【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!



飲み屋で仲良くなった飲み友だちの警察官に聞いた話。

老人が突然失踪したって家族から電話があったから、その家に行ったそうだ。

どうせ惚けて徘徊してるんだろうってタカをくくって赴いたんだが、事情を聞くと家族の話が実に奇妙で変なんだそうだ。

まず、その老人は七〇歳の誕生日に失踪したんだが、前から自分は七〇歳になったら天狗になると家族に公言してたらしい。

ハア?って感じなんだけど、そのおじいさんの父親もその父親も、長男の話によると七〇歳の誕生日にいなくなっているらしい。

その老人の部屋に入ったら、黒い烏の羽根みたいなのが十羽分くらい散乱していて、部屋のまん中にどんと子供が入れるくらいの空っぽのたらいがあったので

「これはなんですか?」

と聞いたら、嫁が昨日(失踪する前の日)突然爺さんが米を一斗炊いてくれって言ったんで、炊飯器で何回かに分けて炊いて、その中に入れてやったそうだ。

で、それがきれいに米粒一つなくなくなっていたんだそうだ。

それで、昨晩なんだけど、爺さん部屋でどんちゃん騒ぎがあったという。

もう大勢で騒いでる感じだったらしい。

「それは見たんですか?」って聞いたら、

「おじいちゃんから『何があっても決して部屋を覗くな』って言われたので、見ませんでした」との答え。

どうもからかわれてるような話だけど、家族は皆真剣でウソをついてるようには思えない。長年の経験でわかるらしい。

仕方がないので、一応行方不明者として捜査願いを本署に連絡して、鑑識呼んでその羽を持ち帰った。

結局、その老人は発見されなかったとのこと。

羽は烏の仲間との鑑識結果だったらしい。

「俺も警察入って十五年だけど、不思議だよなあー」と笑ってた。

(了)



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690 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/02(日) 17:34:06.43 ID:FZTpamSJ0
このスレでよく寺の和尚や神主に霊感や祓う力があるかどうか話題になるんで
そのことについて俺が寺生まれwで住職をしている友人から聞いた話を書いてみる
俺の生まれた地域は田舎だけど
町で一番大きな友人の家の寺はけっこう敷地が広くて立派な作りをしてる
ただ宗派の総本山から住職が派遣されてくるほどの格式ではなくて
明治以降は長男が代々世襲で住職を務めている
 
友人は小学校前くらいの時分に
よく祖父である大(おお)和尚に連れられて墓域の片付けと掃除に行ったそうだ
ここらでは寺の住職に定年はないので基本的に死ぬまで僧職にあるけど
大和尚はその頃で七十歳前後だったはず お祖母さんはもう亡くなっていた
友人の父は四十代だったが、ちょっと離れた市の同じ宗派の寺で修行していた

掃除についていくとカラスが集まっている
これはお供え物を持って帰らない人がいるんでそれをねらってくるんだけど
そのカラスの中にどうも他とは違う感じのが混じっているように友人には思えた
どう違うのか確かめようと二三歩近づいてみると
十羽ちかくいるうちの二羽がカラスの黒い丸い目ではなく白目のある人間の目を持っている 
ただし人の目よりはずっと小さいけど

691 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/02(日) 17:34:38.10 ID:FZTpamSJ0
   
友人がそれを気にしているのに気づいた大和尚は
 「ほう お前あれらが見えるか」といって
 「お前の母親を拝み屋筋から嫁にもらったのは正解だったようだな 
    残念ながらお前の父親はまったく見る力がないから」

そのようなことを言って数珠を出してそのカラスのいるほうに向かって短くお経を唱えると
人の目をしたカラスはぼんやりとにじむようになって消えた
「あれは何?」と友人が聞くと
「なーにたいしたものではない 人の魂などではなくちょっとした悪い気が凝ったものだよ」
と教えられた

   
大和尚は続けて
「別にあれらが見えなくても寺の仕事に支障があるわけでもないし、立派に勤めることができる
 ただ、こういう力が途絶えてしまうのは残念だから」というような意味のことをいったらしい
 友人にはその当時は何のことかわからなかったが
 友人の母親はその地域のお寺とは違う民間信仰を司る家の娘だった人で
 ずいぶん無理をいってお寺に嫁に入ってもらったという
 それで俺ら一般人からみれば不思議な力が友人にも受け継がれたということのようだ

 友人にそういう力がこれまで役立ったことがあるかと聞いたら
 葬式のときに引導をわたした後にまだ霊魂がこの世にとどまっている気配というのが何となくわかるんだそうだ
   
それでその後の儀式の力の入れ方を調節する
たいがいは仏教でいわれる四十九日までとどまっていることは少なくて
三十日前後で気配は消える いわゆる成仏するということか
ただ恨みを飲んで亡くなった人などは強い念が残っている
せまい町なので亡くなる前後の事情はだいたいわかっているから
自殺者などは特に念入りに儀式を行うことにしているという 

