【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: 神様系




94: 本当にあった怖い名無し 2010/08/11(水) 23:46:56 ID:4fhYpDWBO
あんま恐くなくてごめんなさい。

体によく不思議な模様が出る。
曼荼羅見たいに○と幾何学的な直線。
他は顔、鏡餅、ハート、団子、花など日によってちがう。
レース、リンゴ、薔薇などの日も。
自分で絶対に手届かない位置に出来る。
火傷や内出血でほんのり模様が出る。
子供時代「うちの神様がよくやる」と言われ育った。

だが寝てる間に虐待かと?家族を疑い、教師にも相談。
そしたらしばらく模様は出なかった。
だが、また出るようになり両親を疑いながら、月日が流れた。
一人暮らししてもアザや火傷で模様が出る。今も。
夜中布団で思いきって「もっとかっこいいの描いて」と口にした。
そう頼んで以来団子、便器の絵は描かれなくなった。

ちなみに私は異常なくらい運がいい人間です。宝くじ、福引きは当たる。
親や親戚は「神様は家についてたのにおまえについてった」
「おまえが生まれたときから、おまえだけ得させてた」
「もう家に神様はいない」
たまに帰ると言われます。
大昔から、福の神が家にいると信じてた変な家なんです。
実は、一人暮らしする前日、気配を感じたので話しかけてしまったんです。
「ついてくる?」
「ずっと一生一緒だよ」
「来てくれたら嬉し泣きしちゃう」
私は家を出ても、幸運でいたかったんです。親不幸ですね。
あっという間に家は大金持ちから、一般家庭に転落しましたが両親も健やかに生きてます。
恐くなくてごめんなさい。

96: 本当にあった怖い名無し 2010/08/11(水) 23:55:00 ID:z2LEDoIm0
>>94
嫁に来てくれ

95: 本当にあった怖い名無し 2010/08/11(水) 23:49:48 ID:Op8f7NE50
お前が怖いわ









322: 本当にあった怖い名無し 2010/02/27(土) 19:24:57 ID:jem8Wdzn0
ほいじゃ投下。長めなので苦手な方はご注意ください。

東北某県の山奥にある実家にまだ住んでいた頃の話なんだけど

その地域では俺の一族が大地主だったらしく、
祖父に対して近所の連中がぺこぺこしてるというなんとも嫌な感じで、
正直俺は余り実家のことが好きじゃなかった。

んでそんな俺の実家には蔵がある。
家宝が云々とか言われているけど、なんのことはなく
ようは他方からの貢物を収めている。

そんな中でひときわ大切にされている玉があった。
用途は一切不明、黒ずんだ金属(何の金属かはわからん)製らしき玉で、
模様装飾その他は一切なし。
振るとカラカラ言った(子供の頃振って祖父に血を吐くほど殴られた)
なんなのかよくわからなかったけどただ
「最も大事な物、絶対に触るな」とだけ言われてきた。
絶対に触るなって言っても別に呪いがどうこうではなく、祖父曰く
「孫が入っておる。いつ生まれるかわからんから刺激はするな」とのこと。

どうやらその家の主に代々伝わる話があるらしく、それに関係しているらしい。
俺の父親は知っていたが俺はまだ知らなかったので、
気味が悪いとは思っていたが別にどうすることもなかった。

後で父親に聞いた話だと「孫」っていうのはその地域の土着神みたいなもの。
普通土着神っていうのはその地域に住んでいるものだけど、
「孫」は特別で、村が出来て人が住んでから他方の神様を持ってきたんだと。
その連れてきた人間っていうのが家の家系の1代目ってわけだ。
なんで「孫」っていうのかとか何故変な玉に入っているのか
生まれるってどういう事かとか、そういうことはわからんとのこと。

324: 本当にあった怖い名無し 2010/02/27(土) 19:26:26 ID:jem8Wdzn0
>>322続き

そして去年の夏に心臓発作で祖父が死んだ。
俺と父親は家を出てきていたので当然家を継ぐことはなく、
つまりはこれで家主はいなくなるわけだ。で祖父の葬式のために実家に帰った。
俺はふとあの玉が気になって(言っちゃうと家を出てからずっと気になってた)
蔵に行ってみた。

そしたらあの玉が割れていた。綺麗に真っ二つ。
しかも割れてはじめてわかったんだがその玉はどうやら木製。
裏側に木目があって表面はなんかの塗料だったらしい。
当然そんな重いもんでもなく持ってみると軽い。
しかし子供の頃こっそり持ったあれは確かに金属の重さだった。
つまり「孫」には結構な重さがあったってこと。
なんだかぞっとして俺はその蔵から逃げ出した。

葬式を終えて今の家に帰ってから半年ほどして、
あの村で人死にが大量に出たと聞いた。
あっちでは呪いやら祟りやら言っていたが、俺は
なんとなくそれは違うような気がする。
だって家主が死んですぐ「孫」が生まれるなんておかしいから。
俺は「ああ、祖父で足りたんだなあ」と思った。
一体あの玉から何が生まれてしまったのかは知らない
でもまあ、もう俺はあそこには帰らないから知る必要もないかと思っている。

東北にでかけるときは何がいるかわかりませんのでご注意を。


325: 本当にあった怖い名無し 2010/02/27(土) 19:28:16 ID:jem8Wdzn0
>>324
書いたら全然長くなかったね(´・ω・`)
以上です。あれ以来実家には帰ってませんし帰りたくありません。

328: オス!オラ孫悟空 2010/02/27(土) 21:09:21 ID:qSM6sgff0
>>324は説明不足でいいたい事が伝わってないのでは?
箇条書きっぽいし…

330: 324 2010/02/27(土) 21:31:46 ID:jem8Wdzn0
>>328
あーごめんなさい。余り文章書き慣れてないもんで
わかりにくかったかもしれないところを補足

>あの村で人死にが大量に出たと聞いた。
母が祖母の妹さん(実家にいる人)から電話で世間話として聞かされたそうです。

>あっちでは呪いやら祟りやら言っていたが
これは従兄弟(実家の近所に住んでいる)から電話で話している折にこっちから
「〇〇さん(近所の人)も亡くなったんだって?どうしたんだろうね?」と聞きました。
すると「なんか婆ちゃんとか父ちゃんは祟りだというとる」とのこと

>だって家主が死んですぐ「孫」が生まれるなんておかしいから。
>俺は「ああ、祖父で足りたんだなあ」と思った。
俺は「孫」は神様なんかじゃなく、
人の命を吸って成長する化け物だと思っています。根拠はないですが。
それで祖父の命を吸ったことによって生まれることが出来るくらい成長したんだなあと。

おそらく生まれた「孫」はまだあの近辺に住み着いていると思います。
まだ人死には出ているらしいので。

337: 本当にあった怖い名無し 2010/02/27(土) 22:42:59 ID:7DbuF6oA0
>>324
東北に住んでるが、特に何もないから大丈夫









772 :本当にあった怖い名無し:2005/07/26(火) 18:17:06 ID:amlXWpEo0

毎年夏、俺は両親に連れられて、祖母の家に遊びに行っていた。
俺の祖母の家のある町は、今でこそ都心に通う人のベッドタウンとしてそれなりに発展しているが、
二十年ほど前は、隣の家との間隔が数十メートルあるのがざらで、
田んぼと畑と雑木林ばかりが広がる、かなりの田舎だった。
同年代の子があまりいなくて、俺は祖母の家に行くと、いつも自然の中を一人で駆け回っていた。
それなりに楽しかったのだが、飽きることもままあった。

 

小学校に上がる前の夏のこと。
俺は相変わらず一人で遊んでいたが、やはり飽きてしまって、いつもは行かなかった山の方へ行ってみることにした。
祖母や親に、「山の方は危ないから言っちゃダメ」と言われていて、それまで行かなかったのだが、
退屈にはかなわなかった。

 

家から歩いて歩いて山の中に入ると、ちょっとひんやりしていて薄暗く、怖い感じがした。
それでもさらに歩いていこうとすると、声をかけられた。
「一人で行っちゃだめだよ」
いつから居たのか、少し進んだ山道の脇に、僕と同じくらいの背丈で、髪を適当に伸ばした女の子が立っていた。
その子は着物姿で、幼心に変わった子だなと思った。
「なんで駄目なの?」
「危ないからだよ。山の中は一人で行っちゃ駄目だよ。帰らなきゃ」
「嫌だよ。せっかくここまで来たんだもん。戻ってもつまらないし」

 

俺はその子が止めるのを無視していこうとしたが、通りすぎようとしたときに手をつかまれてしまった。
その子の手は妙に冷たかった。
「……なら、私が遊んであげるから。ね?山に行っちゃ駄目」
「えー……うん。わかった……」
元々一人遊びに飽きて山に入ろうと思い立ったので、女の子が遊んでくれると言うなら無理に行く必要もなかった。

 

その日から、俺とその女の子は毎日遊んだ。
いつも、出会った山道のあたりで遊んでいたので、鬼ごっことか木登りとかがほとんどだった。
たまに女の子が、お手玉とかまりとかを持って来て、俺に教え込んで遊んだ。

 

 

774 :本当にあった怖い名無し:2005/07/26(火) 18:18:04 ID:amlXWpEo0

「健ちゃん、最近何して遊んでんだ?」
「山の近くで女の子と遊んでる」
「女の子?どこの子だ?」
「わかんない。着物着てるよ。かわいいよ」
「どこの子だろうなあ……名前はなんつうんだ?」
「……教えてくれない」
実際その子は、一度も名前を教えてくれなかった。祖母も親も、その子がどこの子かわからないようだった。
とりあえず、村のどっかの家の子だろうと言っていた。

 

その夏は女の子と何度も遊んだけど、お盆を過ぎて帰らなきゃならなくなった。
「僕明日帰るんだ」
「そうなんだ……」
「あのさ、名前教えてよ。どこに住んでるの?また冬におばあちゃんちに来たら、遊びに行くから」
女の子は困ったような、何とも言えない顔をしてうつむいていたが、何度も頼むと口を開いてくれた。
「……名前は○○。でも約束して。絶対誰にも私の名前は言わないでね。
 ……遊びたくなったら、ここに来て名前を呼んでくれればいいから」
「……わかった」

 

年末に祖母の家に来た時も、僕はやはり山に行った。名前を呼ぶと、本当に女の子は来てくれた。
冬でも着物姿で寒そうだったが、本人は気にしていないようだった。
「どこに住んでるの?」「今度僕のおばあちゃんちに遊びに来ない?」などと聞いてみたが、
相変わらず首を横に振るだけだった。

 

そんな風に、祖母の家に行った時、俺はその女の子と何度も遊んで、
それが楽しみで春も夏も冬も、祖母の家に長く居るようになった。

 

