【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 怨念





 874 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 15:58

私が以前住んでいた家の真横に、樹齢何十年というほどの大きな椎の木がありました。
我が家の裏に住む住人の所有物であったのですが、我が家はその木のおかげで大変迷惑をこうむっていたのです。
というのも、秋頃になると大量の枯葉が、我が家の庭先に撒き散らされるのはもとより、
樹齢何十年という老木ゆえ、根元から2,3メートルのあたりが朽ちており、
今にも我が家に倒れかかって来そうな様相なのです。
台風の日などは、家族で今日こそ倒れるんじゃないか?と、毎度毎度ビクビクしていたものです。
何度かその旨を裏の住人に伝えたのですが、
「当方の敷地のものに文句を言われる筋合いはない!」と頭ごなしに断られ、半ば諦めかけていました。

 

 

874 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 15:58

しかし、ある風の強い日に、とうとう老木の枝が折れ、
その太い枝は我が家にではなく、隣接していたもう一軒の民家に倒れこんだのです。
屋根の瓦も割れ落ち、それはひどい状況になっておりました。
その一件で損害賠償まで話が発展し、ついにその老木は切り倒される運びとなりました。

 

老木が切り倒されてから1年。
そこには6階建ての立派なマンションが建ち、
そのマンションの最上階に、裏の住人の祖母が『管理人』として入居したという事でした。

 

 

874 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 15:58

ある夜の事です。
用事で出掛けていた私は、駅から自宅までの道のりを歩いておりました。
マンションは我が家への目印とも言えるほど、遠くからでもその姿を見せておりました。
マンションが近くなるにつれ、マンションの屋上付近に、
なにやらモヤモヤとした、霧のようなものがかかってる事に気がついたのです。
一歩ごとにマンションは近くに見えてきます。

 

そして、そのモヤモヤが何であるかも、しだいに見えてきたのです。
霧状の白い煙の中に、無数の生首が浮遊しているではありませんか!!
生首はひとつひとつ違う顔をしており、老若男女様々でした。
ただ、その顔の群れに共通したものが一つだけありました。
全ての顔が満面の笑みを浮かべているのです!!

 

 

875 :874:03/03/30 15:59

それから数日後の事。
マンションの管理人である老婆が、屋上から飛び降り亡くなってしまいました。
老人性の痴呆が原因と言われてはいましたが、果たしてそうなのでしょうか?
何故って?
私が見たあの首の群れは、老婆の住んでいた部屋の真上だった事がひとつ。
そしてもうひとつは、老婆が絶命した直接の原因。
老婆の死は、飛び降りによる打撲が原因ではないんです。
地面にあった木の小枝が、喉を貫いていたそうです。

 

私にはどうしても、老木の怨念としか思えないのです。







オカルトランキング




257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/29 10:36

高校生の頃に霊感が一番ピークだった弟の話。

 

弟には小さい頃から霊感の強い友達がいる。(仮にAとする)
その日、学校帰りにAの家に遊びに行く途中の事。
なにぶん田舎なもので、近くにコンビニすらない。
しかし、家には飲み物もないということで、自販機で買うことに。
その場所は、Aの家まで100㍍もない一本道の途中である。

 

 

257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/29 10:36

自販機の前でAが「何にする?」と聞いてきた。弟は「コーラ」と答える。
小銭をじゃらじゃら用意して、いざ買おうとしているAの手が不意に止まった。
「ん?」と思って見ていると、Aがゆっくりと首を左手に回した。
一本道の周りは田舎らしく田んぼだらけだが、そこだけはちょっとした空き地になっている。
とにかくAはその後、すぐに弟の方を向きなおした。
その顔をみて直感した。見たな、と・・・
ヤバイと感じたが、弟も左側に目を向けた。
女だ。真っ白な着物を着ているようだが、その姿は透けている。
女はそっぽを向いていた。弟は更に目を凝らす。
どうやら胸に何かを抱いているようだ。
何かに包まれている・・・ん?赤ん坊か?そう思った瞬間、胸に抱えたそれは赤に染まった。
そして女は、少しずつこちらに首を向き始めた。
Aがその間に急いで自転車に戻ったところで、二人はその場を一目散に逃げた。