692 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/02(日) 17:35:56.58 ID:FZTpamSJ0
   
それからここらではよほどの大家でなければ遺体を寺に安置して通夜を行うんだが
(ただし交通事故などで損傷した場合は先に火葬してしまう)
 この地方独特の風習として北枕にした遺体の枕元に小さい黒い屏風を立てる
遺体は魂が抜け出した空の状態にあるのでそこをねらって悪い気が入り込んでくることがごくたまにある

それを防ぐための黒屏風で風などで倒れないようにしっかりした台座がついている
 一度だけ強い風で屏風が倒れたのに小一時間ばかり気づかないことがあって
そのときは白布の下で閉じられていたはずの遺体の目がかっと見開かれていたそうだ
それに気づいたのがもう僧籍に入って修行していた友人で長い時間特別なお経を唱えるとひとりでに目が閉じて悪い気が抜けていくのがわかったという

友人に悪い霊が憑いた人を祓ったことがあるかどうかを聞くとそういうことはないといってた
もしそういう人が尋ねてきたとしても、気を感じることはできるかもしれないがどこの誰の霊が憑いているかなんて絶対わからない
   
自分よりずっとずっと上の能力がある人ならわかるのかもしれないといってた
こういう力というのは修行で身につくものではなく、ほとんど生まれつき決まるんだそうだ
実際に子どもの頃と比べれば今は力はずっと落ちてきてるらしい

693 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/02(日) 17:37:53.25 ID:FZTpamSJ0
   
そういう相談を受けた場合は、宗教関係ではなく医療機関を受診するように勧めているそうだ
なぜなら道行く人を見ても、多かれ少なかれ何かの気が取り憑いていて
それらにいちいちお経を唱えてもきりがないし
変な例えだが寄生虫が体内にいると肥満にならず健康な場合もあるように
何かが憑いていても悪いことばかり起きるわけではないと笑ってた

それから心霊写真は大部分がただの紙だから気にすることはないといってた
もちろん気になる人が持ってくれば寺で預かってもいいが
そもそも見間違いのような場合がほとんどだそうだ
ただし古道具、骨董類は人間よりずっと長くこの世に存在してるものが多いので
何らかの気が凝ってることもあるらしい
   
ただ特別に儀式をするまでもなく、しばらく本堂に置いておくと気は抜ける
漂白剤に浸けるようなもんだね、といってた
     
まとまらない怖くもない長文でスマンかった
これらは全部俺が酒の席で友人から直接聞いた話だがもしかしたら違う宗派や宗教の人には別のように見えるのかもしれないともいってた

色眼鏡をかけるとレンズの色にものが染まって見えるように
その地域の習慣や宗派の教えに影響されるということのようだ






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297 :土地神1:2012/08/25(土) 19:01:46.05 ID:a60mQM7D0
15年位前、不動産会社の営業になってからの話。

会社が建売分譲するのに競売物件を競り落とし、確定したから上司の現地調査に同行。
競売に出る位だから元々結構な問題の物件だったようで、周辺住民への挨拶もかねてとの事。
区画確定は終わってたので、売り出す時のチラシ用写真撮影と近隣・周辺施設の調査も。
『○○小中学校から~km、○○スーパーから~km、○○バス停から・・・』とかいうやつ。
その分譲地から徒歩で調査するんだけど、
上司が『見える人(不動産系には多い。むしろ見えないと仕事で成功しない、とか迄言う人が多い)』で、
土地神にあたる神社に挨拶に行くと。
ちょうど歩いて5分位に三大社の一つの分社があったんでそこにお参りに行くが、
上司曰く「ここだけじゃねえなあ・・・」って。
地図があったから探したけどそれらしいのが判らず、とりあえず周辺調査に行くかってなって歩いてたの。
そしたら分譲地から歩いて10分位の所に畑があって、それも結構大きい。多分3000坪位は優にあった。
その真ん中?に小さいお社があって、上司が「ここだここ!おい、酒と米供えるぞ」。
新規分譲地では絶対に土地の四隅に撒くから持ってきてるから、それを備えて皆で二礼二拍手一礼。
なんか上司が祝詞を上げてた。
終わったら「これであいさつは済んだ。すぐ売れるぞ」って。
そのあと何日かで周辺住民や役員、地主たちに挨拶済ませ、早速競売物件の古家を解体。