女の子と遊び始めて三年目、俺が小二の夏のことだった。
「多分、もう遊べなくなる……」
いつものように遊びに行くと、女の子が突然言い出した。
「何で?」
「ここに居なくなるから」
「えー、やだよ……」
引越しか何かで居なくなるのかなと思った。
自分が嫌がったところで、どうにかなるものでもないとさすがにわかっていたが、
それでもごねずにはいられなかった。

 

 

775 :本当にあった怖い名無し:2005/07/26(火) 18:19:16 ID:amlXWpEo0

「どこに行っちゃうの?」
「わからないけど。でも明日からは来ないでね……もうさよなら」
本当にいきなりの別れだったので、俺はもうわめきまくりで、女の子の前なのに泣き出してしまった。
女の子は俺をなだめるために色々言っていた。
俺はとにかく、また遊びたい、さよならは嫌だと言い続けた。

 

そのうち女の子もつうっと涙を流した。
「……ありがとう。私、嬉しいよ。でも、今日はもう帰ってね。もう暗いし、危ないからね」
「嫌だ。帰ったら、もう会えないんでしょ?」
「……そうだね……。あなたと一緒もいいのかもね」
「え?」
「大丈夫。多分また会えるよ……」
俺はさとされて家路についた。途中何度も振り向いた。着物の女の子は、ずっとこちらを見ているようだった。

 

その日、祖母の家に帰ったらすぐに、疲れて寝に入ってしまった。
そして俺は、その夜から五日間、高熱に苦しむことになった。
この五日間のことは、俺はほとんど覚えていない。
一時は四十度を越える熱が続き、本当に危なくなって、
隣の町の病院に運ばれ入院したが、熱は全然下がらなかったらしい。
しかし五日目を過ぎると、あっさり平熱に戻っていたという。

 

その後、祖母の家に戻ると、驚いたことに俺が女の子と遊んでいた山の麓は、
木が切られ山は削られ、宅地造成の工事が始まっていた。
俺は驚き焦り、祖母と両親に山にまでつれて行ってくれと頼んだが、病み上がりなのでつれて行ってもらえなかった。

 

それ以来、俺は女の子と会うことはなかったが、たまに夢に見るようになった。
数年後聞いた話に、宅地造成の工事をやった時、麓の斜面から小さく古びた社が出てきたらしいというものがあった。
工事で削った土や石が降ったせいか、半壊していたという。何を奉っていたのかも誰も知らなかったらしい。
その社があったのは、俺が女の子と遊んでいた山道を少し奥に入ったところで、
ひょっとして自分が遊んでいたのは……と思ってしまった。

 

 

776 :本当にあった怖い名無し:2005/07/26(火) 18:20:40 ID:amlXWpEo0

実際、変な話がいくつかある。

 

俺の高校に、自称霊感少女がいたのだが、そいつに一度、
「あんた、凄いのつけてるね」と言われたことがあった。
「凄いのってなんだよ?」
「……わかんない。けど、守護霊とかなのかな?わからないや。でも、怪我とか病気とかあまりしないでしょ?」
確かに、あの高熱以来、ほぼ完全に無病息災だった。

 

さらにこの前、親戚の小さな子(五才)と遊んでいたら、その子がカラーボールを使ってお手玉を始めた。
俺にもやってみろと言う風にねだるのでやってみると、
そこ子は対抗するかのように、いくつもボールを使ってお手玉をした。
何度も楽しそうにお手玉をした。
あんまり見事だったので、後でその子の親に、
「いやー、凄いよ。教えたの?あんな何個も、俺だってできないよ」と言うと、
親はきょとんとして、「教えてないけど……」と答えた。
もう一度その子にやらせてみようとすると、何度試してみてもできなかった。
「昼間みたいにやってみて」
「?なにそれ?」
と言う感じで、昼のことをおぼえてすらいなかった。
何と言うか、そのお手玉さばきは、思い返すとあの女の子に似ていた気がしてたまらない。

 

今もたまに夢に見るし、あの最後の言葉もあるし、
ひょっとしてあの子は、本当に俺にくっついてるのかなと思ったりする。
ちなみに女の子の名前は、なぜか俺も思い出せなくなってしまっている。
不気味とかそういうのはなく、ただ懐かしい感じがするのみである。

 







499 1/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:27:31.88 ID:mx7sXcg+0
もう5~6年くらい前の話だけど、ふと思い出したので投下。

俺の昔の友達に所謂「見える人」がいたんだが、
そいつが何か守り神みたいなのを連れているらしかった。
だから見えちゃいけないものが見えても、取り憑かれたり
危害を加えられたりすることはなかったらしい。
その守り神、普段俺には見えないし声も気配も感じなかったのだが、
「どんな感じなの?」と聞くと「着物姿の女の人」と本人は言っていた。
忘れてしまったが、"ナントカ様"みたいな名前もあったと思う。

当時俺はそういうオカルトな話が大好きだったから、
別段気持ち悪いとかこいつ頭おかしいんじゃないかとか思わず、
そいつから色々な心霊話なんかを聞かせてもらっていた。

で、ある日そいつの家で遅くまで遊んでた時、
そのまま家に泊めてもらうことになった。
遊んでた時は一階の居間だったけど、寝る時は二階のそいつの部屋に移動。

部屋に入ると、異様にガラーンとした部屋だった。
5畳半くらいの広さに、勉強机と、その上にデスクトップのPCがあるだけ。
他には何にも無い。
ただ、部屋の隅のところに神棚が置いてあった。
お酒と塩と、炭の欠片のようなものが備えてある。
「何これ?」と聞くと、
「あぁそれ、○○さまの家みたいなもんだよ」と友人。
例の守り神の住家らしい。
何となく凄いものを見た気分になった俺は、その神棚に興味津々。
神棚の知識なんてさっぱりだが、結構立派なもので、安物には見えなかった。
正面の観音開きになっている部分は閉じていたから開けてもいいかと聞くと、
断固NGと言われた。

500 2/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:28:25.32 ID:mx7sXcg+0
で、少し駄弁ったあと眠りについたんだが、その夜に
妙な音が聞こえて目を覚ました。

"がらん、がらん"

神社の鈴の音みたいだった。
最初は外から聞こえたのかと思ったが、
それにしては結構な大音量で聞こえたもんだから、
何だろうと思って起き上がろうとした。

が、体が動かない。
(あれ?これ……金縛り?)
金縛りになったのなんて生まれて初めてだ。
隣で寝てる友人に助けを求めようと考えたが、指一本動かせない。
一人でもがいていると、今度は

"ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…"

「ごめんなさい」と繰り返す男の声が聞こえてきた。
幸か不幸か、目だけは動いたので思い切って目を開くと、
俺の顔を覗き込むようにして、頭の側に誰かが立っていた。

黒い着物の、たぶん10歳くらいの女の子。
ただ、髪は長いストレートの金髪。
真っ暗な部屋の中で、その子の髪と目が光ってるみたいにはっきり見えた。

501 3/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:29:19.55 ID:mx7sXcg+0
その時、怖いとは全然思わなかった。
むしろ金縛りと謎の声で感じてた恐怖が、その姿を見て吹っ飛んだ感じ。
これはきっと例の守り神だろう、あいつも黒い着物の女の人って言ってたし。
てっきり着物のおばあちゃんみたいなのかと思ってたら(勝手なイメージ)
なんだ、可愛いじゃないか。

"ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…"

さっきの男の声は、まだどこからか聞こえてくる。
と、その子が何かを俺の上に翳した。
紐で結ばれたソフトボールくらいの大きさの鈴だった。それを軽く振ると、

"がらんがらん"

と、最初に聞こえた音。
何してるんだろう?……と思いながら、意識がまどろんでいって、
気がつけば朝になっていた。

友人に夜にあったことを話すと、「ああ、やっぱりね」と納得した風。
そいつが言うには、
「お前、なんか良くないものがついてたんだよ」
「だから○○さまが今日は泊めていってやれって。厄除けしてもらったんだろ」
ということらしかった。
「ごめんなさい」という声は俺が発していたものらしく、
俺に引っ付いてた人の懺悔だったのだそうな。

502 4/4 sage New! 2012/02/03(金) 16:29:57.80 ID:mx7sXcg+0
俺はそれまでオカルト話が大好きだったけど、本心から信じても無かった。
幽霊とか神様とか、あくまで空想の産物だと考えてたけど、
この出来事があってからちょっと見方が変わった。
何ていうか、あるところにはあるもんだなぁと。

俺の方が引越しして以来そいつとは会ってないが、
あいつとあの守り神、元気にしてるだろうか。









23:40:31.00 ID:9WJlwrv+O
うちの田舎では毎年大晦日に町中の神社を参拝する風習がある。そのため、毎年決まった家から神社の番を交代でしている。 
自分が珍しく大晦日前に帰省したこともあり、神社の番に参加することになったのだが、家の担当は町外れの林の中にある神社だった。

569: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:32.00 ID:9WJlwrv+O
その年改修が終わったその神社はうちとS家の担当だった。当然そんな立地なので人も来ないのだが、当のSさんが来ない。
親父に連絡が来たが家の車が動かないので迎えにきてくれ、ということで番におれを残し迎えに行った。
一人で暇になったのでストーブの上で温めている甘酒を紙コップで一杯やろうかというときに外から声をかけられた。

570: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:33.00 ID:9WJlwrv+O
『少しよろしいですか』
黒いコートの短髪の男性だった。初めて参拝の方の対応だったので、言われていたとおりに甘酒を一杯つくり中へお招きした。
『久しぶりに来ましてね』『まだこちらにいらっしゃって嬉しいです』のような会話をした。

『そろそろ行きます』と言われたので、寒いだろうと思い甘酒を持って行ってはとふっとストーブの方に目を離したら、その方はもういなかった。外にいるかなと出てみたら、雪だというのに足跡がなかった。
怖いのと不思議なのとですっかりストーブの前で縮こまってしまったが、今でもなんのことかわからない。
長文失礼しました

571: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:34.00 ID:vabI/nxS0
>>570
霊と言うより神様関係の方みたいなイメージだな。

575: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:38.00 ID:HrwslssIO
>>570
ゾンビみたいな直接的恐さじゃないんだけど、こうゆう不思議な出会いって本人の記憶に一生刻みこまれますよね
思い出す度に自分なりの意味付けしたりして
オレ的には、神さまって案外身近なとこをさまよっているのかもしれないと思った

572: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:35.00 ID:5h+Y0B5j0
甘酒大好きな妖怪だな

573: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:36.00 ID:q2mthWCX0
>>568-570
歳神様かなにかじゃないの?

