【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: お寺系




416 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/08/14 17:44 ID:BdynHE0e [1/1回]
先月の中ごろ、妻の実家へ子供を連れて遊びに行った時のことだった。 
妻の実家へは、挨拶程度に2回しか顔をだしたことしかなく、 
泊りがけで行くのは今回が初めてだった。 
そこは県境にある小さな町でさらに町から少し離れた田園が続くのどかな所だ。 
妻はお義母さんとなにやら楽しげに話しをしながら夕飯を作っていて、 
子供は、お義父さんと遊んでいた。 
私は少し居心地の悪さを覚え、散歩でもしてくることにした。 
妻に散歩をしてくると伝え、外にでると夕焼けが私を橙色に染めあげた。 
道は人通りが少なく、煙草を吸いながらぶらぶらと散歩をしていると、 
左側の林の中に道が一本あった。 
その一本道が不思議と気になり、私はその道に入った。 
しばらく行くとお堂のような建物が私の目の前に姿を現した。 
鳥居が建っていて神社なのかと思った。 
嫌な感じがし、背中に悪寒が走る。 
しかしお堂と鳥居以外はなにもなく、帰ろうとお堂に背を向けたときそれは起こった。 

バンバンバンバンバン 

私は驚いて振り向くとお堂の扉を誰かが叩いているようだった。 
辺りは日も落ちかけて暗くなってきている。 
まさか、地元の子供がお堂の中に閉じ込められてしまったのではないのか? 
その時私はすぐにその場を去りたかったが、そんな想像もしてしまったので、 
扉を開けて確かめることにした。 
実際怖いもの見たさもあった。 
「おーい、誰かいるのか?いたら返事しろぉ。」 
なんの返答もない。ゆっくりお堂に近づく。引き戸になっているお堂の扉に手をかけた。 
ガラ 
扉を開けたが誰もいない。暗かったが奥にはお地蔵さんが祀ってあった。 
お地蔵さんはちょっと不気味だったがこれで帰れると安堵した。 
その瞬間肩に重みを感じ耳元で息づかいが聞こえ、その後に 

「まだ帰るなよ」






505 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/08/15 17:41 ID:yuPQuS8i [1/2回]
別に怖くないけど誰も信じてくれないから読んでくれ。なるべく短くする。 
俺が小学生の頃、夏休みに寺で、座禅したりお経読んだりする体験があったんだけど、(「子供、禅の集い」ってやつ。) 
友達が行くって言うから行ってた。最初行ったときは、座禅とかしんどいけど、楽しい!っておもって 
毎年行ってたんだけど(つっても小4から小6の間) 
小6の最後の禅の集いの話。 
この行事は毎年いろんなとこにお寺を貸しきってやるんだけど(お寺は毎年違う) 
その日の遊びとして肝試しがあって、寺だから当然お墓もあるわけで、お墓が舞台となった。 
で、お坊さんたちが脅かし役やったりして、けっこう怖い。 
5人一組で集団で行くわけだけど、決められたルートもあるのに、俺たちは迷って変な道をいってしまった。 
お寺の小さい入り口みたいな所の前を通ったとき、障子?みたいなので向こうが明るいから影だけ見えるんだが 
小さい宇宙人みたいなのがすごくアクティブに動いていて、これも脅かし役の人がやってるんだろうな。とおもっていた。 
で、終わった後、別の集団にいた友達にあの小さい奴めっちゃ怖くなかった?と聞くとそんなのなかったよ。といわれ、 
よくよく考えてみると決められたルートじゃないのに数少ないお坊さんがいるわけないんだけどね。。 
まあこれは前フリ。




