【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 神社系



864: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 02:02:52.45 ID:ZBOCUB7K0
当時を思い返して書いてたら、超長くなってしまったのでとてもお暇な方どうぞ。 

俺が小5の時、夏休みに家族と父の弟家族とで軽井沢の貸し別荘へ旅行に行ったんだ。  
山の中にある別荘のせいか、周囲にレジャー施設等は無し。 
が、この旅行には、Hというスゲエ可愛い従姉妹もいたので俺はまったく無問題。 
Hは同い年で、仲も良かったもんだから俺はこの旅行を前から楽しみにしてた。 

別荘に到着して二日目、俺とHは2人でこの辺りを探検しようと言うことになり、 
別荘から少し離れた山道を探索。 
しばらく山道を登ったところで、山道の横脇にボロボロな石の階段を発見。

865: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 02:07:41.86 ID:ZBOCUB7K0
石段の幅は子供二人が横に並べばキツイ位。見上げれば15メートル程先に石の鳥居が見えた。
怪しい雰囲気ぷんぷんでこりゃ冒険にはもってこいだと思った。早速俺はあそこを探検しようぜ!と提案。
天気も良く、時間も昼をまわった頃で怖いという雰囲気もあまり無かった。

しかし普段は男勝りなほどに元気なHが「何か怖い感じせん?」とか、
「階段とかボロボロやん。私らだけで行くの叱られるて。」と短い髪ブンブン振って頑なに拒否。
俺としてはこういう怪しげな場所をHと一緒に冒険するのが重要だったわけで、割と必死に説得。
しかしそれでも渋るH。しまいにはどうしても行きたいなら一人で行ってきて、的な雰囲気に。
さすがにこりゃ無理か?と俺もそろそろ諦めかけていた。

が、おもむろにHが「Yちゃん(兄の名前)が一緒に行くなら行く」と提案。

866: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 02:14:21.89 ID:ZBOCUB7K0
兄は俺と10歳近く離れており、デカい上に鍛え込んでるからえらくゴツい。
外見がまんま熊みたいなプロレス系ガチムチ兄貴。
しかし、性格はおおらかなプーさんで面倒見も大変良かったので、
年は一回り程離れていたが俺と兄の仲はかなりよかった。

Hも兄には非常に懐いており、俺も3人での不思議探索というのも面白いと考え直した。
早速別荘に戻り、兄に事情を説明して同行を依頼。兄も「おっしゃ、わあった」と笑いながら快諾。
今度は三人で例の石段まで向かうことに。

んで到着して石段を登ってみると、人気のまるでない古い神社があった。
それほど広くない境内の割に少し大きめな拝殿があった。
特に見る物もなく、周りの木々のせいで多少薄暗く感じる程度だった。
早速俺は拝殿に突撃まっしぐら。
兄という大人がいるという状況とHに格好良い所を見てもらう事を意識して気が大きくなってた。

867: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 02:19:21.22 ID:ZBOCUB7K0
拝殿見ながら「うっわこれ絶対中に幽霊いるね!!」とか「やべえ、本物出てきたらどうする!?」等々
わざわざ大声上げながら少し怖がってるHをチラ見チェック。
俺こんなん全然怖くないぜ、的な所をHに向けてさらにアピールしたかったので、
そのまま勢いづいて兄に「入っていい!?いい!?」と質問。
が、 まあ当然なことに「バチぃ当たっから止めとけ」とやんわり止められた。

それでも俺は「大丈夫、大丈夫、余裕余裕」と、それを軽く聞き流し拝殿の扉の前に立ち、
鍵がかかってないかチェック。正直少しヤバイかな?とも思ったが、
こういう誰もしないことが格好いいんだ、と実に子供じみた発想で突っ切った。


観音開きの扉に手をかけて、少し力を込めて引いてみるとこれがあっさり開いた。
薄暗い拝殿の中を見ると広さは縦横10㍍ほどで相当ボロい。
床は何処かしこも軋んでる上に予想以上に何もなかった。
拝殿と言うより板張りの物置場とか言われた方がしっくりする位だった。

868: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 02:23:43.92 ID:ZBOCUB7K0
しかしよく見ると扉から向かって正面奧の上の方に神棚みたいなものがあった。
神棚には元は何か置いてあったのだろうが、御神体のような物もなく、今は何も置かれていない神棚があるだけだった。
そして拝殿内の四方のうち、扉から見て左奧にボロッボロな小さい和太鼓が一つ縦に置かれてた。
叩く部分に紙が貼ってなかったので、パッと見、和製の木ダルのようにも見えた。
少なくとも最近人が出入りしている様子は見あたらなかったと思う。