俺の田舎のほうだと、大晦日の夜は歳神様がくると言われている。
集落の境界内は賽の神が案内して廻るるそうだ。集落の家と神社や祠全てに参られて新しい年の始まりを告げる。
歳神様に魂を与えられるとひとつ歳をとる。
集落の中だけじゃなく、境界外にある神社や祠も全て廻り、祭られている神に新年の挨拶をすると言われているよ。

576: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:39.00 ID:4uJnb/IB0
>>568
『つごもりの神』ですね。
何心もない親切を喜ぶと言われてますよ。
どうぞ息災にお過ごしください。

581: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:44.00 ID:9WJlwrv+O
皆さんありがとうございます。神社の番の者です。
親父とSさんが帰ってきてから話したのですが、修繕終わったのを余所から見にきたのかねえ。と言っていました。
今年久しぶりに年末に帰省するので番をするのが複雑ですw

584: 本当にあった怖い名無し 2013/07/20(土) 23:40:47.00 ID:HrwslssIO
>>581
神社の番が今からドキドキですね
念のため、こちらもカメラ設置してみるとか
不謹慎かな?






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585本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:22:39.58ID:1z3N++If0


ありがとうございます。

私の生まれ育った集落は、人口100人にも満たないような所謂限界集落というやつだった。
子供は、私、A、A弟、B、B姉、C、D、Eの8人。基本的には、私、A、A弟、B、Cの5人組で遊ぶことが多かった。
毎年6月の終わり頃、住民は、集落の外れにある神社で「茅(チガヤ)」で編んだ大きな輪をくぐり、無病息災を願う。茅の輪くぐりといって、そこそこメジャーな夏越しの祓の儀式なんで知ってる人も多いと思う。
輪をくぐるときは、初めに差し出す足から、右廻り・左廻り、となえことばなど細かい作法がたくさんあったらしい。
といっても、子供は厳格に作法を守らねばいけなかった訳ではなく、私もそこまで詳しくは知らなかった。
ただ、絶対に破ってはならない決まりが三つ。
1 茅の輪をくぐったあと、「そみんしょうらい、そみんしょうらい」と2回唱える。
2 茅の輪をくぐったあと、真っ直ぐ進んで御神体に御参りを済ませるまでは絶対に振り向いてはならない。
3 帰り際、茅を輪から引き抜いて持ち帰ってはならない。
これは、親やじーちゃんばーちゃんから、毎年かなりキツく言い聞かされた。


586本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:24:12.72ID:1z3N++If0

7年前の5月の末頃(ちょうどこの時期だ)、私達はいつものように仲良し5人組で遊んでいた。神社に続く道には大木がたくさん植わっているので、そこでかくれんぼをした。
すぐそこに見える境内には、茅の輪くぐりのための準備がされている様子が窺い知れた。
一通り遊んで休憩になったが、Aがあることを提案する。
A「チガヤ(子供たちの間では、茅の輪ではなくチガヤと呼んでいた)くぐるときさ、決まり破ったらどうなるんかな?」
あ、方言キツいんでなるべく会話は標準語で書きます。
A弟「兄ちゃんまた変なこと考えてるー」
Aは普段から面白いことを考えつくのが得意で、新しい遊びなんかもよく思いついては私達の間で流行らせていた。
このときも、いつもの遊びに飽きてきて、遊び半分に考えついたんだろう。
私「絶対ダメってあんなに言われるけど…確かに破ったらどうなるっていうんだろね。」
C「怒られるって…やめとこうよ。」
A「何言ってんだよ。誰も見てないだろ?」
茅の輪くぐりの日は、皆が境内に集まって、一人一人順番に本殿前へと進み、輪をくぐって参拝し、境内へと戻ってくる。
確かに、何故か誰も見ていないところで、1人でくぐるようになっていた。


587本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:47:30.17ID:1z3N++If0

結局、CやA弟は尻込みし、B、私、それに言いだしっぺのAは当然だが賛成したため、3人で決まりを破ってみて、どうなるのか確認することになった。
しかし、大人たちに厳しく言われていたこともあり、一度に3つの決まりを全て破るのにはやはり抵抗があった。
そこで、ちょうど3人いるし、1人で1つずつ破ってみることにした。
チガヤを引き抜くのはどう考えても一番ハードルが高かったので、言いだしっぺのAが実行することに。
Bは1つめの決まりを破り、となえことばを言わない。私は2つめの決まりをやぶり、輪をくぐってすぐに振り返る、ということになった。


588本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 18:51:24.49ID:1z3N++If0

1か月後、いよいよ実行の日がやってきた。Aに話をふっかけられてから、決まりを破ったらどうなるのか気になって気になって仕方なかったので、私は少しワクワクしていた。

昼過ぎに神社に行くと、すでにBはくぐり終えていたらしく、境内に腰掛けて私に手を振った。私はBの所へ行き、隣に座った。
私 「アレ、どうだった?(小声)」
アレというのは当然、決まりを破る計画のことだ。
B 「となえなかったよ。まあこの通り何も起こってないさ。当たり前だよなー。(小声)」
私 「そっか、まあそうだよね(笑)。次、私行ってきます!」
母がくぐり終えて戻ってきたタイミングで、私は奥の本殿前へと進んだ。

一人きりの本殿は、やたらと静まりかえっていた。しかし私は、誰かに見られているような気がして急に怖くなった。
心の中で、母が昔教えてくれたとなえことばを「はらえたまへ、きよめたまへ…(後は忘れました)」とうろ覚えながらに繰り返し、ゆっくりと輪をくぐった。
振り返ろうとしたその瞬間、背後に何か物凄い気配を感じた。
直感的にヤバい!と思い、咄嗟に前に向き直る。
そのまま数分間が経った。いや、実際には数十秒程度だったかもしれない。耳のすぐ脇を生温い風が掠め、同時に人間のものとは思えないほどの低い声が聞こえた。
何と言っていたのかは今でも分からないが、そのとき本殿には私しかいなかったことは確かだ。初夏の蒸し暑さにもかかわらず、全身が総毛立った。
結局、私は恐怖のあまり振り返ることができなかった。そのまま本殿に御参りし、境内へと戻った。


589本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:25:32.62ID:1z3N++If0 B

にこのことを話すも笑い飛ばされ、少しムキになった。
Cもやってきて、茅の輪くぐりを済ませたあと3人で駄弁っていた。

夕方ごろになって、A一家がやってきた。
B 「あ、A来た。おーい、遅かったな。」
言い忘れていたが、日没後に茅の輪くぐりをすることは禁止されていた。
A 「お前ら、アレやってみた?」
Aは計画について尋ねた。
B 「俺は別に何もなかったよ。私ちゃんはオバケにあって真っ青だったけどwwww」
私「それはもういいって…まあ、結局振り返らなかった。」
A 「マジかよビビリかwwwwじゃあ俺が振り向くのとチガヤ持ってくんのと両方やってくるわ」
C 「マジでやるの?」
私もやめたほうがいいんじゃないかと思ったが、もしかしてAが私と同じようなことになったらBも信じるんじゃないかと考え、言い出さなかった。
このときAを止めなかったことをどれだけ後悔したかしれない。
Aは本殿の方へ歩いていってしまった。


590本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:27:00.92ID:1z3N++If0

B、Cと話していると、ほどなくしてAが戻ってくる。別に変わった様子はなかった。
私「どうだった!?振り返った?」
A 「やっぱ何もないじゃんwwwwチガヤもあるから見せてやるよ、あっち行こうぜ。」
大人に見つかるとタダでは済まないと思い、遊びに行くフリをして木の陰に行った。
ちなみに、このときA弟は輪くぐりをしに本殿へ行っていた。
Aがポケットからチガヤを引っ張り出す。
私、A、B、C「…。」
私達はしばらく声を出すことができなかった。草色をしていたはずのチガヤはどす黒く変色していた。


591本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:29:02.72ID:1z3N++If0

A「…何だコレ。気持ち悪ぃな。」
C「それ本当に、輪から引き抜いてきたものなの?」
B「お前(A)の体温で枯れたんじゃねえの?ポケットに入れっぱなしだったんだろ?」
私はかなり怖かったが、Bの言った通りだと思うことにした。
Cはそれでも不安そうにあれこれ言っていたと思う。
Aはそれ以上チガヤを持ち歩くのはさすがに抵抗があったらしく、その場に捨てていた。A弟が怖がって大人に知らせたら困ると思い、A弟にはこのことは秘密にすることになった。
やがて最後の2、3組が茅の輪くぐりを終え、皆帰って行った。

それから数日経ったあと、Aが遊びの途中に頭痛を訴え、外に出て来なくなった。


592本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:44:09.90ID:1z3N++If0

Aが体調を崩してから3日目の晩、Aの父親が血相変えて私の家に飛んできた。私たち家族は夕飯を食べていたが、玄関口で母と何事か話したあと、母が見たことないような怖い顔で「すぐに出るから、上着着てきなさい」と言った。
当時の自分にとってはかなり遅い時間だったので、外に出掛けるなんて只事ではなかった。

母と私は、A父とともにAの家へと急いだ。道中、母とA父は小声で話し続けていた。「耳」、「伝染」、「虫」、「A弟(名前)」という単語だけ断片的に聞き取れたのを覚えている。
Aの家に上がると、A弟、B、C、何故かAの近所のSさん、それに神社の神主さんまでもが揃って座っていた。
子供は皆、蒼白な顔で俯いていた。
神主「これで全員か。改めて何があったか聞かせてもらうぞ。」
私「えっと、何がって…?」
S「茅の輪くぐりの日に決まっとろうが!お前ら決まりを破ったろう!?何をした!」
Sさんは猛烈に怒っていた。いきなり怒鳴られてビクッとしたが、A弟、B、Cの方を向いても反応はない。
神主「Aは今誰かに会えるような状態ではない。というより、見ない方が良いだろう。A弟から、君たちが決まりを破る計画を立てていたことは聞いた。具体的に何をしたのか教えてほしい。」

私とB、Cは代わる代わる事の顛末を話した。
Aが決まりを破る提案をしたこと。
私、A、Bの3人で実行しようとしたこと。
Bはとなえことばを言わなかったが何も起こらなかったこと。
私が振り向きざまに奇妙な体験をしたこと…。
Aがチガヤを引き抜いた下りを話しているとき、青かったA父の顔色は紙のように真っ白になっていた。
S「それじゃ、チガヤを引き抜いたのは…引き抜いた張本人は、Aなんだな?お前らはAが持ち帰ったソレを見たんか?」
C「真っ黒に色が変わっていました…それで、怖くなって、秘密にしようって…」
Cの声は震えていた。
そのとき、A母が襖を開けて部屋に入ってきた。


593本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:48:00.31ID:1z3N++If0

神主「Aはもうどうすることもできん…古い、強い呪いだ。一度発症すると対処法はない。」
A母「…そうですか。」
実の子が、恐らくは死の宣告をされたのに、A母は泣きも取り乱しもしない。明らかに異常だった。
皆が黙りこくっていると、神主さんは再び子供たちのほうに向き直る。
神主「君たちは黒くなったチガヤを見たんだな?清めをするから今から本殿に向かう。念のためA弟も来なさい。後、後ろを振り向いた者は他にいないな?」
私(…振り向かないで良かった)
こんな時でさえやはり我が身かわいさにこんなことを考えていたと思う。


