【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

タグ:お祓い




ちょっと今から25年前の小学3年生だった頃の話を聞いてくれ
C村っていう所に住んでたんだけど、Tちゃんっていう同い年の女の子が引っ越してきたんだ。
凄く明るくて元気一杯な女の子だった
んで、このTちゃんは霊感が強いとかのレベルではないくらいに霊力とも言うべきものを持ってたんだ
正直、ここまで書いただけで近隣に住んでいた人なら「知ってる!」っていうくらい地元では有名な子だったよ
俺、同じクラスだったんだけど、小学3年生だとそんな話ウソって思うわけで俺ももちろん信じてなかった
で、Tちゃんが「じゃあみせてあげるよ」って事になって好奇心旺盛な男子がTちゃんの後をついて行った
その時俺は怖くて付いていけなかった
次の日、俺のクラスは大騒ぎ。
Tちゃんは一旦家に帰ってポラロイドカメラを持ってきて3枚の写真を撮ったそうだ
その全てに思いっきり鮮明に霊が写っていた
今でも鮮明に覚えている

一枚目:木の横でうなだれてる中年の男性
二枚目:顔がグニャグニャに見える甲冑姿の人
三枚目:叫んでいるような顔が画面一杯に写ってる奴

流石にこれを見せられては信じるしかない。
この一軒で男子からは大人気、女子からは怖がられる存在になってしまったんだ
もちろん男子の中にも怖がって近寄らない奴も相当数いたけどね・・・
でも、Tちゃんはそんなこと全く気にする様子もなく、本当に元気でよく笑う女の子だった
正直、俺もTちゃんの事が好きになっていた

このTちゃん、村はずれの一軒家に住んでたんだけど半径100mは一軒も家が建ってないような場所で
だいぶ打ち解けた男子が「何でこんな場所に家建てたの?」って聞いたのよ
Tちゃんは、「お母さんがここに住まないと悪いことが起こるから」と答えた
どうやらTちゃんのお母さんも凄い力ももっているようだった

164 本当にあった怖い名無し sage 2011/04/06(水) 12:37:44.60 ID:LgMPazjs0


その頃、おれんち借家だったんだけど家を建てる計画が出てて土地を探してたのよ
で、小学生の俺はTちゃん家の近くに住みたいとか思っちゃった訳で
村はずれに空き地あるよ!とか母に助言してTちゃん家の近くに家を建てさせようとしたんだ

それで母がその土地を調べてくれたんだけど
不思議な事にTちゃん家の周辺は全て県が保有する土地だったそうだ
んで、県に問い合わせてみたらあの土地を売る気は無いと断られたそうだ
県の保有する土地にTちゃん家のみ一軒
あの頃はダメなんだ位にしか思わなかったが、今考えるとおかしな話だ

この一軒を翌日Tちゃんに話したら
笑いながら「それはそうだろうね、ダメだよ!あそこに住もうとか考えたら」って言われた
正直、聞くまでも無く何かしらあるんだろうとは思っていたけど
こんな事になるとは夢にも思わなかった・・・・

Tちゃんの事が好きな男子が皆でTちゃん家に遊びに行きたいと申し出たのだ
Tちゃんは普段見せたことの無いような顔で「危ないから絶対ダメ!」と断った

しかし、どうしても行きたい男子(俺含む)は勝手にTちゃん家に隠れて行っちゃおうということになり
学校帰りに皆で向かったんだ
最初に驚いたのはTちゃん家を中心に大きくトゲトゲのついた金網がはりめぐされ、
Tちゃん家へ向かう道以外に進入経路が絶たれていたことだ。
Tちゃんに隠れて家に行くのが目的だった俺たちは、道以外の場所から入ろうと言う事になり
金網をよじ登ってTちゃん家の裏側に回りこむようにTちゃん家に向かった

175 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/06(水) 14:59:17.95 ID:LgMPazjs0


地面は土に小石が沢山混ざったような感じで草一本生えてなかったのが印象に残ってる
多分丁度金網とTちゃん家の真ん中位まで歩いた時
一緒に来た男子の一人が悲鳴を上げながら走り出した
それにつられる様に俺も含め全員その男子の後を追う
金網を傷だらけになりながら登って学校まで逃げた

最初に逃げ出した男子にどうしたのか聞くと
黒い霧みたいなものが俺たちを包み込もうとしてたらしい
結局その霧をみたのは一人だけだったが
その男子は俺たちの中では一番頭が良くウソを言うような奴じゃなかった
まぁ、それ以前にTちゃんに危ないと言われていたので疑う理由も無いわけだが・・・

次の日、学校でTちゃんに話そうとしたんだけど
俺らが話す前に凄い剣幕でTちゃんが怒り出した

「なにしてるのよ!!!」

初めて見るTちゃんの怒り顔だった
その後Tちゃんに言われるがまま授業を受けずTちゃん家方面に引っ張っていかれた
金網のより200m位手前で立ち止まり、ここで待つように言われる

