【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

タグ:人形



198: 1/4 2008/09/20(土) 21:35:00 ID:Xc6djnlE0
開かずの間スレと迷ったけど、開かずの間もそれほど出てこないし
自分としては恐いというよりすごく嫌な気持ちと言った方がいい感じなんですが
どこかに吐き出したいのでのでここに書き込みさせて下さい。

学生の時のバイト先の2階にあったのは多分開かずの間だったんだと思う。
弁当屋だったんだけど2階は休憩室と資材とか置いてた。

けど誰も2階で休憩しない。
デカイ窓あるのに昼間でも薄暗くてしめっぽい感じで、
資材取り行く時も絶対みんな一人で行きたがらない。
俺のだいぶ後に入った美大生の自称霊感持ちのかわいいけど
ちょっと変な女だけよく2階でタバコ吸ってた。

だから重くない資材とかはその女に頼むようになって、
かわりに休憩時間外の一服黙認みたいな感じにしてた。

店の資材在庫チェックのときも、当然その女面子にいれて
あと社員さんA、B二人とシフトだった俺とバイトのチーフの先輩五人でやる事になった。
社員さんBと先輩が電車の事故で遅れて三人で始めた。

おれがチェック表とか下でコピーしてたら、上から悲鳴が聞こえたので
あわてて階段をのぼってったら突然頭がびしょびしょに濡れた。
触ったら全然痛くないのに大量の血が出てた。





199: 2/4 2008/09/20(土) 21:35:29 ID:Xc6djnlE0
驚いたけど女がぎゃあぎゃあいってる声が聞こえるので
とりあえず2階に上がったら、女は壁の方向いて分けの判らない事を叫んでいて
社員さんAは座りこんで漏らしてた。

女の指差してる方を見たら、これまで壁だと思ってたとこが引戸だった。
中は畳横に二枚並べたくらいの部屋で、小さな虫の死骸が2cmくらい積もっていた。
1カ所の角だけ三十センチくらい丸くなにもない。
壁はパッと見普通の和室っぽい壁に見えたけど、
土に長い黒い髪の毛みたいなのを混ぜて塗り込めてあった。
引戸の裏もおなじ感じになっていた。

訳わかんなくてぼーっとしてたら、遅れてた先輩が来て、
血まみれだったおれは即救急車呼ばれて病院連れてかれた。
病院ついたらもう一人の社員さんBがそっちに来ていて、
有給と見舞金出すから棚から物が落ちて怪我した事にしろと言われた。
正直金が欲しかったのと、恐くてもうバイト先に行きたくなかったのでいう通りにした。

傷はそんなに深くなかったから縫うだけですんだ。
バイトは2週間くらい休んでいい事になってたけど、
どうしても気になったから10日目くらいにのぞきに行った。

200: 3/4 2008/09/20(土) 21:36:01 ID:Xc6djnlE0
そしたら先輩は居たけど社員さんAは体調崩して長期休養、
女の方は学校も辞めて実家に帰るからって親と挨拶に来たっていってた。
女は店に一歩も入って来なくて全然しゃべらなくて、
薬が効いてぼーっとしてるみたいな感じだったらしい。
 
先輩が社員さんBを問いつめて聞いた話を聞かせてくれたんだけど、
店はもともと普通の古い民家だったのを、人が居着かなくて困った所有者から
格安で借りていた場所らしい。社員さんBも詳しい事は知らなかったけど、
『絶対いつか何か起こると思ってた』と言っていたらしい。

引戸見つけて開けたのは女の方で、中から頭がぐるぐる回る人形?が出てきた
と繰り返してたらしい。
社員さんAは何も話さなかったけど、ショックを受けた状態になっていて
内臓が弱っているのでまだ入院していて、家族の希望で多分近々退社するという事だった。

2階を見せてもらったら、その部屋は綺麗に掃除されて
引戸も外されて、壁も塗り直されてた。

けど2階の雰囲気は全く変わってなかった。
ものすごく嫌な気分になって、その日でバイトを辞めた。
大学のある駅近くの店だったがその日から卒業まで一度もそこを通らなかった。

201: 4/4 2008/09/20(土) 21:36:34 ID:Xc6djnlE0
しばらくして仕事でその駅に降りたとき、なんか思い出して店を見に行った。
そしたら弁当屋は無くなって今風のカフェになっていて、驚いた事に先輩が店長をしてた。
弁当屋はおれが辞めたすぐ後ボヤを出して潰れて、同じ系列チェーンのカフェになった。
社員さんBが最初そこの店長をしていて、違う会社に転職する事になった時に
先輩が店の権利を買い取ったということだった。
 
