【閲覧注意】怪談の森【怖い話まとめ】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 住職系



954 :本当にあった怖い名無し:2021/11/05(金) 20:46:20.73 ID:kHCSeknP0.net
登場人物
兄、弟、父母、僧①、僧②

祖母が亡くなってお通夜の夜、兄と二人で車で帰宅した。
車庫に車を入れて降りた時に、弟が「なんかさっきから車の後ろをついてきてる」と。
兄は「気のせいか野良犬じゃないか?」と言ったが弟の顔は蒼白として怯えてる。

翌日の葬儀にも弟は「恐いから行けない、外に出られない」と言って家から出なかった。
葬儀を終えて父母と兄が家に帰ると弟はケロッとして居間に居たそうだ。

そして更に一週間後、再度弟は怯えたように、家に入ってくる!と言ってネットで調べた御札を書いて部屋に貼り始めた。
もちろん仕事にも出られず病欠ということにして休んでいたんだけど、御札は日を追うごとに段々増えていき、
父母はおかしくなったんじゃないかと、菩提寺の副住職(僧①)に相談。
僧①はとりあえず、この御札を持っていって玄関の内側に貼るように言って帰したが、どうも不安があって同期の僧②に相談。


955 :本当にあった怖い名無し:2021/11/05(金) 20:47:25.34 ID:kHCSeknP0.net
僧②「おや珍しい、本気の憑き物だね。恨みが呼んだ四つ足の物みたいだよ」
僧①「御札いっぱい書いてはってるんだって」
僧②「その御札、だめだよ。間違えてて寄り付くから、お前行ってすぐに全部剥がしてお浄めのお勤めして持って帰ってきて。その弟はさんにはお加持して」
となってがなかなか時間が出来ずに2週間経ち…。僧②に連絡があったそうだ。

僧①「この前の話あったじゃない?」
僧②「うん。剥がしてお勤めしてきた?」
僧①「いや、なかなか行けなくてさ。そしたらそこのうちの兄から連絡きたんだよ」
僧②「どうしたの?」
僧①「兄が言うには、その日は弟が随分穏やかで、居間で笑いながら窓の外見て、兄はタバコ吸いながら二人で話ししてたんだって。普通の家族の会話みたいなの。
そしたら、ふと弟の笑い声止まったなって思ったら、サッシの窓ガラス割れるくらいの強さで頭つっこんだんだって」
僧②「え…寒冷地仕様の窓ガラスでしょ?そんな近距離で?」
僧①「うん。窓割れたって。病院運んだけど亡くなったって」

どうにも不安があった兄が後日僧①に相談。
僧②が占いで方角と物があると出たので探すことに。
そこの家には裏手に雑木林があって小さな祠に祀られた何かがあったそうで、そこに呪物(血の塗ってある布に人名=そこの家の人の名前)が落ちてたと。




オカルトランキング



553:本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金)08:20:48ID:l8VEluWfO
初めて書いてみたんだけど、こんなに長文が難しいとは思わなかったw
乱文は勘弁してください。


コレは以前に母から聞いた話。
今から十五年くらい前のお彼岸に、祖父が不思議な夢を見たそうだ。
双子の女の人が現れ、しくしく泣いている。

祖父は
『どうしたんだろう?』
と思って声をかけたところ、双子は
「父さん、どうして私たちを外に出したの?」
と涙ながらに聞いてきた。

それを聞いた祖父はその双子が以前、死産で生まれてこれなかった自分の子供達だとすぐにわかったんだそうだ。
ところが、双子の言う
『外に出した』
の意味が何の事かさっぱりわからない。
答えが出ないまま朝になり祖父は目を覚ました。



554:553:2006/08/11(金)08:23:02ID:l8VEluWfO
朝食を食べながら昨夜見た不思議な夢の話を祖母に話して聞かせると、なんと祖母も全く同じ夢を見ていた事がわかった。
『これは何か意味があるハズだ』
と考えた祖父はその日のうちに、お墓のあるお寺の住職に相談に行ったそうだ。