506 : 505[sage] 投稿日:04/08/15 17:48 ID:yuPQuS8i [2/2回]
で、ちょっとコワーって思ったが、就寝時間になって、寝ていて、 
途中で目が覚めたんだけど、ニワトリがしゃべってんの。いやマジで。 
普通「コケコッコー」とかだと思うが、はっきり「た す け て」って。 
俺達は境内で寝ていて、ちょっとした壁もあり、よく見るのは無理だったため、 
ニワトリ自体を確認できなかったが、何回も何回もたすけてって鳴いてる。 
ニワトリで言葉教えてしゃべるようになるのがいるのかな?そうだとしたら無知ですまんが、 
仮にそうだとして「たすけて」なんか覚えさすだろうか? 
めちゃくちゃ怖かったが、また寝てしまい、朝になってお坊さんがドラ鳴らしをしてみんな起こした。 
あれから大分経ったがどうせ信じてもらえないので誰にも話していない。 
誰か詳細分かる人いるかな? 
これは本当の話です。そもそもこんなくだらない話作らないよね。 
ああ、気になる・・・。







967 :本当にあった怖い名無し:2024/10/14(月) 21:06:58.26 ID:z1xAj2mi0.net
小学生のときの話です。
地元のお寺は禅宗で、もうとうに亡くなりましたが子ども好きの住職さんがいて、子どもらが境内で遊んでも怒ったりしなかったんです。
だから小学校の中学年まではよく友だちと遊びに行きました。
ただ、生き物をとることは禁止でしたね。
直接言われたわけじゃないんですが、「当山で殺生するなかれ」という立て札がありました。
いやこれは、親父と来たときに意味を教えてもらったんです。
今から思えば、境内の中に浅いけどけっこう広い池があって、子どもが落ちたりするのを防ぐ意味もあったんだと思います。
あと、境内は墓所と続いていて、そっちで遊んでも何か言われるってこともなかったです。
ただ子ども心にも、墓所にはあんまり行っちゃだめだとはわかってました。


968 :本当にあった怖い名無し:2024/10/14(月) 21:08:25.51 ID:z1xAj2mi0.net
ある夏の日ですね、同級生2人とそのお寺で遊んでたんです。
そしたら1人のやつが、ワクワクすることを言い出したんです。
そこの墓地には3体の大仏像があって、その3つをある順番に回ると不思議なことが起きるって。
不思議なこと・・・というのが何かは言い出したやつにもわかってないみたいで、もしかしたらその場で思いついた出まかせだったかもしれません。
この大仏像というのは、地元の市の有力な家系の墓所です。
他と差をつけるためなんでしょう。広い墓所の中に、墓石とは別に石彫の大仏が造られてたんです。
結跏趺坐というんですか、台座の上に蓮の花があって、それに座った形の。


969 :本当にあった怖い名無し:2024/10/14(月) 21:09:59.67 ID:z1xAj2mi0.net
「すげえ、やろうぜ」ってことになり、「ある順番」というのがわからないんで、ひととおり全部試してみることになりました。
3体の大仏がA、B、Cとすると、A-B-C、A-C-B・・・という具合に6通りになりますよね。
で、Aから始めて広く入り組んだ墓所の中を大急ぎで走って回った・・・んですが、そこは小学生なんで途中でわけがわからなくなっちゃったんです。
まあ、算数が得意というやつもいませんでしたし。
それで今度はCから始めて、その大仏の前の細かい砂利に小枝で通った順番を書いておくことにしたんです。


970 :本当にあった怖い名無し:2024/10/14(月) 21:11:10.88 ID:z1xAj2mi0.net
で、Bを最初にしたときだったから3回目か4回目のことです。
「いっせいの」でB大仏にタッチして走り始めた・・・んですが、最初に走ってたやつがせまい墓所の通路で急に転んで、残り2人もそれにつまずく形で折り重なって倒れました。
そのとき、空が急に真っ暗になったんです。
ずっと向こうまで続いていた墓は見えなくなってて、夜みたいでした。
ただ、ずっと遠くに山があって、その上に赤い火が燃えてたんです。
いえ、火山という感じはしませんでしたね。
黒と血のような赤い色の世界です。
声が聞こえたんです・・・「ヒイイイィ」という悲鳴が、いくつも重なって聞こえるような。


