【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 山神様




103 :本当にあった怖い名無し:2019/09/27(金) 13:18:39.08 ID:+woMPtqr0.net
小学三年生の頃の話
当時は祖父母に預けられ育てて貰っていた。
ある日祖父母に連れられてある山の神社に行った。
そこは家から20分位バスに乗り、乗り換えて30分位、さらに山道を20分位歩いて登って着く所。

そこでつまらない事で祖父と喧嘩をした自分は、腹立ち紛れに勝手に帰りだした。
すぐに心配して追いかけて来てくれるだろうという思惑も外れて、後に退けぬまま山をずんずんと下りて行った。
下り道を歩いている内はとりあえず下りているから正解だと思い良かったのだけど、下りきってしまった後は、どちらに行けば良いのか途方にくれてしまった。

泣き出したい気持ちで来た道を振り返ってみても誰もおらず、車も通らず、さわさわと木々が鳴るばかり。

その時一匹の大きく白い猫の様な犬の様な生き物が目に入った。
どうしようもなかった自分は、何となくその後をついていった。
歩いても走っても、何故だかその生き物との距離は縮まらず、でも見失わない絶妙な距離で先を歩いている。
そしてふと気付くとそこは普段バスに乗って良く来る大きな病院の傍の繁華街だった。
(小さな頃は病弱で月に一度で病院に通っていた)
あ、知ってる所だ!とホッとした瞬間からその生き物を見失ってしまった。

しょうがなく、いつも病院の帰りに寄るデパートに何となく寄ってみたら、たまたま小学校の同じ部活の六年生グループに出会い、バス代を出してくれて家の方向のバスに乗せてくれて、無事に家に戻って来た。

着いたのはもう夜になろうかという時間。祖父母はすでに親戚や警察に迄捜すのを頼んでいた所で、本当に申し訳なかったのだけど…。

それにしても導いてくれたあの生き物はなんだったのだろう?
今思うと、猫ならペルシャ、犬ならスピッツが近い感じでした。
でもどちらにしても、大きさがそのサイズでは無かった様な。
記憶が曖昧なせいでそう思うのかもしれないけど…。

後は周りの人には見えて無いみたいなのも気になりました、特に繁華街近くは結構人が居たのですが、誰も気に留めていないようでした。
そして学校の規則で子供だけでの繁華街行きは禁止だったのに、先輩達に偶然出会えた事も不思議でなりません。
けっこう大きなデパートだったのですよ。

長々と読んで下さってありがとうございました。


105 :本当にあった怖い名無し:2019/09/27(金) 13:46:44.02 ID:+woMPtqr0.net
不思議だけど怖くは無い経験だったし、そういうのに詳しい方が居たら意見を伺えると良いなぁと思い、ここが最適かと思い書きましたが、違っていたらすみません。

自分ではお詣りに行った山の神社の神様が、馬鹿な子供をみかねて導いてくれたのかなと思っています。
大人になってからそちらへ行った時はお礼の気持ちを込めて山を拝んでいました。

もう祖父母も旅立ち、そちらの県へ行くことも無くなってしまいましたが…。


106 :本当にあった怖い名無し:2019/09/27(金) 14:53:22.64 ID:HYdtaFAh0.net
>>105
不可解な体験だからスレチではないですよ


108 :本当にあった怖い名無し:2019/09/27(金) 18:55:39.43 ID:PwkXXOqd0.net
>>103
思うに、喧嘩したからといってそんな遠いところで祖父母が小3の子供を1人で帰らせるわけがない
絶対に必死で追いかけて来るよ
そこに妥当な理由がない限り夢か記憶違いだと思う
オカ板らしからぬレスで悪いね


110 :本当にあった怖い名無し:2019/09/27(金) 19:36:25.61 ID:+woMPtqr0.net
祖父母は勝手に帰ったとは思って無かったみたいで。

お詣りする場所は階段を登った先にあったのですが、其処へは祖父と二人で行きました。
祖母は少し足が悪くて御神籤をひくところなどがある階段の下で休んでたので、そっちに向かったと思われてたみたいです。
結構広い神社だったので、祖母の前は気付かれぬまま通過してしまったんだと思います。

意見を下さった方、ありがとうございました。






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55 :本当にあった怖い名無し:2013/12/24(火) 03:12:46.37 ID:dnI/R+Dy0
過去ログを見てて似たような体験をしたので書きます。
怖くはないかもしれませんが・・・。

