【閲覧注意】怪談の森【怖い話まとめ】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: お地蔵様系



984: 本当にあった怖い名無し:2011/06/13(月) 12:47:46.40 ID:DTKcuH0/0
小学生の頃、両親が離婚し俺は母親に引き取られ母の実家へ引っ越すことになった。
母の実家は東北地方のある町でかなり寂れている。
家もまばらで町にお店は小さいスーパーが一軒、コンビニもどきが一軒あるだけ。
その町の小学校へ通うことになったが全学年で20人弱同級生は自分を含めて4人しかいなかった。

越してきて1年半ほど経ったある日、一学年上の子にいじめられるようになった。
原因はなんだったか思い出せない。まぁたいしたことじゃないと思う。
とにかくその子のことが大嫌いでいなくなって欲しかった。
その時、首刈り地蔵のことを思い出した。

首刈り地蔵のことは越してきたときにじいちゃんに教えてもらった。
小さな公園の奥の林の中にある首のない3体のお地蔵様。
絶対にお供え物をしてはいけないと言われた。
理由は教えてくれなかったが、越してきてしばらくして同級生に教えてもらった。
このお地蔵さまにお供え物をして「○○を殺してください」とお願いすると、その相手を殺すことができる。

首刈り地蔵にお願いしよう。そう思った。
週1回のお弁当の日。おにぎり2つを食べないで我慢して
学校の帰りに首刈り地蔵にお供えし、お願いした。

その日の夜、寝ていると足音が聞こえた。ガチャ、ガチャと鎧を着て歩いているような音。
「足りない」そう聞こえた。ああ、そうか。お地蔵様は3体だった。
おにぎりがひとつ足りなかったか。

翌朝、おにぎりを一つ持って登校した。
登校途中にある首刈り地蔵のもとへ行くと2つのおにぎりはそのままある。
持ってきたおにぎりをお供えしようとすると、「こんのクソガキが!なにやってんだ。」と怒鳴り声が聞こえる。
後ろから顔見知りのおじさんが走ってきて、おもいっきり殴られた。

引きずるように自分の家に連れて行かれ、じいちゃん、ばあちゃんに怒鳴り声でなにか言い帰っていった。
夕方になるとたくさんの大人が家へやって来た。
じいちゃん、ばあちゃんはとにかく謝っている。
東北弁がきつく、何を言ってるかわからなかったが俺も一緒になって謝った。
とにかく大変なことになってしまったらしい。
何日か話し合いがされ、うちは村八分ということになった。
首刈り地蔵にお供え物をした一家は村八分。昔からそうらしい。

実際、村八分がどういうものか知らないけどそれ以上だったかもしれない。
うちの人間とは一切会話が禁止され、スーパー・コンビニで何も売ってもらえなくなり、
母は町の病院で看護師をしていたが解雇され、俺は学校に通わせてもらえなくなった。
母と一緒に町役場に抗議しに行ったが話を聞いてもらえない。
どうにもならない。ここではとても生きていけない。

東京にでも引っ越そうと話したがじいちゃん、ばあちゃんはここを離れたくないという。
生まれてからずっとこの町で過ごしてきた。
死ぬ時もこの町で死にたいと。自分たちは大丈夫だから二人で東京へ行きなさいと。
母はかなり心配していたがここにいては俺は学校へ通えないし母も働くところがない。
生活がまともに出来ない。
母と俺は東京へ引っ越すことにした。

実家にはまめに電話をし食品など荷物を送っていたが、しばらくして
電話線を切られたらしく電話が通じなくなった。
町に買い物に出たときに公衆電話でこっちにかけてくる以外は手紙が連絡手段になってしまった。
帰省した時電話線を直そうといったが、じいちゃん達はこのままでいいという。
たぶん他にも何かされていたと思うけど、
何かすべてをあきらめているというか受け入れているというかそんな感じだった。

