【閲覧注意】怪談の森【怖い話まとめ】

当サイト「怪談の森」は古今東西の怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 憑依



627 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:42:52.97 ID:bXVkm5sN0.net
この話は、私が昔働いていたデザイン会社の取引先で知り合った女性から聞いた話です。

彼女も私も小さなデザイン会社のデザイナーという事で共通の話題も多く、
互いの仕事が早く終わった時等は、二人で夕食を取り会社の愚痴や将来の展望を語り合ったりする仲となりました。
正直、私は彼女の事を好きになりつつありましたが、彼女は告白するには躊躇する程の美人で、
下手に告白を断られ疎遠になるより、こうしてたまに二人で食事出来るだけでも幸せじゃないかと、
彼女への気持ちは胸にしまいつつ、月に一二度あるかないかの食事を楽しみに過ごしておりました。
そんな彼女との何度目かの食事の夜、たまたまその夜に放送される恐怖番組が話題になり、
怖い話が好きな私が「何か怖い体験した事とか聞いた事ある?」とふってみたところ、
「一度だけ…怖い体験をした事があります」と彼女自身が体験した話を聞かせてくれました。


628 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:45:07.95 ID:bXVkm5sN0.net
当時彼女(以後A子さんとします)は美大生として上京したばかりでしたが、
田舎から出て来た不安は数日で終わり、
持ち前の明るい性格からか、すぐに沢山の友達も出来て楽しい学生生活が始まりました。
そんなA子さんの休日の趣味は友人との雑貨屋、アンティークショップ巡りで、
ある日の夕方、小さな一軒のヨーロッパ家具を中心に取り揃えた店で見つけた、
年代物のドレッサーに一目惚れしてしまったそうです。
そのドレッサーは鏡の周りを電球で縁取った、
昔のハリウッド女優なんかが楽屋で使用していたような雰囲気を持つ、とても華やかな物でした。
自分の住む8畳一間のワンルームには不釣り合いな事と、学生にはとても勇気のいる金額だった事もあり、
一度は店を後にしたA子さんでしたが、どうしてもそのドレッサーの事が忘れられず、
中学生の頃から貯めていた貯金と、二ヶ月先まで送られていた親の仕送りをはたいて、
そのドレッサーを手に入れてしまったそうです。


629 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:46:14.50 ID:bXVkm5sN0.net
その夜、シャワーを浴びたA子さんは、早速そのドレッサーに向かいドライヤーをかけながら髪をとかしました。
もともと色が白く綺麗な顔だちのA子さんを、鏡の周りの柔らかなライトがより一層白く美しく写し出します。
A子さんはまるで自分が本当にハリウッド女優かなにかになったかのような、恍惚とした気持ちになりました。

それからというもの、大学の課題に忙しい毎日の中、一日の幕を閉じるその鏡に向かう時間が、
A子さんにとっての一番の癒しの時間となりました。
しかしその頃からです、A子さんの性格が少しづつ変わっていったのは。


630 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:47:15.82 ID:bXVkm5sN0.net
鏡に向かっている時以外のA子さんは、何かにつけイライラするようになりました。
大学でも周りの仲の良い女友達に、
「最近更に綺麗になったんじゃない?彼氏でもできた?」なんて事をよく言われるようになるんですが、
嬉しい反面、心の中では「当たり前の事言ってんじゃねーよブス!お前らとは違うんだよ」という、
周りの友達を見下すような気持ちが湧いてきます。
A子さんには気になる男性がいましたが、その男性の煮え切らない態度にも怒りが湧いてきます。
いつしかそれはA子さんの気持ちだけではなく、態度にも現れるようになり、
沢山いた周りの友達もA子さんを避けるようになっていきました。
唯一残った意中の男性も、A子さんの誘いに渋々付き合っているような態度が、益々A子さんのいら立ちを膨らませます。


