【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

タグ:幽霊



20 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/02/03(水) 02:04:00.91 ID:xw8whmGp0.net
硫黄島は霊感ない人でも見るって言うよね
自分の知り合いに元海上自衛隊の人がいるんだけど
女の人なのに立派な逆三角形な体格
その人は硫黄島に勤務したことがあるらしい

海上自衛官の女性が硫黄島勤務するのは非常に珍しくて夜寝てると外からドンチャン騒ぎしてる声が聞こえる
「ああ、飲んで騒いでるなあ」と思って、勢いで襲われないように部屋の鍵を閉めて寝たらしいんだけど
ふと目を覚ますと、いつの間にか枕元に青年が立っていて肩を揺らしたそうな
「もし、女性が寄営してると聞きまして、こちらに来て自分らと飲みませんか」のように声をかけられたらしい
部屋のドアは開いていて外は篝火を照らすように明るく、沢山の人が集まってるように見えたらしい
普段なら男勝りの彼女は豪気に飲みに参加するのだが、寝入りばなだったこともあって気が乗らず丁重に断ったそうだ

青年は少しの間そこでしげしげと彼女を眺めた後で何もせずに立ち去ったようで、安心して眠れるなあと思ってふと思い出した
「あれ?鍵をかけたはずなのに?」
はっと起きて確かめてみるとやっぱり部屋の鍵はしまってる
ドアを開けなければ外の光が入るような部屋でもない
夢かもしれないけど、そんなリアリティのある夢は初めてだったと

もし、彼らの飲みに参加していたら自分はどうなっていたんだろう…と思う反面、彼らの魂の為にも無碍に断らず参加していればよかった
しかし、幽霊のくせにナンパなんて(笑)と、思ったらしい


21 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/02/03(水) 02:13:01.83 ID:HZt801Uy0.net
>>20
なんとなく和みますねw




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308 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 11:16:39 ID:cacaczYd0
お茶を習ってるんだけど、先生のお宅で何度も不思議なことがあった。 

毎年、初釜で、くじが当たれば袱紗や茶碗をもらえるんだけど、そのくじが当たる人が毎年わかる。 
お待合で、茶室に招かれるまで客同士新年の挨拶やらをしているときに、 
そのとき、『ああ、今年はこの人が当たる』というのがわかってしまう。 
ここ10年まったく外したことがないので、もう驚かなくなってしまった。 
ちなみに、一昨年自分も当たったんだけど(千家十職の品)、茶室に入った瞬間から自分が当たるとわかってしまった。 

普段は全く霊なんて見えないんだけど、先生宅に伺ったときだけは頻繁に見てしまう。 
あるとき、お稽古が始まる前に会記に目を通してたら、
背筋にビリっと電気みたいなものが走って、鳥肌がブワーっとたった。 
それで、ふと斜め後ろを見ると、着物の女性がすーっと通り過ぎていった。 
その女性が白く透けていたので、びっくりした。
お稽古の最中にお話を聞いていると、どうやら次の週に茶室のお祓いをするとかで、 
あの女性はお祓い前に逃げ出したのかな、と思った。 
別のお稽古の日にも、水屋で点前の準備をしていたら同じように背筋がビリッとしたので、 
後ろを向くと、 お殿様みたいな人が私に向かって頭を下げていた。 
声を出そうとしたら、消えてしまった。 すみません、人違いでしたか?と思ってしまった。 

地元の母も茶道をやってるんだけど、茶室で異様な経験をすることが多いらしい。 
茶室に縁のある家系なんだろうか。


309 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 12:44:06 ID:4yvzvfeQO
霊とか一度も見たことがないから、なんか羨ましいぞ。 

話しが出来たらいいのにね。 
お殿様、水屋で何してたんだろう。


312 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 15:15:02 ID:7DwBh59R0
前世で茶の師範とかしてたのかも。 
殿様に頭下げらられるってw


313 :可愛い奥様:2010/07/07(水) 21:29:46 ID:cacaczYd0
>>309, 312 
お稽古場が、某戦国武将のお墓があるお寺のそばなので、もしかして迷い込んできたのかな?なんて思っていますw。 
なんで頭を下げていたのかは未だによくわからないのですが…。 
腹痛だったのかもしれません。 

