【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 憑き物




391: 狐憑き:2009/08/14(金) 17:54:04 ID:CI17fk/K0
今年の1月頃。
いつもと同じく仕事を終えて、電車に乗っていた時。
吊革を握り、ふと目の前座席に座っている人に視線を向けると、
1人嫌な気を放っている男性がいる。

まだ若い人だけど、全体的に覇気が欠け、眼がうつろの状態。

疲れているのかな…という印象だったが、
ふと表情を見るとやけに眼がつりあがっている。

つり眼でも、ここまでの人ってあまり見たこと無いなあ。

ただそう感じました。
でも、じろじろ見るのは失礼だなと感じ、視点をそらそうとした時。
私の前でその若い男性の顔が、狐の顔にすりかわりました。

眼がものすごくつり上がり、ニヤニヤと薄気味悪い目つき。
そして、両方の口端が、目の辺りまで一気に裂け上がり、
私の目を凝視してニタリと笑いました。

あまりの気持ち悪さに、声こそは出さないものの、
やや後ろへ体がのけぞってしまいました。

狐の目つきは、若い男性の目つきそのものでした。
その男性はすぐ電車から降りていきました。
降りていくときには、狐の顔から人の顔に戻っていました。
あれが狐憑きといわれるものかは分かりませんが、二度と視たくないと思いました。





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525 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:46:44.82 ID:JTyXvufB0.net
彼氏が「(たまに)見える人」で、私は0感。
0感なんだけど、彼氏と関わってると時々変なことがある。
今回は、何となく彼氏が本当に見える系の人だと実感した話。
LINEの文のやり取りがあるから、彼氏→『』、私→「」で書く。


526 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:47:57.46 ID:JTyXvufB0.net
その日はLINEで喧嘩し別れ話をしていて、一旦喧嘩が落ち着いて仲直りした後だった。
彼氏から『ごめんなさい。ごめんなさい好きなのに訳わからないこと言ってしまって』とLINEが届いた。
ここまでは喧嘩してたから単に謝ってるだけだと思ってた。
『もう死にたいあの時死ねばよかった』と続いて来て、え?となった。


527 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:48:32.85 ID:JTyXvufB0.net
確かに彼氏は元メンヘラ(私と出会う前には寛解していて今は元気なおちゃらけさん)だから、こういうこと言うのはまあ解らなくもなかった。
何で?って聞いたら『わからない自分の情緒もわからない』って返って来た。
この時、彼氏の家に行くって話をしていたから「取り敢えず家行けば良い?」って返した。

『死んだ鳩を見つけて驚いて避けたら車に跳ねられそうになって意味わかんないところから自転車も突っ込んできそうになって、あの時死ねればよかった』と来て、いよいよまずいなと思った。話が通じなくなって来ている。


528 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:49:12.58 ID:JTyXvufB0.net
『結局仕事も上手くいってなかった何をしていたのかもわからなかったそもそもちゃんと毎朝仕事に行ってるのかもわからなかった誰かに呼ばれてる気がする誰かが見てる気がしてる 何かを忘れてる気がする』
ここでまずい、の内容が精神的でなくて心霊的にまずい、に変わった。見える人と言うのは前に聞いていた。精神的に弱ってる所を何か良くないものに引っ張られてるんじゃ?なんて素人考えで至った。

『また呼ばれてる 行かなきゃ』
「誰に?」
『誰?わかんないけど誰なんだろう でも行かなきゃ』
「行くの?」
『どこへ行くんだろう でもあの人 やっぱり いっちゃダメなやつかも』

その後行っていいのか、みたいなことも届いたから「だめ」とだけは返した。
『ダメなのかな 脚がない』
最早決定打である。


529 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:50:03.04 ID:JTyXvufB0.net
だめ、と短文で返す。多分長文は通じないと判断した。
『でも楽になれるって』
おいおい勘弁してくれと思った。オカルトも怖い話も好きだしおろおろと慌てるような性格ではないが、対処法が解らないので困った。
何せ私は0感だ。何も出来ない。

