【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 動物系




118 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/02/13 02:51
 
狐といえば、どの本でだったかどうしても思い出せないんだけど、ずっと前にこんなのを読んだおぼえがある。


戦後しばらくたった頃、地方のある農村での話。
村で一番の旧家の跡取り息子が失踪する。
山狩りをしても池を浚っても見つからない。
金か女のトラブルかと思い、人を雇って調べさせたがまったく手掛かりがない。


118 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/02/13 02:51

ひと月もたった頃、夜中に屋敷の床下から声がする。
家の者が庭に出て見ると、失踪した息子が縁の下から転がり出てきた。
錯乱した状態で「女房が、子供が」と叫びながら床下を指さす。
懐中電灯を当ててみると狐の親子が。
親狐は牙を剥いてこちらを威嚇すると、子狐たちをつれて逃げ去った。 


地方都市の精神病院に入れられた息子が語った話。 
 
その日の夕方、彼は庭先で若い女が泣いているのに気づく。
どうして泣いているのかと尋ねると、家に蛇がいて怖くて帰れないのだという。
それならば自分が助けてやろうと、男は女について行き山の中に入る。
見たこともない道を案内され、小さな小屋にたどり着く。
柱に巻きついていた蛇を石に叩きつけて殺すと、女がお礼に料理と酒を振舞いたいと言う。
酔っ払った男に泊まっていけと勧める。 




119 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/02/13 03:00
 
明かりを消してからしばらくして女が話しかけた。 
「もうおやすみになりましたか」 
男が黙っていると、女が布団からぬけ出す気配がする。
しゅるしゅると着物を脱ぐ音がする。
するりと男の脇に温かい体が滑りこんでくる。 

翌朝、もう少しここにいてくれないかと女が頼み込む。男はそうする。 

十日が経ち一週間が経つ。
女は昼間外に働きに出、夜も電球の下でこまごまとした仕事をしている。
女が働いている間、男はぶらぶらと遊んでいる。 
明かりを消した後は、毎日のように交わりをもった。 
「家が恋しいのではないですか」
女が尋ねる。
「そんなことはない、このままずっとここにいたいくらいだ」
男は答えて、女の体を抱き寄せる。

半年も経った頃、
明かりを消した後で、いつものように腿の間に差し入れようとした男の手をそっとつかみ腹の上に導くと、 
「孕みました」と女は告げた。
「もう一生、離れないでください」 
「離れるものか」
男は誓う。 


120 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/02/13 03:02
 
十年が経った。三人の子供が生まれた。
女はあいかわらずよく働き、男を養っている。

ある夜、男がふと家に帰ってみたいと漏らす。 
「ずっと一緒にいると言ったではないか」
女がなじる。
「いや、どうしても帰ってみたいのだ」
男がなおも頼み込むと、女が突然怒り出した。 
「そんなに行きたいのならとっとと出て行くがいい。その代わり二度と戻ってくるな」 
男は土間に突き落とされる。
眠っていたはずの子供たちがいつの間にか母親の後ろに並んで、こちらを見下ろしている。
皆の様子がおかしい。 
目が光っている。歯をむき出している。獣の匂いがする。 

逃げ出した男が気がつくと、病院のベッドの上だった。 

狐に憑かれたのだと村の者は噂した。
病院の医師は一笑に付した。病人の妄想にすぎないと。
おそらく昼間は床下にひそみ、夜中にどこかから食べ物を盗み出していたのだろう。 
しかし、そのような暮らしをひと月も続けてやせ衰えているはずの男の体は、むしろ以前より太っていた。 
発見時に着ていたシャツは、失踪した時に着ていたのと同じ物だったが、 
いくらか土ぼこりがついていたものの、洗い立てのように糊がきいていて、
ひと月も着続けたものとはとうてい思えなかった。
背中の小さなかぎ裂きに、丁寧な繕いが当ててあった。




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278 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 22:59:28 ID:qCIcdugfO