それから何年か経ち俺は高校に入学した。高校生になってもあの町のことが頭にあった。
とんでもないことをしてしまったとかじいちゃん達に悪いことをしたとかいう理由ではなく、
あれ以来あの足音と声が未だに聞こえるからだ。
別になにか起こるわけじゃない。ただ聞こえるだけ。
それでもやはり不気味でいい気分じゃない。

ある日、運送会社から電話がかかってきた。実家に荷物を送ったが何度行っても留守だと。
嫌な予感がした。というよりも半分ぐらいそうなんじゃないかと思っていた。
何かあれば電話をしてくるはずなのに
何度行っても留守。すぐに実家に行くことになった。

家についたのは夜遅くなのに、家に明かりはない。玄関を叩くが応答がない。
玄関は引き戸で簡単に外すことができる。
ドアを外し一歩家に足を踏み入れた瞬間に確信した。ものすごい腐臭がする。
母を見ると少し嗚咽を漏らし震えていた。

中に入り明かりをつける。どこだろう。寝室かな?玄関を入り右へ進んだ突き当たりが寝室だ。
寝室へ行く途中の左の部屋のふすまが開いていた。
仏間だ。ちらっと見るとばあちゃんが浮いていた。首を吊っている。じいちゃんは同じ
部屋で布団の中で死んでいた。母は子供のように泣いた。

とりあえず外に出ようと言っても動こうとしない。警察を呼ぼうとしたが、
まだ携帯が普及し始めた頃でそこは圏外だったので最寄りの交番まで歩いて行った。
じいちゃんは病死、ばあちゃんは自殺と警察から説明された。
じいちゃんの跡を追ってばあちゃんが自殺をした。そういうことらしい。
葬儀はしないこととし、お坊さんを霊安室に呼んでお経を上げてもらい火葬した。

家に帰る日、写真などを持って帰りたいから実家によってから帰ることにした。
財産はこの家以外に何もないから相続しないらしい。

この町に来るのはこれで最後。母がいろいろやっている間、俺はなつかしい道を歩いた。
学校へ登校する道。公園でブランコに乗りながら考えた。
どうしようか。もうこの町と一片の関わりも持ちたくない。
このまま帰ったほうがいいか。でもあの足音と声がある。
そうすることこそがこの町との関わりをなくすことなんじゃないかと思った。

林の中へ入り首刈り地蔵へ持ってきたおにぎりをひとつお供えした。
何を願おう。誰を。すぐに思いつく名前はなかった。俺は誰を殺したいんだろう。・・・・・・
(この町の人間全員を殺してください。)そう願った。

公園の方を向くと5,6人の人がこっちを見ていた。見知った顔もある。
向こうも俺が誰だかすぐに分かったと思う。
俺が近づいていくと目を逸らし誰も何も言ってこなかった。
俺も何も言わず無言ですれ違った。

足音と声は聞こえなくなった。
あの町の人達がどうなったのかはわからない。




オカルトランキング




405:名無しのオカルト 2009/04/23(木) 02:52:26 ID: ID:iFA0WfBT.net

私はその場に居なくて、聞いた話なんだけど
もうすぐ幼稚園になる息子がお母さんとお墓参りに行って
近くのお地蔵さんにも線香を焚こうって時に
突然泣き出したそうだ、

息子曰く、お地蔵さんの悪口を言ったら、7体くらいあったお地蔵さんが
一斉に怒って動きだしたらしい
まあ家族みんなはありえねぇだろって感じだったが、
それ以来、息子はやたらそこに行くのを嫌がってた。

お母さんは「罰が当たったんだろうから謝りに行くぞ」
って息子と2人でお地蔵さんの所に行った。
その間も息子は泣きながら抵抗していたが・・

息子はニコニコして帰ってきて
「お地蔵さんが笑って許してくれた」
らしいが・・・
なんなんだろうな・・?




