383 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.0][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 01:07:51.02ID:4aZ4lxNu0
ばーちゃんから聞いた話
うちは千葉県にあるんだけど、ばーちゃんは東北からこっち来て結婚したらしい
なんとなくなんでこっち来たのーって聞いてみたことがあって、その時に聞いた話ね
ばーちゃんは東北のどっかの山の中の村に住んでたらしい
その村では年齢層が三極化してて、ばーちゃんと同じくらいの子供、ばーちゃんの親と同じくらいの人、その親たち、って感じかな
子供はばーちゃん含めて3人しかいなかったらしいけど、親とかその上は割といたとかいないとか
ばーちゃん以外の子供は2人とも男で同年代がそこしかいないから基本その3人で遊んだり行動したり、親は違うけど本当に兄弟みたいだったって
その男2人をとりあえずaとbにしとく
その村はそこ以外とあんまり接点を持とうとしなかったぽくて、親たちがたまに集まってどっか行って1日経って戻ってくる時に色んな食べ物とか生活品とか?持ってきてたらしい
だからばーちゃんたちは親がまとまってどっか向かった時は、何か面白いものが来ないかなーっていつも楽しみにしてたらしい
でもそれ以外で大人たちがどこか別の村とか行くのは無かったんだって
外と繋がりがほぼ無いし学校とかも無いから、教育という教育は親からされてたらしい
その内容が、外と極力関わるなとか、年上には絶対従えとか、〇〇様を敬えとか、この〇〇様っていうのは神様みたいな存在らしい、でも名前は覚えてないのか言っちゃダメなのか教えてくれなかった
ばーちゃんが15になったその日に、親から話があるって急にかしこまった感じで話をされたんだって
384 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.0][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 01:08:49.32ID:4aZ4lxNu0
ばーちゃんの親曰く
その村では15歳の女を〇〇様に献上する風習があって、ずっと昔からやってるらしい
15歳の女を献上したら同じくらいの年齢の男女がその村から一度出ていって、半年以内に自分の結婚相手を見つけて村に戻ってくる
そこからさらに一年以内に子供を作って次の献上品を用意するらしい、一年を過ぎたら子供を作る行為、子供ができ得る行為全部禁止
ばーちゃんは特に何も言ってなかったけど、そんなんだから世代が三極化してるって話なんだろうね
それでばーちゃんの世代はばーちゃん以外の15歳の女がいないから、ばーちゃんが献上されるのはもう決まったことなんだって言われたらしい
当たり前だけど献上された人で村に戻ってきた人はいないって、ちゃんと献上されたのか、もしくは生きてるけど戻ってきてないのか、まぁ自分だったらそんな村戻らないけど
でもばーちゃんの親は別に悲しそうとかそういうのもなくて、これは決まったことだから仕方ないって諦めた感じだったって
献上される日はその次の日で、そんときに献上の方法を教えるって言われたらしい
もちろんばーちゃんはそんなの嫌だって思ったからaとbに会って話をしたらしい、一緒に逃げないかって
2人は2人でそのちょっと前ぐらいにその村の風習を聞かされてたらしくて、もしばーちゃんにそのことを先んじて伝えたら〇〇様に持っていかれる(たぶん命?)から絶対に言うなって釘を刺されてたんだって
ちょっと早く言ったぐらいで何か変わるわけじゃないんだから別に言ってもよくねって自分は思った
3人は逃げる算段を立てたかったけど、詳しい献上方法はまだわからないからとにかくその場で色々考えて頑張って逃げようって話をしてその日は解散したらしい
385 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.0][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 01:10:00.10ID:4aZ4lxNu0
それで問題の日
献上品(15歳の女)は生きたまま自分の足で〇〇様のいる場所まで歩いて行き、次の言葉を言うらしい
「〇〇様〇〇様、どうか私の命で次の品を差し出す日まで村をお守りください」
その場所まで行くには、付近まで案内する役目の人が2人いて、行くまでの間に逃げることはできないからって言われたらしい
誰が案内してくれるのーって聞いたらtさんとiさんだ、って言われたらしい(〇〇さんだと分かりづらいし本名もアレなのでイニシャルで)
昼頃になってtさんとiさんが来て、a、bと話すこともできないまま出発したらしい
ばーちゃんは2人が来ることを信じて、ちょっとした時間稼ぎとして道すがらtさんとiさんに話しかけたらしい
そこでわかったことが何個かあって、tさんとiさんは同じ家の人らしいんだけど、その家系では代々案内役として色々教えられるらしい、外から連れてこられた場合でもしっかり
あと〇〇様は詳しくはわからないけど神様ではないらしい、昔から村を守ってくれてるんだって
そんな感じでばーちゃんの前後にtさんとiさんがついて歩いてたら後ろからなんか音が聞こえてきて、後ろを見たらa、bがついて来てたんだって
ばーちゃんの後ろについてたiさんがどうしたって聞くから、なんでもないって言ってバレなかったらしい
ちょっと開けた場所で止まってtさんが、「ここから真っ直ぐ行ったところに洞窟があるからそこまで1人で歩いていけ、自分たちはここで見張っているから」みたいなことを言ったらしい
ばーちゃんはどうやって逃げようかなーって考えながらゆっくり歩き出したら、後ろからうわって声が聞こえて、振り向いたらtさんとiさんが倒れてて、その後ろにa、bがいて、2人はすぐにtさんとiさんの足をロープかなんかで縛ってたらしい
ばーちゃんはなんでそんなの持ってるの?って思ったって笑いながら言ってた