いつも一緒に風呂に入る猫がいる。猫の癖に水遊びが大好き。 
お風呂蓋の上に座って、人が湯舟に浸かってんのやら頭洗ってんのやら見てる。 


278 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 22:59:28 ID:qCIcdugfO

先日も一緒に入ってたんだが、シャワー使う時は猫が風呂ダイブしないように蓋閉めてんのね。 
うちのお風呂蓋って蛇腹タイプじゃなくて昔ながらの3枚板タイプなんだが、その時猫は右端の板の上で寝てた。




278 :本当にあった怖い名無し:2009/09/08(火) 22:59:28 ID:qCIcdugfO

シャワー中は猫から目を離さないように湯舟の方を向いてるんだけど、何故か真ん中の板が若干持ち上がってる。 
はぁ?と思いながら見てると、隙間に人間の目らしきものが。 
きゃ~と思う暇もなく、すかさず猫(7kg)が持ち上がった蓋にダーイブ! 
「ブッ!!」という声と共に異形の者はいなくなりました。




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825 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/25(木) 03:36:50.26 ID:MWzyqexC0.net
 
俺は大学には実家から徒歩で通っているんだが、あるひどい雨の日、油断した好きに傘を盗まれた。
困っていたら同じ学部生の女の子が声をかけてくれた。名前がとある花と同じだったから、仮に百合子としとく。
百合子は常時折り畳み傘を持っているので、それを貸してくれるという。
百合子は学校の近くに下宿していて、途中までは帰り道が同じだったので一緒に帰ってたんだが、
俺達の帰りを狙いすましたかのように豪雨が襲ってきたので、ちょっと寄り道した。
普段と違う帰り道、木しか生えてないような小さい公園の側を通りかかったら、茶色い毛玉が落ちてた。
なんだろうと近づくと、丸まった小さな仔犬。生後半年にも満たないような超小型犬。
濡れて寒いのかブルブル震えてたうえに、ものすごい怯えてた。
俺が抱き上げようとすると狂ったように暴れて、思わず取り落としそうになったところで百合子がキャッチ。
百合子に抱かれると何故かおとなしくなった。


825 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/25(木) 03:36:50.26 ID:MWzyqexC0.net

俺の家には6歳の母犬と1歳の子犬が2匹いたので、ワクチン摂取の有無がわからない犬を連れて帰るわけにはいかない。
仕方なく百合子の下宿先に連れ帰ることにした。
百合子自身、捨てられた犬を保護したりして実家で5匹ほど飼っているらしいんだが、仔犬は初めてだったらしい。
俺が風呂に入れてやり、体の汚れを落とすときれいな真っ白な犬が出てきた。
マルチーズっぽい犬だが、耳はパピヨンかチワワに似てたからミックスだと思う。
仔犬は百合子からエーデルと名前をもらった。

エーデルは不思議と最初から百合子にしか懐かなかった。
1週間ほど俺も百合子の家に毎日通って様子を見たりしていたのに、
通う頻度が減り、月1くらいになると、俺を見ると唸って、
部屋に一歩でも足を踏み入れようものなら、全力で噛みかかるようになった。
そんなエーデルに対し、百合子はお座りをさせ、自分もエーデルに向かい合うように座ると、
「怖くない、怖くない、大丈夫、大丈夫」と諭すようにエーデルに話しかけながら背中をさすった。
暫く繰り返していると、エーデルの目が大きく見開かれ、大きな耳をピーンとたてた。
そのまま俺の方に歩いてくると、座っていた俺の膝をぺろぺろ舐め出した。
まるで百合子の言っている言葉を理解しているようだった。




826 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/25(木) 03:37:32.88 ID:MWzyqexC0.net
 
外が暗くなってきたので百合子に帰ると伝えると、
エーテルに「お見送りするけど、エーデルはどうする?一緒に来る?」と問いかけた。
するとエーデル、意味を理解しているかのようにリードの前にお座りして、おとなしくリードを着けられるのを待っていた。
よく犬の言葉を理解する人間ってのが紹介されるが、エーデルは人間の言葉を理解する犬なんじゃないかと思った。