631 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:48:15.13 ID:bXVkm5sN0.net
ある日、オープンカフェで目を合わせず不機嫌そうにしている彼の顔を見て、A子さんが言いました。
「何?私に何か言いたい事があるなら、はっきり言えばいいでしょ?頭に来るんだけどそういう態度」
すると、しばらく間を置いて彼がA子さんを見つめてこう言いました。
「じゃあさ、言うけどA子って、知り合った頃と性格が随分変わったよな?
 前は穏やかで誰とでも気さくに話す感じだったし、それに顔だって…」
そこで彼が口籠りました。
「何?私の顔が何だって言うの?はっきり言いいなよ!」
A子さんが声を荒げます。
彼は渋々口を開き、
「あのさ…A子って整形したの?周りの友達も噂してるけど、明らかに顔変わってるよね?
 元々可愛かったのに、何でそんなきつい顔にしちゃったの?」
彼が言い終わらないうちに、A子さんは目の前にあったコップの水を彼の顔に浴びせかけ、席を立ちました。


633 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:49:30.02 ID:bXVkm5sN0.net
「私が整形なんかする訳ないでしょ!ふざけんな!」
周りの客の怪訝な視線を浴びながら、怒りで朦朧とする頭でフラフラとA子さんはカフェのトイレに駆け込みました。
私が整形?何であんな酷い事言われなきゃいけないの?何でみんな頭にくる奴ばかりなの?
あまりの怒りに洗面台に嘔吐しながら、目の前にある鏡をまじまじと見てみると、
A子さん自身が自分の顔に違和感を感じました。
あれ?私って…こんな顔だったっけ?
その瞬間、家であのドレッサーの鏡に向かう、あの鏡に写っている自分の顔を急に思い出したんです。
今まで何故気付かなかったのか、何故平気であの鏡に向かっていたのか…A子さん自身にも全く理解できませんでした。


634 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:50:43.59 ID:bXVkm5sN0.net
あの鏡に写っていたA子さんの顔…全くの別人だったんです。
それどころか日本人でもない、全く知らない白人の女性の顔だったんです。
目はA子さんより大きく少しつり目で、眉も気の強さを象徴しているかのような感じでしたが、とても美しい北欧系の女性。
髪は赤毛でウェーブのかかったロング、それを自慢気にブラシでといている姿がはっきりと頭に浮かんできました。
鏡を見ながらA子さんはゾッとしました。
自分の顔が、あの鏡の女性の顔に似てきている事が分かったからです。
よく考えてみれば、人前でコップの水を彼に浴びせかけるなんて行動も、本来の自分から考えたら絶対にするわけがない。
自分を美しいなんて思った事もないし、周りを見下すような気持ちなんかも以前は全くなかった。
この怒りやいら立ちも彼女のものなんだ、彼女が私に取って変わろうとしているんだ。


635 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:51:50.51 ID:bXVkm5sN0.net
恐怖に腰砕けになりながらもA子さんは、既にカフェを後にしていた彼を電話で平謝りで呼び戻し、訳を説明しました。
あの鏡がある部屋にはどうしても戻る気になれないので、彼に処分を手伝ってくれるよう頼んだのです。
初めは高額なドレッサーでもあったため、購入した店に買取ってもらう事も考えましたが、
自分と同じ目に会う人が出る事を考えると後味が悪いので、ドレッサーは彼に解体してもらい廃品に出したそうです。

その後、数週間もしないうちにA子さんの顔は元に戻り、性格も穏やかで気さくな元のA子さんに戻りました。
件の体験を彼と話し、疎遠になっていた友達とも仲が戻ったそうです。
しばらくは怯えていましたが、ドレッサーを解体した事による祟りのような事も起こらず、
不思議な体験はそれっきりだったようです。


636 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/05/26(木) 02:52:45.30 ID:bXVkm5sN0.net
この話を聞かせてくれた後、彼女がその頃に撮った携帯の画像を私に見せてくれました。
確かに目が今の彼女より大きく若干つり目のきつい顔立ちで、明らかに目の前の彼女とは違う顔でゾッとしました。

