【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 巫女




404: 本当にあった怖い名無し 2015/01/04(日) 04:14:01.69 et
怖い話じゃないけどちょっと昔の不思議な体験の話をする


俺が住んでる田舎にはちょっと変わった風習があって
8月1日~5日の内で雨が降っていない日の夜の8時~11時の間に、13歳の子供が一人づつ、
神主に付き添われて神社から山の中にあるご神木に御札を納めに行くっていう風習なんだけど
当然俺が13歳の時にもそれをやった
自分は8月の後半の生まれだったから俺の時は中学のクラスメイトが12人、
1つ下の学年から8人の計20人が参加してた
夜中に神社に集められて呼ばれた順に御札を収めに行って、
終わったらそのまま親と一緒に帰るっていう段取りだった
山の中って言ってもほとんど神社の敷地内っていうぐらいの距離だったし、
道もしっかり舗装されてたから一人辺り5分程度しかかからないし
とんとん拍子で進んでった
でも8番目に呼ばれたクラスメイトのAは帰らずに神主に残るように言われた
そのあと13番目に呼ばれた1つ下のBも残るように言われて
16人目でやっと俺が呼ばれた
とっとと終わらせて帰りたかったんで呼ばれたらすぐに神主の所に行って
御札を渡されて神主に付いて歩いてすぐにご神木までたどり着いたんだけど、
俺は御札を納めれずに立ち止まってしまった
単刀直入に言うといた、一目見て幽霊だと思った
ご神木の下に髪の長い女性が二人、両方とも巫女服を着てて片方は包帯みたいなモノで両目を隠して、
もう片方は木彫りのお面たいなモノを被っていた
ご丁寧に両方とも半透明でおでこの左側から突起物(角?)が生えてた

 

405: 本当にあった怖い名無し 2015/01/04(日) 04:16:12.34 et
二人が1度俺の方を見てお互いに顔を見合わせて頷きあったかと思うと
包帯で目隠しをしている方が俺の方に近付いてきた
神主さんの方を見てもなにも言わず黙ってじっと見守ってるだけだった
幽霊の方に視線を戻すと幽霊が両手を伸ばして俺の両頬に手を添えてきた
触られたって感触は無かったけど触れられてる部分はめっちゃ冷たかった
ただ、このとき何故か直前まで感じてた幽霊に対する恐怖は無くなった
「あんしんして
おぼえていて
41まで
ありがとう
ごめんね」
幽霊が言った、声が聞こえた訳でも唇の動きから分かったわけでも無いけど
そう言ったのが分かった
その直後に幽霊は姿を消した
神主さんの方を見たら神主さんが頷いてた
そのまま神主さんが御札を納めるように言ったのでその通りにして神社に戻った
そのあと俺も帰らずに残るように言われた
多分AとBも俺と同じものを見たんだと思ってAに話しかけた
「もしかしてお前も見たの?」
Aは俺の言葉にバッと顔を上げて
「…うん、怖かった」
って言った
「あーうん、俺も最初は怖かったけど途中からなんか怖く無くなったわ
近付いてきた時よく見たら凄く綺麗な髪だったし」
そうちょっとおちゃらけて返したらAがびっくりしたような顔をして
「え、私の時は近づいて来なかったけど…」
なんて事を言った

 

406: 本当にあった怖い名無し 2015/01/04(日) 04:17:45.29 et
もしかして違うものを見たのかと思ってお面の巫女と包帯の巫女を見たんじゃないのかと聞いたら
「私の時はお面の巫女さんだけだった、おでこの左側に角が生えてる巫女さん」
と説明してくれた
なんか変だなと思ってBにも聞こうとしたら神主さんに呼ばれた
20人全員終わったらしい
因みに残ってたのは俺とAとBとそれぞれの両親だけだった
そんで神主さんが俺の両親に「息子さんは巫女様に気に入られました」
と言ってから詳しい事を話し始めた
神主さんの話を要約すると

あの幽霊は土地の守り神みたいなモノで悪いものではない
その姿から巫女様や鬼神様と呼ばれているらしい
由来は不明、記録によれば江戸時代の頃には既に守り神として祀られていたらしい
江戸時代の頃には巫女様は4人いたが現在は2人しかいないらしい
巫女様は全員何らかの形で目を隠している、理由は不明
今日の事はこの土地の子供に巫女様に挨拶させる為のモノで
巫女様は挨拶にきた子供を事故などから護ってくれるらしい
巫女様が姿を現すのは7月後半~8月中盤の間だけ
何故13歳かは不明、昔からそう定められていたらしい
時々巫女様の姿を見ることが出来る子供がいる、何故見えるのかは不明
親兄弟でも見える見えないが有るらしい(実際に俺の父と兄はみえなかったらしい)
更にはどの巫女様が見えるかも人によって違う

 

407: 本当にあった怖い名無し 2015/01/04(日) 04:19:13.59 et
見える子供の中で巫女様に非常に気に入られる子供が希にいるらしく、
巫女様はその子の魂に寄り添う、つまりは守護霊みたいなモノになり、
その子が死ぬと巫女様も一緒に成仏するのか寄り添った巫女様は戻っては来ないらしい
巫女様が寄り添っている限り事故や病気で死ぬことはまず無いし悪霊等も寄り付かない
ただし巫女様に寄り添われたモノは短命になる
俺が聞いた巫女様の言葉の意味は詳しくは分からない、ただ41ってのは恐らく数え歳の事、
その歳になったら何か起こる、多分死ぬ
俺に寄り添った巫女様は居なくなるから残りの巫女様は一人
巫女様に寄り添われた俺はあまり長期間この土地を離れてはいけないらしい
(一週間程度の旅行とかなら問題ないらしい)

以上が俺が子供の頃に体験した不思議な話
ただ年末に兄夫婦が帰ってきた時5歳になる甥っ子が俺の部屋で角の生えた幽霊を見たとか言い出した
もしかしたらこの子があのお面の巫女様に気に入られたりするのかね…

 





オカルトランキング




155 :本当にあった怖い名無し:2012/07/14(土) 08:49:14.45 ID:VULTC+690

母方の実家がある集落には、九年に一度、前もって選ばれた子供数人とそのお付の人たちが、
普段は入山禁止の山に入って、とある儀式をするっていう風習がある。選ばれる子もお付の人も女性限定。
その風習を地域では『おまつり』って呼んでた。
ちなみに、まつり=祭ではなく、祀の字を当てるらしい。

 