594本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:52:05.74ID:1z3N++If0

私達は黙々と歩いて神社に向かった。Sさんも付いてきた。
本殿に着くと、既に何らかの連絡があったらしく、大人が3、4人くらい集まっていた。
神主「辛いだろうが一晩だけ我慢しなさい。君たちの生死がかかっているんだ。」
ガクブルしながら本殿の奥、明かりもない真っ暗な部屋へと通される。

そこから先はもう思い出したくもない。Sさんや大人たちは何度も何度も酒や酢のような液体を飲ませ、吐き出させた。
神主さんは外でずっと祈祷のようなものを行っていたと思うが、よく覚えていない。とにかく地獄のような一夜だった。

夜も白んできたとき、神主さんが薄暗くなった部屋に入ってきた。
神主「これでひとまずは終わったが、眠りたいか?」
当然だが、私達の誰も眠気は全く無かった。
それを見て取ったらしく、神主さんは今回の出来事、茅の輪くぐりの本当の由来について語り出した。


595本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 19:54:52.26ID:1z3N++If0

神主「茅の輪くぐりというのは、夏越しの祓で、無病息災を願って行われる。全国的にもまあまあ有名な儀式だ。君たちもここまでは知っているな?」
神主「その昔、そみんしょうらい、こたんしょうらい、という名の兄弟がいた。神様がこの2人に宿を求めたところ、そみんしょうらいは貧しいながらも神様を手厚くもてなした。」
神主「しかし、こたんしょうらいは裕福であったにもかかわらず、それを拒んだ。そこで神様は、そみんしょうらいだけに茅の輪を腰につけるよう教えた。」
神主「数年後、その土地に疫病が流行した。茅の輪をつけたそみんしょうらいの家は無事だったが、こたんしょうらいの家は病に倒れた。これが茅の輪くぐりの由来とされている。」
神主「しかし、この土地の茅の輪くぐりは、全国に広まっているものとは全く違う由来をもつ。」

601本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:00:21.97ID:1z3N++If0

遅くなりました、続けます。

神主さんの話は以下のようなものだった。

ある時、山に隔絶されたこの土地で原因も正体も分からない疫病が発生し、どんどん拡大する。
住民は病に怯え、助けを求めるも、当然山向こうの集落の人間はこちらに来ることを拒んだ。
そんなある時、集落に1人の男が現れ、未だ茅の輪くぐりが伝わっていなかった集落にこれを広めた。すると、疫病の流行はこれを境にぴたりと止まる。



602本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:02:35.43ID:1z3N++If0 茅の輪くぐりは風習として続けられたが、くぐり終えたあと、変死を遂げる者が続出する。
その死に方が酷いもので、全身に発疹ができ、悪臭を発しながら皮膚が爛れる。あるとき変死者の腹を裂くと、身体の中を無数の虫が食い荒らしていたらしい。
さらに、変死者の誰もが、茅の輪くぐりのあと、背後におかしなモノを見たと言う。


603本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:22:41.54ID:1z3N++If0

住民たちはこれを、病を広めた祟り神の怒りだと考えた。
茅の輪をくぐって振り向くと、浄化された空間に入れずに怒っている祟り神の姿が見えるらしい。
その姿を見た者は祟りを受け、不治の病に侵される。


604本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:41:31.49ID:1z3N++If0

茅の輪は、チガヤを清め、祈祷を込めて編み込まれている。
引き抜かれ、浄化の力を失ったチガヤは、茅の輪の内側を狙う祟り神にとって格好の依り代になるらしい。
それに触れたAを救う方法はないそうだ。


605本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:53:40.00ID:1z3N++If0

B、C、A弟は次の日から高熱を出した。
Sさんは、悪いモノを出し切ったからB、C、A弟はもう大丈夫だと言った。
しかし、私だけは数日経っても何もおきない。

そして、2週間後Aが亡くなった。
私達は物凄いショックを受けた。友人の死は、子供にとって大きすぎる出来事だった。


606本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 21:58:33.53ID:1z3N++If0

Aは大量の虫を吐いて死んだと、後に大人たちの会話から漏れ聞いた。

B、C、A弟の熱は3日続いて治ったが、私達はその後も大人に言われて神社に通った。
私を見る神主さんの目は、何故か日に日に厳しいものになっていた。

615本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:42:35.15ID:1z3N++If0

続けます。

一月が過ぎた頃、神主さんは私だけを呼び出した。
神主「私(名前)は、ここを出た方が良いかもしれん。一月様子を見たが、一向に離れる気配がない。」
私 「…出るっていうのは?」
神主「君は、茅の輪くぐりの日に振り向いてはいないし、チガヤに触れてもいないんだな?」
神主「しかし、君が感じたという気配と声だ。それに、抜けたのだとしたら、これだけ待って何も起こらないのはおかしい。」
清めのあと、私だけが熱を出さなかったことだろう。
神主「どうやら君は、依り代として祟り神に狙われた。私では祓えない。どうすることもできない。」
神主「君が憑かれると、きっとこの集落は全滅する。君ももちろん死ぬだろう…君としてはだが。」
神主「遠い土地で、ここを忘れて生活しろ。それでもいつかは限界がくる。奴は縁を辿るんだ。君の延命と、我々のためでもある。」


616本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:43:28.18ID:1z3N++If0

もう何も考えることはできなかった。私と父は2人きりで東京に移り住んだ。
父は他所の土地の出身、母は集落の出身だったので、粘りに粘って父だけが付いてくることを許された。

今思えば、父はきっと私のために死ぬつもりだったのだろう。
その父が3ヶ月まえに他界した。


617本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:45:59.51ID:1z3N++If0

昨日、玄関に封筒が落ちていた。
宛名もなければ送り主も書いていない。
中には、思い出したくもない、忘れるはずがない、真っ黒に染まったあのときのチガヤの穂が入っていた。


620本当にあった怖い名無し2018/05/31(木) 23:52:38.72ID:1z3N++If0

これで終わりです。それだけのことです。
私はきっと見つかってしまいました。
身辺を整理して、3日後、故郷に帰ろうと思います。
7年ぶりの故郷です。
どうなっているのかは終ぞ分かりません。連絡もずっと取っていませんでしたから。

ここに越してきてから、なるべく人とは関わらないようにしていました。
しかし、生きてればまあ、何らかの縁はあるもので。
神様と結びたくもない最悪な縁を結んでしまったかと思えば、父の小さな小さな葬儀のとき、とてもよくしてくれた人がいたり。
なるべくキレイにしてから帰ります。
覚えててもあまり碌なことはないと思うので、まあそこそこにして流してください。

つまらない話を長々とすみません。
ありがとうございました。


623本当にあった怖い名無し2018/06/01(金) 07:34:36.52ID:15aJ6UFD0

えげつない話だな


624本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 04:51:02.40ID:avG/8Vup0

なっが


625本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 04:51:21.33ID:RvskXwQ+0

故郷に帰るとどうなる?集落を滅亡させに行くのかな?


627本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 12:25:03.80ID:Mvta/Oi90


ちょっと待ってよう!まだ諦めるの早くない??
神には神をぶつけなよ!縁切りの神さまに頼んでさ


628本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 18:44:21.66ID:hjnVJaSb0

>>620です。

>>622
19になりました。

>>625
どうすればよいのか正直言って分からないんです。死にたくない。
ただ、このまま都会の真ん中にいる訳にはいかないと思います。

>>627
ありがとうございます。
でももう駄目なんです。何度も色々な神社、挙げ句は霊能者とかまで訪ねました。
お金とられなかったり、門前払い食らったり、そんな対応ばかりでした。

630本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 19:53:52.39ID:Mvta/Oi90

>>628
石切劔箭神社も?ためしに三峯でお犬様をお借りするのはどうかな。憑き物を祓うことに関しては三峯は最強のはず!連絡して相談してみて。
いや、ちょっとまて。蘇民将来ってことは、やっぱり素戔嗚尊に関係するわけだ。やっぱり祓ってもらうのはスサノオがいいのかも。氷川神社でもお願いしてみた?
もし神社がだめなら、病魔退散に関する仏の加護をもらうといい。柴又帝釈天の浄行菩薩とか。水月観音もいいかもしれない。そうして観音さまの前で観音経を一心に唱えて!
あとは滝行。神仏の加護を受けやすくするはずだよ。とにかく諦めないで~!(>_<)


631本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 20:14:34.60ID:6WA6vHMP0

役場に電話して集落が現存するか聞いたら?
632本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 20:15:11.01ID:0y9Rl9Kb0

神主から憑かれたら集落が全滅するから出て行けと言われたのに戻ろうとするあたり完全にハリガネムシに乗っ取られたカマキリだよね
633本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 20:39:31.48ID:hjnVJaSb0

>>630
スサノオは真っ先に行きました。駄目でした。
石切さんも行きました。
水月観音様はまだです。本当にありがとうございます。

>>632
憑かれたら全滅するというか、憑かれたらどのみち打つ手はなくて、その時期を少しでも遅らせるために集落から出したんだと思います。


634本当にあった怖い名無し2018/06/02(土) 21:00:07.19ID:i6qdxYjO0

有名な安井金比羅宮とかダメなん?
VS崇徳天皇とかラスボス感はんぱない
642本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:06:42.39ID:QMfUgHFi0

あ、あ、やばいかもです。
茅の輪くぐりの話した者です。
本当にすみません、夕方出発して、道中いろんな神社とか巡ろうと思って、今某県のホテルに滞在してるんですが、チガヤなくなりました。
いい加減に扱ったり、捨てたりしたらマズいと思って、新聞にくるんでジップロックして、さらにポーチに入れてボストンバッグの底に入れておいたんです。
ジップロック、ポーチを残して、チガヤと新聞が消えました。
こんな無くし方あり得ないと思うんですが、とにかく本当にすみません。ここで言うのもどうかと思いますが、何か長細くて黒いもの見ても絶対に触らないでください。

643本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:11:49.31ID:3spiBsNt0

>>642
盗まれた?ジップロックは開いてたの?



