【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 稲荷系




310: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:23:25 ID:GcJvblGy0
ここで一つ話を投下するよ。

2年ほど前だったかな、友達何人かとキャンプしに行ったんだ。
んでその途中に休憩所的なものがあったのよ
そしてよく見たら道路を飛び越えた場所に稲荷神社があったんでなぜかみんなでその話で盛り上がった。

まあ会話の一部を書いとく

俺 「あそこに神社があるけどなんて神社?」

友人A 「狐があるから稲荷神社だよ」

友人B 「それ知ってるー。そういえば狐って油揚げが好きなのよね?」

的な感じでしゃべってたんだ。

すると友人Cがとんでもない発言をしてしまった。

「油揚げで思い出したけど油揚げの皮って○○みたいだよなぁ!」「ほら、よくいうだろ?○○のことお稲荷さんって。」
友人C以外はその発言を聞いて引いていた
少しどころじゃ済まないものすごく引いていた。

んで飲み物買ったりとかトイレ休憩とか終えて車発進したのよ
しばらくは何もなかったんだが、30分ほどして

[ガタン!」

って音がして道の端で車を止めた。どうやら後ろのトランクのドアが開いていたのが原因
らしい。しっかり閉まっていなかったのかな?と思いつつもしっかりと閉め直し
目的地に向かった。

311: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:26:33 ID:GcJvblGy0
続き
すると数分後にまた
「ガタン!」
という音がした。タイヤがパンクしたのか?と思ったがそんな音は出ない筈と思い車を道路の端に止めて確認した。そこで俺は驚愕した。
なんと先ほどしっかり閉め直したはずのトランクが開いている。
友人に話しても
「どうせお前がしっかり閉めてなかったんだろ。」
等と言われ相手にしてもらえなかった。俺は妥協してエンジンをかけようとした。するとエンジンがかからない。
テレビや映画でピンチになると車のエンジンが中々かからないというシーンがよくあるが、まさにそれだった。
そして先ほどまであまりノリノリではなかった友人Dが
「ヤバイよ…憑いてきてる…」
俺は何がなんだかわかんなかったのでとっさに
「何がだよ!」って言ったんだ。
すると彼は「さっきC君がお稲荷さんが何やらって大声で発言してたじゃん。
どうもそれで狐の霊が怒って憑いてきてるんだ。」
どうやら彼は霊感があるらしい。
「C君はお守りを持ってたほうがいいよ。」そう言って取りだしたのが
稲荷神社のお守り。
狐に追われてんだよ。それじゃ意味ねーだろ。と思った。

空気的にDも気づいたらしくすぐにお守りをCに持たせた
念のため僕らもと俺らにもお守りを回してくれた。
そのあとは脅えながら目的地まで向かったのだが
特に何も起こらず帰りも無事に帰れた。つくづく気づかされたよ狐って怖いのな。

312: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:41:58 ID:OGnT54qr0
>>310
お稲荷さんっていうのは、御利益も多いが
その反面怒らせると、祟りが凄いらしい
良くお稲荷様を祀り始めたら、絶対にやめるなと言われるのはそのせい
お祀りしている間は、御利益を授けてくれるが蔑ろにしたら
即座に祟りが来るらしい。

313: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:52:06 ID:GcJvblGy0
>>312
俺に祟りは来るのかな?
今のところ来てないんだが・・・

315: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 10:05:27 ID:OGnT54qr0
>>313
まあ、話の内容程度ならたいしたことはないと思うよ

でも、まあ凄くお稲荷さんを信仰していた
資産家の爺さんが死んで、その子供がだれもお稲荷さんを祀らずに
ほっぽっといたら、その家が立て続けに詐欺にあったり火事が出たり
仕事がこけたりして、結局家屋敷全部手放して
夜逃げ同然に引っ越したと言う話は聞いた、と言うか知り合いにいる
数百坪の家に住んでいたのが、一気に築20年以上は経っている
ぼろい文化住宅に引っ越して、しかも身内がガンになったらしい
まあ、偶然と言えば偶然なんだけど、

316: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 10:07:06 ID:OGnT54qr0
>>315
つづき、なんか幸運を与えてくれるが、祀るのやめたら
一気にもらった分の幸運のつけを払わされる
みたいに感じたな、その友達の話を聞いて

314: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 10:05:01 ID:Ab+d723P0
>>311乙
とりあえず、全員でお供え持って謝りに行けばいいんじゃないかね?