971 :本当にあった怖い名無し:2024/10/14(月) 21:12:36.21 ID:z1xAj2mi0.net
すごく怖ろしい気持ちになって立ち上がりました。
すると、あたりは明るくなって蝉の声が聞こえる・・・元に戻ったんです。
友だち2人も立ち上がってきょろきょろしていました。
「お前ら今の見たか」と言うと、「見た 赤かった」「見た見た、声も聞こえた」こう口をそろえました。
「何だったと思う?」 「地獄!」3人がほぼ同時に言いました。
このお寺の本堂には有名な地獄絵があって、お盆の公開のときに3人とも見たことがあったんですが、それと色合いがそっくりの世界だったんです。
もちろん大仏巡りはそこでやめにして帰りました。大人には言いませんでしたよ。







783: 本当にあった怖い名無し 2023/08/31(木) 02:52:05.85 ID:2Gv3Aa5r0
今から30年前くらい。夏休み真っ最中の8月中旬。
自分が友達4人と近所の公園で遊んでいた。時間はお昼ちょっと前だったと思う。
公園に東南アジア人っぽい子供が入ってきて「コレアゲル。コレアゲル」って言ってきた。
何かと思ったら色とりどりのレゴブロックのような部品のようなものだった。

自分たちは気味悪がり、「いらねぇよ!」って言って拒否してたんだけど
その東南アジアの子供はひたすら「アゲルカラ!アゲルカラ!」っていって自分と友達それぞれの手に無理やり
そのブロックをねじ込んで来てそのまま走り去っていった。
自分たちは気味悪くなり、またお昼ご飯の時間も近いこともあってそこで解散になった。



784: 本当にあった怖い名無し 2023/08/31(木) 03:12:17.87 ID:2Gv3Aa5r0
自分はそのブロックをポケットにしまって家に帰り、お昼ご飯を食べて仏間で昼寝をしたんだけど、起きたら体が鉛になったみたいに重くだるくなってた。
なんか自分の周りだけが重力が1.5倍ぐらいになってしまったみたいな感じだった。
「夏バテなのかな?」って思って自分の部屋の布団にはいって安静にしてようと思ったら祖父が血相を変えて自分の部屋に入ってきた。

「寺のぼんさん(お坊さん)のところに行くぞ!」
と言ったと思ったら父親と祖父の二人がかりで担がれて地元のお寺に連れていかれた。
お寺のお堂に着くと自分と同じあのブロックを受け取った友達4人がいた。皆自分と同様にげっそりしてた。
友達の4人のうち一人がお坊さんと親戚で自分たちを集めたらしい。

それからお経をあげてお祓いのようなものをしてもらったんだけど、その時異変を感じた。
自分の右の腰が妙に熱い。そこはあのブロックを入れてたポケットだった。
慌ててポケットからブロックを出すとブロックからシューシューという音を立てながら湯気のようなものを出していた。

お坊さんはそのブロックを見て「それは寺でお焚き上げする。他の皆もすぐ持ってきなさい」と言った。
ブロックをお寺に預けたら嘘みたいに体調が良くなった。

30年経ってもあのブロックがなんなのか、あの東南アジアの子供は何者なのかわからない。

駄文&あまり怖くない話失礼しました。



791: 本当にあった怖い名無し 2023/08/31(木) 09:02:36.53 ID:6uma+Q5m0
>>784
確かに怖くはないけどなんだったのか興味はある
ブロックのことはお寺の人に聞けば代替わりしてても分かりそう



792: 本当にあった怖い名無し 2023/08/31(木) 09:57:30.96 ID:9XXzG3FO0
寺の坊さんパターン、いい加減飽きた
坊主にそんな能力ねぇっつーの



793: 本当にあった怖い名無し 2023/08/31(木) 10:14:26.27 ID:6uma+Q5m0
知り合いの神職の人に聞いたら、僧侶も神職もそういう能力がある人はほとんどいない
という話だったが、まったく0でもないらしく、でもそういう職業の人たちこそ、
そういう能力があると言ってしまうと馬鹿にされる傾向が業界内であるので、
あまり大っぴらには言えないらしい
でも0じゃないなら可能性はあるかな、と思って








399:12/07/09(日)20:30:08.55ID:UI3ecBKS0

一昨日体験?目撃?した出来事なんですが、自分は本当に怖かったんですが、つたない文章でうまく伝わらなければごめんなさい。

京都の鞍馬寺(くらまでら)に観光に行ったんですが、鞍馬山の参道途中ですっごい雨がザーッと降ってきました。

 