1時間半位待ったと思う。
一人の女性が俺たちの前に来た。Tちゃんのお母さんだ
俺たちを見るなり「本当にごめんなさいね。大丈夫だからね。」と
正直凄く不安になるような事を言い出した。

そのままTちゃんのお母さんとTちゃん家へと向かう
家の壁にはお札みたいな楕円形の紙が沢山貼ってあった


176 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/06(水) 15:00:31.64 ID:LgMPazjs0

家に入ると白い衣装を着たTちゃんが正座していた
Tちゃんのお母さんは家に着くなりTちゃんに向かって
思いっきりビンタをして「あんた!何したかわかってるの?!」と怒声をあげた。
Tちゃんは鼻血を出しながらお母さんに「ゴメンナサイ。ゴメンナサイ」と
泣きながら謝っている。
「私じゃなくてこの子達に謝りなさい!」とTちゃんのお母さん(以下T母)が言って
俺たちに何度もTちゃんが「ごめんね。ごめんね。」と繰り返した

幼心ながら状況解らないし、悪いのは俺たちだし、大好きなTちゃんが鼻血を出しながら謝ってるのに
耐え切れず、皆大声を出して泣いてしまった

T母は何処かに電話を入れる
俺たちには聞こえない位置だったので何を話しているのかまでは解らない
その後、俺たち全員の家と学校へ電話を入れて、俺たち全員の母親と兄弟のいる人はその兄弟も呼ばれた

1時間位で全員が揃った。
どうやら県庁からも連絡が行った事を後から知る。

その後もう1時間位経った頃、Tちゃんと同じような服を来た20手前に見える女の人が到着する
その女の人が俺たちを見るなり「だいぶ持っていかれてますね・・・急ぎましょう」と言った
もう、何がなんだかわからず泣くしかなかった
俺の母親も泣いてるし怖くて仕方なかったのを覚えてる


177 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/06(水) 15:01:19.00 ID:LgMPazjs0


多分お払いだったんだと思うけど、TVで見るようなお払いとは全く違っていた
一言も喋らないし、正座したまま目を瞑って動かない
ただ、その間俺は意識が朦朧として耳の奥というか頭の中心からうなり声みたいな声が聞こえていた

やがて、そのうなり声がだんだんと大きくなっていき、最終的には聞こえなくなった
時間にして10分位だと思う

T母に「とりあえずこれで大丈夫ですが、お母さん達は残って下さい」と言われ
俺たちは午後からの授業を受けにTちゃんと学校へ戻った
先生には事情が伝わっていたらしく「大変だったな」と慰められたのを覚えてる

その次の日からTちゃんは人が変わってしまったかのように暗く無口になってしまった・・・
俺たちが話しかけても無視され、笑顔を見ることは一切なかった・・・
そして3ヵ月後、先生から転校した事を告げられる

俺たちは、自分がTちゃんをあんな風にしてしまったとずっと後悔の日々だった


小学校3年生編は以上です
実はこれを書いた理由は、昨日Tちゃんに25年ぶりに会いました
俺の母と元Tちゃん家に行ったんです
母の話だと2011年の4月~5月の間にもう一度集まるように言われていたそうです
そこで色々な謎が解けました。
文章打つの遅いので端折りますが、要望あるようなら夜にでも書いて見ます

所で楕円形のお札とか正座で尚且つ無言で行うお祓いについて知っているかたいませんかね?

218 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/06(水) 19:08:46.03 ID:LgMPazjs0
後日談と補足

去年の秋だったと思う。母から電話があり、4月4日実家に来いとの事
5日は会社休みをもらうように言われた
詳細は全く聞かされなかった。

4月4日
仕事終了後、2時間半かけて実家に帰宅
豪華な夕飯を出されたが何故帰って来いと言ったのかは教えてくれなかった

4月5日
朝4時半にたたき起こされる
出かけるから着替えろとの事
実は帰宅した際に駅で小学3年の時の友人と会っていたので何となく予想はしていたが確信に変わる

向かった先はやはりTちゃん家
しかし現地に到着してびっくりした
金網だった場所は高さ3M以上はあろうかというねずみ返しが付いた塀になっており
その上にはトゲトゲのついた鉄線が貼ってあった。
刑務所の壁にみたいな構造だ
嘘か本当か高電圧注意の看板まで付いてる
ちなみにあの事件以来、この場所に近づくことは禁止されていた
(禁止されてなくても近づかなかっただろうけど・・・)
道沿いに歩くと鉄で出来た門があり入り口にリクルートスーツの男性が立っていた
母が名前を名乗り、身分証明書を求められる。
本人確認が終わるとカギを開け「中にどうぞ」と案内された
俺の予想ではこの塀の真ん中にTちゃん家があるものだとばかり思っていたが
塀の中には全く何も無い。例の土に小石が混ざったような地面があるだけだった