317: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 12:59:58 ID:GcJvblGy0
ふむ…とりあえず謝りに行ってこようかと









 233:2006/05/22(日)16:44:42.65ID:GeU4djBU0

亡きうちの婆さんが親父に語ったという話。そして俺が親父から聞いた話。

大戦末期、爺さんはのらりくらりとまぬがれていたが、ついに出征の命令がきた。

爺さんは名誉なことなどとは思えなかったらしく、もう生きてかえってはこれない、俺はもう終わりだ、と毎晩泣きながら酒浸りだったらしい。

婆さんはなんて臆病な男なんだろう、とほとほとあきれ果てていたそうだ。

 

 

233:2006/05/22(日)16:44:42.65ID:GeU4djBU0

しかし、ある日爺さんは上機嫌で帰ってくると、婆さんにこう語った。気まぐれに近所のお狐さんを参ったところ、お狐さんの声が聞こえたとか。

そんなに死にたくないのならば、わしがなんとかしてやろう。その代わりに、休みの日は毎朝必ずここをそうじし、供え物を絶やしてはならない。

婆さんはとうとうおかしくなったかと相手にしなかった。

しかしその日以来、爺さんは人が変わったかのように俄然やる気になって、意気揚々と戦地へ向かった。婆さんはあんな臆病者がとても戦場で生き抜くことはできないだろう、となかばあきらめて送り出した。

終戦を迎え、爺さんは帰ってきた。爺さんによると、何度も死ぬかと思ったが、その都度奇跡的な出来事が続き、生き延びることができたらしい。

その中でも印象的だったのは、名前も知らない味方の兵士が、何度もあった危機的状況にふっと現れ、活躍したという。その兵士の活躍が結果的に爺さんを助けることとなったとか。

その兵士はいつも将棋の駒を身につけており、爺さんもそれにあやかり自作の駒をお守りとし、身につけていた。部隊がほぼ壊滅したなか、爺さんは五体満足で帰ってきた。

爺さんはあれはお狐さんの兵隊だ、お狐さんは将棋好きなんだ。と興奮しながら婆さんに語ったという。

帰還後、爺さんは少ない元手から商売を始めたが、なかなかうまくいかず苦労した。しかし忙しいなかでもお狐さんとの約束はきちんと守っていた。

四人目となる親父が産まれたころ、商売は少しずつ軌道にのり、あれよあれよというまに爺さんは少なくない財を築いた。

 

 

233:2006/05/22(日)16:44:42.65ID:GeU4djBU0

しかし、そのころになると、爺さんは博打や女に呆けるようになり、家庭をないがしろにするようになっていった。家には金を入れていたので、婆さんは泣く泣くがまんしていた。

お狐さんとの約束も次第にいい加減になっていき、とうとう近づくこともなくなった。異変が起きたのは間もなくのこと。

長男と長女が相次いで亡くなり、爺さんも肝臓を痛め倒れた。痛みに苦しみ、毎晩夢でうなされる爺さんは、お狐さんの祟りだ。

お前が代わりにお狐さんとの約束を守ってこい、と婆さんに命じた。婆さんはお狐さんとの約束を代わりに果たしたが、時すでにおそく、爺さんは苦しみ抜いて死んでいった。

あっという間に商売は傾き、婆さんは残された子供らを育てるため相当に苦労した。しかし、お狐さんとの約束はきちんと守っていた。それから目立った不幸はない。

今は親父がお狐さんとの約束を守っている。

親父は俺が小さい頃から、

「お父ちゃんになにかあったらお前がお狐さんとの約束を守るんだ。お狐さんが助けてくれなかったら俺もお前も生まれてこなかったかもしれない。お狐さんへの感謝の気持ちを忘れるな。」

とよく聞かされた。

俺は親父が健在のうちに今の仕事を一段落つけて実家に帰る。お狐さんとの約束を守り、そして子供たちに引き継ぐためにだ。

 






231 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:04:59ID:yJxwvKUv0
知人の劇団員が、地元の猟師さんの笑い話を元にまとめて劇を作ったことがある。
長くなりますが、よろしければ暇つぶしにどうぞ。

元号がいくつか前の時代のお話。
木樵と炭焼きと猟師を兼業で生活している老人とその弟子の少年が、二人で細々と暮らしていた。
ほんの童子の頃から手伝いを続けていた少年も、もう一人前と認められるようになり、
老人は猟の獲物の肉と皮、山菜や茸を麓の集落に売りに出る間、
少年は一人で小屋で留守を守るようにと言われた。
初めて一人前の男と認められたようで、少年は多少の不安はあったものの喜び勇んで引き受けた。