しばらく黙って話を聞いてた住職は、双子を埋葬した時の状態を確認するような質問を祖父にした後、
「これは『もしかしたら…』って程度の話なんだけど…」
と前置きをして話をしてくれた。



555:553:2006/08/11(金)08:24:29ID:l8VEluWfO
住職「最近、墓掃除をしなかった?」
祖父「お彼岸ですからしましたけど?」
住職「それが原因かもしれない」
祖父「え?」

住職が言うには‥
赤ちゃんの遺骨ってのは成人と違って非常に柔らかく、短期間で土に還るらしい。
まして木製の棺桶だと数年で棺桶ごと分解され土に還ってしまうんだそうだ。

住職「墓の周りの土を掃いて墓の外に捨てなかった?」
祖父「捨てました。」
住職「じゃあ骨壺を二つ用意して、捨てた辺りの土を入れて埋葬しましょう。」

住職と祖父はその日のうちに骨壺を埋葬したそうです。

その日の夜…
再び夢に現れた双子は泣きながら礼を言って消えていったそうです。



オカルトランキング




423:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)03:47:19.45ID:1XblyLZ10
ワイが高校の頃の話をさせてくれ。

ワイは多少の霊感があるんやけど、
高校の頃、ワイよりもずっと霊感の強いダチと心霊スポットについて話したり実際に行ってみたりしてたんやけど、ある時行った場所でヤバイ体験した話。

ダチがヤバイところがあるって紹介してきたので、夏休みに行ってみようって話になったんや。
高校生やったから免許持ってないからダチの兄貴に車出してもらって行ったんだよ。

S県の田舎の方にある廃神社なんだが…近くに行っても場所が分らず、近くにいた70代くらいのお婆さんに聞いてみたんだよ。そしたら…
「廃神社?確かにこの近くにあるが、行かんほうがええ…というより行ってはいかん…特に助手席に座っとる子は絶対にな…」
ってダチのことを指差したんだ。
そんなことを言われたたもんだから、ワイとダチの兄貴は

「マジでやばいんじゃ…」

って行くのを躊躇ってたんやけどダチはそんなの全然気にしてなくて

「何だあの婆さん…余計なお世話だよなぁ」

って息巻いてた。
結局お婆さんには場所を教えてもらえなかったので自力で探してた。
10分くらい車で探してたらクソ長い石階段を見つけた。
ダチが
「ここじゃね?」
って言ったので取り合えず車を止めてその階段を登ってったんだ。
5分位登り続けてたら鳥居が見えてきてワイもテンションが上がってきた。
でもこのテンションはその後すぐに下がることになった。



424:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)03:48:22.00ID:1XblyLZ10
鳥居の前まで来たときに神社を見た瞬間にダチは気づいたようで
「ここやばいわ…なんていうか…霊的なものも感じるしそれ以外の…なんていうのかな…よくわからないものを感じる…」

と心妙な面持ちで話したあと、すぐに

「でも、だからこそ面白そうだわ!」

と、テンションを上げて笑ってた。
そんで、いざ鳥居をくぐろうと1歩前に出たときワイはゾワッと寒気を感じた。
それと同時にダチの様子がおかしくなった。
急にうずくまりだしてブツブツボソボソ何か言い出したんだ。
ワイとダチの兄貴は様子がおかしくなったダチを心配して声をかけようとしたら、ダチがいきなりワイ達にも聞こえる声で

「寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い!」

って震えながら繰り返し言ったんだ。
流石にこれはまずいと思ってダチの手を掴んで帰ろうとしたら、ダチはワイの手を振り払って神社の裏手に走ってった。

すぐにワイ達もダチを追って行ったらダチはある場所で立ち尽くしてた。また何かボソボソ言いながら。

その場所には一つの地蔵様があってその後ろに小さいお墓のような長めの石がたくさん立ってた。
ダチに近づいて
「帰るぞ」
って言ったけどダチはボソボソ言い続けてただただ立ち尽くしてた。
流石にこれはだめだ。と思ってダチが何を言っているか耳を立ててみたら、

