【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: 【殿堂入り】




1 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:05 ID:RIYlzIsA
たとえばそれは台所にあるとします
私がそれを取ろうとすると浮かんでいたはずのものも沈みますね?
だから最初から消えていたと理解して撮ろうとしてもやはりそれは存在しないといえます
次にわたしが言うことは「消えた」ということ
消えたのなら最初はそこにあったはずです
なのにそれ(例えですが)は浮かんでいるのですから掴める訳ありません
もし掴もうとしてもやけどしたりしますからそこまでのリスクを伴ってまで(経済的負担は除きます
消えるのを防がなくてもいいと思います

友達に言ったのですが相手にされなかったので、皆さんの意見を聞きたいです

7 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:06 ID:???
意味わがんね

10 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:06 ID:???
何言いたいのか全くわからんが禿同

14 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:07 ID:RIYlzIsA
これらの現象は台所でよく起こるので台所にしましたが
トイレ寝室 など
汚れているところでも目撃しますので一概には言えません

15 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:07 ID:???
よし!  デンパ

20 名前: いーすたん ◆eastJF/w 投稿日: 02/04/02 04:08 ID:hCoPdG7M
どっかから一行づつコピペしたとか

21 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:08 ID:RIYlzIsA
それから
よく空中で消えるという人が居ます
でも私の場合は3センチほど浮かんだように見えで
それから消えてしまいます

だから掴もう、と思っても間に合わないと思います
22 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:09 ID:RIYlzIsA
みなさんもそうゆう体験したことあると思います

私はいつもですが
周りの人はそんなんないよと言います
多分私をだまそうとしてるのかな・・

24 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:09 ID:???
うんうん。
私の見るものは違うけど、まぁ似たようなものだ
 
27 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:10 ID:???
>>26 たぶんそういうものじゃない

28 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:10 ID:RIYlzIsA
その対象になるものですが
水気のあるもの(コップ レモン 
これらのものは消えたことないです
判子とか、ちり紙とかはいつも消えるのを私は見ています(台所ならば

31 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:11 ID:RIYlzIsA
>>24
やっぱりみんなそうなんですよね。
少し不安だったのですが

34 名前: 投稿日: 02/04/02 04:12 ID:???
気になるな。

35 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:12 ID:???
なんで台所なんですか?

36 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:13 ID:RIYlzIsA
水気のないところ、と言ってもトイレの場合は例外です
トイレでは今のところ芳香剤
そして雑誌などが浮かび消えました

トイレだけは例外なのかな、と思うのですが。

37 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:13 ID:RIYlzIsA
>>35
台所で一番この現象が起こるのであえて台所にしました

38 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:14 ID:???
トイレにおいてあったという雑誌が気になる

39 名前: 投稿日: 02/04/02 04:14 ID:???
>>1
どんな風に消えるよ?

パッとか?
スッとか?
ヒュッとか?
 
40 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:15 ID:RIYlzIsA
もし、これが人間にも被害が及んだとしたら怖いです
できるだけ水気のないところで行動するか
消えそうなものを出来るだけ身近に置かないとかしたほうがいいです

41 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:15 ID:???
多分あんたが言いたいことは、書き言葉の文章という媒体では
表現しきれないものだ。
イラストか、芝居か何か他の物で表現してくれ
 
42 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:15 ID:???
>>37
消えてしまったものはどこへ行ったとお考えですか?

43 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:16 ID:RIYlzIsA
>>38
兄の場合はガロとかですね。
もうないので確かめられませんごめんなさい
>>39
浮かぶのはゆっくりなので多分
誰かが引っ張っているのかもしれません
でも消える瞬間は本当に早いので人間がやっているとしたら凄いです

46 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:17 ID:???
>私がそれを取ろうとすると浮かんでいたはずのものも沈みますね?
ここからもう分からないよー!!
沈みますね?言われても、なんで沈むか分からんよー!!

47 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:17 ID:???
まじめに読むと頭がイカレてしまう

49 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:18 ID:RIYlzIsA
>>41
絵とか描こうとしたのですが、頑張って描いた絵が消えたら凄く苦しいので
文章に
しました。ごめんなさい
>>42
私も考えましたそれ
戻ってきたためしがないので(消えたもの
この世界じゃない、ところにいってるのかなぁと考えたら非現実的ですよね
案外近くにあるのかも・・

53 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:20 ID:RIYlzIsA
>>46
あ、言葉足らずでごめんなさい
物が沈む時は必ずといっていいほど消えてしまうのです。
だから沈んだら諦めます
昔は抵抗もしましたが 無駄だとわかったので

56 名前: 投稿日: 02/04/02 04:20 ID:???
そっか、引っ張ってるのか。
そら、人間だったら神業だよなぁ・・・。
で、どこに消えるんだと思う?>>1は。
 
59 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:21 ID:???
理解できない俺は天才ですか?
 
62 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:21 ID:RIYlzIsA
>>56
消えたもののなかには大切なものもあります
いろいろ考えて探したのですが見つかりません

63 名前: 投稿日: 02/04/02 04:21 ID:???
今のところ>>1に危害は加えないわけ?

65 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:22 ID:???
どこに沈むの?

67 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:22 ID:RIYlzIsA
先輩は屋根裏探せといっていました
探そうとしましたがたぶん無駄かもしれません
もし浮かんで浮かんで消えたなら上にあるのかもしれませんが
浮かんだり沈んだりするのでたぶん屋根裏には行かないでしょう

69 名前: 投稿日: 02/04/02 04:23 ID:???
>>62
探すのをやめた時、見つかるというのもよくある話で・・・。

75 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:23 ID:RIYlzIsA
>>63
はさみとかは大丈夫なので怖くないと思いますよ
>>65
テーブルの上にあったならテーブルにです。
でも不思議なことに傷とか付かないんですよ

77 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:24 ID:???
嗚呼違うよ!
>>1の話と私の見てるものは!
 
78 名前: 逝け☆マーチ 投稿日: 02/04/02 04:24 ID:???
>だから最初から消えていたと理解して撮ろうとしてもやはりそれは存在しないといえます

消えていた(無い)って理解したなら、それを採ろうするな。
・・・撮る、撮るって写真を撮るの撮るか・・・・・?

80 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:24 ID:RIYlzIsA
本当文章下手でごめんなさい

あと 「浮かぶ」 ですが
光とかはないんです
そのままです
だから心霊的じゃないと思いオカルト板には立てませんでした

84 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:25 ID:???
無い物を見ているのかある物が見えてないのか・・・
駄目だ、俺には理解できない

85 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:26 ID:RIYlzIsA
>>78
取る、ですねごめんなさい
でも分かっていても、消えて欲しくない物(大切な
だと手を伸ばしてしまうのです
これはわかるとおもいます

88 名前: 投稿日: 02/04/02 04:26 ID:???
>>80
もっと色々聞きたい。

浮かぶってどんな感じよ?
フラフラ?  スーッと?

91 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:26 ID:???
物理的に浮かぶのか。
だとしたらそれは「あってはいけないこと」だ。
自然の摂理宇宙の法則に反しているということだ。
危険である。  非常に危険である。

92 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:27 ID:???
>>85
家中の物が無くなったりする現象について
あなたの家族は何と言っているんですか?

93 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:27 ID:RIYlzIsA
小さいものしか今のところ消えてません
テレビとかは沈んだことあってドッキリしましたがいまもありますし。

97 名前: 逝け☆マーチ 投稿日: 02/04/02 04:28 ID:???
>>85
なるほど、って事はそれは沈んじゃいないな。
きっとまだどこかに浮いている。

98 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:28 ID:RIYlzIsA
>>91
浮かぶといっても空高く浮かぶわけじゃありません
て1枚はさむくらいで(はさんだことありませんが

100 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:28 ID:???
つか他の人と一緒にいる時にその現象は起こらないの?

104 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:29 ID:RIYlzIsA
>>97
はい。
そのままにしてたらてんじょうにはりついてるんだと思い
天井やクローゼットを見ましたが分かりません
第一あったならすぐ気付くはずですし

105 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:29 ID:???
>>1はそれを取りたいの?
 
108 名前: にっく 投稿日: 02/04/02 04:30 ID:dswRb6t6
>>1
とりあえずその3Dメガネを外せ

109 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:30 ID:RIYlzIsA
>>100
今のところ兄だけですね。
私はその場に居なかったのですがなんか消えたといってました
兄の本が消えたのは多分(浮かんだのかは分かりませんが

112 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:31 ID:???
>>108 ワラw

113 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:31 ID:???
>>109
やけど、ということは一度触れたことがあるのか?
 
115 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:32 ID:???
あまり長い間>>1のレスを見続けると精神汚染を受けます

117 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:32 ID:???
>もし掴もうとしてもやけどしたりしますからそこまでのリスクを伴ってまで(経済的負担は除きます
消えるのを防がなくてもいいと思います

やけど?

118 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:32 ID:???
テーブルの上にあった腕時計がない。
部屋中を探す。
見つからない。
どうしたものかと再びテーブルに目をやると…
そこには腕時計がある。

よくあることさ。
ちょっとした宇宙真理のズレ

120 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:33 ID:RIYlzIsA
写真とか載せたいのですがそのしゅんかんをとったことないんです
取ろうと構えてるときにかぎって何も起こりません

だから 私の心を読み取っているといえます
それだから私はいつもビクビクしています
もしかしたら私も消えるかもしれないからです

122 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:33 ID:ZA.Rv8Uk
>>1と電話したい。
番号晒せ

123 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:33 ID:???
取ろうとする→消える
触る→やけど

矛盾しているな。もっとしっかりしたネタ容易してこい。
 
124 名前: 逝け☆マーチ 投稿日: 02/04/02 04:33 ID:???
>>104
だいたい、てんじょうに張り付いていたとしても、天井やクローゼットを
覗いたんじゃしょうがないでしょ?
それに、分からないだけかもしれないしね。

126 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:34 ID:RIYlzIsA
>>113
いえ
でもやけどするのは分かりきってます
もし冷たかったのなら水滴とか付くはずですし

128 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:34 ID:???
天才とキチガイは同義らしい

132 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:35 ID:RIYlzIsA
>>124
屋根裏も探した方がいいのでしょうか・・
でも浮かびっぱなしじゃないんですよ
消えてしまうので追いかけても(適当に
それでも無駄なことだと思い知らされてしまいます

133 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:35 ID:???
>>126
本が消えたんだろ?熱くないだろ本は。
それに物体が浮遊するときは常温ではなく
異常なほど高温になるとでもおっしゃるのか?
わけわからん。頭痛い。

134 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:35 ID:???
消えているのは物の方ではないかもしれんぞ

138 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:36 ID:RIYlzIsA
真面目なんですけどごめんなさい
たとえば鏡とかに映った自分が浮かんだら私も浮かぶ(強制
でも消えるかといったらいやですから抵抗します。
その時に沈む
あ   少し分かってきたかもしれません

143 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:37 ID:???
その対象になるものですが
水気のあるもの(コップ レモン 
これらのものは消えたことないです
判子とか、ちり紙とかはいつも消えるのを私は見ています(台所ならば
 
144 名前: 投稿日: 02/04/02 04:37 ID:???
>>138
どう言う風に抵抗するんだ?
抵抗できるの?
 
146 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:38 ID:???
異常な情報は人の脳に損傷を与えます
 
148 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:38 ID:RIYlzIsA
物は消えようとするときに抵抗しています
それは多分消えたくないからでしょう
その時に反発した力かなんかで沈みます。これはその時によって違いますね。
でもその力よりもさらに強い力が物を引っ張り結局消えてしまう 

153 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:39 ID:???
外的干渉で消えているのではなくあなたが消しているとすればどうだろう

154 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:39 ID:RIYlzIsA
その瞬間を私は何度も見ているわけですからその力は私のことを知ってるはずです
もしいままでずっと見てると思うと怖いです

155 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:39 ID:???
1よ消えそうな物にさわるな。
おまえも一緒に消えちまう

156 名前: 逝け☆マーチ 投稿日: 02/04/02 04:39 ID:???
>>132
じゃあ無駄あしだから屋根裏を探す必要はないね。
それにてんじょうにあるんでしょ、おそらくは?

>消えてしまうので追いかけても(適当に
>それでも無駄なことだと思い知らされてしまいます

それはもう知っているんでしょ?
再認識したいって事ですか?

159 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:40 ID:RIYlzIsA
私は今まで消えたものたちに憎しみとか持ってないので大丈夫ですよ

161 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:40 ID:???
>>154
なるほど、君は物体にも意思があるというわけだね?
それは自分の影であり鏡に映ったものであれ、すべては同一ではなく
別のものとしてそれぞれ世界を持っているということ?

165 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:41 ID:RIYlzIsA
>>156
いいえ
つまり それらのものが屋根裏にあったとしても
私は屋根裏に行く姿を見たことがありません。
なのでどうしてもそれを容認したくないといえます

170 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:41 ID:???
MAXの誰かが「子供のとき空中に浮かぶことができた」って言ってたぞ。
 
172 名前: 逝け☆マーチ 投稿日: 02/04/02 04:42 ID:???
>>165
屋根裏には無いんだよ、それは。
だから容認したくないし出来ないんだよ。

176 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:42 ID:RIYlzIsA
>>161
鏡の自分は私ではないのですからいつ映ろうと鏡の自分(あ)の勝手です
だからよくかがみ見ても私が映らないことがありますがそれは(あ)の勝手だから起こることが出来ません
物が消えることに関しても本当は何も言いたくないのですが、もし望まないで消えているとしたら いたたまれません

188 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:44 ID:???
幻覚だろ?
1が消えたって言ってる物は最初から存在してなかったんだよ
 
191 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:44 ID:RIYlzIsA
176はよく分かりませんねごめんなさい

(あ)は鏡の世界で何をしてるのか分かりません
いまは鏡の中にいますが居ない時もあります

でもその方がむしろホッとします
自分と似ている他人を向き合い続けるのはなんとも奇妙なものです

195 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:45 ID:???
なるほど。
能力に覚醒したけど自分の力を抑えられずに人格崩壊を起こしたんだな

199 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:46 ID:RIYlzIsA
あと私が居ない間に云々ですが
私が見ている前でその現象は起こります
私が居ない間にも起こってるのかもしれませんがよく分かりません。。
 
202 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:46 ID:???
わかったよ。君が光を発している光源とすれば説明がつく。
君が取ろうとする物を影に例え、君が光源。
影は光によって産まれるが、光が影に近づくと影は消える。
それは上にも下にもいけるわけだ。
影を作る物体ではなく、君は影を追いまわしている。
そういうことになる。
 
205 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:47 ID:???
鏡は光を全反射させるだけなので
映っている物に実体はありません。

206 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:47 ID:RIYlzIsA
もしつかめたら(もの)を
その時力はどうするでしょう
私の方の力が強かったなら間違いなく私は恨まれるかもしれません
その力が強かったなら私自身が消えてしまうかもしれません

210 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:48 ID:???
もう止められないくらいかなり痛いな・・・

214 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:49 ID:RIYlzIsA
よく物が消えて探したけど見つからなくて
どうでもいいときに出てきた~とかありますけど
私はありません
消えたものは戻りません

どうでもいいときにも出てきませんし。

215 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:50 ID:???
飯作って、さて食おうかってときに消えたらやだな。

220 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:51 ID:???
>>214
君の言う物とは、今君の目の前にあるパソコンと同じ世界にあるものかい?

222 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:51 ID:???
物が消えることはありません。
必ずどこかにあります。
1000年経っても2000年経っても、何かしらの形でこの世に存在しています

224 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:51 ID:RIYlzIsA
あと友人とかにも喋ったのですが笑いで終わります
これは友人も本当は分かっているのにあえて知らない振りをする
つまり私が知らないちから?とかは友人を洗脳して
私を(最終的に
何事もなかったかのようにしたいと。

225 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:51 ID:???
>>1
最初はみんな知ってて嘘ついてると思ってたんでしょ?
なんでみんな知らないと思ってレスしてんの?
 
228 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:52 ID:???
物が浮かんだり沈んだりする時はどれ位の時間を要するの?

230 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:52 ID:RIYlzIsA
>>220
コップとかは消えませんが。

台ところにあるもの=この世界に存在してるものですね

234 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:54 ID:RIYlzIsA
>>225
実は
もしかしたらこのなかにも動かされてる人がいるかもしれないしいないかもしれません

もしまだ冒されていなくて  私の話を真面目に聞いて

241 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:56 ID:RIYlzIsA
途中で切れましたごめんなさい

私の学校
近所

でも
そのほかの遠い地域はまだ大丈夫なのかもしれません。
ちゃんと聞いてくれてる人もいますし
冒されているのに
普通の返事をしてる人もいます
喋っても分からないのだから

244 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:57 ID:???
くそおおおおおお!!!
なんかわざと難しく説明してないか!?

245 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:57 ID:RIYlzIsA
本当は電話とかで喋った方が早と思うのですが
電話は怖い(昔から)

なのでごめんなさい

248 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:58 ID:???
>>245
君のメルアドを晒しなさい。
そうすれば俺が君が納得するまで話を聞こうじゃないか

252 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:00 ID:RIYlzIsA
よく部屋の四方からジロジロと見られてる気がすることがありますよね?
それは力が何かをとろうとしているときだと推測します

でも鏡・コlッフなどには何もしないことを考えると
鏡(あ)
そしてコップなど
は、最初からあちらがわについていると考えます。

254 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:00 ID:RIYlzIsA
メールでしたら大丈夫ですよ。
 
256 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:01 ID:???
(あ)がわからん。どういう記号の意味ですか?

257 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:01 ID:???
つまりあれだな。
1は時間軸の上に乗ってないから1秒が1秒にならず、
1秒経ったとしてもそれが進んでいるのか戻っているのかも
滅茶苦茶になるわけだな。

258 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:01 ID:???
>>252
コップなどは引っ張ろうとするその力の主の興味を引かないだけなのかも知れないぞ

260 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:01 ID:RIYlzIsA
私と同じような体験をしている人

261 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:02 ID:???
いねーよ!
 
262 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:02 ID:???
>>254
んじゃ晒してよ フリーメールでいいんで。

267 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:02 ID:RIYlzIsA
前も説明しましたが(あ)は私役の人です
つまり鏡の中の人ですね。

いまはちゃんと前に居ます

277 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:04 ID:???
脳の障害っぽいね>>1は

290 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:06 ID:RIYlzIsA
鏡じゃなくても
プラスチック
電源の切れたパソコン

いろいろ顔うつりますよね

そのなかにも私役の人が居ますが、鏡(あ)からどうやってうつるのか
不可能なので(あ)がうつること

世界にはいっぱい 私役の人が居ます

もし私がシンでも(あ)でなくでも他の人
が私に成りすます可能性があります

293 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:06 ID:???
つまりもう一人の自分がいる世界が本当の世界で、今こうやって
ネットを繋いでる自分は異世界側にいるって事か?

298 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:07 ID:???
>>290
なぜそこに君役の人がいるか、それをよく考えてご覧

305 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:09 ID:???
水気のあるものは消えないのに
なんで台所という水気の多い場所で良く消えるんだ?
トイレで良く消えるのは=汚れた場所で良く消える
ということで納得できる。お宅の台所、汚れてますか?>>1
 
312 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:10 ID:???
>>1が消える事はないね。人間は70%が水分だから

317 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:11 ID:RIYlzIsA
あと私の家は兄は引っ越したので私1人です
私が寝てる間に(あ)が私を殺そうとしたり

でも誰も気付かないことになります。
だから頻繁に消える日はもしかしたら警告なのかもしれませんすると
見方は変わってくるのですが。

319 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:11 ID:???
>>317
おまえの性別は?年は?仕事は?

323 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:12 ID:???
>>317
実際に殺しに来た経験があるわけじゃなくて
「来るかもしれない」という感じなんでしょ?今のところ

324 名前: 投稿日: 02/04/02 05:12 ID:???
私が寝てる間に(あ)が私を殺そうとしたり
エスカレートしだしたな。(あ)は本気だぞ?  
本気で奪うつもりだ。おまいそれでいいの?

328 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:13 ID:???
やられる前にやっちまえ!

334 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:14 ID:RIYlzIsA
鏡に映したとき(自分  みなさんが)

そしたら移るのは部屋の風景そして自分ですね
でも時々自分が移らない時があります
私はしょっちゅうなので、出かけるときとか不便です文句は言えないのですが。
それを知り合いに見せようとすると映るんですが

339 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:14 ID:???
ドッペルゲンガー?

341 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:15 ID:???
>>1が光より速いだけ。ただそれだけのこと。

343 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:16 ID:???
今度物が消えそうになったら水かけてみなよ>>1

344 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:16 ID:???
>>1は鏡の中の自分が浮かんだら、強制的に自分も浮かんで
消えてしまうかも、と思ってるんでしょ?
それなのに、鏡の中の(あ)は別の存在なの?

349 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:18 ID:???
    >>344
    はいそれは
    鏡の中の自分が浮かんだら私も浮かびます
    私が浮かんでも鏡のかなの(あ)動きます
    それは繋がっているからでしょうか。
    鏡と向き合って空をはさみで切ったこともあります(見えませんが
    でも硬いか、切る場所が違うかで繋がったままです(今も

355 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:19 ID:???
>>349
鏡やプラスチックに映る自分の姿をした(あ)は
別のものではあるけど、自分とは何かの繋がりがあると?

356 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:20 ID:???
>>349
固いんだったらはさみの刃が動かないのでわかるはず

358 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:20 ID:???
1さん、その考えは現代における科学の見解を大きく超えています。
とてもじゃありませんが、そのような現象は現在は心霊現象として
片付けられてしまうしかないようです。
 ただ、もっと未来になれば、皆も分かるときが来るのではないでしょうか。
今はまだ目に頼った社会でしかありません。人間の持つ感覚器官が
1さんのように本来の機能を使えるようになるまでは
あまり人前でそのような発言はおさえたほうかもいいかもです。

364 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:21 ID:???
>>355
意図的につないでいるのかと
私が外国に逃げ出そうとします
でも糸(鎖?
が長さに上限がある限り私は引き戻されてしまいます

369 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:22 ID:???
とりあえずカウンセリングに・・・

371 名前: (あ) 投稿日: 02/04/02 05:22 ID:???
終了

376 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:23 ID:???
おい!  1!
どこだ!?  いたぞ!
奴がいたぞ!!

377 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:24 ID:???
? 

380 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:25 ID:???
>>364
意図的に繋いでるのは誰ですか?

381 名前: かしまし ◆nJVaXTZo投稿日: 02/04/02 05:25 ID:???
もし(あ)さんが本物だとします。
すると鏡の中の世界にはパソコンがあり
そしてさらに私がこうやってこのスレッドにいることもしっているのですから
やはり(a)
さん自身もしくはある力は私の行動を記録しているのでしょう。

382 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:26 ID:???
よく分かりませんが登録したので本物ですよ。
メールが返します

383 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:26 ID:???
>>1
(あ)は例の「力」の下僕、家来、あるいは「力」の一部だと
お考えですか?

386 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:28 ID:???
>>383
逆に(あ)さんが全てを操ってるのかもしれませんね
まず私を最初に。

それなので常に鏡にはシートをかけていますが
どうしても外してしまいます
鏡には(あ)さんがいますし私はこっちにいます

391 名前: ミスッタ 投稿日: 02/04/02 05:29 ID:???
かしまし----|----(あ)
     ↑  ↑
     糸  鏡等

393 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:30 ID:???
>>386
遠くまで行っても引き戻されてしまうというのは
どういう感覚ですか?

395 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:30 ID:???
文章がおかしくなるのは精神分裂症の初期症状

397 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:31 ID:???
>>391
ああそんな感じですね。凄いですね

でも糸でつながれてるとしたら
私のどの部分に糸がつながれてるのでしょうか
お風呂に入るときも違和感ありませんし
皮膚を引っ張っても何も出ません

400 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:32 ID:???
>>393
たとえば
私の母が何かを考えた上での行動だとします
母は私を最期憎んでたのかもしれません悪寒を感じるはずです

401 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:33 ID:???
>>397
だいたい「糸」じゃないかも知れない

406 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:35 ID:???
>>400を見るところ>>1は親に虐待されてたのか?

407 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:36 ID:???
今かしましはシャレを言いました。
>>400 母とオカンをかけいるのですね?
ハッ!"意図"と"糸"もかかっていたのだな!?そうだな!?
 
409 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:37 ID:???
私が特別な存在だとしても
私は普通ですし(いたって

だからこの様な現象などに惑わされる人は
いると思うのですメールきませんね

412 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:38 ID:???
>>407
ちょっと笑いました。

あと母は「いませんし父も埋まりました(と思う
あと姉もいますので私は不自由ではないといえます

413 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:38 ID:???
かしまし、1回電話だけしよう。な。
誰か番号晒してくれるから。質問にこたえるだけでいいから。

414 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:38 ID:???
>>409
そんなバリバリの捨てメールに送る気になるかよ

415 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:39 ID:???
電話本当に気持ち悪くなるのでごめんなさい。
10秒くらいでしたら大丈夫ですが

425 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:42 ID:???
> 父も埋まりました(と思う

ってなんだよっ。

430 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:43 ID:???
>>1
(あ)がいない時は鏡には何が映ってるの?

432 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:44 ID:???
なおると思いましたが直らなかったみたいです

435 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:45 ID:???
>>430
部屋が移ってます。
でもその時は私の部屋が移っているので(あ)さんのにが居ないということになります

436 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:45 ID:???
>>430
(あ)は勝手に映ったり映らなかったりするんだよ。
向こうは向こうで勝手にやってるわけ。

437 名前: あぼーん 投稿日: あぼーん
あぼーん

438 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:46 ID:???
分かるんですか?
嬉しいです。

439 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:47 ID:???
かしましカケロ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

443 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:47 ID:???
(あ)が映っているときは1と同じ動作をしているのですか?
それとも好き勝ってに動いているのですか?

447 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:49 ID:???
>>443
は、正確に動きます
私が笑えば笑い返しますし

448 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:49 ID:???
鏡自体に意思があるとは考えませんか?

449 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:50 ID:???
>>1よ!はやくかけろ!!