自動車運転免許を取って以来、もう6年近く愛車のジムニーを転がして
各地へ旅へ出たり、林道やクロカンを楽しんでおります。
以前、近くの山に結構難所の多い林道があると仲間内から聞き、練習がてら
何度かその山に入っては遊んでいました。
その林道、途中まではノーマルの四駆車でも上がれるような林道なんですが
ある場所を境に急に悪路になります。もちろんその先の悪路で遊んでいるんですが
たまたま夜にふらっとコーヒーでも飲もうかとその山へ入りました。
いつもどおり愛車は快調、ぐいぐいと急坂を登っていきます。
実はその道の境目の端に古い鳥居があるんですが管理もされておらず苔むしっており、
いい気持ちではなかったんであまり近づくのはよしていました。

続く。


56 :本当にあった怖い名無し:2013/12/24(火) 03:16:45.23 ID:dnI/R+Dy0
鳥居を過ぎて、適度な悪路を楽しんだあと開けた場所で焚き火をしながら
お気に入りの豆を挽いて一服つけていました。
肌寒い晩秋の夜、焚火の火を眺めながらまったりしているといきなり背後から
声をかけられました。その時はホントにびっくりしたんですが、よく見ると
普通のおっさんって感じで、もしかしたら管理者かな・・・と思ったのですが
そのおっさんが一言「その馬はぬしのか?」と聞いてきました。
この時点でもう、「あ、人じゃない・・・」と直感していました。
しかし、答えない訳にもいかないので「ええ、私のです。」と返すと、

「近頃よくこのあたりで見かけるが何をしとる?」と聞かれました。
私「この馬で山を走るのが好きなんです。」と答えました。
するとそのおっさん(仮)は「そうか、強そうな馬じゃな」と・・・
私「丈夫な馬ですよ。山好きの愛馬です。」と答えました。
すると、「ほう、山が好きか。主もか?」と・・・。

続く。


57 :本当にあった怖い名無し:2013/12/24(火) 03:25:58.57 ID:dnI/R+Dy0
私「好きですよ。里を離れ、山で飲む茶がうまいんですよ。」
その時にカップに注いでたコーヒーを差し出してみました。
すると、カップを手に取り「こりゃ変わった茶だな、なんの茶だ?」
私は「国じゃあまり育たない豆から入れた茶です。舶来物です。」
その御仁はえらくコーヒーの味を気に入ったようで、もう一杯くれと言い出しました。
豆を挽き、湯を注いで愛用のプレスで淹れました。
その作業をじーっと見ていたその御仁は、「変わった入れ方をすんじゃなー・・・」
と不思議そうに眺めていました。そして予備のシェラカップに注ぎ渡すと
「やはり旨い。これは欲しい。」
私は「もうあまり豆がない。またきた時にでも・・」
するとその御仁は、「そうか、確かにこの冬は寒くなりそうじゃ。これを飲めば暖まるのぅ。
また頂くとしよう。」
と言い、林道の方へ消えていきました。私のシェラカップ持ったままw

続く。


58 :本当にあった怖い名無し:2013/12/24(火) 03:27:29.96 ID:dnI/R+Dy0
翌週、友人がその山で練習したいというので2台で林道へ入りいつも横目に
見る鳥居で一度止め、しばらく眺めてから奥へ・・・。
一通り遊んで日も暮れてきたので最後にコーヒーを沸かし、ポットに入れて
鳥居前で一度停車。持ってきてた紙コップ一杯にコーヒーを注ぎ鳥居の傍に置いておきました。
それから数ヶ月仕事が忙しく、なかなか走りに行けなかったのですが
仕事が終わってから気晴らしにその林道へ。
もちろんいつものコーヒーセットを持って。
とりあえず鳥居はスルーしていつもの休憩ポイントで数時間焚き火をしコーヒーを
楽しんだ後、鳥居前で停車し熱々のコーヒーをまた紙コップに注いで置いておきました。
その時にふと、鳥居の脇を見ると大量の栗が・・・。
一礼をし、栗をいただき下山。
その栗はとても甘く、栗ご飯にして美味しくいただきました。
翌日休みだったので、またその林道へ出向き、包んでおいた栗ご飯とコーヒーを
置いて下山。ちなみに昨日注いだカップの中身は空っぽでした。

続く。


59 :本当にあった怖い名無し:2013/12/24(火) 03:28:55.94 ID:dnI/R+Dy0
その時、私のシェラカップも置いてありました。
別に高いものじゃなかったので一筆「お使いください」とメモ書きを残して
それにもコーヒーを注いで置きました。
雪が降ったらスノーアタックと称してまた走りに行くので、豆をたくさん買っていかなきゃ・・・。

オチはないですが怖いというより不思議な体験でした。
ちなみに鳥居の奥はちょっと開けた場所があったんですが小さな祠がありました。
苔むしってボロボロでしたが・・・。

連投スマソ。



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919 :えんこう@\(^o^)/:2016/11/14(月) 18:03:36.85 ID:iLUoBqK30.net
かなり前に自分の遠縁の身内の話を書いた高知県のえんこう(猿猴)です。
最近 アウトドアに出かけることが多くて 嫁と2人でキャンプをやってます。