406:名無しのオカルト 2009/04/24(金) 19:59:31 ID: ID:WhX7EQ0g.net
なんか鳥肌がたってきた






オカルトランキング



コオリノ@特選怖い話:2019/02/24 09:06 ID:ootLqqjU

 呪いってのは、俺が思っていた以上にそんな単純なものじゃなかった。これは、そんな話だ……。
まだ俺が大学一年生の頃、当時俺は大学のY先輩の家に入り浸っていた。

Y先輩の家には常に5人~8人ぐらいの人間が出入りしていて、皆何をしているかというと、朝から晩までとにかく麻雀。
寝ても覚めてもだ。誰かが寝たら手が空いてる奴と交代。そうやって一日中雀卓囲んでた。

そんなある日、
「なっ呪いの地蔵、見に行こうぜ?」

深夜1時、皆のテンションも深夜テンションに切り替わってきた頃に、Y先輩と良くつるんでいたH先輩が突如言い出した。
部屋にいた5人が一同はあ?って顔でH先輩の方を振り向く。

この人はたまに思いついた事をそのまま口に出す癖がある。その時もまあ、はいはいでたでたと思ってたんだけど、
「何それ?面白そうじゃん!」
と、Y先輩が超ノリ気で、その言葉に他のメンツも話しに乗っかりだしたんだ。

その後の行動はめっちゃ早かった。あれよあれよという間に皆車に乗り込んで目的地へと出発。
行く途中の車内で、俺はH先輩から件の呪いの地蔵の話を聞いた。
場所はK市にある○倉南区にある古い神社だ。
その神社にちょっとした桜並木の細道があって、墓石がいくつか立ち並ぶ場所があるんだが、その墓石に隠れるようにして小さな御堂があるらしい。
その御堂の中に呪われた地蔵があるとの事。

ありきたりな眉唾もんの話だが、見に行くなら今しかない。と思い、H先輩はあの場で皆を誘ったらしい。
「ここココ、あの馬鹿でかい木が目印なんだよ!」
運転していたH先輩はそう言って車を止めると、子供みたいにはしゃぎながら車から降りて神社の中へと入って行く。
皆その様子をやれやれといった感じで笑いながら、境内の闇の中に、吸い込まれるようにして進んで行くH先輩の跡を追った。

予め用意した懐中電灯を頼りに、暗闇の中を進んでいく。
時刻も深夜2時を回っているせいか、流石に境内には陰湿で不気味な雰囲気が漂っている。
間違っても一人では来たくない場所だ。

だが今は、若干騒がしくもあるが大人が5人もいる。まあ逆を言えば、大の大人が揃いもそろって何やってんだって話だが。
とりあえずそのおかげもあって不思議とそんなに怖いという印象はなかった。

「おーい、ここだここ!」
H先輩の声の方に明かりを向けると、無機質な平たい石の表面が明かりに照らされた。

「うわっ」
誰かが声を上げた。

照らされた無機質な石、それは目の前に立ち並ぶ無数の墓石だった。
その墓石の隙間から枝のように生えた人間の腕が、こちらに向かって手招きしていた。H先輩だ。

墓石を回り込むようにして裏手に回ると、H先輩のすぐ目の前に、小さな御堂があるのが見えた。
「この中に、地蔵が?」
言いながら、俺は明かりで確認してみた。思っていたよりもかなり小さな御堂だ。