219 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/06(水) 19:11:01.68 ID:LgMPazjs0


そこに3人の女性が記憶にある白い服着て立っていた
「○○君?」
俺の名前が呼ばれる。
一目見てわかった。Tちゃんだ
俺はどうしても謝りたくて真っ先にTちゃんに向かって
泣きながら土下座した

その後、10分もしないうちにあの時のメンバーが揃い
やはり皆考えることは同じようで真っ先に謝りに行っていた
土下座までしたのは俺だけだったけど・・・

なにより嬉しかったのはTちゃんが昔のように明るくいてくれた事だった

まず自己紹介がされた
3人の女性は、T母、Tちゃん、25年前にお払いをしてくれた女性の3人だった
3人とも世間で言う氏名ではなく何か凄い長い名前(戒名みたいな名前で自己紹介してました)

呼ばれた理由はこの土地の開放と俺たちの守護霊の供養

どういうことかというと、この塀で囲まれた場所には地厄(じんやく)と呼ばれる
土地に巣食う者がいました。
自縛霊の上位版とでもいいましょうか、その場所に足を踏み入れた者に不幸というか
ぶっちゃけ死んだり、神隠しにあったりさせる凶悪な奴らしいです

地厄を無に返すには半年近く地厄専門のお祓い師を置かなければいけないそうです
今回は県からの依頼でT母がその役に選ばれたみたいです
実際に地厄が無に帰るのは25年後。
その間にまた犠牲者が出ると、そこからまた25年後になるそうです


220 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/06(水) 19:12:41.55 ID:LgMPazjs0
 

本来であれば人間の六感で無意識に近づかないようにするそうなんですが
意識してそこに行こうとする気持ちが強い場合それを跳ね除けてしまうそうです

俺たちの場合は、多分全員Tちゃんの事が好きだっただろうから
それで押しのけてしまったんだと思う

ただ、黒い霧を見たというのは幻覚だったみたいです。
地厄は目を通して見ることが出来ないそうなので
六感か守護霊による警笛と恐怖心から来るものだそう。

事の発端はこの頃土地開発が進んでいて、その場所にも住宅街が出来る予定だった
最初は平らな土地では無く起伏の激しい森林だったそうだ
それを切り崩して土地をならして出来た場所だったんだけど
その作業中に行方不明者が二人出た
よく見ると古墳のような人工的な出っ張りがあったんだけど、それも一緒にならしてしまったみたいで
それを村の役人が聞いて地厄の可能性を示唆
県が買い取りを決めお払いを始めたそうです

これが驚いたのですが、俺たちの守護霊というべき者は俺たちの代わりに地厄に持っていかれたそうです
本来ならば俺たちが消されていた所を守護を変わりに捧げる形にしたのが
25年前のお祓いだったようです

221 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/06(水) 19:13:43.18 ID:LgMPazjs0
 

まず、土地の開放。
白衣装の3人が地面に座り足を広げ黙祷する
そうすると表現しづらいんだけど空気が変わると言うか地厄が消滅していくのが何となくわかる

次に守護の供養
これは前に見た正座で黙祷の状態
供養が終われば自然と新しい守護が生まれるそうです
(今まで守護霊無しでいたことが怖かったw)

これで全て終了ですが最後にちょっと小言を・・・・

Tちゃんの態度が変わったのは俺たちがTちゃんを好きでいたことがばれたからでした
同じ事が起きないように誰とも会話せず交流を絶ったそうです
正直、Tちゃんの事好きなのばれたのが一番きつかった。恥ずかしすぎるw







308 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 11:16:39 ID:cacaczYd0
お茶を習ってるんだけど、先生のお宅で何度も不思議なことがあった。 

毎年、初釜で、くじが当たれば袱紗や茶碗をもらえるんだけど、そのくじが当たる人が毎年わかる。 
お待合で、茶室に招かれるまで客同士新年の挨拶やらをしているときに、 
そのとき、『ああ、今年はこの人が当たる』というのがわかってしまう。 
ここ10年まったく外したことがないので、もう驚かなくなってしまった。 
ちなみに、一昨年自分も当たったんだけど(千家十職の品)、茶室に入った瞬間から自分が当たるとわかってしまった。 

普段は全く霊なんて見えないんだけど、先生宅に伺ったときだけは頻繁に見てしまう。 
あるとき、お稽古が始まる前に会記に目を通してたら、
背筋にビリっと電気みたいなものが走って、鳥肌がブワーっとたった。 
それで、ふと斜め後ろを見ると、着物の女性がすーっと通り過ぎていった。 
その女性が白く透けていたので、びっくりした。
お稽古の最中にお話を聞いていると、どうやら次の週に茶室のお祓いをするとかで、 
あの女性はお祓い前に逃げ出したのかな、と思った。 
別のお稽古の日にも、水屋で点前の準備をしていたら同じように背筋がビリッとしたので、 
後ろを向くと、 お殿様みたいな人が私に向かって頭を下げていた。 
声を出そうとしたら、消えてしまった。 すみません、人違いでしたか?と思ってしまった。 

