【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 神様系



499 1/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:27:31.88 ID:mx7sXcg+0
もう5~6年くらい前の話だけど、ふと思い出したので投下。

俺の昔の友達に所謂「見える人」がいたんだが、
そいつが何か守り神みたいなのを連れているらしかった。
だから見えちゃいけないものが見えても、取り憑かれたり
危害を加えられたりすることはなかったらしい。
その守り神、普段俺には見えないし声も気配も感じなかったのだが、
「どんな感じなの?」と聞くと「着物姿の女の人」と本人は言っていた。
忘れてしまったが、"ナントカ様"みたいな名前もあったと思う。

当時俺はそういうオカルトな話が大好きだったから、
別段気持ち悪いとかこいつ頭おかしいんじゃないかとか思わず、
そいつから色々な心霊話なんかを聞かせてもらっていた。

で、ある日そいつの家で遅くまで遊んでた時、
そのまま家に泊めてもらうことになった。
遊んでた時は一階の居間だったけど、寝る時は二階のそいつの部屋に移動。

部屋に入ると、異様にガラーンとした部屋だった。
5畳半くらいの広さに、勉強机と、その上にデスクトップのPCがあるだけ。
他には何にも無い。
ただ、部屋の隅のところに神棚が置いてあった。
お酒と塩と、炭の欠片のようなものが備えてある。
「何これ?」と聞くと、
「あぁそれ、○○さまの家みたいなもんだよ」と友人。
例の守り神の住家らしい。
何となく凄いものを見た気分になった俺は、その神棚に興味津々。
神棚の知識なんてさっぱりだが、結構立派なもので、安物には見えなかった。
正面の観音開きになっている部分は閉じていたから開けてもいいかと聞くと、
断固NGと言われた。

500 2/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:28:25.32 ID:mx7sXcg+0
で、少し駄弁ったあと眠りについたんだが、その夜に
妙な音が聞こえて目を覚ました。

"がらん、がらん"

神社の鈴の音みたいだった。
最初は外から聞こえたのかと思ったが、
それにしては結構な大音量で聞こえたもんだから、
何だろうと思って起き上がろうとした。

が、体が動かない。
(あれ?これ……金縛り?)
金縛りになったのなんて生まれて初めてだ。
隣で寝てる友人に助けを求めようと考えたが、指一本動かせない。
一人でもがいていると、今度は

"ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…"

「ごめんなさい」と繰り返す男の声が聞こえてきた。
幸か不幸か、目だけは動いたので思い切って目を開くと、
俺の顔を覗き込むようにして、頭の側に誰かが立っていた。

黒い着物の、たぶん10歳くらいの女の子。
ただ、髪は長いストレートの金髪。
真っ暗な部屋の中で、その子の髪と目が光ってるみたいにはっきり見えた。

501 3/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:29:19.55 ID:mx7sXcg+0
その時、怖いとは全然思わなかった。
むしろ金縛りと謎の声で感じてた恐怖が、その姿を見て吹っ飛んだ感じ。
これはきっと例の守り神だろう、あいつも黒い着物の女の人って言ってたし。
てっきり着物のおばあちゃんみたいなのかと思ってたら(勝手なイメージ)
なんだ、可愛いじゃないか。

"ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…"

さっきの男の声は、まだどこからか聞こえてくる。
と、その子が何かを俺の上に翳した。
紐で結ばれたソフトボールくらいの大きさの鈴だった。それを軽く振ると、

"がらんがらん"

と、最初に聞こえた音。
何してるんだろう?……と思いながら、意識がまどろんでいって、
気がつけば朝になっていた。

友人に夜にあったことを話すと、「ああ、やっぱりね」と納得した風。
そいつが言うには、
「お前、なんか良くないものがついてたんだよ」
「だから○○さまが今日は泊めていってやれって。厄除けしてもらったんだろ」
ということらしかった。
「ごめんなさい」という声は俺が発していたものらしく、
俺に引っ付いてた人の懺悔だったのだそうな。

502 4/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:29:57.80 ID:mx7sXcg+0
俺はそれまでオカルト話が大好きだったけど、本心から信じても無かった。
幽霊とか神様とか、あくまで空想の産物だと考えてたけど、
この出来事があってからちょっと見方が変わった。
何ていうか、あるところにはあるもんだなぁと。

俺の方が引越しして以来そいつとは会ってないが、
あいつとあの守り神、元気にしてるだろうか。









23:40:31.00 ID:9WJlwrv+O
うちの田舎では毎年大晦日に町中の神社を参拝する風習がある。そのため、毎年決まった家から神社の番を交代でしている。 
自分が珍しく大晦日前に帰省したこともあり、神社の番に参加することになったのだが、家の担当は町外れの林の中にある神社だった。

569: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:32.00 ID:9WJlwrv+O
その年改修が終わったその神社はうちとS家の担当だった。当然そんな立地なので人も来ないのだが、当のSさんが来ない。
親父に連絡が来たが家の車が動かないので迎えにきてくれ、ということで番におれを残し迎えに行った。
一人で暇になったのでストーブの上で温めている甘酒を紙コップで一杯やろうかというときに外から声をかけられた。

570: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:33.00 ID:9WJlwrv+O
『少しよろしいですか』
黒いコートの短髪の男性だった。初めて参拝の方の対応だったので、言われていたとおりに甘酒を一杯つくり中へお招きした。
『久しぶりに来ましてね』『まだこちらにいらっしゃって嬉しいです』のような会話をした。

『そろそろ行きます』と言われたので、寒いだろうと思い甘酒を持って行ってはとふっとストーブの方に目を離したら、その方はもういなかった。外にいるかなと出てみたら、雪だというのに足跡がなかった。
怖いのと不思議なのとですっかりストーブの前で縮こまってしまったが、今でもなんのことかわからない。
長文失礼しました

571: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:34.00 ID:vabI/nxS0
>>570
霊と言うより神様関係の方みたいなイメージだな。

575: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:38.00 ID:HrwslssIO
>>570
ゾンビみたいな直接的恐さじゃないんだけど、こうゆう不思議な出会いって本人の記憶に一生刻みこまれますよね
思い出す度に自分なりの意味付けしたりして
オレ的には、神さまって案外身近なとこをさまよっているのかもしれないと思った

572: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:35.00 ID:5h+Y0B5j0
甘酒大好きな妖怪だな

573: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:36.00 ID:q2mthWCX0
>>568-570
歳神様かなにかじゃないの?