「そうじゃない…違うんだ。あれは俺のせいじゃない…何を言うんだ…お前のせいだ…違うって言ってるだろ…〇〇様…お許しください…」(〇〇様の〇〇はよく聞き取れなかった。)

ってずーっとボソボソ言ってた。



425:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)03:49:00.18ID:1XblyLZ10>>427
仕方ないからワイとダチの兄貴でダチを担いで帰ろうとしたら、さっき会ったお婆さんがワイ達のところにきた。
そんで、血相を変えて
「だから言っただろう。早くここから離れな!そしてここに行ってこい。ここに書かれているところにいる人は私の知り合いだ。視てもらえ。」
と、住所の書かれた紙を渡された。

流石に、ここまで訳のわからない状況になっているから、ワイもダチの兄貴も、お婆さんの言うことに従って、住所に書かれてる場所に急いで向かった。

向かってる最中もダチはボソボソ言い続けてた。
正直めっちゃ怖かった。何を言ってもボソボソ言い続けてるし、目は死んだような目だったし…

書かれてた住所について、そこの住職の人に事情を説明した。
ヤバイと言われてる神社に入ったこと。
入った瞬間に寒気を感じたこと。
その瞬間にダチがおかしくなったこと。
お婆さんに言われてここに来たこと。

事情を聞いた住職さんは目を見開いて、驚いたような顔をしたあと、

「分かりました。こちらへ。」

と言ってワイ達をある部屋に案内した。
その部屋は壁に御札のようなものが何枚か貼られていて不気味だった。



426:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)03:50:35.91ID:1XblyLZ10
部屋に入ってすぐにワイは
「ダチはどうなってるんですか?もしかして幽霊のしわざですか?それとも神様のしわざですか?」
と聞いたら、住職さんは
「うーん…どちらとも取れるしどちらとも取れない存在…ですかね。霊体に神様の力が宿った者…と思ってください。気の毒に…たまたまチャンネルがあってしまったのでしょうね」
と言われた。

ワイは何も知らずに心霊スポットなどに行っていたわけではなく、多少の知識はつけていたので、そんな存在がどれほど怖いものかはわかっていた。だから
「じゃあ…ダチは助からないんですか?」
と絶望を感じていたら…
「助けることは可能です。しかし、これまでと同じように興味本位で心霊スポットなどにはいけなくなってしまいます。おそらく、彼は霊体がつきやすくなるので…」
と住職は言う。

ダチの兄貴もそれを聞いてホッとしていた。
ワイもホッとした。
しかしまだ気になっていることがあったから聞いてみた。
「今回ダチについたのはどんな霊なんですか?ヤバい奴なんですか?」
と聞いたら
「そうですね…信仰されなくなって弱った神様から力を奪おうとしていた霊ですから、大変危険な悪霊です。急いで祓わないと最悪命に危険が生じます。」
「ではお祓いを行いますので彼を…」
と住職さんが言い、お祓いを済ませた。

お祓いをしている間も、ダチはボソボソ言っていたが、最後は眠るように倒れ、そのまま気を失っていた。
その後、ダチを車に乗せて、住職さんにお礼を言い、お婆さんにもお礼が言いたいのでこれからまた戻ると伝えると
「無駄ですよ。だってキミエさんは…3年前に亡くなってますから。おそらく最後の力を振り絞ってあなた方を助けたのでしょう…もう、会うことはないですよ。」
と言われ、背筋がゾッとした。
その後、ダチは意識を取り戻した。

ダチ曰く
「鳥居をくぐる直前までしか覚えてない」
らしい。
一応ワイ達が体験したことをダチに説明して、心霊スポットにはもう行ってはだめだと忠告した。
ワイもそれ以来は心霊スポットには行っていない。
最近弟が心霊スポットに行ってきたらしいので思い出しカキコ。



427:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)04:39:54.39ID:zRMNyMJ50
>>425
「住所の書かれた紙」という物理的存在はどうしたんだ?




429:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)05:41:44.85ID:CXLGcLxk0
>>427
そこはほら、いい感じに流して読まないと



432:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)09:43:16.44ID:vtOMY7E80
>>427
住職さんに渡したまま帰ったからおそらく住職さんが処分したんじゃないかな



430:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)07:38:57.90ID:eUAn7nE50
最初の関西弁設定は必要だったのかな



434:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)09:46:22.97ID:vtOMY7E80
>>430
すまぬ…いろんな方言が出てたね。
癖だから気にしないでくれ



431:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)09:13:00.52ID:J/eJ9LpX0
弱った神様から力を乗っ取ろうとしてた悪霊なのに、あれは俺じゃない○○様ごめんなさいって謝っちゃってるのはどうしたんだろう。




433:本当にあった怖い名無し 2019/05/30(木)09:45:04.17ID:vtOMY7E80
>>431
あの神社にいた一番力のある霊に憑かれたから周りにいた霊の影響も受けたものかと…
ダチ本人の記憶がないからなんとも言えないけど…



オカルトランキング



人を呪わば穴二つ、こんな諺があります。
しかし僕の田舎では、こう言います。
人を呪わば井戸の中…

僕の田舎は、N県の山の中にあります。
本当に田舎で、人口も千人くらいしかいません。
村の人が、みんな顔見知りのようなそんな所で、僕は18歳まで住んでました。

こんな小さな村でも、一年に一回活気づく時があります。
それは、村の神社の祭りです。

その祭りは、神社の隣に祀られてる、井戸のようなものの周りに、一晩中、焚き火をすると言う、まあどこにでもありそうなものでした。
だけど、僕はこの祭りが大好きでした。
なぜなら、一年で一番美味しいものが食べられるからです。

この祭りの日は、僕の父さんも母さんも村の人も絶対怒りません。
何を言っても笑って許してくれるのです。

僕が17歳の時の、この祭りの日でした。
僕の友達のAとBが家へ遊びに来ました。
家族はみんな神社に行っていて留守なので、3人で隠れてタバコを吸っていました。

3人でバカな話をしながら笑っていたのですが、ふいにAが祭りのことについて話出したのです。
A「なぁ、知ってるか?神社の祭りのこと。あれさ、井戸みたいなの祀ってるでしょ、あの井戸さ、地獄につながってるんだってよ」
僕とBは、笑いながら、「マジで!」とか言ってました。

A「いや、ばあちゃんが言ってたんだ…だけど地獄て…笑っちゃうよな。なあ、明日の夜さ、井戸の中、みんなで見に行かないか?」
俺とBは、顔を見合せ黙りこんだ。

するとAが、
A「何お前ら、怖いのかよ!」
そう言って煽って来ました。

なぜこの時、正直に、怖いと言えなかったのか…
Aに煽られ、僕もBもムキになり、祭りの次の日の夜、井戸の中を見ることになってしまいました。

祭りの次の日の夜、僕ら3人は井戸の前にいました。
神社の住職も寝てるようで、神社は静まり返っていました。
僕ら3人は、とりあえず井戸の中を覗いた。
かなり深そうで、奥まで見えませんでした。

するとAが、リュックサックから、ロープを取り出し、
「これで俺を縛って、井戸の中に降ろしてくれ、んで次にBが降りてこい、〇〇(僕の名前)は、とりあえず見張りな。」
僕らは、言われた通り、Aの体を縛り、ロープの端は、近くの木に縛り付けた。