 

 

257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/29 10:36

家に無事帰りついたところでAが語る。
「恨みの念がいっぱい伝わってきたな・・・」
それは弟にもわかった。
弟はあせった。あの道は一本道、帰るにはあそこを通る以外ない。
しかし、Aが見たのは初めてだと言う。
当然のようにその日は、お泊りになりました・・・。





オカルトランキング




423 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 21:32:55 ID:UHkcgxmQ0

0感な自分ですが、自分がした体験です。
長文になりますが、すみません。

 

離婚する、しないの話し合いの最中、旦那が急死。
葬式のときはまだ籍が入っているということで喪主をつとめました。
葬式の最中のこと。
お坊さんがお経を読み出しても会場がざわついていました。
主人の友人はまあ、若いし・・・と思って特に気にはしていませんでしたが、ずーっと騒がしくて、
そのとき、大声で「このバカおんなが!!」というカンジの意味の言葉が大声で聞こえました。
私は離婚予定だったし、主人の友人にしたらそんなこともいいたいのかもしれないな・・・
と思いながらうつむいていました。

 

お葬式が終わって帰宅して両親に、
「ザワザワしていたし、叫んでいた人もいたし・・・。常識ないよね・・・」と話すと、
「ザワザワなんてしていない。葬式の最中にザワザワするほどの非常識な人間はいないだろ。
 ましてや大声なんか聞こえなかった」と。

 

 

424 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 21:34:08 ID:UHkcgxmQ0

私の耳には本当にはっきりと聞こえていたで????でしたが、考えてみるとそうだなあ・・・と。
そのときは本当に、何十人もの人が比較的小さな声え話しているような声でした。

 

葬式、通夜も終わり、やっと眠れる(その二日間は眠れなかった)・・・と思い、
子供の待つ布団へ倒れるように横になって眠ろうとしていて、うとうとしかけたその瞬間に、
ザク!!というか、なんというか、するどい刀で切られたような?痛みが背中に走りました。
その前に竹が割れるときのような「パチ、パチ」というような音がしてはいたのですが、
冬だったし、家が鳴っているのだろうと気にもしていませんでした。

 

この話を霊感が少しある友人に話すと、
「実はあの話を聞いている最中、耳鳴りがしてたんだよね」といわれ・・・。
まだこの件では続きがあるのですが、長文になってしまいますので・・失礼します。
不思議な出来事でした。

 

 

425 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 21:48:34 ID:CeB6NADH0

逆恨みなのか あなたが原因なのかはわからないけど恨み買ってそうだよ
心当たりがあるなら心底頭を下げるか ないなら言い含められるような人に
説得を頼んだほうがいい 現在もだんなさんと喧嘩中か
そうじゃないならあなたの方に原因が何かあるよ

 

わたしは霊能者でもなんでもないけど
自分が見てきた中で 似たようなケースがあったって話だけど
不思議な話で終わらせたらあなたよくないと思うよ

 

これを機会に自分を振り返って生き方とか考え直したほうがいい 

 

 

426 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 22:17:50 ID:UHkcgxmQ0

>)425様
はい、よくわかっております。
今回の離婚騒動、また主人がなくなってからは考え方が変わりました。
確かに旦那はちょっと・・・な人でしたが、
自分に非がある、悪いのは一人だけじゃあないと、自分の今までを深く反省し見つめなおしました。
今では主人のことを、「かわいい弟のような存在」だと考えております。
子供を授けてくれてありがとう、結婚してくれてありがとう、そんな気持ちです。
やはり寂しくて涙する日もありますが、彼の死によってたくさんのことを学びました。
今は、子供と車で2時間ほどのところへお墓参りに通っています。
意識はしていませんが、やはり彼を想っているのか、いまだに男性には全く興味がありません。

 

不思議な体験と書いたのは、「0感なのに・・」という意味でした。

 

 

428 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 22:22:30 ID:tBUHBWJ/0

元ダンナの怒り・・「なぜ、オレをわかってくれない!」というものだったりして。
死後、わかったのなら良かったね。

 

続きキボンヌ。

 

 

429 :424:2009/03/06(金) 22:28:19 ID:UHkcgxmQ0

続きです。
長文になったらすみません・・・・。

 