俺の田舎のほうだと、大晦日の夜は歳神様がくると言われている。
集落の境界内は賽の神が案内して廻るるそうだ。集落の家と神社や祠全てに参られて新しい年の始まりを告げる。
歳神様に魂を与えられるとひとつ歳をとる。
集落の中だけじゃなく、境界外にある神社や祠も全て廻り、祭られている神に新年の挨拶をすると言われているよ。

576: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:39.00 ID:4uJnb/IB0
>>568
『つごもりの神』ですね。
何心もない親切を喜ぶと言われてますよ。
どうぞ息災にお過ごしください。

581: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:44.00 ID:9WJlwrv+O
皆さんありがとうございます。神社の番の者です。
親父とSさんが帰ってきてから話したのですが、修繕終わったのを余所から見にきたのかねえ。と言っていました。
今年久しぶりに年末に帰省するので番をするのが複雑ですw

584: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:47.00 ID:HrwslssIO
>>581
神社の番が今からドキドキですね
念のため、こちらもカメラ設置してみるとか
不謹慎かな?






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585本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:22:39.58ID:1z3N++If0


ありがとうございます。

私の生まれ育った集落は、人口100人にも満たないような所謂限界集落というやつだった。
子供は、私、A、A弟、B、B姉、C、D、Eの8人。基本的には、私、A、A弟、B、Cの5人組で遊ぶことが多かった。
毎年6月の終わり頃、住民は、集落の外れにある神社で「茅(チガヤ)」で編んだ大きな輪をくぐり、無病息災を願う。茅の輪くぐりといって、そこそこメジャーな夏越しの祓の儀式なんで知ってる人も多いと思う。
輪をくぐるときは、初めに差し出す足から、右廻り・左廻り、となえことばなど細かい作法がたくさんあったらしい。
といっても、子供は厳格に作法を守らねばいけなかった訳ではなく、私もそこまで詳しくは知らなかった。
ただ、絶対に破ってはならない決まりが三つ。
1 茅の輪をくぐったあと、「そみんしょうらい、そみんしょうらい」と2回唱える。
2 茅の輪をくぐったあと、真っ直ぐ進んで御神体に御参りを済ませるまでは絶対に振り向いてはならない。
3 帰り際、茅を輪から引き抜いて持ち帰ってはならない。
これは、親やじーちゃんばーちゃんから、毎年かなりキツく言い聞かされた。


586本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:24:12.72ID:1z3N++If0

7年前の5月の末頃(ちょうどこの時期だ)、私達はいつものように仲良し5人組で遊んでいた。神社に続く道には大木がたくさん植わっているので、そこでかくれんぼをした。
すぐそこに見える境内には、茅の輪くぐりのための準備がされている様子が窺い知れた。
一通り遊んで休憩になったが、Aがあることを提案する。
A「チガヤ(子供たちの間では、茅の輪ではなくチガヤと呼んでいた)くぐるときさ、決まり破ったらどうなるんかな?」
あ、方言キツいんでなるべく会話は標準語で書きます。
A弟「兄ちゃんまた変なこと考えてるー」
Aは普段から面白いことを考えつくのが得意で、新しい遊びなんかもよく思いついては私達の間で流行らせていた。
このときも、いつもの遊びに飽きてきて、遊び半分に考えついたんだろう。
私「絶対ダメってあんなに言われるけど…確かに破ったらどうなるっていうんだろね。」
C「怒られるって…やめとこうよ。」
A「何言ってんだよ。誰も見てないだろ?」
茅の輪くぐりの日は、皆が境内に集まって、一人一人順番に本殿前へと進み、輪をくぐって参拝し、境内へと戻ってくる。
確かに、何故か誰も見ていないところで、1人でくぐるようになっていた。


587本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:47:30.17ID:1z3N++If0

結局、CやA弟は尻込みし、B、私、それに言いだしっぺのAは当然だが賛成したため、3人で決まりを破ってみて、どうなるのか確認することになった。
しかし、大人たちに厳しく言われていたこともあり、一度に3つの決まりを全て破るのにはやはり抵抗があった。
そこで、ちょうど3人いるし、1人で1つずつ破ってみることにした。
チガヤを引き抜くのはどう考えても一番ハードルが高かったので、言いだしっぺのAが実行することに。
Bは1つめの決まりを破り、となえことばを言わない。私は2つめの決まりをやぶり、輪をくぐってすぐに振り返る、ということになった。


588本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:51:24.49ID:1z3N++If0

1か月後、いよいよ実行の日がやってきた。Aに話をふっかけられてから、決まりを破ったらどうなるのか気になって気になって仕方なかったので、私は少しワクワクしていた。

昼過ぎに神社に行くと、すでにBはくぐり終えていたらしく、境内に腰掛けて私に手を振った。私はBの所へ行き、隣に座った。
私 「アレ、どうだった?(小声)」
アレというのは当然、決まりを破る計画のことだ。
B 「となえなかったよ。まあこの通り何も起こってないさ。当たり前だよなー。(小声)」
私 「そっか、まあそうだよね(笑)。次、私行ってきます!」
母がくぐり終えて戻ってきたタイミングで、私は奥の本殿前へと進んだ。

一人きりの本殿は、やたらと静まりかえっていた。しかし私は、誰かに見られているような気がして急に怖くなった。
心の中で、母が昔教えてくれたとなえことばを「はらえたまへ、きよめたまへ…(後は忘れました)」とうろ覚えながらに繰り返し、ゆっくりと輪をくぐった。
振り返ろうとしたその瞬間、背後に何か物凄い気配を感じた。
直感的にヤバい!と思い、咄嗟に前に向き直る。
そのまま数分間が経った。いや、実際には数十秒程度だったかもしれない。耳のすぐ脇を生温い風が掠め、同時に人間のものとは思えないほどの低い声が聞こえた。
何と言っていたのかは今でも分からないが、そのとき本殿には私しかいなかったことは確かだ。初夏の蒸し暑さにもかかわらず、全身が総毛立った。
結局、私は恐怖のあまり振り返ることができなかった。そのまま本殿に御参りし、境内へと戻った。


