【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 悪霊



A、B、Cの三人が、卒業旅行でAの別荘に遊びに行った。
別荘から帰る前日、夜遅く三人で話をしていると、突然1本の電話が。
Aが言うには、昼間に地元の女の子と知り合い、この別荘の電話番号を教えたとのこと。
Aは二人にからかわれながらも受話器を取った。

『あなた……キュルキュルキュル……でしょ?』

その女性とは違うらしいと思ったAは、「どなたですか?」と尋ねたが、
受話器からは『あなた……キュルキュルキュル……でしょ?』と繰り返されているだけ。
気味が悪くなったAは電話を切った。
誰だったのかと尋ねる二人に、Aは電話のことを話した。
「女の声で、ずっと『あなた……キュルキュルキュル……でしょ?』って言ってるんだよ。
まるでテープの早送りみたいにキュルキュルって……」
皆何か気味の悪いものを感じたが、結局はいたずら電話だということに落ち着いた。

帰る当日、Aは別荘に残るといい、BとCは自宅へと戻った。

その夜、Cのもとへ1本の電話が。
それは、Aが海で溺れて死んだという知らせだった。

それから1年がたち、CはしだいにAのことを忘れていった。

そんなある日、ほとんど連絡のなかったBから、Cに電話がかかってきた。
懐かしい友人からの電話に喜ぶCだったが、Bはどうも気分がすぐれない様子だった。

『なあC、海に行った時のこと覚えてるか?あの時、Aに変な電話がかかってきただろ』
「ああ、そういえばあったな」
『あの電話、俺の所にもかかってきたんだ……』
「何だって!?」
『俺、死ぬのかな……Aはあの電話の後死んだだろ……?』
「そんなの偶然だよ。そうだ、久しぶりに会わないか?」
『そうだな……会おう』

待ち合わせの日、先に着いたCはBを待っていたが、Bはなかなか現れない。
心配したCはBに電話をしてみるが、誰も出ない。
結局その日、Bは待ち合わせ場所に現れなかった。

数日後、CはBが待ち合わせ場所に来る途中、交通事故にあって死んだことを聞いた。

それ以来、電話に出ることが恐ろしくなったCは、
電話がかかっても留守電を通すなどし、直接電話に出ることをしないようにした。
数ヶ月がたっても特に何も起こらず、Cも電話のことを忘れかけていた。

ある日、Cは最近できた彼女と電話で話していた。
Cは彼女との長電話を楽しみ、翌日遊びにいく約束をし、電話を切った。
しかし、受話器を置いて、すぐに再び電話がなった。
Cは彼女が何か言い忘れたのだろうと思い、受話器を取った。

『あなた……キュルキュルキュル……でしょ?』

Cは焦った。あの電話だ……!
「おい、誰なんだ!?いたずらはやめろ!」
『あなた……キュルキュルキュル……でしょ?あなた……キュルキュルキュル……でしょ?あなた……キュルキュルキュル……でしょ?
あなた……キュルキュルキュル……でしょ?あなた……キュルキュルキュル……でしょ?あなた……』
Cは怯えながらも、電話を切ったら自分も死ぬと思い、ずっと受話器を握り締めていた。

何時間が経っただろうか、気がつけば空も白み始めている。
さすがにCも限界だった。
しかしその頃から、電話の『キュルキュルキュル』というテープの早送りのような部分が、徐々にゆっくりとなっていった。
『あなた……キュルキュルキュル……でしょ?あなた……キュルキュルキュル……でしょ?あなた……』
『キュルキュルキュル』の部分は、少しずつ人の声へと近づいていく。
そして、とうとうはっきりと声が聞こえるようになった。