646本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:30:53.83ID:Fdo1CVdu0

>>642
観音様の前でお祈りはしたかい?
大事なのは心だよ。気をしっかり持ってね。
可哀想なのは君ではなく、人に執着して、呪だか厄だかを振り撒く疫病神の方なんだから。
慈悲の心を君が与えてあげるんだよ。その業から解き放たれ、安んじることのできるところへ行けますようにって。そう心から仏に祈るんだ


647本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:31:18.64ID:ARrPby4L0

>>643
閉じてました。バッグは常に持ち歩いてて、ついさっきホテルに着いて部屋に入ったので目は離してません。
というか、チガヤをバッグの底に入れていたんですが、その上に入っていた荷物は見たところ順番通り重なっているので、このようにして盗むのは不可能かと。


648本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:32:08.36ID:ARrPby4L0

>>646
ありがとうございます。少し落ち着いてきました。


649本当にあった怖い名無し2018/06/03(日) 23:43:26.38ID:Fdo1CVdu0

>>648
よかった。仏様というのは、誰の心にもいる。
君の中にもいるんだ。曇りのない鏡のような、波立たない、澄んだ湖をイメージして。その湖面に、君の中の仏様を映すんだ。幼い頃からゆかりのある仏様でいい。
まっすぐ、清浄な光が哀れな神さまにも届くように、君が照らしてあげるんだ。自分の立ち位置をしっかり意識してくれ。
ソイツを相手に怯えて、自分を下にしたらダメだよ






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177 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 11:56:40.74 ID:Rg6UYPTUO

私のですまんけど。

 

・階段20段を派手に転げ落ちるも無傷
・トラックと事故ってチャリ大破で本人無傷
・割れて飛んできたガラスで首切るも動脈から5cmズレていたため軽傷
・ポットを落とし熱湯をかぶるも軽傷、庇った母さん大火傷
・包丁落としたら足の指と指の隙間に突き刺さり無傷

 

などなど、怪我という怪我を回避して生きて来ました。
婆ちゃんには散々神様が憑いてると言われてはいたが、
爺ちゃんの葬式でお坊さんに「白蛇の神様が憑いてる」と言われた。
ガキの頃拾ったが5年ほどで姿を消した蛇が、神格を得て私の守神になったらしい。

 

自分には蛇神様が憑いてるとかシャレにならない。

 

 

178 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 12:45:41.60 ID:W8y1o1MY0

>>177
うらやましい。
別に害はないんだろ?

 

 

182 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 15:23:10.93 ID:dbakqDKv0

>>177
人生半分終了レベルの危機をそんだけ回避してるとか。
クリスマスにテロリストが占拠した超高層ビルに偶然居合わせても、
泣き言言いつつも結果的に全員倒しちゃうんじゃね?

 


184 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 16:06:41.65 ID:Rg6UYPTUO

>>177ですが補足レスで
>>178
実害というか、蛇神様に憑かれてる為か男運は最悪です。
私に好意を寄せた男性は須く不幸になるというオマケ付き。
蛇神様って男性なんでしょうか……

 

>>182
そんな漫画みたいなシチュには遭遇してないから判りません。
でもなんとかなりそうだな、とは思う。
夜道で襲われた時は、蹴り上げた足がキャンタマに大当たりし、振り上げた腕が顎にクリーンヒットして暴漢が昏倒、
という奇跡を起こした事ならあります。
あと、事故を数十秒単位で回避したり、困った時には必ず助けがあったりと。

 

 

185 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 16:24:39.24 ID:uyIdf3KA0

>>184
危機に遭遇する頻度ww多すぎwww

 

 

186 :177:2011/11/20(日) 16:49:40.38 ID:Rg6UYPTUO

>>185
ですよね、霊能者の方が言うには、
私の事を蛇神様が気に入ってるので、そういうタチの悪い霊が私に寄ってきた影響だそうです。

 

でも子供の頃からこうなんで、これが普通だって感じです。
霊は浄化というか食っちゃうみたいなんで、私には実質的に無害です。
神憑きなもんで、宗教団体からよく「御神体として迎えたい」とか、大金添えた危ない相談が来るくらいかなw

 

 

190 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 18:24:40.01 ID:6hjh04ru0

洒落コワ的に解釈してみると・・・

 

>>177の体を巣として利用している。
いつも危険を避けられるのは、もちろん蛇が自分の巣を守るため。
と同時に、周りの邪霊を呼び寄せて捕食するためでもあり、>>177はいわば生きた蜘蛛の巣となっている。
蛇神の住みかは>>177が他の男と交わり子を宿してしまうと自分が追い出されてしまうため、
>>177に近づいてくる男の霊体や守護霊にも危害を加え、時には丸呑みにしてしまう。
よって、男は総じて不幸な状態に陥る。

 

なんちって

 

 

199 :本当にあった怖い名無し:2011/11/20(日) 21:50:12.74 ID:tSzPhKPc0

>>177 5年蛇を飼ってたのですか?

 

 

202 :177:2011/11/20(日) 22:31:34.96 ID:Rg6UYPTUO

なんか凄い人物になってるな私w
あ、でもあながち間違いでもないかな。

 

確かに蛇神様が私を宿主としてるのかもしれないですが、
私に害為すモノを片っ端から喰って下さってるし、持ちつ持たれつみたいな。
実際に、地元では出ると有名な場所に住む友人宅にお邪魔して以来、友人宅では心霊現象が一切起こらなくなった、
という実績までありますから、ガチでしょうね。

 

霊能者の方が言うには、私に巻きついて威嚇してる様に見えたらしいので、体内にいるわけではないかな。
まあ普段は体内にいるのかもですが。
実質、今の私は蛇神様に護られてるようなものだから、御祓いしたら死ぬかもしれないですし。

 

蛇は飼っていたというか、縁の下に住み着いた感じです。
5年くらいで姿を消し、それから15年ほどして、蛇神様になって私に憑いていたと発覚した次第です。
恩返しなんでしょうかね。

 


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1: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:18:06.25 ID:UcjupOpo0
だらだらと語っていくね、これは実話で俺が、犯した間違いをお前たちに犯して欲しくないから書く

2: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:18:48.52 ID:UcjupOpo0
あまり特定はされたくないから愛知県の田舎の方と言っておく

6: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:22:49.13 ID:UcjupOpo0
あれは俺が15歳の時だった、その時俺は結構素行が悪くてクラスでも問題児だった、もちろん学校は行かなくて毎日夜になるとともだちとカラオケ行ってた、
こんな俺でも一応家族思いではあった、特にとしが13も違う妹はかわいくて糞とかも俺がしょっちゅう変えてやってた



7: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:24:32.21 ID:UcjupOpo0
俺の家族構成としては
でもう一人祖母がいたがおれが中二の頃に死んじまった

8: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:27:14.46 ID:UcjupOpo0
おれがよく遊んでいる不良仲間との間では度胸試してのがはやっていた、根性焼きとかじゃなくて万引きとか自販機壊してジュース取るとかそういうのをやってたのもあって親友の金子(チームのリーダー格)は少年院に入ったりしてた

9: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:31:13.81 ID:UcjupOpo0
そうやって毎日悪さしてて、その日もどこで悪さするか友達と話してた。結局肝試ししようぜてことになってチャリで一時間位のところにある山の中に入ってった。
俺は正直ビビってたけど雰囲気とかもあってついてくことにした
愛知県住んでるやつなら分かると思うんだけど愛知県て神社おおいんだよ、町中にもふつうに数十件あるんだよ、

10: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:36:42.53 ID:u4AactNS0 BE:275811271-2BP(0)
気になる

11: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:37:30.11 ID:UcjupOpo0
山に入って三十分後くらいしたとき俺達は休憩しようてことになって道に座り込んだ、そうすると不良仲間誰かが「お!!」て声を上げたからそいつの目線の方向を見ると廃れた木造の神社?寺?があった。
そこで金子がいなくなってからリーダーになった板津が俺らに「じゃんけんに負けたやつがこの神社入ってこいよ」て最悪のことを言ってきた、俺はやりたくなかったがやはり雰囲気には逆らえなかった、そしてじゃんけんで負けた。

12: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:42:50.00 ID:UcjupOpo0
その神社に入った瞬間何かいやなものを感じた、というか急に空気が重くなった気がした、でもここで引き返したら友達に馬鹿にされる、学校に行ってない俺の唯一のコミュニティが壊れるのが怖かった俺は決心して中に入ってた。

ケータイの灯りで周りを照らすと中には1つの鏡が向かい合うようにおいてあってその間にお札のようなものが貼ってあったけど、漢字が読めなくてなんて書いてあるかは読み取れなかった。けど多分悪霊退散みたいなことが書いてあったんだと思う。

それより俺はこんな不気味なものが置いてあるこの神社を出たくて、焦っていたのもあると思う、手汗で滑ってケータイを鏡と鏡の間に落としてしまった

13: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:45:09.06 ID:UcjupOpo0
携帯を必死に掴もうとするけど滑ってなかなか掴めない、やっと掴んだともってふと右を見ると髪が長く、目がない不気味な女性と男性が入り交じったような顔をしたやつが鏡に映っていた

14: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:50:06.60 ID:UcjupOpo0
それを見た瞬間おれはパニックになって携帯を鏡に投げつけて神社の外に出た、やっとみんなと会えると思っていたけど、たまにやるやついるだろ、そこに俺の自転車以外なくてハンドルに先に帰っとくわ、て書いた付箋がついてた、それを見た俺はあいつらにめちゃくちゃむかついたけどそれよりあいつが追ってくるかもしれないという恐怖が勝り全力で山道を下った、山を下る時間は上る時間の数倍長く感じた

山を下って、上る時に見た釣具屋の灯りが俺を安心させた、このときやっと携帯をあそこに置いてきてしまったことに気づいたがあいつがいるのでビビって取りに行くことができずその日は家に帰って寝た

15: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:55:02.22 ID:UcjupOpo0
翌日、俺が起きると日曜日なのに親がいなくて弟と俺二人っきりになってた、両親はものすごく慌てていたのか鍵が開けっぱなしだった

とりあえず両親が帰って来るまで俺と弟はWii Uをして時間を潰してた、数時間くらいすると父親が帰ってきた

父親の目元は泣いたのか赤くなってて、俺と弟を準備させていつも買い物するときに行く豊田市の都会の方に向かった

何気なく外の景色を見てると一時間くらいたつと病院についた、俺が産まれた病院だった
そこで妹が死んだことを知らされた

16: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 01:58:52.63 ID:UcjupOpo0
俺と弟は泣いた、多分二時間くらい泣いてたと思う、母親はものすごく泣いていた、病院についてからずっと泣いてたんだろう、

後に聞いたのは妹は昨日の真夜中に熱が出て40度を超えたので両親が心配して病院に連れて行くと、妹は病体が悪化しすぐに緊急手術になった、死因は肺炎らしい

84: 本当にあった怖い名無し 2023/01/15(日) 09:05:18.14 ID:DFKom80k0
>>16
水を挿すようだけど、妹さんはなんで緊急手術?
熱が上がっただけでは緊急手術なんかしないんだけど?
肺炎で手術なんかもあり得ないし。
>>16は医療のこと何も知らない人だからそんな出鱈目な内容で書き込んでるのは明白。
もっと練り込んで書き込めよ

17: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:05:18.32 ID:UcjupOpo0
妹が死んでから母親は昼夜問わず暴れ出すようになった、奇声を上げながら酒の瓶をテレビに投げつけたり
してきた、妹が死んで鬱になってしまったんだ、それから母親は仕事を辞めて酒に入り浸るようになった、
家に帰ると俺の布団に父親以外の男性が裸の母親と一緒に寝ているのをしょっちゅう見るようになった
そして俺がある日母親に頼まれて近くのコンビニから酒を万引きして帰ってきたら母親は部屋におらず探すと浴室から水の滴る音が聞こえた、
扉を開けると母親が水に浸かって冷たくなっていた

18: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:08:26.40 ID:UcjupOpo0
すぐに救急車とパトカーが来て父親もすぐに家に駆けつけてきた、警察が言うには母親は風呂に入りながら酒を飲んで溺れ死んだらしい、

19: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:08:56.86 ID:UcjupOpo0
てか見てるやついる?