「見てみろよこれ、ちょっと雰囲気出てね?」
H先輩はそう言いながら、持っていた懐中電灯で御堂の扉辺りを照らして見せた。

それを見たY先輩が、
「うわっ!け、けっこうまじっぽいな……」
と怪訝そうな顔で言った。

俺もその扉を見てY先輩と
同意見だった。

所々カビが生えボロボロになっていた御堂の扉は、中太のしめ縄が厳重に巻かれており、まるで封印を施しているように見えたからだ。

「この中に入ってんのかな?」
H先輩はそう言うと、さも当然のようにしめ縄をとり始めた。

「えっまじ……?」
呆気にとられる俺たちを他所に、H先輩はしめ縄を無造作に外すと、御堂の扉を開けた。

扉の中は小さく、H先輩の体が邪魔で中の様子が良く見えない。

「おっこれか?呪いの地蔵って……あっ!?」
H先輩の声に思わずその場にいた全員がびくりと体を震わせた。

「な、なんだよ急に声出して、やめろってそういうの」
Y先輩はそう言いながらH先輩の側に駆け寄った、その時だ、

「うわっ!H、お前それ何持ってんだ?」
Y先輩だ。突然H先輩に向かって喚く様に言うと、H先輩が手に持っていた物を強引に奪い取り、それを御堂の中に戻し、両手を合わせ合掌した。

いきなりの事で何がなんだか分からない、ただ、明かりを向けた一瞬、H先輩が手に持っていた物が、ほんの少しだけ見て取れた。
何か丸い球体だった。石でできた丸い球……そこまで思い返し俺はハッとした。

もしかして……地蔵の……頭?
その瞬間、辺りを急激な寒気が襲った。

「おい、何か寒くね?」
誰かが言った、俺だけじゃない。季節は夏。真夜中と言えど、この急激な冷え込みようは明らかに常軌を逸している。

Y先輩も何かを感じとったのか、その場に突っ立っていたH先輩の腕を掴み強引に歩かせた。
「帰るぞH!」
「えっ?何で?来たばっかじゃん!」
「馬鹿か!調子乗りすぎだお前」
Y先輩のこの慌て様、やはりだ。あの時H先輩が手に持っていたものは地蔵の……。

結局その後俺たちは、不満気なH先輩と、どこか神妙な顔をしたY先輩の運転する車に乗り込み、何事もなく帰路に着いた。

「悪い、何か今日はもう麻雀する気になんねえわ、ごめんな」
Y先輩はH先輩の行動に腹を立てたのか、その日は皆を帰らせた。

最後まで不満気なH先輩は、結局あの後一言も喋る事なく、Y先輩の家を後にした。
その日以来どうも気まずくなった俺は、Y先輩の家に立ち寄らなくなった。
そして留年してしまった事もあり、大学を辞め、田舎へと帰る事になった。

あの日から数年、地元で就職した俺は、結婚して子供もでき、世間一般的な幸せとやらに興じて日々を送っていた。
そんなある日、俺の元に一通の手紙が届いた。

大学時代Y先輩の家によく一緒にたむろしていた同級生の一人、Aからだった。
大学時代の仲間を集めて同窓会を開きたかったらしく、中退した俺にもわざわざ手紙を送ってくれたのだ。
何だか妙な懐かしさを感じた俺は、手紙に書いてあった連絡先に早速電話してみることにした。

「あっもしもし?俺だけど」
「おおっ久しぶりだな!声かわんねえなお前、すぐ分かったぞ」
「えっまじ?てか本当に久しぶりだな。H先輩とあの神社に行って以来だろ」
俺がそう言うと、なぜかAは押し黙ってしまった。

「おいA、どうした?何かあったのか?」
急いで聞き返すがAからの返事はない。

「A、なんだよ
、どうかしたのか?」

すると、電話口からAの弱々しい声が聞こえた。

「なあ、お前、呪いって……信じるか?」
「呪い?何言ってんだ急に。気は確か……」
そこまで言いかけて俺は口をつぐんだ。

一瞬、あの時、御堂の扉を開け、地蔵の頭をもぎ取ったH先輩の姿が、俺の頭の中を過ぎったからだ。
呪いの地蔵……。
「お前、あのあとすぐに大学辞めちまって知らないんだったな。死んだんだよ、あの後」
頭が真っ白になりそうだった。