地元の母も茶道をやってるんだけど、茶室で異様な経験をすることが多いらしい。 
茶室に縁のある家系なんだろうか。


309 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 12:44:06 ID:4yvzvfeQO
霊とか一度も見たことがないから、なんか羨ましいぞ。 

話しが出来たらいいのにね。 
お殿様、水屋で何してたんだろう。


312 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 15:15:02 ID:7DwBh59R0
前世で茶の師範とかしてたのかも。 
殿様に頭下げらられるってw


313 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 21:29:46 ID:cacaczYd0
>>309, 312 
お稽古場が、某戦国武将のお墓があるお寺のそばなので、もしかして迷い込んできたのかな?なんて思っていますw。 
なんで頭を下げていたのかは未だによくわからないのですが…。 
腹痛だったのかもしれません。 

すごく不思議なのは、私がそういう霊を見るようになったのは2年ほど前からで、 
先生が茶室のお祓いを始めたのも、丁度2年前からなんだそうです。
お祓いをしたのに霊が出るなんて、その祈祷師さんの腕に問題あるんじゃと思うんですけど、 
祈祷師さんの言う霊の特徴と私の見た霊の姿が、ピタリと符合するんですよね…。 
(先生の奥様を通して、祈祷師さんのお話を伺いました)
お祓いって霊を成仏させるためにするんじゃないんでしょうか。


315 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 00:39:37 ID:gSq4PVAn0
>>313 
見た霊の歩き方や服装や所作をしっかり観察してみてよ。 
ひょっとしたら現代の学説と違うこととかがあるかも。


316 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 01:16:23 ID:HOstlkjG0
>>313
腹痛?毒殺されたとかかな。前世があるなら前世がらみか、ご先祖が実は縁続きとか。
…でも、お払いを何回もしてるってことは、他の人も見てるんだよね。貴女や祈祷師以外で。 
ちなみにお寺は、どこも敷地を切り売りしてることも多いので、そこの下が(幽霊たちの)もと墓地、ってことはありうると思う。


320 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 05:58:47 ID:OgVPWbwo0
>>313 
お祓いをして、親和性を高めているのかもしれない。 
日本人的な霊の捉え方って 
4つの性格を霊が持っていて、
その性質がネガ方面に寄るとたたりを成したりよくないことが起こったりするし 
その性質をポジ方面に持って行くと(お供えをしたり)いいことをもたらす、みたいな感覚がある。 
(悪い事を成していた悪霊をなだめて祀ることでポジ方面に封じてあるのが「神社」) 
だから、お祓いをするなどをして霊を無害化した副作用で
ほいほい人前に出て来て挨拶するようになっちゃったのかもしれない。


321 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 08:27:08 ID:72hBaTMc0
308です。 

>>320さんの書き込みを読んで、あっ!と思ったのですが、 
見る霊は、皆さんなんとなく温かくて呑気そうな方ばかりです。 
見る直前は背筋がビリッとしたり鳥肌がたったりするのですが、 
見た後は、すごく血行が良くなって、お稽古中ずっと指先までぽかぽかです。 
なるほど、おっしゃるとおり"霊を無害化"しているのかもしれないです。 
年に2,3回お払いをしてもらっているそうですし(回数多いですよね?)。 

>>315 
皆さんお着物をお召しになっているので、(お殿様風の人は袴でした。) 
足があるかどうかよく確認できないんです…。 
けれども、足を使って移動しているようには見えませんでした。 
なんとなく、氷の上を滑っていくような感じです。 

>>316 
稽古仲間では、私以外の人で見た人はいないようです。 
ただ、先生が古いお道具を集めるようになってから、
襖が突然ガタガタ鳴り出したり、茶杓が床に転がっていたり、 
不審なことが相次いだので、奥様が怖がってお払いを頼んだそうです。 
先生は、まったく気にしておられないんですが…。




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13/10/24
これは大学生の頃、年末に帰省した時の体験談です。

私の地元はそこそこの田舎で、駅付近こそビルが多く立ち並んでおりますが、少し離れると田畑が多く広がっています。私の実家も田畑に周りを囲まれる、といった形です。

その日の夕方、確か夕飯よりは前だったと思います。私は某通販サイトで頼んだ品物の代金支払いのため、コンビニに行っていました。

代金の支払いだけだとちょっと迷惑かなと思い、缶コーヒーもついでに買って外へ出ました。猫舌なものでゆっくりコーヒーを飲みながら、手持ち無沙汰な感じで周りを見ていました。

