【閲覧注意】怪談の森【怖い話まとめ】

当サイト「怪談の森」は古今東西の怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 霊能力



245 :本当にあった怖い名無し:2007/09/02(日) 21:35:00 ID:P+u5kaFn0
7歳の長男の話です。

いわゆる『視える子』らしいのですが、
彼から聞き出す話のことごとくが、一般的な霊感体験談からズレてて興味深いんです。
長い髪の女や不思議な子どもなんかは一切見えないくせに、
「空中浮遊する目玉の親父まがいのもの」やら、「鬼火を引き連れて行進する骸骨」やら、
「後ろ手に縛られてうなだれる鬼」やらは、思い出したように見てくれます。
お前は鬼太郎か。

私としては、ぶっちゃけ彼の作り話でも構わないんです。面白ければ。
これって親バカってやつなんでしょうかね。

今回の話は、先日いっしょにシャワーを浴びながら聞き出したものです。
お盆が近かったので、「亡くなった父が帰って来るのは見えないもんかね」と話を振ったら、
「おじーちゃんは見えないけど、一年くらい前にこんなことあったけど、おとーちゃんに話したっけ?
 おばけじゃないけど変なの見たよ」
と語ってくれました。


246 :245:2007/09/02(日) 21:41:31 ID:P+u5kaFn0
以下、長男の語ったおはなし。

お母ちゃんと公園に行ったら、ぼくよりちょっと背が高いくらいのお兄ちゃんがいたんだけど、変だったの。
ぼくは背がちっちゃいから、その子もあんまり大きい子じゃなかったと思う。小学二年生くらいかなあ。
その横におじいさんが立ってた。ジャージみたいな黒い服を着た、ひげのおじいさん。
首がすごく曲がってたの。顔が胸の前に垂れ下がるくらい。
それで、お兄ちゃんと背の高さがまったく同じ。
ぴたっとくっついて立ってたから分かったんだけど、おんなじ背の高さだった。

うん、おばけじゃないよ。だってぼくが何回もちらちら見たのに、ずっとはっきり見えてたもん。話もしてたし。
そうだよ、お兄ちゃんに話しかけてたの。

えーっとね、たぶん怒られてた。おじいさんが怒ってたの。
でもお兄ちゃんは、おじいさんとちがう方を向いて、はははって笑ってた。

ぼくだけじゃないと思うよ、おじいさんに気付いてたのは。
みんなわざと見てなかっただけ。おじいさんを見ないように、ちがう方向を向いてたの。

ちがうよ、みんな知ってたもん。
だって、公園にいっぱいいっぱい人がいたのに、お兄ちゃんのまわりだけ人がいなかったもん。 
みんな知ってたんだよ。
あのおじいさんは人間じゃないって。




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58 :本当にあった怖い名無し:2007/03/29(木) 12:19:07 ID:RZD8+Rob0
友人の話を…

バイトで知り合ったシンジとは同じ大学だったが、バイト以外では顔を合わすことは無かった。
バイト経験0だった俺に、『仕事をしているフリ』や『上手なサボり方』を教えてくれた。
ようは、チャランポランな人間だ。
バイト先は酒屋で、仕事内容は店番兼、配達。

その日は珍しく、客どころか電話一本鳴らない日だった。
「俺さー今月で大学やめちゃうんだよねー」
会話も無くなりかけたとき、シンジがいきなりそんな話しをしだした。
シンジも俺もまだ1年。
うちの大学は私大で、入学費だってバカにならないのに、理由が「だってここ田舎じゃん」の一言。
変なヤツだと思っていたが、本当に変なヤツだった。

更に話題も尽き無言の時間が長引くと、何やら気まずくなった俺は、
「シンジってさ、何で配達とかのバイトしかしないの?」
どうでも良い事を聞いた。
シンジは今までいろんなバイトの経験談を語ってくれた。引越屋、ピザ屋、クリーニング屋など。
たいして時給が良くないここへ来た理由を聞いたときも、「配達に行けるから」だった。
俺の質問にニヤ~っと笑うと、
「ど~しよっかな~いっちゃおっかな~。俺どうせ、来週でここも辞めちゃうし」
どうでもいい事を何故かじらされ、更にどうでもよくなってしまったが、かまわずシンジは話し出した。


59 :本当にあった怖い名無し:2007/03/29(木) 12:19:47 ID:RZD8+Rob0
「俺さぁ、もうすぐ死ぬ人間が分かるんだよ」
シンジのキャラがキャラなだけに信じられなかったが、暇だったのでそのまま聞いてみた。