「いくぜ!」
Aがゆっくりと井戸の中へ入って行きました。
と次の瞬間、Aは何かに引っ張られるように、井戸の中へ滑り落ちていったのです…
僕とBは、何が起きたのか理解するのに、少し時間がかかりました。

Bが「Aが落ちた!ヤバい助けなきゃ!」
僕らは、木に縛り付けておいたロープを引っ張りました。
しかしどんなに引っ張ってもびくともしません。
まるで井戸の中から何かにロープを捕まれてるようでした。
井戸に駆け寄り中を覗いて見ました。しかし、暗くてよくみえません。

その時、井戸の中からもの凄い声が聞こえてきました。
甲高い、男が女が分からない悲鳴が…
「キィィィィィァァァァァァ…」
僕ら二人は、その声を聞き、体が硬直したように動かなくなってしまいました。

B「今のAの声だよな?」
僕「分からない…」
B「お前、神社に行って住職呼んでこい!これ絶対ヤバいよ…」
僕「わかった!」
僕は、神社の裏にある、住職が寝泊まりしている家へ走り出した。

家に着くと、やはり眠っているらしく、真っ暗だった。
僕は、玄関のドアを叩きながら、精一杯の声を張り上げた。

「すいません!友達が井戸に落ちてしまいました…助けてください!」
すると家の中で、ゴトゴトと音がし、行きなり玄関の戸が、ガラッと会いた。
「お前!今言ったことは本当か!」
行きなり、不精ヒゲをはやしたおじさんが僕に怒鳴り付けた。

僕「は…はい。井戸の中に滑り落ちてしまって…中から凄い悲鳴がきこえるんです。」
「なんてことをしたんだ…ちょっと待ってろ!直ぐ行く!」
おじさんは家に戻り、服を着替えて出てきた。
お坊さんの正装のような格好をしていた。

「走るぞ!」
おじさんは、そう言うなり井戸に向かって走りだしました。
僕もあわてて後を追います。

井戸では、Bが疲れきった表情で座っていました。多分ずっとロープを引っ張っていたのだろう。
B「もう…Aの声聞こえてこないんだ…」
ガックリと項垂れながらそう呟いた。

おじさんが、でかい声で言った。
「いいか、落ち込んでる暇なんてないんだ!早くしないと、友達は全部持ってかれるぞ。
俺が井戸に入る。お前らは、俺が合図したらロープを引っ張れ!分かったな!」
そう言うと、Aが体に巻いたロープを辿るように、おじさんは井戸に入って行った。

