【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 風習&信仰



925 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 04:24:32.99 ID:DslhM8zl0.net
変な伝承で困り果ててる。

小さい頃に魚が嫌いだったことがきっかけで俺は祀られてる。
こう書くとほんとおかしな話だ。

祖父の代まで俺の一族は、今はもう廃村となった村に住んでいた。
ちなみに今は俺の一家含め都会人。
その村では、水神信仰があった。俺にはその水神がついてきたってことにされてる。
なんでも、水神はかなり老齢なのに大変やんちゃな迷惑者と思われてたらしい。
ただ一つ弱みがあって、それが大の鱗嫌い。
村の近くを流れる川の縁には昔から不思議と鱗が散乱していたんだとさ。

ある年村の祭祀で、もしやこれはと試しに鱗を全てとった魚を供え、
村の大事な山道の土砂崩れがおきやすいあたりは、鱗を挟んだ石垣を供えた。
すると、これが効果てきめんで、それまでは祟り神のように扱われていた水神はそれ以来守り神となったそうだ。

ま、こんな迷信、普通は土地を離れたら消えるよな。
ところが、廃村になって村人が去った後に村の近くに通された国道が、
もっと頑丈なコンクリートとかを使っていても、不思議と土砂崩れの被害が多かった。
都会に移り住んだ元村人達がそれを伝え聞いて、益々迷信を深めてしまったらしい。
はた迷惑なのは、俺もやたらと魚を供えられる。それも川魚。
とくにえらっそうに髭はやしてる鯰とか見るとむしゃくしゃする。
そのちょびひげみたいなのはひっこぬいてやりたいし、見せつけるようにきらきら輝く鱗をとって丸裸にしてやりたい。
海の魚なら我慢もするのに、やれ快晴祈願だ雨乞い祈願だと何かにつけて鮎やら鯉やら届くものだから本当にたまらん。


926 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 04:57:42.44 ID:D776UZrX0.net
>>925
快晴祈願はまだしも雨乞い祈願はなぜ必要?


927 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 05:22:06.35 ID:DslhM8zl0.net
>>926
村を出た後農家になったっていう人からだったと思う。
この手のお供えと手紙はもううんざりで目を通してないからうろ覚えだけど。


928 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 05:47:00.03 ID:ZiB1/y/JO.net
お供えも手紙も要らないなら受け取り拒否しろ
手紙は赤ペンで受け取り拒否って書いて郵便ポストに入れるだけだ
郵便局員が差出人に返送してくれる
お前が受けとるからお供えや手紙が後を断たない事に気づけよ


929 :本当にあった怖い名無し:2018/08/17(金) 06:58:50.86 ID:DslhM8zl0.net
>>928
家業を一家でやってるから親と同居でな。親か妹がいそいそ受け取っちまうんだ。
俺が大の川魚嫌いなのわかってるから、三人で優雅な晩酌の肴にしてる。
しばらくはどうせ効かなくてそのうち来なくなるだろと高をくくってたんだが、
長い人はもう十数年にも渡って送ってよこすからほんと不気味でな。

愚痴めいてきたのも申し訳ないんでここまでにしとく。
有難うな。




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861 :本当にあった怖い名無し:04/11/29 01:47:12 ID:ULDwsM1m
じっちゃま(J)に聞いた話。

昔Jが住んでいた村に、頭のおかしな婆さん(仮名・梅)が居た。
一緒に住んでいた息子夫婦は、新築した家に引っ越したのだが、
梅は「生まれ故郷を離れたく無い」と村に残った。
しかし他の村民の話では、「足手まといなので置いて行かれた」そうだ。

その頃から梅は狂いはじめた。
普通に話しをしているかと思うと、いきなり飛びかかり腕に噛み付く。腕の肉が削り取られる程に。
そんな事が何度かあると、
「ありゃあ、人の肉を食ろうておるんじゃなかろうか」と、村中で噂が広まった。
まだ子供だったJは、「なぜ警察に言わんのね?」と言うが、
「村からキチ○イが出るのは、村の恥になる」と大人は言い、
逆に梅の存在を、外部から隠すそぶりさえあったという。
風呂にも入らず髪の毛ボサボサ、裸足で徘徊する梅は、常に悪臭を放ち、日に日に人間離れしていった。


862 :733 4-2:04/11/29 01:48:44 ID:ULDwsM1m
村民は常に鎌等を持ち歩き、梅が近付くと「それ以上近寄と鎌で切るぞ」と追い払う。

そんなある日、2、3人で遊んでいた子供達が梅に襲われ、その内の1人は小指を持っていかれた。
襲われた子の父母は激怒。梅の家に行き、棒で何度も殴りつけた。止める者は誰1人いなかったという。
「あの野郎、家の子の指をうまそうにしゃぶってやがった」

遂に梅は、村はずれの小屋に隔離されてしまう。
小屋の回りはロープや鉄線でグルグルに巻かれ、扉には頑丈な鍵。
食事は日に1回小屋の中に投げ込まれ、便所は垂れ流し。
「死んだら小屋ごと燃やしてしまえばええ」
それが大人達の結論であった。
無論子供達には、「あそこに近付いたらいかん」と接触を避けたが、
Jはある時、親と一緒に食事を持って行った。