早速兄とHを呼んだ。Hも少しは興味があったのか、「うっわ、古いなあ・・・」と恐る恐る入り、
結局最後には兄も「あんま悪戯したらいかんぞー」と注意しながらも入ってきた。

俺は奧にあった太鼓の中を覗いたり、つま先で蹴ったりとわざと乱暴に遊んでた。
その横で「T(俺の名前)いかんて、蹴っちゃいかんて。」とHが涙目で必死に止めてきたので、俺はさらに調子に乗ってた。
兄は飾られてた神棚を見上げながら時折横目で俺に注意してた。

869: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 02:32:27.13 ID:ZBOCUB7K0
妙な事が起こったのはそん時。

背後で僅かに観音扉が動く音がした。
最初は風だと思い無視した。けど、扉の動く音が何故か止まらなかった。
えっ?とようやく俺が振り返ってみれば、すでに観音扉は半分以上閉まりかけてるところだった。
そのまま結構大きな音を立てて扉が閉まるまで、俺も、Hも完璧にフリーズ。
扉が閉まり、薄暗い拝殿内がさらに暗くなった。途端にびびり始める俺。
唯一兄だけ「おう、風か?」とかいいながらノシノシ扉の方に向かっていった。
慌てて俺たちも兄の背後にぴったりとくっつくよう後を追った。

入るときは引いて開けたので、兄は扉を押し開けようとしたらしいが、中々扉が開かない。
中々扉を開けられない兄に、すでに周囲の暗さでテンパり始めている俺は
「早く早くっ」とおもっくそ急かし、Hはすでに泣きそう。

870: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 02:36:55.67 ID:ZBOCUB7K0
しかし兄は「閉まった拍子で枠ぅ歪んだかもしれん」と普通に返してきた。
「じゃあ壊せばいいじゃんっ」とさらに急かす俺。
「いや、壊したらいかんだろ」と至極真っ当な兄。
実際、俺もおもっくそ押してみたけど、ガタガタいうだけでホントに開けられなかった。

そしてさらに異常な事態が起きた。

俺らが扉の前で格闘していると、今度は後ろの離れた場所で床板が軋む音がした。
ビクッとして振り返るが誰もいない。けど確かに音は、太鼓のあった左奧の隅から鳴った。
そんで聞き間違いと思う暇もなく、もう一度左奧から”ギィッ”という音が鳴った。
今度の音は一回で終わらずに”ギィッ”という音が一定のテンポで続いた。
意味が解らない上に怖かったのはその音が、人が板の上を歩いて横ぎるように左端から右端に移動したこと。
軋む音は右隅の床板までいったと思ったら今度は其処から移動せず、
ずっと一定の調子でギッ・・・ギッ・・・ギッ・・・ギッ・・・って音が鳴り続いてた。

874: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 03:17:09.82 ID:ZBOCUB7K0
それがなんもいない空間から聞こえてくるもんだから、もう俺、完全にパニック。
極度の緊張でホント何にも動けない。
足もふわふわして立ってる感覚もあんまなかった。たぶんHもそんな感じだったと思う。
軋む音はずっと続くし、俺は頭真っ白で固まったままだしで、とにかく音のする場所を見てるしかなかった。


が、そこで固まってる俺の背後からのっそりと兄が前に出てきた。
そんでそのままノシノシと音のする部屋の隅に近づいて行った。
そしたら部屋の隅に近づく3歩ほど直前で急にピタリと音が鳴り止んだ。
少しだけ其処を調べた後にこちらに「?」みたいな顔をして戻ってきた兄。

そんで俺とH、特にHが限界ぽかったのを見て、さすがにまずいと思ったのか兄はもう一度扉の前に立った。
んで軽く気合い入れたと思ったら今度は全力で扉を押し始めた。
そしたら確かに扉の外側からミシミシミシ木か何か軋んでる音がしてきた。
そのまま兄がウンウン押し続けてたら、とうとう負荷が限界まで来たのか
外から大きくバキッと木か何かがへし折れたよう音が聞こえた。
そしたらそのまま一気に扉が開いた。

875: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/12(日) 03:20:53.31 ID:ZBOCUB7K0
兄が「開いたぞ」と言い終わる前に転がるように飛び出る俺。
Hは泣きながら兄の腰に引っ付いて出てきた。外は相変わらず天気も良くて蝉の声もうるさかった。

俺は早くここから離れたかったが、兄は腰に泣いているHを引っ付けたまんま今度は扉を調べていた。
「なにしてんの?」と、もはや半泣き気味で聞く俺を尻目に、
「さっき絶対どっか壊しちゃったからなぁ・・・」と先程の折れた音を気にして扉の隅々を調べていた。
程なくして泣いてるHにバシバシせっつかれながら兄はこちらに戻ってきた。

