【閲覧注意】怪談の森【怖い話まとめ】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 海系





206 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/12/11 00:53
 
海を職場にしている漁夫や船員たちが、その長い海上生活の間の奇妙な体験と言えば、
誰もが先ず第一にあげるのに、船幽霊がある。
最近は余り耳にしないが、昭和の初め頃までは、随分あちこちでこの噂はあったと古老たちは語る。
それは、油を流したようなどんより曇った夜や、また、天気が時化(しけ)る直前、
生暖かい風がぴたりと止んだ夜更け等に、よく船幽霊に出会ったという。


206 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/12/11 00:53

もともとこの船幽霊というのは、海で遭難した人の霊と信じられ、
その不慮の災穀の無念さがその場に残り、後に迷い出るものとされている。
その出現は無数の火の玉であったり、ある時は泳いでいる漁夫の姿であったり、
たちが悪いのになると、狐や狸が化かすように、人の目を迷わすこともあるといわれる。

北風が吹きつける寒い冬の夜更け、漁を絶えて港に帰りを急ぐ舟が、一様によく見かけたのは、
『千づる』と呼ぶ火の玉の群であった。
じゅず繋ぎになった一連の火の玉が、岸の岩から岩に飛び移って乱舞する様子に、
「あゝ、また今夜も千づるが飛ぶ」と語り合ったという。

また、この船幽霊の悪い質(たち)のものは、船の行手をいろいろ変化させることがある。
何もない灘中を、急に大きな岩礁に見せたり、突然、大船が突進して来るように見せ、
また、岩礁が多い危険な海面を、何もない大海原に見せかけるなどして、
舟が思わぬ事故を引き起すこともあったともいう。

これら船幽霊のさまざまな現象に、実際に遭遇した古老たちの体験話を、ここに紹介することにしよう。
 


207 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/12/11 00:55
 
尻無浜の太田某氏が、まだ若い大正末期頃のことであった。
太田氏は鰯の掛網漁に、同僚の舟と二艘で阿久根港に出かけた時である。
その日は何かの都合で、同僚の舟は阿久根港に残り、太田氏の舟だけが、その漁場である牛深沖に向かった。

その日は天気が良く、順調に漁を絶えて、真夜中に牛深沖から帰路についたのである。
ところが途中、何となく船幽霊につけられている気がする。
同僚の舟は阿久根に残っているのに、この同僚の舟が後から、しかも明りをつけてついて来るのである。
そうしてもっと不思議なことは、舟は帆に一ばい順風を受け、一直線に尻無浜に向かって走っている筈なのに、
どうしたことか、一向尻無浜の丘が見えてこないのである。
時間的にみて、もうとっくに尻無浜に着いていなければならぬのに。
どこをどう走っているのか、全く不思議であった。

こうして一晩中走り続け、明け方になって、串木野の羽島港沖に来ていることを知り、改めてびっくりしたという。
 

208 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/12/11 00:56
 
この時は幸運にも天気が良くて、その急変に遭わず難を免れた。

これと同じ例として、同じ尻無浜の尻無浜休次郎、同藤吉、太田与太郎の三名は、
一晩中船幽霊にその進路を迷わされ、その内に天気が急変して大時化となり、
三名共沖合いで遭難すると言う事件があった。

それは、正月も間近い師走の26日の夜で、3名の死体は、串木野の羽島海岸に打ち上げられていた。
また、船幽霊は、泳いでいる漁夫の姿で司れ、元気で海上を航行していたり、
漁に励んでいる姿を見ると恨めしく、「友達になろうよ、同志になろよ」と、舷側にすがりつくという。
それは、亡者の仲間に引き入れようとの魂胆からといわれ、
かって藩政時代、その御用商人として琉球や大島通いの河南源兵衛船も、
この船幽霊には悩まされたと伝えられている。