小屋に近付くと凄まじい悪臭。中からはクチャクチャと音がする。
「ちっ、忌々しい。まーた糞を食うてやがる」
小屋にある小さな窓から、おにぎり等が入った包みを投げ入れる。
「さ、行こか」と、小屋に背を向けて歩き出すと、
背後から「人でなしがぁ、人でなしがぁ」と声が聞こえた。


863 :4-3:04/11/29 01:50:18 ID:ULDwsM1m
それから数日後、Jの友人からこう言われた。
「おい、知っとるか。あの鬼婆な、自分の体を食うとるらしいぞ」
その友人は、親が話しているのをコッソリ聞いたらしい。
今では、左腕と右足が無くなっている状態だそうだ。

ある日、その友人とコッソリ例の小屋に行った。
しかし、中から聞こえる「ヴ~、ヴ~」との声にビビリ、逃げ帰った。

「ありゃあ、人の味に魅入られてしもうとる。あの姿は人間では無い。物の怪だ」
親が近所の人と話しているのを聞いた。
詳しい事を親に聞くのだが、「子供は知らんでええ」と何も教えてくれない。

ある夜に大人達がJの家にやってきて、何やら話し込んでいる。
親と一緒に来た友人は、「きっと鬼婆の事を話しておるんじゃ」。
2人でコッソリと1階に降りて聞き耳を立てるが、何を言っているのかよくわからない。
だた、何度も「もう十分じゃろ」と話しているのが聞こえた。


864 :4-4:04/11/29 01:51:47 ID:ULDwsM1m
次の日の朝。
朝食時に、「J、今日は家から出たらいかん」と父が言うので、「何かあるんか?」と聞くと、
「神様をまつる儀式があるで、それは子供に見られてはいかんのじゃ」と説明した。

しかたなく2階から外を眺めていると、例の小屋の方から煙りがあがっているではないか。
「お父、大変じゃ!鬼婆の小屋辺りから、煙りが出ておるぞ」
しかし父親は、「あれは畑を燃やしておるんじゃ。下らん事気にせんと勉強せい!」と、逆に怒られた。

それから数日は、相変わらず小屋に近付く事は禁止されていた。
しかし、ある日友人とコッソリ見に行くと、小屋があった場所には何も無かったそうだ。


884 :733 5-1:04/11/29 20:11:26 ID:v6kaMasJ
小屋が無くなってから数日後、Jの友人(A)と共通の友人(B)とで集まった時に、
Bが「Cから聞いたんじゃが、なんでも夜中に、鬼婆の霊がCの家の戸を叩きよるらしいで」と話した。

家に帰り、その事を父に伝えると、
「人は死んだら戻って来るでな。なーに、49日が過ぎれば無事成仏するで、気にする事ぁねえ」
「でも、なしてCの家に戻るのね?自分の家に戻りゃあええのに」
「梅さんは少し変わっていたでな。帰る家を間違がえてるだけだで」とアッサリ言ったので、
Jは「なんだ、あたりまえの事なのか」と思った。

ところがそうでは無かった。
どうもCの親が、くじ引きか何かで梅がいた小屋を燃やす役目になってしまい、
それが梅の恨みを買ってしまったらしいのだ。
それは近所の大人達が、
「Cの家に、またイブシがやって来しゃったらしい」
「小屋を燃やしたもんで、怨みを買うたんじゃろ」
と話をしていたのを聞いたからだ。

このイブシ?(聞いた事のない言葉だったので忘れてしまったらしい)という言葉は、
この村だけのいわゆる『隠語』というやつで、恐らく『幽霊』の意味ではないかとじっちゃんは言った。
大人達は、「梅の霊の事は村民以外には話すな。話すと霊がその人の前にやって来る」と言うので、
それを恐れた子供達は、誰1人として話さなかった。
また、大人達は隠語を使う事により、うっかり他の場所で喋っても、村の恥部が他人に漏れずに済む。
とにかくそこの村民は、自分の村を守る事に必死だったらしい。


885 :5-2:04/11/29 20:12:21 ID:v6kaMasJ
夜な夜なやってくる梅の霊に、Cの家族は疲れてしまったのか、
「わしらも子も眠れんで困っとる。家を出るしか無かろうか?」と、Jの家に相談にやって来た。
Jの父は、
「しばらく家を捨てるしかあるまい。
 最悪、あの家は一度ばらしなすって、作り直しゃあええ。
 その間は家に住みなっせい」
こうしてCの家族は、Jの家に同居する事に。

さっそく自分の部屋で、JはCにこう聞いた。
「なぁなぁ、Cは鬼婆のお化けを見たんか?」
「見とらん。ただ、家のドアを叩く音が毎晩するんじゃ」
「風とかじゃ無かろうか?」
「知らん。
 最近は耳に布切れ押し込んで寝てまうで、音は聞こえんが、
 一晩中電気がつけっぱなしなもんで、全然眠れんわ」


886 :5-3:04/11/29 20:14:28 ID:v6kaMasJ
「おい。今日のイブシ除けは済みなすったか?」と、父が母に指図をする。
イブシ除けとは、いわゆる『魔除けの一種』で、玄関の軒先に、スルメや餅や果物等をぶら下げておくのだ。
この村では、人が死ぬと毎度行う儀式だった。
「朝になると、吊るしておいた食い物が無くなっとるんじゃ」とCは言うが、
「いや、猿に持っていかれたんじゃろうて」とJは否定した。

