【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 動物系




390 :名無しの霊体験:2011/11/20(日) 12:28:05 ID:7g3AUHOu0
猫が一生に一度だけ人の言葉を話すって話は多分みんな知ってると思う。
で、俺が生まれる前に家では猫飼ってたのよ。二匹くらい。

ある日その話を知って、親父に「こうこうなんだけど、ミャーさん(猫の名前)は喋った事ある?」って聞いてみた。
そしたら、「一回だけある」と親父。


391 :名無しの霊体験:2011/11/20(日) 12:28:28 ID:7g3AUHOu0
ミャーさんは保健所に連れて行かれそうになった所を、
家の母が「引き取り手を捜してみる」と言って引き取ったらしい。
しかし母に懐き、家で飼う事にしたらしい。
そうして一緒に過ごす内に、元々猫嫌いだった父にも懐いた。
父もミャーさんを段々と好きになっていったようで、今ではすっかり猫好きに。
父曰く賢い猫で、外に出ても必ず家に帰ってくる猫だったらしい。

そうして暮らす内、俺が生まれたのよ。
それで病院から俺が家に来た時、丁度ミャーさんも外から帰って来た。


392 :名無しの霊体験:2011/11/20(日) 12:28:48 ID:7g3AUHOu0
母が「私たちの子供だよ~」と言ってミャーさんに俺を見せると、
ミャーさんは俺の匂いをちょっとかいだ後、にゃーと鳴いたんだと。
そしていつも外に行くときに使う窓の前に行き、にゃーにゃーと『開けて』の合図を送ったらしい。
いつもは一回帰ってきたらもう出ないのに……?と思いながら父は窓を開けてあげた。
でも、外には行かず、にゃーにゃー鳴き続けるだけ。
どうしたん?と父が顔を近づけた時、ミャーさんは人の言葉を喋ったらしい。
「ありがとう」って。
えっ?って父が驚いてる間に、ミャーさんは外に出ていった。
そして、二度と帰ってこなかったんだと。


393 :名無しの霊体験:2011/11/20(日) 12:33:41 ID:7g3AUHOu0
その「ありがとう」は父しか聞いてないらしく、
その場にいた母は「普通に鳴いて出て行った」と今も言っている。

喋ったから出て行ったのかは分からないが、親父は、
「お前が生まれたからミャーさんは『自分の居場所がなくなった』って思ったから出て行った」
と、笑いながら言っていた。
冗談でも酷い。

オチも無いし笑えないな、ゴメン。他に言えそうな所がなかったんだ。





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21 :本当にあった怖い名無し:2011/08/24(水) 22:24:54.32 ID:ro2BeqRs0

うちの両親が体験した話なんだけどね。

飼い猫のリンスがある日いなくなったらしい。
外に出ても必ず帰ってくるから、2日も帰って来ないのは心配だったらしい。

21 :本当にあった怖い名無し:2011/08/24(水) 22:24:54.32 ID:ro2BeqRs0

でも3日目に、家の近くでまず母がリンスの姿を見た。
あれ、そうかな?ってくらい一瞬だったらしいけど、
出かけてた父に「リンス戻ってきたんだな、駐車場にいたぞ」って言われて、母もさっきのはリンスって分かった。

お腹も空いてるだろうし、早く家に連れて来ようと外に出たら、リンスは少し離れた所にいた。
「おいで」と呼んでも来なくて、リンスはゆっくりと家とは反対方向に歩いていった。
しかも、時々振り返っては母をみた。
母は走ったりしてリンスが逃げるのも嫌だったから、リンスの後をついていった。



21 :本当にあった怖い名無し:2011/08/24(水) 22:24:54.32 ID:ro2BeqRs0

リンスは近所の家の塀に登ると反対側に降りてしまった。
母が塀の反対側を覗くと、そこには怪我してグッタリしたリンスがいた。
古い工具みたいのに足を挟んで動けず、最初母は死んでるかと思ったそうだ。
母は急いで足を外して病院に行った。
命は問題なかったけど、時間が経ってるせいか爪先部分を切断した。

両親が見たリンス(正確にはリンスそっくりの猫?)は、その日以来一度も見てないらしい。
近所に似た猫飼ってる家もないし、今だに両親は不思議がってるよ。







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546 :本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火) 21:41:40 ID:n1hZpvCL0

5年ほど前、近所の柴犬が鎖を切っていなくなった。 
2・3日して、2kmほど離れた橋の近くで遺体が見つかった。
外傷とかなかったから、多分、老衰で亡くなったと思う。 
首輪には、切った鎖の切れ端がぶら下がってた。 
その柴犬と亡きうちの愛犬は仲良しだったから、 
飼い主のおばちゃんと「寂しいですね…」って話をしてた。 
おばちゃんは、今まで見たことないくらい悲しい顔の半笑いだった。 