すごく不思議なのは、私がそういう霊を見るようになったのは2年ほど前からで、 
先生が茶室のお祓いを始めたのも、丁度2年前からなんだそうです。
お祓いをしたのに霊が出るなんて、その祈祷師さんの腕に問題あるんじゃと思うんですけど、 
祈祷師さんの言う霊の特徴と私の見た霊の姿が、ピタリと符合するんですよね…。 
(先生の奥様を通して、祈祷師さんのお話を伺いました)
お祓いって霊を成仏させるためにするんじゃないんでしょうか。


315 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 00:39:37 ID:gSq4PVAn0
>>313 
見た霊の歩き方や服装や所作をしっかり観察してみてよ。 
ひょっとしたら現代の学説と違うこととかがあるかも。


316 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 01:16:23 ID:HOstlkjG0
>>313
腹痛?毒殺されたとかかな。前世があるなら前世がらみか、ご先祖が実は縁続きとか。
…でも、お払いを何回もしてるってことは、他の人も見てるんだよね。貴女や祈祷師以外で。 
ちなみにお寺は、どこも敷地を切り売りしてることも多いので、そこの下が(幽霊たちの)もと墓地、ってことはありうると思う。


320 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 05:58:47 ID:OgVPWbwo0
>>313 
お祓いをして、親和性を高めているのかもしれない。 
日本人的な霊の捉え方って 
4つの性格を霊が持っていて、
その性質がネガ方面に寄るとたたりを成したりよくないことが起こったりするし 
その性質をポジ方面に持って行くと(お供えをしたり)いいことをもたらす、みたいな感覚がある。 
(悪い事を成していた悪霊をなだめて祀ることでポジ方面に封じてあるのが「神社」) 
だから、お祓いをするなどをして霊を無害化した副作用で
ほいほい人前に出て来て挨拶するようになっちゃったのかもしれない。


321 :可愛い奥様:2010/07/08(木) 08:27:08 ID:72hBaTMc0
308です。 

>>320さんの書き込みを読んで、あっ!と思ったのですが、 
見る霊は、皆さんなんとなく温かくて呑気そうな方ばかりです。 
見る直前は背筋がビリッとしたり鳥肌がたったりするのですが、 
見た後は、すごく血行が良くなって、お稽古中ずっと指先までぽかぽかです。 
なるほど、おっしゃるとおり"霊を無害化"しているのかもしれないです。 
年に2,3回お払いをしてもらっているそうですし(回数多いですよね?)。 

>>315 
皆さんお着物をお召しになっているので、(お殿様風の人は袴でした。) 
足があるかどうかよく確認できないんです…。 
けれども、足を使って移動しているようには見えませんでした。 
なんとなく、氷の上を滑っていくような感じです。 

>>316 
稽古仲間では、私以外の人で見た人はいないようです。 
ただ、先生が古いお道具を集めるようになってから、
襖が突然ガタガタ鳴り出したり、茶杓が床に転がっていたり、 
不審なことが相次いだので、奥様が怖がってお払いを頼んだそうです。 
先生は、まったく気にしておられないんですが…。




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282 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 01:29:39.16 ID:TGQYQudI0.net
私が初めて幽霊と、それを見える人を信じた話。

私の地元では人が亡くなると、葬式とかに霊媒師みたいな人間が来るっていう決まり?伝統?のようなものがあった。
亡くなった人が身内に何を伝えたいか聞いてそれを伝えるっていう、よくテレビとかで見かける感じのやつ。
私自身そういうのは、怖い話やお化け屋敷とかの楽しめる範囲は信じてるけど、
いるかいないかで聞かれたら、いるわけないとかいう人間。
だから葬式の時にこういう霊媒師を見たら、適当なことでよく金が貰えるよって内心馬鹿にしてたし、軽蔑してた。
人の弱みを漬け込む悪徳商法と同じだと思ってからだ。


283 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 01:37:29.15 ID:TGQYQudI0.net
だけど数年前、私を可愛いがってくれていた大好きな祖父が亡くなってから考えは変わった。