主人の葬式にきていない会社の課長が、いわゆる「見る人」らしく、
もちろん主人に会ったことなどないのにある時、
「お前に男・・・おっさん?がついてる」と白状?してくれました。
よく聞くと、うっすらとしか見えず、男であること、また、髪型がわかるそうです。
私は高校時代の友人を亡くしていますので、始めは彼かな?と思っていましたが、
髪型を聞くとなんと、主人が亡くなったときと全く同じ髪型でした。
それで、気になったので、思い切って誰とは言わずに課長にこっそり主人の写真をみてもらいました。

 

 

430 :424:2009/03/06(金) 22:32:56 ID:UHkcgxmQ0

すると課長は一瞬だけ写真を見て無言でうなづきました。
その態度で、ああ、彼なんだ・・・と察することができました。
いわゆる、「憑いている」ってやつなんでしょうか?
しかし、今のところ(もう数年経ちますが)大きな問題もなく、やってきています。
もし憑いているとして徐霊なんて、なんか・・・って思う自分もいます。
「いたいんなら、飽きるまでいたらいいよ」って気持ちと、「早く成仏してほしい」という気持ちと・・・。

 

今は、夢でもいいから出てきて欲しいと思っています。
ごめんね、私は妻としてだめな妻だったね・・・と。
きっとこれからも男性には興味はわかないんだろうなと思います。

 

 

432 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 00:05:51 ID:VeCkFB/i0

>>426
ちなみにあなたは旦那さんの死後実家に帰ったの?
それとも旦那さんの家にとどまってるの?

 

あなたが書いているような感謝の気持ちは本音?
死んだ人の世界ってね肉ががなくなる分
いろんな意味で視野は広がるようだけど
生きている人が思う以上に本音の世界なんだって
奇麗事はまったくもって通用しないんだって

 

なんとなくだけど
あなたは人の話に聞く耳持たないんだよねって感じがするわ
あとは 生前死後に旦那さんがゆるせないような事をしたか
じゃなきゃそこまで旦那さんも怒らないと思う

 

霊能者もきちんと選んで
きちんと説得できる人に説得してもらって
旦那さんときちんと和解してから
あなた自身がもつ他者とのかかわり方を
分析したほうが今後のためにいいとおもうよ

 

悪いのは祟る人だけじゃないからさ

 

 

433 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 00:26:31 ID:VeCkFB/i0

まあでも
2chに書き込む 屑ど素人言うことだから
まともにうけなくてもいいよ
自分で気になったら聞きにいけばいいだろうし
必要ないと思えばそれでいいだろうし
旦那さんの性格は一緒に生活していた
あなたが一番よくわかっているだろうからさ

 

 

434 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 01:12:00 ID:JZafMo3w0

生きてる人ができるのは、供養だから。
ダンナの供養、月命日とか墓参りや毎日、陰膳をあげたり
してあげることはそれくらいなんだからしてあげようよ。
時がたてば変わるわよ。

 

 

435 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 02:27:58 ID:CH3XGdsV0

離婚なんてある意味特別な状態の時に亡くなったから、
怒りにせよ何にせよ、貴女への強い思いを抱えたままだったって事かな。
生きている人は時間と共に変われるけど、亡くなった人はそのままの思いに囚われてそう。
生きてる人間の方が手を差し伸べないといけないのものなのかね・・。

 

 

436 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 04:22:01 ID:8lm3gk0fO

まさか離婚の原因が奥タソの不倫とかじゃあないよね?葬式で死人に罵られるなんてよっぽどかと。

 

 

437 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 04:57:50 ID:VTCxbQp60

課長さんは見えるだけなのかな?もう少し何かわかるといいね。

 

 

438 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 08:59:11 ID:Q0i4aBAi0

>>424が悪妻だった、っていう決め付けはちょっとなあ・・・
離婚騒動に発展するからには双方それなりに非はあるんだと思う。

 

>>435のいうとおり、旦那さんの思いが強すぎたのかもしれない。

 

 

439 :424:2009/03/07(土) 09:17:54 ID:BHQ4wFyd0

まとめてレスさせていただきます。申し訳ありません。

 