546 :本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火) 21:41:40 ID:n1hZpvCL0

その数日後、柴犬の小屋に、全く同じ顔・同じ大きさの柴犬がいた。 
「新しく飼ったんですか?」と聞いたら、違うらしい。 
気づいたらいきなり小屋の中にいて、追い払っても追い払っても戻ってきてしまうらしい。 
あまりにしつこいのと情が移ってきたのとで、もう放置してるとか… 

柴犬にもいろいろな顔があるけど、本当に瓜二つで、違うところと言ったら、性別が違うくらい。 
あと、少し若くて、身体の毛は薄汚れてた。
その新しい柴犬は、まるで元から自分ちだったみたいに悠々と寛いでた。 



546 :本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火) 21:41:40 ID:n1hZpvCL0

田舎だから、野良犬情報とか結構みんな知ってる。 
でも、その犬は誰にも知られることなく、いきなりいた。 
今でもそこで飼われてるんだけど、いったい何者なんだろう… 

単純に前から飼い犬の座を狙ってたのかもしれないけど、
個人的には、おばちゃんを長い間悲しませないための何かだと思いたい。 





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372 :本当にあった怖い名無し:2005/11/05(土) 15:33:48 ID:7RtPDqJd0

少し不思議な話。

俺が工房の頃、バイトで貯めた金で念願の原チャリを買った。
仲間内で原チャリを持ってなかったのは俺だけだったので、喜びもひとしおだった。
朝はギリギリまで寝て、遅刻確定の遅いチャリを抜き去って、
学校のそばの仲間の家の駐車場に滑り込む。そこの奴と一緒に登校。
学校帰りは、同級の奴らと原チャリでそのへんを流すのが日課になっていた。
暇があると、俺は原チャリにワックスがけしてピカピカにしてた。

そんな俺にも悩みがあった。それは、近所を徘徊する野良猫だ。
近所の馬鹿が餌やりしてるので、野良猫は近所に居座り、いつも俺の原チャリのシートで寝てやがる。
猫の肉球にはアブラがあり、俺のシートに猫の足跡がつく事が何度もあった。
猫の肉球のアブラ汚れは落ちにくく、特殊なクリーナーで掃除しないと落とせないほど強力だ。
俺はシートで寝ている猫を見かけるたびに、「あにやってんだ、ゴルァ!」と箒で追っ払っていた。
慌てて逃げるので、シート以外のボディも傷がつく。
しろい体に尻尾だけ黒いその野良猫に、俺は『黒しっぽ』と名づけ、鋭意警戒をしていた。

373 :本当にあった怖い名無し:2005/11/05(土) 15:36:17 ID:7RtPDqJd0

黒しっぽとの終わりの無い攻防が続いたある日、近居の消防らにエアガン乱射されてる黒しっぽに遭遇した。
ザマァねえぜ、黒しっぽ。
俺は通り過ぎようとしたが、消防三人の容赦ないジェットストリームアタックは超強力で、
瞬く間に黒しっぽは追い詰められた。
抵抗できない黒しっぽに浴びせられるBB弾。
俺は何故か「オラ!ガキ!あっち行けや!!」と消防らを追っ払った。
それは黒しっぽを庇ったというよりは、俺の獲物を横取りされた怒りがそうさせたのだった。
黒しっぽは恩人である俺に思い切りガン垂れて、サッと走り去った。
「あの野郎・・・!!」
それ以来、ぱったりと姿を見せなくなった黒しっぽ。おかげで俺の愛車はいつもピカピカ。

上機嫌な日々が続いたある秋の日、俺は仲間の家に入り浸って、夕暮れ時に帰宅の途についた。
フンフンと鼻歌交じりに原チャリを流す。
いつもの交差点を直進すれば家はすぐそこだ。
信号が青だったので、減速せずに交差点に進入しようとしたその時、
「グバン!」
何かにぶつかった。
俺が急ブレーキを掛けた瞬間、すぐ目の前スレスレを、信号無視のトラックが猛スピードで通り過ぎた。
「あぶねぇ・・・轢かれそこなったぜ・・・」
ホッとした俺は、何にぶつかったのか気になり周囲を見回した。
・・・そこには見覚えのある猫の死体が転がっていた。



374 :本当にあった怖い名無し:2005/11/05(土) 15:38:23 ID:7RtPDqJd0

・・・黒しっぽだった。
俺はもともと恩返しなんて信じる人間じゃなかったし、
まさか黒しっぽがトラックに轢かれそうになった俺を、身を挺して庇ったなどとは思えなかった。
そんなこと、あるわきゃネーよ。
そう思いながらも、俺は何故か黒しっぽの弛緩した死体を抱いて号泣していた。
原チャリの前面には、黒しっぽの毛が風にそよいでいた。