老人を見送った少年は、日頃の習慣に従って山道具の手入れをし、薪を拾い、怠りなく日常の仕事を片付けていった。
とはいえ、いつもの老人の厳しい眼が無いことは、まだ幼さの残る少年の心を浮き立たせるには十分で、人様の迷惑にならない範囲での自由を満喫していた。
いつもの決まった仕事を終えた後は、近くの小川で釣りに興じ、小屋に戻っては老人の書物を紐解いてみたり。
そして、その中で一つの話が眼を引いた。
『稲荷神社と鼠の天麩羅』についてだった。


232 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:06:10ID:yJxwvKUv0
…かつて、農耕・穀物の神であった稲荷は、
仏教との融合で、豊川稲荷などのダキニ天の考え方なども交わり、狐の姿でも知られるようになっていた…
…稲荷神社になぜ油揚げを供えるのか。
豆腐の油揚げは代用品であり、本来は狐にとって最高の好物である鼠の天麩羅である…
…だが、それでは処分にも困るため、精進料理など模して豆腐を揚げた。
揚げてあるのですぐには腐らず、お供え終えた後は皆でわけて食べられるため、これが広まった。
これを甘辛く味付けをし、飯を詰めた物が稲荷寿司である…
…豆腐の油揚げももちろんだが、本家本元の鼠の天麩羅、
できたてのまだ熱いものなどは、狐には命がけでも口にしたいもので、ありとあらゆる手を使ってでも食べに来る。
昔話では、そこで相手に山菜や大物の川魚を捕ってこさせるという笑い話もある…
…そんなわけで古来、狐を捕まえる罠には、鼠の天麩羅を餌にするのが定石である…

そう言えば、師である老人も同じような内容をよく言っていた。
美女に化けたり厳つい異人に化けたり、あるいは術にかけて眠らせたりとして、
気がつくと、鼠天麩羅は一つ残らず奪われてしまっているとのこと。
少年は悪戯心を抑えきれなくなって起ち上がった。


233 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:07:34ID:yJxwvKUv0
日が落ちる頃、小屋のすぐ近くの小川のほとりで鍋にごま油を熱していた。
物心ついた頃から山で生活している少年にとって、山鼠を捕まえてくることはさほど難しいものではなく、まるまると太ったものを五,六匹選んで、後は逃がしてやり、
手早く〆めて、粉を付け、たぎった油に浮かべ始めた。
ぱちぱちと油の弾ける音とともに、ほどなく新しい肉の熱せられる。意外なほど香ばしい匂いが立ちこめてきた。
もし狐が来なかったら、薬食いということで自分で食べてしまおうかと、
少年はくすねてきたどぶろくの徳利を傍らに、一人で笑っていた。
反対側には、魔物除けに刃を紙のように研ぎ澄ました山鉈を置き、さらには煙管と煙草も用意をしておいた。

鼠の天麩羅が色よく揚がる頃には、たっぷりと唾を眉に付けて毛を寝かせて、「ござんなれ」と待ち構えていた。
待つほどもなく、焚き火の届かない闇の奧に、二つ並んだ緑色の灯がちろちろとまたたきはじめた。
少年は気づかぬふりで、香ばしい肉の匂いをふりまく揚げたての鼠の天麩羅を木皿に盛ると、
小皿にツユを注ぎ、徳利を引き寄せ、今にも箸を付けるような姿を見せてやった。
「キーッ、キーッ」
枯葉色の毛並みを波打たせ、闇の向こうから狐はしきりに歯をむいて、なにやら怪しいそぶりを見せている。
しっかりと眉を濡らした少年は、狐のあやしのわざにかかったそぶりでぽかんとしてみると、
闇の奧から狐が数匹、嬉しげに駆け寄ってきて、木皿の鼠の天麩羅に口を伸ばし…


234 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:09:18ID:yJxwvKUv0
「こらあっ!」
笑いを押し殺した少年の雷のような不意の一喝に、鉄砲に打たれたように飛び上がって、
森の奧に逃げ込んでしまった。