>428様
おそらく、そういう気持ちはあったと思います。
金銭的なことなどあげるとキリがないですが、そんな理由などなのですが、
彼自身は「なぜオレをわかってくれない?俺のどこが悪い?」というカンジでした。

 

>433様
確かに、本当の彼を知っているのは私ではないかと思っています。
そして、これだけは強く思うのですが、彼は怒りはしても人を「恨む」ということはないだろうと思います。
そういう人だったので。なんだか救われました。コメント、嬉しかったです。
ありがとうございます。

 

>434様
時がたち、ずいぶんと私も考え方、生き方が変わってきました。
彼の遺体を見たとき、全身から全ての恨みや憎しみがスッと、ほんとうにサーっと消えていくのがわかりました。
あれはとても不思議でした。

 

 

440 :424:2009/03/07(土) 09:26:04 ID:BHQ4wFyd0

>435様
やはりそうでしょうか・・。
子供もいますし・・。私は0感なので何も感じる事ができずに寂しいです。

 

>436様
聞こえてきた声は、主人の声ではなかったように思います。
ちなみに原因はもちろん私、そして主人の不倫などではありません。
私は子供の世話におわれ、(多胎です)主人に寂しい思いをさせてしまっていたのは事実です。
しかし、最終的に主人は警察にご厄介になるような状態になりましたので・・。
ここで原因を書くと一方的な悪口になりそうなので、まあ、こんなカンジでした。

 

>437様
見えるだけみたいです。よくなにか?に憑かれるようで、お払いなどにもいっているみたいです。
体質のようです。

 

>438様
悪妻と決め付けられ、実はちょっとへこんでおりました(笑)ありがとうございました。
離婚も、やはり双方に非があると思います。
もう当時は「このままじゃあ子供が・・・・」という状態ででましたので、考えることができませんでしたが、
私にもやはり反省すべき点はたくさんありました。

 

皆様、まとめてのレスで失礼いたしました。

 


オカルトランキング



 787 :その1:2006/08/07(月) 22:04:45 ID:4ovn3nYY0

これは俺の祖父祖母の家の話で、本当は他人に話してはならない話。
すべて実話なので読んでもらいたい。ちょっと長くなるが、ご容赦を。

 

去年の7月のことだ。
俺の祖父と祖母は老人ホームですでに他界していて、
実家を管理する人がいなかったから、荒れ放題になってしまっていた。
本来ならば、相続の関係で俺の母親の姉(長女)がその実家を引き継ぐはずだったんだが、
なぜか姉夫婦は相続を頑なに拒んで放棄したので、お鉢が俺たちの元へ回ってきた。
その時は、田舎の山奥という場所の悪さと、
都会暮らしに慣れ親しんでいる姉夫婦のことだから興味も無いのだろうな、くらいに思っていた。
ところが俺の母親も、「厄介なもんが回ってきた」と肩を落としていた。

 

ともかく、うちで実家の母屋と土地を相続することになったから、両親と俺の3人で実家の大掃除に出かけたんだ。
実家を訪れるのは俺ですら10年ぶりで、本当に山奥のド田舎だった。(熊が麓まで降りてくるって有名な山の近く)
長い間手入れしていなかったから、門から母屋の玄関までもう草がボーボーで腰近くまで生えていた。
草刈り機を持ってきた親父もさすがに参った様子で、とりあえずみんなで母屋の中に入ったんだわ。
すると蜘蛛の巣と虫の死骸とかでえらい騒ぎで、カメムシがそこらじゅうにへばりついていた。
臭いし、汚いし、何で俺がこんなところを片づけなきゃいけないのか…とすでに憂鬱になっていた。

 

 

788 :その2:2006/08/07(月) 22:05:40 ID:4ovn3nYY0

掃除しようにも、とても一日やそこらで片づく状態じゃなかった。
とりあえず俺は、貴重なものが無いか部屋の中を色々探し始めた。
ガスも水道も電気も止まっているから、懐中電灯片手に作業。
でも貴重品があるはずもなく、ほとんど衣類とかゴミばかりだった。
俺は小学生くらいの時にはよく実家で遊んだが、両親が家を新築してすぐに祖父祖母の元を離れたから、
思い出もほとんど無く、写真とか本とかも片っ端からゴミ袋に詰め込んだ。
母屋は築110年以上経っていると聞かされていたから、昔は相当立派なものだったと思う。
さらに祖父には弟たちが何人かいたが、祖父を含めてみんな陸軍の将校だった。(みんな戦死したらしい)
壁とかには木銃?みたいなのもかかっていて、まるで戦時中のような古めかしさを感じた。
だから俺は、もう部屋の掃除よりもこの家を探検してみたい気持になって、
裏庭とか、農具の小屋とか、色々見て回り始めた。