20: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:15:33.44 ID:lV/IdoJ20
みとるで

21: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:18:57.93 ID:UcjupOpo0
>>20
ありがとう、続き書いてく

22: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:25:37.34 ID:UcjupOpo0
俺や父親も妹と母親が死んでどんどんやみぎみになっていた、幼さゆえに無邪気でいられる弟が正直うらやましかった、俺は葬儀のことや家のことが多くなって次第に板津たち不良仲間と遊ぶ機会は減っていった、このまま板津たちとは会わなくなっていくと思ってた、それからは早かったその後俺は高校は受験せずコンビニにのバイトを掛け持ちして家にお金を入れまくった、この頃は携帯をあの神社においてきたことはわすれて新しいスマホも持ってておなじバイトの先輩(学生)と仲良くなってバイトを中よく喋るようになった
俺達家族は妹や母親の死を乗り越えてやっと安定してきた頃だった、もう一度事件が起こる

85: 本当にあった怖い名無し 2023/01/15(日) 09:13:52.43 ID:DFKom80k0
>>22
スマホ落として忘れるか?
料金誰が払ってるんだよ。親が払ってるなら親に申告してるだろうが。
自分で払ってたなら新しく買う前に解約等するだろ!
設定ガバガバ過ぎる
テメーの生活に置き換えて考えられない設定は引き籠もり若しくは友達いねーからだよね

23: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:28:40.20 ID:UcjupOpo0
ある日バイト先に板津がきた、本当に偶然でめっちゃ驚いた、話を聞くに板津は近くの私立高校に入学したらしい、板津の顔はあまりあの頃と変わっておらず、あのことを彷彿にさせた、

24: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:35:34.42 ID:UcjupOpo0
板津が俺に言ってきた、
板津「おまえあの時神社にスマホ落としたんだろー

俺「うん、落とした、

板津「その落とした携帯取りにいかね?

俺「は?

俺はあまり気がすすまなかったざあれから約2年くらい経ってたのもあって恐怖心も薄れてたから、久しぶりにあったし俺と板津はその神社に行くことにした、もちろん前回みたいにおいてくのはなしで

25: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:39:11.16 ID:UcjupOpo0
俺達は空いてる日を見繕ってチャリでその神社に向かった、もうすぐそこでは七月になると祭りがあるたしかその前日にそこに向かった、祭りの準備もあって行く途中何人も神主さんみたいな人とすれ違った、山の方に近づくたびに神主の数が多くなっていた、山の入り口らへんにも神主さんがいてその人を通りすぎようもしたとき自転車に乗ってる俺の腕を思いっきり引っ張った

26: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:42:36.31 ID:UcjupOpo0
神主さんは俺をチャリから引きずり落とすと板津に向かってなにやらお経?呪文?を唱え始めて、しばらくたつと板津の目があり得ない方向にむき出しあわを吹き出した、数分たつと「チッ」という舌打ちが聞こえて、糸につけられて操られているかのように山の奥に引きずり込まれていった、そのときの板津の顔は無表情だったが涙を流していた

86: 本当にあった怖い名無し 2023/01/15(日) 09:20:35.63 ID:DFKom80k0
>>26
神主さんはお経は唱えません。
まじでいい加減な作り話すんな

27: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:44:22.23 ID:UcjupOpo0
すいません、もうまぶたが限界なので寝ます。明日またくるので保守よろしくお願いします


28: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 02:44:39.07 ID:UcjupOpo0
オヤスミー

29: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 03:18:02.85 ID:lV/IdoJ20
おやすみ〜明日も待っとるよ

33: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:43:55.86 ID:ucyX0izZ0
板津が消えると神主さんが「大丈夫か?お前この山でなにしたんや!!?」みたいなことをすごい剣幕で言われた、俺が板津が消えるのをみて放心状態になっていたのもあって返事はしなかったけど、何かを察したのか神主さんはどこかに電話をかけて数十分たつと他の神主さんがいっぱい現れて俺を囲んでお経を読み始めた、そうやってお経を聴き始めてから数分がたつと俺の耳元で「人間ノ分際デ、足掻クナ」て男と女の声が混じったような、声で俺にささやいていきた。徐々にお経が大きくなっていってしだいに頭痛と耳鳴りがひどくなって途中で意識が途切れてしまった、目を覚ますと見知らぬ部屋にいた、俺の周りには蝋燭が数本俺を囲むように置いてあって部屋の四隅には盛り塩があった、俺が扉をあけて外に出ると、坊主のお兄さんが目の前にいて、「すぐに先生を呼んできます」て言って先生とやらを呼びに行った

34: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:45:01.31 ID:V2rrUDQF0
>>33
オマイ>>1け?
ID変わったからわからん

35: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:45:59.26 ID:ucyX0izZ0
うん変わったごめんね

36: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 13:49:41.38 ID:ucyX0izZ0
数分すると多分60かわ70位の先生らしき人が出てきた、開口一番俺に「お~生きとったか、大変やったな事情は本堂で話すからついてこい」といって俺に塩を頭からかけてくれた、本堂は結構立派な作りになっていて柱は年季が入ってた、本堂には俺、先生、弟子、あの時の神主さんがいた、

41: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:02:25.56 ID:ucyX0izZ0
まず、俺を狙ってるのはたちがすごく悪くて神様のなれはてらしい、神様は人が参拝に来なかったり手入れをされなかったりすると神様は人をたすけるのらあの神社は普通は誰にも見えないらしいが前に言った祭りで毎年その神様を

44: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:04:32.29 ID:ucyX0izZ0
ごめんミスった

46: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:07:43.32 ID:VlCBigCz0
なんで神社なのにお経?なんで坊主?

48: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:09:43.20 ID:ucyX0izZ0
要は神様は参拝がなくなると人に危害をくわえるようになるんや、そんで昔その神様が人を攫ったりするようになったから先生の先祖が封印したんだけど、腐っても神様、完全には封印できなかったから、年に一回の祭で封印を毎年強化していった

49: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:13:24.05 ID:ucyX0izZ0
だけどこれには欠点があって、普通は封印でそこは見えないんだけど祭りの前日とかは封印が緩んで見えるようになってしまう、その日だったんだ俺が神社を見つけたのは

50: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:22:35.22 ID:ucyX0izZ0
それは偶然ではなかったらしい、俺の友達だった板津はじつはもう死んでたらしい、あの日帰ってすぐに交通事故で死んでしまってたんだって、その後俺を狙おうとしたけど俺の前世が結構徳を積んだ人でなかなか手が出せなかったらしい、だから俺の周りにる家族の弱いやつから殺していって俺を弱らせようとしてたんだ

51: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:22:55.75 ID:lV/IdoJ20
せっかくなら最後までみたいけど神仏混同してる?ようなところはなんなのか気になる

55: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:32:13.28 ID:OSfVYKlI0
>>51
自分の文章だろ
気になるんなら始めから混同してんじゃねえよマヌケ

58: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:35:21.66 ID:lV/IdoJ20
>>55
ワイは関係ないのですが…

52: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:25:58.84 ID:ucyX0izZ0
だがここで思わぬ邪魔が入った、天皇陛下の即位だ、天皇陛下の即位やそれを行う際の儀式にはものすごい力があって、日本全土の悪霊たちが数年間弱くなるらしい、だから妹や母親を殺してから二年以上俺に危害を加えることができなかったんだ

54: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:32:05.41 ID:ucyX0izZ0
だが天皇陛下の即位からある程度たった今わた俺を襲い始めたんだ、だが年月が経ってるとわいえまだ力が完全には戻らず、死んだ板津を使って俺を確実に殺せるあの場所に連れて行こうとした、が神主さんに見つかってしまっておじゃんになった

57: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:34:46.68 ID:ucyX0izZ0
その後俺はやつとの、縁を完全に切るため次の仏滅が過ぎるまでこの先生にお世話になった、本当に先生には感謝しかない、俺も一時期将来先生みたいな道を歩もうか本気で悩んだ、

62: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:42:02.33 ID:ucyX0izZ0
俺が言いたいのはただ一つだお前らも雰囲気に流されないで断る勇気を持ってくれ、俺みたいに安易な気持で神社を荒らして結果的に俺は助かったけど二人も死者を出してしまった、おまえたちにはこうなって欲しくない

63: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 14:43:48.74 ID:ucyX0izZ0
あの時の俺はすごく学のないバカだった、あの日のことを後悔しない日はない、おまえたちも気をつけてくれ

80: 本当にあった怖い名無し 2023/01/14(土) 22:26:07.63 ID:w24LIKzI0
この状況で書き切った強メンタルだけは評価するわ

98: 本当にあった怖い名無し 2023/01/18(水) 01:49:34.19 ID:dgE6TyJ50
信仰を自己都合で放り出すとバチが当たるっていうのは確かにあるし、あったよ。わたしのとこも家族がターゲットにされ

95: 本当にあった怖い名無し 2023/01/16(月) 22:34:34.90 ID:4UdZmd+Z0
怪談や漫画では坊さんや神主が悪霊に立ち向かいがちなんだけど、そんな特殊能力あるやつまあ居ないて





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1: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 12:11:18.65 ID:q4xFmxLp0
立ったらつらつら書く。書き溜めはしていない。

4: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 12:14:46.45 ID:q4xFmxLp0
もともと、幼いころから神社でばかり遊んでいて、そういうところで遊んでいると近所のおっさんとかおばちゃんとかが
神様だから静かにしろとか、汚すなとか、手を合わせろとか言うので、「神域」みたいな概念があったのは間違いないと思う。
子供ながらにほこらに手を合わせたり、花を供えたりしていた。
山には神様がいるから、石を持ち帰ったらいけないとか、
木の実以外のものを取ってはいけないとか、そういうこともよく聞いていた。



5: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 12:17:39.65 ID:q4xFmxLp0
宗教は神道になるんだろうね。家は曹洞宗だけど、お盆にしか行かないし墓参りだけという感じ。
でも、神社で毎日遊んでいたので、身近なのは神社だった。
家の近くにあったのはお稲荷様と八幡様、あとなぜか不動明王の神社があった。
子供のころは「不動明王の神社(お不動様)」というのが全く違和感なかったのだが、
大人になって「不動明王(仏教)の神社って…」って思うようになった。
今思うと、お稲荷さんの神社とお不動様が合祀されていたのだろう。