新しい家がいくつか建っているものの、田畑が多く、昔と景色はそう変わりません。

と、稲刈りも済んでおり、稲の付け根の部分しか残っていない田に、人影?が見えました。犬の散歩か案山子だろうかとしっかり見直してみると、どうも違うようでした。

その時の私にはそれが何なのか判別が付きませんでしたが、それは「馬」だったのでしょう。判別が付かなかった、というのは遠目にはわからなかったということではありません。

顔のつくりが大体わかる程度の距離でしたから。それで、なぜ判別が付かなかったかというと馬としての原型を留めていなかったのです。

下半身と言うべきか、後半身と言うべきか、とにかく胴の後側半分が消滅したような形だったのです。そして顔は、目玉辺りから何か黒い液体のようなものが垂れているような感じでした。

怪談こそよく読みますが、生まれてこの方心霊現象のたぐいに遭遇したことのない私は、それが何なのかまったく分からず、コスプレか何かだとしても気味が悪いと思いつつ、飲みかけのコーヒーをゴミ箱に入れて急いで自転車で家まで帰りました。

途中、何度か振り返りましたが追いかけてくるようなことはありませんでした。

夕食時になり、母親に対し地元の怪談話について聞いてみました。もしかしたら心霊系の話かも…と期待や興味が恐怖より大きかったのだと思います。

例の馬については母親に心配させたくないという思いからか、話しませんでした。母の知っている話で関係のありそうな話はありませんでした。

「自殺のあったマンションで霊が出る」

「山の方にある〇〇会社の社宅は以前病院だったのでヤバい」

「近くに行くと無性に首を吊りたくなる木」

という感じのラインナップで、これはこれで興味を惹かれますが、実際行くと怖そうなので行きたくはないです。

今思い返せば母親は市内とはいえ今の家に嫁いで来た身、地元の話はあまり詳しくなかったのかもしれません。それから夜までは特に何もありませんでした。

奇妙な体験で妙な物だとは思いつつも、もう一度同じ場所まで確かめに行く勇気もなく、いつも通り二階の自室でゲームをしたりネットサーフィンをしていました。

すると実家で飼っている犬が、

「クゥーン、クゥーン」

と鳴き始めました。野良猫か野良犬でも来たのかと思っていると、鳴き声に別の音が交じります。

「ドン、デン、ドン」

と、和太鼓の音です。おかしい、と私は思いました。

私の地元では神輿(みこし)と太鼓を使った祭があり、祭の前や期間中は街のあちこちで太鼓の音を耳にします。しかし、祭の開催時期は秋なのです。

それに祭の期間内でなければ直前の時期の練習も近所迷惑なので夜までやりません。

私には、その音がだんだん近づいているように感じられました。遠くで聞こえるような音から、身体に響いてくるような音となっていきます。

そこまで大きな音になっても、別の寝室の母親が起きた様子がないのも不可解でした。

(中学生のころまでは、夜起きて少し物音を立てていると起きてきて怒られていたので)

私はカーテンを少し開け、外を見ました。家の周りの街灯は少なく、何も見えないはずでした。庭に紫にぼんやりと光る何かがありました。

光っているというよりは、それの周囲がランプのような紫の光で照らされているようでした。そして、照らされている物は先ほど見た「後ろ半分のない馬」でした。

私はすぐにカーテンを閉め、窓と逆側の壁際に座り込み、きょろきょろと部屋を見回しました。その馬が窓から入ってくるのではないか、と思えてならなかったのです。

太鼓の音はずっと鳴り続けていました。家の周りをあの馬がぐるぐると回っているのではないか、と思いました。

ノートPCやゲーム機を手元に手繰り寄せ、とにかく気を紛れさせようとしましたがうまくいかず、少し間をおいては窓や部屋の角、ベッドの下等も気になってしまい、どうにかなりそうでした。

それから2、3時間程度後でしょうか、しばらくすると太鼓の音が小さくなっているのに気付きました。どんどん音が小さくなり、完全に聞こえなくなっても外を見る気は起きませんでした。

結局、確認したのは日が昇ってからのことでした。庭におかしな箇所はありませんでした。

朝食時に母親に夜のことを聞きましたが、特に何も聞かなかったようでした。太鼓を使う行事の話も聞いてないそうです。

実家の近所には神社がありました。こういうものを相談するのは神社なのか寺なのかよく分かりませんでしたが、調べてみると「お祓い」は神社でするようなので、とりあえずこの件をダメ元で相談してみることにしました。

