないから、昔から珍しい事に当主は女ばかり。
でも最近は色々な血が混ざってしまって、祓えるのは祖母だけになってしまって、
昔の形は遠に薄れてしまったので、父も含め祖母の息子は普通の仕事についてる。
だけど、何故か珍しく力を持ってしまって生まれたのが私。
何代目か分からないけど、強い力のある人の命日に生まれたせいだと祖母に言われました。
 

902 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 21:15:13.86 ID:8l9VZYkLO

そんな家だった事や私の力の為に、幼い頃は毎日の様に怖い思いをしました。
それに、割と霊と言うのは波長が合わないと見えない物で、
クラスメートは当たり前ですが、両親にまで嘘吐きと言われて居ました。
そんな時代でしたから、ある日イジメられ、
祖母に絶対行くなと言われていた廃墟の様な神社の社に、閉じ込められてしまいました。
きっと名前を出すだけで泣いていた私を、面白がっていたんでしょうね。

入って数10分、ただただ出して欲しいと叫びましたが、
不意に外から聞こえていたイジメっ子達の声が止んでしまいました。
不意にひんやりとした空気が私の頬を掠めました。
不思議と気持ち悪いと言う感覚はありませんでした。
 

904 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 21:31:33.90 ID:8l9VZYkLO
 
「振り向いてはだめだよ」
中性的だけど、鈴の様な綺麗な男性な声だった様な気がします。
そして彼(?)は、私の祖母の言いつけで伸ばしていた長い髪に触れました。
「綺麗だ、ほしい」
淡々と淡々と彼は喋ります。不意に恐怖心を感じました。
祖母に、
「お前の魂は空っぽだから、異質な物にとって栄養になる。
 だから、お前が食われそうになったその時は、髪を切り与えろ」
と言われたのを思い出しました。
何度も反響する様に、頭の中で「ほしい」と言う言葉が響きます。
震える声で背後の彼へと声を掛けました。
「髪なら髪なら良いです」
言い終えるか否かの瞬間、背後からくちゃーと言う涎の様な声が響き、次の瞬間首が涼しくなりました。
嗚呼食べられてしまったんだなと思いながら、膝が震え倒れそうになりました。
けれど彼の手でしょうか、腰元を支えられゆっくりと下ろされました。
私はお化けと言う様な物に触られた事がなく、少し驚きながらも体内の熱が奪われていくのが分かります。
 

906 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 21:43:43.68 ID:8l9VZYkLO
 
そのまま眠ってしまったのでしょうか、起きた時、私はいじめっ子の背中に居ました。
彼らは泣いていて、その声に一瞬気を取られていましたが、背後から足音が聞こえてきました。
いじめっ子達は私を神社から出そうとする時、扉が開かず、
出てきた私が髪が短くなっていた事、倒れていた事に驚いていたようでした。
また、彼等は真っ白い靄の様な物に追いかけられた、と言う話をしていました。

私は早く帰らなきゃ行けないと思っていたので、彼等に声を掛けようとしたのですが、口が開かないのです。
徐々に視力もぼやーっとしてきます。
聴力だけが異常に敏感になり、耳元に背後から聞こえる足音が大きくなります。
私は思いっきり私を背負う男子を叩きました。そして背中から降りると、いじめっ子の腕を取り走りました。
足音は大きくなります。
直感的に、私の視力がなくなったら、私は死ぬし彼等も死ぬと、幼いながらに恐怖を抱きました。
 

907 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 21:58:51.52 ID:8l9VZYkLO
 
私は祖母を頼り、本家へとただ田舎道を走っていきました。
大きな門がぼやけて見えます。その前には祖母が立っています。何故か祖母だけがはっきりと見えます。
安堵で祖母に向かって走ろうとします。けれど祖母は鬼の形相で叫びました。
「アンタが最後に入る様に二人を門に放り込め!」
私はただただ怖くて、二人から手を離し、二人の背中を押し門へと飛び込みました。
そして最後に祖母が入ってきます。中にはいじめっ子二人の母親が白装束で立っていました。
「神社に行ったね」
祖母が怒鳴ります。視力も声も戻らず、口を魚の様にぱくぱくする事しか出来ません。
祖母の指先が唇にふれ、次に胸元から真っ赤な独特の匂いのする紅が口元に塗られました。
不思議と声が出ます。言い訳混じりに言葉を続けましたが聞いてくれず、
いじめっ子を含め、本家のお経で固められた一室に通されます。

さっき追いかけてきたのが、神だと言う事。
昔流行っていた神社の神だが、飢饉に陥った際に生贄を与えてしまったのがきっかけで、病んでしまっている。
私は気にいられて、影を食べられている。(確かに私の影は無かった)
食べられたのは髪では無くて、私が生まれつき憑けている神である事。
私の視力が戻らないのは、神が憑いていないから。
私は、神が憑いていなければ三つの時死ぬ子だった事。
今しゃべれるのは祖母の力で、完全に戻ってるわけじゃない事。
 

910 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 22:13:46.65 ID:8l9VZYkLO
 
いじめっ子は神憑きで、神社の神のお気に入りの子を虐めた為、祟られている事を祖母から聞いた。
そして最後に、私に神下ろしを行うと口にした。
いじめっ子達の母親が呼ばれたのは、自分の息子達の代わりの贄になる為だった。
私もいじめっ子も、してしまった事に後悔して泣いていた。

そして祖母は、私に真っ直ぐ言った。
「お前に変わりは居ない。お前と同じ霊力のやつも居ない。死ぬかもしれない。
 …流石の私も神は祓えない。だから、お前の中に彼奴を下ろす。
 良いか、お前の気持ちが邪な物に落ちなければ…きっと大丈夫」
私は、アレが自分の中に落ちる事が怖くて泣いた。
けれど祖母は、今のままなら祖母が死んだ時に食われてしまう、私に下ろさなければいじめっ子も危ない、と言った。

そこまで言われると頷く事しか出来ない。
私と祖母だけで門の外に出ることに。私は門を潜った瞬間何も見えなくなって…倒れてしまった。
意識がなくなってからどうなったか分からないけど、起きた時、私の部屋と銘打たれた本家の一番奥で寝ていた。
ずっと髪を撫でられてた気がしたが、周りには誰も居らず、
起きあがると祖母が入ってきて、ただ一言「居る」と言った。
 

915 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 22:26:12.62 ID:8l9VZYkLO
 
嗚呼、私の中に入ったんだなって分かった。
でも変な感じはしなかった。嗚呼髪を触っていたのは彼かとすら思えた。

その後一週間、私は禊ぎをさせられ、夜になると祖母が寝るまで付いていてくれました。
その一週間、私は毎日夢を見て、彼の記憶だったのかは分からないですけど、
人を食べてしまった日の彼の悲しみが、何度も襲いかかってきた。
ただの夢だったかも知れないけど、彼は人間を愛していたんだなと思ったし、
私が髪を上げるなんて言わなきゃ素直に返してくれるんじゃないかって、凄く辛くなったし悲しかった。

以上で私に憑いている彼の話はおしまいです。
まだまだ変わった話はあるのですが、彼が憑いてからは少なくなっています。
今私は高校生ですが、いずれ祖母の仕事を継ぐのかなと今は思っています。
 



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