『あなた……死にたいんでしょ?』

「俺は死にたくない!死にたくない!!」
Cがそう叫んだ瞬間、電話は切れた。

Cはそれからも、元気に暮らしているらしい。



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864 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/30 21:02
カンボジアにて、男性が眠っていたところ、夢の中に4人の悪霊が出現、
悪霊たちは彼に供物を求めるも、持ち合わせの鶏肉やカモ肉が無かったため、
ペニスを横に振って断ったところ、目が覚めてからペニスを切断してしまったとのこと。
警察の調べによれば、今回悪霊の犠牲者となったソウン・ネイ氏(33)の話では、
まず夢の中に4人の悪霊が現れ、供物を求めるも、男性はペニスを横に振って
食べ物が無い事をアピール。
そして「悪霊たちよ、私にはお前達に捧げるべき鶏肉やカモ肉はない。」と訴えたという。
しかし、ソウン氏は更に「もしも何でもいいならば、私のペニスを食べるがよい」
と話したところ、悪霊たちはうなづいたのである。
そして目を覚ましたソウン氏は肉切り包丁でペニスを切断、その後、
プノンペンの病院に運ばれたという。
「本当に、生きていることが奇跡ですね。」警察は語った。
事件が起こった同地域では昔から悪運を払いのけるために死者に鶏肉や鴨肉、
ケーキなどを捧げる伝統があるとのこと。







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579 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:45
これから僕が書くことは、むかし出版社に勤めていた親父がある人に書いてもらった体験談ですが、
ある事情でお蔵入りになっていたものです。


580 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:46
できることなら、霊だとかそういうものには二度と触れずに、このまま後生を過ごそうと思っていたのですが、
ここに記すことによって、あの頃の私のような向こう見ずな人々を自粛させる事ができるのなら、
あの時の償いができるのではないか、またこの忌々しい傷跡が消えるのではないか、と思ったしだいであります。


1979年8月14日の事です。
私は21歳で、若さと好奇心にあふれる学生でありました。
その年の5月3日、私は中学時代からの友達であった井上、村山、井出(すべて仮名)とともに、
実家からそう遠くはない、UFOが出没することで有名な山に登ったのですが空振りに終わり、
「今度こそは」という想いでこの調査旅行を計画いたしました。
しかし、何を思ったのかUFOが現れなかった時のための二足のワラジということで、
当時流行っていた降霊陣というものを、左の腕の付根(ちょうどBCGのあたり)に描いていったのです。


581 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:46
20時に実家近くで彼らと落ち合い、私の運転する車で南に走ること2時間、
当時バイトの先輩に教えてもらったとある村へと辿り着きました。
その村というのは私の母方の祖母の村の隣、といっても海抜では1Km近くも上にあり、
当時その村に登るための道は2本しかありませんでした。
そのうちの1本が私の祖母の家の前を通る道なのですが、
道幅は2M程しかありませんし、もう1本の道よりも山奥に入ったところなので、ほとんど利用している人はいません。

私達は休憩がてらに祖母の家に入ったのですが、
(祖母はすでに亡くなっており、祖父は母の姉が引き取ったため家は事実上空き家。
 鍵はどうした、思われる方もいるでしょうが、昔の家の扉は心張り棒をかましているだけなので針金で簡単に開きます)
もちろん駐車場などはないので
(家の隣には空き地があるのですが、
 昔から住人が病気になったり、商売に失敗したりなどで持ち主がころころと代わる、いわく付の土地だったので)
こんな夜中には誰も通らないだろうと思い、車を道に止めたまま缶ビールをちびちびと飲み交わしていました。


582 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:47
この家は真正面(出入り口)と真後ろを山に挟まれているのですが、真正面はすぐに道路になっており、
道の向こう側にぽったん便所と五右衛門風呂があるのですが、
その隣にはお墓があるために、日が暮れてからトイレに行くのは少し勇気がいることなんです。
そのうえ、その頃には上の家も下の家も無人になっており、外灯もほとんどなく、
明かりといえば山の切れ目から見える満天の星空だけなのですが、生憎の曇り空で辺りは闇に包まれていました。

ちょうど1缶目を飲み終えた時、村山が小便に行くと言い、靴をはき出ていきました。
と同時に駆け込んでくるやいなや、バシンと扉を閉め、心張り棒までかけてしまったのです。
あまりの彼の激しい行為に、こちらも不安になりなりました。
肩で息をついている彼をなんとかなだめ、「なんかあったん?」と聞くと、
彼は青ざめた顔で「そっ、そこの・・・電柱の・・・所に人が・・立ってた」と、歯をガタガタさせながら言うんです。
もちろんこの場所では、この時間に人がいることはいささか奇妙ではありますが、
「あれは絶対幽霊やと思う・・・なんかボーッと光ってて、輪郭がはっきりしてへんかったんや」
と言う彼の言葉に恐怖を感じ、誰も確認には行けなかったんです。