310 :土地神2:2012/08/25(土) 21:21:27.66 ID:a60mQM7D0
その競売物件、元々結構大きな地主一族が持ち主だったけど、
当主が事業失敗で所有不動産を順番に手放し、結果自宅まで差押えで競売という、最近普通に多いパターン。
誰も死んだり恨まれたりは無かった筈。
区画割も結構地型が良かったから道路抜いても5軒取れて、凄く見栄えも良かった。
会社も近畿で結構有名な方で、割とまじめに工事もしてたから、解体着手の時から周辺住民の問い合わせもあり、
配属決まった時はラッキー、てな感じだった。
実際すぐ完売したし。若夫婦の入居が多くて周辺の年寄も喜んでたって話を聞いた位、順調に終了した。

何が洒落にならないくらい怖かったかって?
普通、分譲地って『土地代+建物代+各種申請費+外構費+オプション』なんだよな。
で、普通皆知らないんだけど、『土地代=購入費』な訳ないよな。当然利益を乗せる。
それがたまたま格安で競落出来たから、『土地代×2』位上乗せしてもすぐ売れたってこと。
やっぱり『曰くつきの土地ほど儲かる』のがこの国の不動産。だって皆大好きだろ?この手の話。
教訓/建売分譲を買うのはバカ。でも、分譲マンションを買うバカよりはまだまし。
個人で処分出来るからな。分譲マンションは殆ど詐欺だぜ。


312 :本当にあった怖い名無し:2012/08/26(日) 03:24:44.40 ID:izfqtTrQ0
>>310
>『曰くつきの土地ほど儲かる』

親父が不動産屋やってたのだが、古戦場とか人がたくさん死んだところは商業用地に向いてるらしい。
「『呼ぶ』から客が大勢来て繁盛する」らしい。

あと、「神社の跡地だけは、どうにもならん」とも言ってた。
理由は知らん。


320 :本当にあった怖い名無し:2012/08/26(日) 13:30:55.63 ID:lVGD/gGx0
>>312
火事の跡地・火は不動明王の顕現なので、災厄が払われた跡という考え。吉兆。
火葬場の跡地・人生最後の場所で、昇天の場所なので吉兆。
地震・水害・災害の跡地・土地神以上の神の力で払われた跡なので吉兆。
土砂崩れの跡地・土地神の怒りの顕現なので、怒りが収まるまで不吉。
お寺&墓の跡地・長い間信仰の的で清められた土地で地盤も良い為吉兆。
神社の跡地・八百万の神々の中には不浄の神や災いの元もあるので絶対ダメ。最大に不吉。

以前、ある御山の行者様に伺ったお話。


323 :本当にあった怖い名無し:2012/08/26(日) 14:27:30.21 ID:0+OG/FxoO
前に職場の近くの一戸建てが火事になり、その火事で住人の婆さんが亡くなったが、
その後地に別の人が家建てて住んでたが、人が死んだ後地でも大丈夫なのか?


325 :本当にあった怖い名無し:2012/08/26(日) 14:49:35.79 ID:lVGD/gGx0
>>323
火事で焼け死ぬ=不動明王の御力で罪科穢れが払われ救いがあるとかでいい筈。
子供の火遊び・寝たばこ・不審火とかも、焼け死ぬ=穢れが払われる・とか。
とりあえず火事の後は吉兆なんだと。

一番ダメなのが刑場跡と神社跡。人の手で払える事は絶対にないそう。
大凶なんてレベルでは無いとか・・・







親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、
夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。
そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。
機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで来ると、一人女性が見えた。まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。

そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。

その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。

この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、
女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。

そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。

しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用を済ませろってことか・・・

「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。
俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。
七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。

テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。

そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。(この頃は携帯を持ってなかった)

なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。

そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」

じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。

一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈りをはじめた。

そのとき、

「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。
画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。

念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。

下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。
そして、庭に何人かの男たちがいた。

ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。
全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。

「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。
車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。

間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」

またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。

目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。

無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。

慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。

コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。

周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。

やがて、声と音が途切れたと思ったとき、Kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなあ」と安堵の声を出した。

やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。
親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
Kさんは「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」と新しいお札をくれた。

その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地に移った人も知っているという。

バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、つまりは極々薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったようだ。

それでも流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、また夜より昼のほうが安全と思われたため、一晩部屋に閉じ込められたのである。
道中、最悪ならじいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。

そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこには行かないようにと念を押された。

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…と思ったら、改めて背筋が寒くなった。

八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということだ。
まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、身内の声であのようなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。

それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。

「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通じる道のものがな」

と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。
じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという)

今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…




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98 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:14
気のせいかも知れませんがよろしいですか?

99 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:16
取りあえずどうぞ

100 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:18
>>98
何がおきてるの?

101 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:18
先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。

104 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:19
ふんふん

107 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:23
いつも通勤に使っている電車なのですが、先程から20分くらい駅に停まりません。いつもは5分か長くても7、8分で停車するのですが停まりません。乗客は私のほかに5人いますが皆寝ています。

108 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:23
もう、電車降りちゃったりしてないよね?