450 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:51 ID:???
本当気持ち悪いです
息とかすいにくくなりますが」

454 名前: にっく 投稿日: 02/04/02 05:52 ID:dswRb6t6
ちょっと緊張して何も喋れないかも。
何聞けばいい?10秒で。

455 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:53 ID:???
性別
年齢
話を最初から分かりやすく説明してくださいと言え
 
458 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:53 ID:???
本当に気持ち悪いのですが

459 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:54 ID:???
がたがたいうな。おまえが10秒ならいいっつったんだろ、ダボ

460 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:54 ID:???
そうでしたね

465 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:55 ID:???
>>1
浮かぶだろ?そしたら手を伸ばさないでそのままにしたら沈まないだろ?
そのまま10分くらい待ってみ?そしたら天井くらいになるよな?
なったらその真下にいけ、んで手を指し伸べろ、それで大抵いけるから
 
466 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:55 ID:???
>>1
あんた分裂病だよ。
同じ病気の俺が言うんだから間違いない。

468 名前: にっく 投稿日: 02/04/02 05:56 ID:dswRb6t6
俺が消えてしまいそうだ

469 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:57 ID:???
>>468 そしたら自分の(あ)に出てもらえ

470 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:57 ID:???
>>465
あああ
どんなに待っても多分そんな高く浮かばないと思うんです
でもやってみますありあとうございます

虫取り網とかでやるのも考えたんですが・・

471 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:58 ID:???
>>470
こらこら、2chで電話番号晒すのは結構面倒なんだぞ。
10秒でいいから、ちゃんと電話しなさい。

472 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:59 ID:???
わかりましたちょっとまっててください

473 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:59 ID:???
浮かびそうなやつロープとかで繋いどけばいいんじゃないの?

476 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:59 ID:???
あり  切れた 

480 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:00 ID:???
物を常にびちゃびちゃに濡らしておけばいいよ

481 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:00 ID:???
ごめんなさいごめんなさい
じゃあ私が乗せるのでかけてくださいごめんなさい

485 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:01 ID:???
>>481
えらい

489 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:03 ID:???
はやく>>1

490 名前: あぼーん 投稿日: あぼーん
あぼーん

493 名前: いつぞやの5 投稿日: 02/04/02 06:05 ID:???
レスが止まったからみんなかけてるのかなー?

500 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:06 ID:???
今かけたのにでてくれへんかった・・・




514 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:08 ID:???
もしもし 
で切っちゃいますごめんなさい
なんか瞬間的に切っちゃうんですごめんなさい

521 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:11 ID:???
つーか>>1さん電話出て・・・

522 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:11 ID:???
だれか声聞いた?

525 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:11 ID:???
>>522
女だったと思う
 
526 名前: にっく 投稿日: 02/04/02 06:11 ID:dswRb6t6
怖くなってきた。
ネタだとたかをくくっていた俺が間違いでした。
本当にゴメンナサイ、>>1さん。

528 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:12 ID:???
一体にっくに何が!?

532 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:13 ID:???
>>526
こえーよ。真相言ってくれよ。

533 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:13 ID:???
詳しく説明を

535 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:14 ID:???
せっかくかけてくれたのに
10びょうどころか3秒で切ってごめんなさい本当ごめんなさい

538 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:15 ID:???
つか、電話が怖いのになぜ携帯もってるのかと。

539 名前: にっく 投稿日: 02/04/02 06:15 ID:dswRb6t6
いや…声聞いただけだけど、たぶん、>>1さんは真剣です。
間違いないです。これ以上のことは勘弁してください……

540 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:15 ID:???
ぅぅうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
電話繋がったけど・・ぅぅぅ・・・・ぅぅうう・・・ナァァァァン。・゚・(ノД`)・゚・。

543 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:15 ID:???
>>538
お姉ちゃんが持たせます
外行くときとか持たないと起こられます
いらないのに

545 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:15 ID:???
ダメだ・・みんな気をつけろ・・・危険だ・・
1は真剣だ・・・・・・・・・・

547 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:16 ID:???
こ、こわい

551 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:16 ID:???
なんか電話でたの3人だけですよ・・
怖いことも言ってません本当です

552 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:16 ID:???
>>543
家に一人なんじゃないの?

554 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:17 ID:???
>>552
お姉ちゃんは一人暮らしです
昔はよく着たけど今は来ません

555 名前: (あ) 投稿日: 02/04/02 06:17 ID:???
1の声を聞いたヤツは今日中に消える。
 
556 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:17 ID:???
>>555
大丈夫ですよ・・

559 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:18 ID:???
>>556
2回目かけたけど・・出て欲しかった・
マジで話聞きたいんだけど

567 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:21 ID:???
今喋った人ありあとう大丈夫ですよ

570 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:21 ID:???
ありがとう ですごめんなさい

584 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:23 ID:???
あんまり電話機てませんよ
きづかってくれてありがとう

592 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:24 ID:???
>>584
***-****-1410は僕ですが、3回もかけてごめんなさい。
なんか声元気ないですね。メールもしてるんで話したいことあれば
送ってください。
 
595 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:25 ID:???
>>592
今うってますありがとうございます
明るくすると電気つくのでごめんなさい

609 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:27 ID:???
>>1さん、あとで電話します。

617 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:28 ID:???
>>1じゃなくてにっくに電話していいか?こわくて無理

625 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:30 ID:???
>>1
私は女ですが、私からの電話でも怖いですか?

637 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:32 ID:???
うわっ怖かった・・・
でもたぶん女だと思われ

661 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:35 ID:???
初めてにっくと話した。

669 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:36 ID:???
>>661
なにはなした?

684 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:38 ID:???
今にっくと喋ってる

689 名前: 684 投稿日: 02/04/02 06:38 ID:???
ヤバそう
詳しくはあとで

702 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:41 ID:???
かしまし頑張れ、みんな味方だよ

707 名前: 684 投稿日: 02/04/02 06:42 ID:???
なんか・・・・どう説明すればいいのか困るところだけど
顔面蒼白といった絵が伝わってきた。

709 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:42 ID:???
>>707
怖いこととか言ってませんよ・・
 
713 名前: 684 投稿日: 02/04/02 06:42 ID:???
ごめん
ネタ
 
714 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:42 ID:???
すこしだけ喋れましたありあとう

716 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:43 ID:???
>>709
かしましさん、とりあえず落ちたほうがいいですよ。
この状態じゃみんな電話ばかりで話にすらならないと思う。
携帯の電源もOFFってよし。
 
723 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:44 ID:???
>>716
わかりました
ありがとうございます

735 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:45 ID:???
なぁ、誰かこのスレを要約してくれ…

740 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:47 ID:RIYlzIsA
よく考えてみました
結果私が間違っているのでしょうか
もし(あ)さんが正しくて私が間違って

746 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:48 ID:???
>>740
まてまて、おまえはおまえだ。
なにも間違いなんてない。
そして君は一人だ、誰にも左右されない。
そして(あ)さんは(あ)さんだ、君とは別だ。

747 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:48 ID:RIYlzIsA
もし(あ)さんが正しくて私が間違っていたら今まで私は鏡の中に居たことになります
(あ)さんはこの世界の人間であり正しくて
もう1人のほうは

749 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:48 ID:RIYlzIsA
なのでもう1人は(あ)さんを侮辱したと

752 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:49 ID:???
待った!!!
思いつめるなよ!!!

754 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:49 ID:RIYlzIsA
なら今こうしてキーを打っている私は(あ)

761 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:50 ID:???
いつのまに(あ)の話になってるんだ?消えたものはどうした?

762 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:50 ID:RIYlzIsA
鏡に自分の姿が映らないなんてどう考えても変でしょう
物が消えることもありえないと思います。

765 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:51 ID:???
喪失症にかかるとなかなか直りません。
自分の姿を自分でないと考えるようになり
物、蚊かみ゛の写る自分など、全てのものに生を感じ
最終的に自分を精神的に追いつめていき
精神が崩壊します。
 
767 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:51 ID:RIYlzIsA
もう1人のほうが(あ)を偽者だというならもう1人のほうは本物だというのでしょうか?

774 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:52 ID:???
>>767 でも(あ)は、姿が映るものの中に、何人もいるんだろ?

775 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:52 ID:???
>>1
カウンセリング行け。
それの先生はそういうことの専門家だから多分答え教えてくれる

778 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:52 ID:???
(あ)を倒すためにはどうすればいい?

780 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:53 ID:RIYlzIsA
逆に今いる私のほうが正しいのでは?
それに同じ人間は1人しか居ないでしょう
私は私ですし

781 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:53 ID:???
登場人物おさらい

【(あ)】
鏡やプラスチック、電源を落としたディスプレイ画面などに映る客観的自分。
自分と同じように動くらしいが、動かないこともある。(あ)は世界にいっぱい
いる。(あ)と自分の間は糸(鎖?)のようなもので繋がれていて、自分が外国
へ逃げようとするとひっぱって行けないらしい。

782 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:53 ID:???
待った。
(あ)を消したら>>1が・・・

785 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:54 ID:???
>>780
その通り。
(あ)は君の姿を映し出した単なるコピーであり物質ではない。
 
791 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:55 ID:???
この際、(あ)を受け入れてみては?
(あ)から逃げようとせず、真っ向から立ち向かってみては?
 
793 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:56 ID:???
かしましさん、正直な意見ですが
貴方は感受性が強すぎます、もう少し目に映るものに対する
意識を弱めないといけません。過剰すぎるからそういう思考に至っています。
 
796 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:56 ID:RIYlzIsA
こうやってキーを打っている私は私以外の何者でもありません。
鏡を見れば私が映ります。

普通のことでしょう

798 名前: (あ) 投稿日: 02/04/02 06:57 ID:???
>>796
>>1に書いた内容の説明がまだ解決しないんだが。
そのへんどうよ

800 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:57 ID:RIYlzIsA
>>798
見直してみましたが訳が分かりません。

801 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:57 ID:???
>>796
誰がかしましにトリップを与えたのか、ここに証明しなさい。

803 名前: フツーのオノコ 投稿日: 02/04/02 06:58 ID:???
>>800
おいおいおいおいおい

804 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:58 ID:???
>>801
私です

805 名前: (あ) 投稿日: 02/04/02 06:58 ID:???
>>800
待てよ。
自分の書いたことだぞ

・・・・・まさか、もうお前は(あ)だな?正直に言ってください。

811 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:59 ID:???
>>805
もうよせ

813 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 06:59 ID:???
このスレを立てたのは私じゃありません。
最初の方意味不明ですし。

817 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:59 ID:???
>>813
!!

818 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 06:59 ID:???
かしましを消したの?>(あ)

822 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:00 ID:???
やはり二重人格です。
皆さんにもかしましさんにも医者として親権に警告します。
話題に深くのめり込まないようにしてください。
二重人格者は精神が不安定なため、ヘタな返事を返すと
間に受け本人を死に追い詰める危険があるます。
おやめください、そしてかしましさん、一度お眠りになってください。
お疲れのようです。

823 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 07:00 ID:???
よく分からないのですが・・。

まずこのスレを立てたのは私ではないこと。
第一訳分からないです。

828 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:01 ID:???
なんなんだ!!
一体何が起きてるんだ!!!!

829 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:01 ID:???
統合されそうな感じジャン。

834 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 07:03 ID:???
あ、それとこれって1000で書けなくなるんですよね?
なんか気味悪いので次スレとか立てないで下さい。
落ち着いたらゆっくり見直してみます

836 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:03 ID:???
>>822
医者ならかしましさんをカウンセリングしてあげて下さい

840 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:03 ID:???
>>822
あんた医者じゃないだろ。普通、二重人格という言葉は使わない。
多重人格。

845 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:05 ID:???
>>836
そうしたいのは山々ですが、二重人格の場合は本人と直に接触しなければ
意味がありません。こちらの行動を字ではなく目で見せ感じさせて
真実と偽りを見分けさせていくのが療法なので。
 かしましさんの保護者の方にでもご連絡取れれば良いのですが。

864 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:08 ID:???
50くらいから参加してるが、正直俺おかしくなってるかもしれん。
俺もかしましみたいになったら・・みんな助けてね

870 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:09 ID:???
俺は元から少しおかしいから平気

878 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:10 ID:???
次スレのルール

●今までの経緯を教えてって奴は完全放置 これ厳守
●sage進行でヒッソリやる
●かしましが来ても慌てない

954 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:24 ID:???
何かタバコもまずくなってきたし…

955 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:24 ID:???
かしましさんはまだ見てるのかな。
 
974 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:27 ID:???
しかし「他人がいると現象が起こらない」というのも気になる

977 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:28 ID:???
そして結局は自分で書いた内容がわからないと言う、
なんだか不思議な感じだな。

999 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:31 ID:???
君 は こ の 恐 怖 に 耐 え ら れ る か ・・・

1000 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 07:31 ID:???
かしまし 








836 :本当にあった怖い名無し:2009/12/24(木) 22:12:17 ID:NNdtlw3F0
今から7年ほど前の話になる。

俺は大学を卒業したが就職も決まっていない有様だった。
生来、追い詰められないと動かないタイプで、(テストも一夜漬け対タイプだ)
「まぁ何とかなるだろう」とお気楽に自分に言い聞かせバイトを続けていた。
そんなその年の真夏、悪友のカズヤ(仮名)と家でダラダラ話していると、
なぜか「ヒッチハイクで日本を横断しよう」と言う話に飛び、その計画に熱中する事になった。

その前に、この悪友の紹介を簡単に済ませたいと思う。
このカズヤも俺と同じ大学で、入学の時期に知り合った。
コイツはとんでもない女好きで、頭と下半身は別と言う典型的なヤツだ。
だが根は底抜けに明るく裏表も無い男なので、女関係でトラブルは抱えても男友達は多かった。
そんな中でもカズヤは俺と1番ウマが合った。
そこまで明朗快活ではない俺とはほぼ正反対の性格なのだが。

ヒッチハイクの計画の話に戻そう。
計画と行ってもズサンなモノであり、
まず北海道まで空路で行き、そこからヒッチハイクで地元の九州に戻ってくる、と言う計画だった。
カズヤは「通った地方の、最低でも1人の女と合体する!」と、女好きならではの下世話な目的もあったようだ。
まぁ、俺も旅の楽しみだけではなく、そういう期待もしていたのだが…
カズヤは長髪を後ろで束ね、一見バーテン風の優男なので(実際クラブでバイトをしていた)、コイツとナンパに行って良い思いは確かにした事があった。
そんなこんなで、バイトの長期休暇申請や、(俺は丁度別のバイトを探す意思があったので辞め、カズヤは休暇をもらった)
北海道までの航空券、巨大なリュックに詰めた着替え、現金などを用意し、計画から3週間後には俺達は機上にいた。

札幌に到着し、昼食を済ませて市内を散策した。
慣れない飛行機に乗ったせいか俺は疲れのせいで夕方にはホテルに戻り、カズヤは夜の街に消えていった。
その日はカズヤは帰ってこず、翌朝ホテルのロビーで再開した。
にやついて指でワッカをつくりOKマークをしている。
昨夜はどうやらナンパした女と上手く行った様だ。


837 :本当にあった怖い名無し:2009/12/24(木) 22:13:11 ID:NNdtlw3F0
さぁ、いよいよヒッチハイクの始まりだ。
ヒッチハイクなど2人とも人生で初めての体験で、流石にウキウキしていた。
何日までにこの距離まで行くなど綿密な計画はなく、ただ「行ってくれるとこまで」という大雑把な計画だ。
まぁしかし、そうそう止まってくれるものではなかった。
1時間ほど粘ったが一向に止まってくれない。
「昼より夜の方が止まってくれやすいんだろう」等と話していると、ようやく開始から1時間半後に最初の車が止まってくれた。
同じ市内までだったが南下するので距離を稼いだのは稼いだ。距離が短くても嬉しいものだ。

夜の方が止まってくれやすいのでは?と言う想像は意外に当たりだった。
1番多かったのが長距離トラックだ。
距離も稼げるし、まず悪い人はいないし、かなり効率が良かった。
3日目にもなると俺達は慣れたもので、
長距離トラックのお兄さん用にはタバコ等のお土産、普通車の一般人には飴玉等のお土産、と勝手に決め、
コンビニで事前に買っていた。特にタバコは喜ばれた。
普通車に乗った時も、喋り好きなカズヤのおかげで常に車内は笑いに満ちていた。
女の子2~3人組の車もあったが、正直、良い思いは何度かしたものだった。

4日目には本州に到達していた。
コツがつかめてきた俺達は、その土地の名物に舌鼓を打ったり、一期一会の出会いを楽しんだりと、余裕も出てきていた。

銭湯を見つけなるべく毎日風呂には入り、宿泊も2日に1度ネカフェに泊まると決め、経費を節約していた。
ご好意でドライバーの家に泊めてもらう事もあり、その時は本当にありがたかった。
しかし、2人共々に生涯トラウマになるであろう恐怖の体験が、出発から約2週間後、甲信地方の山深い田舎で起こったのだった。


838 :その3:2009/12/24(木) 22:14:14 ID:NNdtlw3F0
「おっ♪おっ♪おま○こ おま○こ 舐めたいなっ♪ペロペロ~ ペロペロ~」
男友達だけの集まりになるといつもカズヤは卑猥な歌を歌いだす。その夜もカズヤは歌いだした。
その日の夜は2時間前に寂れた国道沿いのコンビニで降ろしてもらって以来、中々車が止まらず、それに加えてあまりの蒸し暑さに俺達はグロッキー状態だった。
暑さと疲労の為か俺達は変なテンションになっていた。
「こんな田舎のコンビニに降ろされたんじゃ、たまったもんじゃないよな。これならさっきの人の家に、無理言って泊めてもらえば良かったかなぁ?」とカズヤ。
確かに先ほどのドライバーは、このコンビニから車で10分程行った所に家があるらしい。
しかし、どこの家かも分かるはずもなく、言っても仕方が無い事だった。
時刻は深夜12時を少し過ぎた所だった。

俺たちは30分交代で、車に手を上げるヤツ、コンビニで涼むヤツ、に別れることにした。
コンビニの店長にも事情を説明したら、「頑張ってね。最悪、どうしても立ち往生したら、俺が市内まで送ってやるよ」と言ってくれた。
こういう田舎の暖かい人の心は実に嬉しい。

それからいよいよ1時間半も過ぎたが一向に車がつかまらない。と言うかほとんど通らない。
カズヤも店長とかなり意気投合し、いよいよ店長の行為に甘えるかと思っていたその時、 1台のキャンピングカーがコンビニの駐車場に停車した。
これがあの忘れえぬ悪夢の始まりだった。


839 :その4:2009/12/24(木) 22:15:34 ID:NNdtlw3F0
運転席のドアが開き、コンビニに年齢はおよそ60代くらいかと思われる男性が入ってきた。
男の服装は、カウボーイがかぶるようなツバ広の帽子にスーツ姿、と言う奇妙なモノだった。
俺はその時丁度コンビニの中におり、何ともなくその男性の様子を見ていた。
買い物籠にやたらと大量の絆創膏などを放り込んでいる。
コーラの1.5?のペットボトルを2本も投げ入れていた。
その男は会計をしている最中、立ち読みをしている俺の方をじっと凝視していた。
何となく気持ちが悪かったので、視線を感じながらも俺は無視して本を読んでいた。

やがて男は店を出た。
そろそろ交代の時間なのでカズヤの所に行こうとすると、駐車場でカズヤが男と話をしていた。
「おい、乗せてくれるってよ!」
どうやらそういう事らしい。
俺は当初、男に何か気持ち悪さは感じていたのだが、間近で見ると人の良さそうな普通のおじさんに見えた。
俺は疲労や眠気の為にほとんど思考が出来ず、「はは~ん。アウトドア派(キャンピングカー)だから、ああいう帽子か」などと言う良く分からない納得を自分にさせた。

キャンピングカーに乗り込んだ時、しまったと思った。
おかしいのだ。何がと言われても、おかしいからおかしい、としか書き様がないかも知れない。
これは感覚の問題なのだから…
ドライバーには家族がいた。
もちろん、キャンピングカーと言うことで中に同乗者が居る事は予想はしていたのだが。
父。ドライバー。およそ60代。
母。助手席に座る。見た目70代。
双子の息子。どう見ても40過ぎ。


840 :その5:2009/12/24(木) 22:16:30 ID:NNdtlw3F0
人間は予想していなかったモノを見ると一瞬思考が止まる。
まず車内に入って目に飛び込んで来たのは、
まったく同じギンガムチェックのシャツ、同じスラックス、同じ靴、同じ髪型(頭頂ハゲ)、同じ姿勢で座る、同じ顔の双子の中年のオッサンだった。
カズヤも絶句していた様子だった。
いや、別にこういう双子が居てもおかしくはない。
おかしくもないし悪くもないのだが…あの異様な雰囲気は、実際その場で目にしてみないと伝えられない。
「早く座って」と父に言われるがまま、俺たちはその家族の雰囲気に呑まれるかの様に車内に腰を下ろした。

まず俺達は家族に挨拶をし、父が運転をしながら自分の家族の簡単な説明を始めた。
母が助手席で前を見て座っている時は良く分からなかったが、母も異様だった。
ウェディングドレスのような真っ白なサマーワンピース。
顔のメイクは、バカ殿かと見まがうほどの白粉ベタ塗り。
極めつけは母の名前で、『聖(セント)ジョセフィーヌ』。
ちなみに父は、『聖(セント)ジョージ』と言うらしい。
双子にも言葉を失った。名前が『赤』と『青』と言うらしいのだ。
赤ら顔のオッサンは『赤』で、ほっぺたに青痣があるオッサンは『青』。
普通、自分の子供にこんな名前をつけるだろうか?
俺達はこの時点で目配せをし、適当な所で早く降ろしてもらう決意をしていた。狂っている。

俺達には主に父と母が話しかけて来て、俺達も気もそぞれで適当な答えをしていた。
双子はまったく喋らず、まったく同じ姿勢、同じペースでコーラのペットボトルをラッパ飲みしていた。
ゲップまで同じタイミングで出された時は筋が凍り、もう限界だと思った。



842 :その6:2009/12/24(木) 22:17:48 ID:NNdtlw3F0
「あの、ありがとうございます。もうここらで結構ですので…」
キャンピングカーが発車して15分も経たないうちにカズヤが口を開いた。
しかし、父はしきりに俺達を引きとめ、母は「熊が出るから!今日と明日は!」と意味不明な事を言っていた。
俺達は腰を浮かせ、「本当にもう結構です」としきりに訴えかけたが、
父は「せめて晩餐を食べていけ」と言って、降ろしてくれる気配はない。
夜中の2時にもなろうかと言う時に、晩餐も晩飯も無いだろうと思うのだが…
双子のオッサン達は相変わらず無口で、今度は棒つきのペロペロキャンディを舐めている。
「これ、マジでヤバイだろ」とカズヤが小声で囁いてきた。
俺は相槌を打った。しきりに父と母が話しかけてくるので中々話せないのだ。
1度父の言葉が聞こえなかった時など、「聞こえたか!!」とえらい剣幕で怒鳴られた。
その時、双子のオッサンが同時にケタケタ笑い出し、俺達はいよいよヤバイと確信した。

キャンピングカーが国道を逸れて山道に入ろうとしたので、流石に俺達は立ち上がった。
「すみません、本当にここで。ありがとうございました」と運転席に駆け寄った。
父は延々と「晩餐の用意が出来ているから」と言って聞こうとしない。
母も「素晴らしく美味しい晩餐だから、是非に」と引き止める。
俺らは小声で話し合った。いざとなったら逃げるぞ、と。流石に走行中は危ないので車が止まったら逃げよう、と。

やがてキャンピングカーは山道を30分ほど走り、小川がある開けた場所に停車した。
「着いたぞ」と父。
その時、キャンピングカーの1番後部のドア(俺達はトイレと思っていた)から、 「キャッキャッ」と子供の様な笑い声が聞こえた。
まだ誰かが乗っていたか!?その事に心底ゾッとした。
「マモルもお腹すいたよねー」と母。
マモル…家族の中では唯一マシな名前だ。幼い子供なのだろうか。
すると、今まで無口だった双子のオッサン達が口をそろえて、「マモルは出したら、だぁ・あぁ・めぇ!!」とハモりながら叫んだ。
「そうね、マモルはお体が弱いからねー」と母。
「あーっはっはっはっ!!」といきなり爆笑する父。
「ヤバイ、こいつらヤバイ。フルスロットル(カズヤは、イッてるヤツや危ないヤツを常日頃からそういう隠語で呼んでいた)」


843 :その7:2009/12/24(木) 22:20:19 ID:NNdtlw3F0
俺達は車の外に降りた。良く見ると男が川の傍で焚き火をしていた。
まだ仲間がいたのか…と絶望的な気持ちになった。
異様に背が高くゴツい。2m近くはあるだろうか。
父と同じテンガロンハットの様な帽子をかぶり、スーツと言う異様な出で立ちだ。
帽子を目深に被っており、表情が一切見えない。
焚き火に浮かび上がった、キャンピングカーのフロントに描かれた十字架も何か不気味だった。
ミッ○ーマ○スのマーチの口笛を吹きながら、男は大型のナイフで何かを解体していた。
毛に覆われた足から見ると、どうやら動物の様だった。
イノシシか野犬か…どっちにしろそんなモノを食わさせるのは御免だった。
俺達は逃げ出す算段をしていたが、予想外の大男の出現、大型のナイフを見て、萎縮してしまった。
「さぁさ、席に着こうか!」と父。
大男がナイフを置き、傍でグツグツ煮えている鍋に味付けをしている様子だった。
「あの、しょんべんしてきます」とカズヤ。
逃げようと言う事だろう。俺も行く事にした。
「早くね~」と母。

俺達はキャンピングカーの横を通り、森に入って逃げようとしたその時、
キャンピングカーの後部の窓に、異様におでこが突出し、両目の位置が異様に低く、両手もパンパンに膨れ上がった容姿をしたモノが、バン!と顔と両手を貼り付けて叫んだ。
「マーマ!!」
もはや限界だった。俺達は脱兎の如く森へと逃げ込んだ。


844 :その8:2009/12/24(木) 22:21:39 ID:NNdtlw3F0
後方で父と母が何か叫んでいたが、気にする余裕などなかった。
「ヤバイヤバイヤバイ」とカズヤは呟きながら森の中を走っている。お互い何度も転んだ。
「とにかく下って県道に出よう」と、小さなペンライト片手にがむしゃらに森を下へ下へと走っていった。

考えが甘かった。
小川のあった広場からも町の明かりは近くに見えた気がしたのだが、1時間ほど激走しても一向に明かりが見えてこない。
完全に道に迷ったのだ。
心臓と手足が根をあげ、俺達はその場にへたり込んだ。
「あのホラー一家、追ってくると思うか?」とカズヤ。
「俺達を食うわけでもなしに、そこは追ってこないだろ。映画じゃあるまいし。
 ただの少しおかしい変人一家だろう。最後に見たヤツは、ちょっとチビりそうになったけど…」
「荷物…どうするか」
「幸い、金と携帯は身につけてたしな…服は、残念だけど諦めるか」
「マジハンパねぇw」
「はははw」
俺達は精神も極限状態にあったのか、なぜかおかしさがこみ上げてきた。