死ぬ10日前くらいから、人の色が黒くなる。
黒くなるといっても肌が日焼けするのとは違って、人間全体を彩度を落としたかのように暗くなる。
死期が近くなればなるほど黒くなって行くそうだ。
「配達をしていると色々な人に出会う。すると黒い人間に会う確率が上がるから」
と言うのがバイトの理由だった。
俺は信じてはいないが、「それで、見つけたらどうすんの?助けてあげるの?」と聞くとバカにされた。
「もうすぐ死ぬから気を付けて」と言ったところで確かに、変人扱いされるだけだ。
「俺はね、見届けたいの。そいつがどんな死に方するか。
 病気や老衰は予測が付くけど、若い元気なやつとかが黒いと、ちょー気になんじゃん。
 あっでも、運命が変わるのかわかんないけど、たまに黒かったやつが、急に黒くなくなったりはするよ。
 実験とかしてねーから、俺もいまいちわかんねーけど」

シンジの話しにポカンとしている間に、バイトの時間は過ぎ1日が終わった。

シフトが合わず、シンジにはそれっきり会わなかったが、電話がかかって来た。
他愛のない世間話の後に、
「お前、この間俺が言った事、どうせ信じてねーだろ?
 証明ってわけじゃ無いけど、『スナック陣』のマスターと、伊藤の奥さん要チェックよ~。
 死んじゃった~ら、おせーてネ。
 それじゃ、俺4日後には東京帰るから」
俺に死因を教えろと言う内容だった。
どちらもシンジが担当していたエリアの人達だ。
俺はまさかと思いながらも気になったので、シンジの配達エリアも担当することにした。

5日ほど経ったある日、スナックのマスターが脳梗塞で倒れ、次に俺が配達に行ったときには亡くなってしまった。
俺は急に恐くなってシンジに電話したが、繋がらなかった。

その足で伊藤さん家に向かった。
配達は無かったが、シンジの話しだと、もう奥さんが死んでもおかしくない頃だったからだ。


60 :本当にあった怖い名無し:2007/03/29(木) 12:21:13 ID:RZD8+Rob0
いつものようにチャイムを鳴らし奥さんを確認したら、配達を間違えたと言って立ち去ろうと考えていた。
すると出てきたのは、普段家にいない旦那さん…奥さんは留守だった。

次の配達のときも留守だった。
気になっていた俺は、酒屋の店長に何気なく聞いてみた。
「ご近所の噂では夫婦喧嘩が有名だったから、奥さんは実家に帰ったんじゃないか?」
と言う噂しか分からなかった。

まるでタイミングを見計らったように、シンジからその夜電話があった。
俺はここ数日の事を話すと、
「そっかーマスター脳梗塞かぁ。俺の予想では自殺だったんだけどなー。
 伊藤の奥さん、庭にでも埋まってんじゃねーの」
俺も一瞬考えた事を、さらりと言われてしまった。
「今度こっち遊びに来いよ。楽しーぞー。黒いのがいっぱいいるんだぜ」

伊藤さんの事があたまでぐるぐると回り、シンジの話しがまるで頭に入らなかった。
その後、何を話したかも覚えていない。
伊藤さん家の謎を『火サス』の様に探り出す勇気もない俺は、さっさと酒屋を辞めてしまった。

この後は、もうシンジと会うことも無いと思っていた。
しかし、大学2年になって仲良くなった霊感の強い中国人のせいで、何度か危ない目に遭い、
取り憑かれたのでは?と思うたびに、小心者の俺は、シンジの元へ死相を見てもらいに行った事がある。
今度また暇なときに、その中国人の友人の話を書きにきます。


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207 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 18:45:41.98 ID:yNH+7jFf0
私の家族・親族は、死体に遭遇する率が異様に高い。 
そういう私も幼稚園の頃、祖父山登りをしていて首吊り死体を見つけてからとういもの、
25歳の今まで20回くらい事故や自殺などの死体を見ました。

そういう体質的なものは、どうやら父方の家系に多い。
父の実家では昔から地元の神事に関わることが多く、 
家も鳥居の中にあって、家の裏に神社があり、そこの管理をまかせられているので、 
よく神社の掃除をしたり、祝詞(?)の練習をさせられたのを覚えています。 
それに比べて母方は霊感体質な人が多いので、私はきっと父方の家系に似ているんだと思います。 
親類の中でも私の両親と父方の祖母はその体質が強く、人の死期が漠然とわかる人なんですよね。 
「あ、なんか急に○○さんが気になった」
「夢見が悪かったんだけど、○○さんが出てきてね…」 
「神社で蝋燭つけてたら逆さまにロウが登って変な形になったんだけど、○○さん元気にしてるのかなぁ」 
いつもそんな感じで、誰かの心配をしてたら…ってことが小さいころからよくありました。 
病気とかじゃないんですよね。心配する人とか気になる人はいつも元気な人。だから余計に怖いんですよ。 