それでもJは不安だった。
「Cの家族が家に来た事で、鬼婆も家にやって来るんじゃなかろうか?」と、嫌な予感があった。

そして夜、Jの隣ではCがぐっすりと寝ている。
耳から詰めた布が、はみ出しているのが可笑しかった。
下の階では、ガヤガヤと大人達の声がする。
しばらく天井をボーッと見ていると、「ドンドンドン」と太鼓のような音が響いた。
同時に大人達の声も、一瞬ピタリと止んだ。
Jの予感は適中した。梅が家の玄関を叩いてるのだ。
Jはそう思うと恐くなり、ユサユサとCを揺り起こした。
「ううん・・・なんねー」と寝ぼけるCに事情を説明。
共に震えながら、大人達のいる1階に降りて行く。

大人達はボソボソと何かを喋っている。
Jが怯えながら「お父・・」と言うと、「気にする事ぁねえで、さっさと寝なっせ」。
またガヤガヤと、大人達は別に気にする事なく、普通にビールを飲みはじめた。


887 :5-4:04/11/29 20:15:39 ID:v6kaMasJ
次の朝、Cと一緒に玄関を出ると、魔除けの食い物が無くなっていた。
「な?俺の言う通じゃろ?」とCが言う。
その事を親に聞くが、「あれは朝1にしまい込むでな」と答えるだけであった。

そしてソレはしばらくの間続いたが、ドアをノックする音がしなくなると、
「ああ、49日が終わったのだな」と思った。
その村では、49日が過ぎるまで墓を作らなかった。
遺体は火葬か土葬をしておき、49日が来るまでは「魂を遊ばせておく」そうだ。

村のはずれには集合墓?があり、村人はここに埋められ墓が作られる。
しかし、梅の墓は別の場所に作られる事になった。
「御先祖様の墓とキ○ガイの墓を一緒にするのは申し訳ない」という理由だそうだ。
死んでもなお村人として扱われない梅に、Jは少し同情したが、
怒られるのが恐いので、口にする事はしなかったそうだ。


888 :5-5:04/11/29 20:17:05 ID:v6kaMasJ
そして、梅の墓は川原に作られた。
墓といっても1、2本の縦長の板で出来た簡易な物で、
さらにその回りには囲いも何も無く、「ただポツンと立っていた」そうだ。
しかも、川のすぐそばに立てられている為、ちょっと強い雨が降ると、増水した川に流されてしまう。
実際梅の墓は、1ヶ月もしない内に流されてしまった。

流されるという事は、人に忘れられてしまう。まさに『水に流す』のである。
流されてしまってはしかたがない。俺達は悪く無い。
そんな『自分勝手な不可抗力』という名の殺人や非道が、その村ではあたりまえに行われていたらしい。

身内がそばに居ないというだけで、人1人が村ぐるみで消されてしまう恐怖。
そして、それをあたりまえと思う大人達に、Jは恐怖した。
「自分も大人達の機嫌を損ねたら、何されるかわからん」と・・・
だから、その村では大人が絶対であり、いわゆる『不良』と呼ばれる子供もいなく、
子供は大人達の従順者であった。

「村落という閉鎖的な場所で、独自的な文化を持つというのは恐ろしい事で、そこでの常識は常に非常識だった。
 あのまま村で大人になったら洗脳されて、あの大人達と同じになっていただろう。
 だからお前は、たくさん友人を作って、色んな人の意見に耳を傾けて、
 常に自分の行動に間違いが無いか疑問を持て」
と、死んだじいちゃんは語ってくれた。




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218:本当にあった怖い名無し:2006/12/10(日)02:27:04ID:/WktQKKN0
O県N市・・・
まぁ俺の地元なのだが、ここにはいわくつきの祭りというものがある。
Y川下流域の河原で毎年夏の終わりに行われているT祭りというもので、元々は、大昔にY川が干上がった際に人柱にされた二人の兄妹への鎮魂とためのお祭りだったそうだ。

「妹は妊娠していた」
とか
「兄妹は迫害されており、無理やり人柱にされた」
といったような穏やかでない話がたくさんあるが、真偽のほどは定かではない。

ただ、あまり納得のいく形で人柱にされたわけではないことは確かなようで、その証拠に、兄妹の恨みか悲しみか、毎年お祭りの日には必ず雨が降ると言われている。
事実、俺が知る限りでは毎年その日は雨が降っていたように思う。
どんなに晴れていても、必ず通り雨などがあるのだ。

という話を数年前、俺が大学生だった当時、一緒に心霊スポット荒らし(心霊スポットでバカ騒ぎをしたり、カップルを冷やかしたり)をしていたのっぽのYと茶髪のAという友人二人に話したところ、
「是非行ってみたい」
「連れて行かないとお前の車ぶっ壊す」
と聞かない。
「高3まで毎年行ってたけど何も見たこと無いし、期待できないぞ」
と言ったのだが、
「大丈夫だって、最近なんか俺ら霊感強いみたいだし、きっとなんか出るよ」
と笑顔で返され、渋々ながらも久しぶりに地元の祭りに行くことになった。大学二年の夏である。



219:本当にあった怖い名無し:2006/12/10(日)02:27:35ID:/WktQKKN0
さて、友人を祭りに連れて行きたくなかった理由は二つある。

まず一つは、祭りで出店を出しているおっちゃん達が結構な確率で知り合いだということだ。
田舎は実に狭い。
冷静に考えればどうでもいいことなのだが、何か妙に恥ずかしい気がする。