 

399:12/07/09(日)20:30:08.55ID:UI3ecBKS0

友達と二人で傘もなかったので、ワーッと木陰を伝って小走りに参道を駆け上がると途中で小屋というか庵というか、小さなお堂のようなところを見つけたんで、その屋根の下に逃げ込みました。

二人で「止むかなぁ」などと空を見上げていると、突然背後でガタッ!!とお堂の小さな木戸が開きました。

びっくりして振り向くとお寺の関係者の方のようないでたちの、お坊さんの格好にジャンパーを肩に羽織った40歳くらいの男性が出てきました。

中で何か作業中だったのか、私たちは「あ、すいません」と頭を下げると、男性も軽く会釈して空を見上げると、雨の中を歩いて出て行かれました。

 


 

399:12/07/09(日)20:30:08.55ID:UI3ecBKS0

私たちは「お寺の人はこんなお天気でも大変だねー」と男性を見送っていたのですが、男性は下り坂の勾配を無視するように、真っすぐに歩いていきます。

透明な板があるように、次第に明らかに宙を歩いた状態で真っすぐ真っすぐ、林の中を遠ざかって行きます。

 

友達も私も、何をどうお互いに言い合えばいいのか言葉に窮するほど驚き、ただそれを見ながら

「えー…」「え?え?」

と顔を見合わせるのですが、男性はずーっと空中?をそのまま歩いて行ったかと思うと、突然私たちは後ろから声をかけられました。

「はいよーー、やま---びこーーーやまーーーびこーーーーーーー」

今度は二人で軽く悲鳴を上げて振る向くと、件の男性がにやにやと冗談ぽく笑いながら、

「たいそう驚きはったね」

と言い、私の肩をぽんと叩いて、今度は普通に参道を歩いて降りていきました。

 

上手く表現できたかは分かりませんが、私自身が実際に体験した始終です…。








58 :本当にあった怖い名無し:2010/09/19(日) 21:09:18 ID:2hsCEQg0O
一つ思い出した話があります。
知ってる人もいるかもしれないけど、
山形県にある神社?お寺?(NHKで何回か年末年始やったらしい)で、
長い階段を登って行くと御札が大量に貼ってある神社があるんだけど、
そこに小学生の頃、じいちゃんに連れられて行ったんだ。
その御札の中には数枚しかない金色の御札があって、見つけるといい事があるらしい。
その日、なんと俺は3枚の金の御札を見つけて持って帰った。
じいちゃんもかなりびっくりしてた。宝くじ並らしい。

その日から、ある女の子がときどき夢に出るようになった。
「御札は絶対になくさないで」
「あなたが30になった時もう一度きて欲しい」
そんな事を夢に出る度言ってた。

オチはないです。
再来年30なんで盆に帰省した時にでも行こうかと思います。









264: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/11/23(金) 20:03:10.77 ID:4JgyIFEc0
親戚の伯父さんに聞いた話だけど
うちの家に六部殺しの伝説があってビックリした。

お寺の修理のための寄付を集めていた旅のお坊さんを殺して金を奪ったんだって……

それ以降、うちの家では跡継ぎの長男が死ぬということが続き、お坊さんの祟りを沈めるために、うちの地所に供養塔を建て、供養していたようだ。

街道の行き倒れの遺骨なんかも一緒に納めるようになり、いつの間にか行き倒れの供養塔と伝えるそうになったそうだ。

ちなみにこの供養塔は、爺さんが神も仏も信じない人で、取り壊して撤去して離れを建てた。

ちなみに、戸籍の保存期間が切れ始めて破棄されていると聞き、今のうちに明治からの戸籍や除籍を取り寄せたんだが、確かにうちの家は言い伝え通り長男が十代後半でみんな死んでいる。