209 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 18:49:44.16 ID:yNH+7jFf0
この体験をしたのは2年くらい前だったと思います。 
私の地元はかなり田舎で、実家は携帯の電波の届かないような場所にあり、コンビ二まで車で20分ほどかかります。
その日はハトコのKと私の家で遊んでいました。 
深夜になり、Kがタバコがなくなったと言い出したので、
めんどくさいと文句を言いつつ買いに行くことになりました。

家から10分くらい車を走らせたところで、
Kが「いま煙草屋さんがあったよ。コンビニは遠いからそこで買おう」といいました。 
その煙草屋さんは夕方から朝まで開いている煙草屋さんで、珍しい煙草も多く見ているのは楽しいのですがのですが、
店主のおじさんの営業トークがとても長いので私は気乗りしなかったのですが、 
Kに押し切られる形でそのお店で買うことに。

「このタバコ新作ですよ」「この煙管は管の部分が長くて…」 
そんな話を15分くらい聞いてうんざりしはじめたころ、
「あ…い…あつ…い…たすけて…たすけて…」というおばあさんの呻き声が店の奥から聞こえ始めました。
最初は心霊現象かと思ったのですが、霊感なんて全然ないと豪語するKにもそれは聞こえているらしく、 
しきりに店の奥に視線を泳がせていました。


211 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 18:54:57.29 ID:EQxxP5EV0
悲しい能力だのう。 
死体発見はご遺体が供養されて良いことだけど、
元気で暮らしてる人にそのうち死ぬかもしれんと教えたところで、本気にされないか気味悪がられるもんなあ。


214 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 18:57:30.93 ID:yNH+7jFf0
でも店主さんは全然気にしてない様子。 
その後も15分近く色々な煙草を勧めてきて帰るに帰れない。 

営業トークにも呻き声から悲鳴に変わった声にも我慢できなくなった頃、 
意を決したKが「おばあさんの声しませんか?大丈夫なんですか?」と聞きました。 
そしたら、「え、なんのことですか?」といって笑った店主さんの顔が今でも忘れられません。 

それから追い出されるように店を出てからの帰り道、虐待なのか幽霊なのかさんざん論議したけど、
怖くてまたその店に行く勇気もなく、警察に通報してもなんて説明したらいいかも分からず、 
家に帰って両親にその話を相談して寝ました。

それで、そのまま次の日には忘れてたんですよ、そのこと。 
その一週間後その家が火事になって、店主さんとそのお母さんが焼死体で発見されたって聞くまでは。 
どうやら自殺らしいです。 
痴呆症の母親の介護と貧乏に疲れての。 
目撃した人の話によると、店主さんは火傷を負いつつも一度家の外に出てきたのに、
「お袋がまだ中に居るんだ」っていって、また火の中に飛び込んだらしいです。


215 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 18:59:42.82 ID:yNH+7jFf0
私とKが聴いたのは虐待中の悲鳴だったのか、それとも幻聴だったのか。
未だにそれは謎ですが、両親たちみたいに人の死期がわかる能力なんか欲しくないと思っていた私も、 
きっと色濃く体質を受け継いでるんだなと思った体験でした。


216 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 19:00:54.02 ID:diNdeCoX0
>>214 
つまり、あなた方に将来に起こるであろう未来の悲鳴が聞こえてたってことなのかな?


217 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 19:02:52.83 ID:yNH+7jFf0
>>211 
最初はうちの両親も注意とかしてたみたいなんですが、冗談にしか受け止められないし気持ち悪いって言われるので、
いまは感じても見過ごすようにしてるみたいです


218 :本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 19:04:48.52 ID:yNH+7jFf0
>>216 
今となっては確かめる方法もないのでわかりませんが、もしそうならと思うとゾッとします。



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54 :1:2009/08/11(火) 20:03:58 ID:dUht4fp90
幽霊を見た事があると言う知人の話。 

彼が電車に乗っていた時の事。 
途中の駅から若い女性が乗り込んで来た。 
凄い美人で、ミニスカートから綺麗な足が伸びている。 
女性は開いている席を探している様な、知人を探している様な様子で車両を歩いていたらしい。 