おじさんは、ゆっくりと井戸の中に入って行った。
僕とBは、固唾を飲んでおじさんの合図を待った。

おじさんは、井戸の底に着いたらしく、井戸の中からお経が聞こえてきた。
十分くらいお経を唱えただろうか?
いきなりおじさんの大声がした。

「お前ら、引けええ!」

僕らは、自分達が出せる限りの力をふり絞りロープを引っ張った。
ロープが動く!
さっきまでとは違い、ロープは僕らの引く方へ動いたのだ。

僕らは、一生懸命ロープを引っ張った。
もう少し、もう少し、お互い声を掛け合って。
すると井戸に顔が出てきた。

Aだ!
しかし、僕らは喜ぶ事が出来ませんでした…
Aの変わりように、僕らは言葉を失いました。

体中にお札が張られていました。顔も手も足も…
そして、何かをぶつぶつ呟いているのです。
Aの姿を見て、呆然としている僕らに、おじさんの大声が聞こえてきた。

「おおい!ロープ垂らせ!早くしろ!」

僕は、急いでAの体のロープを外し、井戸へ投げこんだ。
おじさんのお経は、止まずに続いている。
お経を唱えながら、ロープを登っているようだ。

僕は井戸の中を覗きながら、おじさんを待った。

井戸の中のおじさんが見えてきた。
おじさんは、お経を唱えながらゆっくり登っている。

おじさんの足元には、煙みたいなのが、モウモウとしていた。
煙?いや…煙じゃない…
それは、井戸の中いっぱいに隙間なく群がる ″手 ″だった。

「うわああああああ」
僕は悲鳴を上げた。

おじさんが、井戸の外へ顔を出した。
手は?手は大丈夫?
僕はガタガタ震えていました。

おじさんの体が完全に井戸からでた時、おじさんは言いました。
「Aに貼ってある札を全部剥がして持ってこい!いそげ!」

僕とBは、言われた通り、貼ってあるお札を剥がしておじさんに渡した。

おじさんは、それを、お経を唱えながら一枚ずつ。
井戸の中へ落としていった。
最後の一枚を井戸に落とし終わると、おじさんは大きなため息をついた。


そして、僕とBの前にきて、言った。

「大変なことをしたな…Aは肉体は持って行かれなかったが、もう普通に生活することは出来ないだろう。
ここはな、お前達が思ってるような、軽いもんではないんだ。
お前達が、ただの井戸だと思っているものはな、墓獄次穴(ぼごくじけつ)と言ってな、呪いの穴なんだ」

おじさんは、Aを気遣いながら、静かに話出した。

「人を呪わば穴二つ…人を呪う時は、自分と相手の墓穴が必要だと言うことだ。
しかし、この村では、昔からこう言うんだ。
人を呪わば井戸の中…とな。
この辺りは、昔はとても貧しいところだった。
太陽があまりあたらないからだろうな…田んぼも畑も、僅かな実りしかもたらさなかった。
しかし役人達の、年貢の取り立ては厳しかった…
村人達は、ぼろ雑巾のように働かされ、働かされ、役に立たなくなると殺された…
村人達は、自分の運命を呪った。そして、自ら命を絶つようになったんだ。
呪いを抱え、この井戸に身を投げたんだ…
村人の死体は、一つとして見つからなかったと言う。
村人達は、(あの井戸は、地獄につながってるんだ)そう噂し恐れた。
命を絶った村人達の呪いは、役人達にふりかかった。
役人達は、次々と行方不明になった。
井戸に呼ばれたんだろうな…あの手に持って行かれたのだろう…」


手……
僕は、あの時の光景を思いだし、おじさんに聞きました。
「僕も、井戸の中の手を見ました…あれは一体なんなんですか?」

おじさんは、
「俺にもわからん…
ただ、俺の親父がいつも言ってたんだ、井戸の手が全てを持って行くんだと…
井戸の中へ入ったのは俺も初めてなんだ。」

僕は、今初めてきがつきました。
おじさんが、震えていることを…

Bが、おじさんに尋ねた。
「Aは…Aはどうなるんですか?」

おじさんは、
「わからん…本当にわからん。こんなことは初めてだからな。
とにかく、俺の家で面倒を見る。何か持って行かれたのは確かだ…あの姿を見れば分かる。」

Aは、一点を見つめ、ぶつぶつと呟き続けていました。
「朝になったら、お前らの親をここに呼ぶ。それまで、俺の家へ来い!」
僕とBで、Aを抱え、おじさんの家まで歩いて行った。

なんてことをしてしまったんだろう…
二人とも終始無言だった…

おじさんの家に着いた僕らは、おじさんの作った、熱い味噌汁をいただいた。
おじさんは、日が登ると直ぐに、俺とBの両親と、Aのばあちゃん(Aには、両親がいない為)を呼んだ。

Bはこのことがあって3カ月後、この村を出て行った。
僕は、高校を卒業してすぐ、両親と一緒に東京へ引っ越した。
Aは、おじさんの家で今もあの時のままです




オカルトランキング



561 : :02/07/27 03:46

Aさんは妻と子供がおり、平凡ながら幸せに暮らしていました。
Aさんは趣味でヨガを習っており、いつのまにか瞑想が趣味を兼ね備えた日課のようになってました。
瞑想する事で心が落ち着き、非常にすっきりした気分になるからです。