素人考えながら、取り敢えず生きていること、に彼氏の足を付けることが大事だと思った。地に足が着く、という奴である。そこに意識を向けていられるようにするしかないなと。

「生きてないと会えないよ」
『生きてるよ?え?死ぬの?』
彼氏自身は何処へ行ってどうなるのか、が解っていない様子だった。


530 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:51:04.80 ID:JTyXvufB0.net
『わかんないどうしたらいいのどこにいたらいいの何したらいいの』
ここで彼氏からLINEで着信した。
ここから先は通話、口頭なので私も詳細は覚えていない、すまん。

今何処にいるのか、と聞いたら『わからない』と言う。今いる場所も解らないのか、と聞いたが要領を得ない解答しか来なかった。

しばらく行かなきゃ、と行くなで押し問答のようにしていたら、彼氏の口調が変わった。

『この子疲れてるのよ』
彼氏の声だが話し方が女性だ。
『もう疲れ切っちゃってるの。心も身体も。もう私が何とかしてあげられない。今まで何とかしてたけれど、もう私じゃ』
その時私の頭は狼狽えながらもフル回転していた。私を意地でも引き留める為に心霊系の演技でもしているのか、いやしかしそういうことをする子ではないと思ってその考えはやめた。


531 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:52:20.41 ID:JTyXvufB0.net
『だから、あなたに任せちゃっていいかしら。あなたがいてくれるなら。あなたがいてくれるって言うなら、あなたのことも守ってあげる』
もう私は半泣きだった。自分の理解の範疇を超えると人間って泣くんだな。
と同時に、彼のことを守っている、いわゆる「憑いてる人」が女性なのだと解った。

俺に憑いてて守ってくれてる人はいる、前に彼氏からそう聞いていたのが理由だ。因みにこの「憑いてる人」に嫌われると相手の体調が悪くなったりなどで彼氏と関わり難くなるらしい。

さっきの女性の声から少し経った後、彼氏が小さく唸るような声を出した。
彼氏は『何で俺ここにいるんだろう?』と言って場所を聞いたら家の近く、と答えた。


532 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 20:52:56.58 ID:JTyXvufB0.net
受け答えが出来るなら取り敢えずは、と思って先程の女性とのやり取りを伝えて、怖かったんだけど!と彼氏に言った。
彼氏は『ええ…覚えてない…。でも怖がらせてごめん』と謝ってくれた。
そこで通話を終えた。後のLINEのやり取りはすっかり普通の彼氏に戻っていた。

この話を後々になって話す時、彼氏は『俺のこと守ってくれるなら、もうちょっと色々教えてくれたり怖がらせないようにしてくれたらいいんだけど』と言う。
なお、彼氏は自分のことを守ってくれる何かが憑いているのは知っていても、性別も知らなかったしどんな人なのか、そもそも人なのかも知らなかったそうだ。

長文すまん。
ここ解らない、とかもっと詳しくとかあったら、聞いてくれ。答えられる範囲で答える。


534 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 21:58:22.40 ID:Rzbgh7OI0.net
>>532
ラインのスクショ載せて


535 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 22:15:41.11 ID:JTyXvufB0.net
>>534
載せたらさすがにまずい気がする。
LINEでの彼氏とのやり取りはそのままコピペきたものだが。

あとこういう場での書き込みは初めてなので画像をどうやって揚げれば良いのか解らない、ということもあってすまん。


536 :本当にあった怖い名無し:2022/09/12(月) 23:55:36.03 ID:uJ5NEXED0.net
これはYouTube動画の元ネタになりそうな話


537 :本当にあった怖い名無し:2022/09/13(火) 00:13:06.48 ID:JTyXvufB0.net
>>536
自分自身はオカルトも好きだし幽霊もいると思っているが、前述したように0感なんだ。