後日、あれは彼女の整形前の顔だったんでは!?という疑惑も持ちましたが、
仕事柄整形しているかしていないかの判断に自信がある事と、
何より見せてもらった画像の彼女が、もし彼女がハーフだったらこんな顔つきだったかもという、
それはそれで美人な顔だったため、恐らく本当に体験した話なんだろうなと思っています。

因に私はというと、彼女に気持ちを伝える事もなく、会社が取引先から外れてしまった事もあり、
今では疎遠な関係になってしまいました。
…残念。




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460 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/17 20:32
今日の『答えてちょーだい!』はまさに、引っ越した先での恐怖体験だったね。


464 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/18 12:15
どんな話だったの?


465 :1/4:02/12/19 01:10
17日の『答えてちょーだい!』

購入した一戸建住宅に越してきた一家(父、母、娘美香さんと夫、美香さんの弟)。
越した矢先、弟(社会人・独身)がバイク事故に遭い、3ヶ月の重傷。
傷が癒えるも弟は引きこもるようになり、退職。
その後再就職するも長続きせず、家族が問いつめると、
「着物着たおばさんが家から出るなと言う、就職先にも付いてきて家に帰れと言う。だから家から出られない。
 これ以上話すと一人になったときにこらしめを受ける」
と言うばかり。
また自分ひとりの部屋の中で誰かと会話するなどの奇行も現れ始める。

そこに住んでいるうちに家族仲が険悪になり、美香さんも夫に首を絞められるなど生死に関わる事態に。
たまりかねた美香さん夫婦は現在実家を出ているが、実家を心配して今回依頼をした。


466 :2/4:02/12/19 01:13
霊能者の江原氏が現地に赴く。
その家は小高い丘の中腹に建つが、その丘は古くは古墳であり、また武士の霊が20体ほども見えると江原氏は言う。
近所の人からその霊視を裏付ける証言があった。
丘の近辺では土器のかけらが見つかることがあり、
時代が下ると落ち武者が住み着いて、土地一帯は落人の里であったというものだ。
さらに江原氏は、美香さんの家の窓から外を覗く、子供と中年女性の姿を確認。
そしていよいよ家の中へ。

まず弟氏に接触をこころみるが、彼は激しく拒否。自室に閉じこもってしまう。
江原氏は写真を使っての霊視。さきほど窓辺にいた中年女性の霊が、弟の言う『おばさん』であるらしい。
また家の中には無数の霊体がいると言う江原氏。
一家に土地の由来を話し、
「本来この家は人が住めない家だが、現実問題として引っ越せとは言えないから、できるだけやってみる」との言葉。
しかし江原氏はさらに衝撃的な事実を一家に……!


467 :3/4:02/12/19 01:14
「実は弟さんよりも、お父さんお母さん美香さん、あなたたち三人のほうが憑依が重いんです」
「えっ、私!?」
自分は普通だと思っていたのに、と驚く美香さん。
江原氏によれば三人のほうが同化してしまった状態であり、憑依されたことにも気付かないでいるのだという。
江原氏は二階の一室へ美香さんを連れて行く。そこは美香さんが居心地悪いと感じる部屋だった。
それもそのはず真上は三階の弟の部屋、
中年女性の霊は、姉弟の部屋を天井をつきぬけて行ったり来たりしているという。
だが、なぜ江原氏は美香さんを連れてきたのか?
「それは女性が、美香さんに憑依しているからです」
江原氏が美香さんの手を取り、じっと向かい合うと、美香さんは突然おびえて泣き崩れてしまった。
暴れ、抵抗する女性の霊を叱り、美香さんを励ます江原氏。しばらくののち女性の霊は離れた。
しかし江原氏は別室へ進んでいく。和室の押入で子供の霊がひざを抱えているというのだ。