 

いつものように瞑想していると、急にピシッといった空気が感じられ、夢の中に引き込まれました。
そこでは、現世の妻ではないカオリという妻と子供がいました。
彼女は優しく気丈で、Aさんとの仲も非常に良好でした。
その夢の中でAさんは普通に日常を過ごしていました。

 

はっと我に返ると、瞑想したポーズでいる事に気づき、不思議な感覚を覚えました。
しかしそれは一度ではなく、瞑想する度に不思議な夢の中へと引き込まれていったのです。
その夢の時間はだんだん長くなっていってました。
いつのまにか、あちらの家族といる事が楽しみの一つとなってました。
無論、現世の妻も愛してるのですが、
カオリといる時の、愛くるしい笑顔が自分を包む感じが、現実でいる時でさえ忘れられないものとなったのです。

 

 

562 :561:02/07/27 03:58

ある日、カオリと些細な事で喧嘩をしてしまい、夢から現実に引き戻されてからもひどく気になっていました。
謝りたい気持ちもあり、夢の中へ行こうとするのですが、瞑想しても行く事ができません。
思い悩んだAさんは、知り合いの有名な高僧に、(実存してますが、名前は忘れました。もう亡くなられてます)
今までの経緯を話しました。(カオリと夢の中の子供の事は話していない。あくまで瞑想の過程で起こる夢の事だけ)
その高僧は「明日又来なさい」と言い、Aさんを帰しました。

 

Aさんが翌日高僧を訪ねると、その高僧はこう言いました。
「昨日あなたの家族(夢)と会って来ました。
 カオリさんもあなたと喧嘩した事をひどく気にしており、
 あなたが帰って来ないのは、自分のせいだと思っていますが、
 気丈な彼女は子供と、元気にあなたが帰ってくる事を信じています」

 

 

563 :561:02/07/27 04:08

「どうすればまた彼女に会えるのですか?」
「結論から言えば、あなたはもう、あちらの家族とは会ってはいけない。
 この世界は、何次元もの世界が重なり合ってできています。
 あなたは瞑想がきっかけで、そちらの次元を覗いてしまった。
 カオリさんと子供は、言うなれば魑魅魍魎のたぐいなのです。
 このままそちらの世界に行き続ければ、現実の生活でよくない事が起きる。
 その事をカオリさんにも説明してきました」
「せめて、彼女に別れの挨拶をさせてください」
「いいでしょう。彼女に別れを告げ、あちらの世界とは縁を切りなさい」
そう言うと、高僧はAさんに瞑想をさせました。
そうすると夢の中へと引き込まれる空気が感じられ、Aさんは夢の中へ行きました。

 

 

565 :561:02/07/27 04:29

夢の中の家へと久しぶりに帰ると、台所の居間でカオリさんが座っていました。
「お帰り」
彼女はそう言いました。
昨日高僧が来て彼女には説明をしており、彼女も全てを悟っているようで、いささか元気がない様子です。
「ごめん。もう帰ってくる事はできない」
「分かっているわ。永遠にさよならね」
「ごめん・・・・ご・・め・・・・・・ん」
もう二人とも言葉になりませんでした。
Aさんとカオリさんは、最後に別れのキスをしました。
A「さようなら・・・元気で・・・」
カオリ「さようなら・・・あなたも元気で・・・」

 

さよならの挨拶を言うと、Aさんは現実の世界へと引き戻されていました。頬には涙が伝っていました。
「あちらの世界へと行く穴は閉じました、もう瞑想しても行く事はありません。
 世の中には不思議な事があるのです」
高僧は全てを悟っている様子で、そう言いました。

 

Aさんは瞑想をしても、二度とあちらへ行く事はありませんでした。
Aさんにとっては凄く不思議な体験で、大事な思い出として心に残ってるそうです。

 




オカルトランキング

↑このページのトップヘ