 

 

789 :その3:2006/08/07(月) 22:06:16 ID:4ovn3nYY0

あっちこっち探索していたら、母屋に屋根裏部屋があることに気づいた。
もちろん覗いてみたくなって、近くにあった枝切り挟みの柄で、木枠のある天井の板を突き上げて外したんだ。
母親が「そんなところ、鼠が這ってるからやめなさいよ」と言ったんだが、下駄箱の上に立って屋根裏によじ登った。

 

天井裏は確かに埃と鼠の糞だらけで、腐ったあちこちの板の隙間から外の光りが漏れていた。
広さはかなりあったが、めぼしいものは何も無く、かなり昔の農具や風車が転がっていた。
苦労して登ってみたわりには面白いものが見当たらず、俺は少し落胆して降りようと思ったが、
ライトでよく見回していると、屋根裏部屋の壁の隅に、ポスターみたいなのが貼ってあることに気づいた。
俺は目が悪いのでもっと近くで見ようと、鼠の糞だらけの汚い床を歩いて、その壁のところまで寄ってみたわけ。

 

 

790 :その4:2006/08/07(月) 22:06:57 ID:4ovn3nYY0

んで近くでよく見てみると、そのポスターに見えたものは、一枚の張り紙だった。
紙は黄ばんでいて、筆で何か書かれていたが、達筆で俺にはよく読めなかった。
ただ、『大正二年』って書かれているのが読めたから、多分、祖父あたりが書いたものだろうと思ったんだ。
ところが不可解だったのは、その紙が何重にもなっていて、
米つぶを糊にしたものでしっかり張り付いていたことだった。
見た感じで10枚くらい重ねて、一枚一枚が両面くっついているから、なんか変だなとは思った。
その紙自体も壁板に糊で張りついていて、とにかくこれが何なのか気になった俺は、
この紙を母親に見せてやろうと、隅のほうからゆっくり剥がしてみた。
上手く剥げずに、裏の紙が板に残ってしまったんだけど、そこに俺はぞっとするものを見た。
『○○家 ノ?? 開ケルベカラズ ??禁ズ』
記憶にある限り、紙の裏の板に、筆の縦書きでそう書いてあった。(?は見たこともない漢字で読めなかった)
意味も分からず漠然と恐怖を覚えた俺は、剥いだ紙を母親に見せるのも忘れて、慌てて屋根裏から降りた。

 

 

792 :その5:2006/08/07(月) 22:07:38 ID:4ovn3nYY0

ちょうど居間で掃除していた母親にこのことを話すと、
突然母親は「そんなところにあったかッ!」と絶叫して玄関に走り出すと、
気が狂ったように屋根裏入り口の板を元に戻し始めた。
一体何がどうしたのか状況を飲み込めない俺は、呆然とその様子を居間で眺めていた。

 

母親は板を元に戻すと、その真下にあった下駄箱を横に倒して、俺のところに駆け寄ってこう言った、
「開けたか!?!見たのか!?正直に言いなさい!!」
(ハッキリ言って、今でもあの時の母親の異常な剣幕は脳裏に焼きついている。完全に人格違ってた)
俺はもうただ「いや、なんも見てない見てない…」と、わけも分からず宥めるように答えた。
あまりにもでかい声出して怒鳴るもんだから、外で草刈ってた父親も飛んできて、
「どうしたい?」と様子を見に来た。
母親は俺が何も知らないことを確認すると、安堵したあと「バカタレッ!!!」とまた怒鳴りつけた。

 

 

793 :その6:2006/08/07(月) 22:08:12 ID:4ovn3nYY0

事態が収まったあと、俺の弟には話さないことを約束として、母親が事情を話してくれた。

 