おまつりっていうと、屋台が出て花火なんかも上がったりしてって賑やかな雰囲気を想像すると思うんだけど、全然違う。
日の高いうちから家の軒先に提灯を吊るして、日が落ちてきたら家の明かりを全部消して、その提灯の蝋燭に火をつける。
完全に日が暮れたら、子供とお付の人(子供は巫女装束)が行列になって各家を回り、
提灯に灯った火を彼女らが持っている提灯に移していく。もらい火っていえば良いかな。

 

 

155 :本当にあった怖い名無し:2012/07/14(土) 08:49:14.45 ID:VULTC+690

聞いた所によると、全部の家を回った行列は山の中に入って、途中にある広場っぽい所で儀式をするらしい。
儀式の詳細は知らないけど、提灯の火に木で作った人形を翳し、その人形を広場に掘られた穴に落とす。
それを全ての家の分やり終えたら、長い呪文みたいのを唱えておしまい。
子供とお付の人たちは山を降りて、集落の外れにある集会所で一晩を過ごすという流れだそうだ。

 


 

156 :本当にあった怖い名無し:2012/07/14(土) 08:49:58.88 ID:VULTC+690

集落では、その山には大きな穴があって『よくないもの』の溜まり場があるって言い伝えがあった。
その『よくないもの』は昔から度々山から下りてきては里に禍をもたらすもので、
簡単に言えば他人の不幸とかそういうのが大好きで、それを餌にしているらしい。
でも、そんな悪戯心みたいなので里に禍をもたらされたら困るから、
時々こちらからその『餌』を集めて、『よくないもの』を鎮める必要があった。
それがこの『おまつり』ってわけだ。

 

家の明かりを全て消して提灯に火をつけるってのは、
どうやらその家にたまった九年分の穢れを一箇所に集めるって意味合いらしく、
一部の例外を除いては、提灯以外の明かりを付けていると物凄く怒られる。
行列ともらい火は、その家の穢れを一時預かる代表者ってことになるのかな。

 

要するに『人柱』だと爺ちゃんが言っていた事があった。
今でこそ人形でやっているけど、大昔は選ばれた巫女様一人に村中の穢れを押し付けて人身御供。
だからその『おまつり』では、同時に巫女様の鎮魂の儀も行われるらしい。

 

余談だが、選ばれた子供の家はその後数年間、役員とかの面倒事を免除される決まりになっている。
きっと誰も引き受けたがらないから、そういう俗なルールができたんだろうなと思う。
昔はもっと別の恩恵があったのかもしれないけど。



オカルトランキング



87  1/3   2017/12/27(水) 19:58:55.72ID:icIgv/oi0
めちゃめちゃブスだった妹の話。
うちの家系は母方の家系が美男美女ばかりで
俺は残念ながら父親に似て長州小力似なんだけど
俺と妹以外は顔が整っていてすごく羨んでる。

妹は小学校に上がるまでは、綺麗な顔立ちだったけど
だんだん太って醜い顔になって行き体調もすぐれず学校に行かなくなった。
普通に歩いていて気を失ったり、夜中に近所を徘徊したりと奇行が目立った。

そんな妹を父が心配して、美顔器や化粧品などを買い与えたり
病院に連れて行ったり色々したものの、精神病と診断され
妹は引きこもりになり、中学も入学したてだというのに行けなかった。

アゴは団子でも入ってるんちゃうか?というほど不自然な形になり
目は腫れぼったくなり体重は3桁行くんじゃないかというほど太り
高校生の歳になった頃に父親が整形手術を勧めるほどひどい顔になり
母が顔にメスを入れさせるなんてどうかしてる!と喧嘩。

夫婦喧嘩が絶えなくなり、一人暮らしをはじめた俺の所へ逃げてきた妹。
同居して半年。外に出たがらない妹をいい機会だからって事で会社の忘年会に連れてった。
そしたら同僚の一人が妹に興味を持って3人で二次会をやった。

同僚曰く、妹にはとんでもない量の霊が憑いているそうで
このまま放っておくと衰弱して目をあける事はなくなる危険があると言われた。
同僚の実家の近くに巫女さんがいるので、お祓いをしてもらおうという事になった。

すぐさま長崎へ飛んで船に乗り離島へ。
巫女さん(ミナコ婆さん)は今は隠居しており無理を言って霊視をお願いした。
妹の手を取り満面の笑みで
「い↑の↑ち↓と引き換えにぃ↑」
と大きな声で妹に伝えたら妹は目を開けたまま涙を流しそのまま静止。

88  2/3  2017/12/27(水) 20:00:08.16ID:icIgv/oi0
お祓いの日取りが決まり、前日には何も食べないできてくださいと
ミナコ婆さんの助手のような人から一通り注意を受けた。
どうして泣いていたのか?という疑問をホテルで妹に投げかけた。

妹は、また涙ながらに自分の体験を口にした。まとめると
手を繋いだ瞬間からミナコ婆さんの気持ちが伝わったような気がして
頭の中でミナコ婆さんの考えている事が再生されたと言っていた。

「命と引き換えに」という言葉にはたくさんの意味があり
こんな衰弱しかけの老人にもまだできることがあって良かった。
人のために何かできる事があって良かった。命と引き換えにしてでも
こんな遠い所まで訪ねてくれた若い娘のために一生懸命お祈りするので
良い気分で帰れたら良いですね。これからの人生が良い物になりますように。

あの短時間でそれだけの言葉が伝わってきて涙が止まらず
感謝で手を離せなかったらしい。
見ず知らずの女のために、自分が今話されたくない事も全部わかった上で
精一杯絞り出してくれた言葉に感謝をずっといい続けたそうだ。

俺にはボケた老人がとち狂って出した言葉のようにしか見えなかった。

そして当日、貸し出された白装束に着替え、お酒と井戸の水を混ぜた風呂に入り
湯を沸かし妹を酔わせミナコ婆さんと助手によるお経と共に休憩込み8時間にも及ぶお祈りが始まった。
お祈りが終わり、体調に変化があったら連絡して欲しいと助手に言われた。
それが励みになるそうだ。

お金は受け取っていただけなかったので、ミナコ婆さんが好きだという
お花を玄関にたくさん置いて帰った(後処理めんどいだろうけど)

それから徐々に妹は運動もするようになり、夜間高校にも通い体調も良くなり
顔も美人になり明るい大人になった。
経過報告の電話で妹に憑いていた物の正体を知った。

89 3/3 2017/12/27(水) 20:03:51.44ID:icIgv/oi0
妹に憑いていた物は人の妬みや憎しみが兄や姉に憑きそうだったものが
全部妹にひっついてきたものだそうで俺の顔が良かったら俺にくっついてた物らしい。
これをきいた俺はほんのりと怖いと思った。

