【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 伝承



1 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 19:45:08.00 ID:r+I/e64e0
大した話じゃないと思うんだけど
地元で伝わる不老不死の人の話を少ししてみます

2 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 19:47:13.36 ID:GscTVG0y0
ほう

3 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 19:48:04.95 ID:r+I/e64e0
その不老不死の人はフーライさんって言うんだけど
風来坊からきてるらしい

フーライさんの話を聞いたのは、幼稚園に通ってた頃
ひいばあちゃんが亡くなる時にその話をきかせてくれた

ひいばあちゃんは亡くなる直前まで元気でピンピンしてた
でも、亡くなる一週間くらい前からか、もうすぐ自分は死ぬんだと家族に言っていた

4 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 19:48:32.15 ID:Bi3E75YJ0
ほほう


5 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 19:52:00.87 ID:r+I/e64e0
だからと言って元気がなくなったり寝たきりかって言えばそんなことはなくて
それまで通りピンピンしてた

ひいばあちゃんの部屋に弟と二人で呼ばれて行ったら
ひいばあちゃんは、ふーらい様にまた会いたいと言い出した
フーライ様って誰?って聞くと
フーライ様は不老不死の人だと教えてくれた

ひいばあちゃんが小さいころに会ったことがあって、
たまに地元に帰ってきてはもてなしを受けていたらしい

6 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 19:55:49.94 ID:r+I/e64e0
ひいばあちゃんが会った時のフーライ様は30歳くらいの外見だったよう
それからひいばあちゃんはフーライ様について話し始めた


フーライ様は、もともとその地に住むアイヌ人らしい
本当の名前はもう誰も知らないみたいで
本人に聞いても、風来坊とでも呼んで下さい
としか言わないらしく、それでフーライ様になったらしい

8 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 19:57:56.80 ID:GscTVG0y0
なるほどなるほど

10 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:01:58.06 ID:r+I/e64e0
あとは、聞いた話だから本当かはわからないけど続けます

フーライ様は元々、普通の人だったらしい
ある時、集落の付近になぜかクマがたくさん集まってきたことがあった
このままじゃ、いつか襲い掛かってくるかもしれないけど
アイヌ的に、クマってのは神様みたいなもんだからどうにもできない
イヨマンテっていう儀式だかお祭りではクマを食べたりするらしいんだけど
その時期でもないし、困ったなって時に
ついにクマが集落の女性を襲って食べてしまったらしい

11 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:07:44.99 ID:r+I/e64e0
その女性っていうのがフーライ様のお母さんだったらしい
それでフーライ様はそれまでの温厚な性格からは想像できない程怒り狂ったらしい
そのまま山に入っていったフーライ様は数週間戻ってこなかった

で、フーライ様が戻ってきた時、女性を食べたクマを殺して毛皮だとかを持ってきた
敵討なのはそうなんだけど
クマってのは神様だから集落の人から大バッシングを食らった

12 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:11:56.89 ID:r+I/e64e0
神様の祟りを恐れた人たちが
フーライ様を縛り上げて、生贄にするために山の中に放置した

案の定、クマがフーライ様の周りに来て
襲いかかってきたところで、フーライ様は諦めてしまった
でも、そのクマはフーライ様を食べないで、話しかけてきた

「お前には、死ぬよりも苦しい罰を与える」

って言って、そのクマはフーライ様を縛っていた縄を噛みちぎって立ち去ったらしい

14 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:20:26.37 ID:r+I/e64e0
それから、フーライ様は自分の集落に戻ったんだけど
そこでは、やっぱり集落の人にボロクソ言われて
弁明の余地なく、フーライ様はその地を去ることにした

それからフーライ様は、各地を渡り歩いては色んなことを勉強して
何十年かに一回、その地に戻ってきては
新しい技術だとかを伝えてきたらしい
その時はもちろん身分を隠していたようで
最初のうちは、大人はみんな自分のことを知っているから
子供とかにこっそりやり方とかを教えていたらしい

15 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:29:20.42 ID:r+I/e64e0
ここまでが聞いた話です

それから長い間、そういうことが続いて、
ひいばあちゃんが子供の頃に来てからはフーライ様は
まだ戻ってきてなかった

結局、ひいばあちゃんが生きてる間にフーライ様は来なかった

16 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:31:47.10 ID:GscTVG0y0
フーライ様はクマのせいで不老不死になったってこと?