社務所(しゃむしょ)をたずね、神主さんに事情を説明すると、不思議そうな様子でした。神主さんいわく、

「その馬のことは知っているが、あなたに目を付けた上に家までついてくるのはおかしい」

とのことだった。しかし体験したことは事実なので、どうにかならないかと聞くと、

「それなら、ひとまずお祓いしておきましょうか」

あっさりとそう言われてびっくりしました。

少し時間がかかるが問題ありませんかと言われて、大丈夫だと答えると、神社のさい銭箱の奥にある椅子のたくさん置いてある場所まで案内されました。

初詣の際によくその場所で幣を振っている神主さんを見かけた覚えがありました。調べてみると、厄年の厄払いをする場所のようです。

お祓いにはそれほど時間がかかりませんでした。

何かをとなえながら私の前で幣を振っていたような感じでしたが、こういったことに詳しくないので何を言っていたのかなどは分かりませんでした。

「終わりましたよ」と神主さんが言っても実感が湧かず、え?と間抜けた返事をしてしまいました。お祓いが終わり、社務所でお茶を出していただきながら、馬のことについて聞いてみました。

「あなたの見たそれは、『尻切れ馬』というものです」

その名前には聞き覚えがありました。詳しい内容は覚えていませんが、小学校の文化祭での発表でその名前を聞いた記憶があります。神主さんが言うには、尻切れ馬は

「夜遅くまで遊んでいる幼い子供を追いかけ、攫(さら)ってしまう存在」

だそうでした。話を聞く限り、子供が早く家に帰ってくるよう親が創作し、語ったもののように思えます。神社には

「尻切れ馬に目を付けられた子供がいたら、尻切れ馬にお願いして攫わないでおいてもらいなさい」

といった話が伝えられており、先ほどのお祓いも実質「お願い」だったそうです。幽霊や呪いの類ではなく、神様のようなものなので、「お願い」でないと聞き入れてもらえないそうです。

神主さんが知っているのはその辺りまでで、これ以上のことは知らないようでした。

その後は特に異変はありません。在学中には毎年実家に帰省していましたが、それ以降尻切れ馬に遭遇したことはありません。結局

「幼い子供ではない自分がなぜ出会ったのか」

「なぜ家まで来たのか」

「何が目的だったのか」

といったことは分かりません。

終わってみればそう怖くない話ですが、夜中は絶対にカーテンを開かないようにしています。太鼓の音が聞こえなくとも、カーテンを開けると尻切れ馬がいるのではないかと思えてならないのです。

以上です。









418:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/09/14(月)13:15:32ID:AVblIAaP0
本当の話です。というより、現在進行中なんですが・・・。

私は今まで幽霊どころか不思議なことすら体験したことがない人間なんですが、最近どうもおかしなことが続いているので書き込みします。

事のほったんは、夫が風邪をひいて寝込んだことから始まりました。今年の7月の終わりの土曜日、2人で出かけていたのですが、夜、帰ってくるなり「頭が痛い、寒い」というので、早く寝かせました。

最初熱をはかったときは微熱だったのが、3時間ほどたつと39度以上に上がってしまいました。

薬を飲ませたいのですが、夫は市販の風邪薬がダメなので、保健所に電話したり、病院に電話したりして新型インフルではないと確認した後、夜中に病院に連れて行きました。

幸い、普通の風邪という診断だったので、薬をもらって帰ってきて、夫も薬が効いたのか、ぐっすり眠ったようでした。

そのときすでに朝方だったのですが、さすがに一緒のベッドでは眠れず、ただちょっとホッとして、リビングのソファで少しうたたねしてしまいました。

何だか夫の呼ぶ声が聞こえた気がして、ハッと目が覚めました。声は確かに寝室から聞こえていたので、急いで行ってみると、夫が大きな声で歌っていました。

まだ熱は下がりきってないはずで、よく眠っている感じなのですが、何だか一生懸命歌っているのです。その様子は何と言うか・・・とにかく異様な感じで、私はぎょっとしてその場に立ちすくんでしまいました。

夫は普段からものすごい音痴なのでw、どんな音程で歌っているのかは分からないのですが、

「すみのあに・・・とうとうと・・・おかありを・・・すえらかす・・・」

と歌っているのは分かりました。

上記の他にも何か言っていましたが、何だかいきなり全身がぞっとするような感覚に包まれて、

「熱で頭がおかしくなった?!」

とか思いながら、思わずまだ氷がたくさん残っている水枕を夫の頭の下から取り出すと、ふっと歌うのを止めて、すうすう寝息を立て始めました。

意味もなく水枕の水を替えたり、タオルで夫の顔を拭いたりしていたのですが、特に変わった様子もなかったのでソファに戻って寝ました。


419:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/09/14(月)13:19:22ID:AVblIAaP0
その日(日曜日)のうちにだいぶ熱は下がりました。少し気分が良くなったらしい夫に、

私「なんか寝込んでるとき、歌うたってたよ、夜中に大声で。すごい怖かったよw」

夫「え、マジで?w全っ然覚えてないわ。何の歌?」

私「何か知らない、変な歌。熱で頭おかしくなったかと思ったよ、びっくりしたわw」

夫「変な歌ってなに?多分頭は大丈夫だと思うw」

などとやりとりして、その日は夫が寝ているときに歌うこともなかったので、あのときの恐怖も薄れ、普通に過ごしました。

月曜日、夫は仕事を休みました。火曜日の朝、すっかり元気になった夫は朝、ベランダでタバコを吸っていました。(家の中は禁煙ですw)