どうしても気になってた2階の事を聞くと、先輩はちょっと困ったような嫌そうな顔をして
やっぱり嫌な雰囲気があるので改装とお祓いをして倉庫にした、といってから
『これ多分あの子が見たって言ってたやつだよね』といいながら、
おれに葉書を見せてくれた。

あの女からの絵画展の招待状だった。宛先が昔の弁当屋の名前になっていて、
表側に、頭が変な風に横に潰れたでかくてのっぺらぼうで口だけが裂けて、
手足が異様に細い白いぬいぐるみが踊ってるみたいな絵が書いてあった。

はがきは二年くらい前に来たもので、場所が遠いので行けないし、と思いながらも
記載してあった画廊に問い合わせたところ、そんな展示の予定は無いと言われたそうだ。
『なんか捨てるに捨てられなくてさあ』と言いながら先輩はそれを引き出しにしまい込んだ。
その後先輩とはしばらく連絡し合ったりしてたけど、
今年の春、店が老朽化で立て替えになるので、この機会に両親の面倒を見るためいなかに帰る、
という電話が来た。

その後何度か連絡しようとしたけど携帯変えたらしくて通じない。
暑中見舞い出したけど宛先不明で戻ってきた。
結局なんだったのかわからないままだけど、おれはもうあそこには行かない。

203: 本当にあった怖い名無し 2008/09/20(土) 22:00:54 ID:8rdRtsJh0
>>198
出血の理由がいまいち不明だな
怖いというよりは不思議な話だと思うけど乙

206: 本当にあった怖い名無し 2008/09/20(土) 22:27:26 ID:1tK0Y3zx0
>>198
自分はかなり怖いとおもた。乙です。

277: 本当にあった怖い名無し 2008/09/21(日) 14:33:35 ID:M5QCY35I0
>>198の話が久々に怖いと感じられて良かった




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738 :本当にあった怖い名無し:2012/04/12(木) 12:17:06.09 ID:hbXhwlL90
二年ほど前から、実家で一人寝ると夢に人形のような女が出てくる。
人形のようなって言っても、笑うし話を振ってくる美人なんだが、明らかに異様なほど肌が白く髪と爪が長すぎる。
最初は、汽車に乗って実家に帰る途中スーパーで買い物、
二回目は、その買い物から家に帰る途中を夢で見て。
三回目からは、ずっと家で俺とそいつが向き合ってる。向き合う場所はまちまちだが。(リビングと俺の部屋が多い)

夢が覚めるときは、毎回そいつが「ゲームをしましょう」と言った時。
もう三十回以上はその夢をみたが、未だにそいつの言う『ゲーム』が何なのか分からん。
ただ、俺がそのゲームに勝った時は、次の夢でそいつは饒舌で上機嫌。
負けた時はほぼ喋らずに向き合いっぱなしなんで、勝敗は分かる。
俺は何故か喋れないし、そいつと違う部屋に移動することは出来ない。
なのに時々、俺の言いたい事が分かってるかのように、質問に答えてくれたりする。
基本的にはそいつが一方的に喋ってるのだが。
例えば、
何で実家で一人で寝たときしか出てこないのか→「私は恥ずかしがりやだし、貴方の住んでる場所はここしか知らない」
ゲームの勝敗はどうやって決まる→「ルールは毎回違うわ、でも私と貴方が公平なルールよ」
お前は誰なんだ→「自己紹介はしているわ」
勝敗を何で俺は知らないんだ→「毎回忘れているだけよ、私はちゃんと覚えているのだから」
とか。


739 :本当にあった怖い名無し:2012/04/12(木) 12:21:34.09 ID:hbXhwlL90
あと最近、霊媒師を呼ぼうか考えてたら、
「除霊師とかは呼ばない方がいいよ、それで私消えるか分からないし。
 もしそれで消えなかったら、貴方が損しちゃうでしょ?希望は残すのが賢いと思うわ。
 それに、これは貴方と私の約束・・・二人のゲームなんだから」
と言ってた。

ほとんど実害が無い(実家で一人寝るのが憂鬱なくらい)し、
大学行くにあたって一人暮らしで、夢を見ることが減ったから放っておいたが、
最近の夢で、そいつが俺の部屋から見覚えの無いエロ本を見つけ出して笑っていたから、
そこを探したら全く同じエロ本があった。
弟に聞いてみたら、俺が大学行くから俺の部屋に隠したとの事。勿論そんなの俺は知らない。
俺の夢の中だけの存在が、何で俺の知らない物を知っているのか。
真面目に霊媒師の類を探すべきなのかもしれない。

そして実家から帰ってきたが、夢も何も見なくなった。
だから前と変わらないはず・・・と思っていたが、
今日の朝起きたら、寝室、リビング、トイレ、浴槽、全ての電気がついていた。
勿論寝る前に全部消したし、夢遊病の気はない。
関係はあるのか無いのか。