少年はひとしきり腹を抱えて笑った後、なおも焚き火のちかくに鼠の天麩羅を置いて、残酷な匂いを立て続けていた。
また、ちろり、ちろりと、闇の奧に緑色の灯火が瞬く。
しきりと首を傾げているようだが、また「キーッ、キーッ」と歯をむいて、
前にも増して思念を凝らしたあやしいそぶりを見せ始めた。
笑っていた少年は、焚き火のぬくもりが一時ごとに布団にくるまっているような眠気をもたらしていることに気づいて、
さては狐共、眉唾のまじないを破るような熱意でこちらをばかそうとしているな、と思い当たり、
山鉈の鞘を払って、眠気を振り払うように目の前を薙いでみせた。
「やまのひとやのつれづれにあげてみたるはやまねずみ
 ばかすあやかししるまいかわがなりわいはりょうしにて」
詩吟気取りの戯れ句をわざわざ声高に聞かせてやりながら、白刃を焚き火にきらめかせると、
また狐はぽんと森の奧に逃げ込んでしまった。

またひとしきり笑った少年は、酒で少し口を湿らすと、上機嫌で鉈を鞘に収め膝に横たえた。
相変わらず焚き火の側で暖められた鼠の天麩羅は、少年の空きっ腹にも答えるようなよい香りを放っている。
もう狐も来るまいと、少年は箸をとって、一番上の天麩羅をつまみ上げた。


235 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:10:47ID:yJxwvKUv0
「キーッ、キーッ!」
闇の奧で切羽詰まったような獣のうなり声。
そして、ちろちろと瞬く緑の火は、五,六対にまで増えていた。
なんと根気の良いことと半ば感心しつつ、少年は箸を引っ込めて、もう一度念入りに眉を唾で濡らした。
と、二,三度の瞬きの間に、少年は目の前が白く霞むのに気がついた。
なんと、十歩先も見えないような深い霧が、焚き火の回りを包み始めていたのだ、
「火の側で霧が出るなんぞ…」
流石に呆れかえった少年だが、師の煙草入れを取り上げて刻み煙草を煙管に詰めると、焚き火の火を移した。
「キッ…」
狼狽したような獣の声に、にやにや笑いを浮かべると、
身体を斜に構えて、音を立てて煙草をのみ、ぷかりと煙を夜空へ吹き上げて見せた。
目の前に垂らされていた布が取り去られたように深い霧はぱっと消え去り、
四匹ほどの狐が、唖然としてこちらを見つめていた。
「んんっ?」
少年は芝居げたっぷりに音を立てて煙管を打つと、大げさな動作で山鉈の柄を掴んで見せた。
狐たちは鳴きもせず、いっさんに森の奧に逃げていってしまった。

少年は腹が空っぽになるほど夜空に向かって笑うと、ふと狐たちの必死さがおかしくなってきた。
山の恵みで生かしてもらっている我が身と、師が繰り返し教えていたこともある。
こちらの楽しみに付き合ってもらった代金に、半分ほどは渡してやってもいいだろうと思った。


236 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:12:20ID:yJxwvKUv0
と、その時。
しゅく、しゅく、しゅくと、哀しげな泣き声が木々の合間から聞こえてきて、
そこから、すっかりしょげかえった風情の狐が一匹、べそをかきながらやってきた。
まさか正面から姿を現すとは思っていなかった少年は意表を突かれて、それでも用心をとかずに見つめていると、
狐はべそをかいたまま人の言葉で泣き続けた。
「いままで、あなたさまを化かしてかすめ取ろうとしてしまって、申し訳ありませんでした。
 あなたさまのこしらえられたその若鼠の天麩羅は、わたしたち狐にとっては一生一度のご馳走なのです。
 魚や木の実、茸でも、わたくしどもでもってこられるものであったら、なんでも差し上げますから、
 どうか一匹だけでもお裾分けを」
渡してやるつもりのところに、しんから困り果てているようすの狐に、
流石に少年は酷いことをした気になって、全て渡してやろうかとも思ったが、
自分自身も昼間からの働きで腹も酷く空いているし、あと一度だけ困らせてやろうと思った。
それが無理だと降参したら、酒も付けて渡してやろう。

少し考えたが、一番の無理難題を思いついた。
「よしわかった。それじゃあ、俺は独り身で夜が寂しい。若い娘を所望だ」
狐は何も言わずに俯くと、焚き火の光の輪から去って言ってしまった。
もしかして、あまりの難題にすっかり落ち込んでしまってもう来ないだろうか?
それとも、一生一度のご馳走を匂いだけ嗅がせて渡さなかったことで、山の狐ぐるりを敵に回してしまったのだろうか?