で 11月に入り O町のK瀬キャンプ場に泊まった時の話です・・・
このキャンプ場は、バンガローも水洗トイレもシャワーまで有るキャンプ場ですが、すぐ下に河原が有り 
無料でキャンプをすることができます。


920 :えんこう@\(^o^)/:2016/11/14(月) 18:12:24.83 ID:iLUoBqK30.net
この日は 天気も良く16時頃テントの設営も終わり その後炭火でのBBQを楽しみ 
飲んだくれたので22時頃にシュラフに潜り込みました。

夜中の2時頃 急に突風が吹き始めました。
最初は遠くの方で葉のこすれあう音がし始めて 間もなくテントのすぐ横の竹藪が
大きく揺れ始めました。
ただ 不思議なのは、風が吹いている範囲が異様に狭いのです・・・・
まるで竜巻の様ですが渦は巻いていなく 夜の帳の中を意志を持った空気の塊が動いている感じです。


921 :えんこう@\(^o^)/:2016/11/14(月) 18:18:18.67 ID:iLUoBqK30.net
テントを飛ばされるとやばいと思い 外に出てテントの張り綱を張り直したり 
ペグを打ち直したりを強風の中でやっている時に 急に100m程離れた場所にその風の塊が移動しました。
まるで意志を持っているかのように・・・・
何じゃこりゃ?と思っているうちに、樹がざわめく場所があちこちへと飛びます。
右でざわめいたと思うと 後ろや山の上の方と脈絡が無い・・・
20分ほどすると全くの静寂に戻りました。


922 :えんこう@\(^o^)/:2016/11/14(月) 18:30:18.92 ID:iLUoBqK30.net
そして テントの中へ入ると 嫁は全く意識なく寝ています・・・
あれだけ風と木の大きな音がしたのに、目を覚ましていない。
嫁に声をかけると 急におかしなことを言い始めました。
「この女は、連れて行く」と??何のことかは判りませんが 嫁を贄にするようです。
嫁は元々 霊媒体質で良く乗り移られることが有ります。
このままじゃマズいと思い、そのモノに声をかけました。
返事は「山の神である」との事で、「この女を守りたくば 夜が明けるまで守って見よ」
酔いが一発で覚めました。
清めて貰った鉈を手にして、意識のうつろな嫁の手を握りしめ テントの周りに注意を注ぎました。


923 :えんこう@\(^o^)/:2016/11/14(月) 18:37:47.78 ID:iLUoBqK30.net
足音や人の気配などは全く無く 一安心です。
そして嫁の頬を手で叩き 名前を呼ぶと普段の嫁の声で返事が来ました。
怖がるので さっき起こったことは一言も話さず「うなされてたから起こしたよ」
と言うと「夢を見てた。大きな体の神様が現れて、神様の姿を見たものは連れて行く」
と言われて怖くて苦しかったと返事


925 :えんこう@\(^o^)/:2016/11/14(月) 18:49:35.62 ID:iLUoBqK30.net
「どんな姿だったか 家に帰ったら書いてみるよ」と言ったのだが、その後 急に意識を失いました。
トランス状態の様で、子供のような声で「パパ?僕だよ」と私に呼びかける。
夫婦の間には、子供は居ないのに「パパ」って呼ばれたので子供に話すように
「どうしたの?」と聞くと、「神様がママの代わりに僕を連れて行く」と返事をしました。
「僕はママの飲んでる薬のせいで、手のない子なんだ。だから 生まれちゃいけないから 神様がママの代わりに連れて行くって言ってるよ」
と言うので思わず泣いてしまいました。
そして「さよなら」と言って 子供のトランス状態は解けて 嫁は眠りに落ちました。
次の日 家に帰って来て 嫁が調子が悪いので病院へ行くと 流産が判明・・・
本当に 山の神様が連れて行ったのではないかと思っています。

本当に不思議な体験をしました。





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116 :名無しさん :2014/04/02(水)22:07:02 ID:vIA15mS54 ×
あともうひとつ。『山神様が呼ばる』という現象がたまにあるという。
山の神様はたまにある人を気に入って山に呼ぶことがあるそうで、
山に通じてない人がこれの招きに遭うと大変なことになるそうだ。
例えばプロの猟師とかが、その山神様の呼び声を聞き取ると吉兆となる。
山の中で山神様の声が聞こえる方向というのがあるらしくて、
その声が聞こえる方向にひたすら進むと必ず大物を授かったという。
山神様の呼び声は実際に聞いた人の話によると、
「耳鳴りっぽいキーンという声」だとか、はてまた「賑やかな雅楽のメロディ」だったりするそうだ。