ひとしきり爆笑した後、森独特のむせ返る様な濃い匂いと、周囲が一切見えない暗闇に、現実に戻された。
変態一家から逃げたのは良いが、ここで遭難しては話にならない。
樹海じゃあるまいしまず遭難はしないだろうが、万が一の事も頭に思い浮かんだ。
「朝まで待った方が良くないか?さっきのババァじゃないけど、熊まではいかなくとも、野犬とかいたらな…」
俺は一刻も早く下りたかったが、真っ暗闇の中をがむしゃらに進んでさっきの川原に戻っても恐ろしいので、 腰を下ろせそうな倒れた古木に座り休憩する事にした。
一時はお互いあーだこーだと喋っていたが、極端なストレスと疲労の為かお互いにうつらうつらと意識が飛ぶようになってきた。


845 :その9:2009/12/24(木) 22:23:04 ID:NNdtlw3F0
ハッと目が覚めた。反射的に携帯を見る。午前4時。辺りはうっすらと明るくなって来ている。
横を見ると、カズヤがいない。一瞬パニックになったら、俺の真後ろにカズヤは立っていた。
「何やってるんだ?」と聞く。
「起きたか…聞こえないか?」と木の棒を持って何かを警戒している様子だった。
「何が…」
「シッ」
かすかに遠くの方で音が聞こえた。口笛だった。ミッ○ーマ○スのマーチの。
CDにも吹き込んでも良いくらいの良く通る美音だ。
しかし、俺達にとっては恐怖の音以外の何物でもなかった。
「あの大男の…」
「だよな」
「探してるんだよ、俺らを!!」
再び俺たちは猛ダッシュで森の中へと駆け始めた。
辺りがやや明るくなったせいか以前よりは周囲が良く見える。
躓いて転ぶ心配が減ったせいかかなりの猛スピードで走った。

20分くらい走っただろうか。少し開けた場所に出た。今は使われていない駐車場の様だった。
街の景色が木々越しにうっすらと見える。大分下ってこれたのだろうか。
「腹が痛い」とカズヤが言い出した。我慢が出来ないらしい。
古びた駐車場の隅に古びたトイレがあった。
俺も多少もよおしてはいたのだが、大男がいつ追いついてくるかもしれないのに個室に入る気にはなれなかった。
俺がトイレの外で目を光らせている隙に、カズヤが個室で用を足し始めた。
「紙はあるけどよ~ガピガピで、蚊とか張り付いてるよ…うぇっ。無いよりマシだけどよ~」
カズヤは文句を垂れながら糞も垂れ始めた。
「なぁ…誰か泣いてるよな?」と個室の中から大声でカズヤが言い出した。
「は?」
「いや、隣の女子トイレだと思うんだが…女の子が泣いてねぇか?」


846 :その10:2009/12/24(木) 22:24:27 ID:NNdtlw3F0
カズヤに言われて初めて気がつき聴こえた。確かに女子トイレの中から女の泣き声がする…
カズヤも俺も黙り込んだ。誰かが女子トイレに入っているのか?何故泣いているのか?
「なぁ…お前確認してくれよ。段々泣き声酷くなってるだろ…」
正直気味が悪かった。
しかし、こんな山奥で女の子が寂れたトイレの個室で1人泣いているのであれば、何か大事があったに違いない。
俺は意を決して女子トイレに入り、泣き声のする個室に向かい声をかけた。
「すみません…どうかしましたか?」
返事はなく、まだ泣き声だけが聴こえる。
「体調でも悪いんですか、すみません、大丈夫ですか」
泣き声が激しくなるばかりで、一向にこちらの問いかけに返事が帰ってこない。
その時、駐車場の上に続く道から車の音がした。
「出ろ!!」
俺は確信とも言える嫌な予感に襲われ、女子トイレを飛び出しカズヤの個室のドアを叩いた。
「何だよ」
「車の音がする、万が一の事もあるから早く出ろ!!」
「わ、分かった」
数秒経って、青ざめた顔でカズヤがジーンズを履きながら出てきた。
と同時に、駐車場に下ってくるキャンピングカーが見えた。
「最悪だ…」
今森を下る方に飛び出たら確実にあの変態一家の視界に入る。
選択肢は唯一死角になっているトイレの裏側に隠れる事しかなかった。

女の子を気遣っている余裕は消え、俺達はトイレを出て裏側で息を殺してジッとしていた。
頼む、止まるなよ。そのまま行けよ、そのまま…
「オイオイオイオイオイ、見つかったのか?」
カズヤが早口で呟いた。
キャンピングカーのエンジン音が駐車場で止まったのだ。
ドアを開ける音が聞こえ、トイレに向かって来る足音が聴こえ始めた。
このトイレの裏側はすぐ5m程の崖になっており、足場は俺達が立つのがやっとだった。
よほど何かがなければ裏側まで見に来る事はないはずだ。
もし俺達に気づいて近いづいて来ているのであれば、最悪の場合、崖を飛び降りる覚悟だった。
飛び降りても怪我はしない程度の崖であり、やれない事はない。
用を足しに来ただけであってくれ、頼む…俺達は祈るしかなかった。
しかし、一向に女の子の泣き声が止まらない。
あの子が変態一家にどうにかされるのではないか?それが気が気でならなかった。


847 :その11:2009/12/24(木) 22:25:32 ID:o41n3rfp0
男子トイレに誰かが入ってきた。声の様子からすると父だ。
「やぁ、気持ちが良いな。ハ~レルヤ!!ハ~レルヤ!!」と、どうやら小の方をしている様子だった。
その後すぐに個室に入る音と足音が複数聞こえた。双子のオッサンだろうか。
最早、女の子の存在は完全にバレているはずだった。
女子トイレに入った母の「紙が無い!」と言う声も聴こえた。
女の子はまだ泣きじゃくっている。

やがて父も双子のオッサン達(恐らく)もトイレを出て行った様子だった。
おかしい。女の子に対しての変態一家の対応が無い。
やがて母も出て行って、変態一家の話し声が遠くになっていった。
気づかないわけがない。現に女の子はまだ泣きじゃくっているのだ。
俺とカズヤが怪訝な顔をしていると、父の声が聞こえた。
「~を待つ、もうすぐ来るから」と言っていた。何を待つのかは聞き取れなかった。
どうやら双子のオッサンたちがグズッている様子だった。
やがて平手打ちの様な男が聴こえ、恐らく双子のオッサンの泣き声が聴こえてきた。
悪夢だった。楽しかったはずのヒッチハイクの旅がなぜこんな事に…
今まではあまりの突飛な展開に怯えるだけだったが、急にあの変態一家に対して怒りがこみ上げて来た。
「あのキャンピングカーをブンどって、山を降りる手もあるな。あのジジィどもをブン殴ってでも。
 大男がいない今がチャンスじゃないのか?待ってるって大男の事じゃないのか?」
カズヤが小声で言った。
しかし、俺は向こうが俺達に気がついてない以上、このまま隠れて奴らが通り過ぎるのを待つほうが得策に思えた。
女の子の事も気になる。奴らが去ったらドアを開けてでも確かめるつもりだった。
その旨をカズヤに伝えると、しぶしぶ頷いた。

それから15分程経った時。
「~ちゃん来たよ~!(聞き取れない)」
母の声がした。待っていた主が駐車場に到着したらしい。
何やら談笑している声が聞こえるが良く聞き取れない。
再びトイレに向かってくる足音が聴こえて来た。

続きを読む



※”裏S区”のアナザーストーリーです。先に是非「裏S区」を一読ください!

余計な話になりかねないのでスルーしてください。
それと偽者、もしくは自作物と思われてる方もスルーしてくださいね。(かなりの長文ですので)
作家志望でもないけど、なれるならなりたいです。

また、これから書くことは、俺の体験とは全くの”別物”です。
(俺はこの事件以降、霊的体験皆無ですので。それと、信用してる友人ですが、この話が信用できるかは不明)

アクマで聞いた話の為、本当かどうかは不明。(俺の体験だと本当と言い切れるが、人の体験なので)
自分の体験をS区出身の友人に話したところ、彼が(仮にKとする)俺に酷似するような体験があると言い出したので聞いた話。


まずはKについて。中学からの付き合いで、高校は俺が引っ越すまでは一緒。
ただし、引っ越す前までに、そこまで仲良かったわけでもない。大学時代になって再度仲良くなった。
霊的な体験談多数。
しかし本人曰く、「全然怖くないことばっかり、あんな事件があったし」それ以外にも変な体験が多い。
例1:大学時代にストーカー(女)に付きまとわれる。
(ただし、このストーカーは異常者であり、Kをストーカーしてるというより、Kが住んでいた部屋への異常なまでの執着心。これは怖かった)
例2:かなり有名な殺人事件が、借りていた部屋の近くであり、Kの家に、殺されているはずの人間が出てきて(夢まくらの様な感じ)、その次の日に事件が発覚。
犯人の自供から、死んだ時間と現れた時間が一緒だったとの事。(本当かどうかは不明)
例3:風俗に行って、風俗嬢にいきなり耳を噛まれる。
その際に耳元で、「あーああーあーあー」と言われたとの事。(意味不明、耳に噛まれた痕あり)
例4:以上の事から、K自体に何かがとり憑いてる可能性があるため、神社に御祓いに行くも拒否される。
これはうそ臭い。神職にある者が助けを断るとは思えない。が、Kの彼女の話からすると本当の事らしい。
(意味不明、理由も不明)

そんな感じの奴。ただし、実際に話を聞くと全てに置いて真実味がある為、嘘ではないと思います。
話をもどします。

S区って言うのはかなり大きくて、目の前に海、後ろに山がある。
S区の目の前の海を正面と捉えており、山を越えて広がる場所が裏S区。もちろんこちらもそれなりに大きい。
ただ、裏と名前がついたり、差別観的な名称からも分かるとおり、S区と裏S区ではかなり文明が異なる。
裏S区にはまず電車が通っていない。
電車に乗って隣町(S区から見ての話だが)に行く際にも、わざわざ車かバスでS区に出てきて、電車に乗らなければならない。
たかが隣町に行くだけに3、40分以上かかってしまうのである。
だから裏S区出身者は、あまり外(自分の地域以外)に出たがらない。
その為か、かなり身内に対しての思いやり、連結力というのは強く、子供の起した事件に関しても、一々親がしゃしゃり出てくる。
ただし、こういう地域に限り絶対にある、『排他的』なものに関してもかなり強い。

例えば、俺が高校の時にAに苛められたときに、殆どの奴らが俺に対して手を差し伸べる事は無かった。
俺は生まれも育ちもS区なのだが、クラスの半数以上が裏S区出身者の為、裏S区の奴等に関しては、傍観とか無視とかとも違うくて、『そこに俺は居ない』って本気で思ってる感じ。
また、S区の奴等にも友人が居たが、彼らは裏S区の人間を怖がっている為か、俺に手助けをしたり庇ったりして、何か自分に火の粉がかかるかも、という事を嫌がってる感じで無視。
まぁ、俺の中でも一番仲が良かったAの突然の奇行にビビッてたし、他に助けを求める気も無かった。
また、裏S区は本当に田舎な為、未だにヤンキーと言われる奴等が多く、たばこやお酒は当たり前で、シンナーまで吸ってる奴も居た。
(流石に俺の高校には居なかったけど、S区出身者で裏S区の学校に通ってる奴からの情報。
また、その高校はお世辞にも頭が良いとは言えないため、そういう奴等が集まるのは必然かも)

ただし、ここで俺が疑問に思ったのが、俺がAに苛められてる時に何も無かったようにしていた他の裏S区出身者には、俺についてるモノが見えなかったのか?
それとも、それが見えたからこそ、Bさんが言った「通常は無視をする」っていう感じだったのかは不明。
ただ、後者のほうの様な気がする。
そうでなければ、教室の後ろでいきなり殴られたりしてるのに、笑顔で飯食べたり、会話を楽しんだりなんか出来るわけない。
S区出身者の奴等でさえちらちら見てたのに、全く無いモノのように振舞えるわけが無いから……。
まぁ、どっちにしろ気持ちのいいものではない。

それと追記として、俺の高校のときのクラスの、5分の1の苗字がAと同じ。
別に親戚とか従兄弟とかではないみたいだけど、昔に遡ればそういう関係なのかもしれない。
けどこれは不明。
(俺が転入した先の高校にも、この苗字のやつが学年に3人ぐらい居たので、ただ単にこの地域に多いだけかも)
この家系の奴等だけしか見えないとしても、裏S区の奴等に言えばモノを理解し、俺を無視ぐらいはするだろう。

ここでKの話にもどる。

ある日Kが、裏S区の友人(G君とします。彼とは一度も話した事はありません)宅に、初めて泊まりに行った時の話。
KはS区出身と書いたが、本当は小学生の時に引っ越してきた。
それまでは福岡県の都会に居たらしく、ここに来たときにかなりの田舎だと思ったそうだ。
俺からしたらS区は、田舎でも都会でもない所謂普通の町だったけど、Kからしたら田舎らしい。
別に畑や田圃が広がってるわけでもないし、コンビニまで歩いて30分なんて場所も皆無な場所。
(むしろコンビニは多いと思う)
まぁ、そんなKだから、高校に入って裏S区の知り合いが出来て遊ぶ範囲が広がっていき、裏S区の奴の家に泊まりに行くことになって、初めて裏Sを見ることになる。
初めて向かう際に足に使ったのがバスだったが、そのバスを待つ時間が40分に1本ぐらいの割合。
(高校の放課後の時間帯でそれ。朝や夕方5時以降から7時までは20分に1本。
それ以降は1時間に1本とかそんな感じ)
しかも、隣町の都会に電車で出るよりも時間がかかる。
それだけでもかなりショックだったらしく、グダグダ文句を言ってたんだそうだ。
ただ、値段がかなり安い為、(もし隣町の都会にバスでいくと300円以上かかるが、それ以上時間がかかるのにも関わらず160円ぐらい)
裏Sの出身者はそのバスを結構用いてる為、Kがグダグダ文句を言ってる時に、前に座ってたおばさんがまず咳払いをし始めて、それを合図かのように、その周りの2、3人がちらちらKを見てたそうだ(被害妄想っぽいけど……)

その後、裏Sの田畑が広がるだだっ広い場所に出ていき、ポツンポツンと家が見えてきたところで、Kはバスを降りた。
バスの通り道はそのまま住民の主要道路となっており、そこしか大きな道はない。
その為、辺鄙を通り越したような感覚になる。
その時にすごく嫌な匂いがして顔をしかめてると、Gが「どうした?」と聞いてきた。
(めんどくさいので、「……らしい」とか、「……だそうだ」を多少省き、Kの話とします)
以下会話。

K「この匂いなん?めちゃめちゃくせーよ」
G「なんの匂いよ?ちゅうかお前、人の家の近くに来てめちゃめちゃ失礼やのぉ」
K「いや、なんやろ。なんか匂うやろ?わからんの?」
G「あ~、お前これ家畜の臭いやろ。牛とか豚とか飼っとるけん、そのにおいよ。気にすんな。
あ、それとお前、さっきいらん事文句いうなや、後で俺が言われるやろうが」
K「いらんことって?ちゅうか遠いもんは遠いやろ。
しかも怒られるって。あんなおばさんとか無視しとけや。全然知らんおばさんやし」
G「いや、お前が知らんだけやけね。
俺とかは結構見かけたりするし、うちのオカンとかと知り合いかも知れんやろうが」
K「まぁまぁ、俺は関係ないけいいけん。しかも俺が言ったんやけ、お前が気にすんな。俺が怒られるだけよ」
G「あー、それと、お前うちに来たときに変なこと言うなよ。匂うとか臭いとか。おとんにぶん殴られるぞ」
K「言わんよ。さすがに」
G「いや、まじめに聞けって。うちのおとんメチャメチャ怖いけん、絶対怒らせんなよ」

ここまで来て、さっきまでのGの不真面目さが消えてて、Gの父親の怖さを凄く強調するので、Kはかなり緊張してきた。
その後Gの家に向かうことになったけど、バス停からさらに10分近く歩いてやっとつく。
さすがに文句言おうかと思ったけど、家の前に来たことで、Gの両親に聞かれたら困るしと思い、何もいわなかったそうだ。
ただ、この時点でKはもう帰りかったらしい。
理由は3つ。
1、臭いがひどすぎる。
家畜の臭いは今まで嗅いだ事の無いぐらいの臭いだそうで、トイレの臭い匂いみたいな感じ。
2、家が凄い怖い。
木造の平屋の様な家で、日本家屋的なものらしいけど、家の色が『黒』。
別に真っ黒って意味ではないけど、黒っぽい感じ。
(これはAの家もそうだったけど、ただ薄暗い。
都会育ちの奴には明るいのが当たり前だったから、とかそんな感じではく、木目調の色合いが、なんか『黒い感じのもののみで』って感じ)
3、お札びっしり。
家の玄関の扉をあけたら、靴を脱ぐ前の壁にお札びっしり。
(Aの家でも同じ感じだったが、葬式だったからと思ってたが、Gの家は不明)

この3つのうち一番嫌だったのは、もちろん匂い。
2に関しては、外面が黒かろうが、中に入れば普通だったので気にしないから。
3に関しても、家の玄関の側面の靴置き場のみなので、家に入れば特に問題なし。
ただ、匂いだけはどうしようもない。
家の中だから安全という感じでもなく、少しはおさまってるだけで臭いものは臭い。
靴を脱いで居間に居たGの母親にあいさつをして、Gの部屋にむかったところ、Gの兄貴が居たらしく、一緒に色々と遊んでたそうだ。
Gの母親もかなりいい人で、わざわざおやつやジュース等を持ってきてくれた。
その際に、「K君ちゅうんか?ほうか、Gと仲良くしいや。ね?」と言われたそうだ。
その後Gの兄が、「今日の夜は一緒に遊ぶか?」と聞かれた為、GもKもOKを出して遊ぶことになった。
ただし遊ぶと言っても、徒歩10分以内にあるものはバス停のみ。
何をするのか?とも思ったそうだが、Gが「うちの兄貴おもしろいけん、いっしょあそぼうなw」と言われたので、楽しみにしていたそうだ。

その後ぺちゃくちゃ話をしてると、Gの父親が牛舎から戻ってきて、「おい、G、友人つれてこい。挨拶させんか」と聞こえてきたので、少々緊張気味にあいさつ。

あいさつも普通におわり、「おう、よろしくの。Gと仲良くしとけの」と言われ、「飯準備するけ手伝え」の一言で、K、G、Gの兄で用意をしてたそうだ。
その時に「キーーーーーーー」って言う小動物の鳴き声に、Kは焦ってビクっってなりながら、窓の外、庭を見たそうだ。
そこでGの父親が、鶏の頭を切り皮を剥いで、調理用にしてたそうだ。
Kはめちゃめちゃビビッたらしい。
生まれて初めて、自分が食べるものを『家』で『殺める』事に焦ったのと同時に、Gの父親がニヤニヤ笑いながら振り向いて、「うまいもん、食わせてやるけんのぉ。自家用やからうまいぞ」の言葉に動きが止まった。
まぁ、確かに理解は出来てても、さすがに目の前で見るとちょっとヒク気持ちはわかる……。
でもK曰く、飯はめちゃめちゃ上手かったそうだ。
そのときには、匂いにも多少は慣れてるのと、料理の際の良い匂いに部屋中が包まれる為、気に留めなくなる。

ここで食卓中の会話。

G父「どうや?うまいやろうが?ほとんど家で作っとうけんのぉ」
G兄「いや、うちの飯はうまいんは、おかんの手がかなりかかっとるけんのー」
G父「お前にゃ聞いとらん。どや?K。うまいやろ?」
K「あ、めちゃめちゃうまいっす」
G父「おう、S区に住んどったら全部スーパーとかやろうけど、自家製ちゅうのは味が全然ちがうけんの」
K「そうですよねー。うまいです」(何故か『S区よりもうまい』を強調してたとのこと)
G母「それはそうと今日、Hちゃん(G兄の友人)のおばちゃんが怒っとったよ。
あんたらバスで何か言うたろうもん」
K「あ、すみません。俺が道が長いって文句言うてもうて」
G「まぁ、悪気はないけん謝っとって」
G父「おい、G。お前一緒におっていらん事いうな。Kもこの辺に遊びに来るときに文句言うたらいけんぞ。
夜中に××××がくるぞ」
(よく分からないけど、俺の体験に出てくるような名前らしい。本当かどうかは不明。
K曰く、俺のと同じとのことだが、俺は名前を良く覚えておらず、Kも適当に俺にあわせてるのかも)
G兄「はは、ちゅうか俺ら子供やないし、そんなじゃもうこわがらんて」
G「んなこというてG兄、結構信じとるやん。Hさんの兄貴がおかしくなったときも、ビビッて言いよんたやん」
K「……」(何の話か全く意味不明な状態)
G兄「あ?あほか。あいつの兄貴はシンナー吸いすぎなだけって」
G父「シンナーすっただけであそこまでなるか、ぼけ。っていうかお前等、シンナーなんか吸ったらぶっ殺すぞ」
G兄「いや、俺は吸ったことないし、すうきもないって」
K「××××ってなんすか?」
G父「!?。お前はよそもんやから知らんでええわ。
それとお前、その名前二度と口にすなよ。よそもんが言うていい事と悪いこともわからんのかのぉ」
G母「お父さん。K君も知らんでいいよんやけ、そんなん言わん。そんな言い方したりせんよ」
G兄「K。気にせんでええけん。だけどそれは、この地域の年配者には言うなよ」
K「あ、なんかすいません」

こんな感じの流れで、いきなりGの父親が怒り始めたらしい。
それで、飯食ったらすぐにGの部屋に行って、再度GとGの兄に、「その名前はかみさんみたいなもんやから、言うたらいけん」と念押しされたらしい。
まぁKからしたら、かなり居づらい場所になってしまったらしくて、Gの父が、「さっきはすまんのー。あんま気にすんな。おい、K、風呂入って来い。きもちいいけん」
と言いに来てくれて、やっと変な居心地の悪さから解放されたそうだ。

まぁ風呂も普通に入って、Gも風呂上がって、寝る時間になるまで、適当にゲームしたり話したりして時間つぶしてた。
その時にGの兄が友人を呼んで、「一緒に遊ぶか?」って聞いてきたので、それから外に遊ぶことになった。

田舎ならではというのと、その地域の特色というのも合間ってか、その辺りは本当に不良が多く、暴走族の真似事をするやつらが結構多い。
GもGの兄貴もバイクを持っており、Kを連れて皆と遊びに行くことになったそうだ。

それから数分後に用意ができたので、Gの後ろにKが乗って、Gの兄貴についていくことになったらしいけど、そこで外に出たときに、Kが『異常』に気付く。
GもGの兄貴にも『異常』では無いけども、Kにとっては異常以外の何モノでもない。
まぁ、都会と田舎の違いかもしれないけど、街灯が全くない。
今のご時勢に、舗装されてない道もそうだけど、街灯が無いと言う事が、Kからしたら『異常』。
恐怖でしかなかったらしい。
夜の9時ぐらいのため辺りは真っ暗。
別に田舎なら当たり前だろ、って言う人も居るだろうけど、俺もこの状況は知っているから言える。
宮崎県のど田舎(失礼)の村に行ったときの、商店まで車で30分、自動販売機まで歩いて20分の場所に行ったときでさえ、凄く遠くにだけど、街灯が見える。
田畑だけが広がってる場所なだけに、少なくとも対面にある光ぐらいは見える。
けどこの地域は、(裏S区全体がそうではありません)
田畑が広がっていて、向こうまで見渡せるだけの視界があるのに、街灯は見えない。
闇が光を吸い取ってる。それほどの地域。

その『異常』にかなり怖がりながら、バイクでずっと進んで、5分ぐらい行ったところの広場の様な場所で、Gの兄の友人が5、6人集まっていた。
Kが挨拶したら、結構気さくに話してくれる人たちだった。
ただし、ヤンキーと言われる部類のファッションとしゃべり方。全員裏S区出身者でG兄の幼馴染。
そこでやる事は特に無く、タバコ吸ったり、酒のんだり、Kにバイクの乗り方を教えたり、って感じで遊んでた。
その時にもう一台バイクが来たらしく、降りてきて早々に、「まじ、兄貴うぜぇ。あいつまじおかしすぎ。意味分からん」と言いながら降りてきた。(彼がH)

再度会話。
(G兄の友人は6人いるが、重要人物を友人A、Bとする。他は話には加わってるが特に必要ないので)

G兄「おぉ、H。おっせぇぞ」
H「おぅ、だれかそいつ?なんしよんか?あー?」
G兄「Gのツレよ」
K、G「あ、どうも」
H「ほうか、アッー!あいつマジうぜぇー!」(地面を蹴ったり、つばを吐いたりしながら)
友人A「うっせぇのー、来てすぐに、なんなんか?どうしたんか?」
H「あいつ狂っとるわ。まじ、どっか病院入れーよ」
友人A「またか?ほんと、どうしようもないのぉ」
友人B「××××さんがきたんちゃう?」
G「こんなこわい場所で、いらん事言わんでくださいよー」
H「いや、来たんやって~。おれのオカンがいいよるわ」
G兄「ほなお前もみえるんちゃうん?」
H「いや、何がみえるんかも全然わからんし、ちゅうか小便ぐらいトイレでせぇや、いきなり居間でもらしよるん。
あほやけ、まじで」
友人A「なんじゃ、そりゃ。むちゃくちゃやね」
H「しかも笑わないけんけね。もう、うぜー。目の前であんなんされて笑えるかって」
G兄「笑っとったんやろ?」(ニヤニヤしながら)
H「あたりまえじゃ。こわかろうもん」(こちらもニヤニヤ状態)
友人B「じゃぁ、おばちゃん今度やるん?それともつれていくん?」
H「家じゃせんやろ。どこに行くかわからんし」
友人B「ほな、奥さんはどうするん?やるん?」
H「いや、せんやろ。あんだけおかしかったら別れたいやろおし。それに普通のときにも殴られたりしとんに」
G兄「あそこん奥さんの母親もせんの?」
H「いや、もうしんどるし」
友人A「ほしたら、Yのばばぁにでもお願いでもするんやろうね」
G兄「うゎー、めんでぇー。あそこしょっちゅう(結構)通りよるけんめんどいわ」
H「今から行くっちいいよったけん、俺もいかないけん」
友人B「ほしたら、言って来いや。俺らもいこうか?」
友人A「そやね、ひまやし」