イケメンに生まれたかったという気持ちが薄れた。
妹は美人に生まれて悪意でブスになっていたのだからそうなっただけで
俺がイケメンに生まれていたらブサイクなまま誰にも理解してもらえず
自分の訴えは聞いてもらえず親の勘違いで病院に連れていかれたりして
ニートのまま一生を終えていたのかと思うと本当に怖かった。

90本当にあった怖い名無し2017/12/27(水) 20:10:25.39ID:2Xwxxyka0
いい話

92本当にあった怖い名無し2017/12/27(水) 21:20:20.45ID:YAgAD6Hl0
妬みの念は怖いな…






オカルトランキング


278 :本当にあった怖い名無し:2008/08/14(木) 01:41:22 ID:/a7+TO7i0

昔住んでた村に、ティーンズ巫女みたいなのが居た。
ティーンズの何人かは、そいつの日常の世話をしなきゃなんなくて、俺もその一人だった。
その巫女は良く分かんなかったが、死者の魂が見えたり、来世が見えたりするらしかった。
俺は1年間ぐらいその世話の仕事に携わってから、親の都合で引っ越した。

 

で、当時リストラされて、そのショックで傷心旅行みたいなのをした。
20年振りに村に戻って、昔の友達に会いに行った。
1週間位旅館に滞在して、色々村の中を見て回ってた。

 

278 :本当にあった怖い名無し:2008/08/14(木) 01:41:22 ID:/a7+TO7i0

村の恒例の行事かなんかで、その巫女を見かけた。
何かひっかかるなと思っていたら、巫女は当時の姿のままだった。
友達に「巫女様2代目になったんだ?」ってきいたら、「あれは歳を取らないから」って言ってた。
あと、恐れ多いからそういうことを言うな、みたいなことを言われた。
ハァ?って思ったが、詳しくは詮索しなかった。

 

 

278 :本当にあった怖い名無し:2008/08/14(木) 01:41:22 ID:/a7+TO7i0

当時は、この先どうやって飯食ってくかとか、家族の問題とか、色々あって大変だった。
だから、そのことは忘れて今に至るんだが、思い返せばオカルトだなと気づく。




オカルトランキング



918 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/17(火) 15:42:07.09 ID:jP8UEVAVO.net
文章をわかりやすく書くのは難しいよね。。
私の守護霊は双子の巫で、姉にはその巫子の兄が守護霊についている。
ある日、姉が出産後に体調を崩して お見舞いに行く為、新幹線に乗った。
私の守護霊は「何か姉が良くないものに憑かれているかも」と密かにおしゃべりをしていた。
すると途中から乗ってきた若者に、ものごっつい守護霊が憑いているのが見えた。
凄い見た目と、神にも近い形で、こちら側にも干渉出来る程の力を持っている霊で、 ビビって 三人で目を反らした…。
終点の駅に着いても、若者と守護霊が降りてから ゆっくり降りようよ…と 私の守護霊は私を動かしてくれない
続く


919 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/17(火) 15:51:45.54 ID:jP8UEVAVO.net
>>918の続き
「もう行ったよね?」「うむ行ったはず」と、私はようやく身体が動き
よっこいしょ、とホームに降りたら すぐそばの自販機で、その若者がコーヒーを買っており
ごっつい守護霊は、私の双子守護霊を待っていた…
角刈りみたいな頭にムートンの長いコートを羽織った鬼のような守護霊は
私の守護霊に「向こうに着いたらコレ使え」と 巫子の片割れに小さい木札を よこして
若者の後ろに戻り、ホームの階段を降りて行った……。
背中には毛皮らしきもの鉄の棒?を背負っていた。
実際に、他人の守護霊を見たのはこれが最初で最後だった。
怖かったけど、私の巫子守護霊は 偉く未熟な為 木札は役に立ち、姉もその子も今は元気になった。


920 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/17(火) 15:59:29.70 ID:jP8UEVAVO.net
関係ないけど、守護霊がビビって泣く声を聞いたのも初めてだった。
泣いたのは木札を受け取った側だったが、あまりの力の差に悲しくなったらしい、
「うおおおぉぉん、うおおおおおおおぉぁぁぁぁぁぅぅぅ~」みたいなサイレンみたいな泣き声だった…。
たぶん信じてはもらえないし 他人から見たら怖いと言うか変な話だけどすまないね。


921 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/17(火) 16:52:44.71 ID:yHE0E7nU0.net
木札の効果と姉と子にたたっててものについてもkwsk


922 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/17(火) 17:21:39.25 ID:jP8UEVAVO.net
>>921
ありがちだけど、姉に憑いていたのは姉の旦那の元カノ。
別れてかなり経ってたけど 姉が先に出産したのが原因(たぶん)で生霊の状態で祟ってきていた。
木札はその生き霊に使役したが、すごい力で 双子が交互にやり取りしてないと危ないレベル。
使い終わるまで、私も二回吐いた、生霊は基本、質が悪いから綺麗ごとでは祓えない。






オカルトランキング



196 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/@\(^o^)/:2016/06/26(日) 21:14:53.63 ID:gDOK5bz70.net
6歳か7歳の頃、化石を探しに一人で来た近所の河原でお金を拾った。
焚き火をしたあとのような燃えカスの中に1円玉から500円玉、他にも穴のあいた古銭なんかがザックザク残されていて、それを私は全部集めて持って帰って来てしまった。

結果的にそれは、小動物とお金を一緒に燃やし何かを成すまじないのあとだったらしく、
大金を持って返って来た私を不審に思った婆ちゃんに気づかれ、
私はかんの虫や子供へのおまじないなんかをしてくれていた巫女さんのもとに連れて行かれた。
呪文を読まれたり叱られたり、なにか儀式的なものは特別行われなかったけれど、
巫女さんのお婆さんのお話を聞き、お堂でそうめんを食べさせられた。

次の日の明け方、これは関係があるかどうかわからないけれど、
隣の家(と言っても500mくらい離れている)の息子さん(当時30代)が発狂し、油をかぶって車の中で焼身自殺をした。
そして巫女さんや爺ちゃん婆ちゃんから、このことをみんなにべらべら言いふらさないようにと念を押され、もう終わったからと、その日予定されていた巫女さんの家へ行く予定もキャンセルになった。

それ以降、この話は話題にも登らなかったのだけれど、
つい最近家を改築するときにふと思い出して、少し婆ちゃんに話を聞いたりしたので書き込んでみた。
特にスッキリするオチはないけれど、自分の体験した唯一の話。





オカルトランキング



1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:27:46.42 ID:N5mg/pmT0
俺の住んでた土地の話を聞いて欲しいです。