呪い?地蔵の?そんな、そんなテンプレのような事が本当にあるのか?
テレビやネットの怪談話でよく目にするような、あんな話が……。

「呪いで死んだって言うのかよ……?そんなの偶然だろ!?
そりゃ確かにしめ縄ほどいたり地蔵の頭もぎ取ったりしたかもしんねえけど、
それでH先輩が死んだって?いやいやいや、ないってそんなの」

そんな興奮しながら話す俺に、Aは言った。
「H先輩?違うよ、死んだのは、Y先輩だ……」
「はあ?」
思考が一瞬停止した。

首を振って頭の中のモヤをかき消す。

「ふざけんな!なんでY先輩なんだよ?あの人は何もしてないだろ!?」
そう、あの時Y先輩は、H先輩の蛮行を逆に戒めたのだ。地蔵の頭を御堂の中に戻し、手まで合わせた。
もし本当に呪いがあるのなら、なぜそんなY先輩が呪いで死ぬ事になる?言っちゃ悪いが、もし呪いで死ぬのなら、それはH先輩の方だろう。

「俺な、H先輩から全部聞いたんだ。あの時起こった事」
「あの時の?」
Aの言葉に俺は聞き返した。すると、Aは重い口を開くようにぽつりぽつりと、H先輩から聞いたという話を、俺に聞かせてくれた。

Aの話によると、あの時、H先輩が御堂の中で見たものは、頭が逆を向いていた地蔵だったらしい。
正確に言うと、頭の取れた地蔵が、頭だけ後ろを向くようにして地蔵の体の上に置かれていたというのだ。

つまり、H先輩は地蔵の頭をもぎ取ったのではなく、
予めもぎ取られ、なぜか後ろを向くようにして置かれた地蔵の頭を、手に取っただけだったのだ。

そしてそれを見ていたY先輩が、地蔵の頭を元に戻し、手を合わせたというのだ。
そして、Y先輩はその二週間後、自宅のドアノブにタオルを引っ掛けそこで首を吊っていた。

第一発見者のアパートの管理人さんによると、首を吊っていた先輩の姿は、
なぜか手を合わせ合掌のポーズを取ったままの姿だったらしい。

なぜ、なぜY先輩だったのか?その疑問に、Aはこう答えた。

「H先輩、この前言ってたんだ。あの時、御堂にはしめ縄がされてた。
それって、誰にもあれを見せたくなかったからじゃないかって。
自分があの地蔵の頭を手に取った時も、Y先輩が地蔵の頭を御堂に戻した時も、H先輩、一度も地蔵の顔、見てないんだって。
あれ……本当は顔見て拝んじゃいけなかったんじゃないか?」

最後まで話してくれたAに俺はH先輩は今どうしているのかと尋ねた。

「H先輩、確かめて来るって言ってた。けど、その日以来H先輩と連絡が取れないんだ。
気になってあの地蔵の所にも行ってみたんだけど、御堂も、あの地蔵もどこにもなかった。」

これが、Aから聞いた、事の顛末の全てだ。

H先輩は一体どこに消えてしまったのか、あの地蔵は何だったのか、そしてこれが最も重要な事だ。

あの地蔵は今も、どこかで誰かが拝みに来るのを、待っているのだろうか……。




オカルトランキング



797 :本当にあった怖い名無し:2019/05/22(水) 21:34:59.90 ID:rxNwJ3yw0.net
かれこれ15年位前になるか、俺は靴屋の営業だった。
大手の安売り靴屋に押されに押されて、社長の号令一下はじまったのが同じく外国産の格安靴販売だったんだが、これが大いにコケた。
で、捨てることになった。

真夜中に不審なトラックがなんて田舎じゃすぐに駐在に伝わるもんで、飛び起きてきたんだろう制服ヨレヨレの警察官に事情を聞かれた。
横乗りしていた俺がドライバーの代わりに応対に出た。
当時の俺の心境は捨てるまで帰ってくるなって言葉にぼろぼろで、泣き言を随分言った。
そうしたらその駐在さんがどこかへ電話をはじめて、
「仏像へのお供えだったら目こぼししてやらなくもない、と町長が言っている」という奇妙な提案をしてきた。