583 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:49
「ほら、なんかの宗教か何かで、白い服着て、ほら貝持ってる奴らおったやん。
 あんな感じのおじさんやねんけど、真っ直ぐこっち見とって目合ってもおた」
彼の説明を聞きながら、昔祖母や母から聞いた話と照らし合わせてみましたが、そんな人は何処にも出て来ません。
話し合いの結果、明るくなるまではこのままここに居ようということになりました。

初めのうちは皆怯えを隠せず、物音なんかにも過敏に反応していましたが、
時が流れ、酒が入ると、しだいに冗談を言っては笑い声が漏れるくらいになりました。
しかし、時刻が2時を少しまわったときです。
出入り口とは反対側の山側の部屋の窓が、コツ・コツ・コツと叩かれる音が聞こえてきたのです。
山と家との間には深い谷がありますので、人の仕業によるものではありません。
私は震える友達を安心させるために、「どうせ蛾か何か虫がぶつかってるだけやって」と言ってはみたものの、
それはあまりに規則正しく何度も何度も繰り返されたため、『何か』によってなされているものだと確信いたしましたが、
歩いていってカーテンを開けて確認するほどの勇気は持ち合わせてはいませんでした。
今日はなんて日や、と思っていると、その時にようやく降霊陣のことに気付き、みな台所で洗い流しましたが、
窓を叩く音は止むどころかますます激しくなりました。
それどころか唸り声のようなものまで聞こえてきます。
それはなんというか、まるで火あぶりにされている人が放つ断末魔のようで、
はっきりとは聞き取れませんでしたがこんな風に言っていました。
「なんで、はなしたんや。何でやぁ」と。


584 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:49
薄い窓ガラスでありますから、このままでは破られてしまうのではないかと思い、
ここから離れようと決意し、私は皆のポケットにあるものを詰め込みました。
「ええか、いち・にの・さんで扉あけたら、いっきに車に乗り込むで」
エンジンがかかるまでの一瞬がとてつもなく長く感じられました。
エンジンがかかるとアクセルを目一杯踏み込み、走り出しました。

どうらや幽霊が憑いてきている様子もなく、
このまま山を登り続ければ20分たらずで当初の目的地の村に着くはずだったのですが、
どこをどう間違えたのか、車はすっぽりときりひらかれた場所にでたのです。
草がひざ下くらいにまで伸び、長年ほったらかされているようでした。
左手は山で奥と右手は崖になっており、まるで袋小路のような所でした。
そういえば昔祖母から、このあたりに戦時中に使われていたヘリポートがあると聞いた事がありましたが、
どうやらここがその場所のようです。
しかたがないので引き返そうと思い、Uターンするために車を山側まで進め、バックしようとしたのですが、
ギアがチェンジできず、しばらくカチャカチャやっていると、
突然車がスルスルと後ろ向きに、まるで引っ張られるように谷に向かって進んでいるのです。
とてつもない恐怖に焦りながらも、何とか私たちは車外に飛び出すことができました。


585 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:50
ガラ・ガラ・ガラ・ガラ・・ガッシャーンと、車のつぶれる音がしました。
突然の出来事に呆然としていると、「たすけて」と井上の声がしました。
後部座席に座っていた彼は脱出が一瞬遅れたのでしょうか、
今にも崖から落ちそうなところをなんとか草にしがみついていました。
私の思考力はもはやなにも考えられなくなっていました。
他の二人同様、私も腰が抜けていましたが、なんとか井上の所まではっていき、彼の手をしっかりとつかみました。
私は彼に「しっかりせい。はいあがってこい」と言ったのですが、
彼は「あかん。あいつにあしひっぱられとる」と今にも泣き出しそうでした。
しばらくこの状態が続きましたが、私も恐怖のためか腕に力がはいらず、徐々に彼の手が抜けていきそうになりました。
正直、「もうあかん」と思い、心の中では彼に謝っていました。
その時、あの男の声が私の耳元でこう言ったのです。「なんでやぁ」と。
すると不思議な事に、私は恐怖よりも「なに糞が」という気持ちの方が強くなり、
「絶対井上を離したらあかん、ここで離したらきっとこいつみたいになってしまう」と思い、無我夢中で腕に力を込めました。