そしてもう一つ、最近の自分達の霊との遭遇率を考えると、本当に何か出そうな気がしたからだ。
幼い頃から慣れ親しんだ地元の祭りで霊体験などしてしまったら、恐ろしくて地元に帰れなくなるかも知れない。

そんな心配をよそに、俺の運転する車の中でAは爆睡、Yはカーステレオから流れてくるB'zの曲を熱唱していた。
実に腹立たしい。

現地に到着し、車を近くの臨時駐車場に止め、しばらくは普通に祭りを楽しんだ。
天気はやはり雨だったが、降ったり止んだりで、傘もいらない程度の弱さだった。

俺は中学、高校時代の友人に会って世間話をし、Yは出店の料理を片っ端から食い、Aはプレステ2が景品の(当時は発売されてからあまり経ってなかった)クジ引きにはまっていた。
やめとけA、そのクジ引き屋のおやじは俺が小学生の頃からいるが一度も2等以上を見たことがないぞ。

祭りも終わりの時間が近づき、しょぼい花火が上がり、出店のおっちゃん達は勝手に酒を飲み始め、ほとんどの出店が開店休業のような状態になっていった。田舎の祭りなんてこんなもんだ。

「で、お前ら何か見えたか?」
皮肉交じりに俺がAとYに尋ねる。
「焼きそばの素晴らしい旨さが見えた」
とY
「あのクジ引きは詐欺だってことが見えた」
とA
お前ら舐めてんのか。つーか3000円もクジにつぎ込むな。



220:本当にあった怖い名無し:2006/12/10(日)02:29:42ID:/WktQKKN0
そんな感じでまったりとしていたのだが、不意に周りの喧騒が遠くなったように感じた。
辺りを見回せばすぐ近くでおっちゃん達が缶ビール片手に騒いでるのだが、音だけが遠くに感じる。
Yを見ると泣き笑いのような表情をしている。
Aは無表情だったが、険しい目つきで周囲を見回している。
どうやら全員、何かを感じたようだ。

「おい・・・」
きょろきょろとしていたAが川の方を見つめながら呼びかける。
「あれ、やばくないか?」
そうつぶやくAの視線の先、川の丁度真ん中辺りに人影が見える。

しかし、どう見ても普通じゃない。
全身が見えている。
足先までがはっきりと見える。
祭りを行っているY川下流域は、確かにそんなに深い川ではないが、それでも一番深い川の真ん中辺りは1m以上は裕にある。
人影が見えるのは丁度その辺りで、水面に出るほど巨大な岩もその辺りには存在しないはずである。

それはつまりどういうことか――
あの人影は水の上に立っているということにならないか――
一瞬でそこまで考えた直後

ザーッ!!!

と、傘もいらないほどの小雨だったのが、突如前が見えないほどの大降りになった。



221:本当にあった怖い名無し:2006/12/10(日)02:30:56ID:/WktQKKN0
「もう撤収するぞ!あいつ近づいてきたらマジ死ぬ!」
Yがそう叫び、俺達はその言葉に従って早々に撤退することにした。
『本当にやばそうなのがいたら身体が動く内に逃げること』
俺達が何度かの霊体験で学んだことの一つだ。

濡れた体を乾かすため、すぐ近くの俺の実家に向かったのだが、向かっている間中ずっと、雨にまぎれてすすり泣くような声が聞こえてたのはしんどかった。
俺はその後季節外れの風邪を引き、丸2日間寝込むことになり、肝が太いYとAも、二度とその祭りに行こうとは言ってこなかった。

俺もそれからその祭りには行っていない。
霊感あるやつはT祭りには行かないほうがいい。
最初に書いた人柱云々と関係あるかどうかはわからないが、あそこにはガチでやばい何かがいる。

以上、長文乱文連続投稿失礼。




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398: 本当にあった怖い名無し 2012/11/22(木) 12:24:00.42 ID:h5GSKbNHO
俺の実家は物凄い田舎で、山の中にある。村に流れる川を遡ると、立派な滝があり、綺麗な水を抱える滝壺は、当時、小五の俺にとっては絶好の遊び場だった。
夏休み、友達と一緒に滝壺へ向かうと、変なものが滝壺に浮かんでいる。よく見ると、それは白い蛇だった。本当に真っ白な蛇で、「あっ!蛇がおる!」そう叫んだ瞬間、蛇は水中に潜り、姿を見せる事は無かった。


399: 本当にあった怖い名無し 2012/11/22(木) 12:31:48.98 ID:h5GSKbNHO
>>398夕方、家に帰り、祖父ちゃんに白蛇の事を話すと、「そりゃめでたい!その白蛇は水神様だ」と言った。
祖父ちゃんが話すには、あの滝には水神様が居て、村に綺麗な水を分け与えているのだと言う。そして、水神様は子供にしか姿を見せない、大人の前には絶対表れないのだと言う。
祖父ちゃんは子供の頃、一度も水神様を見る事は無かった。だから孫の俺が水神様を見たと知って、物凄く喜んでいた。水神様を見た記念だと、祖父ちゃんに沢山のお菓子を買って貰った。

