229 :本当にあった怖い名無し :04/09/02 15:57 ID:bSRwxkvE
私は23歳で、海女(海女歴2年)をしています。
泳ぐのが好き、結構儲かる、という理由でこの仕事をしてますが、不思議な体験をした事があります。

海女になりたての頃、付いてた人に「絶対行ってはいけない」と言われてる場所がありました。
その場所は離れ小島のような所で、岸から距離にして300m位だと思います。
他の海女も絶対そこの小島には行きません。
私は勝手な思い込みで、
そこの小島に行く途中で結構潮の流れの速い所があり、海女って結構年寄りが多いので、
危ないから行ってはいけない、と言う事だと思ってました。

仕事は潮の満ち引きにもよりますが、ほとんど午前中で終わります。
しかしこの日は、体調もよくまだまだ潜れそうだったので、午後も1人で潜ってました。
そして波も穏やかだった為、ふとあの小島にいってみようかなーと思いました。

潮が速いと思い込んでいたのですが、そんな事もなく、あっさりその小島に到着しました。
「な~んだ楽勝じゃん」などと独り言をいいながら潜ってみると、
普段人が来ない為か、もう大きなアワビ、サザエがゴロゴロしてます。
アワビなんて30センチ位、サザエもほとんど20センチ。もう夢のような光景です。

「なに~ここ宝島じゃん」などと思いながら取りまくっていると、
小島の海底のほうに、ぐるりと綱が巻いてありました。
ちょっと気味が悪くなり小島に上がると、小島の側面には数体のお地蔵様が彫ってありました。
何~ここ、なんかヤバイ所~?なんて思ってると、声がしました。
「・・・・・ちゃ・」
えっ?何っ?ちゃって・・・
その声はだんだんハッキリと聞こえて来ました。
「お・・ぇちゃん」
「おねぇちゃん」
後ろを見ると、10歳位の男の子が立たっています。
(えっ何処から来たのと思いつつ、かなりビビッた顔してたと思います)
しかし何かが変だ・・・話しかけようにも怖くて声が出ませんし、
海に囲まれた小島なのに洋服着てるし、しかも濡れてないし・・・


230 :本当にあった怖い名無し :04/09/02 15:59 ID:bSRwxkvE
ヤバイと思った時、男の子は言いました。
「おねぇちゃん何処から来たの?」
私は怖くて叫びたいんだけど、声が出ないで口をパクパクするだけ・・・
男の子はどんどん話を進めます。
「僕さぁーお家帰りたいんだけど、
 どう帰ればいいか分かんないし、足も痛いし、頭も痛い、お腹もすいたし喉も渇いたし・・・
 助けてよおねぇちゃん」
いままで普通の姿だった男の子が、しゃべった内容に変化していきます。
足が痛いと言うと足が血まみれに・・・
頭が痛いと言うと顔が血まみれに・・・
お腹がすいたと言うとガリガリに痩せて・・・
喉が渇いたと言うと老人のように変化しました・・・

・・・ヤバイ絶対ヤバイ神様ーナンマイダーなどと唱えると、ブチッと音がして自由になりました。
転げるように海に入ると、普段とは違いどんどんどんどん海底に沈んで行きます。
と言うより、引き込まれる感じです。何よこれーっ。
海って言うのは、黙ってても浮くんですよ、普段は。実際、浮くよりは潜る方が大変なのに・・・

結局、海底まで引き込まれました。
すると、そこには小さな洞穴みたいなものがあり、そこに水中眼鏡をした骨の遺体がありました。
恐らくさっき見た少年だなと、直感で分かりました。
そして少し悲しい気持ちになったとたん、ふぅーと吸い込まれる力が弱まり、浮き始めました。

水面まで出ると冷静さを取り戻し、岸まで泳いで帰りました。

岸に着いてからは、あの小島で採ったアワビとサザエを買い取り業者に置いて、
すぐ警察に遺体を発見した事を届け出ました。

そしてまた業者に戻ると人が集まってきて、「凄いね~今日は大漁じゃん」などともてはやされました。
そして受け取った金額は、自分でもビックリするほどの額でした。
なんか嬉しいやら悲しいやら、複雑な気持ちで帰路につくきました。



231 :本当にあった怖い名無し :04/09/02 15:59 ID:bSRwxkvE
そしてその夜、『あの小島に行ってはいけないよ』と教えてくれたおばさんが来ました。
あがってもらいお茶を出すと、おばさんはこう言いました。
「あんた、あの小島にいったんだって。まったく、あんなに行っちゃいけないって言ったのに、
 まぁ無事に帰ってきたからいいけどさ・・・
 ところで、遺体を発見したのは聞いたけど、他に何か見なかったかい?」

私は経験した事を全て話しました。
すると、「やっぱりかい・・・」と言いました。
そして、おばさんが話してくれた話はこうです。

終戦後のある夏、男の子3人が海水浴をしていました。
波が高かったせいか男の子達は流されて、あの小島に辿り着いたのです。
しかし、波が高いせいで、なかなか救助の船を出せません。
そして、小島を飲み込む程の波が来て、男の子3人はまた海に・・・
それを見かねた1人の漁師が船を出しました。
漁師は男の子を1人助け2人助け、3人目を助けようとした時、船が小島に激突して沈没。
男の子3人と漁師は次の日、遺体で発見されたそうです。
海底に巻いてある綱と小島の側面のお地蔵様は、その時のものらしいです。
そしておばさんも昔、その小島の上で遊んでる男の子を見たことがあるそうです。

次の日、警察は捜索したけども、遺体は発見できなかったそうです。

その年のお盆の波の静かな日。
少し怖かったけど、おばさんと2人で船を出し、その小島に線香とお供え物をあげに行きました。
帰りの船でふと、「ありがとう。おねぇちゃん」と言う声が聞こえたような気がしました。


232 :本当にあった怖い名無し :04/09/02 17:14 ID:iQlfz8il
ブラボー パチパチパチパチ

けど
>男の子3人と漁師は次の日、遺体で発見されたそうです。
水中眼鏡かけた遺骨はあるはずがない つーか遺骨ってのが変

>お腹がすいたと言うとガリガリに痩せて
飢えて死んでないので変

船出せないほど波が高い日に海水浴するってのは変
徐霊しさえすれば大金ゲット出来るのに放置されてたのは変


239 :本当にあった怖い名無し :04/09/03 14:59 ID:pRey69pV
229の海女ですけど、
あんまり文章書いた事ないんで、おかしい所あったかもしれないですけど、読んでくれた人ありがとうです~

>>232
そうですね~遺骨って変かも・・・ただの骨で良かったのかな~?
でも、確かに海底の小島の穴にいたんですよ~プールで使う水中眼鏡して・・・

お腹がすいて・・・
確かに飢えて亡くなった訳じゃないんですけど、
こうなんて言うか、だんだん腐敗していくみたいな~溶けていくみたいな~

波の高い日に海水浴・・・
これは今でも小学生とか中学生、結構波の高い日泳いで遊んでるんですよ~
波高くて、私でも怖くて海入らない日でも遊んでたりします。
私も見かければ、「危ないよ~」とか言うんですけど、
「うるせーよ」とか言われちゃったりします。・゚・(ノД`)・゚・。
供養はしてるみたいですけど、除霊はしたのかしないのかイマイチ分かんないです。






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