468 :4/4:02/12/19 01:15
まるで誰かを負ぶるような格好で押入から離れる江原氏。背に乗っているのはその子供か。
それは中年女性の子供であるという。
女性の霊は一旦、美香さんから離れたもののまだこの家におり、この子と一緒に成仏
させねばならないのである。

江原氏はふたたび美香さんに憑依した女性の霊に語りかける。
母子はもうずっと昔にこの土地で殺されてしまったこと、子供とともにあの世へいくようにと。
だが、自分の死を認めない女性は、他人の体に入っていることを信じない。
江原氏が突きつける鏡を見た女性は、
「こんな顔私じゃない!私はもっとかわいい!」と失礼な絶叫…。
憑依された美香さんは「さよちゃん」とヒステリックに叫ぶ。
江原氏は美香さんの子供の名を呼んで励まし、両親に美香さんの手を握らせて、霊と闘う。
やがて霊は美香さんの体を離れていった。

江原氏は家に霊たちが入ってこないよう結界をほどこし、今回の仕事を終えたのだった。




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409 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 13:56:26 ID:CcOUW1KY0
専門学生時代に、同級生(でも年上)が高熱で動けないと聞いたので、お見舞いに行こうと思ったら、
それよりも先に『うつるからきちゃだめ』とメールが入ってきた。

それでも、一人暮らしの体調不良なんてろくなものもお腹に入らないだろうからと、スーパーで缶詰めとかうどんを買った。
また、『きちゃだめだからね』とメールがきた。

合鍵は持っていたから、はじめは玄関に袋でも置いて帰ろうかと思ったけど、
メールを出せる元気があるならと、やわらかい煮込みうどんでも作る気で彼女の家に行った。
「勝手にじゃまするよ~」と部屋に入ると、すごい寒い。
熱があるからクーラーでもつけてるのかと見たら、コンセントが抜いてある。
季節は5月もすぎた頃で超あったかい。そういや北部屋でもないのに妙にじめじめしてる。
真っ白な顔されて「だめっつったろー」と言われたけど、耳もとで「なにか食べる?」と聞いた途端、
彼女が物凄い勢いでベッドの上にゲロった。
枕元に洗面器があったので、慌てて用意してもドバドバ溢れる程出てきて、それがやけに透明で臭いもしない。
なんじゃこりゃ!食べてないから?でも胃液は臭いはず?とテンパリながら、
背中をさすったけどおさまらなくて、彼女も鼻水たらして涙もぼろぼろ流してるし、
あんまりひどいから、でかいタオルとトイレットペーパーを取りに行った。

戻ったら彼女はけろっとしてて、血色もよくなってる。
部屋もいつのまにかぽかぽかしてて、西日が明るい。
なにより、洗面器には何も入ってないし、透明なげろが飛び散った形跡はどこにもない。
「来るなって言ったのに来てマジびびったしwwwwでもうつらなくてよかったwwww」
とにかく彼女は元気になって、「お腹が空いた飯作れ」と言われたのでうどんを作ってあげた。
ちょっと恐かった。


411 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 14:15:20 ID:k3dUpjz50
オカ板的な回答をするなら、来ちゃ駄目って言ってたのは憑依していた霊だな。
お前さんの放つオーラか背後霊が、その霊には天敵だったんだろう。


414 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 14:43:52 ID:CcOUW1KY0
だとしたら、彼女に何かついてたのか、私に何かついてたのかどっちなんだろう。
その友達、たまに変な体験するから困る。
困るといっても私は霊感ゼロで、なのに信じ込みやすいから余計に恐いんだよ…
なんにも見えない分…急になにしてんの!?って感じが。
どう見ても何かあるのに、「なんでもないしwwww」とか恐い。


415 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 15:52:47 ID:ZiXkDvjR0
>>409
合い鍵を持てるほどの友人関係って、何気にすごいね。
実は恋人・・じゃないんだよね?