586 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:51
しかし、あいつも執念深く、今度は私の腕を肘から手首にかけて、鋭い爪のようなもので引っ掻いています。
血が流れ出しましたが痛みはありません。
ただ、何か彼の憎しみのような、悲しみのような感情が、私に伝わってきたように思います。
そこへ村山と井出がなんとかかけつけてくれ、
私が家で彼らのポケットに詰め込んだ塩を私たちの方へふりかけてくれたのです。
「ギィイヲーー」という叫びが聞こえたのと同時に井上の体は軽くなり、ひっぱりあげることができました。
安堵感から体の力が抜け、私達は草の上に仰向けに寝転び、しばらく空を眺めていました。
東の空がうっすらと明るくなりはじめていました。

太陽が完全に昇りきった頃、ようやく私たちも動けるようになりました。
これからどうしようか悩みましたが、地面にはタイヤの跡もなく、こんな話は誰も信じてくれないだろうと思い、
山を下り、バスで帰宅しました。


587 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:53
帰路の途中、とある陰陽師のかたに念のためのお祓いをしてもらったときに聞いたのですが、
私たちが腕に書いた降霊陣は月が陰のときには有効だが、陽のときには悪霊を呼んでしまうらしいです。
ただ、その陰陽師が言うには、
「悪霊というのは、自分を悪霊にした悪い人間に復讐するために、成仏できずにいるんだよ」ということです。

この一件以来、私たちは遊び半分で心霊スッポトなどに足を踏み入れることをやめました。
誰も眠っているところを叩き起こされたくはないでしょう?
それに、もしそんなことをしようもんなら、あれから十数年たっても消えることのないこの腕の傷が疼きますから・・・





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579 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:45
 
これから僕が書くことは、むかし出版社に勤めていた親父がある人に書いてもらった体験談ですが、
ある事情でお蔵入りになっていたものです。


580 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:46
 
できることなら、霊だとかそういうものには二度と触れずに、このまま後生を過ごそうと思っていたのですが、
ここに記すことによって、あの頃の私のような向こう見ずな人々を自粛させる事ができるのなら、
あの時の償いができるのではないか、またこの忌々しい傷跡が消えるのではないか、と思ったしだいであります。


1979年8月14日の事です。
私は21歳で、若さと好奇心にあふれる学生でありました。
その年の5月3日、私は中学時代からの友達であった井上、村山、井出(すべて仮名)とともに、
実家からそう遠くはない、UFOが出没することで有名な山に登ったのですが空振りに終わり、
「今度こそは」という想いでこの調査旅行を計画いたしました。
しかし、何を思ったのかUFOが現れなかった時のための二足のワラジということで、
当時流行っていた降霊陣というものを、左の腕の付根(ちょうどBCGのあたり)に描いていったのです。


581 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:46
 
20時に実家近くで彼らと落ち合い、私の運転する車で南に走ること2時間、
当時バイトの先輩に教えてもらったとある村へと辿り着きました。
その村というのは私の母方の祖母の村の隣、といっても海抜では1Km近くも上にあり、
当時その村に登るための道は2本しかありませんでした。
そのうちの1本が私の祖母の家の前を通る道なのですが、
道幅は2M程しかありませんし、もう1本の道よりも山奥に入ったところなので、ほとんど利用している人はいません。

私達は休憩がてらに祖母の家に入ったのですが、
(祖母はすでに亡くなっており、祖父は母の姉が引き取ったため家は事実上空き家。
 鍵はどうした、思われる方もいるでしょうが、昔の家の扉は心張り棒をかましているだけなので針金で簡単に開きます)
もちろん駐車場などはないので
(家の隣には空き地があるのですが、
 昔から住人が病気になったり、商売に失敗したりなどで持ち主がころころと代わる、いわく付の土地だったので)
こんな夜中には誰も通らないだろうと思い、車を道に止めたまま缶ビールをちびちびと飲み交わしていました。