百合子は見た目がめちゃくちゃ美人で、女性からも美人だと絶賛される程だった。
そんな百合子なので、時たま変な男性に付きまとわれることもあった。
一度家までストーカーされたことがあったらしく、それを撃退したのがエーデルだったらしい。
また、百合子が散歩中に言い寄ってくる男性も居た。
俺も何度か一緒に散歩していてその男性を見たんだが、百合子曰く毎日毎日散歩をしてたら話しかけてくるという。
けれど散歩中なのでエーデルも一緒、エーデルは男性を威嚇して絶対一定距離以上寄せ付けない。
男性はある時知恵をつけたようで、百合子がお散歩中にあげていたエーデルの好物のお菓子、ホネ吉を持ってきていた。
その時俺も居たんだが、ホネ吉を差し出す男性にエーデルは見向きもせずに、しゃがんでいた男性の首を仕留めに言った…
百合子がリードを握っているので歯は首に掠れもしなかったが、
男性はかなりの恐怖を覚えたようで、それからは会わなくなったそうだ。
そして何度か散歩をしていて気づいたんだが、
エーデルは百合子に対し、普通に挨拶や世間話をしてくるご近所の人には威嚇しない。
百合子を明らかに色目で見ている男性のみ、牙を向いて威嚇していた。


827 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/25(木) 03:38:51.12 ID:MWzyqexC0.net
 
エーデルと百合子の生活が2年目に入った頃、百合子の親戚の方にご不幸事があったそうだ。
百合子が急遽実家に帰る必要が出たため、俺がエーデルの世話を頼まれた。
百合子は家を出る際、エーデルに「明日の夕方には帰るね」と告げて出て行った。
それを聞いたエーデルは耳を大きく立てたあと、すんなり自分の居場所に入って、翌日の夕方までおとなしくしていた。
だが夕方に近くなるとソワソワしだす。
やっぱり百合子の言葉を理解している?単に飼い主がいなくてしびれ切らした? 
そんな自問自答を繰り返していると、携帯に百合子から電話があった。
エーデルが側にきて電話に耳を立てている。
『ごめん!おじさん亡くなったことにおばさんショック受けちゃって…倒れちゃったの。
 今日帰れそうにないから、もう一日お願いできるかな?』
俺は構わなかったので了承し、電話をエーデルのほうに向けて百合子から直接エーデルに伝えてもらった。
『エーデル、ごめんね、明日の夜には帰るよ』
するとお座りしていて耳を傾けていたエーデルが、また耳を大きくピーンと立てると、
さっきまでの落ち着きの無さが嘘のように、また自分の居場所にいっておとなしくなった。
こいつやっぱり、百合子の言葉理解してる。そう確信せざるを得なかった。

急にもう一泊する必要があったため、俺入ったん家に帰って着替えを取ってくることにした。
その際エーデルに「俺一旦家帰るわ、1時間後には戻るから」そう声をかけると、尻尾だけ2回振って答えた。
「それともエーデル一緒にいく?」
そう聞いてもエーデルは尻尾を振らない。
「わかった、じゃあ行ってくるわ」
そう言うとまたエーデルは2回尻尾を振った 
もうこの時には、エーデルは犬神か何かの生まれ変わりなんじゃないかと思ってた。


828 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/25(木) 03:47:04.32 ID:MWzyqexC0.net
 