病院に寝泊まりしてたので一番最初に看取れた私は、母や叔父や叔母、いとこそっちのけで号泣。
祖父のベッドの傍に置いてある1つの椅子を占領して、ずっと泣きすがっていた。
母子家庭の私は、仕事でいつも相手してくれない母より相手をしてくれる祖父になついていたし、
祖父も他の孫に比べてしょっちゅう遊びに来る私を本当に可愛いがってくれた。
私はいい歳して、看護士に離れて欲しいと言われるまで離れなかった。
ロビーに出ても叔母から貰ったお茶を握って泣き続けた。


284 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 01:41:13.45 ID:TGQYQudI0.net
それから大人たちが色々と進めていき、祖父は家まで運ばれて、スーツを着せられ、布団の上に寝かされた。
この時は祖父の大勢の知り合いたちが祖父に会いに来たので、また泣き続けることもできる。
私はずっと棺桶に入れる手紙を書いてた。
何度も何度も書き直して、書く度に涙が出てきて、紙はぐしゃぐしゃなのに結構な枚数になった。
この時の私はただただ、
夢枕でも幽霊でも何でもいいから祖父と話したい、今までのこと全てお礼が言いたいという気持ちでいっぱいだった。


285 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 01:49:22.33 ID:TGQYQudI0.net
そして次の日、祖父の葬式が行われた。
昨夜よりも多くの人間が来て、当たり前なのに驚いて何故か笑った。
じいちゃんってこんな知り合いいるのかぁって、ツボでもないのに声も出さずに笑う。
その後、また地元の儀式みたいなもので火葬する前に色々燃やしたりするのをやり、
それが終われば普通の葬式みたいにお別れしたりして物をいれてくやつ。
数日前から散々泣いてたからその時は泣かなかったけど、
火葬場移動する車に乗ったときにまた出てきそうになって、着いた時にはまた号泣した。


286 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 01:53:34.69 ID:TGQYQudI0.net
泣いてばっかだな、嫌だな、でも最後の最後は泣かずに見送れてよかった。
そんなことを考えてたけど、火葬場の火葬する小部屋のようなもの?の前まで身内はついてこれるらしいので、
私は結果的に泣き笑いを見せることになった。
この時点でもう私は幽霊でも何でもいいから祖父に会いたいと思ったし、
とにかくまた生きてる姿の祖父を一目見たかった。
そんな時に来たのだ、霊媒師が。


287 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 02:00:57.42 ID:TGQYQudI0.net
その人はどこにでもいるスーツを着ていた人なので、てっきり火葬場の職員かと思ってたのだがそれは間違いで、
母がそっと霊媒師の人で叔父の同級生だと紹介した。
私は失礼ながら同級生って単語で一気に白けた。どうせ安くなるから頼んだだけで、なんちゃってのやつだろ。
霊媒師の人間に色々祖父ののとを聞こうと思ってた分、私はその人に対して一方的な怒りを向けていた。
そうとも知らずそいつは叔父とまぁ話し込む。
それだけのことなのに私は、偉そうに凡人は消えろとか思った。


288 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 02:07:51.00 ID:TGQYQudI0.net
それからその霊媒師は、先に叔父叔母に色々と祖父の伝言を伝えているようだった。
私からすればそれは、ありきたりで誰でも言えるものに聞こえた。
例えば叔父に対しては、
「○○さんの娘さんいるでしょ?△△の子供が生まれる前に死んだのが…」
これも、娘さんがフェイス○ックとかに近況を載せてるので他人でも知れる。
ましてや同級生、そういうことはすぐ知れるだろう。
そんなことが続いて私はイライラしていた。
孫の私にはどうせ卒業式見れなくて残念とかか?ウェディングドレス姿見たかったとかか?ひねくれて考えてた。