ここで、友人A、B、G、G兄、K、Hはそこに行くことに。他のメンバーは帰宅。

H「あいつらは怖がりやし、名前が○○家やけのぉ(Aの苗字)みえるんやろ」
G兄「お前もやん」(Hの苗字もAと同じ)
H「しらんし。こわくもねぇし、あのクソアニキがシンナー吸いすぎておかしくなっとんのに」
G兄「俺はみえるけん、信じるわ」(ニヤニヤ)
H「うそつけや、お前は違うやん。俺にはみえるけどね」(ニヤニヤ)
友人A「みえんやろ。お前は。俺もやけど。あいつらはしらんけど」
G兄「まぁ、いいや。いくぞ」

そんな話をしながら、Yという人の家に向かったらしい。
Kが意味が全くわからなくてGに聞いたところ、Yという人は霊媒師みたいな人で、Hの兄は霊にのりうつられてると両親や他の大人に考えられてる為、そこに連れて行くとのこと。

ちょっと話はそれるけど、これまでの話で霊関係なのか、その風土によるものなのか、それとも家系的なものなのか、わからないけど
俺の体験談でもあるように、この地域では精神異常者が結構出ていたために隔離されて、部落、集落となった。
と言う事。
それと、この地域には有名な精神病院が一つあるけども、まぁ、場所的に閉鎖的な為に建てられてる感じ。
だから、この地域の人はかなり反対したらしい。
(それでなくても差別的なのに、そんな場所に精神病の患者を集めるような収容施設なんて、嫌でしょうがないだろう)
この2つの事がらもあり、この地域で精神を病んだ場合は、病院とかよりも、まずは霊的な現象、事象と思われて、霊媒師等にいく場合が多い。
それと裏S区はかなり広い場所なので、全てがそうとはいえないけども、俺の高校に来る裏Sの奴等の家の近くには、本当に寺も神社も全くない。
(もしかしたらあるのかも知れないけど、俺が知る限りでは無いです)
ただし、神社の代わりの様な場所があり、そこは墓地も含んでいる。
肝試しをする場所として俺らの地域では凄く有名で、地蔵とかそういうのの代わりに、風車と小さな石塚がたくさんある。(水子地蔵の様なもの)
つまり、信仰が異なってるため、精神異常者も霊等のせいであり、病とはかけ離れてると考えられてる。
今のご時勢に、と思うかもしれないけど、それがそこでの事実。

その後、K達はYさんの家に行ったそうだが、Hさん以外は大人にメチャメチャ怒られて家に帰された。
でもその時に、Kはめちゃめちゃ怖かったらしい。
怒ってるって表現は、皆同様のものだと思う。目を吊り上げて、顔を少ししかめたような感じで。
でもこのときの怒ってるは、かなり奇怪、奇妙な感じ。
笑いながら注意する感じ。怒られてるほうも、笑いながら怒られてる。
Kだけあっけにとられて、キョロキョロ辺りを見渡してるって感じ。
それは怖いとか、恐れるとかのものとかけ離れてる存在。
あり得ないもの、見てはだめなもの、って感じのモノ。

その後、何があったわけでもなくGの家に帰り、「今日見たことは絶対誰にも言うな」とGの兄に念押しされ、寝る事になったらしい。
ただKは、変なのに関わってしまった、っていうのと、Gの部屋の電気を消した後の真っ暗さ、カエルなのか虫なのか、それとも家畜なのかわからないようなものの鳴き声。
そして極めつけは、その日の夜に起こった金縛り。
それら全てに、ココに来た事への後悔を押し当てられた。
金縛りにあったからと言って、別に霊が出た訳でもない、目を薄めにしたら、自分のおなかの上におばあさんがとか、お経が聞こえた、とかも無かったらしく、ただの金縛り。体が動かないだけ。
ただし、ナニカの鳴き声。それだけでもう十分に恐怖だった。
そして、金縛りが途切れる瞬間に聞いたのがGの寝言。というか、Gが寝ながら笑ってたとの事。
金縛りが途切れたのは、意識が睡眠状態になった瞬間らしい。というか、寝ただけだと思う。

次の日の朝、朝飯の用意がしてあり、Gの両親は不在だった。
Gのアニキは、その時間に起きる気なしだったらしく、GとKで朝食をとり、これからどうするかを話してたらしい。
それから一本の電話があり、GがGの兄を起しに行って、Gのアニキが誰かと変わり真剣に話しをしてる。
Gはソワソワしだして、その電話が終るのを待ってる状態。
そして電話が終了した後に、Gの兄がKに対して「今日はもう帰れ」っていきなり言い出した。
Kはかなりびっくりしたらしく、Gのほうを向いたら、Gの兄がGに、「Hのアニキが死んだけん、通夜と葬式の用意するっち」と言って部屋に戻っていった。
Gも、ちょっと悪いって感じの言い方で、「すまんが今日は帰って。そういう事情やから」とのことで、Kは帰ることになった。

そして家に帰る準備をして、Gの兄に挨拶をしバス停に向かった。
バス停でバスを待っていたときに、Gの知り合いのおばあさんも一人待ってた。
バスが来るまでの間、GがKに色々事情を話してたらしい。

以下会話。

G「わりぃね、急に」
K「いや、いいよ。っていうか、マジでびっくりするわ。昨日の今日で」
G「うん、っていうか、お前家に帰るバスの中で、Yさんの家が見えると思うよ。そこの前通る時笑えよ」
K「は??なんて???」
G「いや、その前通る時に笑顔でもいいけん、笑って通れよって」
K「いや、人が死んどるんやない???あほかお前。笑えるわけないし」
G「いいけん、この地域の人らは、個人が死んだときに笑顔で送り出そう、っていう感じなんよ。
だけ死んで悲しそうな顔しとったら、霊が憑いてくるけん」
おばあさん「ほっか、そん子はこっちの子やないんか?いらん事こっちにきたりしたら大変なことになんぞ?」
G「あ、うん。昨日とまりきとったんやけど、今朝H君の兄ちゃんが亡くなったんや」
おばあさん「そりゃ、そりゃ。Yんとこ行ったんか?あ?それやったらあかんな」
K「いや、でも笑うのはおかしいやろ。ちゅうか普通に考えて、呪われるとしたら普通は笑ったほうが怖いし」
おばあさん「きさんはあほか??この地域の神さんと、きさんとこが一緒と思っとったらくわれるんぞ」
G「おばあちゃん、そんな怒らんでもええやろ、知らんのやし」
おばあさん「知らんかったで死ぬんで?死んだら終わりやろうが」
K「あ、はい。わかりました。笑えばいいんですよね?」(少しビビッたらしい)
G「うん、すまんけど、おねがいやわ」

こんな感じのやり取りがあったらしい。
その時にKは、もう絶対に裏S区に行かないって決めたとの事。

それからバスが来てGと分かれて戻る際に、Gの笑い方がめちゃめちゃ怖かったらしくて、(目は笑ってないけど笑ってるって感じ)
直ぐにGが見えない位置に座った。
それからが『恐怖、混沌、異常』そんな感じの世界観をバスが包みこむ。

まずバスに、K以外におばあさんを入れて7人座ってる。
ただ、Kが座ろうとしたときに、後ろに座ってたおばさんが「ちっ」っていう舌打ちをした。
その後、斜め後ろに座ってる人や、前のほうに座ってる人に睨まれてる。
そんな感じの雰囲気。
凄く嫌な気がしてたので、下を俯いたままで座ってたら突然、「あはははははははは」
「はーはははははははははは」
「はははは」
って、バスに乗ってる人が笑い始めた。

もう、Kはパニック。
何があったのかもわからないし、自分を睨んでたりとかしてたことがそんなに面白いんか?
って感じで、顔真っ赤にして涙目になって俯いてた。
その瞬間に、後ろのおばさんに肩をポンポンって叩かれて、後ろをキッ!って睨み返したら、そのおばさんの異様な怖さに萎縮しまくったらしい。

ケタケタケタ笑ってるのに目は怒ってる。
(理解不能でしょ?
目が怒ってるのに笑うこと事態が、あり得るのかどうかもわからんけど、一回試しに鏡に向かってやってみて。
目が笑ってないのに、顔と声だけ笑ってる状態っていうのは、めちゃめちゃ怖いから)
「ははははははあはは」ってずっと声がでてて、目が怒ってて、ナノに顔は笑ってる状態。

その直ぐ後に、バス停で待ってたおばあさんがクィって顎で場所を指して、直ぐに気付いたらしい。
窓から見える家に、喪服姿の人がいっぱい集まってて、皆笑ってる。
本当にケタケタって表現がぴったりな感じで、そこに居る十数人がケタケタケタケタ笑ってるっていう状況。
Gの両親やGの兄貴、友人、Hもいたらしい。
もちろん目から涙をながしながらの人もいるし、怒ったような人もいるけど、顔は笑顔。
Kは唖然として笑えなかったらしいけど、再度後ろのおばさんに肩をバシって叩かれて、どうにか笑顔を作ったらしい。
異様で異常。バスの外も中も笑顔だらけ。普通の人の形をした全く違うニンゲン。

霊にとり憑かれない為、霊を追い払う為、そう言われても納得できないぐらいの恐怖。
寧ろ、この人達自体がとり憑かれている感じ。
バスの外から聞こえて来るのには変な笑い声も混じってるらしく、「ギギギギギギギギギギギ」というバスのゆっくり進む音に紛れ込んでる、「あははははは」や「ギャガヤギャガ」って感じの変な声。
「ギィッギッギギギギギギアハハハハギギギギハハギャギャアアハハ」っていう奇怪なコエ。
(これはKの頭が混乱してて、こう聞こえたんじゃないかと思う)

それが1分ぐらい続く。
その1分がかなり長くて、Kが言うには、「世にも奇妙な物語ってあるやん?あれでよく異次元とか、そんな感じで言いよるけど、あーいう状態。
こそソレそのものやね。っていうか、現実世界であそこまでするか?そりゃこっちでは、避けられるんけんね。
それを避けれるように、あの人等を避けるのは当たり前やろ」との事。(意味不明)

その後、その家をずっと後ろになってから皆が笑いを止めたので、Kも笑うのをやめた。
そしたら、バスの運転手に向かって前のおじさんが、「~ちゃん、ちゃんとゆっくり言ってくれてありがとね」と言い出し、運転手も「いや、しょうがないけんねー。××××さんつかれたらたまらん」とか言い出したらしい。
つまり、1分間もそこを通るのにかけたのは、運転手もその部落のモンで、それを理解しててゆっくり、というか黙祷代わりに、1分間もかけてそこを通り過ぎた。と。
それに気付いた瞬間に、Kは怖さでブルブル震えてしまって、バスの中で泣き始めた。
「人前で泣くのはアホよ」とかかっこつけてるKが泣いたらしい。
K曰く、「そこにヒトはおらんかったけね」との事。
そこに居る全員、Kと同じニンゲンとは異なるモノだったらしい。
(いやいや、ありえんやろ?って思ったけど、Bを知ってる、又見た限りでは、分かる気もする)

その後、バスがS区のバス停についた瞬間に、家から一番離れてる場所ではあるけども、それ以上そのバスに乗ってるだけで恐怖心が増したため、降りて歩いて帰ったらしい。

数日後、KはGとは全く遊ばなくなり、あえて避けてたら、Gが怒り出し学校で喧嘩になった。
その後、殴りあいに発展して、先生に呼ばれて話合いをすることになったとの事。
ただし、Kは避けてはいたが、手を出したわけでもなく、文句を言ったわけでもないので、Gが悪いということになり、先生はGに謝れと詰め寄ったらしいが、Gは文句を言いながら謝らずにそのまま家に帰っていった。

その時にKは、裏S区の怖さを再度身にしみる出来事が起こる。
それは上記にも書いてるけど、「子供の喧嘩に一々親が出てくる」。
KとGの喧嘩で話合いだったのにも関わらず、次の日に一々Gの親と母が来て先生に詰め寄り、Kを呼んで再度Gとの話をさせろ。
それから、そこにその二人も立ち会う、との無茶苦茶な要求。
でも、先生が情けないやつなのか、それともそちら側のニンゲンなのか、それを了承。

以下会話。

先生「いや、昨日はいい加減な話になってしまったから、ちゃんと話合え、な?」
K「え?昨日話たじゃないですか。俺は別に何もしてないのにGが殴ってき……」
G母「うるさいねぇ!お前の話聞きたいで来とんやない!」
G「いや、Kが無視して俺を追い詰めたけよ」
K「はい?俺そんなことしてませんし、っていうか、もう良いですよ。ごめんなさい」
先生「ん、喧嘩両成敗って感じでね。Gも。ほら」
G父「Kに最初に会ったときに、言ったと思うけどのぉ。覚えとらんか?お?」(にやにや笑ってたとの事)

ここでKは、G父、G母の、最初の言葉を思い出したらしい
「Gと仲良くしとけ」「Gと仲良くしいや」
この言葉を聞いた時は、普通の親の挨拶と思ってたけど、色々考えなおしたら明らかにおかしい。
普通は「Gと仲良くしてね」。若しくは「二人とも仲良くしいや」。
でもこの家庭では、「Gと仲良くしとけ」
そんなに違和感が無いことかも知れないけど、よくよく考えれば明らかに自分優位。
それを再度強制なのか強要してるGの父は、話が通じるとは思わない。と思ったらしい。
そしてKが、「もうGは謝らなくてもいい。俺が無視したのかも知れない。
でもGとは仲良くなれない。ごめんけど関わらないでほしい」
との事を言って、最後に再度謝って全てを終えたらしい。

ただ帰る時に、Gの家族がケタケタ笑ってたところを見たときに、再度恐怖心が自分を襲い、それ以降、裏S区のニンゲンとは話もしなくなったとの事。

以上がKの話。

本当かどうかは一切不明だけど、Kという友人は信用できるので、俺は本当だと思う。
それと、この年になるまで『裏S区の人間は怖い』と大人に言われているのは、暴走族や不良がかなり多く、又、精神病が近くにあるため、良くある噂で、『患者が外を歩き回ってて殺人事件が多い』とか、精神病院の施設の中に、多数の患者が無残な死に方を強いられているとかの噂により、怖がられてると思ってたけど、この年になり色々事情が分かってきて、何故裏S区と言われているか、そして怖がられているかが、かなり分かってきた。
それ(色々な事情の事)が、差別をされるだけの事情になるのかどうかはわからないけども、それが原因で恐れが生まれて避けられている、と言うのはどうしようもないような気もする。
又、この年齢になってからだけど、裏S区についての怖い話、奇妙な話、奇怪な言い伝えをかなり聞くようになっていた。
(高校時代は全く知らなかったような事です)

今現在は新S区と名前を変えて、新興住宅や大型マーケット等も段々建ってきてるけども、その地域だけは未だに街灯も無く、葬式や冠婚も独自のやり方でされており、就職もそこの住民は、そこの地域にある職業についてる。
(酪農、農業、漁業って感じ。もちろん、普通に就職する人もいますので悪しからず)

ただKの話と俺の話では、『××××』と呼ばれる存在が異なっている。
AやBさんの話では悪霊。Gやその家族からしたら神さま?
この違いが、どういうことを表してるのかは不明。
名前が思い出せればいいのかも知れんけど、経験上では思い出さないに越したことはないんだと思うので、一切思い出す気はない。
この地域の奴等に聞く度胸もないし、言わないと思う。
一応九州地方にある地域なので、わかる人もいるかも知れませんが、当たってても何も言いません。

ただし、AとBさんの話と、Gさんとの認識の中に重なる点があり、又、Hのアニキの死が本当の話なら、××××が何から生まれるか。何なのか。
は、風土的なもので、大体の予想もつくかと思います。
(まぁ俺の中での予想なので、本人達はどういう教えを受けてるのかは微妙)

それと追記として、Kの話に出てくる人の一人が、とり憑かれたのかは不明だが、Kが高校2年になった時に死んだらしい。(これも俺には真実は不明)
誰かはわかると思うが、Gの兄貴。何故死んだかは本当に不明。
ただKが高校2年以降に、同学年の結構な人数が休んで、葬式に参加する事件があったらしい。
俺は既にこのときには転入していたので、そんな事も知らないし、Gとも別に仲良くなかった為知らない。

ただ、何故『誰かはわかると思うが』って書いたかというと、Kの話の中に矛盾な点があるので。(アクマでKの話どおりなら)

1つ目は、Gの兄は見えるべき人ではないのに、見えてたということ。
○○家(Aの苗字)の家系は見える可能性が高い。
それは俺の経験でもわかるけど、家出届けとかにあいつ等と書いたりと普通に出来る家系であり、BさんやCさんにもわかったみたいだし。
それと、Gの兄とHと友人等とGとKで、Yの家に行く時の会話上からも、何となくそんな感じがする。
つまり、Gの兄は見えてた。見えるべきではないのに、見えてた。

2つ目は、Hの兄の葬儀の際にGの兄が居たとのこと。
これはあり得ない。Kがバスに乗るまでの間Gの兄は家に居たし、それ以降はGの兄を見かけてない。
もしKが俯いてた時にバイクが通ったなら、聞こえたはずだ。
なぜなら、外でケタケタ笑ってる音や、「ギギギギギギギギイギギギギ」って言う音に、「あはははははは」の混じったコエも聞こえるのであれば、バイクの音は聞こえてるはずだから。
なのに、Gの兄は笑ってた。ケラケラケタケタと、Hの兄の葬儀の場で笑ってた。

駄文で申し訳ないです。
またかなりの長文になってしまい、わざわざ読んで頂いた方ありです。

ただ何度も言いますが、これは俺の体験談とは全くの別物です。含まれては居るものの"別物"です。
Kからの話を聞いてのことが軸になってるため、本当かどうかもわからないので、聞いたままこんな感じで記述してます。

それと、差別意識を増すために書いてるのでは無いので、その辺は憂慮してくださいな。




オカルトランキング



※この話を読むと、呪われるといわれています。自己責任でお願い致します

507:おじゃま道草<1>1/2:02/05/2613:58
7年前の6月、夜10時ごろ、自宅の電話がなりました。
いつになく、どきっとする音だったのを覚えています。
ミュージシャンの馬場君からでした。

「どうもオカシイ、口では説明できない。夜分申し訳ないが、来てみてほしい」とのこと。
馬場君はバンドの合宿所として、川越に近い、ある一軒家に引っ越したばかりでした。
いつにない彼の深妙な声に、いやーな緊迫感を感じましたが、長い付き合いの彼の頼みなので、行ってみることにしました。

そして、出かけようと玄関にでた瞬間、目の前のドアを誰かがいきなりノック。
開けてみると、友人の茅野君が一升瓶をかかえて立っていました。
馬場君に呼ばれて出かける旨を話すと、
「馬場君とは面識も有るし、単独で行くべきではないと思うので同行する」
と言い出しました。

とりあえず車を出し、その車中で話し合いました。
その日はたまたま暇で、急に私の顔を見たくなったのだそうです。
茅野君はもともと感の鋭い人で、私の顔を見た瞬間、
「何かあったな」
とピンときたといいます。
馬場君はいくつかの因縁を抱えた人で、以前から問題を起こしやすいタイプの人でした。
茅野君は、私を通して、馬場君の波乱万丈ぶりを知っていましたが、今回は今までとは違うように感じる、という点で意見が私と一致しました。


508:おじゃま道草<1>2/2:02/05/2613:58
車で30分ほど走ったとき、茅野君が突然
「うわぁーーっ」
と声をあげました。
話を聞くと、
「一瞬道路の前方に、身長50mはあろうかという真っ赤な仁王さんが、“来るな!”のポーズで立ちはだかった」

と言うのです。
彼はその当時、仏像の知識をほとんど持ち合せておらず、「仁王」と表現しましたが、後日写真集を見せて確認したところ、明王部の中でも不動明王の立像に一番似ていたそうです。

初めての訪問だったので、馬場君に最寄りの駅前まで迎えに出てもらいました。
馬場君を駅で拾い、車中で
「何事か」
と問うと、
「格安で二階家、いい物件だと思ったがどうもオカシイ。とにかく来て、見てから意見を聞かしてくれ」
と言います。

到着すると、そこは目の前を高速道路が走り、雑木林に三方を囲まれた、10戸ほどの分譲住宅の中にある一軒でした。
囲まれていない開いた方の、道路に面した角にたっており、築10年位でした。
車を降りると、まず私はその家に向けてカメラのシャッターをきりました。
梅雨の中休みといった気候で、蒸し暑い夜でした。


509:おじゃま道草<2>1/3:02/05/2613:59

「はまったな」

その場に立った時の素直な感想でした。

その家の外見で気になった点を挙げてみましょう。
・全ての敷地内の雑草が外側へ向かって伸びている。
・敷地内の南西の角に3本の木(高さは2階の軒とほぼ同じ)がある。
・3本の内、南よりの1本は立ち枯れになっている。
・分譲住宅なので、周囲の家屋と同時期の築のはずだが、それだけが傷みが大きい。

隣の住人が網戸ごしにこちらを覗いているのを気にかけながら中へ。

「むさ苦しいところだが、まあはいってくれ」

馬場君のさそいに、玄関へ一歩。

「く、くさい、何だ?」
……というのが内部を見た第一印象でした。
茅野君は開口一番、
「猫、飼ってるのかな?」
私もそれに相槌をうつと、馬場君は、
「うちには居ないが、周りには何匹かいるよ。匂う?やっぱりなあ。いくら掃除しても、抜けないんだよね」

玄関から上がってすぐ左が階段。
玄関(西)から正面(東)へ真っ直ぐに廊下があり、突き当たり右(南東)がダイニングキッチンで、左(北東)が浴室。
私たちは、上がって右手(南西)のバンドの練習室に通されました。

「す、涼しい。いや、寒い。エアコンは?……な、ない!窓は?……閉じてる」

窓の外に妙に目立つものが……よく見ると枯れ木でした。


510:おじゃま道草<2>2/3:02/05/2613:59

「この部屋が1階では一番まともなんだ」

マネージャーの女の子が茶を入れている時、やっと馬場君が話を始めました。

馬場君の話の概要は、・1階で寝るとうなされることがある。
・2階に全員が居る時、1階から話し声が聞こえる。
・1階から上がってくる足音がしたのに誰も来ない。
・引っ越してきた時、押入の中にケース入りのゴルフクラブ一式が残されていた。
・台所に行くのをみな嫌がる。
といった現象なのですが、猫について次の様な体験を話してくれました。

「昨日、2階に居たら1階で物音がしたんで、買物に行ってたヤツが戻ってきたかな?と思って下へ降りてきたんだ。
そしたら、玄関のドアは開いてたんだけど、誰も居ない……
よく見ると、近所の猫が入り込んでたんだな。
ところが、そいつがなかなかつかまらない。
ちょっと掴むと、必死で引っ掻いて抵抗する。この引っ掻き傷、見てみなよ。
そこで、窓を開けてやったんだな。
ところが、追い回したけど猫は窓を無視するんだね。
そして、そのうち猫が玄関へ走ったんだ。
やった、出てくぞ……
そう思ったら、猫が変な行動をとったんだ。
玄関に降りるやいなや、ビタッと立ち止まって急に向きをかえたんだね。
そして俺の足下をぬけて階段上がって、2階の窓から屋根越しに逃げたんだ。
でさぁ……その、玄関での行動なんだけど、本当に変なんだよね。
何か目の前に恐ろしいものでもいて、あわてて引き返した……という感じなんだ。
俺に追いかけられるよりは、よほど怖そうだったよ」



511:おじゃま道草<2>3/3:02/05/2613:59
この話を聞いた茅野君は、
「その猫、何かに操られてたんじゃないかなぁ」
とコメント。
私はその話の間も、廊下を猫が行ったり来たりしている様な感じがしていました。

「その猫はたまたまそうなっただけで、普段は生きていない猫がうろうろしているみたいだね」

私がそう言うと、すかさず茅野君は、
「うん、今も廊下をふっと影が通った様な気がしたよ」
と意見が一致。
しかし、大切なのは、さっきの茅野君のコメントです。
私は茅野君の勘(感)を生かすつもりで、彼にたずねました。

「でも、本体は猫じゃないな。台所へ行ってみる?」


「いいや、今はよすよ。明後日は休みだから、明るいうちに来よう」


この後、馬場君からもう少し話を聞き、新曲のデモを聞かせてもらい、台所には足を踏み入れず、午前2時ごろ帰途につきました。


515:おじゃま道草◆yjBaPtjU:02/05/2617:11
茅野君を送った後、私は自宅へ戻りました。

「ん?誰も居ないはずの弟の部屋でひとの気配がする……」

電気をつけて覗くと……やはりいない……

「来たな……」

私は「くるな!」と強く念じ、気配が消えたのを確認してから床に入りました。

明けて、すぐ私はフィルムを現像に出しました。
その日の夕方には仕上がりますから。

職場へ行くと、弟(大輔)からの伝言がありました。

「今晩、帰る。友人を呼ぶ。酒、買っておいてくれ」

弟は職場が遠いので、その近くに下宿しており、およそ月に1度、衣替えに戻っていました。

私は仕事の帰りに、上がったプリントを引き取りました。
持ち帰るとまず、ネガで現像ムラや光線洩れ、傷などをチェックし、それからじっくりプリントを調べました。
枯れ木がとても目立ち、何枚かのカットに気持ちの悪い印象を与えていました。
と……よく見ると、そのうちの1枚に……
南西の角のブロック塀に小さい赤い光点(豆電球でも点いているかように見える)が写っているものを見つけました。
同アングルの他のカットにはなく、そのカットにだけ写っていました。
ネガにもきちんと写っており、物理的な処理の過程で出来たミスとは考えられません。
赤……一般に負のエネルギーです。
小さな光点……強い霊体です。
色の感じからも判断して……
結論……祟りじゃーーっ!