ちなみに俺も、一度山奥深く入った時に、神楽の三番叟に似たリズミカルな笛太鼓のメロディを聞いたことがある。
本当に山神様の声は聞こえるんだと思ったよ。
いやこれはフカシとかじゃなく本当な。オカ板民の捏造といっしょにするなよ。




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これから話すことは、私が体験した出来事です。


もう30数年以上も前の、
私が小学生だった頃のこと。

祖父の家に遊びに行った時の出来事だった。


寒くて凍てつきそうなこの季節になると、

昨日の事の様に記憶が鮮明に蘇る。



学校が夏休みや冬休みになると、
私は父親の実家でもある祖父の家に、
毎年の様に長期で預けられた。


ひと夏・ひと冬を祖父と必ず過ごしていた。


あの年の冬も、
祖父は相変わらず太陽の様な愛情に満ち溢れた
優しい笑顔で私を迎えてくれた。


祖「よう来たなK(私の名前)。
少し大きくなったか?」


私はたまらず祖父に抱き着き、
いつもの様に風呂も寝る時も一緒に過ごした。


祖母は随分前に他界しており、
祖父は一人、小さな家で暮らしている。


祖父もきっと、私が訪れるのを
毎回とても楽しみにしていたに違いない。


祖父の家は、
東北地方の山間に位置する集落にある。


私は毎年祖父の家を訪れる度に、
冒険するようなワクワク感に駆られていた。


当時、私は都心の方に住んでいたので、
祖父の住む土地の全てが新鮮だった。


清らかに流れる川や、雄大な山々、
清々しい木々など、神々しく感じる程の
素晴らしい大自然が、私は大好きだった。


特に冬になると、雪が降り、
辺りは一面キラキラ光る銀世界で、
都心では滅多に見れない光景だ。


そんな中でも、
なにより私は祖父が大好きだった。


いつも穏やかで優しく、
決して怒るということはしない。


その穏やかな性格と屈託のない笑顔で、
祖父はたくさんの人たちから愛されており、


花がパッと咲いた様に、
祖父の周りはいつも笑顔が絶えなかった。


また、祖父は農業の他に
マタギ(猟師)の仕事をしており、
山の全てに精通していた。


大自然と共に生き、また、生き物の命を奪う、
マタギという仕事をしているが故に、


誰よりも命の尊さや、
自然の大切さと調和を何よりも重んじている人だった。




祖父の家に滞在してはや一週間経った
そんなある日の朝、私は集落の友人
AとB2人と秘密基地を作りに出かけた。


私「いってきまーす!おじい、
おにぎりありがとう!」


祖「おお、気をつけるんだぞ。
川に落ちないようにな。
あまり遠くに行くんでねぇぞ。
あ、ちょっと待てK」


私「なに?」


祖「ええか、K。何度も言うが
“中つ森”にだけは絶対に行ったらいかんぞ。
あそこはおじい達も近づけん場所だからな。

わかってるか?」


私「うん、わかってるよ」


祖「それと・・なんだか今朝から
山の様子がおかしくてな。


鳥がギャーギャーうるせぇし、
それでいて山の方は妙に静かなんだが、
変に落ちつかねぇ。


おめぇにあんまり小うるせぇ事は
言いたくねぇけど、こんな日はなるたけ
山の奥には行くんでねぇぞ」


私「はーい」


その日はこの時期には珍しく雪が降っておらず、
よく晴れた日だった。

それ以外は何も変わらない、いつもの朝だ。


だが、この時私はまだ、
祖父の言っていた言葉の意味が
よくわからなかった。


ところで“中つ森”というのは、
この山の中のある一部の森で、


『そこには絶対に行ってはいけない』

と、祖父から常々言われている場所だった。



近づいてはいけない理由は、
なんでも“中つ森”はこの山の神様である
“山神様”を奉ってある神聖な森であるから、

決して立ち入ってはならないのだとか。


もし山神様に会ってしまうと、
命を吸われたりだとか、

はたまた生命力を与え、
一生健康に暮らせるだとか、
色々な話があるようだ。


『命を奪いもすれば与えもする、
この山そのものの神様』

と祖父は言っていた。


もっとも、私はもともとここの人間ではないし、


“中つ森”の場所がどういう場所で
どこに存在するのかも、
いまいちわからなかったので、

祖父の言うことはよくわからなかった。



そして私は友人たちと合流し、
山に到着したあと、秘密基地を作る場所を探した。


A「さてどこで作るか?」


B「俺達の秘密の隠れ家なんだし、
もう少し奥にいこうよ」


私「大人に見つかったら隠れ家の意味ないもんね」