兄は不思議そうな顔で「何処も壊れてなかった」と首をひねっていた。

10年程前の夏の話です。
絶対思い出補正入ってると思うけど不思議な体験だったので今でも覚えてます。
長文、お目汚し共々失礼いたしました。









235: 本当にあった怖い名無し 2017/06/11(日) 18:40:18.28 ID:
俺の地域の噂なんだが、こんな神社があるらしい。
 


236: 本当にあった怖い名無し 2017/06/11(日) 18:41:08.32
なんでも自殺者の霊が集まるとかで、境内には赤い椅子と、向かいあった大きな鏡が祭ってあるらしく、一晩中その椅子に座って鏡の前で願掛けをすれば、その願いが叶うそうだ。

 

237: 本当にあった怖い名無し 2017/06/11(日) 19:40:59.06 ID:
ただ、ルールがあって、夜が開けるまで決して後ろを振り向いてはいけないらしい。

願掛けの間、鏡に映る自分の背後には自殺者の霊が映りこみ、耳元で「こっちむけよ」と囁いたり、首を締めようとして必死に後ろを向かせようとするらしい。

 

238: 本当にあった怖い名無し 2017/06/11(日) 20:08:21.99 ID:
そして耐えられずに、後ろを向いてしまうと、その自殺者の霊に取り憑かれてしまうらしい。
 

239: 本当にあった怖い名無し 2017/06/11(日) 22:27:34.34 ID:
取り憑かれた奴が神社の階段を降りる途中、階段には無数の青白い顔が浮かんで、羨ましそうに取り憑かれた奴の背後をみているそうだ。

あくまでも噂だが、実際その神社には鏡と椅子が祭ってある。





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696: 本当にあった怖い名無し 2007/11/09(金) 15:09:33 ID:QPrgBidaO
神社なんかに行くとき天気が悪くて雨が降っていたのに、着いた頃に雨が止んで日が差してきた・・という現象はやはり神様が迎えてくれてるのかな?



710: 本当にあった怖い名無し 2007/11/14(水) 15:56:42 ID:IGdfpRij0
>>696
東国原宮崎県知事が選挙前に神社に行ったときそうだったと
前テレビ番組で言っていたと思う。

713: 本当にあった怖い名無し 2007/11/15(木) 10:46:34 ID:PEzh/PPY0
>>696
比叡山延暦寺に行ったときは正にそれ。
車で行ったのだが、着くまではもうワイパーが効かないくらいの
どしゃ降り。で、駐車場に着いたらカラリと晴れ上がった。
参拝やら色々済ませた後、車に戻ってドアを「バタン!」と閉めた
その瞬間、ホントその瞬間、雨がドザー!
「俺、呼ばれてたのかな?」とマジで感じたよ。



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468 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/22(木) 13:39
小ネタです。 

私は、初詣は必ず地元の氏神、という家庭に育ったせいか、地元の 
神社=近所の世話役のオジサン・オバサン的イメージを持っています。 
だもので、引っ越し先や旅行先で神社を見かけると、 
「ちょいとご近所に越してきました。よろしくお願いします」 
「軒先をしばらくお借りしますが、どうかよろしく」といった感じで 
お参りをする方です。信心というより、挨拶という感じで。 

千葉のとある町に引っ越した時、散歩中に小さな神社があるのに 
気づきました。休日で晴天でご機嫌で暇だったので、「おや、こんな 
ところに弁天さんが。そんじゃ、ご挨拶していこうかな」と連れと一緒に鳥居をくぐりました。 

その途端、ぞぞっと寒気が走りました。ちりけもとがそそけたつとは 
まさにこのこと。たかだか3mくらいの参道なのですが、どうしても 
足が前に進みません。連れも心なしか青ざめた顔をしています。 

「ごめん・・・ちょっと・・・」ともごもご呟きながら、わたしはじりじりと 
後ずさって元の道に戻りました。鳥居からちょっと離れたとたん、わけの 
わからない恐怖がこみあげてきました。 
連れと顔を見合わせたとたん、二人ともまったく同時に駆け出しました。 
というか、逃げ出した、という方が正しいでしょう。 

なぜなのか、今でもわかりません。連れも「なんかすごく恐くなった」としか言いません。 
でも、その地に住まっている間、その弁天さんのある小道には二度と足を向けませんでした。 
あの叫び出したくなるほどの恐怖感がどこからきたのか、今もって謎です。 
どっとはらい。 





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332 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 17:59:15.79 ID:binLG/0D0.net
先日友達と飲んだ時に聞いた話がなかなかに怖かったんだけど、聞く人いる?