19 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:36:25.71 ID:r+I/e64e0
>>16
そうみたいだね
クマっていうか神様なんだと思うけど
アイヌにとってクマは神様の化身?だから
その神を殺した罰に、生き続けて苦しみ続けろ
ってってことだと私は勝手に解釈してるよ 

17 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:33:05.88 ID:aFytzROhO
生まれも育ちも葛飾柴又

19 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:36:25.71 ID:r+I/e64e0
>>17
それはフーテンや

18 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:34:15.13 ID:r+I/e64e0
ちょっと時間は進んで、私が小学生の時

私の地元では、お盆の時期からは山に入っちゃいけないって言われてた
その時期は、山が一番力を使う時期だから
山に入ってしまうと、山に吸収されて戻って来られなくなるかららしい

まぁ、実際はクマが冬眠に向けて食べ盛りだから危ないってことだと思う

20 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:39:34.12 ID:r+I/e64e0
小学生の時、ほんの肝試し的な感じで仲の良かった友達とで山に入ったことがあった

その辺になってる桑の実とかコクワとか食べながら
全然大したことないじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
とか余裕こいて歩いてた

ちょっと開けたところでひとしきり遊んで
そろそろ帰ろうかってなって異変に気づいた
さっきまで見えていた麓の家とかが見えなくなってた
暗いわけじゃないのに、木しかなくなってた

21 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:47:01.03 ID:r+I/e64e0
山と下る方向にいくら歩いても出られなくて
もうみんな泣きながら歩いてた
最終的に、もう歩くのをやめてみんなで座り込んで泣いてた
帰れなくなって、夜になったらクマに食べられてしまうって

そうしてから10分も経たないうちに、近くで草が揺れる音がした
みんな一瞬静まり返ってそっちを見た
近づいてくる音はするけど草も揺れないし姿も見えない
もうみんな怖すぎて声もでなかった
ちな私はもらしてた

22 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:55:36.89 ID:WRuzkFEl0
それでそれで

23 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 20:57:59.93 ID:r+I/e64e0
そしたら、音がしてたのとは違う方から
大きい影が出てきて
「ほら、お前ら何しとる」
って話しかけてきた

その影は大きくて、ほぼクマだった
毛むくじゃらで大きくて、クマそのものに見えた

でもよく見てみると、人の顔をしていて
ヒゲとか眉毛とか毛がすごい、大きい男の人だった

その人に連れられて歩いて行くと、なんとはなく山を出られて
もう山に入るなと叱られた

25 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:01:01.95 ID:r+I/e64e0
みんなそのままそこで別れて帰宅したんだけど
その大男はすぐに山に戻って行ってた

それを帰ってから親に話すと
山に入ったことは怒られたには怒られたんだけど
それより、その男の方に興味が行っていて
フーライ様じゃないのか!?って言って
どこかに電話してじいちゃんと父さんは二人で慌てて出かけていった
ばあちゃんは、怖かったなぁとか、フーライ様が助けてくれたから
今度あったらお礼言わないとね
とか言ってた

27 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:04:49.19 ID:r+I/e64e0
結局、じいちゃんと父さんは数時間後に戻ってきて
ばあちゃんと母さんと4人でちょっと話をして
母さんを残して、3人は公民館に出かけていった
なんでも、フーライ様を迎える準備をしに行くらしい

母さんは残って、私と弟を寝かしつけて
それから向かったようだった

28 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:07:21.25 ID:r+I/e64e0
それから、一週間くらい昼夜問わず公民館で宴会が開かれた
昼間は仕事があるから全員ではないけど
必ず何人かはいるようにして料理も切らさないで
いつフーライ様が来てもいいようにしてたらしい
私たちも、学校帰りに寄って料理を食べたりした

その時、フーライ様が来たのかは覚えてないけど
なんか近所中がとても賑わってた記憶がある

29 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:09:17.84 ID:r+I/e64e0
中途半端かもしれないけど
これで一応終わりです

31 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:14:55.66 ID:a9KNhZOY0
何でばぁちゃんピンピンしてたのに1週間前から死ぬって言ってたの?