彼が鼻の下を伸ばしながら女性を見ていると、隣の席に座る老女がいきなり話しかけて来た。 
「あんたにも見えるんだね…」 
「?」
彼が、何を言うんだこの婆さん、と言う顔で見返すと、
「周りを見てごらん…あんた以外にアレを見てる者はいるかい?」 
彼はハッとしてしまった。老女の言う通りである。 
あれだけの美女があんな短いスカートをはいているのに、誰も女性を見ていないのだ。 
頭の悪そうな男子高校生さえも一瞥もしない。

老女は独り言の様に話を続けた。
「あたしはプロだから見えるんだけどね、でもあんた見たいな素人にも見えるとは珍しいね。 
 アレはかなりタチの悪いモノだよ。 
 この近くで電車に飛び込んで、成仏できずに彷徨っているんだろうけど…」
「飛び込みですか?でも…」
彼は思わず聞いてしまったと言う。 
老婆は女性が電車に飛び込み自殺をしたと言うが、女性は生きているかのように綺麗だったからだそうだ。 


55 :2:2009/08/11(火) 20:04:51 ID:dUht4fp90
「あんた、映画の見すぎだよ。
 アンなモノでも昔は女だったんだよ。 
 女ってのはね、死んでも尚、綺麗でいたいものなんだよ。 
 あたしがこれまで手がけた女モノは皆、生きてた時、一番綺麗な姿で出て来たよ。 
 そんな事よりホラホラ、アレが来るよ。あんた絶対にアレと目を合わせちゃ駄目だよ」
女性は彼と老女に気付いたのか、歩調を速めやってくると、彼の前に立ちはだかった。 
彼は本当に生きた心地がしなかったそうだ。
目をギュッと瞑り、ジッと下を向いたままであったと言う。 

電車が次の駅に着いた時、やっと隣の老婆が声を掛けくれたらしい。 
「もういいよ。ほら、アレは獲物を見つけて出て行くところだよ」
彼がゆっくりと目を開けて顔を上げると、女性は二十歳そこらの、見た目の良い男と電車を降りるところだった。 
「女の性なんだろうね…取り憑く男も、カッコ良いいのがいいのかね…」
(彼は、ハゲ、デブ、オヤジの、スリーカードを持っている)
と言うと、老女はニヤリと笑い言葉を続けた。 
「今日はサービスしといてあげるよ。依頼なら一本は貰っているところだけどね」 

彼は、それ以前もそれ以後も幽霊を見ていない。 
なぜ、あの時だけ彼にアレが見えたのか? 
一本とは十万円なのか?百万円なのか?
未だ彼には分からないと言う。



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585 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/31 16:14 ID:ICA9Zse2
今までの書き込みを読んでて、ちょっと思い出した話がある。
霊媒体質の人には、意識が入れ替わることがあるけど、
これは意識がタイムスリップして入れ替わったとしか思えない話。

数年前、ある人に連れられて飲みに行ったら、そこのホステスさんが霊媒体質だということだった。
お決まりの幽霊話かなと思っていたが、ちょっと違っていた。
きっかけは忘れたが、店の中で突然憑依されたらしい。
その女性がまるで男のような話し方に変わり、言葉遣いも変になった。まるで昔の武士みたいな話し方。
たまたま客も居ないし、また例のやつが始まったかと、他のホステスも放ったらかしにしていたが、
次第に様子がおかしくなっていく。
店の中をノシノシと歩き回り、もの珍しそうに見て回っては、「これはなんだ?」と強い訛りのある言葉で尋ねたそうだ。
(なんとか意味は伝わったらしい)
ウイスキーのボトルを見ては、「これはなんだ?」。
ウイスキーと答えると、「ういすきー?それはなんだ?」という具合。
例しに飲ませてみると、始めて飲んだように思わず顔をしかめる。
特に天井のシャンデリアを物珍しそうに眺めていたそうだ。
電気を知らないらしい。しかも、天井から吊す照明器具は見たことがないみたい。(昔は行燈だったからね)
そのうち、「ここはどこだ?」と尋ねる始末。
ようやく自分が別世界に来たことに気づいたらしい。
「わしは帰る」と行って店を出ようとするし、
店から出たら出たで今度は、外の様子が近代的な建物ばかりだから、茫然自失となる。
半分パニックになりかけていたのを、他の人がなだめすかすのに苦労したそうだ。 