伯父は本家長男だったが、十代で神社の家に養子に行ってこの人は無事。

それ以降は本家長男が死ぬ現象は止まっているようだ。

他にもえげつない伝説はあって、戦国期に田舎の家のすぐ近くに養子に家督を譲って隠居したあとも影響力を残す戦国武将の隠居所があったんだけど。

家督を継いだ養子がその養父を粛正するときに、うちの先祖がその軍勢が通る間道の道案内をしたらしい。

某山地のど真ん中だったこともあって、その功績でもらったお金で田畑を切り開き、うちの先祖はかなり裕福な富農になったそうだ。

267: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/11/23(金) 22:04:11.34 ID:GPJB5tfd0
伯父が死ぬと祟り再開

285: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/11/25(日) 03:38:30.46 ID:e/JMR+Sc0
坊主殺すと七代祟る、って昔から言うね。ちょうど七代?
神社や寺に預ける・養子に出すと、聖域だから守られるっていうね。

あまり言われていないけど、(最近は京都でも観光の際に堂々と語られてる↓)

平家物語で有名な仏御前も、出家して北陸の田舎に帰ってから都帰りの美貌で村の男たちにちやほやされたのが仇で、その妻たちに嫉妬されて惨殺されたが、いちおう尼さんだったので明治までその事件は地元で秘密にされていたらしいね。