517:おじゃま道草<3>2/3:02/05/2617:13
ちょうど写真を見終わった頃、大輔が友人の榎本君を連れて現れました。
そして、私がテーブルの上の写真を片付けようとすると……

「何写したの?」


「お化け……じゃ」


「へぇーー、どれ?見せて……家?……お化け屋敷?」

そのうち、私と大輔とのやりとりを見ていた榎本君が身を乗り出してきました。

「見せてもらっていいですか?」

彼が写真を捲っている間に、大輔が彼について教えててくれました。
学生の頃の剣道部の仲間だそうですが……何と彼は霊感が強く、それを見込まれ、密教系の寺院でアルバイトをしている……という変り種だそうです。
彼によると、
「こういう赤いのって、神仏の罰てぇことがあるんです。強いなあ……
うかつなことは言えないので、これ、2・3日預っていいですか?
師匠に相談して見てもらいます。僕だったら、ただですから……」

ネガがあるので茅野君には焼き増して見せればよい、ということで、私は例のカットの他、数枚を榎本君に預けました。


518:おじゃま道草<3>3/3:02/05/2617:13
榎本君は遅くまで飲み、その日は一泊して帰りましたが、大輔は馬場君の家に興味を示し、翌朝……

「今日、茅野さんと行くんだろ?俺、明日も休みだからつきあうよ」
と言いだしました。

「あぶねぇぞ……憑かれるぞぉ~」


「武道やってるからかも知れないけど、おれ、そんなの平気だよ」


約束の正午に茅野君が現れ、私たちは3人でB宅へ向かいました。
私は例の猫が気になっていたので、途中、鰹節のパックを買っていきました。

519:おじゃま道草<4>1/3:02/05/2617:13
馬場君宅へ着くと、ちょうどバンドの練習中でした。
すぐに終わると言うので、待つ間に建物の周囲を調べることにしました。
林が切り開かれ、宅地として分譲された場所のようでは在りましたが……
近くには古そうな農家が点在しています。

「わざわざ木を切らなくても農地があるのになぁ」

私はだんだん土地の成り立ちが気になり出しました。
そして、しばらく歩き回るうち、
「ん?水の気配がする……」
。池か井戸か……溜まった水のようです。
場所は限定できませんが、どこかにあったと思われます。
そのうち馬場君宅が静かになり、女の子(船井さん)が呼びに出てきました。

中へ入ると、まず使わない皿を2つ貸してもらい、1つには水を入れ、もう1つには鰹節をのせました。
猫の気配がもっとも多い階段の下に、それらを置きました。
そして、しゃがんで手を合せると、「ここにとどまるな、去りなさい……」と念じました。

それから5分位後でしょうか……練習室でお茶を飲んでいると、廊下の方から、
「ニャン」
という鳴き声がしました。

「また猫がはいってきたか?鰹節狙ってるんだろう」

馬場君が立ち上がって、廊下を覗きました。

「ありゃ、いない。今ないたよなぁ……」

馬場君が首をかしげながらもどり、また元の雑談になりました。
そしてその後、猫の気配はぱったりと途絶えました。

ところが、この猫供養が、本体をつついたようです……


520:おじゃま道草<4>2/3:02/05/2617:14
さて、3人でキッチンへ……
6畳の広さがあるダイニングキッチンでしたが、だれもそこで食事を取らないため、テーブルなどの家具もなく、広々としていました。
まずは写真撮影……

「ん?なんだぁあれは……」

柱の上部に、貼っていた紙を剥がしたあとがある……
きちんとはがさずびりびりになって、中央部が残った状態です。
黄ばんでいて古そう。
しかも、そこだけでなく、部屋の四方に同じものがある……
御札で何かを封じた……しかし破れた……
最も剥がれていないものに近寄って見てみると、真ん中が妙に黒い……
絵?……黒犬。御嶽山か……?

「足がちくちくする……いるな」

私は茅野君へ向かって、
「何か感じない?」


「何か足がひりひりするよ」


「そう……俺と同じだね。どの辺がひどい?」


「この流しの前のあたりかな」


「そうだろう……」

またしても意見が一致。
それまで黙していた弟の大輔が口を開きました。

「すごい……殺気がある。
目を閉じると、今にも誰かが斬りかかって来そうな気配があるよ。
それに、昔痛めた腰が痛くなった。弱いところをつついて来るみたい。
この感じ……修学旅行で関ケ原へ行った時以来だな。
普通は俺、こういうの平気なんだけど……ここは別だよ。何がいるんだぃ?」


「ここで「見る」と危ないな。帰ってからな」



521:おじゃま道草<4>3/3:02/05/2617:14
私は、これは猫のようなわけには行かないな……無理だなと思い、馬場君に転居を勧めることにしました。
そして、私がもう2,3枚写真を撮ろうとすると、茅野君が
「何か気持ちが悪くなりそうだから、向こうで御茶飲んでるね」
と言って台所をでました。

「俺もそうするよ」

大輔も同じことを言いだしたので、私も出ることにしました。

練習室へ戻ると、馬場君が横になって寝ていました。

「明け方までかかってバンドスコアを書いたって言ってたからね。
でも、何か安眠してるようではないみたいね」

船井さんがタオルケットを馬場君にかけながらつぶやきました。


524:おじゃま道草<5>1/2:02/05/2618:38
しばらくすると、うつ伏せの馬場君がうなされ始めました。
なにやら寝言で、
「うん、うん」
といっています。

「あれ?」

よーーく馬場君の方を見ると……何か気配があります。
彼の上に、影の様なモノがのっているようです。
私は茅野君に、
「どう思う?」
と意見を求めました。

「これ、金縛りじゃぁないの?押さえ付けられてんのかな?」

茅野君の直感は当てになります。私は確信しました。

「馬場君は、意思が強く、行動力もあり、覚醒時は強い……
したがって、疲れてうとうとしている様な弱い時につけこんで憑依してくるんだ」

船井さんが
「起こそうか……」
と、馬場君の肩をゆすりました。
でも起きません。相変わらずです。

「あっ、ちょっと待って、もし意識が飛んでいたらマズイ。帰還に失敗するかも……無理に起こさないで」

私は、強く揺すろうとした船井さんを制しました。
その時、茅野君が……

「あれぇ……何か動いたよ。馬場君の背中の上……」
と言い出しました。
そして馬場君の背中の上、30cmほどのところに、手をもって行こうとして……

「おーーーっ」

彼は、あわてて手を引っ込めました。

「ああ、ぞっとした……ちょっと、やってみなよ」

私にも促します。
なんと、茅野君にも見えたのです。

「やばいな。俺たちも影響をうけてるな……」

私はそう思いながらも、彼に倣いました。


525:おじゃま道草<5>2/2:02/05/2618:38
そおーっと手を出す。
動いている影の輪郭を抜け、突っ込む……
ひんやりとしています。冷蔵庫に手を入れたときのようです。
それでもヤツは動こうとしません。
そおーっと手をひっこめる。
冷たさは消えます。ヤツはうごきません。

「ねっ、冷たいだろ?」
と、茅野君が同意を求めてきました。

「隙間風なんか通ってないよね……やっぱり居るんだね」

彼はいつになく真顔です。
私は乗っているヤツがいまだ退こうとしないので、除霊九字を切りました。
そしてそれが効いたのか、ヤツの気配は消えました。
いや、一時的に退いただけですが……
切った後、馬場君を揺すると、彼はすぐに目を覚ましました。
起きるなり彼は、
「ああーーっ、疲れた。おれ、うなされてなかった?
揺すったでしょ。分ったんだけど、夢がさめないんだ。
これで4回目かな。同じ夢見たのは……
2階じゃ見たことなくって、いつもここで寝た時にだけ見るんだ。
おれ、何か寝言を言ってた?」

と、目をこすりながら一気に話しました。

「うん、うん……っていってたよ」

船井さんが答えると、
「そうか?おれ、うんう……って……自分では首を振ってたつもりなんだけどなぁ……聞いてもらえる?」

そう言って、馬場君は夢について語り始めました。


526:おじゃま道草<6>1/2:02/05/2618:39
馬場君が見た夢の要旨は次のとおりでした。

「気がつくと座敷に座っている。
広い座敷で30畳ほどはある。電燈もなく、造りも古い。時代劇のセットのようである。

しばらくすると少女が現れる。5,6才で可愛らしい。
赤っぽい振り袖を着ている。七五三参りに行く姿のよう。髪もキチンと結ってある。
時代劇でなら、武家の娘という役がら。
少女が、「おにいちゃん、あそんで」とせがむ。
遊んであげたいが、自分はここを動いてはならない。動くと帰れなくなるかも知れない……という不安感がある。
そこで、少女に「外で遊んできなさい」と勧める。
しかし聞き分けない。
「あそんで。あそんで」と繰り返しせがむ。
しかたがないので、少しだけこの場所で……と思うと、それを察したのか少女はニコッとして、持っていたお手玉を差し出す。
さて、どうしようかな。そう考えながら、受け取ろうとする」



527:おじゃま道草<6>2/2:02/05/2618:39

「と、その時、座敷の奥の方から、「遊んでいてはイケマセン」という母親らしき声が響く。
その途端、少女の笑顔は消える。
蒼白となり、自分(馬場君)の陰に隠れようとする。
「呼んでるよ。行かないと叱られるよ」と言うと、少女はおびえ始め、今にも泣き出しそうである。

そしてついに、母親が座敷のはずれから姿を現す。
和服を着込み、すらっとしている。
初めは遠くではっきりしないが、近付くにつれ、綺麗な顔だちであることがわかる。
優しそうな母親じゃないか。そう思って後を振り向くと、少女は消えている。
あれ?不思議に思いながら、母親の方を向く……
先ほどの顔だちはかき消え、なんと般若になっている。
恐怖に捕らわれ、にげなきゃ……そう思った時、夢からさめる」


馬場君が話を終えた時、バンドのメンバーが2階から降りてきました。
ライブの打ち合せに皆で出かけるそうです。
腰をあげて私たちも帰る支度をはじめると、天井から……いや、2階から、タッタッタ……と誰かが走り回る様な足音がしました。
全員聞こえたようで、一瞬、皆動きを止め、顔を見合せました。

「聞こえた?これで2度目だな?今、2階には誰もいないよなぁ」

馬場君が言うと、メンバー全員がうなずきました。
茅野君がすかさず、
「大人だとドスッドスッという足音になるから、あれは子供だな。
実際、2階で子供が走り回ると、あんな足音になるよ」
とコメント。
しばらく皆沈黙し、次の音を待ちましたが、もう足音は聞こえませんでした。

皆が出かけ、私たちも帰路につきました。

528:おじゃま道草<7>1/2:02/05/2618:40
自宅へ戻ると、写真などをもとに背後関係を見てみました。
1階を歩き回っている「本体」は、千数百年前の怨霊です。
(何であるかは伏せておきます。
土地へ縛られてはいますが、出張して動くこともあるのでうかつに波長があうと危険ですから)
本来はこの土地のものではなく、因縁を背負った不幸な一族に執り憑いた状態でやってきた悪霊のようです。
一族を惨死に追込みながら、強烈な結界を形成し、自らを土地に呪縛してしまった形となりました。
負の結界はその吸引力により、捕まえられるものは何でも取り込んでしまいます。
写真の中には、犠牲となった浮遊霊などが多数みられました。
そしてその中に、決定的な取り込みがあります。
ある時、気がおかしくなった住人がいて、とんでもない大変なことをしでかしてしまいました。
屋敷を増改築する際に道祖神が邪魔になり、なんと石仏を井戸に投げ込んでしまったようです。
現代ならまだしも、普通の昔の人がそんなことをするはずはありませんから、余程狂った状態だったのでしょう。
オマケにその井戸は、その後そのままの状態で埋められてしまいました。
榎本君が神仏の罰かも知れないと言っていましたが、正にその可能性は大です。
「本体」を核とする結界内で、井戸の石仏が新たな強い核と化し、いわば二重ブラックホールを形成していることになります。
例の少女は、これらの吸引にひっかかってしまった、もっと新しい一族のひとりです。
今から百数十年前のものだと思われます。
母親が怨霊にやられたため、苦しい目にあったようです。
病気になり他の場所で亡くなりましたが、念だけはここに残りました。
例の猫は、その娘が可愛がっていた猫です。


529:おじゃま道草<7>2/2:02/05/2618:40
いずれにしても、浄化できるような代物ではありません。1日も早く転居すべきです。
私は電話で馬場君にその旨を伝えました。
しかし彼等は、転居の際に持ち金を使い果たしたらしく、すぐには越せないとのこと。
彼等も重なる不穏な現象に嫌気がさしていたが、お祓いなどでおさまるのならば……と思って、私に相談をもちかけたもようです。
私が
「だめだ……」
と告げると、
「そうか、やっぱりね……」
と納得し、出来るだけ頑張ってバイトをして金を貯め、急いで転居することを約束してくれました。

その後2ヵ月ほどで彼等は転居に至りますが、その間に随分と失うものがありました。
霊障が原因の人間関係のもつれです。

さて、私たちの方ですが、やはり霊障を免れることは出来ませんでした。


530:おじゃま道草<8>1/3:02/05/2618:40
翌日の晩、榎本君から連絡がありました。次の様な内容です。

あの後バイト先へ行くと、師匠が彼の顔を見るなり
「どこ行ってきたの!」
ときつい口調で言った。
そして、彼を本堂へ連れて行くと、
「祓うからそこへ座って。自分の背後は見えにくいものだからなぁ」
といって除霊をしてくれた。
浮遊霊がついてくることはよくあるが、普通は寺に居るうちに自然に落ちてしまう。
わざわざ祓ってくれるのはめずらしいことである。
その後、
「かなり危ないことに関わってるね。やめなさい……」
と言うので、預っていた写真をみせ、知っていることを話した。
師匠の鑑定の結果は……


531:おじゃま道草<8>2/3:02/05/2618:41

「お地蔵さまが抜魂をしないまま捨てられ埋っている。
その下には水脈があり、お地蔵さまは泥にまみれている。
その結果、この土地には仏罰がくだっており、その後、性質が逆転して怨霊の住み家と化した。
また、惨殺された者がおり、その殺傷因縁が凄じい。
意識を飛ばしただけで、その怨霊が斬りかかってくる。
ある部屋にお札が貼ってあるが、まったく効果なし。
命懸けで対峙すれば怨霊はなんとかなるかもしれないが、仏罰の方は手の施しようがない。
ここに関わるのは命を捨てる様なものである。
自分なら頼まれても絶対に拒否する。
出てきたもの憑いてきたものを、祓ったり追い返したりすること、即ち除霊は可能だが、浄霊は難しい。
ましてや土地の浄化などとんでもないことである。
そっとしておくしかない。障らぬ神に祟りなし。
一日も早く手を引かないと命にかかわる。
日本で有数の祈祷師であっても、現状では無理だろう。
そこ一帯を穿くり返して整地する覚悟があれば、可能性が見えなくもないが……
それにしても、わざわざ命をかけて浄化するメリットが見当たらない。
それに、この土地がそのようになってしまったそもそもの原因は、日本史以前にまで遡る。
もちろんそれを調べる必要性はない。
この様なスポットは所々に存在するので気をつけよ。
しかしながら、この様な土地に引き摺り込まれたのには、やはり何等かの因縁がある。
部外者にとっては考えようによってはいい経験だが、当事者つまり住人にとっては死への誘いである。
因縁を自覚しないと、またどこかで引き寄せられるであろう。
引っ越しの際にはすべての家具に荒塩をふり、出来るだけ早期に除霊の祈祷を受けなさい」

というものである。
死人がでない内に、手を切ったほうがよい。


532:おじゃま道草<8>3/3:02/05/2618:41
榎本君はこの他にも、自分の考えなどを教えてくれました。

この内容は茅野君にも伝えました。
そして、もう行くのはよそう……という話になったのですが、実際には問題が持ち上がり、1週間後、もう一度だけ足を運ぶことになります。
それはさておき……しばらくは悪影響が続きました。

私の自宅で最も頻繁だったのは、弟の部屋です。
誰も居ないはずなのに人の気配がする。ぼそぼそと話し声が聞こえたこともあります。
何等かの関連がある浮遊霊のようでした。
電灯をつけたり、「帰れ」と念じたりするとすぐに消えました。
週に1,2度そんなことがありました。

また、私が行(読経)をしていると、背後に気配がする……
しかも、鳥肌が立つような気配がする……ということが数回ありました。
これは「本体」(親玉)でなく、付属霊(手下)のようです。
気合いを入れて行を続けるとその内に消えました。
お帰り願っただけで、決して浄化しようとしたわけではありません。
この様な付属霊だけならなんとかなるのですが、手を出すと芋蔓式に出てきますから、いずれ「本体」と接触しかねません。
浄化などとんでもないことです。

悪影響は茅野君にも及びました。
彼が仕事から帰ってうとうとしていると、自分が畳の上に座っている感じがしたそうです。
いやーーな感じだと思った時、周りの様子が見えてきました。
どうも、馬場君が語った夢の中に出てくるあの座敷のようです。
茅野君は、少女が現れ、やがて恐ろしい母親が出てくることを予想しました。
ところが……その気配はありません。
これは夢だから覚めなくては、しばらくそう考えているうち……
ついに……座敷の奥の方から近付いてくる足音が聞こえてきました。
般若面の母親か……
彼は筆舌し難い恐怖感を覚えたそうです。
しかし、現れたのは母親ではありませんでした。

「……!」

この時点で茅野君は、「それ」が「本体」であることを知りませんでした。
でも彼は見てしまったのです。「それ」を……
「それ」はだんだん近付いてきました。
彼は恐ろしさのあまり、
「神よ仏よ……お爺ちゃん!」
と助けを請いました。

「うわっ・・・・!」

危機一髪、祈りは通じたようです。彼はなんとか夢から覚めることができました。


534:おじゃま道草<8>4/4済みません分割目測誤りました(汗:02/05/2618:42
茅野君はすぐに私に連絡をくれました。
聞いてみると……
彼が話す特に「本体」の描写は、私が想像していたものよりリアルでした。
(その描写については、記述を控えます。ご容赦ください>ALL)
私が
「「それ」が「本体」だよ」
と伝えると、彼は
「げ!例の斬りかかってくるヤツ?マジかよ~」
と、しばらく絶句してしまいました。
でも有難いことに、彼がこの夢を見たのはこれっきりです。

私の見解と茅野君の描写を合せると……
オソロシイ……今でも思いだしたくないくらいです。
(実は、私自身が書くのを嫌がっているのです……m(__;)m)


535:おじゃま道草<9>1/3:02/05/2618:43
悪影響は身体にも現れました。
私自身では、妙に肩が重い、指先が痺れる、などの症状がでました。
もちろん、透き通った「お客さん」がその原因です。
普段なら弾き飛ばすし、乗ってきても振り落してしまうのですが、仕事帰りに電車で居眠をしていたり、疲れてうとうとしている時を狙ってくるので、つい背負ってしまいました。
このタイプは浮遊霊ばかりなので、落とすのは簡単……とは言っても、落とすまでは吐き気を伴った肩こりに悩まされます。
この肩こりがもとで体調を崩してしまうと、ヤツらの思う壷ですから、健康管理には妙に神経質になってしまいました。
また、めったに遭わない金縛りにも、その当時だけは続けて2,3度見舞われました。

弟の大輔には、昔痛めた腰の傷みが復活しました。10年以上前の症状の再発です。
彼には元々ある因縁があり、その影響で腰痛を患ったのですが、ヤツらはそこにつけこんできました。
弱点をつつき回すのは、ヤツらの常套手段です。
腰が痛いと言う大輔をうつ伏せに寝かせ腰を診ると、そこだけが吸熱されていました。
「お客さん」を祓い落とし、気の通りを促すと傷みが消える。
数日するとまた痛みだすので、自宅へ戻って私に気の流通を修復させる。
つまり、しばらくは痛んだり直ったりの繰り返しでした。
これは、皆があの土地と縁を切るまで続きました。
しかしながら、彼はそのことをきっかけにして、自分の弱点と因縁をはっきり認識したようです。
それ以来、彼はたいへん謙虚なものの考え方をするようになりました。


536:おじゃま道草<9>2/3:02/05/2618:43
さて、茅野君ですが……
怖い思いをしたわりには、影響が最も軽かったようです。
軽い肩こりと鼻づまりで済みました。
彼には強い守護の力が働いているためです。

で、最後のお呼出……
馬場君宅へ2回目に行った1週間後のことです。
私の自宅へ茅野君が寄っている時に、大輔が榎本君を連れて帰宅しました。
当然、榎本君を囲んだ「お化け屋敷からの撤退」という臨時作戦会議になりました。
結論は、
「影響下から離脱したら、綺麗さっぱり縁を祓い落とす」
ということです。
そして、もう関わらないぞ……と決心した時、電話が鳴りました。
馬場君からの連絡でした。
「状況が悪化したのですぐに来てくれないか。家の中の様子も不穏だし、バンドが分裂の危機にあるんだ」とのこと。
もちろん、断るつもりでしたが、馬場君の頼みは強く……つまり断り切れず……
茅野君と私の二人で出かけることになりました。
大輔と榎本君は、何かの時に備えて待機です。


537:おじゃま道草<9>3/3:02/05/2618:43
出発に際し、榎本君が警告をしてくれました。

「あるものが見えてて、それはとても危険なものです。
しかし、見間違い、勘違いをしやすいものなので、何であるかを言う訳にはいきません。言うとかえって危険です。
知らないで行けば、おそらく見た瞬間にそれだと気付きます。
それは動かない物体です。気をつけてください。
そうだ、よく効くお守りがあるから貸してあげましょう」

彼が言う物体が何であるかは、私にはわかりませんでした。
借りたお守りは茅野君が身につけ、私は水でシャワーを浴びて気を引き締め、夜9時ごろ車で出発しました。

538:おじゃま道草<10>1/3:02/05/2618:44

「こりゃぁ、あの土地に呼び寄せられてるな。
おいで~~、おいで~~って、手で招いてるみたいだな。
たぶん馬場君も魅いられていて、俺たちを引き摺り込む手先になってるんだよ。
何が危ないかって……そりゃぁ最も用心が必要なのは、行き帰りの車の運転だな。
簡単に体を切り刻むとしたら、交通事故がいちばん手っ取り早い……」

そう話しながら、私は安全運転に集中しました。
助手席の茅野君も真顔です。
ときどき助言をしたりして、彼自身もハンドルを握っているつもりで注意を払ってくれました。
馬場君宅に近付くにつれ、緊張感が高まりました。茅野君も同感のようです。
彼の言葉を借りると、
「敵陣深く乗込んで行く……てぇのは、映画だとわくわくするんだが……違うんだよなぁ。
背筋がぞくぞくするのは同じなんだが、緊張感がすごいね。神経がバリバリに張りつめてる。
ずっと鳥肌が立ちっぱなしだよ」

といった感じでした。

そして、もう2,3分で到着……というところで通行止。
工事中につき迂回せよ、とのこと。

「ありゃぁ。よりにもよって、こういう時に工事しなくても……」

茅野君は不平をいいましたが、こういう時にこそこういった障害が出てくるものなのです。

「コの字型の迂回路が書いてあるよ。注意して行こう」

私は矢印のとおり、ハンドルを右に切りました。
順路に従って進むと、前方に交差点。迂回路を示した地図にあったとおり左折。
その先をもう一度左折すれば、いずれもとの道と交差するはずです。

300mほど進むと、舗装が跡切れ、砂利道になりました。

「あれぇーー。やばいかな」

私は警戒しました。
しかし、少し行くとまた舗装路に戻りました。
で、ほっとして前方を見ると……路肩に白い車が止っています。


539:おじゃま道草<10>2/3:02/05/2618:44
嫌な感じがしたので、私はスピードを落とし徐行しました。
嫌な感じはさらに増しました。

「何か違うな、戻ろうか……」

私がそう言うと、茅野君も同意しました。
道幅が狭いので、Uターン出来る場所を探すと……
前方のその白い車の先は、少し広くなっているようです。
私はそのまま車をすすめ、白い車に4,5mの所まで近付きました。
そして、ライトを上向きにして車を照しだしました。
廃車のようです。フロントグラスが割れ、車体には蔦が絡んでいます。
そのとき、背筋をぞーーっと冷たいものが走りました。

「これは!」

近付かない方が良いようです。
私がブレーキを踏もうと思った瞬間、茅野君が
「うわっ、ダメ!止って!戻ろっ!」
と叫びました。
茅野君も同じものを感じたようです。

「バックで戻るぞ!そっちの路肩、見てて!」

私は車を後退させ、そのまま砂利道を抜けました。
そして、舗装路にもどると道幅も少し広がり、なんとかUターンすることが出来ました。

来た道を逆に戻ると、途中で別の迂回路を見つけました。
未舗装なので路地と勘違いし、さきほどは見逃していたようです。
道を確かめていると、通行止の方から地元のものと思われる軽トラックがやってきました。
そして、その道へ入って行きました。

「それ、ついて行くぞ」

1分ほどついて走ると元の道へぶつかり、まもなく馬場君宅が見えました。

着くと、まず先ほどの道について馬場君に尋ねました。
図を書いて、例の廃車の位置を示すと……

「あれ?その道、高速道路にブチ当たって行き止まりのはずだよ。
高速の壁とか、見えなかった?おれは、行ったことないけど……
でもさぁ、その辺の道って、両脇が畑だったりするからな。
路肩が崩れたりすると、ハマルかもなぁ……」

馬場君にはわからないようです。
すると、バンドのメンバーの後藤君が口をはさみました。

「その廃車の先……道……ありました?
俺、バイクでそこの道に入り込んだことがあるけど、廃車で行き止まり……その先は薮になってたはずですよ。
昼間だったから辺りもよく見えたし……
でも、へんだなぁ、その廃車のところのおよそ10mだけが舗装、いや、アスファルトでなくコンクリート敷きだったな……
あ、そうそう、近くに廃屋がありませんでした?
見るからにお化け屋敷ってやつ……そうか、夜だと判らないか……
でも、確かに嫌な感じの場所ですね。墓でもあるのかなぁ?」



540:おじゃま道草<10>3/3:02/05/2618:45
私は榎本君の言葉を思い出し、電話を借りました。

「あ、大輔?榎本君と代って……あ、榎本君?もしかして、例の物体って車?」

「ええ、ありました?
僕に見えたは、白い車が止ってる所です。物凄い霊気があるから、近付くと捕まるかも……
でも、すぐわかったでしょ。
え?そんなに近くまで行ったのですか?わぁ……危なかったですね。
そっちにいると、見る力が弱まるか曇るかするんで、気をつけて下さい。
あえて言わなかったのはね、白い車ってどこにでもあるから、全部に気を取られると見落す可能性があって、かえって危険だと思ったからなんですよ」


残念ながら?この場所の真相はわかりません。
この後、確かめる機会がなかったからです。
また、そうしようとも思いませんでした。
馬場君宅と関係があるのは、間違いなさそうです……

霊障を受けないように気持ちをしっかりさせていたつもりですが、土地の邪気は強く捕まりかけたようです。


541:おじゃま道草<11>1/3:02/05/2618:45
バンドの他のメンバーが夜食の買出しに出た後、馬場君が話し始めました。
彼が訴えたこの1週間の間に起った現象は、次のとおりでした。

1:3日前の雨の時、近くに落雷があり、その影響でシンセサイザーとシーケンサーのデータがとんでしまった。
特にシンセは完全に駄目になり、買い換えねばならない。
とりあえずはレンタルでしのぐが、余計な出費であり、引っ越し費の積み立てが滞る。
場合によっては、来月のライブを諦めねばならない。

2:ギタリスト兼アレンジャーの葉山君が、ある人妻(郁恵さん)とデキているが、その影響で音楽への熱意が別の方向へ向いている。
どうも、他のバンドに声をかけられているようだ。
(注:郁恵さんの写真があったので見せて貰ったところ、すごいすごい、なかなかの因縁持ちでした。
その内の不要な1枚をもらい受け持ち帰って、榎本君に見せたところ……

「この人の目……人間ではない……操られてますね」
という感想が返ってきました。
あとで判ったことですが、馬場君宅を仲介したのは、郁恵さんに紹介された不動産屋でした。
入れ替わりの速い物件は礼金で稼げるのかな?!)