586 :585:04/05/31 16:16 ID:ICA9Zse2
一方、ホステスさんの意識は、
突然めまいに襲われたかと思うと、辺りが白い霧に包まれている。
怖くなって走り回っていると突然、視界の一部に霧が薄くなっている所が見えた。
そこへ行くと、今まで居た店とは違う外の景色。
それも遠くに川が流れ、馬小屋みたいな建物、地面は雑草が生い茂っている。
そのうち、誰かがそばを通り過ぎようとしていることに気づいた。
助けを求めて追いすがると、それは馬に乗った武士だったそうだ。(武士というのは、ホステスの証言に基ずく)
彼女は正面に走り込み、必死に助けてくださいと懇願したが、
その武士は彼女の存在に全く気づかず、馬の歩みを進めていく。
どうやら彼女は、意識体だけで存在しているようだ。
孤独と恐怖に襲われた彼女は、その場にうずくまり、ただ泣き叫ぶだけだった。

再び現代の店の中。
落ち着きを取り戻した『男』は、ようやく自分の素性を話し出したそうだ。
彼は馬子、つまり馬の世話係で、突然意識を失い、気が付くとここにいたという話である。
その様子を見て、最初はホステスのイタズラだと思っていた同僚達も、
次第にそれが、本当に別人の意識が入り込んでしまったのだ、と考え始めたそうだ。
これはヤバイことになった。そうは思っても同僚達にはどうしようもない。
とりあえず『男』に酒(日本酒)を与え、眠らせることに成功した。


587 :585:04/05/31 16:17 ID:ICA9Zse2
その時点では同僚達も気が動転して、その『男』が過去の人物だとは考え及ばなかったそうだ。
「どうする?救急車呼ぼうか?」
「いや。もう少し様子を見てからにしようか」
そんな会話をしてから一時間ほどして、今度は『彼女』が目覚めた。
彼女は自分が元の世界に戻ったことで安堵し、そしてまた泣きじゃくる。
同僚達もホッとしたが、一体なにが起こったのか混乱するばかり。
ああでもない、こうでもない。結論のでないまま、時を過ごすことになったそうだ。

・・・と、ここまでは私が当事者達から聞いた話。
(実際は、こんなに理路整然と話した訳じゃない。話があちこち錯綜して、とりまとめるのが大変だったけどねw)
そこで、私は彼女たちを前にこう結論づけた。
「もしかしたら、あなたは過去にタイムスリップしたんじゃないのかい?
 原因は分からないけど、過去の馬子と、あなたの意識が入れ替わった。
 馬子の意識は、あなたの肉体に入ったけど、あなたの意識は馬子には入らなかった。
 でも、それで良かったかもしれない。
 もし入ってたら、こうして元に戻れたかどうか分からない。

 時を超えて霊媒現象が起きるなんて始めて聞くけど、可能性はある。
 現在と過去で生じた出来事を付き合わせてみると、馬子が電気も知らない昔の人であることは確かだし。
 あなた達が作り話をしているとは思えない。現実に起こった出来事だろうね。
 問題は、馬子がどの時代の人か?
 現代人と一応の会話が出来るというんだから、そんな昔の人ではないだろう。
 精々幕末から明治初期って所じゃないかな?」
私はこれ以上、納得のいく説明する言葉を持たなかった。

別に『ラストサムライ』に引っかけた作り話じゃないよw


588 :585:04/05/31 17:15 ID:XiU/5CLb
ちなみに、現代を訪れた『その男』が、再び過去の肉体に戻れたかどうかは一切不明。
ホステスは、もうあんな体験は嫌だとブルっていた。
幽霊を見るより恐ろしい体験だったようだ。


590 :585:04/05/31 20:49 ID:7YhaiaKk
今自分の文章を読み返してみると、状況が掴みにくい書き方をしてしまった。スマン。
当時の支離滅裂な証言が後遺症になって、私の文章にまで反映されたようだ。

要は、現代の人間と、150年?隔てた過去の人間の意識が、交代してしまったらしいというお話。
過去に行ったホステスの意識は、相手の男の肉体に行く前に自意識が目覚め、
途中で立ち止まったんじゃないかと推測する。
それが、霧に包まれた通路だったり、武士にも見えない霊体となっていたんだろう。
現代に帰る過程はついに聞き出せなかった。分からないと言うのだから仕方がない。
見知らぬ異空間でパニクってる時に、そんないちいち状況把握など出来ないからね。
しかし、支離滅裂な証言ながら、時を隔てた他人との意識交代だというのは、当時の私にも直観的に分かった。

では。私は元の名無しに戻る。


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