今から十年前の話になります。

 

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:28:52.92 ID:N5mg/pmT0
先に言いますが、オカルト関係になると思います。

 

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:29:53.65 ID:N5mg/pmT0
俺の住んでた場所は、ど田舎(場所は伏せる)なんだけど。変わった祭りがあるんです。
選ばれた人は、真っ赤な着物?を着て、真っ黒なお面をして踊るんです。
どうやって選ばれるのかは、知りません。毎年、
お盆になると、十六歳の人が選ばれる。性別は、関係ないみたい。

決められた人が、その家まで来て、指名するみたいな感じだった。
もう、分かると思うけど。
その役目に、俺が選ばれました。

別に霊感があったりするわけでも、特別な才能だったりするものは全くないです。

 

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:31:17.18 ID:N5mg/pmT0
盆の一週間前に
夜の十時ぐらいに、チャイムが鳴りました。
出たのは、母親なんですが。それからリビングに俺が呼ばれた。
年配の男性(これ以降、Aさんにします)と、巫女さんみたいな人が居てた。俺が入ると、
Aさんが、深々と土下座?みたいな感じで挨拶してくれたのが印象的でした。

それから、話を聞いたんだけど。
要約すると、
「貴方は、神になる (実際になるわけじゃない) 。それで、もう一人の神様と踊ってもらう。」
と言う事らしいです。

踊るっても、火の周りを回るだけなんですけどねwww

 

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:33:01.40 ID:N5mg/pmT0
それを深夜の二時から始める。
踊るのは、多分。三十分ぐらい。
止められるのを待つ。

Aさんから聞いた話によれば。
とある神様が来るらしくて、俺がそのお相手になって、一緒に踊る。と、言う事でした。
神様が気に入れば、踊る時間が長くなる。気に入らなければ、早く終わるらしく
別に、気に入らなければ殺されるとかはないです。
上手い下手も関係なくて。重要なのは、そこに居ると信じる事と感じる事。
それに、合わせて動いてあげる事らしい。

その神様の名前は、言えません…。
Aさんに、名前が書かれた紙を見せて貰いましたが、それを書くことは禁じられてます。
ですから、申し訳ないですが書けません…。

一つだけ、言える事は。
多分、日本語っぽくないですね。

 

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:35:15.35 ID:N5mg/pmT0
この祭りは、誰でも参加できるわけじゃなくて、一部の人達だけ。
しかも、そとからは、絶対に見られない。
存在自体は知ってたけど、参加した事も、全部を目撃した事もないです。

親からすれば
「ふーん。」
みたいな空気でした。
母親は、そんな遅くに行かせられないと初めは反対していました。
まぁ、それも初めだけでしたがwww

 

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:37:11.45 ID:N5mg/pmT0
後から聞いた話によると、
色々と貰えるらしいですね。
ここは、察して下さい。それにAさんに、
安全は保証しますと何度も言われたらしく、結果的には折れました。

お盆まで、特にする事はないです。
しかし、その役になった事は言うなと念を押されました。

当日になると、十時ぐらいにAさんと巫女さんが着て、本堂?に連れていかれました。
そして、Aさんに「これを着て下さい。」って言われ、
映画、陰陽師の安倍晴明が着てたような服を着させられました。
その服は真っ赤。紐とかは白でしたが、もう真っ赤でした。

 

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:42:41.66 ID:N5mg/pmT0
服を着させられた俺は、Aさんと巫女さん。そして、神主?さんが
集まる本堂に通され、お経を聞かされました。
だけど、お経じゃないです。何か、歌っぽい。多分、和歌っぽいです。

それが5分程で、
俺は中庭に通されました。

 

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:45:24.30 ID:N5mg/pmT0
通された先は、大きな中庭で。
太鼓と横笛を持ってる人が少しと、長い帽子を被った人。
残りは、手を合わせていました。多分、全員で十五人程ですね。

 

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:48:58.20 ID:N5mg/pmT0
真ん中に井の字で木が積まれ、そこに灯油がかけられ。
俺が到着すると、同時に火がつけられました。
太鼓が叩かれると、笛が吹かれ、また和歌が歌われました。

A 「では、踊ってください。」

事前に説明は聞いていたのですが、踊り方は聞いてないです。

 

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:52:27.54 ID:N5mg/pmT0
中庭は高い壁で囲まれています。
そのせいか、俺たちも見たことはなかったんですね。
太鼓の音や、笛の音だけは聞こえます。

因みに、親は本堂すら通されません。

で、黒いお面を渡されると。
真ん中の薪?以外の明かりは、全て消されました。
もう、火しかみえないです。
それを被ると、太鼓や笛が一時的にやみました。

 

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:55:11.31 ID:N5mg/pmT0
黒いお面は、本当に黒いです。
少し光沢があって、口と目の部分だけに穴がありました。
それ以外は、なんの装飾もないです。
手触りは木でしたね。

それを被ると、Aさんに言われた通りに
左周りに三回。右周りに二回。そして、一礼。
これを止めらるまで繰り返します。

 

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 18:58:48.12 ID:N5mg/pmT0
踊れって言われても、
意味がわからないんですよね。
だって産まれてから今まで、踊った事ないですからwww
この役になった方は、個人個人の感覚で踊るらしいです。
俺は、盆踊りをイメージしてましたね。

それを多分、十分ぐらい続けていると、
体が熱くなってきたんです。だけど、鳥肌が立ってきました。
分かるんですよ。
火を真ん中にして、向こう側になにかいるんです。

 

 

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:02:43.67 ID:N5mg/pmT0
それは、僕と同じペースで踊ってるんです。
それが現れて、数十秒すると、また太鼓が叩かれ、笛が鳴り出しました。
ここで、火の向こうにいるのが、俺以外にも見えているんだ。と確信しました。
そうすると、不思議なもので。
怖くないんですよね。俺も、奇妙な体験をしてるのが、楽しくなってきて
飛んだり、跳ねたりしてました。

しかも、火の向こうにいるのも、連動して、跳ねたりするんです。

 

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:06:25.89 ID:N5mg/pmT0
ぶっちゃけると、楽しかったです。
終始、体が熱く、鳥肌全開でしたが…。
俺が跳べば、火の向こうのやつも飛ぶ…。一心同体でしたね。

だけど、目が慣れてくると、すぐに理解できました。
火の向こうにいるのは、顔だけなんです。
体がなくて、顔だけが動いてるんです…。
ここで、死ぬほど鳥肌立ちました。

目の前で踊ってるのは。
人間じゃないと、理解すると恐怖が襲ってきました。

 