その日の夜、俺は家から持ってきたゲームで遊んでたので夜更かしをしてしまった。
普段百合子は6時頃エーデルと散歩に行くらしいんだが、雨が降っていたこともあり俺は寝続けた。
すると夢現の中、なんか可愛い声が必死に俺を呼んでいる。
「起きテ!起きテ!お腹すいタ!お昼だヨ!お腹すいタ!」 
何だ何だ、百合子が帰ってきたのか?と思って寝ぼけ眼で目をあけると、エーデルが俺の顔をじーっと覗きこんでいた。
一瞬で眠気がぶっ飛んだ。
「今の声お前か!?エーデル喋れんの!?」 
アホみたいにエーデルに話しかけても、エーデルはもちろん無言。
そりゃ犬が喋らないのは当然なんだが、寝ぼけてた俺は暫くパニくってた。
時計を見たら確かに13時、エーデルのお昼のはいつも12時半らしいから、お腹すいたのは当然なんだろうけど…
その後、百合子に聞いてもエーデルが話したことなんて一度もないというし、
それ以降俺もエーデルの声らしきものは聞けなかった。

つい一昨日、夢に出てきたエーデルが「ホネ吉食べたいナー」とあの可愛い声で言っていたので探しに行ったが、
どこのペットショップにもなかったので、エーデルの犬神力で叱られないか不安なこの頃。俺にとってほんのり怖い出来事。
製造中止になったのかな…ホネ吉…







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60 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/15 12:27 ID:YSSTlOPh 
 
小学生の頃の話。

早朝に山へ出かけて、ネマガリタケというタケノコを採っていると、まだ背の低かった俺は方角を見失ってしまった。 
この竹(本当はチシマザサって言うらしいけど)は背が低いけど、
ものすごい勢いで群生して生えているので、前に進むのも容易じゃないし、 
生えている場所が急勾配で、とても歩きにくい。 


60 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/15 12:27 ID:YSSTlOPh 

竹林の中で途方に暮れていると、竹林の奥から「ハァッハァッ」という、 
危ないオッサンか野犬の息づかいのような音が聞こえてきた。 
薄暗い竹林の中で俺がビビりまくっていると、目の前に茶色い体をしたオオカミみたいな動物が姿を現した。 
見ると、顔はひしゃげた子供のような顔で、鼻と耳がなかった。
俺が死ぬほど怖がっていると、その動物はびっくりしたように俺を見つめた後、 
「まったく、ついて来い」と、ものすごく乾いた子供のような声で言った。 
普通なら絶対について行くわけがないんだけど、
恐怖よりも『ついて行かなくちゃ』という気持ちの方が強くて、その動物について行った。 




60 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/15 12:27 ID:YSSTlOPh 

途中、竹林の中に小さな小川があって、それを飛び越えると、 本当にその途端に俺は竹林の外に出ていた。 
背後でガサガサと音が聞こえたので見ると、その動物の尻尾が竹林の中にとけ込むように消えていくところだった。 
とりあえず「ありがとうございました」と頭を下げた。

ちなみに、親父はタケノコをリュックいっぱいに採ってきて、 俺の話しを聞くと「感謝しておけ」と頭をクシャクシャやられた。 
そして、採ったタケノコの3分の1とおにぎり1つを竹林の前に置いて帰路についた。 
微妙にセコいお礼だった。





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525 :本当にあった怖い名無し :2008/01/03(木) 00:25:04 ID:JaGcSe2NO
3、4才の頃、縁側でボーっとしていたら庭に巨大な鳥が舞い降りて来ました。 
全長1mくらいあり、ニワトリを大きくしたような風体でした。
度肝を抜かれ、子供なりに「図鑑で何という鳥か調べよう」と思い、 
動物図鑑を引っ張りだして調べたら「ニッポンニワドリ」という名前でそっくりな鳥が載っていたので納得して、 
暫くその鳥の様子を眺めていたら、飛んでいってしまいました。

最近このことを思い出し、不可解に思い、同じ動物図鑑で調べたら幼少時に見たはずの鳥の写真と記述がなくなっていました。

よくよく考えたらそんな大きなニワトリがいるはずもないし、そもそもニワトリが飛んで移動するとは考えにくいです。

前後の記憶もありますし、絶対に夢ではないです。 
図鑑の記述も含め、幼年期の幻だったのでしょうか。

本当に不思議です。






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