401: 本当にあった怖い名無し 2012/11/22(木) 13:41:39.28 ID:eQ9wXzrqP
>>398
おお、いい話をありがとう。
泳ぐ蛇は私も子供の時に見た事あるけど(※白蛇じゃなくて普通の蛇だった)
確かに不思議というか、神秘的に見えるのはすごく分かる気がするよ。
蛇って実は水中で暮らす生き物だったのか?ってくらい、綺麗にスーッて水の中に入っていくよね。

406: 本当にあった怖い名無し 2012/11/22(木) 21:33:51.23 ID:iWNk6q1UP
白蛇は日本各地の伝承では吉兆とは思われない。
寧ろ不吉な恐ろしいものとして考えられる方がほとんど。
恨みを飲んで死んだ人の魂の象徴に考えられる事が多い。

蛙を使う呪詛は蛇と対で、素焼きの瓶を呪詛する相手に見立て、瓶に相手の顔を描く。
瓶の中には上下を仕切る金網を入れ、下には蛇を、上には蛙を入れる。
そして瓶に蓋をして、恨む相手の寝所の床下に置く。
瓶の中では金網の下の蛇が上にいる蛙を飲もうとし、蛙は死の恐怖に脅える。
その蛇の執念と蛙の恐怖が呪う相手に乗り移り、言いようのない恐怖に襲われるという。
やがて蛇の毒気が蛙を殺す頃、呪われた相手も死ぬという仕掛けになっている。

近世では、瓶の上下を仕切る金網の上に相手の写真を置いて、更に蛙を入れるという。
こうすると下にいる蛇の妄執が写真に当たり、尚効果が現れるとのこと。

407: 本当にあった怖い名無し 2012/11/22(木) 22:26:29.18 ID:hdy7A9G3O
怖いな

408: 本当にあった怖い名無し 2012/11/23(金) 01:11:06.22 ID:8LCjyhRdP
406は何故そんなに詳しいの?!((;゚Д゚)

410: 本当にあった怖い名無し 2012/11/23(金) 07:29:19.00 ID:ioxMGubM0
>>406
そうか?俺の住んでる地方では、水神様の化身だ、弁天様の御使いだ、といわれている
白い蛇は神様の使いだから殺してはいけない。納屋や蔵に白蛇が住まうとその家は栄える。
といわれてきた。
白蛇が住んだ家の人は、白蛇を祭っていたよ。
白い蛇は力が強いから、邪法使い(呪術師)は白蛇を使いたがる。
知らない人間に聞かれても、蛇を祭っている家を教えるな。とも言われたな

412: 本当にあった怖い名無し 2012/11/23(金) 08:41:54.24 ID:S4us4zDs0
>>406
俺は関西だけど、白蛇は吉兆扱いされてるなぁ
吉兆扱いするのは最近の風習かもしれないけど。
それにしてもお詳しいですね(嫌味じゃなく純粋な称賛です)

413: 本当にあった怖い名無し 2012/11/23(金) 10:28:08.90 ID:hkhhLuoJO
>>406
いろんな考え方があるんだなー
ついでながら、蛇と蛙とナメクジで三すくみになる話を思い出した

411: 本当にあった怖い名無し 2012/11/23(金) 08:24:27.56 ID:IHBG7h5f0
白蛇を祭ってる神社は日本中に山ほどあるしな。

高祖が白蛇を切る話とか、若いもんは知らんかねぇ、ごほごほ。

424: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 00:28:31.20 ID:aZUhy/CTP
白蛇の出現を吉兆とする考えは昭和になってから。
元宝塚女優で占い師に転向した泉アツノが、テレビで白蛇の神を降ろす時に
声色を変え、白蛇の神のお告げをした後で「こんなんでましたけど~」の
リアクションを行ってテレビを見ている視聴者にウケていた。
その頃から土俗的な生活のことを知らない都市圏の生活者は、彼女のような存在から
白蛇は吉兆、白は演技がいい、と言うような刷り込みが行われていった。
特に泉アツノは関西圏のテレビでよく出演したので、関西圏ではお馴染みであると共に
白蛇を特別な遺念の籠もった亡魂の象徴だと考える古い人の言い習わしは
簡単に塗り替えられて言った。
しかしそれは文化の側面であり、白蛇を遺念ある土地の霊魂の警告とする考えも
当然に息づいているのである。

尚、トウビョウ神のような憑き物信仰は古くは会ったが、今はそのような物は現実に一切無い。
イイズナなど霊的な力の強い生き物を飼う家などがあったが、イイズナなどは
農薬に弱く、生存数が激減して最早人間に憑く災厄とはならなくなってしまった。
邪法などと世迷い言はバカな厨房の妄言として看過しておく。

426: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 00:44:46.04 ID:Fasv1RM40
>>424
あの人でて来る前から近くの氏神さんには蛇が祀られてたわ。
金運の神様として、普通の神社の端の方に石で出来た本尊と柵とこぢんまりとしてるけどちゃんとした宮作りの屋根のだった。

437: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 10:49:50.25 ID:EPq4/cC70
>>426
だよねー。俺の地元の野神さん(田畑の脇にある祠)も祭ってあるのは白蛇
昔の庄屋の蔵から、地元の陣屋経由で領主へ宛てたの勧進許可願いの写しがでてきてる

427: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 00:52:46.02 ID:bqohrjMuP
>>426
てか、日本書紀などの古い歴史書にも、白鹿や白雉が出現したら
瑞兆だってんで年号を変えた記述があるよね。