237 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:14:11ID:yJxwvKUv0
流石に戯れ事も過ぎたかと心配になってきた少年が首を傾げていると、かすかな音が森の奧から届いてきた。
しゃんしゃん
しゃんしゃん
銀の鈴の震える音と共に、ぱらぱらと小雨が一瞬行き過ぎる。
思わず天麩羅をかばおうとした少年は、焚き火の側に白い姿がたたずんでいるのに気がついた。
白の筒袖に白袴、背中までの鴉の濡れ羽色の黒髪に抜けるような色白の、見たこともないような美しい娘だった。
娘はもとより細い眼を線にして微笑む。
「お待たせいたしました。さきほどの狐です。まだ子を産んでいないので、若いつもりなのですが」
少年は跳ねるように起ち上がったまま、あまりのことに動けなくなってしまう。
娘は細い指で、自分の袴の帯をするすると解き始めた。
若者は必死に声を励ました。
「ま、また化かすつもりだろう!」
袴が落ちて、娘はもう一度微笑んだ。
「あなたさまは、ちゃんと眉を濡らしていらっしゃいます」
指が若者の眉を撫でる。
「朝眼が醒めたら、肥溜めにでもつかっているわけか?」
震える声に、娘は首を傾げる。
「あなたさまは、鉈も、煙草も、まだお持ちでいらっしゃいます」
筒袖が細い肩から滑り落ち、桜を貼り付けた真っ白な瓜のような乳房が震えた。
風に押されたように踏鞴を踏む少年を、娘が柔らかく覆い被さった。


238 :鼠の天麩羅:2008/06/29(日)20:16:39ID:yJxwvKUv0
「俺は取り殺されてしまうのか?」
泣きそうになった少年に、金色に眼を光らせた娘が艶やかに苦笑する。
「一生一度のご馳走をくださるかたに、そんな無体はいたしません。ただ…」
少年の着物をほどいていく手は一対ではなかった。
「あのように焦らされたのですから、少しだけ嬲られるのはお覚悟ください」
少年の回りには、同じように筒袖、白袴姿の娘達が、微笑みながら“待って”いる。
一番年かさの娘が、まだ暖かい鼠の天麩羅の木皿を捧げ持って深々と一礼していた。

数日後、師の老人が戻ったとき、小屋のなかも申しつけていた仕事もいっそうきちんと片付いていたものの、
弟子の少年が魂を抜かれたように虚ろな顔をしているのを見て、さては山の神様に魅入られたかと不安になり、井戸端に呼び寄せて、冷水を何倍も頭からかけると、
剥いだ着物の下にいくつもの歯形や爪痕が赤く青く残っているのに気づいて、硬い拳骨を降らせたのだった。
深くは追求しなかったが、なんとなく事情はそれで察したようだった。

それからも少年は、炭焼きと猟と木樵の毎日を過ごしたが、
師の眼を盗んでは、鼠の天麩羅をことあるごとに作っていたというお話。
どっとはらい。









864 :あなたのうしろに名無しさんが…:04/05/05 13:54 ID:MH9uLDWn
祖父の話。
某峠は昔から怪奇現象が起こります。

祖父が昔車でその峠越えをした時、祖母が急に気分が悪くなり、ゲエゲエ戻しはじめたそうです。
車を止めてしばらくすると、車の前を2メートル近くある巨大な狐がゆっくり横切って行きました。
目がライトに照らされて真っ赤に見え、ちょうど鬼灯みたいなカンジだったそうです。

次にワタクシが同じ場所で経験した話。
学生時代にその峠をバイクで夜に越えた時です。

全くの一本道のはずなのに、何度もも同じ場所に出て来るのです。(合計三回)

気味が悪くなつつそのまま進むと、いつの間にか前後に車が走っていることに気付きました。
少し安心し、物凄い急な坂を登り頂上に達した所、すぐ前を走っていたはずの車が忽然と消えていました。
慌てて後ろをみると、後ろの車も消えてました。

866 :あなたのうしろに名無しさんが…:04/05/05 14:34 ID:9IviuKNl
とあるキングオブきつねさまの総本山みたいだね(笑)何処ら辺なのかな?