289 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 02:17:10.44 ID:TGQYQudI0.net
霊媒師が今度は私と母の所に来たので、さっさとくだないことを終わらせろって思いながら頭を下げてお願いした。
霊媒師はすると急に「ちょっとまって」といって、真剣な顔をして私の名前を聞いてきた。
「ごめんね。あなたは私ちゃんだよね?」
「はいそうです」
「ごめんね、祖父さん私ちゃんの名前いっぱい出してるけど伝えたいことが多過ぎて…もうちょっと待ってて」
この時内心、一人に対して違うパターン作って信憑性を上げる気かと思いながら、大丈夫ですよと愛想笑いした。
恐らく親戚の人皆が知ってる部活のことと予想を立ててた。


290 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 02:30:45.80 ID:TGQYQudI0.net
だけどこの霊媒師は次の瞬間、私と祖父しか知らないことを話した。
それは私が今度の誕生日プレゼントにってお願いした約束から、私が悩んでる部活の人間関係のことだ。
祖父は普段から寡黙なのでこういうことを他人に話したりしない。私もSNSをしないし他人にはわからない。
気付いたらまた泣きそうになった。
そして霊媒師の人は最後に私が信じざるえない一言を付け足した。
「さっき棺桶に入れてくれた手紙の二枚目の約束のこと、守れないでごめんなさい、と」
手紙は誰にも見せずにすぐ封筒に入れたのりをつけて閉じた。それからずっと自分で持ってて誰も見ることはできない。
私は全く信じてない霊媒師に向けて「そんなことないよ今まで本当にありがとうって伝えてください」って早口で伝えた。


291 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 02:38:31.93 ID:TGQYQudI0.net
霊媒師は「あなたたちの声は祖父さんに聞こえますから、私がいなくても大丈夫ですよ」と言った。
それに安心したら、霊媒師は「だから」と話を続けた。
「祖父さんさっきからずっと、私ちゃんが泣いてることと会いたがってることを気にしてるよ。
 私ちゃん、ずっと悲しんでると祖父さんずっとここにいちゃうよ。未練があったらね、祖父苦しんでここにいるよ」
数日前から泣いてる自分を思い出した。
一人きりになっても泣いて、人がいても泣いて、何で優しい祖父が心配してると考えなかったのかと反省した。
こんなに心配かけたら未練になるだろう。私は時間差できた恥ずかしそうに涙を引っ込めようと奮闘した。
霊媒師は伝えるだけ伝えると他の人の所に向かった。

これが私の幽霊を信じるきっかけの話で、霊媒師は次の出来事で決定的になりました。


292 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/03/01(水) 02:55:09.30 ID:TGQYQudI0.net
祖父が死んでから時が経ち、最近母が一家で昔からお世話になってる老人の霊媒師の元へ行きました。
母曰く、かなり信用できる人らしく、地図を持ってどこの方角に引っ越した方がいいか聞きにいったとか。
祖父の一件があってから地元の霊媒師に信用があった私は、母が霊媒師の所に行くのを止めずに見送りました。

それからは母が帰宅してきたので、早速霊媒師がどうだったか聞きました。すると母は色々話す。
「方角は○○はよくて、△△は危ないって。あと他のことも聞いてきた」
「他のことって?」
「…実は娘さんが、悪い友達のせいで悪い方に行くんだって」
当たり前のことじゃねえか何だそれ。そういうと母は反論する。
「でもあんた前に、旧友ちゃんも話してたでしょさっき?あの子ちゃんとしてはないでしょ…」
「一ヶ月以上前だしその子今県外でなかなか会えないよ。その霊媒師はいつされるとか言った?」
「言ってないけど…でもほら!今年の正月にご先祖様が果物お供えしてくれてありがとうって言ってたって!」
「何で果物あげたんだって怒る先祖はいないでしょ」
霊媒師は怪しい。会ったことないけど、その後も出てくる報告が適当な助言や先祖シリーズばかり。
こういうインチキな人もいれば、本物もいるんだなと思った。

これか私が霊媒師を信じるきっかけ話。
母も叔父叔母もは相変わらずそのインチキ霊媒師を信じてるってのが、私にとっての怖い話です。




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729:可愛い奥様:2010/09/15(水) 18:59:20 ID:LpA3Dxom0
母が幼い頃に体験した、ちょっと不思議な話。