111 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:25
特急とか各停とかの違いじゃないの?

112 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:25
>>107
快速電車?

114 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:29
ご指摘通りに、乗り間違えた可能性ももあるかもしれませんね。もう少し我慢してみます。また、おかしいようであれば相談させていただきたいと思います。

115 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/08 23:35
とりあえず一番端っこの車両に行って
車掌を見に行ってみれば?

116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/08 23:40
もし運転手がてんかんを起こしてたら大変だ。車掌室まで見に行ってこい!

118 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/08 23:44
まだ停まる気配がないのでちょっと見てきます。

126 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:00
ブラインドというか窓に目隠しがしてあって、車掌さんも運転手さんも見えませんでした。路線は静岡県の私鉄です。

131 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:02
>>126
窓をコンコンしてみたら?

137 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:08
窓を叩いてみたのですが返事はなかったです。

146 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 00:13
窓から外見えないの?
通過した駅の名前とか

153 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:19
トンネル出てから速度が少し落ちました。普段トンネルなんてないのですが。新浜松からの電車です。

156 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:23
停まりそうです駅みたいです。

157 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:24
まさか降りないよね?

160 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:25
今きさらぎ駅に停車中ですが、降りるべきでしょうか。聞いた事も見たことも無い駅なのですが。

162 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:26
ぜひ降りてみて

165 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:28
終点まで乗っててくれ

166 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:29
つーかもう発車してるっしょ

161 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 00:26
>>はすみ
何時の電車に乗ったの?

167 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:29
降りてしまいました。無人駅です。乗った電車は11時40分だったと思います。

168 :町田親衛隊 ◆VbT745avmg: sage 04/01/09 00:30
きさらぎ駅って、検索しても出ない・・・
っていうか、はすみ君の電車は一時間も走ってたのか。
じゃ、ほんとに風呂。

170 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 00:32
きさらぎ駅って検索引っかからないな…

176 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:34
戻ろうと思い時刻表を探しているのですが見当たりません。電車はまだ停車していますのでもう一度乗ったほうが無難でしょうか。と書いてるうちにいってしまいました。

181 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:36
近くに人のいそうな建物はありませんか?
寒いから体に気をつけてくださいね

182 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:36
駅から出てタクシーでも探してみます。ありがとうございました。

183 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:36
それがよかろう
気をつけてな

185 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:39
終電もとっくにすぎた無人駅の周囲に
はたして容易にタクシーがあるか甚だ疑問である

186 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:41
そしてはすみは二次元の世界の住人になったとさ

187 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:41
タクシーどころか、何もないところでした。どうしたら

190 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:43
>>187
駅員または近くにある交番へ ゴゥ!

191 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:43
とりあえず110番?


193 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 00:43
タクシー会社に電話するのは?

194 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:43
こりゃもうKへ行くしかないねぇ

195 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 00:44
近くに電話ボックスがあったら、電話帳でタクシー会社調べて電話だ

204 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:48
家に電話して迎えに来てくれるよう頼んだのですがきさらぎ駅の場所が両親にもわからないようです。地図で調べてから迎えに来てくれることになりましたが、なんか怖いです。

209 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:50
ほかの人はどうしたの?
降りたのは君だけかい?

213 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:52
>はすみさん
俺もネットで調べてみたけどきさらぎ駅って言う駅名が
出てこないんだ。新浜松周辺にいることは間違いないんですよね?
ヤフーで調べてみます

214 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:53
公衆電話は探したのですが無いです。他の人は降りませんでしたので、いま私一人です。駅名はきさらぎで間違いないです。

217 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 00:56
公衆電話は駅の敷地の外に有る場合もあるよ。

220 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 00:56
とりあえず駅を出てみたら?

221 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:57
今ちょっと調べたら、
鬼って書いて、きさらぎって読めるのね。。。

225:あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:00
>>221
鬼駅かよ…
こぇぇ

218 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 00:56
ゲームオタなのか?ググったらゲームがでてきたが。

223 :携帯の人: sage 04/01/09 00:59
きさらぎ駅の前と次の駅名を書いて。書いてないとはいわせない。

229 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 01:01
ゲームって何のことですか。次の駅も前の駅も書いてないです。

249 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:08
線路を歩いて帰りましょう

256 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:11
今から走って追いかければ電車に追いつけるかも!