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:10:47.20 ID:N5mg/pmT0
全く同じ動作をしてた、火の向こうのあれは
俺と違う行動をし始めたんです。
顔がカタカタ?と揺れ始め、前後ろに揺れ始めたんです。
もう、失禁しそうでしたよ。

足元は、砂利で、動けば音がするんです。
だけど、俺が動いた時にしか音はならないんです。
あまりの恐怖に逃げ出そうと思いましたが、逃げたら何が起きるか分からない為、
ひたすら無心で踊りました。

 

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:13:13.84 ID:N5mg/pmT0
だけど、いくら時間が経っても、止めに来ないんですwww
終わったら、Aさんを殴ってやろうかとwww
自分の感覚ですが、もう一時間以上、踊ってましたね…。
流石に、疲れも出できます。
その間にも、太鼓は一切止まないから、
そこは、安心できましたが…。
 

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:15:44.77 ID:N5mg/pmT0
踊ってる最中も、火の向こうの顔は動いてます。
目がなれてくると、段々と顔が鮮明になってくるんですよ。
細い目があって、耳があって、髪の毛があって、鼻があって、口があって…。

女性でした。

髪の毛を後ろで括った。若い女性でした。
笑いながら、顔を動かしているんです…。

 

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:20:28.21 ID:N5mg/pmT0
見え始めてから、ずっと見えてました。
顔を動かすので、時々、見失いましたが…。
でも、輪郭だけの時は、慣れてくると怖くなかったですねwww

顔がはっきり見えきた時から、顔は、目線を合わせてくるんです。
俺もそれが怖くて、視線を外そうとするんですが、視線が離れないんですよ。
目を合わせてるとわかるんですが。本当に、一心同体になるんです。
アイコンタクトって言うんですかね?
相手の動きが理解できるんです。相手の体がないんですがwww

 

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:24:37.71 ID:N5mg/pmT0
それからは、俺が踊ってたんじゃないです。説明難しいですが…。
疲れもマシになりましたし…。
踊らせれてる感じはありましたが、苦ではなかったです。
ちょっと、楽しかったかも…。

そして、突然。すっと、顔が奥に引っ込んで、消えると
Aさんが俺を抱くように止めにきました。
その瞬間、体が崩れ落ちましたね。
いつのかにか、太鼓や笛も止んでました。

 

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:28:21.79 ID:N5mg/pmT0
それから、休憩室?に連れていかれ。
お面を外されました。
不思議な事に、体が動かないんですよ。

「あー、僕の体、取られたんですか?」
と言うと、Aさんは
「うん。」と言って笑っていました。
そして、間を空けずに「冗談。でも、少しの間、貸してあげてたんですよ。」
と落ちついた声で言ってきました。

 

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:31:46.36 ID:N5mg/pmT0
今思えば、ブチ切れてる冗談ですが。
その時は、苦笑いしてました。

それからAさんに色々と聞けました。
この土地には、神様がいる。
それは、昔々にとある巫女がいて、踊りが大好きだったらしい。
その踊りには、力が宿ると言われ、事実、その土地は栄えた。
だけど、その踊りには、人だけでなく、魔物も引き寄せた。

 

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:39:08.73 ID:N5mg/pmT0
そして、ある事件が起こった。
子どもが一人、惨殺された…。
それが、巫女が引き寄せた鬼の仕業と言われ、踊りを禁止にされた。
だけど、また子どもが消えた。
もう鬼が住み着いたと言われ、村人はある暴挙に出た。

巫女を近くの山で魔物が活発化する二時から、
躍らさせると、数時間踊らせた。そして、疲れきった巫女の首から切り落として、
鬼に喰わせた…。と言う話でした。

 

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:44:33.55 ID:N5mg/pmT0
その後、子どもを殺したのは、人間で。
巫女は無実だった事がわかると、村人はこの祭りを考えたらしいです。
実は、Aさんは、巫女の血縁関係にあたるらしい。
そして、その隣にいたあの巫女さんは、
もしもの時の囮らしい…。実際に、巫女の踊りは魔物も引き寄せた。
そして、もしも神様となった巫女が怒ったら…。との時に。

正直、それ聞いて、笑えなかったです。

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 19:51:22.92 ID:N5mg/pmT0
Aさんが色々と教えてくれ、最後にこう言われた。
君は相当、気に入られた。踊ってたのは、一時間半。最長だ。
最短、五分で終わった。

君とあの神様は、一体化していた。
笑ってたのも、楽しかったからだと思う。
黒いお面をつけるのは、君が離れ離れになった体となる=君が神になる。
私達から見れば、黒い仮面と被った君達は、闇夜に溶けて、首がないように見える。
との事でした。

でも、それは踊ってる時にも感じた。
本当に楽しそうだったから…。

終わりです。
ありがとうございました。




オカルトランキング



682 名前:677[] 投稿日:2015/12/22(火) 16:29:15.56 ID:9rzrEUXv0
どうも、なんとか書き込めそうになったので書き込ませていただきます。

自分と巫女さんの出会いは某陰陽師神社でした。
我が家の母と祖母は何故か急にどこかに呼ばれることが多いのですが、
その時も急に某ポスターの如く「そうだ、○○行こう」となったんです。
それなら、と自分は修学旅行でちらっとだけ見えた神社らしきところに行きたいと頼み込んだんです。
というのも、その神社らしき場所を見てから車酔いやら自律神経の異常やらが起こってたので
気になったんです。
続きます
 
683 名前:677[] 投稿日:2015/12/22(火) 16:34:43.84 ID:9rzrEUXv0
続き
なのでネットでその場所を探したのですが全然見つからないんですよ、
さすがにおかしいとなって、母と会議した結果
どうも自分は結界らしきものを見ていたんじゃないか。ということが判明。
続きます
 
684 名前:677[] 投稿日:2015/12/22(火) 20:46:54.95 ID:9rzrEUXv0
続き
んで、自分、その場所でムッとしたことを思い出しましてそのことを言ったら。
どうも、結界らしき場所の近くにいた悪いものに神経食い散らかされたという結論に… 自業自得でした。
取りあえずごめんなさいしに行こうということで某陰陽師神社へ
続きます
 
685 名前:677[] 投稿日:2015/12/22(火) 21:39:44.26 ID:9rzrEUXv0
続き
ですが、我が家があるのはカツオのたたきで有名な某県…
朝出発して目的地周辺についたのは到着したのが日が暮れる頃でした。
そして大体30分程度迷って付いたんですが
ちょうど祭りの当日で人いっぱい+ピンク思念いっぱいで本殿でのお参り時間30秒未満…
これじゃあ駄目だろということで一緒に来ていた祖母(母は赤不浄?+人いっぱいで断念)と一緒に
隣に祭られているお稲荷さんにお参りして、即刻退散…
したんですが、目を閉じる⇒巫女さんがいる⇒なんか耳ついてる⇒狐耳⇒`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブーッ!! ⇒
母が気づく⇒`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブーッ!!
となりまして、何やかんやで我が家に来られました。