ただ「そんな自分でも解るレベルに何かしら起きていた」、それを1人で抱え込んでるのが少し不安になって誰かに聞いて欲しいと思ったんだ。
何にせよ、楽しんでくれているのならありがたい。楽しむくらいの気概が多分必要で、自分がふとした時に思う「恐怖」を吹き飛ばしてくれると思うから。




引用元: http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1660842356/



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399 :可愛い奥様:2009/09/15(火) 21:09:05 ID:CNTneks90
母から聞いた話をもうひとつさせて下さい。
この話は、母の叔母にあたる人のご主人さんの話です。

母の村からは少し離れた山よりの集落に夫婦で住んでいて、
母が兄弟姉妹らと連れ立って遊びに行っても嫌な顔ひとつする事もなく、妻方の子供たちを歓迎してくれたそうです。
その叔父さんが畑の帰りに、狐の巣穴を見つけました。
中では子育て中らしく、子狐がいる様子でした。
そっとしておこうと、あまり巣穴に近づく事もしなかったそうです。

ある日、巣穴の近くまで来たとき、巣穴の前で火を炊いて煙で中を燻っているのを見つけたそうです。
慌てて火を消して助けようとしたのですが間に合わず、巣穴の中の母狐も子狐ももう死んでしまっていました。
叔父さんは不憫に思い、葬ってやったそうです。

それから、叔父さんの周りで異変が起こるようになりました。


401 :可愛い奥様:2009/09/15(火) 21:43:14 ID:CNTneks90
なんと狐は、叔父さんに憑いてしまったんです。
しかも、気の毒に思い埋葬してやった叔父さんを、自分たちを燻り殺した犯人だと思って憑いているようでした。
叔父さんが家族で食事をしていると、叔父さんの側の障子からズボッと突然狐の手が出てきたり、
どーんと家が震える位の家鳴なりがした後に、障子に狐の影が映ったり、
突然何もないところから狐の鳴き声が聞こえたり、という事が起こり始めたそうです。

その話を聞いた時は、その叔父さんのお葬式の時で、
「最後まで狐に憑かれてねぇ・・・」と、母や親戚の人達が話をしていました。
お葬式でも何かあったようですが、私もその当時は小さく、母も亡くなったので、
何があったのかは今になってはわかりません。
もう少ししっかり聞いておけば良かったと悔やまれます。

叔父さんも家族も、度々起こる怪奇現象に悩まされたそうですが、
特に家運が傾いたり、家族が早死にしたりという特別不吉な事はなく、
あくまで叔父さん個人限定で憑いていたようです。
叔父さんは長生きでした。

助けるつもりでした事が勘違いされて恨まれるなんて、
子供心に腑に落ちない気持ちになったのを思い出します。







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916: 本当にあった怖い名無し 2021/11/03(水) 23:21:18.91 ID:VjbrX2PQ0
巣食うものってまとめ読んでからこっちきたんだが
ちょっと心当たりあるから
書いてもいいか?


926: 本当にあった怖い名無し 2021/11/04(木) 13:37:01.74 ID:s8LnEugr0
>>918

ありがとう
書くわ

スペック:
23♀
見えはしないが違和感は感じられるレベル
母方一族が霊的なものがわかる家系(それ系の方も居る)


あんまり掘り下げると特定できるからこれくらいにしてくれ
で、巣食うものをみたんだがBさんに取り憑いてるやつに心当たりがある。
ってか多分私に近いものが入ってる。

というのも、母方の方から○○ちゃんは嫌な事があっても絶対にやり返しちゃダメ。
やり返さなかったら必ず相手に返ってくるから。
と釘を押されまくってたんだが
幼心ながらなんか納得してとりあえず従ってた。
やり返しちゃいけないの意味が分かったのは、いじめられた時。
いじめはAとBにやられたんだが、Aが主犯格。
図書室で私の後ろをAが歩いてたんだが、Aの上から大量の本が降ってきてちょっとざまぁと思ってしまった。
その後もAは大学受験などの諸々に失敗したそうな。
BもBで物を盗まれたりしたなど。