258 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:11
駅なんだから周りに民家くらいあるだろ

259 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 01:12
そうですね、パニックになっていて気が付きませんでした。線路に沿って歩きながら両親からの電話を待ちます。先程アイモードのタウン情報で調べてみたのですがポイントなんとかエラーってなってしまいました。早く帰りたいです。

261 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:12
>>257
ネタでもネタでなくても解決に向けて真面目に取り組む。

280 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 01:18
近くには本当に何も無いです。草原とか山が見えてるだけです。でも線路を辿っていけば帰れると思いますので頑張ってみます。ありがとうございました。ネタだと思われてもいいので、また困ったら相談してもいいですか。

283 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:18
>>280
いいよ
とりあえず気をつけてね

285 :町田親衛隊 ◆VbT745avmg: sage 04/01/09 01:19
いいよ~
携帯の電池切れにだけは気をつけて。今は命綱なんだからね。

286 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:19
>>280
方向間違えるなよ。
あと、トンネル内は気をつけろよ

296 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:22
何もない所で携帯の電波は届くのか?
駅から動かない方がいいと思うが・・・・

303 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:24
寒い夜、駅員がいない一人ぼっちの駅
もうすぐ電球も落ちて真っ暗になるかもしれんな・・・

304 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:25
線路はもっと真っ暗な罠。これからトンネルもあるんだろ?

305 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:25
それでも駅で夜明けを待ったほうが無難だったかもね・・・

308 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:26
こりゃやばいな

317 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 01:30
父親から電話があり、いろんな問答があってどうしても場所がわからないから110番しなさいと言われたので、多少抵抗はありますが今から電話して助けて頂く事にします。。

358 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:43
明るくなってからのほうが行動しやすいと思うんだけどな・・・

361 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:45
夜中に一人でじっと待てる?
見慣れない、奇妙すぎる土地で・・・

362 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:46
>>361
夜中に一人でトンネル通れる?
見慣れない、奇妙すぎる土地の線路で…

363 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:46
じゃあこんな寒い中見知らぬ夜道をずっと歩けるか?

380 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 01:55
110番して一生懸命現在の状況を説明したのですが、結局いたずらとだろと怒られてしまい、怖くなって謝ってしまいました。。

382 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:56
>>380
何で謝るのよ
もう今日はあきらめるぽ
始発を待とう

388 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:58
駅周辺はどんな様子?何がある?

386 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 01:57
遠くの方で太鼓を鳴らすような音とそれに混じって鈴のような音が聞こえているのですが、正直もうどうしたらいいのかわかりません

391 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 01:58
とりあえず駅に戻れハスミ
迷ったら最初の現場に帰るのが一番

395 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:00
今からはじまるんだよ・・・

396 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:00
太鼓と鈴の音・・・?
(´・ω・`) シャンシャンぽくぽく

400 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:01
祭りでもやってんだろ

401 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 02:01
嘘だと思われるかもしれませんが、怖くて後ろが見れません。駅に戻りたいのですが、振り向けません。

406 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:03
>>401
走れ。絶対に振り向くな。

420 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:08
もう駅に向っちゃいけないよ。
連れて行かれるからね。
とりあえずトンネルまで走れ!
意外と近いはずだから。

422 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 02:09
おーい危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよって後ろの方で誰か叫んでいたので、駅員さんかと思い振り向いたら10メートル位先に片足だけのおじいさんが立っていたのですが、消えてしまいました。もう怖くて動く事ができません。

426 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:11
>>422
だから振り向くな。走れ

423 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: 04/01/09 02:09
>>はすみんタン
落ち着いておにいたんの言うこと聞いてね?
その太鼓の音のなるほうに行ってみてネ
太鼓を叩いているものが居るはずだから

424 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:10
>>420
おまいははすみんをドコに連れてく気だ?

433 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:12
>>424
違うよ、ハスミンは今から連れて行かれるんだよ。
だから戻れるなら戻った方がいいんだよ。

428 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:11
なぜ片足だけなのに【おじいさん】とわかるんだ?

429 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:12
>>428
…片足がないおじいさんってことだろ

436 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:13
きっとその線路で轢かれて片足をなくして死んだおじいさんだね

435 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 02:13
もう歩けないし、走れないです。太鼓みたいな音が少しだけ近づいてきています。

445 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:17
>>はすみ
とりあえず夜明けを待て
明るくなれば怖くないよ



446 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:17
電車に乗ってりゃよかったんだよ

452 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 02:20
私はまだ生きてます。転んだ傷から血も出てるし、折れてしまったヒールもきちんと持っています。まだ死にたくないよ。

487 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:32
ま、ジッとしてても好転しそうな気配じゃないってことは確かなようだな

488 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:32
>>はすみん
とりあえずトンネルを抜けたら安全だと思うよ
トンネル抜けたらすぐ通報して保護してもらいなよ

492 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 02:35
家に電話しました。父から警察に電話してくれるそうですが、音がドンドン近づいてきます。

500 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:38
とりあえずその音が列車の音で無い事を祈るぜ
といってももう遅いかもしれんがな

516 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 02:45
何とか頑張ってトンネルの前まで来ました名前は伊佐貫となっています。音も近くなっているので勇気をだしてトンネルを抜けてみようと思います。葉純が無事トンネル出たらまた書き込みます。

520 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:46
>>516
がんがれ

522 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 02:47
これが最後だ。
電車も駅も既にない。
戻るところはない。
追う者もいない。
聞こえる音は自分が作り出している過去の幻だ。
トンネルの向こうへ走れ。
立ち止まったら、どちらの世界でもないところで嵌って呻吟するだけだぞ。

562 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 03:10
トンネルから出ました。先の方に誰か立っています。助言して頂いた通りにして正解だったようです。ありがとうございました。涙で顔がグシャグシャなので葉純がお化けに間違われてしまうかもしれませんね。

566 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:11
待て、はすみ!
逝くな!