母(70代)は東北の田舎の集落の出身で、母が幼い頃はまだ各家に電話がなく、
母実家はそこそこ裕福だったため、村で唯一の電話がある家だった。 
だから、誰某さんに電話があると、父親に言われて誰某さんを呼びにいくのが、子供たちの役目だった。 

ある日、夜遅くに電話があり、少し離れたところに住む医師を呼びにいくよう母が言い付かった。
当時はまだ街灯もほとんど無く、母は提灯片手に医師を呼びに行った。 
普段知っている道のはずなのに、気付いたら墓場に迷い込んでいた。 
当時の墓場は今のように立派な墓石のあるものだけじゃなく、
貧乏な家では単に土を盛り、そこに石を置いて目印にする程度のものもあり、
うっかり焦った母は、そういう墓に足をとられて転んでしまった。 
立ち上がろうとしても、足首が重くて立ち上がれない。 
提灯を近づけてみたら、土の柔らかい部分からにょっきり白い手がでていて、自分の足首を掴んでいた。 
パニックを起こし思わず提灯を放り投げ、必死で立ち上がろうとしても、
手ががっしり足首をつかんで離してくれない。 

泣き喚いていると、向こうのほうから一人の老女がやってきて、
「どうしたの?大丈夫?」と優しい声をかけてくれた。 
「足が…手が…」と説明しようとすると、自分を掴んでいた手首がするっと消えて、土に穴も残ってなかった。
「もう大丈夫」といって、その女性は抱き起こしてくれて、
泣きじゃくる母を連れて、そのまま医師の家の近くまで一緒にいってくれた。 
医師の家の灯りが見える場所で、「それじゃあ私はもう行くから」と、そのまま帰ってしまった。 
薄灯りのなかだったので、
かなり年老いた女性であることと、左手に酷い火傷の痕があることしかわからなかった。 

この後、母は人を通じてこの老女を探してもらったけれど、該当する女性は村にはおらず、
もしかしたら自分の守護霊だったのかも?と思い込むようになった。


730:可愛い奥様:2010/09/15(水) 19:00:03 ID:LpA3Dxom0
今から20年ほど前、祖母が危篤という知らせを受けて叔父の家にいった。 
祖母は60過ぎてから祖父と離婚して、
同じように妻と子に逃げられて一人になった叔父の元へ身を寄せて生活をしていた。 
うちで一時同居していた時期もあったけれど、
子供が3人もおり迷惑はかけられないと、叔父のところへいったというのもあって、
なかなか顔を見ることができず、この時祖母と母が顔をあわせたのは5年ぶりだった。
既に意識もほとんど無く痩せ細った祖母をみて、母はその腕をそっと握り締めたとき、
ふと以前にはなかった火傷の痕に気付いた。
叔父に聞いてみたところ、2年ほど前に火傷をしてしまい、痕が残ってしまったということらしい。 
それを見て「あぁ、あの時助けてくれたのはお婆ちゃんだったんだ」と、妙に納得してしまったとか。 

この祖母は少し不思議な力があって、幽霊を見るとかそういうのではないのだけど、
例えば、私が小さい頃に遊びにいったら、顔をみるなりある眼病の祈祷で有名なお寺に行こうと言い出した。
その後、私に毎年のようにそのお寺のお守りを送ってくれた。
残念ながら、祖母が存命のうちに目に何か問題をもつことはなかったんだけど、
10年ほど前に左目に違和感を感じ、病院にいって手術をうけ、その後2度の手術を受けた。 
今も左目は物が歪んで見えるし、低くなった視力は一生治らないと医者に言われている。
(見えないわけじゃないんだけど)
また、弟を連れて行ったときは、一目見て「この子は絶対海に近づけちゃいかん」と言った。 
ただ父方が漁師で、海に行かないなんてわけにもいかないし、年寄りの戯言と思っていたら、
実際弟は海の事故で死亡した。 

婆ちゃんに何が見えるのか?と聞いてみたら、「何も見えない。ただたまにわかるんだ」と答えた。 
何がわかるのか?と聞いたら、困ったように、
「おにぎりを見た時に、『これはおにぎりだ』とわかるようなものだからねぇ…」と答えた。




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