582 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:47
 
この家は真正面(出入り口)と真後ろを山に挟まれているのですが、真正面はすぐに道路になっており、
道の向こう側にぽったん便所と五右衛門風呂があるのですが、
その隣にはお墓があるために、日が暮れてからトイレに行くのは少し勇気がいることなんです。
そのうえ、その頃には上の家も下の家も無人になっており、外灯もほとんどなく、
明かりといえば山の切れ目から見える満天の星空だけなのですが、生憎の曇り空で辺りは闇に包まれていました。

ちょうど1缶目を飲み終えた時、村山が小便に行くと言い、靴をはき出ていきました。
と同時に駆け込んでくるやいなや、バシンと扉を閉め、心張り棒までかけてしまったのです。
あまりの彼の激しい行為に、こちらも不安になりなりました。
肩で息をついている彼をなんとかなだめ、「なんかあったん?」と聞くと、
彼は青ざめた顔で「そっ、そこの・・・電柱の・・・所に人が・・立ってた」と、歯をガタガタさせながら言うんです。
もちろんこの場所では、この時間に人がいることはいささか奇妙ではありますが、
「あれは絶対幽霊やと思う・・・なんかボーッと光ってて、輪郭がはっきりしてへんかったんや」
と言う彼の言葉に恐怖を感じ、誰も確認には行けなかったんです。


583 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:49
 
「ほら、なんかの宗教か何かで、白い服着て、ほら貝持ってる奴らおったやん。
 あんな感じのおじさんやねんけど、真っ直ぐこっち見とって目合ってもおた」
彼の説明を聞きながら、昔祖母や母から聞いた話と照らし合わせてみましたが、そんな人は何処にも出て来ません。
話し合いの結果、明るくなるまではこのままここに居ようということになりました。

初めのうちは皆怯えを隠せず、物音なんかにも過敏に反応していましたが、
時が流れ、酒が入ると、しだいに冗談を言っては笑い声が漏れるくらいになりました。
しかし、時刻が2時を少しまわったときです。
出入り口とは反対側の山側の部屋の窓が、コツ・コツ・コツと叩かれる音が聞こえてきたのです。
山と家との間には深い谷がありますので、人の仕業によるものではありません。
私は震える友達を安心させるために、「どうせ蛾か何か虫がぶつかってるだけやって」と言ってはみたものの、
それはあまりに規則正しく何度も何度も繰り返されたため、『何か』によってなされているものだと確信いたしましたが、
歩いていってカーテンを開けて確認するほどの勇気は持ち合わせてはいませんでした。
今日はなんて日や、と思っていると、その時にようやく降霊陣のことに気付き、みな台所で洗い流しましたが、
窓を叩く音は止むどころかますます激しくなりました。
それどころか唸り声のようなものまで聞こえてきます。
それはなんというか、まるで火あぶりにされている人が放つ断末魔のようで、
はっきりとは聞き取れませんでしたがこんな風に言っていました。
「なんで、はなしたんや。何でやぁ」と。


584 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:49
 
薄い窓ガラスでありますから、このままでは破られてしまうのではないかと思い、
ここから離れようと決意し、私は皆のポケットにあるものを詰め込みました。
「ええか、いち・にの・さんで扉あけたら、いっきに車に乗り込むで」
エンジンがかかるまでの一瞬がとてつもなく長く感じられました。
エンジンがかかるとアクセルを目一杯踏み込み、走り出しました。

どうらや幽霊が憑いてきている様子もなく、
このまま山を登り続ければ20分たらずで当初の目的地の村に着くはずだったのですが、
どこをどう間違えたのか、車はすっぽりときりひらかれた場所にでたのです。
草がひざ下くらいにまで伸び、長年ほったらかされているようでした。
左手は山で奥と右手は崖になっており、まるで袋小路のような所でした。
そういえば昔祖母から、このあたりに戦時中に使われていたヘリポートがあると聞いた事がありましたが、
どうやらここがその場所のようです。
しかたがないので引き返そうと思い、Uターンするために車を山側まで進め、バックしようとしたのですが、
ギアがチェンジできず、しばらくカチャカチャやっていると、
突然車がスルスルと後ろ向きに、まるで引っ張られるように谷に向かって進んでいるのです。
とてつもない恐怖に焦りながらも、何とか私たちは車外に飛び出すことができました。