どうやら私のヤツは私にどれだけ危害を加えたかによってなにかしらの報復ができるらしい。
続き

928: 本当にあった怖い名無し 2021/11/04(木) 13:52:36.63 ID:s8LnEugr0
で、洒落怖にハマったんで色々話読んでたら
どうも気配を感じる。
一番強かった気配はリアル読んでた時かな。
あ、いらっしゃいますね。って感じ
貞子をロックにした感じのやべーやつがいたんだけど
やべーやついるわ…と思ったら意識落ちてた。
3〜4時間寝ていたらしい。
そしたらロック貞子は居なかった。
まだ文末まで読んでないので読み進めてたら
居る。
今度はなんか八尺様みたいなやつ。
また意識おちる。
八尺様居ない。

これを多分5日位繰り返してやっと殆どが読めたかな。
集まったやつを毎回退治してたっぽい

これ巣食うものに近くないか?
って思った話。

後、同棲してるんだが
同棲してから彼氏が不幸に見舞われてる。
守護霊引っ剥がしたのかな…

930: 本当にあった怖い名無し 2021/11/04(木) 20:48:45.72 ID:VAv6sgeK0
>>928
オカルトや怖い話好きだけど、何かこれ読んで盛り盛り過ぎて興醒めしたわ。
今まで怖いとされてきた話の人物とか化物とか登場させれば皆がノリノリになると思ったのか?
八尺様だろうが貞子だろうが一応出現する状況がある筈なのに全部それ無視でイキナリなんの関係も無い人に現れるとか話が破綻してるにも程がある。

929: 本当にあった怖い名無し 2021/11/04(木) 18:39:50.84 ID:4hQwpTJA0
:(;゙゚'ω゚'):

931: 本当にあった怖い名無し 2021/11/04(木) 21:15:14.13 ID:PTNdTqqY0
逆に、貞子やハッシャクサマを記憶として持っているから
脳がそれらを見たと思っている可能性もある
怪異は基本的に脳の錯覚だからね

935: 本当にあった怖い名無し 2021/11/04(木) 23:41:24.76 ID:yrv7oWNV0
やられっぱなしはよくない
次は一喝してやりなさい

936: 本当にあった怖い名無し 2021/11/05(金) 00:26:09.98 ID:KSpqiCAy0
あ、ごめん寝落ちしてた

創作じゃないから刺激的な上手い話にはならないよ。
ごめんな

まだあったんだがちょっとだけ続きをかかせてくれ
そういうのに魅入られるってあるじゃん?
恐らくチビの頃に出会った神様?(ハテナなのはそういうのに詳しい人でもよくわからんと言われたので)になんかしてもらってるっぽい
どうも神様?と話してた記憶はあるんだけど
その時間確実に友達と一緒に帰ってたしおかしいんだよなあ

とりあえず記憶に強く残ってるのは
ウツルものとククルものは気をつけろって

また叩かれそうで怖いからあんまり書かないでおくよw

937: 本当にあった怖い名無し 2021/11/05(金) 00:32:32.36 ID:KSpqiCAy0
あ、ちょっと疑問なんだけど
読むだけで来るやついない?
なんか軽く家にお邪魔してくるやつ。
怪談系読んだり見たり流したりすると普通に居るから一般的にそんなもんなんだと思ってたけど、違うの?

938: 本当にあった怖い名無し 2021/11/05(金) 00:37:39.04 ID:w/W/bIEA0
読むだけで来るやつって
カシマさんとかあしとりみなこさんとかおかむろさんとか




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686:前々スレ128 : 2009/04/21(火) 00:09:11 ID: ID:fITPiIyk0

話を書いたものです。
以下、前スレと同じく状況説明(再度、前スレのコピペで失礼)。

・「みえるひと」な女友達Aの言では、Bの身体を出入りしている何か
 普通の霊と違うものがいる(寄生虫?居候?みたいな状態らしい)。
・B本人は気づいてないが、霊的なものは大抵それを避けるから、Bは心霊体験できない。
・とりあえず当時のAが知る限り、ソレはBを守っていた。
・ でもAが感じる気配では、とても善意の守護ではない。っていうか悪い感じらしい。
・ 強力な霊とBのナニかが戦うときにはB当人は爆睡するっぽい←Aの推測