37: カムパネルラ ◆RvOoWMG3IE @\(^o^)/ (アウアウカー Sa1d-wffd) 2017/09/16(土) 18:27:58.63 ID:uLePPvA+a
>>5
興味深いね、神宮寺か鎮守社なのかな?
八幡神社も神道と仏教の要素があって興味が尽きない

8: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 12:20:49.17 ID:q4xFmxLp0
小さいころのそんな神社体験があって、社会人になったころ、高校時代の友人に誘われて
お神輿を担ぐのに何度か参加させてもらうことになった。
お祓いを受けて、本当に重くて重くて仕方ないお神輿を背負うわけなんだけど、
終わった後はものすごくさっぱりすんのね、あれ。体はガタガタになるんだけど。
いいなあ~、本当にお神輿を担ぐ社会人サークルに入っちゃおうかな~とか思ったレベル。
でも、結局なんか人間関係が生臭くて入らなかったけど。

で、この辺から本題。

11: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 12:35:03.32 ID:q4xFmxLp0
厄年というのか、本当に次から次に悪いことが起こる時期があった。
厄年ではなかったんだけど、後で九曜?だかなんだかでいう「大殺界」の時期だったと知って驚いた。
本当にひどかったんだ。ブラック企業に入社→結婚・離婚→またブラック企業に入社
→うつ病手前になって退社→交通事故(10:0でこっちが被害者、停車中の追突)…etc
なんかもう、やりきれない時期だった。
でも、なんとかしないといけない。そこでがんばる。資格を取ったり、試験を受けたりして、
なんのかんのでまた別な会社に入社した。
でも、福利厚生ばっちり、残業もほとんどなく安定した職場なわりに、またしてもやり玉に挙げられてしまった。
なんだか知らんが会社にいたおばちゃま方のターゲットにされ、やれハンコをつく位置が悪いの、
気が利かないのと聞こえよがしにグチグチやられる。
これが、後でわかったことなのだが、どこからどんな話が回ったのか、俺がこの職業と同種の職業に以前ついていた
という嘘の経歴をみんなが信じ込んでおり(もちろん、初めてついた職種で右も左もわからなかった)
そのくせ仕事がわかっていない、ということでいじめられたらしい。
極めつけは、俺だけ一人残してほかの社員全員でランチ会に行かれたこと。
まさか30近くになってそんな中学生のようなことをされるとは…と、つらいとかうんぬんより
あまりの低レベルさに驚いた。

13: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 12:42:53.86 ID:q4xFmxLp0
でももう俺もトシだし後がないので、嫌みや悪口は聞き流すようにしてなんとかやり過ごした。
とはいうものの、前のブラック企業の時にうつ手前までいっていたので、やり過ごそうとしてもなかなかうまくできない日も多かった。
いっそ死んだほうかいいんだろうな、もう辞めようか、辞めたらもう二度と就職なんてできない。
アパートもすべて引き払って、車も売って身一つになって死のう。
何度も家に帰っては思う日々。不眠もあった。なぜか明け方に起きてしまうのだ。
離婚で女性にこりていたので、家庭ももう持たないだろうと思い、生きる甲斐というのがなかった。
何をして生きていけばいいのか。何のために自分は生きているのか?こんなに嫌な思いまでして?
もうずっと悶々と考えていた。
そのころ、ものすごく不思議な夢を見た。

17: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 12:53:43.00 ID:q4xFmxLp0
その夢というのが、居酒屋に俺が放り込まれている夢。
ただの居酒屋ではない。注文を受けてつまみを作っているのは鬼だ。
体が大きくて、とにかくカウンターの中に「みっちり」と体をつめこみ、あくせく働いている。
しばらく呆然とそのさまを見ていたが、皿洗いを手伝うことにした。
なんとなく、人間がカウンターから見える位置にいてはいけないような感じもあった。
お客さんのほうも人間ではない。菅笠を被っていたり、細長かったり、タヌキのような印象だったり…
ただ、「鬼の居酒屋だ!」と気が付いてから、取って食われるの怖さに、
お客さんにしろ鬼にしろ直視できなかったので、詳細はわからない。
とにかく台所に入り込んで、次々に重ねられる皿を洗いに洗った。

19: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 13:07:24.20 ID:q4xFmxLp0
3,4時間は手伝っていただろうか。とにかく引きも切らずにお客さんが来て、
終始ざわざわしていたのがだんだん静かになり、洗い場に食器が来なくなった。
そこで「もういいって。はいこれ」と、浴衣というか、簡単な着物のような服の少年が
簡素な封筒を俺に手渡してくれた。ちらっと中を見ると、5000円札(?)と
封筒の奥に硬貨らしき硬くて重いものが数枚入れられていた。
どうやら働いた分のお礼らしかった。
えっ!鬼からのお金って、何に使おう…と一瞬考えたが、すぐにその少年が
「それをもってこっちに来て」と言って居酒屋の外、真っ暗な夜道を歩きだしてしまった。
思えば、最初に居酒屋に放り込まれたときも、この子が鬼に口を利いてくれたような気がする。
見失わないように追いかけていくと、やがて木製の門の前についた。
それはそれは大きな門と塀で、軒と塀のはしっこが闇に溶けて見えない。
ただ門の両側に松明があって、ぴりっとした木製の一枚板の観音扉と黒い金属の取っ手が見える。
少年がその門の前に俺を立たせると、内側から細く向かって左側の扉が開いて、
狐のお面を被った少年が出てきた。身長だけ見ると小学生くらいか。
その狐のお面の人物は、俺を見て

「ああ、これは大変だったねえ」

といった。俺はなんだかものすごくほっとした。
その狐のお面の人が手を出すので、先ほどの封筒を渡すと、
「じゃ、払ってあげるから」と言ってまた門の中に入ってしまった。

そこで目が覚めた。
なんというか、細部があって不思議な夢だった。

20: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 13:12:58.12 ID:q4xFmxLp0
とはいうものの、翌日からがらっと世界が変わる、ということはなかった。
やはりオバチャンたちからは絶妙ないやがらせを受けつづけ、精神はすり減った。
くだらない、低レベルだと頭ではわかっていても、やはりやられるたびに疲れる。摩耗する。
誰かがお土産に置いて行ったおかしを俺にだけ配らないとかね。
俺が予約しておいた社用車の予約を消すとかね。

しかし、「夢のお祓い」が効いたのか、とても中途半端な時期に人事異動があったり、
オバチャンズのうちの一人の夫が転勤になっただかで急に退職になったり、
病気になって退職したりというのがあいつぎ、なんと1年で俺に嫌がらせをしていた人は
全員がいなくなってしまった。びっくりした。

21: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 13:20:11.96 ID:q4xFmxLp0
偶然と言ってしまえばそうなのだが、あまりにできすぎていて何らかの加護を感じざるを得なかった。

それからは仕事も順調で、まあまあ、という感じの日々が続いた。
でも、一度「うつ癖」がついてしまった身としては、ちょっとでも落ち込むようなことがあると
這い上がれないことが多かった。会社では「元気なふり」で乗り切るものの、家に帰ってからの
希死念慮、無力感、そしてそれらの切り替えができず不眠、早朝覚醒。
せっかくあんないい夢を見たのに…と思っていたある日、四国八十八か所めぐり、
いわゆる「お遍路旅」のことをニュースか何かで目にした。
なんだか知らないけど、猛烈に行きたくなった。このころ、「独り」という意識があって、
独りで旅路に向き合う、共に歩くのは弘法大師の思いだけという「同行二人」という考え方に
ものすごく引き付けられたのだ。
なんというか、このうつ気味な傾向を打ち払うには、このくらいして「人生における達成感」を
実感しないとダメなんじゃないか?とも思った。

22: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 13:26:26.64 ID:q4xFmxLp0
いろいろ「お遍路さん」について調べる日々が始まった。
何か嫌なことがあっても、「でも、給料が入ったら今度は軽量のザックを買おう」とか
「杖は持ちたいけど、こだわりたい。いっそ自作か?」など考えだすと
比較的楽に切り替えられるようになった。行ってないのにご利益があった…
ただ、やはり取れる休みは最長で1週間。しかもお盆時期か正月に限られ、
お遍路をする時期としては厳しい。しかも、時間的には1国回りも難しいだろう。
それでも、なおその年に二回の長期休暇のうちに、1国回り、または数か所を回って次回に持ち越し
などの手でなんとか歩ききる計画を練った。
しかし、本懐としてはやはり、一度に二ヶ月くらいをかけて歩いて回りたい。
定年後か、本気で退職した後しか本当に心置きなくお遍路さんをする機会はなさそうだ。

ならば、ウォーキングだけでもして、体力をつけておくのが得策ではないか。と思った。

23: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 13:44:54.59 ID:q4xFmxLp0
せっかく神様がかりのウォーキングなんだから、お百度参りを兼ねたらいいのではないか。
そう思って家の近辺を調べてみると、ちょうどぴったり1キロ地点に小さな神社を見つけた。
人通りも少なそうだし、勾配もうまいぐあいにあり、ちょうどよさそうだ。
往復で2キロ、30分弱のウォーキングが始まった。
とはいうものの、このお社が誰をお祭りしているのか、とんとわからない。
神社には確かに扁額があり、「●●神社」とあるし、この辺の地名にも含まれる名前なので
氏神様なんだなとは思うが、どこの神様がどうしてここに、という由来がわからない。
実はこの神社の名前、地元のほうで同名の大きな神社があり、そちらの分社なのかと思うが、
神主のような人を見かけたこともないし、「例大祭」という旗が立っていても
何日にやるのか、何をやるのか不明で、いつの間にか終わっているらしくふと気づくと
旗が取り去られているといった具合。
不思議だなあ、と思いつつ、まず行ける時だけ通った。最初のころはそれこそ
雨が降ったらお休みで、といった感じで、2,3日行ったら2,3日休む。とても「お百度」とは言えたものではなかった。
しかも、お願い事も特になかった。体力づくりが目的なので、とにかく「今日も来ましたコンニチハ」くらいの気持ち。
でも、やはり朝、参詣に行くと、前日どんな嫌なことが起こっていても、
すっきりした頭で出社できることに気が付いた。どうも、往復2キロの間に
悩みやうつうつとした気分が削げていくようなのだ。
そこで、雨であっても土砂降りでもない限り、通うことにした。週2,3回が週4,5回になった。
そうしているうちに、「?????」と思うことが起こり始めた。