589本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:25:32.62ID:1z3N++If0 B

にこのことを話すも笑い飛ばされ、少しムキになった。
Cもやってきて、茅の輪くぐりを済ませたあと3人で駄弁っていた。

夕方ごろになって、A一家がやってきた。
B 「あ、A来た。おーい、遅かったな。」
言い忘れていたが、日没後に茅の輪くぐりをすることは禁止されていた。
A 「お前ら、アレやってみた?」
Aは計画について尋ねた。
B 「俺は別に何もなかったよ。私ちゃんはオバケにあって真っ青だったけどwwww」
私「それはもういいって…まあ、結局振り返らなかった。」
A 「マジかよビビリかwwwwじゃあ俺が振り向くのとチガヤ持ってくんのと両方やってくるわ」
C 「マジでやるの?」
私もやめたほうがいいんじゃないかと思ったが、もしかしてAが私と同じようなことになったらBも信じるんじゃないかと考え、言い出さなかった。
このときAを止めなかったことをどれだけ後悔したかしれない。
Aは本殿の方へ歩いていってしまった。


590本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:27:00.92ID:1z3N++If0

B、Cと話していると、ほどなくしてAが戻ってくる。別に変わった様子はなかった。
私「どうだった!?振り返った?」
A 「やっぱ何もないじゃんwwwwチガヤもあるから見せてやるよ、あっち行こうぜ。」
大人に見つかるとタダでは済まないと思い、遊びに行くフリをして木の陰に行った。
ちなみに、このときA弟は輪くぐりをしに本殿へ行っていた。
Aがポケットからチガヤを引っ張り出す。
私、A、B、C「…。」
私達はしばらく声を出すことができなかった。草色をしていたはずのチガヤはどす黒く変色していた。


591本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:29:02.72ID:1z3N++If0

A「…何だコレ。気持ち悪ぃな。」
C「それ本当に、輪から引き抜いてきたものなの?」
B「お前(A)の体温で枯れたんじゃねえの?ポケットに入れっぱなしだったんだろ?」
私はかなり怖かったが、Bの言った通りだと思うことにした。
Cはそれでも不安そうにあれこれ言っていたと思う。
Aはそれ以上チガヤを持ち歩くのはさすがに抵抗があったらしく、その場に捨てていた。A弟が怖がって大人に知らせたら困ると思い、A弟にはこのことは秘密にすることになった。
やがて最後の2、3組が茅の輪くぐりを終え、皆帰って行った。

それから数日経ったあと、Aが遊びの途中に頭痛を訴え、外に出て来なくなった。


592本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:44:09.90ID:1z3N++If0

Aが体調を崩してから3日目の晩、Aの父親が血相変えて私の家に飛んできた。私たち家族は夕飯を食べていたが、玄関口で母と何事か話したあと、母が見たことないような怖い顔で「すぐに出るから、上着着てきなさい」と言った。
当時の自分にとってはかなり遅い時間だったので、外に出掛けるなんて只事ではなかった。

母と私は、A父とともにAの家へと急いだ。道中、母とA父は小声で話し続けていた。「耳」、「伝染」、「虫」、「A弟(名前)」という単語だけ断片的に聞き取れたのを覚えている。
Aの家に上がると、A弟、B、C、何故かAの近所のSさん、それに神社の神主さんまでもが揃って座っていた。
子供は皆、蒼白な顔で俯いていた。
神主「これで全員か。改めて何があったか聞かせてもらうぞ。」
私「えっと、何がって…?」
S「茅の輪くぐりの日に決まっとろうが!お前ら決まりを破ったろう!?何をした!」
Sさんは猛烈に怒っていた。いきなり怒鳴られてビクッとしたが、A弟、B、Cの方を向いても反応はない。
神主「Aは今誰かに会えるような状態ではない。というより、見ない方が良いだろう。A弟から、君たちが決まりを破る計画を立てていたことは聞いた。具体的に何をしたのか教えてほしい。」

私とB、Cは代わる代わる事の顛末を話した。
Aが決まりを破る提案をしたこと。
私、A、Bの3人で実行しようとしたこと。
Bはとなえことばを言わなかったが何も起こらなかったこと。
私が振り向きざまに奇妙な体験をしたこと…。
Aがチガヤを引き抜いた下りを話しているとき、青かったA父の顔色は紙のように真っ白になっていた。
S「それじゃ、チガヤを引き抜いたのは…引き抜いた張本人は、Aなんだな?お前らはAが持ち帰ったソレを見たんか?」
C「真っ黒に色が変わっていました…それで、怖くなって、秘密にしようって…」
Cの声は震えていた。
そのとき、A母が襖を開けて部屋に入ってきた。


593本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:48:00.31ID:1z3N++If0

神主「Aはもうどうすることもできん…古い、強い呪いだ。一度発症すると対処法はない。」
A母「…そうですか。」
実の子が、恐らくは死の宣告をされたのに、A母は泣きも取り乱しもしない。明らかに異常だった。
皆が黙りこくっていると、神主さんは再び子供たちのほうに向き直る。
神主「君たちは黒くなったチガヤを見たんだな?清めをするから今から本殿に向かう。念のためA弟も来なさい。後、後ろを振り向いた者は他にいないな?」
私(…振り向かないで良かった)
こんな時でさえやはり我が身かわいさにこんなことを考えていたと思う。


594本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:52:05.74ID:1z3N++If0

私達は黙々と歩いて神社に向かった。Sさんも付いてきた。
本殿に着くと、既に何らかの連絡があったらしく、大人が3、4人くらい集まっていた。
神主「辛いだろうが一晩だけ我慢しなさい。君たちの生死がかかっているんだ。」
ガクブルしながら本殿の奥、明かりもない真っ暗な部屋へと通される。

そこから先はもう思い出したくもない。Sさんや大人たちは何度も何度も酒や酢のような液体を飲ませ、吐き出させた。
神主さんは外でずっと祈祷のようなものを行っていたと思うが、よく覚えていない。とにかく地獄のような一夜だった。