386 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.0][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 01:11:57.84ID:4aZ4lxNu0
どっちかが逃げるぞって言ってもと来た道をちょっとそれながら走って逃げて、村の家が見えて来たあたりでなんかおかしいなって気づいたらしい
一部の大人たちがばーちゃんたちがいる方向に向かって土下座みたいなことをしてて、一方でaとbの親がどこいったって探し回ってたらしい
その様子があまりにも狂気的で、大回りして親たちが色んなものを持って帰ってくるあの道の方向に行こうってなって、バレないように慎重に逃げたんだって
それでそっちの方向に行って道っぽいのを見つけて、これに沿って行けば逃げられるって思ったときに、村の方が騒ぎになり始めたらしい
tさんとiさんが戻って来たから探し出したんじゃないかってばーちゃんは言ってた
見つからないうちに早く行こうってなって動き始めたら、本当にでかい音で遠吠えみたいな「あおぉぉぉぉん」て感じの音が鳴って、その直後に村の方から悲鳴みたいな声がめっちゃ聞こえてきたらしい
よくわかんないけどなんかおかしいから早く逃げようってaが言って、また道を少しそれたところを歩き初めて、ちょっとしたら走る音が聞こえてきたから後ろを見たら男の人が走って来てたらしい
ばーちゃんがこっちに逃げてるのがバレたのかなって身構えたら、その後ろからめっちゃでかい狼がその人を追ってきてたらしい
どのくらいの大きさか気になって、もののけ姫のモロを見せてこのぐらいの大きさ?って聞いたら、それより一回りは大きかったかなぁって言ってた
そのまま身を隠して様子を窺ってたらいつの間にか狼が逃げてる人を追い越してて、その人は地面に倒れてたんだって
そしたらbがあって声を漏らしてすぐ口を押さえてて、あとから聞いたら逃げてた人はbの父親だったんだって
bの声に気づいたのか狼は一瞬こっち側を見たらしい
その瞬間にばーちゃんは死ぬって思ったらしい
この世のものとは思えないぐらいの巨体と怒ったような雰囲気で、バレたら絶対殺されるって思ったんだって
ちょっとうろうろしてるような足音と興奮してる感じ?の荒い息が少しの間してたけど、すぐに村の方に戻っていったらしい
387 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.1][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 01:12:58.94ID:4aZ4lxNu0
狼がいなくなった後もしばらくばーちゃんとaは唖然としてたらしいんだけど、bが早く逃げようって呟いて急いで逃げたんだって
逃げながら聞いた村の方から聞こえてくる悲鳴なのか怒ってる声なのかわからない叫び声は今でも耳から離れないって辛そうな顔して言ってた
空が暗くなってきたぐらいに家を見つけて助けてもらったらしいけど、最初に助けてほしいって言ったときに露骨な嫌そうな顔をしたらしい
なんとなく事情を察して関わりたくなかったんじゃないかなって言ってたけど、結局助けてもらえたからよかったとも言ってた
家に入れてもらった直後にまたあの「あおぉぉぉぉん」て音が聞こえてちょっとパニックになったらしい
それ以降は何も起こることはなかったって
話終わってため息を吐いて、東北の方には絶対に近寄らないって呟いてたのがすごい印象に残ってる
これで終わり、長くなっちゃったし書き起こしたらあんま怖くなかったかな
388 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.0][新芽] (ワッチョイW 8f4b-FclF [2001:268:9b24:4bc0:*]):2026/04/05(日) 09:27:41.39ID:W6uvQF6W0
>>387
ばーちゃんとaとbはそのまんま地元に帰らずに他の地域で暮らし始めたの?
というか、ニホン狼が絶滅する前の話かな?
昭和初期辺り?
389 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.10] (ワッチョイW 3393-vBVL [2402:6b00:ea39:2100:*]):2026/04/05(日) 10:02:54.35ID:mcIDhPgh0
15歳で出奔して生きていけたのか
戦中戦後のどさくさに紛れたのかな(戦災孤児扱い)
391 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.5][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 23:15:17.27ID:4aZ4lxNu0
>>388
去年91で死んだから昭和24ねんかな
aとbの後の話はなんも言ってなかった
392 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.5][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 23:18:42.89ID:4aZ4lxNu0
>>389
逃げた後の話は全然してくれなかったけど、じいちゃんと出会って千葉に来たらしい
393 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.5][新芽] (ワッチョイW d351-1053 [240b:11:94e0:6e00:*]):2026/04/05(日) 23:21:12.51ID:4aZ4lxNu0
>>384
自分で読み直してて思ったけど15、16で子供作ってたらさらに上の世代がいてもおかしくないから献上されたあとすぐにってわけじゃないかもな
にほんブログ村
人気ブログランキング