…そういえば某陰陽師神社に行きたいと思う前に十二単の顔無し美女さんが来てたんだよな~…
 
686 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2015/12/23(水) 00:37:13.16 ID:YFriANaFO
無理しなくてよいですよ
 
687 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2015/12/23(水) 01:16:06.37 ID:XQvy5l7vO
おお…
憑いてきてしまった訳ですね。
顔が分からないのに美人だと…!?立ち振る舞いが美人とかですかね(´∀`)+
 
688 名前:677[] 投稿日:2015/12/23(水) 02:21:57.36 ID:3T63jIO30
≫686
お気遣いありがとうございます。気を付けます。
≫687
うーん,なんというか
お貴族さんみたいな感じといいますか
どうも式神さんみたいな感じの御方らしいんで
そう感じたんだと思います。




オカルトランキング



私の家系は、ちょっと勘が利くといいますか、霊感が強い傾向があります。
特に母は所謂『予知夢』なんかを見たり、人の隠し事を察知して、言い当てるなんて事もしばしばです。
まぁ、母親の勘とか女の勘とか、そういう類なのかなって感じもしますが。
しかし、霊が見えるというわけではなく、とにかく察知するってだけです。
それは私の兄たちも同じで、次男は結構洒落にならない体験もしてるようです。
因みに、父は全くそういうものは働きません。
『勘』のかの字もないってタイプですw


そして、母や私達兄妹に共通するのが『金縛り体質』です。
先に書いた、兄の洒落にならない体験も、殆どがこの金縛りに関する出来事。
けれど私は、兄が「この部屋では寝れない」と泣きを入れるような場所でも、全然平気で何事もなく眠れたため、自分には霊感や不思議体験など無縁なんだな、と思っていました。

そんな中、私が高校生になった頃、実家の隣にお寺が建ちました。
窓を開ければ寺があるって環境は、あまり好ましいものではありませんでしたが、綺麗な真新しい建物だったので、気持ちが悪いとまでは思っていませんでした。

ですが、その頃から私までも、金縛りに遭うようになったのです。
内容としては、ありきたりですが・・・こんな感じです。
夜中、突然目が覚め(正確には意識だけ醒める)、同時に身体が動かなくなり、部屋の中で女性のクスクス笑う声が聞こえました。
あ・・・ヤバイ。
これは目を開けてはダメだ。
そう思い、とにかくそのままジッとしていたんです。

すると、その声が段々自分に近づいてくるのが分かりました。
クスクス・・・クスクス・・・。
あ~・・・やだな。
どうしよっかな・・・と案外冷静に思考は働いていました。
それでも目だけは開けまい、あわよくば寝てしまえ、自分。
と思っていると、笑い声が途絶え、ほっとした瞬間、耳元に気配を感じました。

「◯◯(←私の名前)ちゃん」

そう耳元で呼びかけられたのです。
ひ!と思った瞬間金縛りが解け、その後は隣室の母の部屋に猛ダッシュして布団に潜り込み、また寝ましたw

そんな感じで、ちょくちょく金縛りに遭うようになったため、母がお札を部屋に貼ってくれたり、部屋に盛り塩したりしていました。
でも寝てる間に起こる事なので、そこまで気にせずに暮らしていたんです。

まぁ、家族(父除く)揃ってそういう経験があるので、そういう金縛りにも楽観的でしたしw
家族みんな、「塩置いときなー」「お経唱えなー」くらいの反応でした。

ちょうどお盆の時期でした。
夕方窓を開けたまま部屋で寝ていた時です。
つけっぱなしのTVの音が、急に大きく聞こえ始めました。
目を閉じたまま、あーこりゃ始まったぞと思いました。
案の定、身体が固まり、同時に窓から何かが入ってきた気配がしました。
TVの音がどんどん大きくなります。
もはや騒音レベルです。

いつものように『南無阿弥陀仏・・・』と頭の中で唱え始め、早く終わるのを待ちました。
すると、身体の上にドスン!と何かが乗ってきたのです。
思い切り、大人の人間が乗ってきたような感覚です。
息も止まりそうなくらい苦しかったのですが、必死に頭ではお経を唱え続けました。
ところが今度は、顔を大きな手で押さえられました。

基本的に金縛りの際、私は絶対に目を開けません。
それは、兄が金縛り中に、色々見てしまった体験を聞いていたからです。
けれど今回は、はっきりと分かります。
大きな手が自分の顔に当てられ、ぐうぅっっと思い切り押し付けているのが。
ここまで来るとこちらも必死で、『南無阿弥陀仏』から『南無妙法蓮華経』に至るまで、知ってるお経をがむしゃらに唱えました。

すると、それに抵抗するかのように、さらに手の力が強まります。
長い!長い・・・!今回のは長い!!と、焦り始めました。
とにかく力いっぱいに押し付けられ、それでも負けるか・・・!負けるか!!とお経を唱え続け・・・。
ついには、あまりの苦しさに目を開けてしまいました。

目の前には、髭だらけでボサボサの髪をちょんまげのように結った、男の顔がありました。
イメージ的には、時代劇なんかに出てくる浪人が、髭も髪も伸ばし放題にしている、そんな顔と髪型です。
表情までは覚えてませんが、大きな手の指の間から、それをはっきりと目にしたのです。
その瞬間、何故か私の中に強い怒りが起こり、男の顔に向かって「うおおおおおおおおお!!!!」と、大声で怒鳴っていました。
吼えた、と言ったほうがいいでしょうか。

すると、顔への圧迫が解かれ、男の顔がスゥ・・・っと消えました。
そして、身体も自由になったのです。
ガバっと跳ね起きた時も、怒りが収まっておらず、「待てこの野郎!!!!」と叫んでいました。
今思うと、何故あんなに怒っていたのか分かりませんがw

落ち着いてから部屋を見渡すと、あれだけ爆音に聞こえたTVの音量もいたって普通で、窓からは、真っ赤な夕焼けの陽が差し込んでいるだけでした。

そんなこんなで、いい加減に金縛りに嫌気が差していた頃、電車の中で友人に、上に書いたような体験内容を話していたんです。
向かい合わせに座り、興味津々で聞いていた友人が、途中から私の後ろにばかり目をやっています。
どうしたんだろう?と思った瞬間、突然後ろから60代くらいの女性に話しかけられました。