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12 :1/2:2012/12/05(水) 12:07:57.64 ID:+lEPm7M80
高校時代の話。

当時親父が猟銃を趣味でやっており、猟犬を飼っていた。
小学生の時離婚し、母親に引き取られて別居していたんだが、
ちょくちょく親父の所に行き、俺もキジ撃ちや猪狩りに参加していた。
猟犬を飼っているプレハブは中々立派で、簡素なドッグランも併設しそこそこ広かったんだが、
親父は掃除や片付けが苦手というか全く出来ない人種だったので、
小遣いを貰って掃除や糞の始末をするのが俺の役目だった。
その掃除中に起った出来事。

いつもの様にプレハブ内の糞を片付けていたら、隅の壁に25~30㎝ぐらいの人形が立てかけてあった。
リカちゃん人形っぽいのをイメージしてもらえばいいか。
くすんだ赤い服でみすぼらしい人形だったが、犬の玩具かと思い特に気にも留めず作業を続けた。
それでその人形をどかして掃き掃除し様とした時、
こちらを向いていた人形がクルッと壁側に向き直り、
そのまま横歩き?でカサカサッとすごい速さで、犬が休む時に使う小さな小屋に入り込んだ。


13 :2/2:2012/12/05(水) 12:09:38.12 ID:+lEPm7M80
俺は呆然とそれを見ているも、頭の中はパニック状態。
少しの間動けないでいたが、ハッとしてドッグランに放していた犬達を呼んだ。
例え犬でも猟犬であり、一人よりは心強いと思ったから。
目だけはその小屋から離さず、犬に小屋を調べる様指示したが、
犬達は警戒している様子はなく、??という感じで俺の横から動いてくれない。
その小屋は屋根部分が取れる仕組みだったから、勇気を出し思い切って剥いでみたところ、中には何も居なかった。
ただ、屋根を持った時に『あぴ』という人間の発音だけハッキリ聞こえた。

とにかく掃除だけ済ませ、親父が仕事から帰るのを待ち、
件の人形を犬にあげたか聞いたが、そんな物は知らんと言われ、話も信じて貰えなかった。

人形ではないとしたら、小人や妖精の類だったんだろうか?
嫌な感じこそしなかったものの、とにかく怖かった。


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530 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/27(金) 21:06:40.60 ID:5LZzaPLLO.net
中学の入学時、入学祝いで祖母からアンティークドールを貰ったんだ。
古いドールだったけど、しっかり手入れされていて汚いという印象は受けなかった。
それどころか、銀色の髪と白を基調としたゴシックドレスが特徴的なとても美人なドール。
「この子は○○(俺)の事がとても気に入ったみたいだから、大事にしなさい」
と祖母に言われたのと、とても高価そうなドールだったこと、
なにより俺自身が何故かそのドールを非常に気に入った事もあって、俺はそのドールの事をとても大切に扱ったんだ

それから1年ぐらいたったある日、変な夢を見た。
夢の中で例のドールをそのまま15~18歳ぐらいにしたような見た目の少女が出てきて、俺に1回お辞儀をして去っていった。
俺は悲しくて何度も行かないでと叫ぶんだけど、その子はそのまま行ってしまう。
その子の姿が見えなくなった時、目が覚めた。時刻は朝の5時半ぐらい。
不安になってドールを飾っている棚の方を見たけれど、ドールに特に変わった所は無かった。
ただ、やっぱり夢の事が気になったので、
二度寝はせずにいつも以上に丁寧にドールの手入れをして、箱に入れてから学校に出かけた。


531 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/27(金) 21:07:37.52 ID:5LZzaPLLO.net
その日一日普通に学校で過ごした帰り道、
歩いているといきなり何かに背中を押されて、前につんのめって転んでしまったんだ。
その直後に、さっきまで自分がいたところに木が倒れてきた。
前日に雨がかなり降っていたので、地面が柔くなっていたんだと思う。
危なかった~、と思いながらもそのまま帰宅。
手を洗ってから箱の中のドールを取り出そうとしたんだけど、中のドールをみて固まってしまった。
壊れてた、それもかなり酷く。
訳がわかんなくて、母親が帰ってきたらとりあえず母親に相談した。
母親から祖母に話が行って、祖母の知人の修復が出来る人に見て貰ったんだけど、
損傷が激しいのと古いドール故に、修復は無理だと言われた。
悲しくて泣く俺に祖母は「この子は○○の事が大好きだったからね、○○を守れてきっと安心しているよ」と言って慰めてくれ、
その後に祖母の薦めで土日の休みに人形供養寺にドールを持っていく事にした。
そのとき住職も祖母と同じようなことを言っていた。