430: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 03:33:47.86 ID:OuWpU0Rt0
>>427
書こうと思ったら書かれてた(`;ω;´)
ドヤ顔で知識の無さを披露なさる人って人間として信用できんわー

440: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 12:36:55.82 ID:aZUhy/CTP
>>427
取り方による
実際瑞兆であるかより、白い鹿、白い猪などは、ここが神域なので立ち入るなという
警告と取るのが自然に対して畏敬を持つ人間としての感性。
瑞兆だというのは政治的なものへの配慮やおもねりに他ならない。

652: 本当にあった怖い名無し 2012/12/08(土) 13:41:25.63 ID:FTJ3GMvs0
>>424
井の頭公園ってあるだろ、あの辺りには子供のない夫婦に弁才天が使わせた白蛇が
子供になるという伝説がある、また伊勢の加布良湖明神社では白蛇が神様だし
佐太神社や出雲大社でも白蛇が祭られていて竜神と同一視されている
長野県の蛇峠山にも白蛇が居て、これが表れたときに雨乞いをすると
必ず雨が降るとも、また困ったときは膳などを貸してくれるとも言う

いろいろ昔から白蛇信仰ってのはあるんだよ、反対に城が落ちたときに
女たちが池だか堀だかに身を投げて白蛇になり宝を守っているので
白蛇を見かけても口に出してはいけない、なんていう伝説もあるが
こっちのほうが少ない。

428: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 01:39:38.56 ID:BIDZBG3W0
蛇の脱皮した皮を財布に入れるといいってばあちゃんとか言ってる

431: 本当にあった怖い名無し 2012/11/24(土) 03:52:57.96 ID:pVLiyfye0
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%9B%87

ウイキペの記述なんか当てならないのは重々承知だが、
それでも宝塚歌劇なんかできる前からの話のよーな希ガス・・・

466: 本当にあった怖い名無し 2012/11/28(水) 19:18:14.64 ID:K25Cktip0
>>406
4年前に他スレで書き込んでみて(その時は無反応だったけど

20~30年前か記憶が定かではないのだけど
当時子供だった俺は、家の縁側の下に白い蛇が入って行ったのを目撃した。
俺はジィちゃんとバァちゃんがその蛇に夜寝てる間に噛まれなるかも!と思い
ジィちゃんにその事を伝えるため急いで報告しに行った
報告した時のジィチャンの反応は俺が想像していたのとは違い
「ホホホ、そうかそうか(笑)」で終わった。もっとビックリするだろうと思っていたから

467: 本当にあった怖い名無し 2012/11/28(水) 19:23:02.23 ID:K25Cktip0
それから大人になって就職し、ある日
職場でオバハンが他のオバハンと
「蛇(ナントカ忘れた)の男は金には困らないけど、その分異性に困る(ギャハハハ」
蛇は金運を上げる代わりに恋愛運を落とすとかなんとか、そんな話をしていた

多分オバハン達の言うことは当たってると思った・・・

470: 本当にあった怖い名無し 2012/11/28(水) 19:32:05.29 ID:uqQZk5xp0
>>467
へび年では

高島暦とか見ると干支で人生占ってるけど
おおざっぱすぎだよなあ・・・
俺の干支は「色事で人生をふみはずす」と書いてあった・・・

472: 本当にあった怖い名無し 2012/11/28(水) 20:29:25.94 ID:K25Cktip0
>>470
そうか!ずっと巳年(みどし)と読んでたから
あのオバハン達は「ヘビ年の男達は~」みたいな会話をしていたのかと
今やっとわかった!

あと書き込み下手で、本当に俺が伝えたかったのは
俺が色恋沙汰に縁が無いとゆうことじゃなくて
白蛇を報告したとき
あの時のジィちゃんが何か秘密めいたものを知ってる感を
当時ガキの俺でもウッスらと気づかせたあの反応なんだ
文章じゃ表現出来んがなw
 まぁ、もう寝よう

480: 本当にあった怖い名無し 2012/11/29(木) 10:19:01.28 ID:ikQt7QwS0
>>472
たぶんふつうに民間信仰みたいな感じで白蛇は殺さないでおいておいたものじゃないの。
上の方で誰かも言ってるけど、昭和期はほんとに普通に白蛇=殺しちゃだめみたいな
へんな迷信があった。ねずみくらいは獲ってくれたかもしれんけどさ。

おじいさん「孫が怖がってるけど白蛇様だしなあ・・・じじい田舎もので迷信深いって
思われたらやだからあんまり言うのやめよう・・・」

おばあさん「じじいが田舎の迷信信じて白い蛇は殺しちゃいけないっていうから
ほっといてるけど、孫ちゃんが怖がるといけないからここは穏便にスルーしよう・・・
ばばあ、じじいのこと愛してるから、強くいえなくて孫ちゃんごめんね・・・」

500: 本当にあった怖い名無し 2012/11/30(金) 11:01:49.15 ID:/tpSd3Ta0
>>472
西日本に多いけど、民間信仰では白蛇は金運・財運を持ってくると言われている
土地によって内容は違う。

その年は豊作になる
3代先まで食うに困らない
目撃した人間は一生食うに困らない 


と言われているところもある





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409: 名無しさん@おーぷん:18/07/02(月)01:40:55 ID:kXF
これは取引先の知人に聞いた話である。