夜も白んできたとき、神主さんが薄暗くなった部屋に入ってきた。
神主「これでひとまずは終わったが、眠りたいか?」
当然だが、私達の誰も眠気は全く無かった。
それを見て取ったらしく、神主さんは今回の出来事、茅の輪くぐりの本当の由来について語り出した。


595本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:54:52.26ID:1z3N++If0

神主「茅の輪くぐりというのは、夏越しの祓で、無病息災を願って行われる。全国的にもまあまあ有名な儀式だ。君たちもここまでは知っているな?」
神主「その昔、そみんしょうらい、こたんしょうらい、という名の兄弟がいた。神様がこの2人に宿を求めたところ、そみんしょうらいは貧しいながらも神様を手厚くもてなした。」
神主「しかし、こたんしょうらいは裕福であったにもかかわらず、それを拒んだ。そこで神様は、そみんしょうらいだけに茅の輪を腰につけるよう教えた。」
神主「数年後、その土地に疫病が流行した。茅の輪をつけたそみんしょうらいの家は無事だったが、こたんしょうらいの家は病に倒れた。これが茅の輪くぐりの由来とされている。」
神主「しかし、この土地の茅の輪くぐりは、全国に広まっているものとは全く違う由来をもつ。」

601本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:00:21.97ID:1z3N++If0

遅くなりました、続けます。

神主さんの話は以下のようなものだった。

ある時、山に隔絶されたこの土地で原因も正体も分からない疫病が発生し、どんどん拡大する。
住民は病に怯え、助けを求めるも、当然山向こうの集落の人間はこちらに来ることを拒んだ。
そんなある時、集落に1人の男が現れ、未だ茅の輪くぐりが伝わっていなかった集落にこれを広めた。すると、疫病の流行はこれを境にぴたりと止まる。



602本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:02:35.43ID:1z3N++If0 茅の輪くぐりは風習として続けられたが、くぐり終えたあと、変死を遂げる者が続出する。
その死に方が酷いもので、全身に発疹ができ、悪臭を発しながら皮膚が爛れる。あるとき変死者の腹を裂くと、身体の中を無数の虫が食い荒らしていたらしい。
さらに、変死者の誰もが、茅の輪くぐりのあと、背後におかしなモノを見たと言う。


603本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:22:41.54ID:1z3N++If0

住民たちはこれを、病を広めた祟り神の怒りだと考えた。
茅の輪をくぐって振り向くと、浄化された空間に入れずに怒っている祟り神の姿が見えるらしい。
その姿を見た者は祟りを受け、不治の病に侵される。


604本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:41:31.49ID:1z3N++If0

茅の輪は、チガヤを清め、祈祷を込めて編み込まれている。
引き抜かれ、浄化の力を失ったチガヤは、茅の輪の内側を狙う祟り神にとって格好の依り代になるらしい。
それに触れたAを救う方法はないそうだ。


605本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:53:40.00ID:1z3N++If0

B、C、A弟は次の日から高熱を出した。
Sさんは、悪いモノを出し切ったからB、C、A弟はもう大丈夫だと言った。
しかし、私だけは数日経っても何もおきない。

そして、2週間後Aが亡くなった。
私達は物凄いショックを受けた。友人の死は、子供にとって大きすぎる出来事だった。


606本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:58:33.53ID:1z3N++If0

Aは大量の虫を吐いて死んだと、後に大人たちの会話から漏れ聞いた。

B、C、A弟の熱は3日続いて治ったが、私達はその後も大人に言われて神社に通った。
私を見る神主さんの目は、何故か日に日に厳しいものになっていた。

615本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:42:35.15ID:1z3N++If0

続けます。

一月が過ぎた頃、神主さんは私だけを呼び出した。
神主「私(名前)は、ここを出た方が良いかもしれん。一月様子を見たが、一向に離れる気配がない。」
私 「…出るっていうのは?」
神主「君は、茅の輪くぐりの日に振り向いてはいないし、チガヤに触れてもいないんだな?」
神主「しかし、君が感じたという気配と声だ。それに、抜けたのだとしたら、これだけ待って何も起こらないのはおかしい。」
清めのあと、私だけが熱を出さなかったことだろう。
神主「どうやら君は、依り代として祟り神に狙われた。私では祓えない。どうすることもできない。」
神主「君が憑かれると、きっとこの集落は全滅する。君ももちろん死ぬだろう…君としてはだが。」
神主「遠い土地で、ここを忘れて生活しろ。それでもいつかは限界がくる。奴は縁を辿るんだ。君の延命と、我々のためでもある。」


616本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:43:28.18ID:1z3N++If0

もう何も考えることはできなかった。私と父は2人きりで東京に移り住んだ。
父は他所の土地の出身、母は集落の出身だったので、粘りに粘って父だけが付いてくることを許された。

今思えば、父はきっと私のために死ぬつもりだったのだろう。
その父が3ヶ月まえに他界した。


617本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:45:59.51ID:1z3N++If0

昨日、玄関に封筒が落ちていた。
宛名もなければ送り主も書いていない。
中には、思い出したくもない、忘れるはずがない、真っ黒に染まったあのときのチガヤの穂が入っていた。


620本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:52:38.72ID:1z3N++If0

これで終わりです。それだけのことです。
私はきっと見つかってしまいました。
身辺を整理して、3日後、故郷に帰ろうと思います。
7年ぶりの故郷です。
どうなっているのかは終ぞ分かりません。連絡もずっと取っていませんでしたから。

ここに越してきてから、なるべく人とは関わらないようにしていました。
しかし、生きてればまあ、何らかの縁はあるもので。
神様と結びたくもない最悪な縁を結んでしまったかと思えば、父の小さな小さな葬儀のとき、とてもよくしてくれた人がいたり。
なるべくキレイにしてから帰ります。
覚えててもあまり碌なことはないと思うので、まあそこそこにして流してください。

つまらない話を長々とすみません。
ありがとうございました。


623本当にあった怖い名無し2018/06/01(金) 07:34:36.52ID:15aJ6UFD0

えげつない話だな


624本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 04:51:02.40ID:avG/8Vup0

なっが


625本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 04:51:21.33ID:RvskXwQ+0

故郷に帰るとどうなる?集落を滅亡させに行くのかな?