もちろん、祟りを怖れてだったらしい。








219名前:思い出1投稿日:03/06/2811:15
俺が小学校の時は、いわゆる悪ガキだった。思い出せば恥ずかしい事ばかりしていた。

そんな消防の夏のとき、俺が部屋でくつろいで買ったばかりのマンガを見ていると、ふと気付いた事があったんだ。

押し入れの上の方に、小さな扉があったのだ。好奇心旺盛だった俺は、読みかけのマンガをほっぽいてその扉に近付いた。

扉を上の方に軽く押すと、キイという音を立てて扉は開いた。開く事を確認して、小さい椅子を持って来て、扉から中が覗ける様にした。

椅子に昇り、扉を開け中を見ると、普通に立っていられそうなくらいのスペースがあった。中は真っ暗。

こんな凄いものを見つけた俺は、友達に見せて自慢してやろうと思った。

次の日、友達のげんちー(あだ名)を呼んで、俺はまたあの扉を開けた。げんちーの家はお寺さんだった。

「な、すげえだろ!?」

「よっちゃん(俺のあだ名)すげえ!で、ここ入れるの?」

「知らん」

「じゃあ俺懐中電灯もってくるから少し待ってろ」

「うん」


220名前:思い出2投稿日:03/06/2811:17
数10分後、げんちーは懐中電灯を2つ持って戻って来た。

早速、扉を開けて中を覗く。初めてその空間に光が入った。中は、ネズミも埃も無かった。好奇心で心臓がバクバクした。

「なんかあったか?」

げんちーが聞く。

「いや、何もない。入れるみたいだぞ」

そう言いながら俺はその部屋に入ってみた。床はベニヤとかそういうので出来てると思ったけど、案外しっかりとしていた。

「大丈夫、入れる」

俺のその言葉を聞きげんちーは入って来た。中をしばらく歩き回ってみたが、何も無い。しかし、床も天井も壁も、ぜんぶ真っ黒い色で塗りつぶされていた。

今思うと、ここが不自然なんだ。押し入れの上の空間なんだから、上がたとえ広くても幅は狭いはずだ。なのに、俺達は随分広い空間をウロウロしていた気がする。

歩いていても何も無いのに飽きた俺とげんちーは、そろそろ降りようかと言うことになった。と、その時げんちーがふいに転んだ。


221名前:思い出3投稿日:03/06/2811:18

「いてて…」「大丈夫か?」「あ、うん………!?」

にこやかな顔で返事をしていたげんちーの顔が、みるみるうちに真っ青になった。なにかとんでもないものを見てしまったのかの様に。

「よっちゃん!早くここ出るぞ!!」

「どうしたんだよ。そんな急ぐ事も…」

「この黒いやつ、全部お経なんだよ!!」

俺はそれを聞いて途端にゾォっとした。前にも書いたが、げんちーの家はお寺さんで、げんちーはお父さんに、遊び半分でお経を読む練習をさせてもらっていたのだ。

それで、多少のお経は読める。そのげんちーが読めるお経が、この部屋の壁、天井、床いっぱいに書れていたのだ。

「早く!出るぞ!!」

げんちーの声で俺は我に帰った。今いる場所から扉までわずかちょっとの距離だったが、俺達は全速力で走った。ただもう、この黒い部屋から出たかった。

扉を押し、椅子の上に降りて押し入れから大急ぎで出て、びしゃっと押し入れの戸を閉めた。少ししか走っていないのに、息があがっていた。

「なんなんだよお、あれ……」

「父ちゃんに聞いてみよ、なにか、分かるかもしれん」

俺とげんちーは大急ぎで、げんちーのお父さんのお寺へと向かった。


222名前:思い出4投稿日:03/06/2811:19

「おとうさあん!!」

名前を呼びげんちーのお父さんが出てくるなり、お父さんは

「なにやってたんだお前ら!?」

といきなり怒られて、腕をぐいぐい引っ張られお寺の奥の部屋と連れられた。

それから俺とげんちーは、服を脱がされ、背中に何か書かれて、冷たーい水を頭からかけられて、首に数珠みたいなものを掛けられ、半日の間お経を唱えられた。

その間、何度も水を掛けられた。儀式みたいなのが終わって、俺とげんちーは、げんちーのお父さんに強い剣幕でこう言われた。

「いいか、今日の事は忘れろ。思い出してもすぐに忘れるんだ」

真剣な顔でそう言われ、俺とげんちーはこくこくとうなずいた。

それから俺の母さんが迎えに来て、俺の事を涙ながらに抱きしめた。
おばあちゃんはただ、「よかったよかった」と涙を流すばかり。げんちーは自分の家に帰った。

それがあってから、近所の大人の人に、俺はどうやら避けられている様に感じた。げんちーも同じく、避けられているようだった。

忘れろと言われた為、また聞けばなにか起こるかもしれず、誰にも何も聞く訳にも行かず、何年もたった。

げんちーとは今でも遊んだりする。
でもあのときのことは絶対に口にはしない。お互い、分かっているのだ。

この間、家に帰る機会がったのであの押し入れを覗いてみた。

扉はあったものの、木と釘でめためたに打ち付けられてあった。
もう入る度胸は無い。END








901 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:10:42.54 ID:Qcr18xVC0
スレチでしたらすみません
一昨日youtubeでアンビリーバボーの恐怖コーナーをハシゴしていたんですけど
「死後結婚」という未婚で亡くなった人があの世で結婚できるようにと
結婚写真の様な絵馬を納める儀式を特集したものを観たのですが
ある場面が非常に気味悪く、ここ数日頭から離れません;

902 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:12:59.56 ID:Qcr18xVC0
エピソード自体は悲しい話で、最終的に少し良い話で終わってホッとなりますが
ラスト30秒ほどで展開がガラっと変わり、その儀式のタブーが語られ〆。
そんな後味の悪い終わり方も怖かったのですが一番ヤバいと思ったのがラストの写真

903 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:15:09.25 ID:Qcr18xVC0
ずっと絵馬での結婚式の模様しか出てこなかったのに(その絵も大概怖いですが;)
その写真だけ何故か生身の人間の結婚写真
しかも・・・なんかお婿さんの等身がおかしいんです
「ん?」と思って戻って見直してもなんか違和感
ゾッとして咄嗟に閉じ、もう確認する勇気はありません

904 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:19:38.81 ID:Qcr18xVC0
何故最後のカットにあのような写真をもってきたのかがわからないです
(絵馬ではなく何故写真?)