「それはね、あなたに助けて欲しいからなのよ」

正直相当びっくりしましたが、後で友人に聞くと、女性はずっと私の後ろで、話をニコニコ聞いていたそうです。
困惑している私たちに、女性は柔和な笑顔で続けます。

「あなたはね、血が巫女さんなの。だから、みんな救って欲しくて来るの。今度からは、『ここは違うよ、お帰りなさい』って言ってあげるといい。それで大丈夫」と。

「え?え?」と戸惑う私に、女性は顔を近づけじっと見つめ、「あのね、あなたは神さまに仕える血筋なのね。お家は神社に関係してない?」と、聞いて来ました。

「そんな事はまったくない」と答えると、「それなら、お母さんかお父さんに聞いてごらん、必ずそうだから」と断言します。
正直、いきなり見知らぬ人からこんな事を言われ、不気味だったのですが、友人がノリノリで女性に質問していました。
そこで言われたのが、

・寺ではなく、神社に関係する血。はっきりと「神主さんが先祖にいる」と言われました。
・あなたは絶対に危険な目に逢わないから、心配しなくていい。
・日頃見えないのは守護霊が強いから。

ついでに、「友人は良い結婚する」と言われていましたが、私は言われませんでした・・・。
さらに女性は、「困ったらここへ訪ねて来なさい」と、住所を渡そうとしてくれたのですが、あまりにも突然の事で、「いいですいいです」と固辞しました。

帰宅後、母に電車での顛末を話し、「神主なんていないよねw」と言うと、祖父が昔、神主を副業にしていた事実が出たんです。
確かに母方は代々神道なんですが、初耳でした。
母も大層驚いていて、しきりに「すごいね~」と言っていました。

数日後、そんな話を手土産に、祖父の家に遊びに行きました。
祖父は黙ってその話を聞いた後、どこかから資料を持ってきました。
それは家系図でした。

「このな、一番上見てみなさい。
◯◯◯とあるだろう。
これはな、朝廷に仕える巫女さんなんだ。
それの一番偉いの。
それが◯◯◯で、家の始まりなんだ」

(すいません。もっと歴史なども交えて説明してくれたのですが、詳しくは書きません。結構特定されるような内容なので)

これは母も初耳の事だったようで、3人で暫く無言になりました。
その後、祖父は白い紙に墨で『きよめたまひはらいたまへ』と書いて、私にくれました。

「それを持っていろ。
また金縛りに遭ったらそれを唱えろ」と付け加えて。

結論から言って、その後まったく金縛りに遭いません。
なんとなく嫌な感じの場所に行っても、その言葉を唱えるようにしています。
後で知ったのですが、祖父がくれた言葉は『祝詞』の一節なんですね。
それにしても、電車で会ったあの女性は、一体何者なのでしょうか。
その後、電車に乗る時は探しましたが一度も見かけませんでした。
住所を貰っておけば良かったかも知れません。







オカルトランキング



495: 493 2009/05/17(日) 01:36:43 ID:ngMfbcEC0

そういうのに詳しい人いたらコメントというか意見もらえると嬉しい。
正直、かなりビビってます。。。

俺の実家の幽霊の話です。

当時は家族5人で暮らしていた。
祖父、祖母、母、俺、弟。

祖母は数年前、突然亡くなった。
母は男が出来て突然いなくなった。
俺は結婚して出て行った。
そして今はその実家には、祖父と弟だけが暮らしているというわけ。

家の造りはかなり古くて、知らない人が見たら
誰も住んでないんじゃないかと思うようなボロボロ極貧なたたずまい。
昭和初期からあるような家のイメージ。

家の中はなんとも薄暗く、太陽の光がほとんど入ってこないような造りになっている。
だから、昼夜問わずに家の中は常に薄暗い。
壁は土壁で、天井にはクモの巣があるわ、調度品はいつの時代から置いてんだよみたいな
古いモノばかりだし、タンスのうえには和人形(テレビとかでよく見る毛が伸びるようなああいうような人形)やキモチノワルイフランス人形?のようなモノが長い間ホコリをかぶっておいてある。
そんな不気味な家だ。

なんで誰も掃除しないんだよ!って突っ込むとこなんだが、家族全員会話もほとんどなく、基本的にみんな家の中のことに我関せずなんだよな。
いろいろややこしい家庭事情なこともあって・・・そこは話すと長いから省略する。本題にはあんまり関係ないと思うし。

496: 本当にあった怖い名無し 2009/05/17(日) 01:37:59 ID:ngMfbcEC0

家がおかしいことに気付かされたのは、俺が高校生のときだった。
それまでは知りもしなかったさ。
きっかけは当時付き合っていた彼女と部屋でイチャコラしてたとき。

彼女「・・・・・・」ブルブル
いきなり震えだす彼女
俺「どしたの?」
彼女「・・・・・」ブルブル
俺「なに?(キメェwww)」
彼女「・・・・女の人がこっちをジッとみてる・・・」ブルブル
俺「そんなことあるわけないしwwwwなに言ってんのwwww」

そのとき付き合ってた彼女は若干電波なところがチョコチョコ見受けられたから、また始まったよハイハイ程度に聞いてた。
自演乙wwwみたいな。
霊が見えるだの、ハッキリいって全然信用してなかったんだ。

・・・まぁその「女の人」というのが後々俺をガクブルさせることになるわけだが。

ガクブルしてたがメンドクサイというか聞きたくもないので、放置してたが、あまりに長いこと震えてるから聞いた。

俺「はいはい、で、どんな女の人よ?」
彼女「白い着物着て、部屋のすみからこっちをじっと見てる。」
彼女「目が、煤みたいに真っ黒・・・」
俺「ふうん。っていうかやめようぜ、気持ち悪いから普通に。」
俺「オレ、毎日ここで寝てんのに、寝れなくなる。」
彼女「ゴメン・・・」

想像したらあまりに怖くてついイラっとして話を終わらせた。
というか普通に怖いです。


497: 本当にあった怖い名無し 2009/05/17(日) 01:38:54 ID:ngMfbcEC0

で、その彼女はちょくちょく俺の部屋に遊びに来るものの、よく電波なことを言っていた。
あるときは突如

彼女「シッ!今男の人がドアの前に立ってこっち見てる」
俺「バカなの?ドア挟んでるのにこっち見れねぇwwwバロッシュwww」

とか。

またあるときは

彼女「この部屋に刀あるでしょ?」
俺「なんで知ってんの?」

この頃、バカまっさかりだった俺は部屋のタンスの奥になぜか日本刀を所持していた。
ちなみにその刀は祖父が第二次世界大戦のとき持ち帰ったものらしい。
聞いたところによると当時、その刀で人も殺したこともあるそうだが・・・ホントかどうかはシラネ