420 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 19:26:45 ID:CcOUW1KY0
>>415
私も女で普通の友達だよ。
わけあって、彼女の部屋に転がり込んでた時期があったから。
まだ鍵を持ってる。たまに遊びに行くしね。
というか、卒業した今も、鍵を返してもいつの間にか返ってきてるのは、オカルトかもしれない…


421 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 19:58:23 ID:ZiXkDvjR0
>>420
>卒業した今も鍵を返しても
>いつの間にか返ってきてる

それも何かの意味があるのかも知れないね。



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420 :1/5:2009/09/07(月) 12:59:48 ID:Q1v71Dj+0
8月初旬。
夜中に我が家の次男15歳がリビングでいきなり歌い出し、私も主人も長男17歳もびっくりして飛び起きました。
主人が「コラ!夜中だぞ!!」と言い、電気を点けました。
マンション住まいなもので、深夜の騒音は大迷惑になってしまいます。
長男も次男も小学生の頃から和太鼓をやってるのですが、
そのとき次男は、舞台で着る藍染の腹掛けと股引き、頭にはちゃんと鉢巻を巻き、ご丁寧に地下足袋まで履いていました。
歌っていたのは、三宅島に伝わる『木遣り歌』です。
『三宅木遣り太鼓』は三宅島のオリジナルにアレンジが加わった形で、和太鼓の曲として広く伝わるスタンダートです。
次男の所属するチームでは、『三宅』を叩く前に『木遣り』を歌うことがあるのです。
次男は主人と長男で取り押さえようとしても構わず歌い続け、主人が口をふさいでも、まだもがもがやっています。
寝ぼけてるのかと思い、名前を呼んだり揺すったりしてもダメ。
「ダメだ、とりあえず外に出そう」と、次男にタオルで猿轡をし、
主人と長男が引きずってエレベーターに乗り、駐車場に走りました。

急いで車を出し、
次男はまだ歌い続けていましたが、騒音を気にしなくてよくなったことにとりあえずはホッとして、猿轡を解きました。
成り行き上、ハンドルを握っていたのは私でした。
どファミリーなミニバンのセカンドシートに、170、175、178cmの男が3人ぎゅうぎゅうに収まって・・・
あたふたと夜逃げのように飛び出てきてしまったので、私はパジャマ、主人と長男はTシャツにトランクス1丁。


421 :2/5:2009/09/07(月) 13:01:00 ID:Q1v71Dj+0
どこへ行けばいいのか、どうすればいいのか、何が原因なのか、
思いつく限りの意見を出し合った末、主人が言いました。
「病院だな・・・M(長男)、夜中もいける精神科、検索してくれ」
『精神科』という言葉に、ちょっとドキッとしました。
「携帯持ってこなかった・・・」「俺も・・・」「私も・・・」
「とりあえず携帯と着替えを取りに帰るぞ。俺らは下で待ってるから、Mは家へ走って取ってこい」
主人の言葉に長男もそれしかないと観念し、「家まで誰にも会いませんように・・・」とつぶやきました。

その時、主人がぼそっと言いました。
「こいつ、いつからこんないい声出るようになった?」
私は次男の異常な様子が心配で、ただオロオロしていましたが、
主人に言われてよく聞いてみると、本当に心に染み入ってくるような声でした。
確かに次男の声なのですが、何と言うか・・・伸びだとか節回し?が、急にうまくなっている感じでした。
それからもしばらく歌い続けていましたが、ふいに次男の歌がやみました。
「R(次男)!?」
名前を呼んでみましたが無反応。
きりっとした顔のまま、正面を見据えています。
かと思ったら、すっと自分の手を見て、握ったり開いたりし始めました。
「バチ!これから打つんだ!」
長男が叫びました。
「バチも持ってこよう!」
みんな口には出しませんでしたが、何か科学で説明できない事態が起こってると、このあたりから感じていました。
主人「M、塩も持ってこい」
長男「塩・・・どうするか知ってんの?」
主人「かけたらいいんじゃないか?」
長男「まじかよ・・・」
主人「コンビニで線香も買おう」
長男「コンビニで売ってんの?」
沈黙・・・。
ものすごい不安ではりさけそうでした。