私達は更に山奥に進んだ。


30分ほど歩くと、
雑木林の中に丁度良い開けた場所があり、


そこに秘密基地
(秘密基地と言ってもかまくらだが)
を作ることにした。


そして昼も過ぎ、
昼食をとりながら基地作りに没頭していた。



日が暮れかけている夕方になった頃、
Aは落ち着かない様子で林の奥の方を見つめていた。


私「どうしたの?」


A「・・なんか、山が変な感じだ。いつもと違う」


私にはAの言ってる意味がよくわからなかった。


私の目に映るのは、別にいつもと変わらない、
ありふれた山の光景だ。


ただ、確かなことは、
Aの言っていることは祖父の言っていたことと
重なっていた。


私「どういうこと?」


A「俺もようわからんけど、なんかこう・・
山がゆらゆら揺らめいてる感じだ。


吹いてくる風もなんか変なんだ。
寒くもないし暖かくもないし・・ほら、見れ!」


Aが指さした森林の奥を、
鹿が5,6頭群れをなして走り去った。


そして続くように、鳥の群れも、
何かから追われるように騒ぎ立てながら
私達の上を飛び去っていった。



B「今の時期、鹿はもっと上の奥の方に
いるはずなのにどうしてだ?

熊から逃げてるのかな?
それだったらまずいぞ」


A「いや、この辺りは村のおじい達(マタギ)が
仕切ってるから、熊は絶対近寄らんて。

やっぱりなんか変だよ、もう今日は帰ろう」


B「そうだな、今日は帰った方がよさそうだ。
遅いし」



まだまだ遊べたが、私達は早々に帰ることにした。


この時なんとなく嫌な感じがしたのをまだ覚えている。



帰路について20分ほど歩いたが、
どうも周りの様子がおかしかった。


B「なぁ、こんな所通ったか?
来る時こんなでけぇ岩なかったろ」


A「うん、右行ってみるか。
あっちだったかもしれん」


しかし右へ行っても違かった。

私達は完全に迷っていたのだ。


私はともかく、AとBにとってここは地元の山だ。

しょっちゅうこの辺りで遊んでいる。


二人にとっては庭の様な所で、
決して迷う様な場所ではなかった。




もうどれほど歩いただろうか。

時間も距離も、
今どこにいるかということさえも、
私達にはわからなかった。


まるで同じ場所を
グルグル回っているかの様に思える程に。

途方に暮れてしまった。


私達はいつのまにか深い森に入ってしまっており、

冬という日照時間が短い季節のせいなのか、
森の木々が太陽を遮っているのかわからなかったが、

辺りは段々暗くなっていた。


いつのまにか雪も降りだし、
寒さも増し、子供心に不安が募る。


更にしばらく歩くと太陽は沈みかけ、
村役場の17時を知らせる鐘が鳴り響いた。


私「もう17時だよ。ここどこ?」


A「わからん。でもおかしいべ、
 あんな浅い場所で迷うなんて」


B「こんなに遅いとオド(父親の事)に怒られるぞ。早いとこ帰ろ」


しかし私達は疲れ果て、適当な場所に腰を下ろした。


祖父の村では、
子供に必ず懐中電灯を持たせる慣わしがあった為、
幸いにも私達は3人とも懐中電灯を持っていた。


B「疲れたなぁ。さみぃし。腹も減ったな」


私「ねぇ、なんかあそこにあるよ」


私が懐中電灯を照らした先に、
色の剥げた大きな鳥居があった。


私達は恐る恐る近づき、鳥居をくぐると、
荒れ放題の石畳を歩いた先に、
小さな祠(ほこら)の様な物があった。


祠の前には、米や瓶に入った水(恐らく酒)が
供え物がしてある。


その両脇に、卒塔婆の様な物に
漢字がたくさん記されてあった。

それをどう読むのか、私達にはわからなかい。


それを見た途端、
AとBはギョッとしたように顔を見合わせた。


A「まさか・・ここが
“中つ森”っちゅう事はねぇよな?」


B「いや・・俺も“中つ森”さ行った事ねぇし、
場所もよう知らんからわからんけど・・

この山に神社みてぇのがあるなんて聞いた事ねぇぞ」


私「“中つ森”ってそんなにマズイ場所なの?」


B「そうか、おめぇはよそ者だからな。
でも、こんな話はオドから聞いた事ある」


私「なに?」


B「簡単に言うと、
“中つ森”は山神様っちゅう、
山の神様が住んでる場所で、村の人間でも絶対に入っちゃならねぇって場所なんだ」


私「それは知ってるよ」


B「なんでもその山神様ってのが、
えれぇ短気な神様で、人が“中つ森”にいるのがわかると山神様は怒って、手足を引きずって
どこかに連れてっちまうんだ。
これを大人達は、“神隠し”とか“祟り”って呼ぶ」