542:おじゃま道草<11>2/3:02/05/2618:45
3:1階では寝ないので例の夢は見なくなったが、2階で寝ていると胸の上に重みがかかってくるようになった。
それほどの重みではなく、目を開けると消える。
あの子供ではないか?(注:当たり!)

4:蒲団を敷いた後しばらく1階に行き、用を済ませてもどったところ、蒲団の中に誰かが居たように感じた。
シーツを触ってみると、寝汗をかいた後のようにほのかな湿り気が残っていた。

5:階段を上ったり下ったりする音が2度聞こえた。2回とも深夜2時ごろだった。

6:家の周囲を歩き回ると、足を掴まれるような感触がして歩みが遅くなる。
ぼうっとしていると、いつの間にか足が釘付けなってしまい、はっと我に返るとその場に立ち尽くしていた。

……ということが、バンドのメンバーのそれぞれに数度ずつあった。


543:おじゃま道草<11>3/3:02/05/2618:46
私は馬場君に、
「とにかく命にかかわることだから、引っ越しを第一優先しろ。
死んでからでは音楽活動もできないぞ。
ここにいる内は、全てが裏目裏目にまわるから何も成功しない。
おれももうここには来ないぞ。来たら最後かもしれん。
今度会うのはお祓いに行く時だからな」

と釘を刺しました。
そしてさらに30分ほど引っ越しの際の諸注意をし、帰途につきました。

立ち去る際、家から10mほど離れたところで九字を切りました。
振返ると、例の立ち枯れの木が妙にゆらゆら揺れていました。

この後、2ヵ月を待たずに彼等は転居、つまり脱走に漕ぎ着けました。
幾らかは借金が残ったそうですが、大事に至らずに何よりでした。
しかし、バンドは解散しました。
葉山君は別のバンドへ参加し、馬場君とベーシストの後藤君は、新たなバンド結成へと動きだしました。

ここで気になることがあります……
葉山君と郁恵さんを除いた関係者全員が、わたしの目の前でお祓いを受けました。
しかし、その2人だけは別の所(神社らしい)に行って祓ったそうです。
その後、彼等とは縁がないので、きちっと切れたのかどうかはわかりません。
まあ、悪い噂も聞こえては来ないので、死んだりはしていないでしょう。
問題は、葉山君がどれほど郁恵さんに食われるか……です。
ナンマンダブ……

完!


544:おじゃま道草これで終わり:02/05/2618:46
この話の読後、よく周囲で「浮遊霊」が動くことがります。
ですが、それは大方この話とは関連がないものです。
意識を「相手」ではなく自分自身に向ければ、簡単に切れます。
言い方を変えれば、「気にしなければ消える」ということです。
しかしながら、一応気の弱い方のために……オマジナイを。
自分の気力を強める効果があります。

次の言葉を3回唱えるか、心の中で強く念じてください。


「ギャーテイ、ギャーテイ、ハーラーギャーテイ、ハラソーギャーテイ、ボージーソワカー」






オカルトランキング



田舎に住む祖父は、左手小指の第一関節の骨がありません。
つまむとグニャリと潰れて、どの角度にも自由に曲がります。
小さい頃はそれが不思議で、「キャー!じいちゃんすごい!なんで? なんで?」と、無邪気にはしゃいでいました。
祖父はニコニコしながら、「ありゃー!可愛い孫に、じいちゃん骨抜きじゃー」などと冗談めかして誤魔化していました。
でも私が小学校に上がるくらいの頃、その本当の理由を教えてくれました。
以下、祖父(正夫)の語り口です。

この村の山の上に古い神社があるだろう。
あれは、いわゆる御霊神社というやつなんだ。
御霊神社とは、謀反の疑いなどをかけられ殺された実在の人物が祀られているもので(太宰府天満宮などもそれに当たる)、『御霊信仰』の元は『怨霊信仰』とも言われている。
つまり、その人物が祟り神にならないように鎮めるための神社だな。
この村で祀られている神様の名前は、○○(忘れましたが、何とか磨呂みたいな長い名前)と言うが、わしら年寄りの間では、『朽縄(くちなー)様』と呼ばれている。
朽縄様は、蛇や女の姿に化けて村に降りて来ることもあるという。
そのため、この村では蛇は神様の化身として畏れられ、決して殺してはいけないとされていた。
また、朽縄様は骨を司る神様として崇められており、妊婦や小さな子連れで参拝すると、子が丈夫な体に育つと言われていた。
しかし困ったことに、朽縄様は大層荒々しい性格をしている。
昔、村でも悪評高い放蕩息子が、自分に素っ気ない態度をした娘の家に嫌がらせをした。
それが何とも質の悪い嫌がらせで、蛇を生きたまま枝に串刺しにし、娘の家の畑に並べて刺したらしい。
娘の家族は顔を真っ青にし、「何と…罰当たりなことを…」と震えながら、血の海で息を引き取った蛇の亡骸を庭に手厚く葬った。

数日後、男に罰が下った。
全身の骨という骨がギシギシ痛み始め、三日三晩、寝床で悶絶した。
「痛い、痛い!骨が焼ける!」と訳の解らない言葉を叫び苦しむ男を、両親は必死に看病した。
男の体は、なるほど確かに全身の骨が溶けたかのようにぐにゃぐにゃに変形し、頭も腕も自力で持ち上げられない状態だった。
医者も「こんな奇病は見たことがない。本当に祟りかもしれません」と頭を抱える中、4日目になって男が忽然と姿を消した。
一人で起き上がることなど到底不可能な状態のため、両親は不思議に思いながらも近くの野山を探した。
件の娘の家の畑でソレを見つけた。息子の形をした奇妙な物体。
ぐにゃぐにゃと手足をあり得ない方向に曲げ、遠くから見ると踊っているようにも見える。
ひたすら、ぐにゃぐにゃ蠢いている息子のようなモノに、恐る恐る両親は近付いた。
息子の顔は、目鼻などのパーツが全く重力に逆らえず、皺々になって垂れ下がっていた。
垂れた目や口のせいか、その表情は哀しげな、泣いているようなものだったという。
そしてその姿を見た両親もついに頭がおかしくなってしまった。

(有名な『くねくね』と似ていますが、同一かは分かりません。
ちなみに、祖父の田舎ではこの現象を『蛇化(じゃんげ・俗語ではカカシ)』と言って、朽縄様の祟りとして畏れられ、やはり見てはいけないものと教わってきたそうです)

…とまあ、それくらい恐ろしい神様なのだが、何とじいちゃんはその朽縄様に会ったことがあるんだ。
それはわしが今のお前と同じくらいの歳のことだ。
その日、わしは友人の寛治と昼間2人で山に入り、蛇の脱け殻を探していた。
この地方では大層縁起の良いものとして喜ばれ、大人に渡すと偶に食べ物をくれることもあったからな。
脱け殻を探すのに夢中で、わしらは気付かぬ内に例の神社の鳥居のところまで来てしまった。
普段から「子供だけでは絶対に近寄ってはならん」と、きつく言われていたところなのに。
正「寛治ー、もう鳥居のとこまで来てしもーたぞ。これ以上はまずかろう」
寛「そうじゃのー。ぼちぼち引き返さねばのー」
そんな会話をしていた矢先のことだ。前から女が近付いて来た。
女は村の女が着ているような野良着ではなく、白っぽい浴衣のような着物を着ていた。
わしは言い付けを破ったので怒られるのではと思って、寛治に耳打ちした。
正「やばいぞ。素直に謝るか? それとも逃げてしまうか?」
寛「…?? お前、何を言うとんじゃ? 誰ぞ来とるんか?」
寛治はキョロキョロしたり、目を細めて遠くを見据えるようにしているが、どうやらその女はわしにしか見えんかったらしい。
とうとう女の顔が判別できるくらいの距離に近付いて来た。
…おかしい。
そこで明らかに異形のモノだと判った。
まず何よりおかしかったのが、女の目だ。蛇の目だった。
小さな目が左右に離れて配置され、あの爬虫類独特の、ナイフの刺し傷のような縦に細く閉じた瞳孔をしていた。
鼻は細く、口も小さい。全体的にほっそりした姿態をしている。
わしは蛇に睨まれた蛙のように、その場で固まってしまった。
寛「おい、どうしたんじゃ? はよ帰ろうな」
寛治の声が何だかえらく遠くに感じる。
女はその蛇の目をパチパチさせると、急に細長い手足を…あり得ない方向に曲げ始めた。
まるで糸の切れた操り人形のように、はたまたゴム人形のように、ぐにゃぐにゃと出鱈目に関節を曲げるのだ。
更に最も不気味だったのは、女が首を横に傾けたかと思うとそのままどんどん曲げ続けて、ついには胸の前で頭をまるっきり逆さまにしたことだ。
完全に人体の理を無視した体勢だ。
わしは悲鳴こそ上げなかったものの、全身の血の気がスーッと消えて震えが止まらなかった。
女はわしのその反応を確認するかのようにニタニタ笑って、その逆さまの顔でわしを覗き込み(手足がぐにゃぐにゃに曲がって、ちょうど顔の高さが合っていた)、「お前、見えてるだろ?」と聞いてきた。
わしは馬鹿だったから、思い切り首を振って「見えてない!!」と涙声で叫んだ。
すると女はますます愉快そうに目を細めて、「なーんだ、見えてるじゃないか。生意気なガキだな」と言ってきた。
わしはもう足がガクガク震えて、涙でぐちゃぐちゃで、隣で寛治が何か喋っているがそれも耳に届かないような状態で、「ごめんなさい…。ごめんなさい…」と目を瞑って謝った。
すると女はわしの目と鼻の先でガクガクと全身を震わせ、元の人の佇まいに戻り、ニターっと楽しそうに笑って「お前、今夜迎えに行くから待っとれ」と、わしの左手を撫でながら言ってきたのだ。
そしてゆらーっと踵を返すと、鳥居の方に戻って行ってしまった。

わしは大ベソをかきながら急いで寛治と山を下り、畑作業をしている家族にこのことを話した。
父と母は、わしの話を聞くそばからみるみる顔が青くなっていき、すぐに神社の神主様が家に呼ばれた。
神主さんに先刻見たものを詳しく話したところ、やはりたちまち険しい顔になって、「左手を貸してごらん」と怒るような口調で言われた。
例の女に撫でられた左手を神主さんに渡すと、五指を一本ずつつまんだり引っ張ったりして、丹念に調べられた。
「…小指の先を持ってかれとる」
神主さんは険しい表情を崩さず、そう言って手を離した。
『えっ?』と思って自分でも触ってみると、確かに小指の第一関節から上がぐにゃりと柔らかい。
言われるまで気付かなかった。
「坊やが見たのは、間違いなく朽縄様ですね。
ここ十数年、その姿を見たという人間はいなかったもんで、油断しておりました。
どうやらこの子は…朽縄様に気に入られたみたいです」
『気に入られる』という言い回しに幼いながらも違和感を感じたが、その思いを父が代弁してくれた。
「気に入られたって、どういうことですか!?
朽縄様の怒りに触れたら、カカシ(先述のくねくね?)にされるんじゃないんですか!?」
神主は静かに、しかしよく通る声で答える。
「いや、今回は体の一部を持ってかれとりますから…。カカシにはされんでしょうが…いや、しかしやはり厄介ですな。
朽縄様は小指の骨を抜いて、この子に目印を残したんでしょう。恐らく、今夜にでも迎えに来るつもりで…」
神主さんの声を父のしゃがれた声が遮る。
「迎えに来るって…息子はどうなるんです?」
神主さんがためらいながら続ける。
「要は…朽縄様の一部になるということです。簡単に言うと…食われてしまうんですよ。
自分の姿を見られる者には、相応の力があるし、また波長も合う。
その力を取り込んで、より一層強力になるおつもりでしょう」
わしはあの蛇の目をした女に、自分が頭からバリバリ食われることを想像した。
それだけで恐ろしくなって声を上げて泣いた。
「いや、しかし気を落とすのはまだ早いですよ。
私が朽縄様と直接お話してみますから。
…ですから、ご主人たちは今から言うことをよく聞いて下さい」
それからわしは、ずっと母親の膝に突っ伏して泣いていた。
神主さんは、わしの左手小指に何か麻紐と小さなお札のようなものをグルグル巻いて帰って行った。

夕方になり、続々とわしの家に大勢の人が集まった。
大勢の人と言っても、専らわしと同年代の子供たちと、その親が殆どだ。もちろん寛治も来た。
そして父と母の手で、その子供たちの左手小指に、わしと同じような麻紐とお札が巻き付けられた。
神主さん曰く、「朽縄様の目を誤魔化すため」だそうだ。
麻紐を巻き付けると、両親はその子らの親に何か話しながら頭を下げて、家に帰していた。

後になって「何の話をしていたの?」と聞くと、
「あんたがすぐ見つからないように、協力をお願いしたのよ。
今晩、みんなの家を朽縄様が訪ねるそうだけど…殆どの人には、それが見えないみたい」
と母が答えてくれた。
「みんな食べられちゃうの!?」と、わしがまたベソかいて聞くと、
「ううん。小指の骨がある子供は大丈夫だって。
でも麻紐をしておくと、骨があるのか無いのか、分からなくなるそうよ。
だから、あれを明日の朝まで絶対に外さないようお願いしたの。
もしも正夫をわざと隠していることがバレたら…朽縄様が怒ってしまうんだって」
母は安心させるために包み隠さず話してくれたのだろうが、わしは余計に不安になった。
『誰かが紐を外したら、そいつ、カカシになるんかな?』『わしの紐、間違って外れんやろか…?』とな。

そして夜が訪れた。
朽縄様はいつどこにどんな姿で現れるのか見当も付かないと言う。
わしは少しの物音で緊張の糸が張ったり弛んだりしていた。
夕飯もあまり食べられんかった。
飯の後、父親と一緒に風呂に入った。
―――風呂の戸を開けた瞬間…心臓が一瞬で凍り付いた。
…風呂釜の中に女が居た。
こちらに後ろを向けて湯に浸かり、長い髪が湯船にユラユラと海草のように漂っている。
昼間見た白い浴衣を着たまま入っている。
間違いない。朽縄様が目の前にいる。
わしはとっさに風呂の戸を閉め、ガタガタ震えだした。
父はすぐに察してくれた。
「逃げたらバレてしまうぞ。
…絶対に目を合わすなよ。見えてることを悟られるな。
父ちゃんが守ってやるから、普通にしとけ」
小声で耳打ちし、父親に抱き抱えられて風呂に入った。
再び風呂の戸を開けた時、わしの顔の真正面、文字通り目と鼻の先に女の顔が来ていた。湯船から上がっていたのだ。
ずぶ濡れの女の、爬虫類のような小さな目がわしの顔をジッと見据える。
間近で女の声が耳に響く。
「お前、見えてるだろ?」
昼間と違い、女の顔は笑っていない。既に何軒か巡ってイライラしていたのだろう。
わしは聞こえないふりをして父に目を向ける。
普段あまり笑わない父がニッコリ笑顔を作り、「おいおい、小便したくなったからって、裸で出ていく奴があるか。出すならここで出したらええぞ」と、必要以上に大きな声で話し掛けてくれた。
わしも泣きそうな顔のまま無理やり笑顔を作り、コクコクと父ちゃんに頷いた。
汚い話だが…本当に父の腕の中で失禁していた。
それからわしは極力普段通りに体を洗ったり、湯船に浸かったりしていたが、その間も女は「おい、見えてるだろ? 本当は見えてるんだろ?」と執拗に、わしの顔にその不気味な顔を近付けてきた。
最後に、女はわしの左手をゆっくり撫でて(ここでまた漏らした)、不満そうに「チッ…」と舌打ちして消えた。
わしは汗と涙と鼻水でぐちゃぐちゃだったが、幸いにも風呂場だったため誤魔化せたようだ。
女が消えてからもわしはガタガタ震えており、その日は始終、父と母に交代で抱いてもらった。

翌朝、協力してくれた村人たちと全員で山を上り、神社を訪れた。
朽縄様の姿を見たという者は、結局わし以外にはおらんかった。
神主さんは疲れ果てた様子だったが、笑顔で「もう大丈夫です。朽縄様の、坊やへの執着は失せました。小指の紐とお札を外しても構いません」と言ってくれた。
これまでも何十年かおきに同様の事件が起こっており、この方法で切り抜けてきたという。
しかし中には目眩ましの子供が紐を外してしまったり、当人が見えていることを見抜かれて神隠しに遭う者もいたらしい。
ちなみに朽縄様に食われる時は、大蛇の姿で丸のみにされるらしい(神社には、その様子が描かれた絵巻物も残っている)。
村人たちから歓声が上がり、寛治は泣きながら「よかったー!よかったなー!」と喜んでくれた(しかし子供だけで神社に近付いたことで、わしらは後日げんこつを食らった)。

「あれから五十年…わしの左手小指は、成長してからもずっとぐにゃぐにゃのままだ。
朽縄様の姿も、それから見ることはなかった。
大人になってから病院で検査したが、医者は首を捻るばかりで…。まぁ生活に支障は殆どないから良いけどな」
そう言って、祖父は幼い私に、
「だから絶対に、あの神社に子供だけで近付いたらいかんぞ」
と、怖い顔を作って言い聞かせてくれました。

あの時、小指に巻かれた麻紐とお札は、御守り袋に入れて今も大切に保管しているそうです。
祖父は今も元気に村(今は郡)の老人会などに出かけては、新しく入った女性会員さんに、
「ありゃー。わし、あんたに骨抜きにされてしもたわー!」
と小指を披露しているそうです。
祖父曰く、鉄板ネタだそうです。






オカルトランキング




781: 1:2013/11/30(土) 00:21:54.99 ID:x3LZufvH0
はじめて投稿します。

先日亡くなった暗子(仮)が実は生きてて、暗子を助けようとしていた陽子(仮)が行方不明になった。
ということがありました。
ここに投稿していいのか悩みましたが、個人的に大変府に落ちなかった&怖かったので書かせていただきます。
心霊系の話ではないし、かなり長くなる、そして最後の結論はでていない(決定的)なので、
苦手な方はスルーしてください。
本当に長いので夜中の投稿失礼します。



782: 2:2013/11/30(土) 00:23:33.96 ID:x3LZufvH0
今年の夏頃、高校の連絡網で暗子が亡くなったと知らせが入った。
私と陽子を含めた3人は高校の時の同級生。
高校入学当時人見知りだった私に、気さくに話かけてくれた陽子。初めてできた友達だった。
陽子は本当に元気いっぱいで、明るくて、正義感の強い子。クラスのムードメーカー的存在だった。
私達の住む町は何年か前にA村とB町が統合したもので、私と陽子はB町の子。
A村の山の麓を開拓し、できたのがB町。
B町ができてすぐに私の両親はB町に引っ越してきた。
陽子は高校になってB町に越してきた子だった。

783: 3:2013/11/30(土) 00:24:26.15 ID:x3LZufvH0
私は子供のころから「A村には行くな」と両親に良く聞かされていた。
中学校になるとA村の子と同じ学校に通うのだが、そのときも両親は「A村の子とは仲良くするな」と言っていた。
なのでB町の子はA村の子とは話さなかった。
A村出身の同級生は4人。暗いオーラというか、何か不思議な感じのする子たちだった。
でも陽子だけはA村の子とも分け隔てなく話していて、その子たちの中でも暗子とは特に親しくしていた。
私も陽子を仲介として暗子とだけは話すようになった。

でも高校を卒業して、暗子は県外に行った。
成人式も同窓会も1度も参加していなかったので、卒業してから1度も連絡を取ることはなかった。
また、あんなに明るかった陽子も大学生になって、原因はわからないが軽い精神病といった感じになり、
なかなか連絡を取ることがなかった。

784: 4:2013/11/30(土) 00:25:15.38 ID:x3LZufvH0
私は県内の大学を卒業し、B町にある小さな店で仕事を始めた。
仕事に慣れてきた今年の夏頃、高校の連絡網で暗子が亡くなったとの一報を受けた。
まだまだ24歳。まさかこんなに若くして友人が亡くなるなんてと大変ショックを受けた。
ただ、葬儀については行くべきか大変迷った。
連絡をくれた友人も、
『連絡は回しているけど葬儀には参加しない』『親がA村には行くなというから行けない』と言っていた。
私はすぐに陽子に連絡しましたが、連絡は取れず。
散々悩んで葬式だけは参加することにした。

葬儀に来ているB町の子はやはり私だけだった。
知らない人ばかりに話したことのないA村の同級生4人。正直行ったことを大変後悔した。
それに葬儀もいくつか変だなと思ったことがあった。

785: 5:2013/11/30(土) 00:26:25.48 ID:x3LZufvH0
一つ目は、喪主の方の名前が暗子の名字とは異なっていたこと。
もしかすると何か理由があるのかもしれないが、喪主は暗子の親ではなかったのでは…と思った。
二つ目は、なぜか棺・ご遺体共になかったこと。
普通は遺影と棺とその中にご遺体、そしてご遺体に向かってお焼香という形だと思うが、
棺はなく、皆遺影に向かって歌いながらお焼香をしていた。
最後、三つ目がお経。
お経は色々な種類があるが、普通お坊さんが唱えるものだと思う。
しかし暗子の葬儀では、椅子に座っている参加者ほぼ全員が何か暗い歌のようなものを歌っていてた。
そして皆一様に口角を無理に上げているよな、笑っているような表情であり、大変異様だった。
私はお焼香を済ませて逃げるように会場を後にした。

それから何か月かして、暗子のことも私の中で整理がついた頃、陽子から連絡がきた。
電話の内容は、『暗子を待っているのだけど、3時間待ってもでてこない』というものだった。
暗子は亡くなっているのに何をいっているのだろうと思い、
「暗子は亡くなったよ?誰と間違えているの?」と聞くと陽子は、
『それが亡くなったのは嘘で、暗子は生きとったん。
 暗子が生きていると証明するために実家に連れて行ったけど、家に入ったっきり暗子が出てこんとよ』
と状況を説明してくれた。

786: 6:2013/11/30(土) 00:27:04.26 ID:x3LZufvH0
陽子の話をかいつまむと、
・先日、暗子から連絡が来て会った。
・暗子は実家と全く連絡を取っておらず、久しぶりに地元に帰ってきていた。
・そこで「用事で役場に行った際自分が亡くなっていると役場の人間に言われ、どうしたらいいのか」と相談された。
・悩んだ末、暗子母に暗子を会わせることに。
・親と不仲な暗子を説得して暗子家まで連れてきたが、一言もしゃべらずに暗子は暗子母と家に入っていった。
・そのまま3時間がたった。
・家に入ろうと思ったが、見張っている?おじさんがいる。それに人も沢山いて怖いから入れない。
といったことを説明された。
正直ほとんど意味がわからなかったが、とにかく陽子が困っているのはわかったので、
あと1時間ほどしたらそちらに向かうと伝えて、暗子の家の場所を聞いて電話を切った。

バタバタと店を閉めて陽子にこれから行くと連絡したのだが、繋がらない。
仕方がないので、暗子の家に向かっている時に陽子から電話がきた。
『……おーいぃこれが…ザワザワザワザワ…門閉めろーぃちが……ザワザワ…』
出てみると、周りで誰か複数人が遠くから大きな声で話しているような音が聞こえるだけで、
陽子の声は聞こえなかった。
何度か呼びかけたが、応答がないまま電話は切られてしまった。

787: 7:2013/11/30(土) 00:27:47.66 ID:x3LZufvH0
それから5分くらいして暗子の家に到着した。もう空は暗かった。
暗子の家はほとんどなにもない所にあった。
広い庭を挟んで右側に立派な木造の平屋。左側にアルミ板のようなもので作った簡易的な倉庫。
その奥に何か高い建物があった。
右側の平屋の前には立派な門があり、そちら側に向かって歩く。
すると左側の倉庫の前に人影のようなものが見えた。
よくよく見てみると、その人は倉庫の前で丸く大きな石の上に座って、ずっと前の平屋を見つめていた。
門の部分に呼び鈴が見つけられなかったので、その人に話しかけに行こうと庭に入った。
かなり広い庭で、撒き石がしてあったので、歩くと音がするのだが、
その人は一度もこちらを見ることなく、ずっと平屋を見つめていた。
少し近づいたところで「すみません」と声をかけたが反応なし。
ふと、その人が見つめている平屋に目をやった。
その時、陽子が怖いから入れないと言っていた意味が分かった。。。
その人の目線の先…平屋の外廊下…そこにずらっと何十人の人間が並んで正座していた。
その人達もまた私に一瞥も触れることなく、ずっと倉庫の前の人と見詰め合っていた。
皆一様に口角を上げ、笑いながら。

異様な光景に全身に一気に鳥肌が立った。
気づいたら無我夢中で帰っていた。
帰りながら、あの暗子の葬式のときの異様なお経が小さく聞こえた気がした。
陽子の車は見つけられなかった。

788: 8:2013/11/30(土) 00:28:26.46 ID:x3LZufvH0
ここから後日談になります。

その後、陽子と暗子に何度か電話したが、二人ともつながらなかった。
ただ、暗子からは、
『巻き込んでごめんね』
『稿シ ,嗤口ォ餌 喰 (改行)口無シ虫ノヤマ 嚆 ナク ^』
という2通のメールがきた。(原文まま。多分文字化け?)
それ一通のみで、その後連絡が来ることはなかった。
何度か暗子の家に行こうとしたが、どうしても怖くて行くことができなかった。
陽子の家には何度か行ったがいつも不在だった。
全く進展がなく、まさか何か事件に巻き込まれているのではと不安になっていた。