867 :あなたのうしろに名無しさんが…:04/05/05 14:49 ID:MH9uLDWn
あの辺は地形が複雑でいったい何県かよく分からない…

ただ一つ言えるのは、昔から「狐道」と言われる道が存在して、ワタクシが通った道はその道の一部だそうです。

伏見のお稲荷さんから豊川のお稲荷さんへ続く道らしいです。








83:2012/05/18(金)00:30:13.77ID:V+ycsldU0

昔勤めてた会社の女性(霊感強い)から聞いた話。

彼女の実家は昔タイヤ屋さんやってて、そこにトラックの運転手が来た。その運転手の実家は、代々お稲荷さん祀(まつ)ってて、庭に祠(ほこら)があったらしい。

でも、その人そういうの信じない人で、祠に火付けて燃やしてしまったんだと。

 

その後、仕事中にトラックの荷台にカバーかけてるときに、足を滑らせ落下する前に、トラックのハシゴに片手でつかまった。そのとたん、つかまった腕のわきの下が、かまいたちみたいにスパーンって切れた。

その運転手仕事出来なくなって、入院→死亡したという噂を聞いたらしい。片腕でぶら下がっただけで、わきの下切れないよな。


84:2012/05/18(金)00:34:51.56ID:c0xxa3mvO

うーん、お稲荷さんは手厚くたてまつっているうちはとんでもない利益をもたらしてくれたりするけれど、ほんの少しでも粗末にあつかうような事があると、家を没落させた挙げ句、関わるものの命まで持ってっちゃったりするからね…

その人だけですんでないよ、多分。

まぁ、そういうケガもないとは言えんのでは?

何かつかんでグッと引っ張られたような腕、勢いついて振られた体、お互いに引っ張り合うような形になって瞬間的に強い力が加わって皮膚が裂けたのかもしれん。

それが元で死ぬってのは、感染症にかかったのかもしれんし。


87:2012/05/18(金)00:53:53.77ID:V+ycsldU0

>>84
そういう話聞いたことある。

お稲荷さんに関わったらいけないっていうのは、そういうとこから来てるんだろうね。

あと、お稲荷さんはチーマーだっていう話も聞いたことあるw上のいうことは絶対なんだそうだw

会社はもう自分がやめてしまって、同僚とは連絡先交換してないし、していたとしても、何年も前の話だから、運転手の家族のことまでは分からないだろうなぁ。

死因は分からないけど、稲荷斬wで仕事が出来なくなったのは確からしい。

 








84:13/11/01 13:16:57ID:nHd8DyIE0
本人的にはかなり不思議なので投下。

うちの地域は、まあそれなりに近くに神社がけっこうある地域で、中でも一番行きやすいところは小さい頃、俺もふくめた子供達の遊び場になったりしていた。

その神社っていうのがお稲荷さんで、当然ながら鳥居をくぐった先の参道には、狛犬じゃなくてお狐様が鎮座しているんだ。


84:13/11/01 13:16:57ID:nHd8DyIE0

で本題なんだが、3年前くらいに仕事の関係で自動車免許を取ることになって、商売の神様だけど仕事回りだしいいかなってことでお参りに行ったんだ。

普通に参拝して、お辞儀して。なんとなく、へんな雰囲気は感じてた。悪いということじゃなく、神社って俗世から隔絶された空気があるじゃない?あれがもっと濃密になった感じ。

と言ってもまっとうに1人でお参りするのだから不思議な感じくらいはするだろうと思って、鳥居に礼をしてから階段をぽくぽく歩いてたらだ。

「もういいかな?」
って聞こえた。はい?って思って振り向いても誰もいない。幻聴かなにかだろうと思ってさっさと帰った。


84:13/11/01 13:16:57ID:nHd8DyIE0

で、数年たった最近。取った免許も順調に役にたっているので、お礼参りにその神社にうかがった。

何度も見て、お狐様が鎮座しているのを見て来た神社。お狐様の前掛さわって社務所から怒られたことのある神社。
その神社、まるきり普通に狛犬がいる神社になっていた。確かにお狐様だった記憶がある。むしろ狛犬サイズのお狐様なんて珍しいもんだからよく覚えてたのに。

いまだによくわからない。俺が小さい頃に遊んだ稲荷神社はどこにいったのだろう?