627本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 12:25:03.80ID:Mvta/Oi90


ちょっと待ってよう!まだ諦めるの早くない??
神には神をぶつけなよ!縁切りの神さまに頼んでさ


628本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 18:44:21.66ID:hjnVJaSb0

>>620です。

>>622
19になりました。

>>625
どうすればよいのか正直言って分からないんです。死にたくない。
ただ、このまま都会の真ん中にいる訳にはいかないと思います。

>>627
ありがとうございます。
でももう駄目なんです。何度も色々な神社、挙げ句は霊能者とかまで訪ねました。
お金とられなかったり、門前払い食らったり、そんな対応ばかりでした。

630本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 19:53:52.39ID:Mvta/Oi90

>>628
石切劔箭神社も?ためしに三峯でお犬様をお借りするのはどうかな。憑き物を祓うことに関しては三峯は最強のはず!連絡して相談してみて。
いや、ちょっとまて。蘇民将来ってことは、やっぱり素戔嗚尊に関係するわけだ。やっぱり祓ってもらうのはスサノオがいいのかも。氷川神社でもお願いしてみた?
もし神社がだめなら、病魔退散に関する仏の加護をもらうといい。柴又帝釈天の浄行菩薩とか。水月観音もいいかもしれない。そうして観音さまの前で観音経を一心に唱えて!
あとは滝行。神仏の加護を受けやすくするはずだよ。とにかく諦めないで~!(>_<)


631本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 20:14:34.60ID:6WA6vHMP0

役場に電話して集落が現存するか聞いたら?
632本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 20:15:11.01ID:0y9Rl9Kb0

神主から憑かれたら集落が全滅するから出て行けと言われたのに戻ろうとするあたり完全にハリガネムシに乗っ取られたカマキリだよね
633本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 20:39:31.48ID:hjnVJaSb0

>>630
スサノオは真っ先に行きました。駄目でした。
石切さんも行きました。
水月観音様はまだです。本当にありがとうございます。

>>632
憑かれたら全滅するというか、憑かれたらどのみち打つ手はなくて、その時期を少しでも遅らせるために集落から出したんだと思います。


634本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 21:00:07.19ID:i6qdxYjO0

有名な安井金比羅宮とかダメなん?
VS崇徳天皇とかラスボス感はんぱない
642本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:06:42.39ID:QMfUgHFi0

あ、あ、やばいかもです。
茅の輪くぐりの話した者です。
本当にすみません、夕方出発して、道中いろんな神社とか巡ろうと思って、今某県のホテルに滞在してるんですが、チガヤなくなりました。
いい加減に扱ったり、捨てたりしたらマズいと思って、新聞にくるんでジップロックして、さらにポーチに入れてボストンバッグの底に入れておいたんです。
ジップロック、ポーチを残して、チガヤと新聞が消えました。
こんな無くし方あり得ないと思うんですが、とにかく本当にすみません。ここで言うのもどうかと思いますが、何か長細くて黒いもの見ても絶対に触らないでください。

643本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:11:49.31ID:3spiBsNt0

>>642
盗まれた?ジップロックは開いてたの?



646本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:30:53.83ID:Fdo1CVdu0

>>642
観音様の前でお祈りはしたかい?
大事なのは心だよ。気をしっかり持ってね。
可哀想なのは君ではなく、人に執着して、呪だか厄だかを振り撒く疫病神の方なんだから。
慈悲の心を君が与えてあげるんだよ。その業から解き放たれ、安んじることのできるところへ行けますようにって。そう心から仏に祈るんだ


647本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:31:18.64ID:ARrPby4L0

>>643
閉じてました。バッグは常に持ち歩いてて、ついさっきホテルに着いて部屋に入ったので目は離してません。
というか、チガヤをバッグの底に入れていたんですが、その上に入っていた荷物は見たところ順番通り重なっているので、このようにして盗むのは不可能かと。


648本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:32:08.36ID:ARrPby4L0

>>646
ありがとうございます。少し落ち着いてきました。


649本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:43:26.38ID:Fdo1CVdu0

>>648
よかった。仏様というのは、誰の心にもいる。
君の中にもいるんだ。曇りのない鏡のような、波立たない、澄んだ湖をイメージして。その湖面に、君の中の仏様を映すんだ。幼い頃からゆかりのある仏様でいい。
まっすぐ、清浄な光が哀れな神さまにも届くように、君が照らしてあげるんだ。自分の立ち位置をしっかり意識してくれ。
ソイツを相手に怯えて、自分を下にしたらダメだよ






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177 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 11:56:40.74 ID:Rg6UYPTUO

私のですまんけど。

 

・階段20段を派手に転げ落ちるも無傷
・トラックと事故ってチャリ大破で本人無傷
・割れて飛んできたガラスで首切るも動脈から5cmズレていたため軽傷
・ポットを落とし熱湯をかぶるも軽傷、庇った母さん大火傷
・包丁落としたら足の指と指の隙間に突き刺さり無傷

 

などなど、怪我という怪我を回避して生きて来ました。
婆ちゃんには散々神様が憑いてると言われてはいたが、
爺ちゃんの葬式でお坊さんに「白蛇の神様が憑いてる」と言われた。
ガキの頃拾ったが5年ほどで姿を消した蛇が、神格を得て私の守神になったらしい。

 

自分には蛇神様が憑いてるとかシャレにならない。

 

 

178 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 12:45:41.60 ID:W8y1o1MY0

>>177
うらやましい。
別に害はないんだろ?

 

 

182 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 15:23:10.93 ID:dbakqDKv0

>>177
人生半分終了レベルの危機をそんだけ回避してるとか。
クリスマスにテロリストが占拠した超高層ビルに偶然居合わせても、
泣き言言いつつも結果的に全員倒しちゃうんじゃね?