そんな中、先日、精神病で入院していた父が帰ってきた。
そこで陽子の現状を知ることになる。
なんと陽子は父と同じ精神病棟に入院していたのだ。
精神病棟では、自傷行為や他人に怪我をさせたりすると隔離された病棟に移されるのだが、
父が自傷行為をした際、その隔離病棟で陽子と会ったと言っていた。
私は驚いた。
確かに心の病にかかっていたとは言っても、日常生活に影響がでるほどのものではなかったのになぜ入院?
父に陽子の状態を聞いたが、「全く近づけるような状態ではなかった…」ということしか教えてもらえなかった。

789: 9:2013/11/30(土) 00:32:19.20 ID:BgszJIC/0
そして昨日の夜。暗子の葬儀の夢を見た。
その時いたA村の子。暗子を入れて4人しかいなかったはずのA村の子。
でもそこには4人のA村の子がいた。
よくよく思い出してみると、葬儀に行った際『○○高校名簿』という本があって、
○○高校の同級生はそこに名前を書くことになっていた。
私が5番目に書いたので、確実に4人のA村の子がいたのだ。

それがとても気になって、目が覚めた後、意を決してA村の暗男(仮)に電話した。
暗男とは話したことはなかったが、3年間同じクラス。
そして暗男は陽子のことが好きだった。
暗子と陽子について聞けるのは暗男しかいないと思ったのだ。

電話した時はつながらなかったが、先ほど連絡が帰ってきた。
『久しぶりですね』と言う暗男に対して、
率直に暗子と陽子について知っていることはないかなど、色々質問を投げかけたのだが、
『すみませんすみません』と謝られるばかりで何も答えてくれなかった。
葬儀のとき4人A村の人がいたが、1人多いのは誰かとも聞いたが同様だった。
そして、
『もう行かなくてはいけないので……そしてこの件についてはもう触れないでください。
 今のあなたはただ欲求を満たしたいだけだ。とにかくA村には近づかないでください。
 そして、何かあれば笑ってください』
と言われた。
「笑うって何?それって陽子と暗子に関係あるの?」と咄嗟に聞き返すと、
『笑うとイエンガミは消えます。時間がかかっても消えます。
 イエンガミ…知りませんか?きっとあったことがある。気になるなら調べえ』

790: ラスト:2013/11/30(土) 00:32:52.81 ID:BgszJIC/0
結果結論としては何も言えないのだが、
私の予測ではエンガミ=笑神、イ=異として、異笑神ではないかと思ってる。
もちろんイエンガミ事体聞き間違いかもしれないが。
そう仮説してみると、暗子の家にいた石の上の人はイエンガミではないかと思う。
それと陽子、そして暗子が何に関係があるのかはわからないが、村の人が暗いオーラだったのは、
笑っていなかったからではないかと。
そして、子供のころからA村は生贄が続いていると噂されていた。
もしかしたら暗子が生贄で、陽子も何かしらその儀式に巻き込まれたのではと勝手に想像している。

明後日、暗子の家に行ってみようと思います。
何かあるかもしれないから、その前に書き込みさせていただきました。
オチもないのに読んでいただいてありがとうございました。
何か情報があれば教えてください。






オカルトランキング




876 866 sage 2005/10/14(金) 16:25:05 ID:c2L+VjQX0
「かんひも」について

僕の母の実家は、長野の山奥、
信州新町ってとこから奥に入ってったとこなんですけど。
僕がまだ小学校3、4年だったかな?
その夏休みに、母の実家へ遊びに行ったんですよ。
そこは山と田んぼと畑しかなく、民家も数軒。
交通も、村営のバスが朝と夕方の2回しか通らないようなとこです。
そんな何もないとこ、例年だったら行かないんですが、
その年に限って、仲のいい友達が家族旅行でいなくて、両親について行きました。

行ってはみたものの・・・
案の定、何もありません。
デパートやお店に連れて行ってとねだっても、
一番近いスーパー(しょぼい・・)でも車で1時間近くかかるため、
父は「せっかくのんびりしに来たんだから」と連れて行ってくれません。


877 866 sage 2005/10/14(金) 16:30:08 ID:c2L+VjQX0
唯一救いだったのは、隣の家に、
僕と同じ年くらいの男の子が遊びにきていたことでした。
あの年頃は不思議とすぐに仲良くなれるもので、僕と、K(仮にKくんとします)は、一緒に遊ぶようになりました。
遊ぶといっても、そんな田舎でやることは冒険ごっこ、近所の探検くらいしかありません。

1週間の予定で行って、確か3日目の夕方くらいだったと思います。
午後3時を過ぎて、日が落ち始めるころ。
夏とはいえ、西に山を背負っていることもあるのでしょうか。
田舎の日暮れっていうのは早いもんです。

僕とKは、今まで入ったことのない山に入っていってみました。
はじめは、人の通るような道を登っていたのですが、気がつくと、獣道のような細い道に入っていました。
「あれ、なんだろ?」
Kが指差す方を見ると、
石碑?が建っていました。
里で見る道祖神ののような感じで、50センチくらいだったでしょうか。
だいぶ風雨にさらされた感じで苔むしていました。


879 866 sage 2005/10/14(金) 16:36:06 ID:c2L+VjQX0
僕とKは良く見ようと、手や落ちていた枝で、苔や泥を取り除いてみました。
やはり道祖神のような感じでしたが、何か感じが違いました。
普通の道祖神って、男女2人が仲良く寄り添って彫ってあるものですよね?
でもその石碑は、4人の人物が、立ったまま絡み合い、顔は苦悶の表情?そんな感じでした。

ぼくとKは薄気味悪くなり、「行こう!」と立ち上がりました。
あたりも大分薄暗く、僕は早く帰りたくなっていました。
「なんかある!」
僕がKの手を引いて歩き出そうとすると、Kが石碑の足下に何かあるのを見つけました。
古びた、4センチ四方くらいの木の箱です。
半分地中に埋まって、斜め半分が出ていました。
「なんだろう?」
僕は嫌な感じがしたのですが、Kは、かまわずに木の箱を掘り出してしまいました。


881 866 sage 2005/10/14(金) 16:39:47 ID:c2L+VjQX0
取り出した木の箱はこれまた古く、あちこち腐ってボロボロになっていました。
表面には何か、布?のようなものを巻いた後があり、墨か何かで文字が書いてありました。
当然、読めはしませんでしたが、何かお経のような難しい漢字がいっぱい書いてありました。

「なんか入ってる!」
Kは箱の壊れた部分から、何かが覗いているのを見つけると、引っ張り出してみました。

なんて言うんですかね。
ビロードっていうんでしょうか?
黒くて艶々とした縄紐みたいなので結われた、腕輪のようなものでした。
直径10センチくらいだったかな?
輪になっていて、5ヶ所、石のような物で止められていました。
石のような物はまん丸で、そこにもわけのわからん漢字が彫り付けてありました。

それはとても土の中に埋まっていたとは思えないほど
艶々と光っていて、気味悪いながらもとても綺麗に見えました。



884 866 sage 2005/10/14(金) 16:45:31 ID:c2L+VjQX0
「これ、俺が先に見つけたから俺んの!」
Kはそう言うと、その腕輪をなんと腕にはめようとしました。
「やめなよ!」
僕はとてもいやな感じがして、半泣きになりながら止めたのですが、
Kはやめようとはしませんでした。
「ケーーーーー!!!」
Kが腕輪をはめた瞬間に、奇妙な鳥?サル?妙な鳴き声がし、山の中にこだましました。
気が付くとあたりは真っ暗で、
僕とKは気味悪くなり、慌てて飛んで帰りました。

家の近くまで来ると、僕とKは手を振ってそれぞれの家に入っていきました。
もうその時には、気味の悪い腕輪のことなど忘れていてのですが・・・。


885 866 sage 2005/10/14(金) 16:49:09 ID:c2L+VjQX0
電話が鳴ったのは夜も遅くでした。
10時を過ぎても、まだだらだらと起きていて、母に「早く寝なさい!」としかられていると。
「ジリリリーーン!」
けたたましく、昔ながらの黒電話が鳴り響きました。

「誰や、こんな夜更けに・・・」
爺ちゃんがぶつぶつ言いながら電話に出ました。
電話の相手はどおやらKの父ちゃんのようでした。
はたから見てても、晩酌で赤く染まった爺ちゃんの顔がサアっと青ざめていくのがわかりました。

電話を切ったあと、爺ちゃんがえらい勢いで寝転がっている僕のところに飛んできました。
僕を無理やりひき起こすと、
「A(僕の名)!!おま、今日、どこぞいきおった!!
  裏、行きおったんか!?山、登りよったんか?!」
爺ちゃんの剣幕にびっくりしながらも、僕は今日あったことを話しました。

騒ぎを聞きつけて台所や風呂から飛んできた、
母とばあちゃんも話しを聞くと真っ青になっていました。
婆「あああ、まさか」
爺「・・・・かもしれん」
母「迷信じゃなかったの・・・?」
僕は何がなんだかわからず、ただ呆然としていました。
父も、よくわけのわからない様子でしたが、
爺、婆ちゃん、母の様子に聞くに聞けないようでした。


889 866 sage 2005/10/14(金) 16:52:27 ID:c2L+VjQX0
とりあえず、僕と爺ちゃん、婆ちゃんで、隣のKの家に行くことになりました。
爺ちゃんは、出かける前にどこかに電話していました。
何かあってはと、父も行こうとしましたが、母と一緒に留守番となりました。

Kの家に入ると、今までかいだことのない嫌なにおいがしました。
埃っぽいような、すっぱいような。
今思うと、あれが死臭というやつなんでしょうか?
「おい!K!!しっかりしろ!」
奥の今からは、Kの父の怒鳴り声が聞こえていました。
爺ちゃんは、断りもせずにずかずかとKの家に入っていきました。
婆ちゃんと僕も続きました。

居間に入ると、さらにあの匂いが強くなりました。
そこにKが横たわっていました。
そしてその脇で、Kの父ちゃん、母ちゃん、婆ちゃんが
(Kの家は爺ちゃんがすでに亡くなって、婆ちゃんだけです)
必死に何かをしていました。

Kは意識があるのかないのか、
目は開けていましたが、焦点が定まらず、
口は半開きで、泡で白っぽいよだれをだらだらと垂らしていました。

よくよく見ると、みんなはKの右腕から何かを外そうとしているようでした。
それはまぎれもなく、あの腕輪でした。
が、さっき見たときとは様子が違っていました。


890 866 sage 2005/10/14(金) 16:54:36 ID:c2L+VjQX0
綺麗な紐はほどけて、よく見ると、ほどけた1本1本が、Kの腕に刺さっているようでした。

Kの手は腕輪から先が黒くなっていました。
その黒いのは、見ていると動いているようで、まるで腕輪から刺さった糸が、
Kの手の中で動いているようでした。

「かんひもじゃ!」
爺ちゃんは大きな声で叫ぶと、何を思ったかKの家の台所に走っていきました。
僕は、Kの手から目が離せません。
まるで、皮膚の下で無数の虫が
這いまわっているようでした。

すぐに爺ちゃんが戻ってきました。
なんと、手には柳葉包丁を持っていました。
「何するんですか!?」
止めようとするKの父ちゃん母ちゃんを振り払って、爺ちゃんはKの婆ちゃんに叫びました。
「腕はもうダメじゃ!まだ頭まではいっちょらん!!」


891 866 sage 2005/10/14(金) 16:56:19 ID:c2L+VjQX0
Kの婆ちゃんは泣きながら頷きました。
爺ちゃんは少し躊躇した後、包丁をKの腕につきたてました!
悲鳴を上げたのはKの両親だけで、Kはなんの反応も示しませんでした。

あの光景を僕は忘れられません。
Kの腕からは、血が一滴も出ませんでした。
代わりに、無数の髪の毛がぞわぞわと、傷口から外にこぼれ出てきました。
もう、手の中の黒いのも動いていませんでした。

しばらくすると、
近くの寺(といってもかなり遠い)から、坊様が駆けつけて来ました。
爺ちゃんが電話したのはこの寺のようでした。

坊様はKを寝室に移すと、一晩中読経をあげていました。
僕もKの前に読経を上げてもらい、その日は家に帰って、眠れない夜を過ごしました。


892 866 sage 2005/10/14(金) 17:00:31 ID:c2L+VjQX0
次の日、Kは顔も見せずに、朝早くから両親と一緒に帰って行きました。
地元の大きな病院に行くとのことでした。

爺ちゃんが言うには、腕はもうだめだということでした。
「頭まで行かずに良かった」と何度も言っていました。
僕は「かんひも」について爺ちゃんに聞いてみましたが、教えてはくれませんでした。

ただ、「髪被喪」と書いて「かんひも」と読むこと、あの道祖神は「阿苦(あく)」という名前だということだけは
婆ちゃんから教えてもらいました。

古くから伝わるまじないのようなものなんでしょうか?
それ以来、爺ちゃんたちに会っても、聞くに聞けずにいます。

誰か、似たような物をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけるとありがたいです。
あれが頭までいっていたらどうなるのか・・・?

以上が、僕が「かんひも」について知っているすべてです。
失礼しました。


129 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/10/16(日) 20:55:25 ID:p7i1wmxX0
こんばんは。
前スレの「かんひも」の866です。
大勢のみなさんにお気に召していただいて、ありがとうございます。
でも、みなさん「かんひも」についてはご存知ないようですね。

僕も、書き込んでから、改めて気になり、この土日で、母の実家まで行って、自分なりに調べてみました。
残念ながら、爺ちゃんはすでに亡くなっているので、文献と、婆ちゃんの話からの推測の域をでませんが・・・
この年になって、久しぶりに辞書を片手に、頑張ってしまいました。

結論から言うと、
どうやら「かんひも」はまじない系のようです。
それも、あまり良くない系統の。

昔、まだ村が集落だけで生活していて、他との関わりがあまりない頃です。
僕はあまり歴史とかに明るくないので、何時代とかはわかりませんでした。

その頃は、集落内での婚姻が主だったようで、やはり「血が濃くなる」ということがあったようです。
良く聞くように、「血が濃くなる」と、障害を持った子供が生まれて来ることが多くありました。
今のように科学や医学が発達していない時代。
そのような子たちは「凶子(まがご)」と呼ばれて忌まれていたようです。
そして、凶子を産んだ女性も、「凶女(まがつめ)」と呼ばれていました。


131 129 sage New! 2005/10/16(日) 20:58:32 ID:p7i1wmxX0
しかし、やはり昔のことで、凶子が生まれても、
生まれてすぐには分からずに、ある程度成長してから、凶子と分かる例が多かったようです。
そういう子たちは、その奇行から、やはりキツネ憑きなど、禍々しいものと考えられていました。
そして、その親子共々、集落内に災いを呼ぶとして、殺されたそうです。
しかも、その殺され方が、凶女に、わが子をその手で殺させ、
さらにその凶女もとてもひどい方法で殺すという、いやな内容でした。。
あまり詳しいことは分かりませんでしたが、
伝わっていないということは余程ひどい内容だったのではないでしょうか?


132 129 sage New! 2005/10/16(日) 20:59:46 ID:p7i1wmxX0
しかし、凶女は、殺された後も集落に災いを及ぼすと考えられました。
そこで、例の「かんひも」の登場です。

「かんひも」は前にも書いたように、「髪被喪」と書きます。
つまり、「髪」のまじないで「喪(良くないこと・災い)」を「被」せるという事です。
どうやら、凶女の髪の束を使い、凶子の骨で作った珠で留め、特殊なまじないにしたようです。
そしてそれを、隣村(といっても当時はかなり離れていて交流はあまり無かったようですが)の
地に埋めて、災いを他村に被せようとしたのです。
腕輪の形状をしていたものの、もともとはそういった呪詛的な意味の方が大きかったようです。
また、今回の物は腕輪でしたが、首輪などいろいろな形状があるようです。

しかし、呪いには必ず呪い返しが付き物です。
仕掛けられた「かんひも」に気がつくと、
掘り返して、こちらの村に仕掛け返したそうです。
それを防ぐために生まれたのが道祖神「阿苦」です。


133 129 sage New! 2005/10/16(日) 21:00:36 ID:p7i1wmxX0
村人は、埋められた「かんひも」に気づくと、その上に「阿苦」を置いて封じました。
「阿苦」は本来「架苦」と呼ばれており、
石碑に刻まれた人物に「苦」を「架」すことにより、
村に再び災いが舞い戻ってくるのを防ごうと考えたのではないでしょうか。

そして、その隣村への道が、ちょうど裏山から続いていたそうです。
時の流れの中で、「かんひも」は穢れを失って、風化していったようですが、
例の「かんひも」はまだ効力の残っていたものなのでしょうか?

僕の調べた範囲で分かったのはこのくらいです。
また、詳しい方などいましたら、ご教授願います。

最後に。
婆ちゃんに、気になっていたものの聞けなかったKのその後を聞きました。
Kは、あれから地元の大きな病院に連れて行かれました。
坊様の力か、そのころにはすでに髪は1本も残ってなく、
刃物の切り口と、中身がスカスカの腕の皮だけになっていたそうです。

なんとか一命は取り留めたものの、Kは一生寝たきりとなってしまっていました。
医者の話では、
脳に細かい、「髪の細さほどの無数の穴」が開いていたと・・・。

みなさんも、「かんひも」を見つけても、
決して腕にはめたりなさいませんよう。
長距離ドライブ及び、徹夜の調べ物でふらふらの上での書き込みなので、
誤字脱字、読みにくい箇所はお許しください。

とりあえず、分かったことをお知らせしたかったもので・・・。

136 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/10/16(日) 21:22:36 ID:F3G2bUi90
かんひもの話、非常に興味深い
が、少し気になったことが……

>>129からの説明のうち、>>132-133の部分で、

>仕掛けられた「かんひも」に気がつくと、
>掘り返して、こちらの村に仕掛け返したそうです。
>それを防ぐために生まれたのが道祖神「阿苦」です。
>
>村人は、埋められた「かんひも」に気づくと、
>その上に「阿苦」を置いて封じました。
>「阿苦」は本来「架苦」と呼ばれており、
>石碑に刻まれた人物に「苦」を「架」すことにより、
>村に再び災いが舞い戻ってくるのを防ごうと考えたのではないでしょうか。

とあるんだが、この村人ってのはどの村の村人なんだろうか
「村に再び~」というところから考えると、かんひもを作った村のほうか?
しかし>>132を読むと、かんひもは隣村に呪いを擦り付けるための物だと書いてあって、
話が上手くつながってない気がするんだよな……

137 あなたのうしろに名無しさんが sage New! 2005/10/16(日) 21:30:21 ID:qOnhfDHA0
俺もそれは感じた。
阿苦の存在意義がイマイチわからんな。
とりあえず乙>129

138 129 sage New! 2005/10/16(日) 21:31:08 ID:4yudFh43O
あ、分かりづらくてすみません。
「村人」は、作った方の村人で、阿苦を設置したのは、まじない返しに遭ったときの話です。        
なぜか、急にパソコンが落ちてしまって、携帯からの書き込みなので、読みづらかったらすみません。

139 博 sage New! 2005/10/16(日) 21:34:13 ID:LJg3O2sXO
>>136
村をAとBに置き換えろよ。分かりやすくなるから。

A(かんひもを作った)
B(かんひもを仕掛けられた)
AがBに仕掛ける
Bは気づきAに仕掛け返す
Aはそれに気づき呪詛返しを防ぐため道祖神を配置

ってことだから”その村人”てのはAのこと。


140: 博:2005/10/16(日) 21:35:33 ID:LJg3O2sXO
と思ったら既にレスが。無駄骨。



141: 129:2005/10/16(日) 21:41:01 ID:4yudFh43O
140さん、ありがとうございます。助かりました



143: 本当にあった怖い名無し:2005/10/16(日) 21:46:06 ID:jiDgjC4w0
ここでコーヒーブレイク。

何故、近親婚をすると子供が先天的に異常を持って産まれるやすくなるのか。
我々動物は子孫を作る遺伝情報のうち、どこかに欠陥を持っている。
その欠陥は個体によりバラバラ。んで受精した時に、自分の欠陥情報の部位は相手が正しい遺伝情報を持ってれば正常な子ができる。
同様に相手の欠陥情報も、自分が正しい遺伝情報を持ってれば大丈夫なわけ。
しかし欠陥情報がお互い同じだと欠陥をカバーできず、欠陥のまま産まれてきてしまう。
親や兄弟等、近い間柄だと持ってる欠陥も同じである確率が高いから、
近親婚をすると先天的に異常を持って産まれてしまうというわけだね。


144: 本当にあった怖い名無し:2005/10/16(日) 21:53:14 ID:ndBVbhGL0
>>143
分かりやすい説明乙。



オカルトランキング




179 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 22:56:00 ID:1zdreh4Z0
既出だったらスマソ、投下します。

今日はエイプリルフールだ。特にすることもなかった僕らは、
いつものように僕の部屋に集まると適当にビールを飲み始めた。
今日はエイプリルフールだったので、退屈な僕らはひとつのゲームを思い付いた。嘘をつきながら喋る。
そしてそれを皆で聞いて酒の肴にする。
くだらないゲームだ。
だけど、そのくだらなさが良かった。
トップバッターは僕で、この夏ナンパした女が妊娠して実は今、一児の父なんだ、という話をした。
初めて知ったのだが、嘘をついてみろ、と言われた場合、人は100%の嘘をつくことはできない。
僕の場合、夏にナンパはしてないけど当時の彼女は妊娠したし、一児の父ではないけれど、
背中に水子は背負っている。
どいつがどんな嘘をついているかは、なかなか見抜けない。見抜けないからこそ、楽しい。
そうやって順繰りに嘘は進み、最後の奴にバトンが回った。
そいつは、ちびり、とビールを舐めると申し訳なさそうにこう言った。
「俺はみんなみたいに器用に嘘はつけないから、ひとつ、作り話をするよ」
「なんだよそれ。趣旨と違うじゃねえか」
「まあいいから聞けよ。退屈はさせないからさ」
そう言って姿勢を正した彼は、では、と呟いて話を始めた。
僕は朝起きて気付くと、何もない白い部屋にいた。
どうしてそこにいるのか、どうやってそこまで来たのかは全く覚えていない。
ただ、目を覚ましてみたら僕はそこにいた。
しばらく呆然としながら状況を把握できないままでいたんだけど、急に天井のあたりから声が響いた。


180 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 22:56:41 ID:1zdreh4Z0
続き
古いスピーカーだったんだろうね、ノイズがかった変な声だった。
声はこう言った。

『これから進む道は人生の道であり人間の業を歩む道。選択と苦悶と決断のみを与える。
歩く道は多くしてひとつ、決して矛盾を歩むことなく』
って。で、そこで初めて気付いたんだけど僕の背中の側にはドアがあったんだ。横に赤いべったりした文字で
『進め』
って書いてあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手のテレビを壊すこと。
ふたつ。左手の人を殺すこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり彼らは死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』

181 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 22:57:34 ID:1zdreh4Z0
めちゃくちゃだよ。どれを選んでもあまりに救いがないじゃないか。
馬鹿らしい話だよ。でもその状況を馬鹿らしいなんて思うことはできなかった。
それどころか僕は恐怖でガタガタと震えた。
それくらいあそこの雰囲気は異様で、有無を言わせないものがあった。
そして僕は考えた。
どこかの見知らぬ多数の命か、すぐそばの見知らぬ一つの命か、一番近くのよく知る命か。
進まなければ確実に死ぬ。
それは『みっつめ』の選択になるんだろうか。嫌だ。
何も分からないまま死にたくはない。
一つの命か多くの命か?そんなものは、比べるまでもない。
寝袋の脇には、大振りの鉈があった。
僕は静かに鉈を手に取ると、ゆっくり振り上げ
動かない芋虫のような寝袋に向かって鉈を振り下ろした。
ぐちゃ。鈍い音が、感覚が、伝わる。
次のドアが開いた気配はない。もう一度鉈を振るう。
ぐちゃ。顔の見えない匿名性が罪悪感を麻痺させる。
もう一度鉈を振り上げたところで、かちゃり、と音がしてドアが開いた。
右手のテレビの画面からは、色のない瞳をした餓鬼がぎょろりとした眼でこちらを覗き返していた。
次の部屋に入ると、右手には客船の模型、左手には同じように寝袋があった。床にはやはり紙がおちてて、
そこにはこうあった。


182 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 22:58:33 ID:1zdreh4Z0
『3つ与えます。
ひとつ。右手の客船を壊すこと。
ふたつ。左手の寝袋を燃やすこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり客船の乗客は死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』

客船はただの模型だった。
普通に考えれば、これを壊したら人が死ぬなんてあり得ない。
けどその時、その紙に書いてあることは絶対に本当なんだと思った。
理由なんてないよ。ただそう思ったんだ。
僕は、寝袋の脇にあった灯油を空になるまでふりかけて、用意されてあったマッチを擦って灯油へ放った。
ぼっ、という音がして寝袋はたちまち炎に包まれたよ。
僕は客船の前に立ち、模型をぼうっと眺めながら、鍵が開くのをまった。

183 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 22:59:13 ID:1zdreh4Z0
2分くらい経った時かな、もう時間感覚なんかはなかったけど、人の死ぬ時間だからね 。たぶん2分くらいだろう。
かちゃ、という音がして次のドアが開いた。
左手の方がどうなっているのか、確認はしなかったし、したくなかった。
次の部屋に入ると、今度は右手に地球儀があり、左手にはまた寝袋があった。
僕は足早に紙切れを拾うと、そこにはこうあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手の地球儀を壊すこと。
ふたつ。左手の寝袋を撃ち抜くこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。

ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり世界のどこかに核が落ちます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』

184 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 23:00:04 ID:1zdreh4Z0
思考や感情は、もはや完全に麻痺していた。
僕は半ば機械的に寝袋脇の拳銃を拾い撃鉄を起こすと、すぐさま人差し指に力を込めた。
ぱん、と乾いた音がした。ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。
リボルバー式の拳銃は6発で空になった。初めて扱った拳銃は、コンビニで買い物をするよりも手軽だったよ。

ドアに向かうと、鍵は既に開いていた。何発目で寝袋が死んだのかは知りたくもなかった。
最後の部屋は何もない部屋だった。
思わず僕はえっ、と声を洩らしたけど、ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。やっと出られる。そう思ってね。
すると再び頭の上から声が聞こえた『最後の問い。
3人の人間とそれを除いた全世界の人間。そして、君。
殺すとしたら、何を選ぶ』
僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指差した。
するとまた、頭の上から声がした。
『おめでとう。
君は矛盾なく道を選ぶことができた。
人生とは選択の連続であり、匿名の幸福の裏には匿名の不幸があり、匿名の生のために匿名の死がある。
ひとつの命は地球よりも重くない。

185 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 23:00:57 ID:1zdreh4Z0
君はそれを証明した。
しかしそれは決して命の重さを否定することではない。
最後に、ひとつひとつの命がどれだけ重いのかを感じてもらう。
出口は開いた。
おめでとう。
おめでとう。』

僕はぼうっとその声を聞いて、安心したような、虚脱したような感じを受けた。とにかく全身から一気に力が抜けて、フラフラになりながら最後のドアを開けた。
光の降り注ぐ眩しい部屋、目がくらみながら進むと、足にコツンと何かが当たった。
三つの遺影があった。
父と、母と、弟の遺影が。

これで、おしまい。

186 本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 23:01:37 ID:1zdreh4Z0
彼の話が終わった時、僕らは唾も飲み込めないくらい緊張していた。
こいつのこの話は何なんだろう。
得も言われぬ迫力は何なんだろう。
そこにいる誰もが、ぬらりとした気味の悪い感覚に囚われた。
僕は、ビールをグっと飲み干すと、勢いをつけてこう言った。
「……んな気味の悪い話はやめろよ!楽しく嘘の話をしよーぜ!ほら、お前もやっぱり何か嘘ついてみろよ!」
そういうと彼は、口角を釣り上げただけの不気味な笑みを見せた。
その表情に、体の底から身震いするような恐怖を覚えた。
そして、口を開いた
「もう、ついたよ」
「え?」

『ひとつ、作り話をするよ』」をわり







オカルトランキング



1: 名無し 2016/06/19(日)23:42:17 ID:ycL
くっさwwwwww

なんやねん、これ

1-16

2: 名無し 2016/06/19(日)23:42:42 ID:4vH
カビの生えた布団

5: 名無し 2016/06/19(日)23:44:12 ID:ycL
>>2
ただの布団だよな、中になんも入っとらんよな

14: 名無し 2016/06/19(日)23:49:08 ID:d6G
もっと近くから撮ってやで

20: 名無し 2016/06/19(日)23:52:09 ID:ycL
>>14
怖くてすぐ離れたからコンビニ帰りにまた寄ってみるで

39: 名無し 2016/06/20(月)00:05:21 ID:HIx
液体垂れてるやんwwwwww

4-11

49: 名無し 2016/06/20(月)00:07:43 ID:vAc
とりあえず通報やな

51: 名無し 2016/06/20(月)00:07:53 ID:HIx
後ろから物音してビビったンゴ

5-10

57: 名無し 2016/06/20(月)00:08:39 ID:Cu4
イッチの画像の粗さがいい感じに怖いからはよ釣り宣言でもなんでもして(懇願)

64: 名無し 2016/06/20(月)00:09:37 ID:HIx
画像荒いのはズームで撮ってるからや、すまんな

72: 名無し 16/06/20(月)00:10:47 ID:uGv
どんな匂いなんや?
肉が腐った匂いならヤバイで

77: 名無し 2016/06/20(月)00:11:26 ID:HIx
匂いは生臭い感じや

73: 名無し 2016/06/20(月)00:10:48 ID:HIx
どっちにしろ不審投棄物で通報した方がええよな?