渡された地図には、その時近くにあった町の周辺の山々の仏像の場所が記載されて、もう必死の思いで山に分け入っては供えた気がする。
何足かはいい靴がもったいなくて自分で履きつぶした。
三日位かかってようやく全部の仏像とその管理小屋に届けた。


798 :本当にあった怖い名無し:2019/05/22(水) 21:36:20.70 ID:rxNwJ3yw0.net
その帰りに事故にあいかけた。
飛び出してきた何かにぶつかりかけて踏んだ急ブレーキ。
俺の眼前には窓ガラスが迫った。
その時、足をおもいきり引っ張られた。
九死に一生を得た直後に見たら、無数の仏像が俺の足を掴んでいた。
頭パニック。
普通こういう状況ってほら、祟られてるとかそういうやつなのに、なんで助かってんの?
大体俺たちある意味、違法産廃投棄を会社に命じられてやってきた。
そんな会社にでもい続けなきゃいけない、どこいっても駄目なやつだぞと。
助けてもらう理由なんかない。
あんまり有難くって、目が覚めてその会社をやめた。

不思議な縁に誘われるようにその町で仕事を探したら、
はだし地蔵に靴をやった人だという噂が、すぐに俺の仕事を運んできた。
それは山と地蔵の管理人。

一生懸命半年ほど仕事をしていて、ある宴の席できいた。
あれは本当は地蔵じゃなくて、この山の周囲の蛇神様を鎮める人柱を鎮撫するものだと。
人柱にされた人達が町を祟っていたので建てられたもので、滅多な事で人に益することがないんだそうだ。
つまり俺は、かつての人柱たちへの人柱にされそうになっていたわけで、
その境遇に同情したかつての人柱達は、俺のことは気に入ったということだった。
明かされた瞬間に感じた悪寒は、駐在さんからのさも助けてあげますよという言葉の裏に潜んでいた悪意。
この町の人は昔から変わっていないんだなとも感じた。

そうして、心から像を大事にしたくなって仕事を何年も続けていくと不思議と運気が開けてきて、
都会からの出戻りのバツイチだけれども女房も出来、妙にマセたというか大人びた子供たちにも囲まれて今は幸せになっている。
うちの子達が人柱たちの生まれ変わりなんだろうなとなんとなく考えるようになったが、
俺の元で幸せになりたいと思ってくれたことに、何の怖さもなければむしろ感謝しかない。




オカルトランキング



766 十九地蔵 1/4 2009/08/20(木) 01:55:04 ID:pfI/pQWT0
俺の家は広島のど田舎なのだが、なぜか隣村と仲が悪い。俺の村をA村、隣村をB村とし
よう。不思議な事に、なぜ仲が悪いのかは不明なのだ。A村の住人に聞いても、B村の住人
に聞いても明確な理由は解らない。理由不明。しいて言えば、ご先祖様の代から、互いに
敵対していたと言う理由、つまり先祖の遺恨しかない。
A村、B村の人間は、結婚など御法度である。

そればかりではない俺のじいさんなどは、B村へは決して、いくなと言う。
別に、B村は部落民と言う訳では決してないし、A村も同様である。
俺「なんで行っちゃいけないの」
と子供の頃の俺が聞くと、
それは、B村の呪いで、災いを被るからだ等と言う。
曰く、
じいさん「A村、B村の境の道祖神を越えてA村の者がB村へ行くと、必ず禍を受ける。」
じいさん「例えば、B村○○の四つ角では事故を起こす者が多いが、決まってA村の者だ。」
じいさん「反対を押し切って結婚し、B村へ嫁いだ△△の娘が早死にした。」
じいさん「B村の□□川は流れが急で、深いから、5年か10年に一度事故が起こる。それ
が、不思議にA村の者ばかりだ。」
と言ったものだった。勿論、本当かどうかは知らない。