 


184 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 16:06:41.65 ID:Rg6UYPTUO

>>177ですが補足レスで
>>178
実害というか、蛇神様に憑かれてる為か男運は最悪です。
私に好意を寄せた男性は須く不幸になるというオマケ付き。
蛇神様って男性なんでしょうか……

 

>>182
そんな漫画みたいなシチュには遭遇してないから判りません。
でもなんとかなりそうだな、とは思う。
夜道で襲われた時は、蹴り上げた足がキャンタマに大当たりし、振り上げた腕が顎にクリーンヒットして暴漢が昏倒、
という奇跡を起こした事ならあります。
あと、事故を数十秒単位で回避したり、困った時には必ず助けがあったりと。

 

 

185 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 16:24:39.24 ID:uyIdf3KA0

>>184
危機に遭遇する頻度ww多すぎwww

 

 

186 :177:2011/11/20(日) 16:49:40.38 ID:Rg6UYPTUO

>>185
ですよね、霊能者の方が言うには、
私の事を蛇神様が気に入ってるので、そういうタチの悪い霊が私に寄ってきた影響だそうです。

 

でも子供の頃からこうなんで、これが普通だって感じです。
霊は浄化というか食っちゃうみたいなんで、私には実質的に無害です。
神憑きなもんで、宗教団体からよく「御神体として迎えたい」とか、大金添えた危ない相談が来るくらいかなw

 

 

190 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 18:24:40.01 ID:6hjh04ru0

洒落コワ的に解釈してみると・・・

 

>>177の体を巣として利用している。
いつも危険を避けられるのは、もちろん蛇が自分の巣を守るため。
と同時に、周りの邪霊を呼び寄せて捕食するためでもあり、>>177はいわば生きた蜘蛛の巣となっている。
蛇神の住みかは>>177が他の男と交わり子を宿してしまうと自分が追い出されてしまうため、
>>177に近づいてくる男の霊体や守護霊にも危害を加え、時には丸呑みにしてしまう。
よって、男は総じて不幸な状態に陥る。

 

なんちって

 

 

199 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 21:50:12.74 ID:tSzPhKPc0

>>177 5年蛇を飼ってたのですか?

 

 

202 :177:2011/11/20(日) 22:31:34.96 ID:Rg6UYPTUO

なんか凄い人物になってるな私w
あ、でもあながち間違いでもないかな。

 

確かに蛇神様が私を宿主としてるのかもしれないですが、
私に害為すモノを片っ端から喰って下さってるし、持ちつ持たれつみたいな。
実際に、地元では出ると有名な場所に住む友人宅にお邪魔して以来、友人宅では心霊現象が一切起こらなくなった、
という実績までありますから、ガチでしょうね。

 

霊能者の方が言うには、私に巻きついて威嚇してる様に見えたらしいので、体内にいるわけではないかな。
まあ普段は体内にいるのかもですが。
実質、今の私は蛇神様に護られてるようなものだから、御祓いしたら死ぬかもしれないですし。

 

蛇は飼っていたというか、縁の下に住み着いた感じです。
5年くらいで姿を消し、それから15年ほどして、蛇神様になって私に憑いていたと発覚した次第です。
恩返しなんでしょうかね。

 


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1: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:18:06.25 ID:UcjupOpo0
だらだらと語っていくね、これは実話で俺が、犯した間違いをお前たちに犯して欲しくないから書く

2: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:18:48.52 ID:UcjupOpo0
あまり特定はされたくないから愛知県の田舎の方と言っておく

6: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:22:49.13 ID:UcjupOpo0
あれは俺が15歳の時だった、その時俺は結構素行が悪くてクラスでも問題児だった、もちろん学校は行かなくて毎日夜になるとともだちとカラオケ行ってた、
こんな俺でも一応家族思いではあった、特にとしが13も違う妹はかわいくて糞とかも俺がしょっちゅう変えてやってた



7: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:24:32.21 ID:UcjupOpo0
俺の家族構成としては
でもう一人祖母がいたがおれが中二の頃に死んじまった

8: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:27:14.46 ID:UcjupOpo0
おれがよく遊んでいる不良仲間との間では度胸試してのがはやっていた、根性焼きとかじゃなくて万引きとか自販機壊してジュース取るとかそういうのをやってたのもあって親友の金子(チームのリーダー格)は少年院に入ったりしてた

9: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:31:13.81 ID:UcjupOpo0
そうやって毎日悪さしてて、その日もどこで悪さするか友達と話してた。結局肝試ししようぜてことになってチャリで一時間位のところにある山の中に入ってった。
俺は正直ビビってたけど雰囲気とかもあってついてくことにした
愛知県住んでるやつなら分かると思うんだけど愛知県て神社おおいんだよ、町中にもふつうに数十件あるんだよ、

10: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:36:42.53 ID:u4AactNS0 BE:275811271-2BP(0)
気になる

11: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:37:30.11 ID:UcjupOpo0
山に入って三十分後くらいしたとき俺達は休憩しようてことになって道に座り込んだ、そうすると不良仲間誰かが「お!!」て声を上げたからそいつの目線の方向を見ると廃れた木造の神社?寺?があった。
そこで金子がいなくなってからリーダーになった板津が俺らに「じゃんけんに負けたやつがこの神社入ってこいよ」て最悪のことを言ってきた、俺はやりたくなかったがやはり雰囲気には逆らえなかった、そしてじゃんけんで負けた。

12: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:42:50.00 ID:UcjupOpo0
その神社に入った瞬間何かいやなものを感じた、というか急に空気が重くなった気がした、でもここで引き返したら友達に馬鹿にされる、学校に行ってない俺の唯一のコミュニティが壊れるのが怖かった俺は決心して中に入ってた。

ケータイの灯りで周りを照らすと中には1つの鏡が向かい合うようにおいてあってその間にお札のようなものが貼ってあったけど、漢字が読めなくてなんて書いてあるかは読み取れなかった。けど多分悪霊退散みたいなことが書いてあったんだと思う。

それより俺はこんな不気味なものが置いてあるこの神社を出たくて、焦っていたのもあると思う、手汗で滑ってケータイを鏡と鏡の間に落としてしまった

13: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:45:09.06 ID:UcjupOpo0
携帯を必死に掴もうとするけど滑ってなかなか掴めない、やっと掴んだともってふと右を見ると髪が長く、目がない不気味な女性と男性が入り交じったような顔をしたやつが鏡に映っていた