よかったら観てみて下さい



909 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:44:20.82 ID:wkgHGF090
>>904
山形の山寺(立石寺)の奥之院にある「むかさり絵馬」のことかな。
奥之院が開いてるときなら、外から絵馬群を見ることができるよ。
東北三大霊場のひとつで、水子供養がいっぱい。
途中にある姥堂(うばどう)は見た目に恐いよ。
でも、むかさり絵馬に霊的なものなんてないよw
供養のための普通の絵馬。

ちなみに、山寺立石寺は芭蕉が「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」
の句を詠んだ場所で、石段を1,015段登った場所にある。
山頂からの眺めは絶景の、山形オススメ観光スポット。

912 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:54:53.77 ID:9XNHXnUa0
>>904 編集者が一番インパクトがあると思ったからだろうけど、
良い感じはしなかった。お嫁さんも写真だったし。

906 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:31:14.36 ID:wCgHpJKR0
怖いから見ないw
確か、戦争で亡くなった若者があの世で結婚できるようにと、
白無垢姿の人形を奉納する地域があるって聞いた。
その地域の神社には奉納された古い花嫁人形がそのままになってて、ちょっと怖かった。

907 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:35:09.28 ID:mYxwLNvp0
見たけど男の方は子どもだと思う
10歳以下でかなり幼いように見えるけど
一緒に並んで写してないので頭身も全く違う

908 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 14:37:03.92 ID:tWzOOtc10
靖国神社にも花嫁人形がたくさん奉納してあるそうだ

921 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 17:52:33.52 ID:F7fFc2iU0
>>908
「花嫁人形」なら靖国神社の資料館にも多くあるものだね。
自分は怖いというより、若くして戦場に散った人と
せめてあの世で所帯を持って幸福に・・・と願う遺族の心を思うと
胸苦しくなって(霊的な苦しさじゃなくてね)、見るのが辛かったけど。

>>909
絵馬ってその神社の神様や信仰形態によって色々あるけど
素朴な絵だったり、誇張してモノが描かれていたりで
それ自体に恐ろしさとか、あんまり無いもんだよね。

で、自分は俳句をしてるのでいつかは山寺に行くのだろうけど
その時のために足腰を鍛えなければと思ってます・・・

913 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 15:05:45.21 ID:LjCJiEN3O
タイミング良すぎで怖いw
gooのトップページのコラムに「冥婚」と言う見出しがあり開いてみたら、
まさに東北地方の死後結婚についての記事でした。

916 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 16:56:35.76 ID:Pw+e9pYU0
>>913
ひー('A`;)
そういうタイミングってあるよね

私なぜかある日突然、huluで「ミディアム」をものすごく観たくなって、
見始めたら止まらなくなっちゃってずーーーーーっと観てたんだけど、
ハマりだしてしばらくしたら、
地上派の新ドラマが霊能力で事件を解決するやつが2本始まった


914 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 15:15:41.75 ID:mYxwLNvp0
「概要」むかさり絵馬を書き続けている80代のお婆さんによると

今から80年前の1930年、
ある家の長男が生まれたが生まれつき目が不自由でそれを嫌った御主人が蔵に
長男を閉じ込めたそうだ。嫁が息子のために毎日、蔵に通い世話をしていた
可哀相な長男は世間の目に触れることなくそこで成長した。

ところが、ある日、近所の人が蔵の前を通ると、その長男が蔵の前に立っていたと
言う。当然、蔵にはカギがかかっており外に出られるはずもない
彼は蔵の中で息絶えていた。
せめてあの世で結婚させてやろうと結婚式の絵馬をお願いしたという

918 :可愛い奥様:2012/07/09(月) 17:05:49.06 ID:mYxwLNvp0
あなたがいつか、この世を去る時ひとりぼっちじゃ淋しいから
暗闇からワンコの小さな瞳ビームが導いてくれます
家の婆ちゃんが91でこの世を去る前日「太郎が来てるから一緒に逝くよ」
とか言ってたし









884 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/02/07 21:17

僕がまだ六歳ぐらいのときの話。

それまで市街地に住んでたんだけど、小学校へあがる春に緑の多い郊外に引っ越したんだ。
近所には田圃や畑があって、兼業農家をやってる地元の人が多い。
そんなのどかな環境の町はずれにある新興住宅に、僕ら家族は移ってきた。