彼女「その刀になんかいろいろ集まってきてる。早く捨てたほうがいいよ。」
俺「あ、あぁ・・・」

さすがにこのときは「この子ホンモノ?」って思った。
知らないはずのものを言い当てられてビックリしたから。
他にもいろいろ電波なことを言ってたけど、記憶に残ってることだけ書いた。

他にはいきなり何もないところを見つめてたり、突然走って帰っていったり、なんせ変なヤツだった。


498: 本当にあった怖い名無し 2009/05/17(日) 01:40:09 ID:ngMfbcEC0

そしてその彼女とはほどなく別れて、平和な日々が戻ってきたときです。

その数ヶ月後、元カノと寄りを戻すことになった。
(↑に書いた彼女とは別の子)

その元カノも霊感が強いらしい。
先祖が巫女の家系だった。

わかりにくいから呼び名つける。
刀を見破った彼女 ⇒ 電波女
寄りを戻した彼女 ⇒ 巫女

で、電波女に言われたことがちょっと引っかかってた俺は巫女に聞いてみた。
そのとき巫女が俺に部屋に遊びに来ているときだからちょうど良かった。

俺「なぁ、俺の実家って何かいてる?」
巫女「何かって?」
俺「幽霊とか」
巫女「あぁ、いっぱいいてる」
俺「ちょwwwなんで前に付き合ってたとき黙ってたwwww」
巫女「言ったら気にするでしょうよ。」
俺「確かにー」
俺「で、どんなのがいてる??」

俺はちょっとwktkしていた。ちょっとしたwktkで聞いたんだ。

そしたら・・・


499: 本当にあった怖い名無し 2009/05/17(日) 01:41:37 ID:ngMfbcEC0

巫女「んー、言わない。ってか見たくないし。」
俺「えっ、なんでwww」
巫女「普段見ないようにしてるのに、見ようとしたらなんでもかんでも見えるようになるからイヤだ。」

なんか封印みたいなもんらしい、1回能力を解放してしまうと次々見えてしまうんだとか。
霊感ある人って、そういうもんなの?

俺「いやいや、そこをなんとか!!!」

俺は必死に懇願した。なぜそんなに必死なのかというぐらい懇願した。

巫女「・・・。そこにもいてるし、どこにいてるとかってレベルじゃないよ」
巫女「この家全体にうじゃうじゃいる。」
俺「ほ、ほぅ・・・」

正直引いた。

俺「よくそんなとこにいて平気だな」
巫女「うじゃうじゃいるって言っても、1つ1つは浮いてるようなやつだから気にしなかったら別に害はない。」
俺「そうなんだ・・・」

もう俺完全にビビってた。
基本的に幽霊は信じてるタイプで、怖いのも苦手。
でも別にそんなに霊感強くないし、生まれてから何度か不気味な体験をした程度だった。


500: 本当にあった怖い名無し 2009/05/17(日) 01:42:23 ID:ngMfbcEC0

巫女「でも・・・」
俺「なに?」
巫女「ヤバイのがいるにはいる」
俺「どういうこと?」
巫女「女。」

まさかと思った。

俺「え、どんな?」
巫女「んー・・・あんまし言いたくないけどなぁ。ってか今見られてるし。そこにいるよ。」

もう何言うか頭のどこかでわかってるけど、聞かずには終われない俺がいた。

俺「どんなの?」
巫女「目がない。白い着物着てる。」
俺「・・・・・・。」

一致した。

もちろん、電波女と巫女は一切面識はない。
これまではもしかしたら幽霊はいるのかしれんと思ってたが、
俺はこのとき幽霊ってやっぱりいるんだなぁと改めて思った・・・。


501: 本当にあった怖い名無し 2009/05/17(日) 01:44:16 ID:ngMfbcEC0

その後はもう気になってしょうがなかったから、ねほりはほり聞いた。

なんでも、その女の人はかなりの別格なんだそうだ。
今までいろんなのを見てきた中でもSクラス、比較できないくらいにエグイ怨念をもってるらしい。
殺すなんてぬるいわ…不幸になってしまえばいい…人の不幸を見てるのが究極だわ…
要約するとこんな感じの幽霊らしい。
なんてめしうまなヤツ。(以下、めしうま)

俺の母親はバツ2なんだが、
いつも結婚してもうまくいかないのはめしうまのせい
って巫女が言ってた。

俺もこれまで実家で何回か心霊体験をしたことがあって、それを思い出してみると合点がいった。


中学二年の冬、夜中二時頃にトイレにいったとき廊下の窓の向こうに光る物体が目に入った。
窓はスリガラスでボヤっと見えただけだからあまり気にせずにトイレに入った。
でもふと思った。
トイレに向かう廊下の窓の先は壁があるだけだから、バイクの光も反射するわけないし、ましてや人が深夜二時になんか光を持って通るわけがない、と。
で、あ、いるって本能的に思った瞬間、開いていたトイレの小窓を女の顔だけがこっちを見ながら横切っていった。
その女、めしうまの特徴と一致。


502: 本当にあった怖い名無し 2009/05/17(日) 01:45:50 ID:ngMfbcEC0

中学三年の夏、めずらしくも家族旅行にいく前夜で夜中まで寝付けず、テレビを見ていた。
そしたらいきなり俺の部屋のドアがガタガタ言い出した。
えっ?と思ってテレビの音量を下げてドアに意識を集中させた。
でも特に何も起きないから、またテレビの音量をあげた瞬間、またガタガタ鳴っている。
ドキッとして、テレビの音量を下げた瞬間、ドアの向こうでなんとも表現しがたい女の笑い声が聞こえた。
なんというか、人間の声とはちょっと違うような、幼女のような成人女性のような・・・
とにかくなんとも表現できない笑い声だった。
旅行前夜で雨戸はすべて閉め切っていたし、みんな寝静まっていた。

今思えば、幼少期(4~5歳位かな)にも電波女と巫女が言うような特徴の女を何度も目撃していたような気がする。
夜寝ているときに、目が覚めて、和室だったんだけどふすまの向こうに(ガラスですりがらす)
女の人が、すり足みたいな感じでふすまの端から端を何度も往復して歩いているのも朧げに覚えている。
すりがらすで見えないはずなのに、なぜか女の人だと頭ではわかる奇妙な感覚。
そのとき俺は、それを母親だと思っていた。
今思えばそれもめしうまなのかと思ってしまう。




オカルトランキング

↑このページのトップヘ