585 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:50
 
ガラ・ガラ・ガラ・ガラ・・ガッシャーンと、車のつぶれる音がしました。
突然の出来事に呆然としていると、「たすけて」と井上の声がしました。
後部座席に座っていた彼は脱出が一瞬遅れたのでしょうか、
今にも崖から落ちそうなところをなんとか草にしがみついていました。
私の思考力はもはやなにも考えられなくなっていました。
他の二人同様、私も腰が抜けていましたが、なんとか井上の所まではっていき、彼の手をしっかりとつかみました。
私は彼に「しっかりせい。はいあがってこい」と言ったのですが、
彼は「あかん。あいつにあしひっぱられとる」と今にも泣き出しそうでした。
しばらくこの状態が続きましたが、私も恐怖のためか腕に力がはいらず、徐々に彼の手が抜けていきそうになりました。
正直、「もうあかん」と思い、心の中では彼に謝っていました。
その時、あの男の声が私の耳元でこう言ったのです。「なんでやぁ」と。
すると不思議な事に、私は恐怖よりも「なに糞が」という気持ちの方が強くなり、
「絶対井上を離したらあかん、ここで離したらきっとこいつみたいになってしまう」と思い、無我夢中で腕に力を込めました。


586 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:51
 
しかし、あいつも執念深く、今度は私の腕を肘から手首にかけて、鋭い爪のようなもので引っ掻いています。
血が流れ出しましたが痛みはありません。
ただ、何か彼の憎しみのような、悲しみのような感情が、私に伝わってきたように思います。
そこへ村山と井出がなんとかかけつけてくれ、
私が家で彼らのポケットに詰め込んだ塩を私たちの方へふりかけてくれたのです。
「ギィイヲーー」という叫びが聞こえたのと同時に井上の体は軽くなり、ひっぱりあげることができました。
安堵感から体の力が抜け、私達は草の上に仰向けに寝転び、しばらく空を眺めていました。
東の空がうっすらと明るくなりはじめていました。

太陽が完全に昇りきった頃、ようやく私たちも動けるようになりました。
これからどうしようか悩みましたが、地面にはタイヤの跡もなく、こんな話は誰も信じてくれないだろうと思い、
山を下り、バスで帰宅しました。


587 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/30 08:53
 
帰路の途中、とある陰陽師のかたに念のためのお祓いをしてもらったときに聞いたのですが、
私たちが腕に書いた降霊陣は月が陰のときには有効だが、陽のときには悪霊を呼んでしまうらしいです。
ただ、その陰陽師が言うには、
「悪霊というのは、自分を悪霊にした悪い人間に復讐するために、成仏できずにいるんだよ」ということです。

この一件以来、私たちは遊び半分で心霊スッポトなどに足を踏み入れることをやめました。
誰も眠っているところを叩き起こされたくはないでしょう?
それに、もしそんなことをしようもんなら、あれから十数年たっても消えることのないこの腕の傷が疼きますから・・・







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22:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 16:54:26 ID: ID:5hijEceW0

悪霊がとり憑くってのは、人格が壊れている人
人格ってのは、オーラってあるでしょ、オーラとして見えるのは
その人の思考、感情、霊性、体の状態まで、その人を映し出しているエネルギーの器だ
器が大きいとか小さいとかいうのは
実際その人その人で気の器の大きさが違う、その人の心の入れ物みたいなもん
オーラというのは卵型をしていて、前と上に厚く後ろと下がやや薄くなっている
オーラの一番外側、卵でいう殻の部分がしっかりしている人に
悪霊は憑かない(未浄化霊)もちろん守護霊さまなど霊格の高い存在は別


23:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 17:00:40 ID: ID:5hijEceW0

気の器の一番外側の境界があいまいな人
なんて表現したらいいか、表面がただれているというか散っていいる人に
心を病んでいる人が多い、大きな傷があるとか
感情的に不安点になると器が散ってしまう、感情の暴発=我を失うことに繋がる
魔が差すときも、感情が不安定なとき…