AがB宅を訪問した時のことを、もう1つ話してくれた。
そっちは上手くまとめ切れなかったのもあり、時間がかかってしまった。
こっちも後味悪い話なんで、俺としては誰かにブチまけてスッキリしたい。
すまないが、お付き合い願います。

Aが友人Fと共にB宅を訪問した際、踏み切りではねられた子供の話が出たことは
先に書いた通り。
その原因は知らぬが花で、Bは切なそうにため息をついたそうです。
「辛いよね、小さな子供の不幸って。親御さんは死ぬほど辛いだろうね。私だって、
 この子が大人にもならない内に先にいっちゃったりしたら、どうなるか解らない」
 だよね、とFと頷きあったBは、ふと思い出したように、
「小学生の頃に同級生に不幸があってね、その子のお母さん半狂乱でさ。
 お葬式に行ったんだけど、近寄ったら凄い目で睨まれて、
 お前が死ねばよかった、何でうちの子がって怒鳴られて怖かった。
 でも、今なら少し解る気がするなあ」
しんみり言ったBは、その時の思い出話をしてくれたそうです。
Bの10年以上前の思い出話 + 俺はAからの又聞き + 少しフェイクで
解りづらいけど、その話は以下の通り。


687:前々スレ128 : 2009/04/21(火) 00:10:05 ID: ID:fITPiIyk0

Bの父親は昔、何年かに一度は異動して引越す仕事をしていたそうです。
で、小学校の3年だか4年だかの頃に田舎に住んでた時期があって、
ベッドタウン化が始まったところ、みたいな町で、小学校には転校してきたヨソ者と、
地元の住人の両方が通ってたそうです。

あるとき、Bは同級生の女の子に、自宅へ招かれたと。
その家は地元の旧家で、他にもヨソ者・地元問わずに何人かの子が呼ばれてて、
単独で来た子もいれば親と来た子もいて、BはB母に送られて行ったそうです。
大きな立派な家で、地元の小さなローカルな行事の時期だとかで、
同級生の兄弟も友達を呼んでて、そこんちの親戚とかも来てて、
ちょっとしたお祭り状態だったとか。

酒や菓子や料理が出て、子供達は遊んで、大人は話をして、
日が暮れかけた頃にそこんちの父親が一同を集めたそうです。
で、お開きの前にすることがあるから、お姫さま?だか巫女さん?だかの役を
やってくれる子供を募る、と言うようなことを言ったらしい。
衣装も道具もあるので、ぜひ新しく越してきた(ヨソ者)の子の誰かに頼みたい。
これから仲良くしたいから、と。
綺麗なヒラヒラした白い服を見て、Bは「ハイハイ!」と真っ先に手を上げ、
「じゃあ君に」となったそうです。
そこの人に白い服を着せてもらい、お化粧してもらって白い布を被り、
おみこしみたいなものの上に載せてもらって大はしゃぎした記憶があると。
B母も「あら~!可愛いわよ、B」と喜んで写真を撮ったりしていたとか。

そこんちの父親、つまり当主の説明では、おみこしに乗って近所の社へ行き、
担いできた人たちがおみこしを置いて一度離れる。
そしたらお姫様はおみこしを降りて神社の中に入って
お供え物とお酒を置いてくればいい、社の中にいれば迎えに行く、と。
おみこしにBを乗せて何人かの男性が担ぎ、一行は山道を登っていったそうです。