琉球通いの船等は、何日間も昼夜を問わず灘中を走り続けたが、
夜になると毎夜のように、鉢巻き姿の船幽霊が艦側にすがりついた。
この漁夫姿の船幽霊は、真夜中を過ぎる頃には、両方の舷側をびっしり埋める位すがり着き、
口々に「柄杓(ひしゃく)を貸せ、柄杓を貸せ」と、せがむのだといわれている。
この柄杓で船に海水を汲み入れ、船を沈没させて、
その乗組員を、亡者たちの仲間にしようとの魂胆だったという。

だが、この憎らしい船幽霊であっても、決して腹を立て意地悪をしてはいけないとされた。
それは、この船幽霊を怒らせれば、岩礁を大梅原に見せる等、どんな仕返しをされるかわからないからで、
快よく船幽霊の要求どおりにしてやることにしていた。
そのかわり柄杓は、完全に底を打ち抜いたものにし、
どんなに亡者たちが力んで水汲みをしても、決して海水は船内に入らぬようにした。
 

209 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/12/11 00:56
 
源兵衛船の23反帆船は、千五・六百石の米を積む大船で、
これらには百個近くの底無し柄杓が、常時備えてあったといわれている。
亡者が柄杓を貸せとせがむと、船員たちは「よしよし」と、全部の亡者に底無し柄杓を渡す。
すると、亡者たちは底なしとも知らず、喜び勇んで海水の汲み入れを始める。
片手を舷側に片手に柄杓を持って、一生懸命汲み入れる姿は、
これが本当の亡者かと、憎らしくなるものだったという。

こうしてこの船幽霊の亡者たちは、疲れも見せずせっせと柄杓をふるって水汲みをするが、
その内に東の空がほの白く明け初めると、いつの間にか一つ消え二つ消えて、その姿は消えてしまうのであった。

また、高之口の西田某氏も、船幽霊についてつぎのように語った。
ある時、大きな帆船に乗組んで航海した。
風は順風で帆は一ばいに張られ、船は矢のように穏やかな夜の海面を走っていた。
ところが、急に船足が落ちてきたのである。
帆を見ると、やはり以前と変りはない。
不思議に思い舷側を見ると、夜目にもはっきりと、
鉢巻き姿の亡者たちが、両方にずらりとすがり着いているではないか。
船足が落ちた原因がわかった。
このことを知った船頭は、平常よくあることであったのだろう。
心得たもので、奥に入ると、木灰を小箱に一ばい入れたのを持ち出した。
そうして舷側の風上に立ち、「ご免」と一言いうと、木箱の木灰を手づかみにして、舷側の亡者の頭に振りかけた。
すると、舷側の亡者の姿は忽ち消え失せ、船足はもとにもどって走りだしたという。
 





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925 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 04:24:32.99 ID:DslhM8zl0.net
変な伝承で困り果ててる。

小さい頃に魚が嫌いだったことがきっかけで俺は祀られてる。
こう書くとほんとおかしな話だ。

祖父の代まで俺の一族は、今はもう廃村となった村に住んでいた。
ちなみに今は俺の一家含め都会人。
その村では、水神信仰があった。俺にはその水神がついてきたってことにされてる。
なんでも、水神はかなり老齢なのに大変やんちゃな迷惑者と思われてたらしい。
ただ一つ弱みがあって、それが大の鱗嫌い。
村の近くを流れる川の縁には昔から不思議と鱗が散乱していたんだとさ。

ある年村の祭祀で、もしやこれはと試しに鱗を全てとった魚を供え、
村の大事な山道の土砂崩れがおきやすいあたりは、鱗を挟んだ石垣を供えた。
すると、これが効果てきめんで、それまでは祟り神のように扱われていた水神はそれ以来守り神となったそうだ。

