848:本当にあった怖い名無し:2023/12/10(日)00:10:46.18ID:NwzMd5d70.net
実家を建てた頃の話だから小学校中学年くらいの頃だと思う
もう10年以上昔の話

新しい家に引っ越して自分の部屋が与えられて、そこで1人で寝るようになったので、寂しさや怖さを紛らわすためにいつもラジオを聴きながら寝てた
その日もいつも通り寝ようと思いラジオを流して布団に入った
当たり障りのない話を聴きながらうとうとしていたら、ノイズ混じりだったラジオの音声が突然クリアになって、ラジオパーソナリティの女の人の声が耳元で聞こえた
何の話をしていたかは覚えていないが、いつも通りの明るい声とトーンでとても怖い話をしていたような気がする

それと同時に体がすごく重くなって
「あ、これやばい」
と思って、自分は四つん這いで母を呼びながら、部屋から出ようとした
でも部屋から出ようと動くと、引き込まれるみたいにどんどん体が重くなっていった
最終的には体をずって、母を呼んで泣き叫びながら部屋の扉をどうにか開けた
扉が開くと体が軽くなった
今のうちに逃げなきゃと思って、母と父の寝室まで廊下を全速力で走っていって両親を叩き起こした

母は起きてくれたが、父は寝ていた
母は自分が泣いているのを見て
「どうしたの、ごめんね」
みたいなことを言いながら抱きしめてなぐさめてくれた

落ち着いてきて涙が止まると母に
「水飲みに行く?」
と言われて、一緒に台所に行こうとした
その時母の携帯にメールが届いた
なんとなく自分の部屋からだと思った
母にも自分が来てから鳴ったよねと言われて、怖くて再び涙が出てきた

母に笑われながら
「ごめんごめん」
謝られていると、廊下に人が来た



849:本当にあった怖い名無し:2023/12/10(日)00:12:33.49ID:6khTo8++0.net
起きていることがバレたら駄目な気がしたので母と手を繋いだまま寝たふりをした
その人は、枯れた枝のようなおばさんの見た目をしていて、自分の部屋の方から足をずりながら来て、自分がいる両親の寝室の中を覗くとまた足をずりながら自分の部屋の方へ帰って、という往復を繰り返していた

その人は自分が見ていることに気がづくと目を見開いてこちらを見て、白々しく再び足をずりながら自分の部屋の方へ帰っていくふりをした
帰るふりだけでまだ入り口の近くに立っていた

自分は不安になって寝たふりをしている母に声をかけようと口を開いた瞬間、その人は部屋に入って寝ている父に触ろうとした
自分はいけないと思い、父がその人に触られないように
「お前をみてるぞ」
と言った

恐怖で声が掠れていたが聞こえたのか、その人はこちらを見ると足をずりながら白々しく自分の部屋の方へ帰っていくふりをした
その人は帰るふりだけでまだ入り口にいるから母の手を握って再び
「お前をみてるぞ」
と言うと、その人は再びこちらを見て自分の部屋の方へ帰っていくふりをした

なんだか腹が立ってきて、自分は寝たふりをやめて立ち上がり
「おまえをみてるぞ!!」
とできる限りの大声で叫んだ
その途端目の前が真っ白になった

気がつくと朝になっており、自分は汗でぐっしょりになりながら父に覆い被さり寝ていた
母は何も覚えていないようだった

叫んだせいか、その日から2日ほど風邪も引いていないのに声が枯れていた