24: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 13:53:18.28 ID:q4xFmxLp0
どうも、「今日も来ましたコンニチハ」と目をつぶり社殿に手を合わせているとき、
白い男性のイメージが頭に映る。
歌舞伎の獅子頭をイメージしてみてほしい。あんな感じで、服も白い着物、袴、
ふさふさの白髪。そして、不思議な化粧。
この化粧が、一口には言い難い。
毎日この化粧は違うのだが、見たこともない化粧なのだ。
直線で成り立っている化粧とでもいうのか、ある時は黒と緑、
ある時は黒のみ。黄色が入っていたり、赤が入っていたり。
指名手配の写真などで、目線を黒で入れられているものがあったものだが、
あれがそのまま皮膚に書いてあるようなイメージしてもらうと近いと思う。
あの黒の目線のような直線状の塗りつぶしが、Tの形で入ったり、
〒のような感じで入ったり、日によって違うのだ。
しかも、イメージしようと思ってイメージしているのではなく、
目をつぶって手を合わせると、とたんにその人の姿が頭に浮かんできてしまう。

うーむ、このお社の神様なんだろうか。それとも、妖怪とかよくないものの類なんだろうか。
お社にはもともと荒神様を祀っているから、軽い気持ちで拝んではいけないものもあると聞く。
もしかしてこのお社もそのたぐいだったんだろうか…と思った。

25: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 14:18:48.42 ID:q4xFmxLp0
でも、なんとなくその「人外のナントカ様」のこともあまりに毎回なので親しみを覚えるようになった。
いつもそんな風に、目の周りに黒が入っているので、あまり表情がわからないし、
壁に張り付いているような変な格好をしていたり、空からぶら下がっているような感じに見えたりと、
こちらのイメージ力を超えた感じで出てくるので、「これは、俺の頭の中で考え出したものではないのだな」ということが
だんだん確定的になっていった。
やがて、ちゃんと地に足をつけて、普通の立ち姿でその「ナントカ様」が現れるようになった。
そして、化粧が薄く、というか、表情がわかるような化粧になってきた。
目の周りの黒い線が消え、額やほおだけ、目の淵だけ…というようなものになり、
こちらを脅かすような表情をしていないことがわかってきた。やはりどうも、このお社で祀られている神様のようだった。
それから、この神様のことを心の中で「●●様」と呼ぶようになった。

そんなある日、スマホをなくした。
おそらく会社の周辺だとは思うが、たまたまあちこち移動したこともあり、
まったく行方に心当たりがない。しかも、そんなにスマホ中毒というわけでもなかったので、
気づくのが遅かった。なくしてから1日、下手すると2日経っているかもしれない。
自分のスマホに電話をかけてみても、誰も出ない。GPSも使えず、手がかりもないまま、1日経過した。
俺は朝のご挨拶で、「スマホをなくしてしまいました。見つかりますように…」とお祈りしてみた。
すると、帰りに頭の中に声がした。
「見つかるぞ」

まさか、と思った。何しろなくしてから下手すると2,3日経っている。
そのうち、何度も電話をこちらからかけているので、親切な人が拾ったのなら
出てくれるか、警察に届けるかしてくれているだろう。
遠隔で機能を止めてはいるが、本体もまだ新しい。このまま出てこないのでは…

だが、その日の昼休みに、ダメ元でまたかけてみると、数回のコールで誰かが電話に出た。
あまりに驚いてなかなか言葉が出なかったのだが、とにかくそのスマホの持ち主だと
とっかかりつっかかり相手に伝えたところ、隣町の警察署だった。
学生とみられる人物が、警察署に届けてくれたものらしい。
まさに朝の不思議な声の通り、「見つかった」わけだ。

26: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ガラプー KKc5-Uzlr) 2017/09/16(土) 14:20:25.00 ID:i4heh+r0K
糖質か

27: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 14:35:32.61 ID:q4xFmxLp0
糖質かあ。まあ、科学的に考えるとそうだよね。
それからも、何度かこの「声」は聞こえて、
そのたびにその通りになったりはしている。
今のところ、生活について指図されたりすることはない。
たとえこの神様が、うつ状態から統合失調を併発(またはその逆)した俺の
脳みその産物だったんだとしても、一時期よりかなり精神的にも安定したし、
アンラッキーが起こる頻度がかなり下がって、ちょっとしたラッキーが続くようになったような気がするので、
それならそれでいいんじゃないかなあ、と思っている。

28: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 14:37:21.58 ID:q4xFmxLp0
なんだろう、なんかもっといろいろと交流があった気がするのだが、
頭の中が真っ白で、具体的なエピソードが思い出せない状態に…
書いてほしくないのかもしれないので、もうやめとこうと思う。
ちなみにどうも、この神様はお天気の神様だったようです。

30: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 14:40:03.23 ID:q4xFmxLp0
ちなみにちなみに、いろいろあって、嫁さんをもらって子供もいる。
これもいろいろあって、この●●様のおかげと思っている。
少なくとも子供は、●●様が妻のおなかに連れてきたと思う。

32: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 14:51:55.70 ID:q4xFmxLp0
そうだ、それで何が言いたくてこのスレを立てたのかというと、
神様って、確かに「いる」し、「願いを叶えてくれる」けど、
人間臭いところと人間離れしているところがあって、
「このお願いを叶えてくださーーーい!!このお供え物をするから、絶対かなえて!」
みたいな感じで押し付けられると助けてくれなくて、
なんとなく毎日顔を合わせて、親しく(?)なってく中で
「困ったなあ」ということが起こると、「それならちょっと助けてあげる」
みたいな感じで護ってくれる存在なんだなあ、と思ったんです。
人間も、「宿題やりなさいよ!」「今やるとこだったのにやる気なくなった」みたいな感じで、
押し付けられるとやる気があってもやらなくなるでしょ。でも、目の前に困ってる人が
ふっと現れると手を貸したくなるよね。普段挨拶とかしてる顔見知りならなおさら。
神様も一緒で、こっちがもがいて、がんばって、自分でなんとかしようとしてる人が
たまたま神様の手が貸せるような位置にいると助けてくれるけど、
神様に丸投げしたり、運だけを欲しがったりするような人にはやる気なくすんだと思った。
なんていうか、神様って何かをお願いするためにある、人間を助けるためにある存在なのではなくて、
神様は神様で本来の仕事があって(●●様なら天気のこと)、仕事をしている中での近所づきあいの一環として
人間と挨拶しあったり、おすそ分けや親切をしたりされたりしているものなのかなと思う。
神様には神様の生活があるんだよね。

35: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイW 9379-pmZA) 2017/09/16(土) 17:32:52.99 ID:TL7yA/KY0
>>32
わかる
俺もトピ主と似たような境遇で神様見たことあるわ
結局俺の場合特に御利益とかなかったけどw
でも1が言ってるような神様の気持ちみたいなの考えるようになったよ

38: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 22:04:01.43 ID:q4xFmxLp0
>>35
わかってくれる人がいるとうれしい
こんな話は嫁にも親友にも話せないしねえ
お百度参りは、出張の日の朝に行って出張先で一泊して、夜に家に戻る途中で
お参りするみたいな形でなんとか続けて、本当に100日連続でのお参りを達成しました。
そして、その後異動やらなんやらでこの神社の遠くに越してしまったので、
生まれた子供も●●様に見せたいと思いつつ見せられずにいる。
でも、毎日●●様のところに気持ちだけでもお参りして、毎日ありがとうございますと
思うことにしています。
なんだろう、神様がいるんだ、と思って生活していると、小さな幸せや
ちょっとしたラッキーに気が付きやすくなるような気がする。
そこで、ああ、神様のおかげでうまくいったなあ、ありがたいなあ、と思うと
すごく目の前にある幸せだったりとか、幸運なこととかが稀有で大切なことなんだと実感できるというか。
例えば、神様が本当にはいなかったとしても、一つの考え方として有効だと思う。

33: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ガラプー KKc5-Uzlr) 2017/09/16(土) 15:41:08.57 ID:i4heh+r0K
宗教とか全然興味ないし信仰もないから思うけど
自分がこうなりたいとか祈ったりお参りして信心することで
自己暗示かけて欲望を抑制したり努力をする行動を起こすから
結果的にいろいろかなったりするんじゃね
人の思いこみに突っ込むつもりないし幸せなら結構なことだ

39: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 1991-24l8) 2017/09/16(土) 22:07:54.86 ID:q4xFmxLp0
あと、こうして●●神社に通ってみて、「氏神様」「土地神様」という神様たちが
たぶん本当にその土地の守備とか、警備とかしてるんだなあ、と思ったので、
旅行とか出張に行くと、行った先の宿の近くの神社に挨拶に行けるときは行くようになった。
早朝とか。
そうすると珍しい動物に会えたりとか、ちょっといいことがあります。

40: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイW 5197-nMLC) 2017/09/17(日) 00:20:06.29 ID:xJCncfq+0
なるほど波長が合ったんだね

41: まぐ(HFDS)@\(^o^)/ (アウアウオーT Saa3-bGUV) 2017/09/17(日) 00:28:36.05 ID:Vkr+EiT1a
神社仏閣だけでなく、滝などにも祈る俺
水のあるところって神様がいる
絶対にいる

42: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ (ワッチョイ 4b23-VUiJ) 2017/09/17(日) 01:42:07.73 ID:zuL659LP0
火と太鼓には降りてくるっていうよね





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694 :本当にあった怖い名無し:2012/01/28(土) 10:33:44.23 ID:2c8aCuAf0

うちの実家は周囲を山に囲まれてる街なんだけど、その中でも一等大きい山に神社があるのよ。
で、その山に祭られてるのが、正しい名前はちょっと忘れたけど『ヤツなんとかビメ』っていう女神様なんだそうな。
伝説によると、その女神様はもともとそこらへん一帯の山を守護する神様だったんだと。
最初の頃は、その土地に移り住んだ住民とも比較的仲良くやってたそうだ。
女神様が住民に山幸を与えて、住民はその感謝を女神様に捧げる。
その関係は良好だったといえるらしい。

 

 

694 :本当にあった怖い名無し:2012/01/28(土) 10:33:44.23 ID:2c8aCuAf0

けどある時突然、山に入ってきた住民に祟りをかけるようになった。
住民が何をやっても何をしても、何も聞かない聞こうとしない。
そんで住民が「どうすべえ、どうすべえ」って悩んでたら、神様の使いと称する奴が住民の前に現れたんだそうな。
その使い曰く、
「私(その女神)が所属する派閥にとって、お前達は対立派閥の血脈に連なる者である。
 先日、派閥の闘争がとうとう抑えきれぬ物となり、対立閥のお前たちに害なせと命が来た。
 けれど、縁をもってしまったお前達を、これ以上苦しめることは私にはできない。
 私はこれから、こんなことを止めさせて欲しいと談判に行ってくるから、安心して欲しい」

 

 

694 :本当にあった怖い名無し:2012/01/28(土) 10:33:44.23 ID:2c8aCuAf0

その日から、山に行っても祟りは起こらなくなったらしい。
けれど、その女神様は何年経っても何年経っても、一向に山には戻ってこない。
住民はその女神様が今も談判を続けているのだと、
疲れて帰ってくるだろう女神様の為に社も立てて、ずっと今でもその女神様が帰ってくるのを待ってるのだそうな。

 





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