33 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/12/25(火) 19:22:53.75 ID:Q0XaX8RP0
後輩の話。
33 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/12/25(火) 19:22:53.75 ID:Q0XaX8RP0
彼が通っていた小学校の裏山には、小さいが深い沼があるのだという。
その沼辺に、両手で抱える程もある石が落ちていた。
石塊にも個性というものがあるのか、
一目見ただけで「普通の石とどこか違う」と感じられるような、変わった石なのだそう。
33 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/12/25(火) 19:22:53.75 ID:Q0XaX8RP0
この石、大きさの割に意外と軽く、子供でも持ち上げることが出来る。
これを沼に投げ込むと、不思議なことに、翌日には元の場所に戻っているという。
一体誰が夜の間に沼から引き上げて戻しているのか、まったく不明である。
この石を足蹴にすると、決まって数日以内に足を酷く怪我するのだとか。
だから彼らは、この石に触ることなく避けていたという。
子供たちから『不思議石』と呼ばれたこの石は、今もその沼辺に転がっているそうだ。