32 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:21:22.31 ID:r+I/e64e0
>>31
なんか、おとうさん(ひいじいちゃん)が迎えに来たって言ってたような気がするけど
そのへんはよくわかんない
死因としては老衰だったと思ったけど

33 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:47:01.06 ID:Ad4rpHK40
貴重な体験をしたな
ちょっと羨ましい

34 :名も無き被検体774号+ 2014/02/05(水) 21:51:16.18 ID:jkAlZoM+0
アイヌって事は北海道だよね

35 :名も無き被検体774号+ 2014/02/06(木) 05:13:58.65 ID:8qe2/C0V0
面白いっていうか興味深いお話だね

36 :名も無き被検体774号+ 2014/02/06(木) 21:33:40.57 ID:Uinp72Ve0
このオチも無いけど不思議な感じの話って結構好き

 


転載元:地元の不老不死の人の話
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1391597108/




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209 :可愛い奥様 :2014/02/25(火) 16:20:55.34 ID:goLanC800
以前、ここにも書いたけど
自宅横に慰霊碑と治水の神様の石があるの
で、去年自治会長が変わって神様の石を移動させたんだけど
移動した途端に深夜の物音が無くなった
バタバタバタって子供が走り回る音が時々してたのに
この土地の所有者の方が亡くなる前に
神様の石だけは移動しないで、と言っていたんだけど
願い虚しく手入れが面倒という理由で移動
きっと神様どっか行っちゃった


210 :可愛い奥様 :2014/02/25(火) 18:13:08.90 ID:obbXcOPR0
>治水の神様の石
そういうものが有るということは、かつて水に縁があり
地形的に暴れ川だったり氾濫があったりでソレを鎮めるための祀り石で
水による犠牲者が出た歴史があるための「慰霊碑」なんだろうか

その石を撤去したから「鎮め」が出来なくて水難事故が有ったとかならともかく
「子供が走る音が止んだ」というのはちょっと合点が・・・。
実は違う理由で建てられた石なのでは無いのだろうか。
慰霊碑と同様の意味で水難で亡くなった子の碑だった、とかね。
それがいつの間にか「水神さま」の石に語り伝えられてたとかなら考えられる

曰く付きの石や碑が建立当時とは違う意味合いで伝承されるのは多いことなので


213 :可愛い奥様 :2014/02/25(火) 22:34:43.52 ID:EHKw33do0
>>209 自治会長にそんな権限あるの?
昔から住んでる人達も反対しなかったの? なんか神様がかわいそう・・


214 :可愛い奥様 :2014/02/26(水) 00:51:54.80 ID:ox8v5m0Q0
>>213
そのうち何かあるパターンに嵌ったんですよ
それはその人の因果。
知ってる人もいたけど、何も言えないというか言わなかったのかも。
多分、自分には出ないと思いますけどね。





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160 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2009/05/06(水) 18:20:55 ID:t3CF7nuR0
友人の話。

「うちの本家は、○○の山奥にあるんだけどね。
 そこの地頭っていうか結構大きな家だったらしいの。
 でね、江戸時代まで遡るんだけど、そこの御先祖様が雷様と出会ったっていうのね」

「納屋で縄打ってると、ドーンと大きな音が裏の畑でしたっていうのね。
 御先祖様が慌てて畑に向かうと、肌の真っ黒い大きな男の人が倒れてたって。
 どうしたの?って尋ねたら、おかしなことを言うわけ。
 『いやいや、菜を駄目にしてスマンスマン』
 『うっかり足を踏み外して、つい下まで落ちてしもうた』
 ってそんなことを言ったんだって」

「どこから落ちたの?って聞いたらその人、空を指差して苦笑したんですって。
 あぁこりゃ雷様だって気が付いて、失礼があっちゃいけないって思ったそうで。
 でも先方えらく腰が低かったみたいで、
 『迷惑を掛けた。何か詫びが出来ないか?』
 そう聞いてきたっていうのね。
 そんな詫びなんてって恐れ入ったらしいんだけど、『どうしても』っていうから、
 では稲光が私どもに落ちないようにして下さいって、そう答えたんだって」

「すると雷様が言ったんだって。
 『狙って落としている訳ではないからそれは難しい』
 『代わりに今度から、天が鳴ったらあすこの草で織った幕の下に入ると良い』
 『アズマ(雷)が避けて通るから』
 そう言って別れを告げてから、山を滑るように登って見えなくなったっていうのね」


161 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2009/05/06(水) 18:21:40 ID:t3CF7nuR0
「それで、その草っていうのが麻だったのね。
 だから昔は、うちの地方じゃ麻で蚊帳を作ってたんだって。
 で雷が鳴ったら、その下に逃げ込んでいたんだっていうの」

それで、そんな代物を前掛けにしてるって訳ですか?
私の目の前にいる彼女は、制服の上に首から変わった前掛けを提げていた。
自分で細工したのか、細かい目で織り込まれた網が、丁寧に縫い込まれている。

「そうなの。私の仕事ってパソコン業務が多いのね。
 雷除けの蚊帳ならば、有害な電磁波なんかも防ぐんじゃないかと思うのね」
真面目な顔できっぱりと、彼女はそう宣った。



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