憑かれる、完全に器の中に入ってしまうほどだと
相当器が弱いし、表面が散りやすい、卵の殻が割れたら中身が危険なのと一緒で
卵の「殻」じゃなくて、殻の内側にある薄皮ほどしかないほど
うすーい人がいる、そういう人は自分以外の存在に入り込まれて操られやすい
器がしっかりしていないと、器を大きくすることができない
大人物になる人は強靭な器を持っている




24:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 17:06:07 ID: ID:5hijEceW0

器を通して宇宙のエネルギー?(天の気、磁力)を取り入れる
器がぜい弱でただれていたりすると、気を取り入れにくい
器が散った状態だと、気のネルギーは入って来ない
慢性的なエネルギー不足になっている人も多い
免疫力と一緒で、気の器が弱くなっている人に未浄化の霊が寄ってくる
その人のオーラの周りにびっしりひっついて、益々エネルギーが入って来ない
この状態の人の中にはいわゆる鬱病の人がいる、




26:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 17:13:49 ID: ID:5hijEceW0

器の強い弱いの差はなんだろう?と観察した結果わかったことは
自分を信じている人、自信がある人なんだよね、自己肯定感、自己信頼感

自己否定が強ければ強いほど、器がぜい弱だ、自分は駄目だぁ…という思いが
悪霊を呼び寄せる、
自己否定の感覚といっても意識の表層だけじゃないんだよね
自分の深い部分、深層意識の部分で自分を罰している人もいれば
過去の記憶から来るものもある、心の奥深くの感情は自覚し難い

まぁあれよ、悪いこと後ろ暗いことはしないことだよ
後ろめたさの感情や、罪の意識は心の奥でくすぶり続ける、そして自己否定の感覚に繋がる
一旦は完全に封じ込めることができたとしても
いつかは表面に上がってくるからね




27:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 17:19:56 ID: ID:5hijEceW0

勿論、邪悪な人には邪悪な霊が
器はぜい弱だけど、優しい人には悪霊と言っても、明確な悪意はなけど
結果的にその人にとって害になってしまう霊が憑いてしまう

悪霊にも色々いて、通り魔や殺人鬼のような凶霊から
隠微な悪意をもって人を不幸に導くような霊
別に悪意はないけれど、他人を巻き込んで結果、迷惑な霊と色々いるのよ
同じ波長の人に引き寄せられる




28:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 17:28:17 ID: ID:5hijEceW0

自己肯定の感覚、これがある人は幸せだ
運の強い人が多いし、素直な人が多い
親やじいちゃんばあちゃん、大人から可愛がられて適度に構われて育った人
周囲の大人から肯定的なメッセージをたくさん受け取った人は
「自分はOKだ」とう感覚が備わっている
子供を育てるとき、とくに叱るとき、やったこと自体を駄目だと叱っても
「お前は駄目な奴だ、何をやらせても駄目だな」的な叱り方は絶対にしない方がいい
人格が歪むから




29:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 17:40:33 ID: ID:5hijEceW0

しっかりした人格の器の人が、心霊スポットとかいわゆる障りある場所に行っても大丈夫
免疫力と同じで、心が弱っているとき、不安定な精神状態のときはやめた方がいいけどね
あと誰かを憎んだりすると、同じ波長の霊を寄せ付けやすい
すると、自分の中の憎しみが増してしまう、悪霊は負の感情を増幅する
我を失ったとき、自己否定自己卑下が強い時、器が破れているとき
悪霊がその人の内側(オーラの)に入り込んで、その人を乗っ取って操ることもある
通り魔事件の犯人が「殺せと言う声が聞こえた」などと言ったというようなことが
報道されることがあるが、実際そう言われているんだと思うよ
勿論人殺しをするような霊にとり憑かれるような人は、内側に相当量の怒りのエネルギーを抱えている人だ
考え方も相当捻じれている、なんでも他人のせいにする癖とか
被害妄想があったりする、正しい現状認知と自己観察と自己信頼
悪しき霊に操られないための自己防衛策




30:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 17:56:27 ID: ID:rsXjKmQVP

つまり悪霊が悪いのであって殺人犯は悪くないって事ですね
立派ですね^^




31:本当にあった怖い名無し : 2010/09/20(月) 19:44:57 ID: ID:bY0CImgk0

>>30
おいおまい、ねじれてるぞ。
気をつけれ。



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