私は台所で食事のしたくをしていたのですが、窓を開けていたのでベランダから夫のひとり言が聞こえました。

「・・・・これが・・・〇〇(よく聞こえなかった)・・・ねだやしだな・・・」

また私はぎょっとしました。

「ねだやし」って「根絶やし?」とっさに、脳内変換してしまいました。ベランダから戻った夫に

「根絶やしって今、ひとり言言ってたよね?何なの?」

と聞くと、夫は心底びっくりした顔をして、

「はい?根絶やしって?」

と逆に聞き返されました。

私「だって、今『根絶やしだな』って言ってたじゃん、そんな怖い言葉使わないでよ・・・」

夫「いや、そんなこと言ってないよ。聞き間違えじゃない?ひとり言言った?俺・・・」

とキョトンとしているので、それ以上追求できず、朝食を取った後、それぞれ仕事に行きました。


420:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/09/14(月)13:20:44ID:AVblIAaP0
それからは特に変わったこともなかったのですが、8月に入って夫の友達Aさん(♂)が泊まりで遊びに来ました。

Aさんは私と夫の共通の知り合いで、結婚後も何度も遊びに来てくれている人です。

で、その日Aさんがウチのお風呂に入っているとき、ドアが閉まっている脱衣所の前を通りかかったのですが、そこでまた心臓が止まるかと思うほどぎょっとしました。Aさんがお風呂で歌を歌っていました。

「とうとうと・・・おかざりを・・・すべらかす・・・たまずさが・・・とけぬうち・・・すみのはに・・・」

何?何かの地域のわらべ歌?と混乱する頭で考えました。でも夫とAさんの実家は県が離れているので地域つながりではないはず。

何か、お葬式でお坊さんが歌うような調子で読むお経のような、そんな感じの歌で、この間夫が歌っていた歌と同じだ!と確信しました。

発音の違いはあれど、きっと同じ歌だ、と思いました。またぞっとするような感覚に包まれ、ひざが震えました。

リビングでテレビを見ていた夫に

「ねえ!Aさんがこの間〇〇(夫)が歌ってたのと、同じの歌ってる!!」

と言うと、夫は「何の歌だよw」と笑いながら脱衣所のドアのところまで来ましたが、ザーッとシャワーの音が響くだけでもうAさんは歌っていませんでした。お風呂から出てきたAさんに

「さっきお風呂で歌ってた歌、もっかい歌って!」

と言うと、キョトンとした顔で

「え?俺、なんか歌ってた?」

と言うので、夫が

「なんか俺が寝込んでたときに歌ってた歌と同じ歌なんだって」

と言うと、Aさんは

「何?それ今時の歌?」

と、本当に分からない様子だったので、私は怖くて、震えました。私の様子に2人はちょっとびっくりしたのか、

「まぁ気にすんなよ。酒飲もう」

と明るく言ってくれ、とりあえず3人でお酒を飲んで、その場は何とかやり過ごしました。


421:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/09/14(月)13:21:58ID:AVblIAaP0
それから3日後。私は仕事帰りによく駅前のスーパーに寄るのですが、その日もげき混みのレジに並んでいました。

私の前には3人ほど並んでいたのですが、すぐ前にいるおじさんが「あっ。あれ忘れた」と言って私の顔を見て、

「ごめんなさい。ちょっと、すぐそこにあるヤツ忘れたから、カゴ置いていくから、ちょっと、いい?」

と言いました。

要するに、レジの列から離脱せずに、買い忘れたものを取ってきたいということなんだと思いました。

私の後ろにも並んでいたので、私はなんとも答えようがなく、苦笑いをしてごまかしたのですが、おじさんはカゴを置いてその場を離れ、しばらくして青のり?を持って列に戻ってきました。

私の後ろの人も何も言わなかったので、そのままにしておきました。おじさんも私もレジを終え、私がバッグに買ったものを詰め込んでいると、右肩をポンと叩かれました。

振り向くとさっきのおじさんでした。

「さっきはありがとね」

と言うので、とっさのことで「いえ・・・」と言うと、私の耳元で

「すぐには来ないよ。たまずさがとけぬうちは、ねだやしにならないからね」

と言って、また肩をポンと叩かれました。私はもう、冷や水を浴びせられたようになって、固まってしまいました。

私が何も言えないでいると、おじさんはさっさと荷物を持ってスーパーの入口に向かって歩きはじめましたが、スーパーの入口を出たとき、入口のガラス越しにいきなりパッと消えました。

えっ?!と思い、自分の荷物をほったらかして小走りで入口に行きましたが、もうおじさんはいませんでした。私は目が悪いのですが、コンタクトをしているので、すごく見づらいということはありません。

明らかにおじさんは消えたと思いました。でもあんなにはっきり幽霊って見えるの?スーパーで買い物するの?百歩譲って、もし消えてなかったとしても、あのおじさんの言葉は何なの?!怖いよ!!