彼の実家は東北の日本海側。
かなり過疎の進んだ集落なのだという。
それでも最近ではかなり便利になったのだという。
彼が幼い頃には、電気や水道が整備されていない家もかなり存在しており、車を持っている家も殆ど無かった。
しかし、今では全ての家はライフラインが整えられており、家一軒に車数台が停まっている事も珍しくない。
インターネットも整備されて、デジタル機器も満喫できる。
しかし、それだけ文明化された今でも、守られている決まりというものが存在しているのだという。
それは、一年に一度その村を無人化しなければいけない、ということ。
何を馬鹿な事をと思うかもしれないが、確かに今でも実践されている昔からのルールなのだ。
何月何日なのかはここでは明記出来ないが、確かにそんな禁忌の日というものが今でも間違いなく存在している。
その日が近くなると、その集落の人は移動の準備を始める。
そして、それぞれが家の戸締りをしっかりと施して、一日だけ自分の家を離れる。
一日といっても、当日を挟んで前日の夜から翌日の昼までは誰もその集落に居なくなり、戻ってくる事も許されない。
それは老若男女全ての人に徹底され、幼い頃からそれを厳しく言われ育てられる。
だから、彼自身もそれが当たり前なのだと思っていた。
確かに昔は大変だったそうだ。
車も持っていない家が殆どの時代に、家族揃って大移動するというのは、かなりの辛いものだった。
荷車に荷物を積んで、徒歩で親戚の家に避難させてもらう。
それだけでも大変な一大イベントになる。
しかし、最近ではどの家にも車があり、移動にも苦労が無い。
必要な荷物だけを持って、温泉旅行にでも出掛ける・・・。
今では、そんな感じでその禁忌の日を楽しみにしている者さえいるらしい。

そして、彼から聞いて驚いたのが、
その集落の家は、どの家でもまるで戦に備えるかのような防備がそれぞれの家に備わっているということ。
家の玄関はどの家も重い鉄製のドアになっており、1階の窓も全て窓の外側に鉄製の雨戸のようなものが付いているのだという。
そして、家の外壁自体もそうとう頑丈な造りになっており、家の中に進入するのは容易な事ではない。
では何故、そんなに厳重に家の戸締りをするのかと言えば、
かつて木造の簡易な造りの家しか建てられなかった頃には、何軒かの家が酷く壊されたり、何かに進入され家の中がボロボロにされてしまったからだ。
ここまで書けば分かってもらえると思うのだが、
どうやら毎年その日に集落全体を無人化にするというのは、単なる言い伝えや儀式ではなく、
その日にやって来るモノから、身の安全を守る為だという事である。

それでは、そこまで人々を恐れさせるモノとは一体何なのか?
そのヒントが、これから書く話の中にある。

何処の世界にも、周りとは違う行動を取りたがる人というのは存在するらしい。
そして、彼が住んでいたその集落にも、そんな夫婦がいた。
元々は都会で生まれ育ったその夫婦は、何かの事情で親戚が住んでいたその集落に移り住んできた。
子供はおらず、夫婦二人だけの質素な暮らし。
回りの村人たちとも仲良く暮らしていたそうだ。
しかし、彼ら夫婦は、そんな昔からのしきたりなど知らなかった。
勿論、村人たちは真剣に彼ら夫婦に説明し説得したらしいが、彼ら夫婦はニコニコと笑ってその話を聞いているだけだった。
そして、二人が移り住んでから数ヵ月後、ついにその日が近づいてきた。
その頃になると、妻はそれなりに古い慣わしに理解を示し、その日には一時避難的にその集落を離れるつもりでいたらしい。
しかし、夫はそうではなかったという。
確かに、事情があってその土地に移り住んできた夫にとっては、他に身を寄せる場所など存在しなかったのかもしれない。
だから、それを察した村人の1人が、自分たちの親戚の家に一緒に避難しようと提案したらしい。
しかし、その頃になると夫もかなり頑なに拒んでいたらしく、どうしても首を縦に振らなかった。
そして、前日、夫が避難しないと悟った妻も、一緒に残る事を決めたらしい。
何て馬鹿な事を・・・・。
村人たちは皆口々にそう言い放つだけだったが、妻ととても仲の良かった1人の老婆が、妻にある助言をした。
何が起こっても決して声を出したり目を開けたりしてはいけない。それが生き残る唯一の方法だと・・・・。
そう言って、その時にはしっかりとこれを握っていなさい・・・。助けてはくれないだろうが、心の拠り所にはなるだろうから・・・。
と小さな手彫りの仏像を渡してくれたのだという。
そして、その日の前日には、集落の人達は皆その土地から離れていった。彼ら二人だけを残して・・・。