569 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:12
止まれって!やばいよ、それ!

570 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:12
誰か立ってますってこんな時間にか?
それは妖しいって・・・

586 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 03:20
ご心配かけました。親切な方で近くの駅まで車で送ってくれる事になりました。そこにはビジネスホテルみたいなものがあるらしいです。皆様本当にありがとうございましたです。

588 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:21
はすみん 聞きたいことがあるんだ答えてくれ。
そこはどこなんだ。親切な人に地名を聞いてくれないか。

590 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:21
本当に親切なのか?
例より怖いかもしれないぞ

593 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:23
まぁ、あれだな。
で、そこはどこなんだYO!

596 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:25
ヤバいよその人!!
何でこんな時間に線路付近に居るんだ?
きっと死体かなんかを処分してて
はすみんに出会ったんだよ
逃げて!!

606 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 03:29
場所を聞いたら比奈だと言うのですが、絶対にありえない事だと思うのですが。

607 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:29
はすみん車から降りろ!

610 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:29
ごめんね、かすみん。比奈ってどこ?

621 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:36
不思議な話だ
こんな時間に線路から歩いてきた女の子を乗せる香具師が居たのか・・・
何してたんだその人

623 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 03:37
先程よりどんどん山の方に向かってます。とても車を置いて置く場所があるとは思えないのですが。全然話てくれなくなってしまいました。

627 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:40
こんな時間に起きてる香具師にろくなのはいない。

628 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:41
話してくれなくなったのは、ずっと携帯いじってるから
かな?

629 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:41
はすみん やばいやばいよ
親にはトンネル出て保護(?)されたと連絡したのか?

631 :あなたのうしろに名無しさんが・・・: sage 04/01/09 03:41
はすみさん
110誌手下さい
あなたの最後の書き込みになるかもしれません

635 :はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 03:44
もうバッテリーがピンチです。様子が変なので隙を見て逃げようと思っています。先程から訳のわからない独り言を呟きはじめました。いざという時の為に、一応これで最後の書き込みにします。

※この後、「はすみ ◆KkRQjKFCDs」さんが現れる事はありませんでした



きさらぎ駅・続編
※7年後の2011年6月30日、あるウェブサイトにて「はすみ」と名乗る女性が再び現れました。
真偽は不明。

はすみ 2011.06.30 (Thu) 18:26
あの、信じてくれないと思いますが。
7年立った、今、普通の世界に戻れました。
帰ったあと色々あり。
返事することができなかったのですが;

なんか気にしてくれている人もいたので

あのあと、運転手が車を止めました。
暗い森のなかで、向こうに光が見えました。

その運転手の独り言はよくわからなかったのですが、
右の方から、男の人が歩いてきて、
凄く怖かったです・・・。
その瞬間、あたりが光、車に衝撃がありました。

運転手は消えていました。

その男性は、私に「なんでここにいる!ここにいてはダメだ!
今の運転手は、消した、今のうちに逃げるんだ!」
すごく慌てた雰囲気でした。

その男性は、車から私をおろし、光の方へ歩けと、言われました。
もう正直、なにがなんだかわからなくて、泣きながら走りました。

まぶしくなったとたん、目をあけると、最寄り駅の前で
両親が車から私を呼んでいました。

そのときそこは2011年の4月でした。
間の7年間は消えていました。両親もなにごともなかったかのように
私を連れて帰りました。みんなありがとう・・・。
おかげで戻れました;;

皆さんもお気をつけて^^

名無しの幽霊さん 2011.07.03 (Sun) 10:04
え?え?↑

名無しの幽霊さん 2011.07.03 11:00
多分釣りだと思いますが…

NONAME 2011.07.03 (Sun) 14:07
ちょ、怖!
なんか、リアルに怖いんですがw
ていうか、比奈て本当にあったけどトンネルないよ?山も近くにあったけど・・・無事ならコメしてくれ

NONAME 2011.07.29 (Fri) 03:45
こわいこわいこわい

NONAME 2011.10.11 22:21
確認する手段がないのでなんとも…
どうなんでしょうかね

NONAME 2012.08.27 (Mon) 03:11
はすみさんのコメント、当時のレスと文の書き方違うような・・・
都合良く両親が居たのも違和感あるし・・・