私「・・どこかって、どこに連れてかれるの?」


B「それはわからん。とにかく“神隠し”に遭うと、
大人でも見つけられねぇんだ。
大人にもわからないどこかに・・」


ゴォーッ


ゴゴゴゴ・・・・・・・・


Bがそう言いかけた時、
今まで聞いたことのないような耳をつんざく
轟音が鳴り響いた。


B「うわーっなんだ!?」


A「山が揺れてるっ!」


山が全体が揺れはじめたのだ。


私達は堪え切れずひっくり返り、
訳がわからないまま雪の上に転がったり、
必死で木にしがみついたりした。


山が揺れだしてから2~3分経っただろうか。

揺れはようやく収まり、地鳴りも止み、
辺りは再び静寂さに包み込まれた。


私達は呆然としたまま、その場に座り込んでいた。


A「・・・今の・・何だったんだ」


私「わかんないよ・・地震かな・・」

と私が言ったその時、


・・デテイケ、デテイケ、デテイケ デテイケ


突然、耳元で誰かが囁いた。



男なのか女なのか判らない声。


いや、耳元というより、
直接頭の中にスッと入ってきた様な、
そんな感覚だった。


ただ、いやに冷たい声だった。


この瞬間を、今でも私ははっきり覚えている。


全身に鳥肌が立ち、
一瞬時が止まったかの様に思えた。


A「今、聞こえたか?」


聞こえていたのは私だけではなかった。


私達3人は互いの顔を見合わせ、
がむしゃらに走った。


B「いけん!ここ、やっぱり“中つ森”だ!
さっきの地鳴りも山神様の祟りだ!

俺達が“中つ森”に入っちまったから、怒ってんだよ!
早く逃げんと山神様に命吸われちまう!」


A「早く!早くしないと!」


もう、本当にこの時は頭の中が
グチャグチャで訳がわからなかった。


とにかく暗闇の中、私達は走り続けた。

何度も転んだり、木々の枝等が顔にたくさん
ぶつかっても気にしなかった。


走っている方向も、帰り道かなんてどうでもいい。
とにかくあの場から逃げ出しかった。




そして私は足を止め、
ゼェゼェと息を切らせながら
思いきり空気を吸い込んだ。

体力の限界だった。もう走れない。


立ち止まると、AとBはいなかった。

先程の騒ぎではぐれてしまったのだ。


おまけに懐中電灯もどこかへ落としてしまい、
私は不安で顔が涙でグシャグシャだった。


私「ハァハァ・・・二人ともどこー?」


疲れ果て、いよいよ心細くなった私は、
立っていることさえもままならず、
木に寄り掛かるようにして座り込んでしまった。



いつの間にか降ってくる雪は激しさを増し、
吹雪に変わっていた。


吹き付ける雪が私の体にまとわり付き、
容赦なく体温を奪う。


手足の感覚はなく、
私の小さな体は完全に力尽きてしまっていた。


急激な眠気が襲ってきた。


もうダメかもしれない。


そう思った時、


ザっ・・ザっ・・


私の後ろの方から
雪を踏みしめる足音が聞こえて来る。


ゆっくり、ゆっくりと。


吹き荒れる風の音の中、
何故かハッキリと聞こえたのだ。


足音の主の姿はこの暗さで全くわからなかったが、
暗闇の奥から誰かが静かに歩み寄ってくる。


さっきまで体の感覚が全て鈍っていたのだが、
まるで研ぎ澄まされた様にわかる。


急に意識がハッキリとしてきた。
不思議な感覚だった。


こんな夜に、こんな場所で誰が?


山神様が跡を追ってきたに違いない・・・。


そんな事を考えると震えが止まらなかった。


逃げなきゃと思っても、
体が金縛りにあったみたいに
ピクリとも動かなかった。


私の心臓は爆発しそうなくらい
バクバクと高鳴っていた。


自分の心臓の音で居場所がばれるんじゃないかと思い、
必死に胸と口を抑えた。


ザっ・・ザっ・・ザっ・・


徐々に近づいてくる足音に、
私は怯えながら自分の服をギュッと握りしめていた。


もう足音は、私のる木の真後ろだった。


すると、ピタッと足音がやんだ。


私は息すらも止めていたんじゃないかと
思うくらいに、背筋を伸ばし硬直していた。



それから何分、何十分経っただろうか。


私の身に何も起きない安堵感から、
緊張の糸がプツッと切れたように、
息を大きく吸って吐いた。


もう大丈夫かな・・・


私は意を決して、後ろを振り向いた。


だが何もいなかった。

相変わらず轟々と吹雪が唸りをあげてるだけだった。


なんだったんだろう。よかった・・・


私は安心し、首を元の位置に戻した。


だが、――――――ッッ!!