ま、こんな迷信、普通は土地を離れたら消えるよな。
ところが、廃村になって村人が去った後に村の近くに通された国道が、
もっと頑丈なコンクリートとかを使っていても、不思議と土砂崩れの被害が多かった。
都会に移り住んだ元村人達がそれを伝え聞いて、益々迷信を深めてしまったらしい。
はた迷惑なのは、俺もやたらと魚を供えられる。それも川魚。
とくにえらっそうに髭はやしてる鯰とか見るとむしゃくしゃする。
そのちょびひげみたいなのはひっこぬいてやりたいし、見せつけるようにきらきら輝く鱗をとって丸裸にしてやりたい。
海の魚なら我慢もするのに、やれ快晴祈願だ雨乞い祈願だと何かにつけて鮎やら鯉やら届くものだから本当にたまらん。


926 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 04:57:42.44 ID:D776UZrX0.net
>>925
快晴祈願はまだしも雨乞い祈願はなぜ必要?


927 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 05:22:06.35 ID:DslhM8zl0.net
>>926
村を出た後農家になったっていう人からだったと思う。
この手のお供えと手紙はもううんざりで目を通してないからうろ覚えだけど。


928 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 05:47:00.03 ID:ZiB1/y/JO.net
お供えも手紙も要らないなら受け取り拒否しろ
手紙は赤ペンで受け取り拒否って書いて郵便ポストに入れるだけだ
郵便局員が差出人に返送してくれる
お前が受けとるからお供えや手紙が後を断たない事に気づけよ


929 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 06:58:50.86 ID:DslhM8zl0.net
>>928
家業を一家でやってるから親と同居でな。親か妹がいそいそ受け取っちまうんだ。
俺が大の川魚嫌いなのわかってるから、三人で優雅な晩酌の肴にしてる。
しばらくはどうせ効かなくてそのうち来なくなるだろと高をくくってたんだが、
長い人はもう十数年にも渡って送ってよこすからほんと不気味でな。

愚痴めいてきたのも申し訳ないんでここまでにしとく。
有難うな。





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353:本当にあった怖い名無し:2010/05/29(土) 20:04:04 ID:O8m/cki50
自分自身の話じゃないけど、釣り仲間であり、尊敬する人生の先輩であるKさんから聞いた話。

Kさんは若い頃、漁業関係の会社を経営してたんだけど、
漁にいかせてたトロール船の船長から、突然連絡があったんだって。
聞いてみると、『乗組員であるYが死んだ、異常な死に方だ』との事。
Kさんは何があったかのか聞き、
「とにかく、仲間が死んで混乱する気持ちはわかるが、船長のお前が慌てるな!落ち着いて冷静に!」
と、近くの港に行くように指示し、自身もその港に向かった。

港につくと、そこには安らかに眠るYの遺体があり、
船の上の死なので、警察の事情聴取や死亡解剖などが行われた。
その間Kさんは、船長や船医に何があったのかを聞いた。
船長や仲間の証言はこうだ・・・

Yが死ぬ前の日の昼、見たこともない魚が釣れたんだ。
まっ黒くてテラテラした姿で、綺麗で大きい魚。
こんな魚みた事ない・・・気持ち悪いな・・・と思ったそうだ。
その時、Yが「食べてみよう!」と言って、その黒い魚をさばこうとした。
船員みんなが「気持ち悪い、やめておけ」と静止したが、聞かずその黒い魚に包丁を入れた。
その時、その魚から気味悪い音、声?「キィィィィーーー・・・・」と聞こえた。
ますます気持ち悪くなって、みんなが「なげろ!(捨てろの意)」と言ったが、Yは聞かなかった。

その黒い魚の身は真っ白で、船長曰く「さばいた姿はヒラメの身のようだった」らしい。
半身になった黒い魚の身は美味しそうだったが、妙な悲鳴を聞いてるせいで、
船員のなかでその魚を食べる人はYだけだった。
Yはその身を頬張りながら「うまいうまい」と言っていたが、他の船員は気味悪がって誰も手をつけようとしないので、
その残りの身と半身の黒い魚を、海に投げ捨てた。