422 :3/5:2009/09/07(月) 13:02:05 ID:Q1v71Dj+0
マンション前に着き、長男が意を決したようにTシャツトランクスで走っていきました。
その後ろ姿に、緊急事態の真っ只中だというのに主人がゲラゲラ笑い出し、私もつられて笑いました。
「よく考えたらめちゃくちゃ笑えるな、これw」
Tシャツトランクスの父と長男が、ばっちり衣装の次男に猿轡をかませて引きずり、付き添うパジャマの母。
「ものすごい怪しい家族だぜw」
笑いがとまらなくなってしまいました。
すると、それまで険しかった次男の表情が、少し柔らかくなった気がしました。
主人は「大丈夫。とにかく今は深夜だし、朝になったら考えたらいい」と、何か達観したような様子でした。
もちろん不安でいっぱいでした。
このまま本来の次男が戻ってこなかったら・・・と思うと、こちらの方がおかしくなりそうでした。
それでも一瞬和ませてくれた主人に、とても感謝しました。

しばらくして、長男が荷物を持って戻ってきました。
「まだバチ出すなよ。ここでやられたら殴られる」
主人がジーンズを穿きながら言いました。
私は助手席に移動し、主人の運転で再び走りだしました。
「Rの部屋に入ったら、Tシャツキレイにたたんで置いてあったよ。有り得ねぇ」
長男はそう言いながら、携帯で塩の使い方を調べていた。


423 :4/5:2009/09/07(月) 13:02:59 ID:Q1v71Dj+0
思いがけず、久しぶりに家族(+1?)でドライブとなりましたが、ある国立公園にたどり着きました。
我が家からは30分ほど山に登ったところにあり、
ちょっと名の知れた滝や、秋は紅葉目当てで、観光客がやってくる自然の中です。
もちろん、そんな深夜ですから、駐車場に他の車はありません。
まずは主人と私が車を降り、次男も長男が促すと降りてきました。
長男が次男に持ってきたバチを渡し、自分もバチを持ち、滝の音がゴウゴウと遠くから聞こえる方を向いて立ちました。

まず長男が歌い出しました。それに次男がかぶせるように追いかけます。
歌い終わると長男はすっと座り、次男は腰を低くして構えます。
『三宅』は太鼓を真横に置いて、両側から低い姿勢で打つのです。
長男の地打ち(ベース)が始まり、次男がゆっくりと振りかぶり打ち下ろす。
もちろん太鼓はありませんが、ドーンという響きを感じたような気がしました。
だんだんとペースが上がり、お互いに掛け声をかけながらエア太鼓は続きます。
長男と次男の『三宅』を初めて見たわけではないし、ところ構わず始める次男の素振りは、それこそしょっちゅう見ているのに、
なぜか涙がとまりませんでした。
たぶん、次男の中の人にとっては、最後の『三宅』だと感じていたからだと思います。

ようやく打ち終わり、2人が立ち上がりました。
次男はまず長男に、そしてこちらを向いて深々と頭を下げました。
顔には涙がぽろぽろと落ちていました。
しばらく泣いて、やがて「兄ちゃん」と言いました。
「Rか?」と聞くと、泣きながらも頷きます。
心底ほっとしました。
塩も線香(売ってた)も出番はありませんでした。


424 :5/5:2009/09/07(月) 13:03:50 ID:Q1v71Dj+0
次男は部屋で着替え始めたことも、リビングで歌い出したことも、その後のことも全部覚えていました。
「でも、俺がやったんじゃない」
それはそうでしょう・・・次男もそこそこ打てるようになったとは言え、
あの美しいフォームは、次男のそれとはあまりに違いましたから。
どこの誰だったのかは分からないらしいです。
ただ、
「最初は悲しかった。でも、打ち出したら嬉しかった・・・と思う。怖かったけど、嫌な感じはしなかった」
だそうです。