私は目の前の光景に絶句した。


真っ白な着物を着た女が、
私を見下ろしていたのだ。

その距離は1メートルもなかっただろう。


記憶が曖昧だが、
身長は2メートル以上あったと思う。

手足が異様に長かった。


私は目の前の光景を理解できずに、
ただガタガタ震えていた。


月明かりに照らされたその無機質な表情と姿は、
まるで雪女を思わせる様な不気味さを醸し出していた。


女は私と目が合うと、
私の顔にまで大きく身を乗り出し、
顔をのぞきこんだ。


女は私の顔をのぞきこみながら、
ニンマリと笑いを浮べている。


とっさに目を閉じようとしたり、
顔を背けようとしても、何故か体が言う事を聞かず、
女は真っ直ぐ私を見つめていた。


まるで蛇に睨まれた蛙の様に、
私ただ震えそうになる全身を必死で押さえつけた。


ちらりと見えてしまったその顔の恐ろしい事。


前髪と肩から垂れる長い黒髪。

そして長髪から覗かせる血走った目と、
血の気のない唇がニヤッと不気味に歪む。


怒っているのか、喜んでいるのか、
はたまた悲しんでいるのかという事など、
その表情からは伺う事ができなかった。


そして女は唐突に、私の右手首をぐいっと掴んだ。


あまりの恐怖に、私は小さく「ヒッ」と漏らした。

物凄い力で、ぎりりと腕が痛むほどだ。


私「痛いっ、痛いっ」


私はたまらず叫び、
その手を振りほどこうともがいた。


だが寒さのせいか、恐怖のせいか、
身体は上手く動かず、力を入れることが出来ない。


喉に何かが張り付いているように、
あげたはずの叫びも声にはならなかった。


私はそのまま引きずられ、
女は無情にも私をどこかへ連れて行こうとする。


・・ズルっ・・ズルっ・・


引きずられながら私は女の方をちらっと見ると、
月明かりと雪の反射に照らされ、
恐ろしく不気味な顔だった。


相変わらずニヤニヤし、
私と目が合うとまたニンマリと嬉しそうに笑う。


ズルっ・・ズルっ・・


山神様に連れてかれるんだ。

薄れゆいて遠のく意識の中、私はそう思った。


しかし、どこからか
大好きな祖父の声が聞こえてくる気がした。




私が目を覚ましたのは、
それから2日後の事だった。


気がつくと、目に入ってきたのは
見慣れた天井だった。


私は祖父の家で布団の中にいた。


体にうまく力が入らない。


夢だったのかな?