14: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:50:06.60 ID:UcjupOpo0
それを見た瞬間おれはパニックになって携帯を鏡に投げつけて神社の外に出た、やっとみんなと会えると思っていたけど、たまにやるやついるだろ、そこに俺の自転車以外なくてハンドルに先に帰っとくわ、て書いた付箋がついてた、それを見た俺はあいつらにめちゃくちゃむかついたけどそれよりあいつが追ってくるかもしれないという恐怖が勝り全力で山道を下った、山を下る時間は上る時間の数倍長く感じた

山を下って、上る時に見た釣具屋の灯りが俺を安心させた、このときやっと携帯をあそこに置いてきてしまったことに気づいたがあいつがいるのでビビって取りに行くことができずその日は家に帰って寝た

15: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:55:02.22 ID:UcjupOpo0
翌日、俺が起きると日曜日なのに親がいなくて弟と俺二人っきりになってた、両親はものすごく慌てていたのか鍵が開けっぱなしだった

とりあえず両親が帰って来るまで俺と弟はWii Uをして時間を潰してた、数時間くらいすると父親が帰ってきた

父親の目元は泣いたのか赤くなってて、俺と弟を準備させていつも買い物するときに行く豊田市の都会の方に向かった

何気なく外の景色を見てると一時間くらいたつと病院についた、俺が産まれた病院だった
そこで妹が死んだことを知らされた

16: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:58:52.63 ID:UcjupOpo0
俺と弟は泣いた、多分二時間くらい泣いてたと思う、母親はものすごく泣いていた、病院についてからずっと泣いてたんだろう、

後に聞いたのは妹は昨日の真夜中に熱が出て40度を超えたので両親が心配して病院に連れて行くと、妹は病体が悪化しすぐに緊急手術になった、死因は肺炎らしい

84: 本当にあった怖い名無し 2023/01/15(日) 09:05:18.14 ID:DFKom80k0
>>16
水を挿すようだけど、妹さんはなんで緊急手術?
熱が上がっただけでは緊急手術なんかしないんだけど?
肺炎で手術なんかもあり得ないし。
>>16は医療のこと何も知らない人だからそんな出鱈目な内容で書き込んでるのは明白。
もっと練り込んで書き込めよ

17: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:05:18.32 ID:UcjupOpo0
妹が死んでから母親は昼夜問わず暴れ出すようになった、奇声を上げながら酒の瓶をテレビに投げつけたり
してきた、妹が死んで鬱になってしまったんだ、それから母親は仕事を辞めて酒に入り浸るようになった、
家に帰ると俺の布団に父親以外の男性が裸の母親と一緒に寝ているのをしょっちゅう見るようになった
そして俺がある日母親に頼まれて近くのコンビニから酒を万引きして帰ってきたら母親は部屋におらず探すと浴室から水の滴る音が聞こえた、
扉を開けると母親が水に浸かって冷たくなっていた

18: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:08:26.40 ID:UcjupOpo0
すぐに救急車とパトカーが来て父親もすぐに家に駆けつけてきた、警察が言うには母親は風呂に入りながら酒を飲んで溺れ死んだらしい、

19: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:08:56.86 ID:UcjupOpo0
てか見てるやついる?


20: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:15:33.44 ID:lV/IdoJ20
みとるで

21: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:18:57.93 ID:UcjupOpo0
>>20
ありがとう、続き書いてく

22: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:25:37.34 ID:UcjupOpo0
俺や父親も妹と母親が死んでどんどんやみぎみになっていた、幼さゆえに無邪気でいられる弟が正直うらやましかった、俺は葬儀のことや家のことが多くなって次第に板津たち不良仲間と遊ぶ機会は減っていった、このまま板津たちとは会わなくなっていくと思ってた、それからは早かったその後俺は高校は受験せずコンビニにのバイトを掛け持ちして家にお金を入れまくった、この頃は携帯をあの神社においてきたことはわすれて新しいスマホも持ってておなじバイトの先輩(学生)と仲良くなってバイトを中よく喋るようになった
俺達家族は妹や母親の死を乗り越えてやっと安定してきた頃だった、もう一度事件が起こる

85: 本当にあった怖い名無し 2023/01/15(日) 09:13:52.43 ID:DFKom80k0
>>22
スマホ落として忘れるか?
料金誰が払ってるんだよ。親が払ってるなら親に申告してるだろうが。
自分で払ってたなら新しく買う前に解約等するだろ!
設定ガバガバ過ぎる
テメーの生活に置き換えて考えられない設定は引き籠もり若しくは友達いねーからだよね

23: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:28:40.20 ID:UcjupOpo0
ある日バイト先に板津がきた、本当に偶然でめっちゃ驚いた、話を聞くに板津は近くの私立高校に入学したらしい、板津の顔はあまりあの頃と変わっておらず、あのことを彷彿にさせた、

24: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:35:34.42 ID:UcjupOpo0
板津が俺に言ってきた、
板津「おまえあの時神社にスマホ落としたんだろー

俺「うん、落とした、

板津「その落とした携帯取りにいかね?

俺「は?

俺はあまり気がすすまなかったざあれから約2年くらい経ってたのもあって恐怖心も薄れてたから、久しぶりにあったし俺と板津はその神社に行くことにした、もちろん前回みたいにおいてくのはなしで

25: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:39:11.16 ID:UcjupOpo0
俺達は空いてる日を見繕ってチャリでその神社に向かった、もうすぐそこでは七月になると祭りがあるたしかその前日にそこに向かった、祭りの準備もあって行く途中何人も神主さんみたいな人とすれ違った、山の方に近づくたびに神主の数が多くなっていた、山の入り口らへんにも神主さんがいてその人を通りすぎようもしたとき自転車に乗ってる俺の腕を思いっきり引っ張った

26: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:42:36.31 ID:UcjupOpo0
神主さんは俺をチャリから引きずり落とすと板津に向かってなにやらお経?呪文?を唱え始めて、しばらくたつと板津の目があり得ない方向にむき出しあわを吹き出した、数分たつと「チッ」という舌打ちが聞こえて、糸につけられて操られているかのように山の奥に引きずり込まれていった、そのときの板津の顔は無表情だったが涙を流していた