NONAME 2012.11.06 15:47
いやー、正直ニセモノだろうなー、とは思ってます。

白虎 2016.01.28 (Thu) 17:08
はすみさんときさらぎ駅について知っていることがあったら教えてください

NONAME 2016.03.27 (Sun) 12:54
関連記事リンクでたどり着きました。
読んでいて、はすみさんが帰ってこられたのは、ご両親がはすみさんの帰還を霊能者の方に依頼したからでは、という気がしました(車から降ろした人ですね)。ご両親がちょうどよく迎えに来ていたのも、そう考えればしっくりくると思います。

ところで関係あるかわかりませんが、時々コメントででてくるタバコ、魔除けの意味合いがあるそうです(一種のお香なんでしょうね)。
私の知人の占い師さんがそうおっしゃっていて、そういう理由で吸っているとこのことでした。

かえる 2016.01.15 (Fri) 21:41 編集
今日初見で読んでみたら怖くてビビった(T ^ T)
はすみさんがもし生きてたらもう一度返信が欲しいですよね(´・ω・`)

(以降「はすみ」さんからの書き込みはありません)






オカルトランキング




俺がまだ学生で、実家でスネかじっていた頃の話。
微妙にスレ違いかと思うんだが、怖くもない話だし。
でも未だに俺自身、心霊的な物とやらを、
頭っから肯定出来る程に出来た人間でもないと言う事で、
出来ればここで話させてくれたらと思う。

まだ俺が不良学生だった頃のある冬に、父親が倒れた。
俺は知らなかったが、しばらく前から不調は訴えてはいたらしい。
病院で母親が聞いて来た話をまた聞きした所だと、
珍しい血管の病気だった。

よく聞く血栓とか梗塞とかではなく、
バカな俺ではどんな病気なのかさっぱり解らなかった。
足の付け根部分を入り口に、細いワイヤー?(失念した)を血管に通し、
それを頭部まで行かせて、なんとかかんとかと言う手術をする事になり、
命に関わると言われた。

勿論助かるのを祈ったが、最悪の事態も覚悟して、
これからの事とか色々考えた。

ある日煮詰まった俺はそんなこんなを、
大学で知り合った友人の1人に相談してみることにした。
同期だけど凄く落ち着いて世間知のある奴で、
俺の頭じゃ考えつかないような、
いいアドバイスを貰えるんじゃ無いかと思ったんだ。


学校から駅までの帰り道に友人に話した。
「大変だな」とか「大丈夫さ」とか、
普通に相づちを噛ませながら話を聞いていた友人だったが、
途中から無口になってきて、

ちょっと顔を覗くと、何だか難しい顔をしている。
友人に相談するにはヘビーな話題だったのか?と思ってたら、

突然「今からお前んち行っていい?」と言い出した。

帰り道でもないのに、真剣に相談に乗ってくれるつもりなんだとじんとした。
ただ、俺んちに着いた時の、そいつの値踏みするみたいに家を眺め渡した行為が、
意外と言うか不似合いと言うか、ちょっとむっとしたけど。

「大学辞めたらどうなるか」とか、「辞めないで済むには」とか、
そんな縁起でも無い話をしてる間も、
やっぱりそいつは難しい顔をして、言葉が少ない。

何か言いにくい事を、言うか言うまいか悩んでる風。
「もう何でも言ってくれよ。俺も色々覚悟決めなきゃならんし。
 こんな暗い話、他の奴らにホイホイ相談も出来ないし、
 お前のアドバイスが聞きたいんだ」
とか何とか言った。

それでもまだ言いあぐねたから、何回か促して、それからやっとソイツは話し出した。

「お父さんは、生き霊に、憑かれてる」

ゆっくり、切る様に言った

「・・・はぁ!?」

一体全体コイツは何を言い出したんだ?

そっちよりの人だったの?とか聞いたと思う。

冗談じゃないんだよこっちは、とか笑いながら。
「俺も冗談じゃないよ。
 言う必要ないから黙ってたけど………実は俺、陰陽師なんだよ。
 つか、俺んちが代々そうなんだ」

さすがの俺も、怒るか笑うか決めかねて黙ってたら。

「ま、信じなくてもいいよ。
 でも、もし俺が親父さん助けてあげられるかも知れないなら、
 どうする?」

「そりゃ助けてくれって言うさ。でも」

「解った」

話は遮られたが、俄かに信じられる訳もなし、
好奇心やらなんやらで、根掘り葉掘りしようとした。

しかし、そいつの行動は早かった。

立ち上がるなり部屋を出て、ザックの中から、
白い枯れ葉みたいな物や、塩や、水らしき物、
パワーストーンみたいのや、コンパスやら、
他にも何なのかもよく分からない色々なもの取り出しては、家の中を歩き回った。