688:本当にあった怖い名無し : 2009/04/21(火) 00:10:08 ID: ID:Exlbo3YY0

だからBが住んでいる都道府県だけでも明かせと何度も(ry




689:前々スレ128 : 2009/04/21(火) 00:11:08 ID: ID:fITPiIyk0

「はしゃぎ過ぎたもんだからさ、行く途中で静かになったら凄い眠くなってね。
 うとうとして、気づいたらもう誰もいなかったから、慌てて神社の中に
 入ったんだけど、もう本気でメチャメチャ眠かったもんだから、
 とにかく適当にお供え物とお酒置いて、そこでダウンしちゃった。
 後でお母さんに聞いたら、おみこし担いでた人が迎えに来たら熟睡してて、
回収して負ぶって戻ってくれたんだって。
『迷惑かけて!!!』ってお母さん怒ってた。
 おまけに、家に帰ってから今度は体調崩して寝込んじゃってさー。
 3日くらい熱が引かなくて、『騒ぎまくった上にあんな所で寝るからよ!』って
 お母さんに叱られまくったよ」

Bが寝込んでる間、祭りの夜にいた地元の大人たちが、頻繁に見舞いに来ていたそうです。
特にその旧家の同級生母はちょいちょい来てくれ、身体の調子はどうか、
変な夢を見て魘されたりしないか、と色々とBに尋ねたそうです。
「お見舞いにって、お姫様の衣装、もって来てくれたの。
私が気に入ったみたいだから、部屋に飾っておいたらいいよって。他にも、
そこの神社のお守りとか、お祭りのときのお供え物とかくれてさ。迷惑かけたのに
怒ってなくて、優しかったんだよ、そのおばさん。だけどね」

Bがようやく熱が下がり、回復して学校へ行ってみると。
その、招いてくれた旧家の子が、B回復の前日に、亡くなっていたそうです。
B母とBが連れ立って葬儀に行ったら、Bたちを見た同級生母が
凄まじい勢いで喚き始めたと。
『何であんたが生きてるんだ』『どうしてうちの子が連れてかれるんだ』
『××に行くのはあんたのはずだ、印はどうした』
などなど正気でない調子で喚かれ、B母が例の白い衣装を返そうとすると
同級生母はさらに激昂して、うそだ、こんなのはうそだと喚きまくり、
BとB母は焼香できずに帰ったそうです。
「あの時は怖くて泣いちゃったけど、後でお母さんが言ってたんだよね。
 『自分の子供が自分より先に死んだりしたら、誰だって悲しくておかしくなるのよ。
  Bに何かあったらお母さんだってそうなっちゃうよ。
Bが悪いんじゃないから気にしないでね』って。今は本当にそうだろうなって思う」




690:前々スレ128 : 2009/04/21(火) 00:12:44 ID: ID:fITPiIyk0

……で、Aが俺にしてくれた補足説明(含むAの推測)。
「……Bの好きな怪談って、車とかエレベーターとかばっかりだからかな。
何で気がつかないの?って正直思うけど。
……白い着物に白い被り物って、それ、お姫様でも巫女さんでもなくて、
花嫁さんなんじゃないの?」
言われて初めてゲッとなった俺も、相当鈍いと思います。

『輿』に乗って、神様の居る『社』に運ばれて、
酒とお供えと一緒に1人で残される
『白い着物に白い被り物』の娘っていったら、それはつまり。
「……専用の乗り物が実際にあるくらいの古いきちんとしたお祭りなら、普通、
大事な役を新参者の子供なんかに頼まないよね。同い年のそこの家の子がいるのに。
……その頃はBのアレも小さかったのかもしれないね。
熱出して寝込んじゃったってことは」

B一家は、しばらくして、また転勤のため町を出たそうです。
それまで例の同級生の家には徹底的に避けられ、またそこの家は(B母いわく
「不運なことに」)事故だか病気だかが相次いで、上の子(死んだ子の兄弟)が
入院したりしてたために忙しそうで声をかけられず、
例の白い衣装は返却できずじまいで、今もBが持っているそうです。
Bは、子供をなくした母親は辛いんだ、悲しいんだ、ということを感じて衝撃を
受け、今も片付けや引越しなど何かの折にその衣装を見るたびに切なくなるそうです。
「お見舞いで私がこの衣装もらっちゃってなかったら、あの子は助かったかなって
 思ったりして。何だか捨てられなくて、ずっと持ってる」