355:本当にあった怖い名無し:2010/05/29(土) 20:06:05 ID:O8m/cki50
その次の日の朝・・・
ある船員が叫んだ。
「おーい!あそこ見てみろ!船の後ろ!」
船長が船のスクリューの部分をみると、あの半身になった黒い魚がついてきているのが見えた。
まさか・・・スクリューにひっかかってるのか!?と思ったが、
そんな事はなく、半身になったあの黒い魚が、自力で泳いで船についてきていた。
内臓もなんも取っ払って、半分になった魚がなぜ・・・
そう思いゾっとした時、今度は違う船員が血相変えて叫んだ。
「おいっ!Yが・・・Yが死んでる!」

船長は慌ててYが寝ていた船室に行くと、そこには眠ったままの姿勢で干からびたYの死体があった。
ミイラのようになって死んでるY・・・船医が見たところ死因は老衰。
Yは40代後半だが、死んだその姿は100過ぎた老人のようだったそうだ。
遺体写真をカメラで撮って、船員大混乱の中、社長のKに連絡・・・との事。

警察が船医に「Yのその写真を見せてくれ」と言ってきて見せた。
その時Kさんも一緒に見たそうだが、
一同「こりゃエジプトのミイラでねが!」と叫ぶほど、その遺体は干からびていたらしい。
だが、港に戻ってきたYの死体は、眠るように綺麗な遺体。
結局、司法解剖の結果、心不全として扱われ、死因が老衰の写真はKの元に返されたそうだ。

Yの親御さんや親族には、この写真を見せる事が出来るわけもなく、
気味悪いし縁起も良くないからと、K、船長、船医で、その写真を焼却処分した。

俺はその話を聞きながらも半信半疑で、「そんなことあるのぉ~?」と聞いたが、Kは、
「本当の話だ。
 写真だって、そのときの船長(今現在の水産加工会社の社長)、船医(冷凍冷蔵会社の社長)、
 警察(新潟の警察らしい)が見たし、証言できる」と言った。

海には人間の力の及ばない何かがある。





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283: 本当にあった怖い名無し 2012/06/20(水) 22:56:56.02 ID:ia3q+SXY0

亡くなった祖父が寺方だった、おいらTさんの話?
怖くないけど釣りで良型釣った次の週、再び釣りに行ったら
超大荒れ、釣り場に出る時これは死ぬなって思って
心の中で「お前死ぬぞ、死ぬぞ」って叫んでるのに身体は勝手に
仕掛け作って海へ、そこで中波かぶって目が覚めて逃げたから助かった
初めて欲に取り付かれて死ぬとこだったが、後で釣りの事故の話で
大物釣った後に自信過剰で亡くなることが多いって書いてあったよ
因みに良型を釣った日が祖父の命日で家族親戚和尚様からは叱られたが
娘の母は一言おじいちゃんがくれたのだからと何も云わず
和尚様はこれが最後の一匹だと、で確かにこれ以降大物は釣れなかった
と、まぁ亡き祖父が僧侶で今はお寺ではないTだから話がビミョーなんよ、ゴメン



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358: 本当にあった怖い名無し 2012/07/03(火) 08:53:14.46 ID:F/wlChV00

既出だと思うけど、海に出た漁師さんは仏さんは必ず連れて帰る。縁起物だそうだ。
行きがけに会った時は「帰りに拾うからここで待ってろ」って言ってそのまま漁に行ってしまう。
帰りに同じ場所へ来ると潮の流れが有るにもかかわらず必ずそこで待っているので連れて帰るそうだ。
そして次の漁は豊漁になると聞いた。358: 本当にあった怖い名無し 2012/07/03(火) 08:53:14.46 ID:F/wlChV00

既出だと思うけど、海に出た漁師さんは仏さんは必ず連れて帰る。縁起物だそうだ。
行きがけに会った時は「帰りに拾うからここで待ってろ」って言ってそのまま漁に行ってしまう。
帰りに同じ場所へ来ると潮の流れが有るにもかかわらず必ずそこで待っているので連れて帰るそうだ。
そして次の漁は豊漁になると聞いた。




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