そうボーッとしていると、

「目が覚めたぞ!」「無事だぞ!」

という声が聞こえ、

バタバタと廊下を走る騒がしい音した。



ちらっと横を見ると、
村の大人達数人が部屋にいる。


「K!」


私の名前を呼ばれる先に目をやると、
祖父がしわくちゃな顔をさらにくちゃくちゃにし、
私に抱き着いた。


祖「よかった!本当によかった・・・
生きていてくれて本当に・・よかった!」


祖父はそう言い、
目を真っ赤にしながら私の頬を撫でてくれた。


私には何が何だかわからなかったが、
ただ、この時祖父のぬくもりを感じて、
とても安心したのを覚えている。


ふと、私は妙な感覚に気づいた。

右手の感覚がないのだ。


恐る恐る右手を布団から出して見てみると、
何と右手首から上が無くなっていた。


包帯が巻いてあるが、私の“手”は姿形もない。


あの女に掴まれた部分が無くなっている。


再びあの夜の恐怖が私の中に蘇った。


私はパニックになり泣き出し、手に負えなかった。




祖父や他の大人達が私を落ち着かせ、
状況がよく理解できていない私に、
祖父は順を追ってゆっくりと説明してくれた。




あの日の2日前の夕刻、
祖父や村の人達はまだ帰らない私達が
山で遭難した事に気づき、


大人達が慌てて捜索に行こうとした時に突如、
不気味な地鳴りが響き渡り、間髪入れず地震が起きた。


村の電柱は倒れ、近くの道路では地割れも起き、
村では大変な騒ぎだったという。


更に追い討ちをかけるように、
地震の影響で私達がいるはずの山から
大規模な雪崩が発生し、


集落の村では山の側にあった
3棟の家が雪崩によって半壊し、
何人かの人が亡くなったり
怪我をしたりしたのだと。


しばらくして青年隊も駆け付け、
山狩り(私達の救助)を行おうとしたのだが、


しかし外は猛吹雪で大荒れだった為、
二次災害(二重遭難)を防ぐ為に、
捜索は次の日の明朝という事になったのだった。


当然の事ながら、あの大規模な地震と雪崩で、
もう私達の生存の可能性は薄いと見ており、

友人A、Bも2人同じ場所で凍死した状態で発見された。


私は瀕死の状態だったが、
“中つ森”の山神様の祠に寄り掛かるようにして
意識を失っていたという。


また不思議なことに、幸いにも
“中つ森”には雪崩の被害は及ばなかったらしい。


とにかく、あのような大惨事だったに関わらず、
子供が命を取り留めたのは奇跡なのだという。


しかし、発見時には
私の右手は重度の凍傷により壊死してしまっており、
手首を切断せざるを得なかったのだと。




道に迷い、知らぬ間に“中つ森”に入っていた事、
その突如地震が起きた事、不気味な声が聞こえた事、

女に右手を掴まれどこかへ引きずられた事・・・


私は祖父に、
自分の身に起きた全てのことを記憶の限り話した。


すると、祖父はぽつりぽつりと語った。


祖「ほうか・・・山神様はお前を守って下すったんだな。

山神様ちゅうのは、この山の生と死を司る神様だ。


山神様には気まぐれな所があってな、
わしらが生きる為の“命”を与えて下さるが、
時に激しく牙を剥く時もある。


山神様はお前の命を助けようと、雪崩の来ない
“中つ森”に運んで下すったんだよ。


本当は死んじまう所を、
手一本で済ましてくれたんだ。

AとBは・・気の毒だが」



私「なんで僕だけ助けたの?
AとBはどうして助からなかったの?」


祖「それはおじいにもわからん。
山神様は気まぐれだからな。おじいも、
AとBの事は本当に辛いと思っとる。

だがな、K。山神様は決してAとBを
助けなかった等と思っとらん。


ただ、時として人間も自然界の力には
敵わん時もあるっちゅう事だ。わかるか?


人間だって、自然界の一部の生き物だ。

鹿や熊、虫と変わらん同じ命を持ってる。

山神様は人間だからっちゅう理由で特別扱いはせん。


・・・だが、未来のある子供が亡くなったっちゅう事は・・本当に悲しいがな」



そう言って、
祖父は悲しげに私の右手を優しくさすった。


この時、私には祖父の言っている意味が
よく理解できなかった。




そして月日が経ち、あの時の事故があってから
両親と祖父の間で色々あった様で、
祖父とは何となく疎遠になってしまった。




私が大学に入学した年の初冬に、
祖父は亡くなった。享年96歳。


村に初雪が降った日の朝、
隣の住人が様子を伺いに行くと、
静かに息を引き取っていたという。


苦しんだ様子もなく、眠っているような、
穏やかな死に方だったらしい。


葬式に参列した時、
祖父の変わり果てた姿に私は言葉が出なかった。




祖父が亡くなってからしばらくして、
10数年振りに祖父の所を訪れた。


だが、村は市と合併してしまい、
アスファルトに舗装されコンビニ等もできており、

私の記憶にある祖父の村とはかなり違っていた。


山も開発で穴だらけになり、
あの綺麗な小川や沢山の森や木々は姿を
消してしまっている。


私はなんだかやるせない気持ちに襲われた。




歳をとった現在、
当時の事を時々振り返る事がある。


あの時は幼くて理解できなかった事々が、
今ではなんとなくわかってきた様な気がするのだ。


私が遭難したあの日、
祖父は山で何かが起こると
予感していたのではないのか。


長年あの山でマタギを生業としている
祖父の研ぎ澄まされた“五感”が、
何らかの異変を感じとっていたに違いない。


そして、“中つ森”の山神様。


今思うと、あの時聞こえた
“デテイケ”という言葉は、

『雪崩が起きるから早く逃げろ』

という警告ではなかったのだろうか。


また、後からわかった事だが、
山神様というのは山の化身であり、精霊であり、
山の命そのものなのだという。


滅多に人前に姿を現さないが、伝聞によると、
女性や白蛇、時には白狐の姿で現れると
言われているのだとか。


山神様を信じ、敬意を払っていた人間は、
死ぬと自然に還って山神様の一部となり、

そして山の命は育まれ、大自然の中を巡り巡って、
また生まれ変われるのだと。


祖父の地域では古来より崇められており、
今でも毎年時期になれば山神様を讃える祭りが
行われている。


昔の人々は大自然と共に生きるが故に、
時折起こる天災や不幸な事故に畏怖し、
山神様を奉る様になった。


また、川や山で採れる命の恵みに感謝し、
山神様(大自然)に敬意を抱いていたのだろう。


私はあの時、偶然にも山神様に救われた事を、
夢や勘違いだとは決して思わない。


今だって、あの山の命としてどこかで
何かを見つめているに違いない。


春の陽気の様に優しい時もあれば、
冬の極寒の様に厳しい時もある様に。


祖父もあの山のどこかにいるのかと思うと、
何だか不思議な気持ちになる。


“中つ森”は開発されてしまい、
山神様の祠はどこかの神社へ移送されてしまった
と聞いた。


山神様はあの変わり果てた山々を見て
何を想っているのだろうか。


ツルツルの右手を眺めながら、私はそう思った。



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