俺はそれをきっかけに、原チャリを仲間に売り払った。
仲間は「気にしすぎだって。違う猫じゃねーの?」と言っていたが、俺にはそうは思えない。
今でもバンプのKを聴くと、何故かあの黒しっぽの事を思い出す。






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953 :夜山猟師:2006/06/28(水) 00:05:03 ID:QSV3/jhO0

子供の頃の話。

 

そもそも母は、俗に言う狐持ちの系統に生まれたらしい。
子供も頃から話半分に聞いていたが、たまに色々な事を当てることがあった。
偶然にしても、面白いものだった。

 

そんな母が、私の子供の頃の話を語る。

 

その頃父は、鉄塔の基礎を作る仕事を請け負っていた。
時代は高度成長期、さすがに半農半猟ともいかなくなり、
出稼ぎからはじめた工事作業で現場主任まで行うようになっていた。
鉄塔基礎の作業は、山中にケーブルを通し、機材を移送する所からはじまる。
長年の山での知識が大きく役立った。
かつ、仕事が休みのときは相変わらず猟に勤しむ。

 

作業は基礎が完成次第、各地を順に廻ってゆき、その度に飯場の移動があった。
民家を借りて、飯場と宿舎にする。
仕事師は常時15名程度。
藁葺き屋根や、土間、囲炉裏も普通だった。
この頃に鉛弾も見ていたともの思う。

 

3歳前くらいだったか、自分の記憶はあやふやだが、母は昨日のことのように思い出すという。
私はその日もいつものように母と飯場に残っていた。

 

 

954 :夜山猟師:2006/06/28(水) 00:05:56 ID:xKFPGEQe0

突然、私が立ち上がって飯場の大きい座卓の周りをぐるぐると回り始めた。
母はいつもと少し様子が違うのに気がつき、声をかける。
私はそれを無視してぐるぐる回る。だんだん速くなる。
目も虚ろになった。母は恐ろしくなり、私を止めた。
すると、
「おとうがたぬきとった!」
一言言い放つと、けろっといつものように遊び始めたらしい。
母は何事かと思ったが、子供のたわごとと思い、
帰ってくる仕事師の食事の支度に追われていたのもあって、そんなことはすっかり忘れていった。

 

しかしその夕、山から父と仕事師たちが帰ってきて、母は愕然とする。
父がぶら下げて帰った麻袋から取り出したのは、血まみれの狸だった。
「なんで・・・銃も持っていっとらんじゃろうに・・・」
「おお、たまたま穴に入り込んどるのを見つけての、引っ張りだしたんじゃあ」
母はそのとき、はっと気になり、その時間を聞いた。
「昼飯食うて一仕事したあとじゃけえ・・・3時半じゃったの」
丁度、私が回りだした時間だった。

 

件の狸は毛皮にされ、暫くの間土間で干されていたのが記憶に残っている。
弾傷が無いので、毛皮商が良い値で買い取っていったそうだ。

 

 

955 :夜山猟師:2006/06/28(水) 00:16:06 ID:QSV3/jhO0

この話、実は後日譚あります。

 

 

970 :夜山猟師:2006/06/28(水) 22:21:47 ID:QSV3/jhO0

子供の頃の話の、後日譚。

 

その飯場には、2匹の猫が同居していた。
父が山から拾ってきた猫で、名をシロとクロという。
そのまま、純白と漆黒の猫だった。
山中の仕事場で、2匹で弁当を貰いに来ていたのを連れ帰ったのだという。
野良猫ではないようだが、近くで飼っていた人も見つからず、飯場で飼っていた。
私は、この2匹の猫に遊んでもらいながら育った。

 

件の出来事があってから暫くしたある日、また私がぐるぐると回りだした。
「シロがチャンにかかった!いたいいたい!」
2度目だったので母も今度は驚かず、しっかりと聞いてみた。
「どこが痛いんかね!」
「ここ、ここ!」
左足を叩く私。
ちなみに、チャンとは小型弱力のトラバサミの地方名である。
父はこれを幾つか山中に掛けていた。

 

夕方、仕事師が猫を抱えて帰る。
怒って引っ掻くのでチャンを外すのに苦労しましたよ、と笑って語る。
左足の傷は浅く、すぐに治った。

 

その後飯場が変わるときに2匹の猫は貰われていったが、
クロが電車に轢かれて死ぬと、すぐにシロもどこかへ消えたそうだ。





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