871 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/05(土) 13:49:55.91 ID:7pOW9N6g0.net
昔介護施設に勤めてて、そこに入居してたばーちゃんに聞いた話。
うろ覚えだしよく聞き取れなかったとこもあるので、わかりにくかったらゴメン。

ばーちゃんの母方の実家は、東北のとある田舎の神社だそうな。
第二次世界大戦中、どういう経緯かはよくわからないが大怪我をした兵士が数名運ばれて来て、神社の離れに収容された。
若かりしばーちゃん含めお世話を手伝ってた人は、数日で亡くなるだろうと思ってたが、
ばーちゃんのじーちゃんだけは、大丈夫大丈夫って余裕だったそうだ。
そしてじーちゃんの言葉通り、一ヶ月もすると全員が綺麗に傷も治り後遺症もなく元気に帰って行った。
後日、兵士たちの家族がお金やらなんやらお礼を持って来たが、
じーちゃんは、それらは受け取れないが代わりに、
油揚げ一枚と、神社の近くの山に苗木を一本ずつ植えて欲しいと言ったそうな。
理由は、木を植えて動物を守ることが狐様への何よりのお礼っていう解釈をしてたんだろうってことだ。

他にもいろいろ不思議な話を聞かせてもらって面白いばーちゃんだった。







310: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:23:25 ID:GcJvblGy0
ここで一つ話を投下するよ。

2年ほど前だったかな、友達何人かとキャンプしに行ったんだ。
んでその途中に休憩所的なものがあったのよ
そしてよく見たら道路を飛び越えた場所に稲荷神社があったんでなぜかみんなでその話で盛り上がった。

まあ会話の一部を書いとく

俺 「あそこに神社があるけどなんて神社?」

友人A 「狐があるから稲荷神社だよ」

友人B 「それ知ってるー。そういえば狐って油揚げが好きなのよね?」

的な感じでしゃべってたんだ。

すると友人Cがとんでもない発言をしてしまった。

「油揚げで思い出したけど油揚げの皮って○○みたいだよなぁ!」「ほら、よくいうだろ?○○のことお稲荷さんって。」
友人C以外はその発言を聞いて引いていた
少しどころじゃ済まないものすごく引いていた。

んで飲み物買ったりとかトイレ休憩とか終えて車発進したのよ
しばらくは何もなかったんだが、30分ほどして

[ガタン!」

って音がして道の端で車を止めた。どうやら後ろのトランクのドアが開いていたのが原因
らしい。しっかり閉まっていなかったのかな?と思いつつもしっかりと閉め直し
目的地に向かった。

311: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:26:33 ID:GcJvblGy0
続き
すると数分後にまた
「ガタン!」
という音がした。タイヤがパンクしたのか?と思ったがそんな音は出ない筈と思い車を道路の端に止めて確認した。そこで俺は驚愕した。
なんと先ほどしっかり閉め直したはずのトランクが開いている。
友人に話しても
「どうせお前がしっかり閉めてなかったんだろ。」
等と言われ相手にしてもらえなかった。俺は妥協してエンジンをかけようとした。するとエンジンがかからない。
テレビや映画でピンチになると車のエンジンが中々かからないというシーンがよくあるが、まさにそれだった。
そして先ほどまであまりノリノリではなかった友人Dが
「ヤバイよ…憑いてきてる…」
俺は何がなんだかわかんなかったのでとっさに
「何がだよ!」って言ったんだ。
すると彼は「さっきC君がお稲荷さんが何やらって大声で発言してたじゃん。
どうもそれで狐の霊が怒って憑いてきてるんだ。」
どうやら彼は霊感があるらしい。
「C君はお守りを持ってたほうがいいよ。」そう言って取りだしたのが
稲荷神社のお守り。
狐に追われてんだよ。それじゃ意味ねーだろ。と思った。

空気的にDも気づいたらしくすぐにお守りをCに持たせた
念のため僕らもと俺らにもお守りを回してくれた。
そのあとは脅えながら目的地まで向かったのだが
特に何も起こらず帰りも無事に帰れた。つくづく気づかされたよ狐って怖いのな。

312: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:41:58 ID:OGnT54qr0
>>310
お稲荷さんっていうのは、御利益も多いが
その反面怒らせると、祟りが凄いらしい
良くお稲荷様を祀り始めたら、絶対にやめるなと言われるのはそのせい
お祀りしている間は、御利益を授けてくれるが蔑ろにしたら
即座に祟りが来るらしい。

313: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 09:52:06 ID:GcJvblGy0
>>312
俺に祟りは来るのかな?
今のところ来てないんだが・・・

315: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 10:05:27 ID:OGnT54qr0
>>313
まあ、話の内容程度ならたいしたことはないと思うよ