念のため、翌日私の実家に連れて行き、近所のオガミさん(たぶん拝みさん?)に見てもらいました。
「何もない。キレイなもんよ」と言ってもらい、やっと本当に安心しました。
「満足して行ってるはずや。無念が晴れたんじゃろ」とも。
「ただし、まだR坊に大きな疲れが残っとる。命が疲れとる。ゆっくり精神を休ませなあかんよ」
と、お守りをいただきました。
それはオガミさん特製のちりめんで出来た小さな袋に、勾玉のような綺麗な色の石が入れられた物でした。
長男は「なんでRより打てる俺じゃなかったんだろ?」と言ってましたが、
オガミさんは「相性もあるし、M坊よりR坊の方が単純やしのぉ」と笑ってました。
次男は「達人に貸してから体の使い方がちょっと分かった」と言い、日々素振りに余念がありません。
何かコツをつかんだのかもしれません。

終始慌てふためいていたため、後から思うと何やらおかしいことになってますが、
その時は次男を失うのではと、この上ない恐怖でした。
当の本人は今日もノンキに登校しましたが。

もし良かったら、動画サイトで『三宅木遣り太鼓』『木遣り歌』で検索してみて下さい。
いくつかアップされてると思います。
上手な人の歌や演奏は、胸に響くものがありますよ。



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585 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/31 16:14 ID:ICA9Zse2
今までの書き込みを読んでて、ちょっと思い出した話がある。
霊媒体質の人には、意識が入れ替わることがあるけど、
これは意識がタイムスリップして入れ替わったとしか思えない話。

数年前、ある人に連れられて飲みに行ったら、そこのホステスさんが霊媒体質だということだった。
お決まりの幽霊話かなと思っていたが、ちょっと違っていた。
きっかけは忘れたが、店の中で突然憑依されたらしい。
その女性がまるで男のような話し方に変わり、言葉遣いも変になった。まるで昔の武士みたいな話し方。
たまたま客も居ないし、また例のやつが始まったかと、他のホステスも放ったらかしにしていたが、
次第に様子がおかしくなっていく。
店の中をノシノシと歩き回り、もの珍しそうに見て回っては、「これはなんだ?」と強い訛りのある言葉で尋ねたそうだ。
(なんとか意味は伝わったらしい)
ウイスキーのボトルを見ては、「これはなんだ?」。
ウイスキーと答えると、「ういすきー?それはなんだ?」という具合。
例しに飲ませてみると、始めて飲んだように思わず顔をしかめる。
特に天井のシャンデリアを物珍しそうに眺めていたそうだ。
電気を知らないらしい。しかも、天井から吊す照明器具は見たことがないみたい。(昔は行燈だったからね)
そのうち、「ここはどこだ?」と尋ねる始末。
ようやく自分が別世界に来たことに気づいたらしい。
「わしは帰る」と行って店を出ようとするし、
店から出たら出たで今度は、外の様子が近代的な建物ばかりだから、茫然自失となる。
半分パニックになりかけていたのを、他の人がなだめすかすのに苦労したそうだ。


586 :585:04/05/31 16:16 ID:ICA9Zse2
一方、ホステスさんの意識は、
突然めまいに襲われたかと思うと、辺りが白い霧に包まれている。
怖くなって走り回っていると突然、視界の一部に霧が薄くなっている所が見えた。
そこへ行くと、今まで居た店とは違う外の景色。
それも遠くに川が流れ、馬小屋みたいな建物、地面は雑草が生い茂っている。
そのうち、誰かがそばを通り過ぎようとしていることに気づいた。
助けを求めて追いすがると、それは馬に乗った武士だったそうだ。(武士というのは、ホステスの証言に基ずく)
彼女は正面に走り込み、必死に助けてくださいと懇願したが、
その武士は彼女の存在に全く気づかず、馬の歩みを進めていく。
どうやら彼女は、意識体だけで存在しているようだ。
孤独と恐怖に襲われた彼女は、その場にうずくまり、ただ泣き叫ぶだけだった。