86: 本当にあった怖い名無し 2023/01/15(日) 09:20:35.63 ID:DFKom80k0
>>26
神主さんはお経は唱えません。
まじでいい加減な作り話すんな

27: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:44:22.23 ID:UcjupOpo0
すいません、もうまぶたが限界なので寝ます。明日またくるので保守よろしくお願いします


28: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:44:39.07 ID:UcjupOpo0
オヤスミー

29: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 03:18:02.85 ID:lV/IdoJ20
おやすみ〜明日も待っとるよ

33: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:43:55.86 ID:ucyX0izZ0
板津が消えると神主さんが「大丈夫か?お前この山でなにしたんや!!?」みたいなことをすごい剣幕で言われた、俺が板津が消えるのをみて放心状態になっていたのもあって返事はしなかったけど、何かを察したのか神主さんはどこかに電話をかけて数十分たつと他の神主さんがいっぱい現れて俺を囲んでお経を読み始めた、そうやってお経を聴き始めてから数分がたつと俺の耳元で「人間ノ分際デ、足掻クナ」て男と女の声が混じったような、声で俺にささやいていきた。徐々にお経が大きくなっていってしだいに頭痛と耳鳴りがひどくなって途中で意識が途切れてしまった、目を覚ますと見知らぬ部屋にいた、俺の周りには蝋燭が数本俺を囲むように置いてあって部屋の四隅には盛り塩があった、俺が扉をあけて外に出ると、坊主のお兄さんが目の前にいて、「すぐに先生を呼んできます」て言って先生とやらを呼びに行った

34: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:45:01.31 ID:V2rrUDQF0
>>33
オマイ>>1け?
ID変わったからわからん

35: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:45:59.26 ID:ucyX0izZ0
うん変わったごめんね

36: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:49:41.38 ID:ucyX0izZ0
数分すると多分60かわ70位の先生らしき人が出てきた、開口一番俺に「お~生きとったか、大変やったな事情は本堂で話すからついてこい」といって俺に塩を頭からかけてくれた、本堂は結構立派な作りになっていて柱は年季が入ってた、本堂には俺、先生、弟子、あの時の神主さんがいた、

41: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:02:25.56 ID:ucyX0izZ0
まず、俺を狙ってるのはたちがすごく悪くて神様のなれはてらしい、神様は人が参拝に来なかったり手入れをされなかったりすると神様は人をたすけるのらあの神社は普通は誰にも見えないらしいが前に言った祭りで毎年その神様を

44: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:04:32.29 ID:ucyX0izZ0
ごめんミスった

46: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:07:43.32 ID:VlCBigCz0
なんで神社なのにお経?なんで坊主?

48: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:09:43.20 ID:ucyX0izZ0
要は神様は参拝がなくなると人に危害をくわえるようになるんや、そんで昔その神様が人を攫ったりするようになったから先生の先祖が封印したんだけど、腐っても神様、完全には封印できなかったから、年に一回の祭で封印を毎年強化していった

49: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:13:24.05 ID:ucyX0izZ0
だけどこれには欠点があって、普通は封印でそこは見えないんだけど祭りの前日とかは封印が緩んで見えるようになってしまう、その日だったんだ俺が神社を見つけたのは

50: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:22:35.22 ID:ucyX0izZ0
それは偶然ではなかったらしい、俺の友達だった板津はじつはもう死んでたらしい、あの日帰ってすぐに交通事故で死んでしまってたんだって、その後俺を狙おうとしたけど俺の前世が結構徳を積んだ人でなかなか手が出せなかったらしい、だから俺の周りにる家族の弱いやつから殺していって俺を弱らせようとしてたんだ

51: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:22:55.75 ID:lV/IdoJ20
せっかくなら最後までみたいけど神仏混同してる?ようなところはなんなのか気になる

55: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:32:13.28 ID:OSfVYKlI0
>>51
自分の文章だろ
気になるんなら始めから混同してんじゃねえよマヌケ

58: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:35:21.66 ID:lV/IdoJ20
>>55
ワイは関係ないのですが…

52: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:25:58.84 ID:ucyX0izZ0
だがここで思わぬ邪魔が入った、天皇陛下の即位だ、天皇陛下の即位やそれを行う際の儀式にはものすごい力があって、日本全土の悪霊たちが数年間弱くなるらしい、だから妹や母親を殺してから二年以上俺に危害を加えることができなかったんだ

54: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:32:05.41 ID:ucyX0izZ0
だが天皇陛下の即位からある程度たった今わた俺を襲い始めたんだ、だが年月が経ってるとわいえまだ力が完全には戻らず、死んだ板津を使って俺を確実に殺せるあの場所に連れて行こうとした、が神主さんに見つかってしまっておじゃんになった

57: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:34:46.68 ID:ucyX0izZ0
その後俺はやつとの、縁を完全に切るため次の仏滅が過ぎるまでこの先生にお世話になった、本当に先生には感謝しかない、俺も一時期将来先生みたいな道を歩もうか本気で悩んだ、

62: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:42:02.33 ID:ucyX0izZ0
俺が言いたいのはただ一つだお前らも雰囲気に流されないで断る勇気を持ってくれ、俺みたいに安易な気持で神社を荒らして結果的に俺は助かったけど二人も死者を出してしまった、おまえたちにはこうなって欲しくない

63: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:43:48.74 ID:ucyX0izZ0
あの時の俺はすごく学のないバカだった、あの日のことを後悔しない日はない、おまえたちも気をつけてくれ

80: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 22:26:07.63 ID:w24LIKzI0
この状況で書き切った強メンタルだけは評価するわ

98: 本当にあった怖い名無し 2023/01/18(水) 01:49:34.19 ID:dgE6TyJ50
信仰を自己都合で放り出すとバチが当たるっていうのは確かにあるし、あったよ。わたしのとこも家族がターゲットにされ

95: 本当にあった怖い名無し 2023/01/16(月) 22:34:34.90 ID:4UdZmd+Z0
怪談や漫画では坊さんや神主が悪霊に立ち向かいがちなんだけど、そんな特殊能力あるやつまあ居ないて





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