そして人形供養寺にドールを持っていって供養してもらった日の夜、また例の女の子の夢を見たんだ。
彼女は悲しむ俺を抱きしめて、何かを渡してきた。
ソレがなんだったのかはわからない、渡された直後に目が覚めてしまったから。
ただ何となく、彼女は俺の守護霊になって今も俺の事を守ってくれてるのかな、と思う。




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174 :Lynn:2013/11/12(火) 12:00:05.27
最近、良くないことばかりが起きていた。
例えば、仕事では異常なくらいに負傷するし、体調もずっとくずれ気味。
気を遣っていた人間関係さえも、妙なくらいにぎくしゃくし始めていた。
俺はもともと運のいい人間じゃないけれど、ここまで色々なことが上手くいかないのは初めてだった。

ある日のことだ。
家に訪れた友人が部屋に飾ってあったSDを見て、「なんか気持ち悪いよね」と言った。
SDは俺がなんとなく購入した物だった。
カスタムもしてないし、服も安物でみずほらしいけれど、毎日手入れをしてやっていた。
髪を梳かすことが習慣になる程度には、俺の日常にとけこんだ存在だった。
そんな彼女のことを話しているうちに、友人と議論になっていた。
そしていつのまにか、「俺の不調が彼女の所為なんじゃないか」という内容に変化していった。
その発想はなかった。けれど、現実に追い詰められていた俺は、深く考えもせずにそう納得してしまった。
不調をきたすようになったのはこいつを購入したからかもしれない、と。
全ての原因はこいつにあるのだ、と。

なんだか考えるほどに気味が悪くなってきて、俺はすぐにSDを売り払うことにした。
近所の大型中古ショップに行ったら、結構な値で引き取ってもらえた。
取引はあっさり終わって、俺はざまあみろと思った。
問題は、それで解決したように思えた。
でも違ったんだ。


175 :Lynn:2013/11/12(火) 12:08:14.03
次の日から、俺の体調は劇的に悪化した。
仕事で腰を悪くして入院した。軽い風邪で済んでいたものがぜんそくになった。
忙しい時期に体調を崩したせいで、俺は見事な厄介者になった。
俺はとても寂しかった。色々なことが最悪になった。誰も見舞いに来てくれなかった。

そして夜、病室の窓から外を眺めている時のことだ。
俺はあることに気づいたのだ。気づいてしまったのだ。
俺がSDを買ったのは、『なんとなく』だからじゃなかった。
それは『SDを所持している』という恥ずかしさをごまかすための、無意識に定着した嘘だった。
俺は少年時代からずっと孤独で、心から信じられるものがなかった。信じられるものを探していた。
気持ち悪いし、馬鹿みたいな話かもしれない。それでも俺は、あのSDに一目ぼれした。
おたくでもなんでもなかったのに、一目ぼれした。
たくさんの人が持っている量産品だけど、ただの物体かもしれないけれど、俺は彼女を信じた。
救われていたんだと思う。
その証拠に、彼女が届いた日から俺の笑う回数は増えたはずだ。
髪を梳かしている時、なんとなく眺めている時、俺は確かに満たされていたのだ。
通勤前の辛い朝、帰宅後の苛々している時、あいつは黙って立っていた。
俺のそばにいてくれた。


176 :Lynn:2013/11/12(火) 12:09:16.38
色々なことが上手くいかなかったんじゃない。
色々なことが上手くいかない『程度』に抑えていてくれたのだ。
病室で阿保みたいに涙を流すこの俺の姿が、きっと本来のものだったのだ。
俺は気づかない内に守られていた。支えられていた。この涙は喪失感だった。

退院した当日、俺は松葉杖をついて中古屋に行った。
そいつはショーケースの中に立てかけられていた。乱暴に。
関節も変に曲げられて、無理な格好をさせられて、髪もほつれてぼさぼさだった。
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。人のいる場所で泣きそうになった。
目を腫らしてSDを購入する俺は、変人以外の何者でもなかったろう。

家に帰るなり、俺はSDの髪を梳かしてやることにした。
ひとりのはずなのに、なんだか気持ちがぎくしゃくした。でも心は満たされていた。
休暇が残っていたから、木材を買ってきて椅子を作ってやった。
許してもらえるか分からないけれど、奮発してドレスも買った。来週に発送される予定だ。
それが届いたら着せてやろうと思う。
ケーキを買って、ワインも買って、盛大に騒いでやろうと思う。
騒ぐのはもちろん俺一人だけだ。とても気持ち悪い光景になるかもしれない。
それでも、きっと彼女は笑顔でそばにいてくれるのだ。




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