246 :本当にあった怖い名無し:2020/02/08(土) 12:37:54 ID:PUCEirr90.net
石じじいの話です。
朝鮮にいた時の話ということです。

朝鮮では、生まれた子供の性別を『符号』であらわすのだそうです。
そして、玄関の上に縄を張って、男子ならば唐辛子と炭を挟んでおく。女子であれば松の枝と墨を挟む。

第一回の誕生日に親戚たちが集まって、子供の将来を祝福して、筆、墨、餅、弓、糸、千字文、金銭などを贈ります。
それらを大きなお盆にのせて、子供の前に供えます。
その子供には新調した服を着せて、前途を占うのです。
子供が最初に筆か墨をとると名筆家となる。
千字文をとると学者に、弓をとると軍人に、糸をとると長生きし、米か金銭をとると富貴になる。

あるところでその儀式をしたところ、その子はくるっと振り返って、そこに置いてあった刃物をとろうとしたそうです。
それは子供が選ぶ対象ではなかったのですが。
あぶないので、父親が慌ててその刃物を取り上げましたが、その子は火がついたように泣き叫びました。
その子は普通に育ちましたが、長じて愛国の志強くなり、ある日、逐電したそうです。






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