691:前々スレ128 : 2009/04/21(火) 00:13:44 ID: ID:fITPiIyk0

………もっともAの意見では、その古びた白い着物は、
「マーキング、だと思った。何となく、ぱっと見たとき」
だ、そうでした。
どっしりした絹地で、子供が着れば長く裾を引きずるだろうサイズの
その着物には、全体に、細かい精緻な何かの文字のような文様のようなものが
ミッシリ織り込まれていたそうです。
そして、ほんのかすかに残るたきしめた香のような香りと共に、
妙に「生ぐさい」(とAは表現してました)気配と言うか、
あっちの世界のもののにおいがした、と。

Aの言では、同級生家は、Bが生還した上に中々「連れて行かれない」ので、
駄目押しに花嫁の印の婚礼衣裳をB家に持ち込んだのではないか、
と(完全に推測だけど、と言っていました)。
けれども社の主は、何か(多分、Bのアレ)に阻まれて結局はBを連れて行けず、
そして社の主が暴れた結末がそれだったのではないか……と。
……もしそうだとしたら、と考えて、非常に不快な気分になりました。
Bたち新参者の子を家へ誘った同級生家の子達は、どこまで知っていたのか。
そしてまた、思惑が外れて自分の子が連れて行かれてしまった母親が、
どんな気分だったのか。
とにかく後味の悪い話だと思います。




693:前々スレ128 : 2009/04/21(火) 00:15:19 ID: ID:fITPiIyk0

なお、B母は祭りの夜に撮影した写真を持っているそうな。
「私も持ってるよ、見る?」とBが見せてくれた写真は何枚かあり、
AはBに頼んで一枚借りてきたそうで、ご丁寧に俺に見せてくれましたorz
……白い着物の幼いBに、巻きつくような何本かの黒い線が写ってる写真を。
「ピンボケの木の枝が映り込んじゃって、心霊写真みたいでしょ」
とBは言ったそうですが、木の枝よりは黒いでかい手がBを掴んでるように見えました。
ついでに、Bの姿の輪郭の外まわりがグレーっぽくぼんやりして見えるのは、
「白い着物を着てるから」(B談)と言うよりは、あの井戸のミニハウスの一件で
見たモノの掴み所のない姿に似ているような……。

……B母は、数年前、友人にさそわれ、ちょっとしたおふざけで、
霊能者にその写真を見せたことがあるそうです。霊能者は、
「この少女は、強い強い山の霊に魅入られています。気の毒ですが、次の誕生日を迎えることはないでしょう」
と言い切ったとか。
「今は大学生ですよーって言うのが気の毒で、はあそーですかって帰ってきちゃった」
とB母から聞いて、2人で吹き出しちゃった、とBは言ってたそうです。

憶測ばかりのハッキリしない話でなんだが、以上です。




695:本当にあった怖い名無し : 2009/04/21(火) 00:16:50 ID: ID:UJwiRvq30

>>686
投下ありがとう。
しかし、ますますBさんの中の人(?)が怖いな。




697:前々スレ128 : 2009/04/21(火) 00:21:47 ID: ID:fITPiIyk0

ちなみに、Bの住んでる都道府県はご勘弁下さい。
踏み切りで死んだ子供とか、元彼Eの件とか、だいぶ細かく書き過ぎた気が
するし、読み返すと何もかもBのせいみたいになっちゃってるんで……

Bがお喋りで自分のことを良く話す方なので、周囲の人にBの身バレがあったら
困るので。
何もかもAや俺らの妄想かもしれないし、Bに迷惑をかけたくないので、
すまない。




701:本当にあった怖い名無し : 2009/04/21(火) 00:37:45 ID: ID:xZ/UMRvr0

>>693
それにしても同級生母はひどいな。身代わりを立てたってことじゃん・・・。
我が子かわいさに他人を犠牲にするとは。



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