333 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 18:14:52.56 ID:TK5BJurZ0.net
>>332
聞くよ


334 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 18:45:18.79 ID:binLG/0D0.net
>>333
あざす。

スマホからだし、書き込みに慣れてないので時間かかると思うけど、まあゆっくり読んでくれ。誤字・脱字、読みにくいところはビギナーってことで大目にみてくれ。


336 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 18:53:44.65 ID:binLG/0D0.net
俺は今33歳。この話をしてくれた友達も同い年。幼稚園からの仲だ。小中高と同じ学校に進学し、お互い高卒で就職した。俺は地元で就職したが、友達は地元を離れ他県のとある町の食品関係の会社に就職した。ところが10年程前、突然仕事を辞めて地元に帰ってきた。当時は俺含め仲間連中は仕事を辞めた理由を聞いたが、なぜかはぐらかして教えてくれなかった。次第に誰も辞めた理由を聞かなくなって、俺自身もそこまで興味なかったので聞かなくなった。


337 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 19:04:21.44 ID:binLG/0D0.net
ところが先日、その友達と2人で飲むことになり他愛もない話をしながら飲んでいたら友達の方からその話を振ってきた。

友「 なあ、俺が地元を離れて就職した会社を辞めて地元に帰ってきた理由聞きたくないか?」

俺も全くそのことが頭になかったので、友達の方から話を振られてなんで今更?となったが、そう言われると気になってくる。

俺「 そういえば当時は全然話してくれなかったな。話していい内容だったのか?」

友「 いや、10年も経ったしもういいかなって。」

そう言ってグラスに半分ほど残っていたビールを飲み干すと、ポツリポツリと話し始めた。


338 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 19:24:05.82 ID:binLG/0D0.net
友達の話を要約すると次のような感じになる。


俺たちの地元は田舎なんだけど、その友達が働いていた会社があるのも同じくらい田舎だった。田舎と言ってもそこそこ栄えた市の中心部に近いところにその会社はあった。友達は営業部で働いていたらしい。

友達が辞める半年ほど前、この営業部に中途で50代半ばくらいの男性が入ってきたそうだ。仮にAさんとする。このAさんがちょっと、というかかなり変わった人だった。なんでも「 色んなところに住んでみたい。」という思いから、若い頃から定期的に転職して各地を転々としていたとか。年齢的にもよく採用されたなと思ったが、かなり仕事ができる人らしい。この会社の社長も変わった人で、採用基準が「 面白い人 」だったらしいので、それも採用された理由だったのではないかと友達が言っていた。それに、実際かなり仕事ができたそうだ。Aさん曰く、年齢的にも転職はこれで最後で、定年後は自由気ままに各地を転々としながら余生を楽しみたいと言っていたそうだ。だが、その望みは叶わなかった。


339 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 19:47:18.61 ID:binLG/0D0.net
Aさんが入社して1ヶ月ほど経った頃、異変が出始めた。徐々にAさんがやつれていったのだ。日に日に顔色が悪くなり、頬も痩せこけみるみる体重が落ち具合悪そうにしていたそうだ。しかし、そんな状態でも仕事の質が落ちなかったのがすごかったと友達は言っていた。ちなみに、その会社は仕事が比較的楽で、激務で体重を崩したとかではないらしい。

いよいよ体調がきつくなり、Aさんは3日程休んだ。その後出社してきたAさんが言うには病院に行ったら極度の栄養失調だと言われ点滴をしてきたという。体調が悪いながらもそれなりに飲み食いはしていたのに、極度の栄養失調になるのは意味が分からない。Aさんは趣味でランニングをしていたのだが、医者から体調が回復するまで控えるように言われたそうだ。その後Aさんの体調は回復し1ヶ月が経つ頃にはすっかり元気になっていた。その頃からAさんはランニングを再開したらしい。


340 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 20:07:21.42 ID:binLG/0D0.net
ところが、しばらくしてまたAさんは体調を崩した。以前にも増して体調がすぐれなくなり、再び病院に行くと今度は入院することになったという。これでまた良くなると思われたが、なんとAさんは体調が良くなるどころかどんどん悪くなり、そのまま亡くなってしまったという。入院中上司が見舞いに行ったそうなのだが、帰りに廊下を歩いていると医者に呼び止められAさんの知り合いかと聞かれたそうだ。会社の上司だと答えると医者はAさんには見舞いに来る家族もいないようなのであなたに話すが、Aさんは考えれないくらい極度の栄養失調だと言われたという。