でも、まあ凄くお稲荷さんを信仰していた
資産家の爺さんが死んで、その子供がだれもお稲荷さんを祀らずに
ほっぽっといたら、その家が立て続けに詐欺にあったり火事が出たり
仕事がこけたりして、結局家屋敷全部手放して
夜逃げ同然に引っ越したと言う話は聞いた、と言うか知り合いにいる
数百坪の家に住んでいたのが、一気に築20年以上は経っている
ぼろい文化住宅に引っ越して、しかも身内がガンになったらしい
まあ、偶然と言えば偶然なんだけど、

316: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 10:07:06 ID:OGnT54qr0
>>315
つづき、なんか幸運を与えてくれるが、祀るのやめたら
一気にもらった分の幸運のつけを払わされる
みたいに感じたな、その友達の話を聞いて

314: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 10:05:01 ID:Ab+d723P0
>>311乙
とりあえず、全員でお供え持って謝りに行けばいいんじゃないかね?

317: 本当にあった怖い名無し 2009/12/30(水) 12:59:58 ID:GcJvblGy0
ふむ…とりあえず謝りに行ってこようかと








227 :恐い:2008/05/12(月) 08:21:12 ID:tHBRzKErO

小さい頃からずっと、部屋の隙間から動物が私を見てる。幼稚園のころに気づいた。
引き戸や引き出しの1~2センチくらいの隙間からじっとこっちを見てる。
実家にいた頃は、近所のお狐様のお社の掃除とか巫女の役とかもしてたから、
もしかしたらそのお狐様が見守ってくださってるのかもしれない。
大学の寮はGとカビだらけだったけど、どっちも私の部屋には一度も出なかったし、
隣の部屋から火が出たときも、火元の反対隣には盛大に飛び火したがうちは無事だった。

227 :恐い:2008/05/12(月) 08:21:12 ID:tHBRzKErO

阪神大震災のとき、台所から凄い音がしたから見に行ったら、なぜか広辞苑と英和辞典が床の真ん中に落ちてた。
よく見たらガス台にヤカンをかけたまんまで、やべーと思って火を止めたとこで揺れが来た。
どっちの辞典もいつもは机の上の本棚に置いてあるから、お狐様が助けてくれたんだと思う。

で、この前の地震のとき。
コーヒー飲みながら原稿やってたら、ちょうど便所に行ったときに震度4がきて停電した。
原稿がコーヒー漬けになってたらどうしようかと心配でしかたなかったが、
便所の外でグラスが割れる音がしたから電気が戻るまでは動くに動けなかった。
狭い便所で涙目で立ったり座ったりしてたら、足が何かに触れた。
手で確かめてみたところ、 無 事 な 原 稿 だった。ドアの下の隙間から差し込まれてた。
電気が復旧して部屋に戻ったら、案の定机はコーヒーの海w
すごくありがたいんだが、原稿の内容が汁だくモノだったことを考えると申し訳ない気がしてくる。



227 :恐い:2008/05/12(月) 08:21:12 ID:tHBRzKErO

余談だけど、そういうことが結構重なってるので、たまに食べ物をお供えしてる。
供えた日の晩はラップ音がしたり急にブレーカーが落ちたりするけど、
次の日に仕事から帰ってきたら供えものが減ってたりするw
ハム>まんじゅう(白あん)>>>越えられない壁>>>油揚げ っぽい







408 名前:ポテト 投稿日:2001/02/20(火) 16:46
連ぷちネタでスマリ 
以前、つきあってた彼女に聞いた話。 
小学校4or5年生くらいの頃、夜中に枕もとに気配を 
感じ目を覚ますと白装束に狐の面(よくお稲荷さんなんかにある 
白地に赤や金で目鼻が描かれたもの)を被った何者かが立って 
こちらを見ていたそうです。 
何をするわけでもなくじっと見つめるだけのその何者かは、 
確かに人の形はしていたものの明らかに人間ではないのが 
はっきりと判った(ソースは本人にも不明)といいます。 
恐さでたまらず泣き出すと隣の部屋からお母さんが来て 
「シッ!シッ!でていきな!!」(ワラタ)と猫や犬を追い払うそぶり 
をすると黙って消えたそうです。 
後日お母さんにその夜の事を聞くと「あぁ?ありゃ狐だYo!」 
とあっさり流されそれ以上聞かなかったそうです。





オカルトランキング

↑このページのトップヘ