短刀まであってびっくりした。

俺もついては出たが、友人は初めて来た家のはずなのに、
説明も聞かずに歩き回り、意味の解らない行動を取り続ける。
目が痛いほど枯れ葉を燃やしてみたり、お札みたいな物を書いて貼ったり。
俺は今夢みてるんじゃないかな?とか思っていた。

家の外周にも何か一回り施して、
また何かを小さく唱え、終わったようだった。


その間返事もしなかったので、
やっと「今何をしてたの?」と聞いたら、

「家の中浄化して、今出来るので一番強い結界を張らせて貰った。
 次は親父さんに会わせて」

俺もまだ何といっていいものか解らないし、
俺に輪をかけて頭の固い父親に、する話が話だしで
何かもじもじにやにやしながら友人を紹介。

「陰陽師なんだって」と言う前に、
すぐに俺は友人に病室から追い出された。

その部屋でオヤジと友人が交わした話は、
友人の方から後で聞かされた。

友「オヤジさんは、確かに今生きている人間から何らかの強い恨みを買っていて、
  そいつの憎悪の念で、今の原因不明(医者にもそう言われた)の病気で、
  抜き差しならない所に来ているようだ。

  しかも結構長い期間、この生き霊のアタックにあってる。
  随分前から具合は悪かったと思われるんだ。
  仕事が巧く行かないとか、そういう事も含めて。

  生き霊の持ち主は多分、自分がオヤジさんの元に、
  生き霊飛ばしてるなんて知らないと思う。
  すごく恨んでいるのは間違いないけど、
  マイナスの念の暴走とでも言えばいいかな。

  もう怒鳴られるの覚悟で『心あたりありますよね』と聞いたよ。
  最初は、俺がこんな若造(当時友人23歳・俺21歳)だし、息子の友達だし、
  何をバカなって笑われたんだけど、
 『心あたりはありますよね?』と聞いたら、
  だまっちゃったから、やっぱり何かあったみたいだね」

俺「……それ、女だよね」

友「なんで?」

俺「中坊ん時親父に誘われた水族館で、
  親父の会社の女に会った事がある。
  そん時は解らなくて、年取ってきて理解が行ったけど、
  あれは不倫相手だよな。
  女の方は連れもいなかったし」

友人はそれにはもう答えなかったし、親父とどんな話をしたかも語らなかったが、
俺にとってはそれが返事となった。

とっくに物心ついた子供に、
偶然を装いながらも合わせる程深い間柄だった2人が、
その後何かの事情で別れた。

決して若くはなく、はっきり言えば母親より冴えなかったと記憶している女が、
父親を殺しかねない程に恨むには、充分な理由だっただろう。
母親は知っていたのだろうか。
これは未だに、どちらにも聞いた事は無い。

俺「随分前からアタック受けてるって話だけど、
  生き霊の本人は長い間父親を恨んでて、
  今も恨みの塊で、幸せじゃ無いって事なんだね」

友「そうとは限らない。生き霊って結構簡単に飛ぶんだ。
  昔の友達とかを、『あいつどうしてるかな』
  って思い出したりしただけとかでも、人によっては飛ぶ位。
  講義受けながら学食の事考えたら、学食に飛んでたとかね」

俺「嘘くせー。俺は今、冗談が通じる心理状態じゃねーぞ?(笑)」

友「それに…一度生まれた物は、簡単に無くなったり出来ない」

結果から言うと、親父の手術は成功し、
心を入れ替えたかの様に日頃の摂生を敢行、
定年も無事迎え、今は楽々隠居の有閑老人だ。

友人はあの時病室で、父親の病室にも浄化と結界を施し、
後日、父親専用の式神入りの、自分で磨きだして作ると言う、
勾玉型のパワーストーンで出来た御守りなる物を渡し、
俺経由で、家族それぞれにも同じ仕様の物をくれ、扱いを教えた。

それぞれ石も違い、封入されている式神も違うらしい。

男共のには女性の式神が、女共のには火鳥の様な存在の式神だそうだ。
(形の似ている鳥はいるが、実際には存在しない。手塚治虫のとは違う)

母親は子供を産んでいるので、
ただの御守りしか作れないとか謎発言もあったが、
名前を2つつけ、例え家族でも恋人でも、裏の名前は人に話してはけない事。

大それた事は出来ないが、何かお願いをする時はその名前で呼ぶ事。
時々は式神本体をイメージし存在を信じる事。

その他も制約は色々あるし、正直自分含め家族も信じているのか疑わしいが、
今も全員常に携帯しているのだから、我が家もいい加減と言えばいい加減。
迷信と言われる事にまで信心深さを発揮する土地柄、
と言えばそれなのかも知れない。


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