Aさんが亡くなった後、遺骨は遠い親戚が引き取っていったが、Aさんの私物bヘそちらで処分bオてほしいと言b墲黶A友達を含b゙社員数人がAさんが使っていた部屋の片付けに行った。


341 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 20:19:48.06 ID:binLG/0D0.net
会社から1.5km程離れた所に団地があり、その何室かを会社で社宅として借りていて、Aさんはその一室に住んでいた。片付けには管理人のおじさんも立ち会っていた。

管理人「 まさかあの人亡くなっちゃうなんてね。まだ50代くらいだったでしょ?なんでなくなったの?」

友達「 なんか栄養失調らしいです。」

管理人「 栄養失調?この時代に?まさか・・・。いや、そんなことは。」

管理人のおじさんがなにか含みのある言い方をするので友達は気になって聞いてみた。

友達「 なにか心当たりがあるんですか?」

管理人「 ありえないとは思うけど、もしかしたら・・・。」

そう言って管理人のおじさんが話し始めた。


342 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 21:15:59.58 ID:binLG/0D0.net
管理人「 すぐそこに森があるの分かる?」

友達「 分かります。行ったことはないけど。」

管理人「 あの森の中に神社があってね。」

この森というのはその団地から150m程離れた所にある森で、市の中心部というのに鬱蒼と茂っていて目立っていたため友達も知っていたが、その森の中に神社があるのはこの時初めて知ったという。

管理人のおじさんの話によると大昔、その辺り一帯で大飢饉があり沢山の人が亡くなったそうだ。人々は様々な対策を行ったが効果はなく、最後は神頼みとなった。村中からなけなしの金を集め、都から名のある祈祷師を呼び寄せ祈祷を行った。すると祈祷師がこんなことを言ったという。

祈祷師「 この土地には非常に強い力を持つ禍つ神が取り憑いている。これは人の力では払えない。」

ここで言う禍つ神とは固有名詞ではなく、疫病神や祟り神などの災神の総称であり、この土地に憑いていたモノは神と呼ばれこそすれ、実際は神というよりアヤカシに限りなく近いものだが、その力は神に匹敵するのだという。それは強大な力で飢饉を引き起こし、それによって亡くなった者の魂を喰っていたのだそうだ。祈祷師いわく、祓うことはできないが可能な限り力を抑えることはできるという。人々は祈祷師に言われたようにその地に社を建て、そのモノを祀った。正確には祀ったのではなく、それ自体が封印の行為だった。そして祈祷師が言うには、

・社の手入れは定期的に行うこと。
・決して手を合わせて拝んだり、お供物をしてはいけない。
・手入れをする者以外の人はなるべく近づいてはならない。

ということだった。


343 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 21:20:26.34 ID:binLG/0D0.net
社の完成後、祈祷師は三日三晩社に向かって祈祷を捧げ、その後その場で力尽きたという。その後飢饉は収まり、その地の人々は祈祷師の言いつけを守り、現代に至るのだという。時折面白がってその社に手を合わせた者がいたが、決まってその者は近うちに亡くなったと言われている。その社があるのが例の森なんだそうだ。しかし、今では昔話程度に伝わるだけであり、管理人のおじさんも昔話程度に聞いただけで、本当の話かどうかも分からないそうだ。社の存在自体知っている人はほとんどいないという。ただ、どこかの神社の神主が定期的に手入れには来ているらしかった。

管理人「 Aさん、ランニングしてたでしょ?森の方に走っていくのを見たことがあるんだよね。もしかしたらランニングの途中で社に手を合わせてたんじゃないかな。それで社にいるモノに魂を吸われちゃったんじゃないかな。栄養失調って飢饉を連想する症状だし。まあ、想像だけどね。」


344 :本当にあった怖い名無し:2023/04/15(土) 21:35:50.81 ID:binLG/0D0.net
話を聞いていた友人の背中に冷たいものが走る。平静を装っていたが、作業する手は震えていた。思い当たる節があった。Aさんは最初に病院に行った後しばらくランニングを止めている。その時体調が回復してる。ランニングを止めていた間は社に手を合わせていなかったのではないか。そのため体調が回復したが、その後ランニングを再開するとまた社に手を合わせるようになったのではないか。そのために社にいるモノに連れて行かれたのではないか。そんな考えが頭の中でぐるぐる回っていたのだそうだ。そんな得体の知れないモノがいるかもしれない街に住んでいたくはないと思い、会社を辞めて地元に帰ってきたのだという。

「 その街に行くことは二度とない。」と言っていた友達が印象的だった。

以上、長くなりましたが、友達から聞いた話です。






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