正直なところ、俺は祟りなぞ信じていない。じいさんに、B村へ行くと、何でA村の人に危害が出るのか聞いてみた。

じいさん「十九地蔵が呪うからだ。」
とじいさんは答えた。十九地蔵と言うのは、B村の××神社にある十九体の地蔵で、俺も見た事があるが、
歴史を感じさせる古さがあるものの、ごく普通の地蔵である。

俺「なんで、お地蔵様が人を呪うの?」
じいさん「それは知らん。」
等と適当な事を言う。

こう言う因習については、若い世代ほど気にしない。俺なども事実、B村の友達もでき、一緒に遊んだほどだ。
B村の友達に、B村ではA村に行くなとか、言われた事ある? と聞いてみたが、友達はそんなこと言われた事はないと答えた。

ますます俺はじいさんの古臭さを馬鹿にして、じいさんの言ってることは気にも留めなか
った。

ある日俺は、兄貴と、B村にある□□川へ泳ぎに行った。じいさんには禁止されていたが、
もちろん気にしない。
所が、泳いで10分もしない内に、兄貴が出るぞと言いだす。俺がまったく霊感が無いのと
対照的に、兄貴は子どもの頃から非常に霊感の強い男だった。

俺「なんで、いま泳ぎ始めたばっかだよ。」
兄貴「いいから、かえるぞ!!」
俺は兄貴の真剣な形相に驚き、着変えもせず、短パン姿のまま衣服を持って、走って帰る。
俺「なあ、なんで帰るん。」
兄貴「お前、見えなかったのか。」
俺「えっ、何が。」
兄貴「なんだが良く解らんが、黒い影の様なもんが20人近くいて、それが、俺らにも
のすごい敵意を向けてたぞ。」

俺は、20人近い影と言う事と、十九地蔵と言う事が頭の中でリンクして、とてつもない嫌
な予感を感じた。

なぜ、両村の仲が、理由もなく悪いのか、これに納得がいったのは、俺が大学院に進学し
た頃である。A村の神社より、ある文献が発見されたのだった。

それは、室町時代後期、A村とB村が××川の水利権を巡り、争いを起こし、A村がB村
との戦いに勝ったと言う内容である。
豊臣秀吉の刀狩りが示している様に、刀狩りされていない時代の農民は、決して後世のイ
メージ通りひ弱な存在ではなく、武装していたのである。兵農分離も進んでおらず、農民
と武士の境目は曖昧である。

だから戦に勝った記憶は大変名誉なこととして、誇らしげに記述されたものだった。
けれども、時代が下って、平和な江戸時代。この様な不穏な文献は、誇らしい記憶から忌
わしい記憶となった。よって、A村の神社へこっそりと隠されたのである。

この文献は中世史を語る上でも重要な文献らしく(つまり農民=弱者というマルクス主義史
観を覆すと言う意味でね)、地方紙ではニュースになったし、大学から学者がかなり来た。

その内容から一部要約して抜粋すると以下の通り。

「A村とB村が××川の水利権を巡り争った。A村が奇襲をかけることにより、戦に勝ち
権利を治めた。
A村の戦での被害は軽微であり、軽傷者5名。
B村の物を16名打倒した。また戦の巻き添えに女2名、子供1名が死んだ。
計19名の内には、B村庄屋であり××神社宮司を務める●●家当主、宗衛門義直を含む。」

十九地蔵が呪うと言うのは、じいさんの勘違いだった。十九地蔵はこの時の死者を弔うた
め、B村で建てられたものだった。
けれども、地蔵にさえ癒し得ない、抑えきれないほどの、深い深い、A村への恨みが、まだ
この地には残っていたのである。




オカルトランキング

↑このページのトップヘ