再び現代の店の中。
落ち着きを取り戻した『男』は、ようやく自分の素性を話し出したそうだ。
彼は馬子、つまり馬の世話係で、突然意識を失い、気が付くとここにいたという話である。
その様子を見て、最初はホステスのイタズラだと思っていた同僚達も、
次第にそれが、本当に別人の意識が入り込んでしまったのだ、と考え始めたそうだ。
これはヤバイことになった。そうは思っても同僚達にはどうしようもない。
とりあえず『男』に酒(日本酒)を与え、眠らせることに成功した。


587 :585:04/05/31 16:17 ID:ICA9Zse2
その時点では同僚達も気が動転して、その『男』が過去の人物だとは考え及ばなかったそうだ。
「どうする?救急車呼ぼうか?」
「いや。もう少し様子を見てからにしようか」
そんな会話をしてから一時間ほどして、今度は『彼女』が目覚めた。
彼女は自分が元の世界に戻ったことで安堵し、そしてまた泣きじゃくる。
同僚達もホッとしたが、一体なにが起こったのか混乱するばかり。
ああでもない、こうでもない。結論のでないまま、時を過ごすことになったそうだ。

・・・と、ここまでは私が当事者達から聞いた話。
(実際は、こんなに理路整然と話した訳じゃない。話があちこち錯綜して、とりまとめるのが大変だったけどねw)
そこで、私は彼女たちを前にこう結論づけた。
「もしかしたら、あなたは過去にタイムスリップしたんじゃないのかい?
 原因は分からないけど、過去の馬子と、あなたの意識が入れ替わった。
 馬子の意識は、あなたの肉体に入ったけど、あなたの意識は馬子には入らなかった。
 でも、それで良かったかもしれない。
 もし入ってたら、こうして元に戻れたかどうか分からない。

 時を超えて霊媒現象が起きるなんて始めて聞くけど、可能性はある。
 現在と過去で生じた出来事を付き合わせてみると、馬子が電気も知らない昔の人であることは確かだし。
 あなた達が作り話をしているとは思えない。現実に起こった出来事だろうね。
 問題は、馬子がどの時代の人か?
 現代人と一応の会話が出来るというんだから、そんな昔の人ではないだろう。
 精々幕末から明治初期って所じゃないかな?」
私はこれ以上、納得のいく説明する言葉を持たなかった。

別に『ラストサムライ』に引っかけた作り話じゃないよw


588 :585:04/05/31 17:15 ID:XiU/5CLb
ちなみに、現代を訪れた『その男』が、再び過去の肉体に戻れたかどうかは一切不明。
ホステスは、もうあんな体験は嫌だとブルっていた。
幽霊を見るより恐ろしい体験だったようだ。


590 :585:04/05/31 20:49 ID:7YhaiaKk
今自分の文章を読み返してみると、状況が掴みにくい書き方をしてしまった。スマン。
当時の支離滅裂な証言が後遺症になって、私の文章にまで反映されたようだ。

要は、現代の人間と、150年?隔てた過去の人間の意識が、交代してしまったらしいというお話。
過去に行ったホステスの意識は、相手の男の肉体に行く前に自意識が目覚め、
途中で立ち止まったんじゃないかと推測する。
それが、霧に包まれた通路だったり、武士にも見えない霊体となっていたんだろう。
現代に帰る過程はついに聞き出せなかった。分からないと言うのだから仕方がない。
見知らぬ異空間でパニクってる時に、そんないちいち状況把握など出来ないからね。
しかし、支離滅裂な証言ながら、時を隔てた他人との意識交代だというのは、当時の私にも直観的に分かった。

では。私は元の名無しに戻る。


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