母親がまだ子供の頃、この家には『入ってはいけない部屋』というものが存在したらしく、
母親は日頃から、両親にしつこくその話をされたのだという。
なんでも、その部屋がこの家の何処かにあって、『その部屋に入ると祟りに遭う』と言われていたらしい。
おかげで母親は、その部屋のことが幼い頃からすっかりトラウマになってしまって、
朝学校へ行くと、夕方になっても外で遊んで家に戻らなかったという。

 

その『入ってはいけない部屋』は曾爺さんの代からあったらしく、
曾爺さんの兄貴だが誰かがとにかく厳しい人で、
自分の子供を折檻するためによく、1メートル四方くらいの箱の中に蓋して閉じ込めて、漬物石を乗せていたらしい。
ところがそんなある日、何かの原因でその子供が箱の中で死亡し、夏に葬式が行なわれたという。

 

 

794 :その7:2006/08/07(月) 22:09:01 ID:4ovn3nYY0

この事件以降、家の中では、
お重箱や弁当箱、箱という箱の蓋が、すべていつの間にか外されたり、
鍵をかけてある蔵の漬物桶に何度石を置いても、いつの間にか漬物石がすべて軒下に運ばれるという、
不可解な現象が起きたらしい。
この怪奇現象の話は、俺も生前の祖父から何度か聞かされた記憶がある。

 

当時はお祓いなどもさんざんしたようで、その箱を供養のために四九日間、家に安置することになったという。
ところが、戦争で家の男衆が召集されてゆくと、
箱を気味悪がった家族らが、家の中の人目につかない場所に隠してしまった。
こうして、家の構造上あるはずのない小部屋が作られ、そこに収められたという話だ。

 

結局、部屋の場所だけは祖父祖母も死ぬまで喋らず、娘たちにも話さなかった。
だが俺は、屋根裏のあの紙が貼られてる壁板の周囲だけ、外からの陽射しが無かったのを見た。
つまり、あの張り紙の奥こそが『入ってはいけない部屋』であり、
(母親はそこまで言わなかったが、言いたくもなかったと思う)
何枚も重ねて貼られていたあの紙は、恐らく何重にもする必要があった御札の一種ではないかと思う。
よほど強力な怨念があったのかもしれない。

 

だが、恐怖体験はこれで終わりじゃなかった。
その後、掃除を切り上げて3人で家に帰ると、留守番していた中2の弟が、俺らを見るなりこう言った。
「その石どうしたの?」
肌が泡立った。
後で弟に聞いてみたが、俺と母親と父親、三人揃って大きな漬物石抱えて帰ってきたんだと。

 

 

795 :787:2006/08/07(月) 22:13:19 ID:4ovn3nYY0

以上ですが、それ以来、この話は家族の間で一切しなくなった。
触れてはならないものだと感じた。
もちろん、実家にはもう近づかないし、あの屋根裏部屋に何があるのかも考えたくない。
いまでもあの小さな部屋には、怨念が漂っていると思う。

 

 

797 :本当にあった怖い名無し:2006/08/07(月) 22:29:40 ID:yN5WgQ030

>>787
乙です~。
どうして話してはならない話を2chで紹介されたのか、心境が知りたいような。
あと、弟は現実とは違う映像を見たということですか。

 

 

800 :787:2006/08/07(月) 22:44:12 ID:4ovn3nYY0

>心境が知りたいような。
去年からちょうど1年くらいになるので、記憶辿って書き出しました。
怖い故に、他の人に聞いてもらったら楽になるかと思いました。
実際少し気が楽になったような気がします。

 

>あと、弟は現実とは違う映像を見たということですか。
そう。苦もなく大きな石を抱えていたので不思議だったらしいですが、家に上がった途端消えたらしいです。





オカルトランキング




壁や窓に巨大な顔が現れるのを目撃したことがあるだろうか。
こういった現象に遭遇する人には、ある共通点があるという。

それは、誰かに酷く恨まれているか、逆に誰かを恨んでいるかのどちらかなのだそうだ。

もし、不意に大きな顔を見てしまった場合は、生活を改めたほうがいいだろう。






オカルトランキング

↑このページのトップヘ