叫び出したくなるのを押さえて、家に帰りました。

帰ってから「たまずさ」など、歌のキーワードをググったりしてひたすら調べて、単語の意味としては分かりましたが、(たまずさ=手紙)何のことを言っているのか意味がつながらず、怖くなってやめました。


422:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/09/14(月)13:23:23ID:AVblIAaP0
その週は夫の帰りが遅く、また疲れていた様子だったので何も話さず、その週末からお盆休みに入ったので、2人で夫の実家にお墓参りをしに行きました。

お墓参りをしたその夜、そのまま泊まったのですが、何か気配がして、起きたら夫が布団の上に正座していました。
時計を見たら朝の4時。

「どうしたの!」と言ったら、

夫「なぁ・・・〇〇(私)、なんか前俺が『根絶やし』って言ったって言ってたよな・・・」

私「何なの?!・・・言ったけど・・・どうしたの?」

夫「見た。さっき。なんか、十二単みたいな何枚も重ねてる真っ白の着物着て、髪が長いんだけどもう、ぐちゃぐちゃの髪で、真っ青でやせ細った女の人。着物と髪の毛、長いから引きずってる感じの・・・」

私「夢で?」

夫「いや・・・夢かもしれないけど、『根絶やし』って言われた気がした。わかんないけど」

私「・・・・・・・・・(気絶しそう)」

夫「俺、実はその人見るの2回目なんだよ。小学生のとき、1回見たけど、そのときは廊下を渡っていっただけだった」

夫の実家は400年以上続いている家で、建物自体は建て替えているのでそんなに古くないのですが、現在家が建っている土地ふくめ、近隣に所有している土地はかなり古くからある土地だと聞いています。

夫はその家の長男で、他に男兄弟はいません。「根絶やし」とはこのこと?つまり、夫が死ぬとか、子供ができないとか、そういうことなの?私はもうめまぐるしく頭の中で考えていました。

夫は怖い話が大嫌いなので、こういう話は初めてしたのですが、私も歌といい、夫のひとり言といい、スーパーのおじさんといい、もう本当に恐怖でいっぱいになって夫の手を握り締めました。


423:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/09/14(月)13:24:12ID:AVblIAaP0
それからしばらく何もなかったのですが、昨日(正確には今朝)の夜中、また夫が突然寝ながら大きな声で歌い出しました。

「すみのはに・・・とうとうと・・・おかざりを・・・」

もう飛び起きて、夫を揺さぶって起こしました。夫は寝ぼけて「へ?」って感じでしたが、歌を歌っていたことを伝えると、

「いやー・・・俺、死ぬのかなあ」

とか言うので、泣いてしまいました。

今日は私は会社をズル休みしてしまいました。そうじも洗濯もやる気が起きず、こうやってここに書き込んでいます。もうお寺でも神社でも、何でもいいのでお払いしてもらおうと思っています。

ここにいらっしゃる方で、歌詞の意味など、何かお分かりになる方、いらっしゃいますか?

以上です。長文・乱文すみませんでした。




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俺自身は霊に関しては懐疑派(完全に否定はしていない)なんだけど、
以前担当した葬家でこんな事があった。

その家はご主人(45才)、奥さん(40才)、娘(15才)の3人で
3LDKのマンションに住んでいたんだけど、
ある日、奥さんが自宅のマンションで首を吊って自殺した。

その後、当然葬儀を行った訳だけど、
葬儀後集金に行った時にご主人がこう言った。

「葬儀屋さん、変な事を聞くようだけど、
お払いをしてくれる人を紹介して貰えませんか?」

最初何を言っているのか訳が分からなかったのでよく聞いてみると、
葬儀が終わった後も奥さんが家に居るらしく、
部屋が片付けられていたり、散らかしたままにしていた台所の食器が
綺麗に洗って並べてあると言う・・・

非常に興味を持った俺はご主人に

「一寸表に出ませんか?」

と持ちかけ、
台所が散らかっているのを確認した後、
奥さんが大切にしていたというタンスの上に並べられた
大量のヌイグルミの一つをコソーリ横倒しにして、
ご主人と二人で部屋を出た。

一時間程ファミレスで時間を潰した後、
部屋に戻ってみると・・・

確かに食器は洗ってある上に、
流しの横にあるトレーの中に並べられていた。

ヌイグルミもちゃんと元通りに立てられていた。

血が凍るとはこの事かと、
俺は全身の血の気が引くのを感じた。

すぐに俺の知っている寺の住職に連絡を取り、
後日祈祷をして貰う事になった。

祈祷後どうなったかは分からないが、
(怖くて連絡も取れないし、行きたくもない・・・)
その後連絡が無いところをみると、
大丈夫だったのだろう・・・




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