慣れないこともあったけど、僕は小学校へあがってすぐに友達ができて、二ヶ月もたった頃には、もうすっかりその町に馴染んだつもりになってた。
ある日曜日、昼ご飯を食べてから友達三人と学校の近くにある田圃のあぜ道で、遊びがてら、おたまじゃくしをとっていた。
ビンに入れて家に持って帰って、カエルになるのを見たかったからだ。
用水路のなかに手を突っ込んでたら、いきなり小便がしたくなってきた。
僕は何匹かつかまえていたし、もう帰ってもよかったんだけど、友達は、もっとつかまえるつもりでいた。
時刻は五時半ぐらいだったと思う。そろそろ日が暮れどきで、空はうっすらと陰り始めていた。

僕は友達を置いて、ちょっと小便しにいってくると駆けだした。
家まで帰る気はなくて、そこらで適当なところを探してた。
ちょっと離れたところに、まだ行ったことのない古いお寺があって、
歩いていた道からそこに飛び込むと、トイレを探すのが面倒だったから、寺の横手のほうにある低い木の茂みですませた。

はやく友達のところへ帰りたかったけれど、なにを間違えたのか、僕は道とは反対の、寺の裏側へ歩いていってしまった。
間違ったとわかって引き返そうとしたとき、小さくカチャカチャと音がした。
何だろうと思って振り返ったら、暗い寺のなかからボンヤリと黄色い光が漏れてる。
そっちに行くと、雨戸と障子が開け放してあって、ふと見れば、薄暗い60W電球を吊った下で、四人家族がご飯を食べてた。

住職らしい丸禿の男と、痩せた奥さんと、まだ小さい子供が二人、ちゃぶ台のまわりに正座して、それぞれに茶碗を持ってる。
カチャカチャっていうのは、お箸が茶碗に当たる音だった。
その光景に、僕はなんとなく寒々しい違和感を覚えた。
誰も何も言わずに、黙々と食べながら、裏庭に立っている僕のほうをジッと見ているんだけど、誰もが無表情で、何も話さないんだ。
静まり返った食卓に、ただカチャカチャとお箸の音がするだけ。
僕も何も言わず、その場から立ち去ろうとした。

そしたら、奥さんが小さな声で、「あんた、どこの子?これ食べていく?」と。

振り向いたら、奥さんのそばにあった「おひつ」から、ご飯を茶碗によそってくれてる。
「はい、お食べよ」って、茶碗を出してくれたその白い腕が、こちらへ、異様に長くニュルッと伸びてきたように感じた。

そして、そのご飯を見たとき、僕はビックリどころか、心臓がとまりそうになった。
ご飯に色がついていて、赤飯かと一瞬思ったけど、あきらかにそれは血だったんだ!
ご飯粒が血で真っ赤になっていたんだ!

はっと顔をあげたら、もくもくと無表情で食べている四人家族の口も血だらけになっていて、胸などにも口からぽろぽろこぼれたご飯粒が点々と赤くくっついている!
それでも、住職も二人の子供たちも、一様にカチャカチャ箸を動かして血まみれのご飯を口にかき込んでいて・・・・

急に生臭い匂いが漂ってきて吐きそうになった。
奥さんの差し出している茶碗に背を向けると、走り出した。
あまりの怖さに膝ががくがくしていたけど、なんとかかんとか友達のところまで戻れた。

それで、寺で見たことを泣きながら話したら、
ずっと地元に住んでる友達が、真っ青になって震えながら言ったんだ。
「あの寺、今は誰も住んでないよ。だって、みんな死んだから」
聞けば、前の住職は何かの事情でノイローゼのようになって、家族が寝ているときに包丁を持ち出して無理心中をはかり、奥さんと子供たちを刺し殺したあとは、自分も首の動脈を切って自殺したということだった。
二年前に・・・・

僕らは怖くなってそれぞれ走って家に帰った。
寺で見たことを親に話したけれど、あまり真剣にとりあってくれなかった。
その夜から二日続けて高熱がでて、きっと体調が悪かったからそんな幻を見たんだろう、ということにされてしまった。

今でも、その寺はある。すっかり寂れて荒れ果てているが。
住職一家の供養はされているはずだということだが、あの寺の裏手に行けば、今もぼんやりと黄色い光が見えるような気がして大学の休みに帰省しても、僕は絶対にあそこには近寄らないようにしている。






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