410: 名無しさん@おーぷん:18/07/02(月)01:41:04 ID:kXF
前日の夜とはいえ、誰もいない集落は不気味としかいえないものだった。
夫は、静かでのんびり過ごせると言ったが、妻は不安でいっぱいだった。
そして、彼らは早めに寝た。
特にやる事もなかったし、静寂が何故か何かの前触れであるかのように不気味に感じたから・・・。
そして、二人が寝入った頃、誰かが外を徘徊している音が聞こえてきた。
もしかして自分達の他にも誰かが残っていたんじゃないかと思ったが、それはありえないことだった。
その足音は、まるで一歩踏み出す度に家がミシミシと揺れるほどの振動を伴い、ずんずんと響いていた。
時刻を見ると、午前0時を回った頃だった。
妻は恐怖で耐え切れなくなり、夫を起こそうとしたが、どうやら夫も寝付けず、ただ布団の中で震えているだけだった。
そして、何処からか、おーい・・・おーい・・・・誰かいないか~・・・・。という声が聞こえてきた。
どう聞いても小さな男の子の声だった。
しかし、それがかえって恐怖心を煽ってしまい、二人はそのまま布団の中で震えたまま朝を迎えた。

朝になり外に出てみると、家の周りからは獣臭の様な嫌な臭いがした。
そして、その臭いは他の家にはつけられていない様だった。
まるで彼ら夫婦の家に目印を付ける様につけられた臭いに、妻は何か胸騒ぎを感じた。
だから妻は夫に懇願した。今からでも一緒に村を出ようと。
しかし、夫は昨晩の恐怖を忘れてしまったかのように、どうしても首を縦に振らなかった。
それどころか、猟をするときに使う猟銃を持ち出してきて手入れを始めた。
そして、何か居るんなら、俺が退治してやる・・・。
そうすれば、きっと村の人達も喜んでくれる・・・・。
だから、逃げるんならお前だけで逃げるといい・・・。
俺はこのまま此処に残って、あいつを退治しなきゃいけないんだから・・・・。
そう言われたが、妻は夫1人を残して自分だけ逃げるなど到底出来なかった。
だから、せめてこれだけはお願いを聞いて欲しいと夫に懇願する。
絶対に家からは出ないという事を・・・・。
夫は最初渋っていたが、妻が泣きながら頼むので拒否するわけにもいかず、家からは出ないという事だけは約束してくれた。

昼間は何事も無く過ぎていった。禁忌の日とされているのが、嘘のように・・・・。
しかし、夜になると雰囲気は一変する。
静か過ぎるからなのかは分からないが、まるで自分たち二人だけが別の世界に迷い込んでしまったかのような不安感。
夫は家からは出なかったが、昨夜に家の周りを徘徊していたモノが家の中に入ってきたら・・・ということで、猟銃の手入れに余念が無かった。

そして、時刻にして午後9時を回った頃・・・。
家の外からは、まるで子供達が家の周りで遊んでいるかのような声が聞こえだす。
もう家を揺るがす様な足音は聞こえてこなかった。
それでも妻は震えていた。
だから、夫は妻を恐怖から解き放ってやろうとしたのかもししれない。
夫はおもむろに立ち上がると、閉め切った窓を開けて外の様子を見た。
其処には、子供達が楽しそうに遊びまわっているはずだった。
しかし、突然大きな悲鳴をあげた夫は、ドタドタと猟銃を取りに走った。
妻は恐怖で目も開けられず、老婆に貰った仏像を握り締めているだけだった。
そして次の瞬間、何かが家の壁を突き破って中に入ってくる音が聞こえた。
そして猟銃の発射音が続けて2回聞こえた。
妻は涙を流しながら必死に目をつぶった。


412: 名無しさん@おーぷん:18/07/02(月)01:41:13 ID:kXF
その後、ギャーという夫の悲鳴が聞こえた後、何かを引き摺る様な音が聞こえ、その音はどんどん離れていく。
引き摺られているのは夫に違いない・・・。
そう思った妻は、慌てて目を開けようとした。
しかし、目は開けられなかった。
何かが自分の目の前に居て、顔を覗き込んでいる・・・。そんな感覚があった。
フーッ・・・・フーッ・・・・フーッ・・・・。
そんな息遣いすら聞こえてくる。
妻は息を殺して必死に耐えた。
微動だにせず、そこに自分が存在している事を悟らせないようにした。

どれくらい時間が経っただろうか・・・。
突然夫の声が聞こえた。
何してる・・・もう大丈夫だぞ・・・・。
間違いなく夫の声だった。
妻は喜びのあまり目を開けてしまう。
目の前には、妻の顔を覗き込むように1人の女が立っていた。
あっ・・・・。
恐怖のあまり固まっている妻の顔に、その女が両手を伸ばす。
突然妻は何も見えなくなってしまった。
そして急に酷い睡魔に襲われた。
妻はそのまま深い眠りについた。

妻は次に目を覚ましたのは、村人によって揺り起こされた時だった。
しかし、目が覚めたとはいっても、相変わらず妻には何も見えなかった。
そして医者に行くと、妻の両目は綺麗に抜き取られている事が判明した。
家の中には酷い獣臭が立ち込めており、夫の姿も忽然と消えていた。
その後、夫の頭髪らしきものが、村のはずれの池の縁に落ちているのが見つかった。
だから夫は、クマに連れて行かれ食われたのだと断定された。
しかし、妻は分かっていた。夫がクマに連れて行かれたのではないということが。
勿論、村人たちも、夫がクマに連れて行かれたのだと本気で思っている者は1人もいなかった。
ただ、それらしい理由が必要だっただけ・・・・。

その件があってからは、より厳しく強制的に村には残れないようになった。
そして、一体何がやって来るのかすら分からないまま、
今でもその集落では一年に一度だけ、村が無人になる禁忌の日が存在し続けている。
きっと、これからも、ずっと・・・・。




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