202: 名無し 2016/06/20(月)00:23:59 ID:HIx
また写真撮ろうとしてたらおばさんに不審者ですか?って声掛けられて草

203: 名無し 2016/06/20(月)00:24:10 ID:1kb
>>202
おは不審者

209: 名無し 2016/06/20(月)00:24:26 ID:bNI ×
202
匂いに気付かないおばさんに草

248: 名無し 2016/06/20(月)00:27:29 ID:HIx
おばさんは町内会の人らしいで
警察呼ぼうかとしたらこっちで処理するから大丈夫って言われた

252: 名無し 2016/06/20(月)00:27:48 ID:yYn
>>248
怪しい

319: 名無し 2016/06/20(月)00:32:15 ID:HIx
よく考えたら明日のゴミ回収瓶缶の日だった

323: 名無し 2016/06/20(月)00:32:24 ID:lYh
>>319
は?

325: 名無し 2016/06/20(月)00:32:28 ID:nxD
>>319
あ?

327: 名無し 16/06/20(月) 00:32:30 ID:uGv
>>319
は?

348: 名無し 2016/06/20(月)00:33:37 ID:HIx
いやおばさんは明日回収されるからって言ってたけど瓶缶の日に布団は回収されんやろ

352: 名無し 2016/06/20(月)00:33:54 ID:vAc
>>348
普通はせんな

431: 名無し 2016/06/20(月)00:40:26 ID:HIx
とりあえずもう一度布団見に行くで
おばさん居たら遠くから様子見るわ

463: 名無し 2016/06/20(月)00:43:59 ID:HIx
おばさんまだ居て草

465: 名無し 2016/06/20(月)00:44:10 ID:kAH
>>463
ヒエッ

467: 名無し 2016/06/20(月)00:44:12 ID:lYh
>>463
えぇ…

471: 名無し 2016/06/20(月)00:44:20 ID:GXO
>>463
(アカン)

516: 名無し 2016/06/20(月)00:48:01 ID:HIx
ワイ、瓶缶のゴミ出しを装い再度アタックを決意

521: 名無し 2016/06/20(月)00:48:15 ID:iw9
>>516
がんばれ!がんばれ!

527: 名無し 2016/06/20(月)00:48:52 ID:Okd
>>516
あまり深追いするなよ

おばさんだって猫殺したりするんやで

554: 名無し 2016/06/20(月)00:51:24 ID:HIx
フラグ立てるのやめーや
知り合いに10分後に連絡無かったら通報頼んだから平気や!

558: 名無し 2016/06/20(月)00:51:46 ID:1kb
>>554
フラグ立ててるんですがそれは



612: 名無し 2016/06/20(月)00:55:23 ID:HIx
おばさんおらんな

6-10

630: 名無し 2016/06/20(月)00:56:28 ID:HIx
布団消えとるやんwwwwww

7-9

650: 名無し 2016/06/20(月)00:57:21 ID:KJy
こんな時間に急展開を迎えるのはやめてクレメンス

651: 名無し 2016/06/20(月)00:57:23 ID:1qk
後ろから見てる確率

687: 名無し 2016/06/20(月)00:58:59 ID:HIx
ちょっとこのまま家に戻るの怖いから回り道する

692: 名無し 2016/06/20(月)00:59:19 ID:kAH
>>687
気を付けろよ

725: 名無し 2016/06/20(月)01:01:21 ID:HIx
スマホ震えてビビったけど知り合いからだったwww

726: 名無し 2016/06/20(月)01:01:29 ID:1kb
液体っていう証拠残っとるやん
そこから調べられないんか?
もし人間とか生物やったらDNAかなんかある訳やし
だからイッチ、今からでも通報は遅くないで

744: 名無し 2016/06/20(月)01:02:48 ID:HIx
塀にシミっぽいのは残ってたし匂いもあった
匂いはちょっと強くなってたかも

764: 名無し 2016/06/20(月)01:04:26 ID:TCa
釣りだと言ってよバーニー



796: 名無し 2016/06/20(月)01:06:21 ID:HIx
大丈夫やで、ちょっとパニクってるけどコンビニ向かっとるし

805: 名無し 2016/06/20(月)01:06:48 ID:1kb
>>796
あく通報しろ

812: 名無し 2016/06/20(月)01:07:26 ID:F98
イッチ異臭を放つ布団を見つける
突然、不審者ですか?とババアが声をかけてくる
ババアに明日処理するんでと言われ帰宅を促される
数分後イッチが現場に戻るとまだババアがいる
数分待って再び現場に戻ると布団もババアも消えていた

マジなら怖すぎるやろこれ

844: 名無し 2016/06/20(月)01:10:58 ID:HIx
他人事だと思ってこっちは本当に震えてるんやで!

894: 名無し 2016/06/20(月)01:14:14 ID:HIx
ちょっとまて

900: 名無し 2016/06/20(月)01:14:25 ID:Ht3
>>894
お?

910: 名無し 2016/06/20(月)01:15:01 ID:HIx
i
あるやんけ

917: 名無し 2016/06/20(月)01:15:14 ID:Ht3
>>910
怖い

930: 名無し 2016/06/20(月)01:15:48 ID:F98
>>910
想像以上にデカいやんけ
完全に人やわなんか入ってるとしたら

937: 名無し 2016/06/20(月)01:16:01 ID:HIx
とりあえずはなれるわ

940: 名無し 2016/06/20(月)01:16:04 ID:GqX
ゾクッてしたんご…

973: 名無し 2016/06/20(月)01:17:59 ID:alQ
なんで近づいたり離れたりすんの

1001: 名無し 2016/06/20(月)01:29:32 ID:HIx
とりあえず現場から離れて下さいだってwww

1002: 名無し 2016/06/20(月)01:30:08 ID:HIx
ファッ!?1000いっとるんか

1003: 名無し 2016/06/20(月)02:45:39 ID:HIx
シャワー浴びるンゴ
匂い付いてると思うと気持ち悪い

100: 名無し 2016/06/20(月)22:49:49 ID:HIx
削除依頼出したのにまだ削除されへんのか…
なりすまし対策に酉付けておくで
話せるようになったらまたスレ建てるわ、ほなまた



次スレ
33: 名無し 2016/06/20(月)01:22:03 ID:2rS
今北産業

40: 名無し 2016/06/20(月)01:22:21 ID:zAB
>>33
布団から
腐臭
ババア怪しい

799: 名無し 2016/06/20(月)02:58:41 ID:iw9
釣りの可能性はもう無さそうやな

801: 名無し 2016/06/20(月)02:59:29 ID:CWP
こんな深夜に事情聴取とかするもんなんか

803: 名無し 2016/06/20(月)03:01:21 ID:MYp
>>801
普通にする
最近は厳しいんだよ

806: 名無し 2016/06/20(月)03:04:09 ID:CWP
>>803-804
はぇ~そうなんか
ワイ昔ヤンキーにからまれて警察沙汰なったけど詳しくは朝聞くわって言われたわ

804: 名無し 2016/06/20(月)03:02:00 ID:B0Y
>>801
ワイ轢き逃げくらって普通に深夜にされたで

808: 名無し 2016/06/20(月)03:04:31 ID:HIx
>>801
ワイもされた事あるで!

809: 名無し 2016/06/20(月)03:04:42 ID:1kb
>>808
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

818: 名無し 2016/06/20(月)03:05:31 ID:B0Y
>>808
おかえりイッチ!

841: 名無し 2016/06/20(月)03:09:29 ID:LFF
中身だけ教えて

844: 名無し 2016/06/20(月)03:10:06 ID:HIx
>>841
警察は聞かない方がいいって

845: 名無し 2016/06/20(月)03:10:24 ID:CSD
>>844
ヒェ…

846: 名無し 2016/06/20(月)03:10:24 ID:gk4
>>844
あっ

851: 名無し 2016/06/20(月)03:10:34 ID:h0y
>>844
怖すぎやろ

865: 名無し 16/06/20(月)03:11:32 ID:Xvk
大きさ的に犬か猫、もしくは赤ちゃん…

967: 名無し 2016/06/20(月)03:28:11 ID:HIx
画像をインターネット上にあげたと話したらそれはちょっと良くないって言われてたけど編集URLなんて保存してないから削除依頼出してた

968: 名無し 16/06/20(月) 03:28:37 ID:1kb主
>>967
おかえりやで
とりあえず詳細はpart3でやろう

995: 名無し 2016/06/20(月)03:33:39 ID:IZe
ガチならイッチもテレビに映るんやろなぁ
第一発見者インタビューで

518: 名無し 2016/06/20(月)05:31:47 ID:xwQ
空中線張ってニュースサイトを一心不乱に閲覧してるけどそれらしき事件はまだ見当たらない
やはり盛大な釣りやったんやろうか
まぁまだ時間経ってないからアレだけど

591: 名無し 2016/06/20(月)17:11:40 ID:HIx
読み聞け終わったで
マルセー?ってなんや?

593: 名無し 2016/06/20(月)17:15:18 ID:yPb
>>591
イッチやんけ!

599: 名無し 2016/06/20(月)17:16:40 ID:Myi
>>591
詳細あくしろ

602: 名無し 2016/06/20(月)17:20:58 ID:JpV
昨日気になって寝られへんかったんやで!
今夜は寝かしてくれや!

603: 名無し 2016/06/20(月)17:21:11 ID:iw9
話せないこととかもあるんやろか

613: 名無し 2016/06/20(月)17:28:29 ID:F98
調べたらマルセーって警察用語で精神異常者の事らしいで

615: 名無し 2016/06/20(月)17:29:13 ID:yPb
>>613
あっ…

621: 名無し 2016/06/20(月)17:31:06 ID:78Q
>>613
マルセーが精神異常者
マルソーが暴走族
マルボーが暴力団
なぜか丸で囲む

680: 名無し 2016/06/20(月)17:57:59 ID:CSD
みんなの睡眠時間削りまくったンゴねぇ

681: 名無し 2016/06/20(月)17:58:50 ID:HIx
>>680
せやせや、ワイなんて昨日から寝てへんで!

686: 名無し 2016/06/20(月)18:02:19 ID:zAB
>>681
ならサッサと説明してクレメンス

684: 名無し 2016/06/20(月)18:01:35 ID:HIx
多分遺棄した人物をさしてたから◯セイであってると思うわ!

689: 名無し 2016/06/20(月)18:03:18 ID:F98
>>684
遺棄って事は中に何か入ってたんか?
中身はなんやったんや?

692: 名無し 2016/06/20(月)18:04:36 ID:iyz
>>689
それは言えないんやない…?

696: 名無し 2016/06/20(月)18:06:31 ID:L3s
今北重産業

697: 名無し 2016/06/20(月)18:08:01 ID:HIx
>>696
仕事休んだワイ
諸事情を各方面に連絡中
お腹へった

703: 名無し 2016/06/20(月)18:10:29 ID:zAB
>>697
警察でのやり取り詳しく教えてクレナンス
口止めされとるんか?

719: 名無し 2016/06/20(月)18:21:08 ID:HIx
おんj民、臭い布団を発見
通報するも重要参考人として事情聴取
事情聴取中に現場で不審人物が確保される

話さないいんやない、話せんのや

720: 名無し 2016/06/20(月)18:21:50 ID:iyz
>>719
聴取中にやとおおお!

721: 名無し 2016/06/20(月)18:22:08 ID:zyU
>>719
そうか
取り敢えず待っとるで



736: 名無し 2016/06/20(月)18:25:29 ID:HIx
話してワイが不利益被るかも知れんのに面白おかしく話せんやろ話す義務もないんやし、そもそもワイが次スレ建てた訳やないし

740: 名無し 2016/06/20(月)18:26:24 ID:6bD
>>736
まあまあ
なんか進展して話して大丈夫になってからでも
報告してや

754: 名無し 2016/06/20(月)18:29:15 ID:HIx
ワイは詳しく話せんって昨日の時点で言ったんだよなぁ
あ、日付変わってたから今日か

761: 名無し 2016/06/20(月)18:30:31 ID:HIx
こっちも長時間拘束されてイライラやねん、本当に気分悪いわ!最初ワイが疑われてたし

763: 名無し 16/06/20(月) 18:30:51 ID:zAB
みんな勘弁したれや…事情聴取ってかなり精神参るらしいで

767: 名無し 16/06/20(月) 18:31:41 ID:lco
報道されるようなやつやったんか?



※しばらく返事がないまま一週間後
507: 名無し 2016/07/04(月)23:02:13 ID:6SR
明日、発見現場に献花してくるから話せる範囲で事件の概要まとめて書くンゴ
それで終わりでええよな?

509: 名無し 2016/07/04(月)23:03:48 ID:WqI
>>507
イッチやん! 頼むで~

560: 名無し 2016/07/05(火)19:18:47 ID:nKu
試合中やからsageていくで

561: 名無し 2016/07/05(火)19:21:28 ID:nKu
ワイ、深夜に異臭がして外に出る。
塀の上に謎の布団を発見、ビビる。
布団からは腐臭と液体らしきものが。

563: 名無し 2016/07/05(火)19:26:10 ID:nKu
謎の布団を撮影中に町内会の者と名乗るおばさんに「不審者ですか?」と急に尋ねられる。
異臭を放つ投棄物を見つけたので警察に通報しようか迷っていたとおばさんに伝えるとおばさんは
「こちらで処理するので大丈夫です。」と。

565: 名無し 2016/07/05(火)19:29:54 ID:nKu
ワイ、ここで家に引き返すも次の日のゴミ回収は瓶缶の回収日であったために不審に思い、ゴミ出しを装い再度、現場に向かう事に。

568: 名無し 2016/07/05(火)19:34:14 ID:nKu
ゴミステーション付近から布団あった場所を確認すると布団は消えていて、ワイ、軽くパニクる。
怖くなり少しまわり道をして自宅に戻ろうとするも遺棄現場から少し離れた場所で再度布団を発見してしまう。

570: 名無し 2016/07/05(火)19:36:26 ID:nKu
流石にこれは洒落にならないと思い、警察に通報。
指示により現場からは離れ、コンビニに避難し警察の到着を待つ事に。

571: 名無し 2016/07/05(火)19:37:01 ID:1Jl
ほうほう

573: 名無し 2016/07/05(火)19:40:37 ID:nKu
警察が到着後、現場に案内しパトカーの中で事情聴取を受ける。
しかし事情聴取中に署で詳しく話をして欲しいと言われそのまま、警察署に移動。

575: 名無し 2016/07/05(火)19:41:44 ID:nKu
多分だけど別の警官が中を確認して事件性アリと判断したんやろうね

577: 名無し 2016/07/05(火)19:44:53 ID:nKu
移動後、指紋と靴の裏の模様を取られる。
少し混乱しながら発見前後の行動を警察に話す。
この時、自分が疑われてるような感じで辛かったわ

578: 名無し 2016/07/05(火)19:46:49 ID:9Z4
そりゃ通報者は真っ先に疑われるやろなぁ

579: 名無し 2016/07/05(火)19:47:27 ID:nKu
話してる途中に無線が入って現場付近で不審者を警察が確保。
時間も時間なので事情聴取の続きはまた明日にと伝えられて帰宅。

583: 名無し 2016/07/05(火)19:54:07 ID:nKu
帰宅後、すぐにシャワーを浴びる。
次の日は仕事を休んでまた事情聴取に。
事情聴取中に10名くらいの顔写真を見せられ「この中に町内会の者と名乗った人は居ますか?」と聞かれる。

585: 名無し 2016/07/05(火)19:57:03 ID:nKu
しかしここでワイ、テンパる。
見せられた写真の中に町内会の者と名乗ったおばさんは居なかったンゴ
街灯近かったし、顔はちゃんと覚えてたのに出された写真の中にその人物が居ない

587: 名無し 2016/07/05(火)19:58:58 ID:nKu
「この中に、昨日話しかけられた人物は居ません」と警官に伝えると少し時間をおいてまた9人の写真を見せられる。

589: 名無し 2016/07/05(火)20:00:31 ID:wxY
おばちゃんェ…

591: 名無し 2016/07/05(火)20:02:12 ID:nKu
次に見せられた写真の中に町内会の者と名乗ったおばさんらしき人物が。
化粧の感じか少しイメージがズレてたけど見た瞬間にあっ、この人かもって口にしてしまう。

592: 名無し 2016/07/05(火)20:05:49 ID:caw
写真てどこで手に入れるのかね

593: 名無し 2016/07/05(火)20:06:02 ID:nKu
警官ははい、分かりましたありがとうございますーとサラッと流し、一応今までこの方と交友はありましたか?と続けて質問をされる。
町内会自体あまり関わりが無かったのでありません。と返答。

603: 名無し 2016/07/05(火)20:27:09 ID:nKu
その後もいろいろと質問されそれに答えるみたいな感じで昼くらいに一回休憩。
昼からは話した事に関しての読み聞けを行い、書類制作。
そして夕方くらいに解放される。
謝礼で6000円ちょっと貰ったわ

613: 名無し 2016/07/05(火)20:37:59 ID:9Z4
>>603
そんだけ拘束して6000円か・・・
まぁ警察の謝礼としてはそんなもんかもしれんな



610: 名無し 2016/07/05(火)20:37:16 ID:nKu
そして後日、また警察署にワイが呼ばれる。
最初に事情聴取を受けていた時に確保された不審者=布団を遺棄した人物=町内会の者と名乗ったおばさんだった。

612: 名無し 2016/07/05(火)20:37:58 ID:dhZ
やっぱりババアやったんか

615: 名無し 2016/07/05(火)20:41:53 ID:nKu
現場付近でうろついてたおばさんに警察が職質した所、所持品から刃物が出て来たんだと。
署で詳しく聞こうとした所、錯乱して暴れ始めてそのまま身柄を拘束。
遺棄されていた布団の中の物が自宅にあって逮捕。

616: 名無し 2016/07/05(火)20:42:41 ID:dhZ
一歩間違えればイッチ殺されてたかも分からんやんけ

619: 名無し 2016/07/05(火)20:44:11 ID:fKK
ひぇっ...イッチ危なかったな...

621: 名無し 2016/07/05(火)20:46:34 ID:nKu
○セイだと全国区のニュースには流れんみたいやね

622: 名無し 2016/07/05(火)20:46:49 ID:nKu
ちな関東

627: 名無し 2016/07/05(火)20:49:09 ID:nKu
とりあえず事件の内容はこんな感じやで
帰宅してすぐここにレスしとったから飯もまだンゴ
ご飯食べたら献花しに行くで

652: 名無し 2016/07/05(火)22:25:17 ID:9Z4
おつやで
結局布団の中身はなんやったん?

653: 名無し 2016/07/05(火)22:27:17 ID:nKu
>>652
献花から察してくれ…

654: 名無し 2016/07/05(火)22:28:51 ID:Q89
ダメ元で訊くけどどの部位やったんや?
全身じゃあるまい

655: 名無し 2016/07/05(火)22:30:43 ID:nKu
>>654
その辺りは警官に聞かない方がいいって言われたからワイも分からん

656: 名無し 2016/07/05(火)22:37:23 ID:9Z4
>>654
分かったやで
おつかれさんやったな

657: 名無し 2016/07/05(火)22:43:27 ID:nKu
ID用意したし花と線香あげてくるンゴ
8-9



658: 名無し 2016/07/05(火)22:45:39 ID:kTp
今から行くんか…気を付けてなイッチ

659: 名無し 2016/07/05(火)22:48:57 ID:9Z4
イッチのおかげで犯人捕まったんやし、ええ事したと思っときや

660: 名無し 2016/07/06(水)00:45:07 ID:dcg
その後イッチを見たものは誰もいなかったんや…
終了!閉廷!








この話は十数年にも渡り自分と現妻や実兄、町をも巻き込み、恐怖のどん底に引きずり込んだ実話です。
かなり長い上に自分が書き込みに慣れてない為読みにくい部分もあると思いますがご容赦下さい。

全ての始まりは小学3年生の時でした。
兄と兄の友達3人に誘われてこの町で大人たちから「絶対に近ずくな」と
きつく言われていた場所に内緒で行く事になりました。

その場所とは今は誰もいない寂れた神社で子供ながらにかなり不気味で嫌な感じがしました。
本当は乗り気ではなかったのですが兄たちに半ば強引に誘われる形で
行く事になり仕方なく行くといった感じでした。

決行当日の昼に自分と兄は少し様子見に現地に行きました。
すると最近この町に町の役所だか町長だかから、仕事を頼まれてやって来たらしい
20代半ばくらいの男性がその場所にいて、
「君達、ここには何があっても絶対に来ては駄目だよ近づかない方がいい、早く戻るんだ。いいね?」
と言われ追い返されてしまいました。しかし兄達はその夜に計画を実行してしまいました。

まずその神社は町の高台にあり、さらにそこから伸びる坂を上がった所にあります。
その坂には鳥居が幾つも連なっておりかなり不気味でした。
最初は皆固まってあるいていたのですが誰かが
「別行動しよう」
と言い出して兄と自分、兄の友達3人に別れて行動する事になりました。

そしてしばらく歩いていると急に周りの空気というか空間自体というか・・・
とにかく何かが変わりました。
自分は兄に「帰りたい」と言おうとしたら・・
「帰るぞ、今すぐに」
と兄がいきなり言い出し、自分の腕を引っ張って引き返しだしました。

後少しで鳥居という所で兄が立ち止まり、正面を見て震えていました。
自分も恐る恐るそこをみると・・・・・。
子供が数人ほど自分らの進路を遮る様に立っていました。
その顔を見ると皆半ば白目を向いて無表情な顔をしていました。

兄は恐怖に耐え兼ね、叫びながら自分を引っ張って走りだしました。
子供たちを突っ切り、もう出られると思った瞬間・・・兄が悲鳴を上げて倒れたんです。
自分が兄の方を見るとなんと、先程の子供たちが兄にしがみついていたんです。
自分は何とか逃げて助けを呼ぼうとしましたが体が動きません。
自分の下半身がやたら重い事に気づき、目を向けると・・・・
なんと白目を向いて歯を剥き出しにした老婆が腰にしがみついていたんです。
自分は恐怖というより死を覚悟しました。

死を覚悟して目をつむると自分にしがみついている老婆が。
「おいで・・おいで・・・こっちにおいで・・」
と頭に直接響くような声で呟いてきました。

自分はそれを聞いた途端に死を覚悟したはずが物凄い恐怖心を感じ、思わず目を開いてしまいました。
すると老婆が自分の身体をはい上がって来ていて顔が目の前に有りました。
自分は力の限り叫びましたが、あんなに大きく叫んでいたのに
近所の人は何故気づかないのかと思っていました。

そして兄の友達はどうしたのだろうと思い兄の方を見ると・・・。
兄は子供たちに神社の奥へ引きずられて行ってました。
自分は必死で助けを求めて叫びました。

すると背後から聞いた事ある声が聞こえました。
「もう大丈夫だよ」

その声を聞いた途端に身体が軽くなりました。
振り返ると昼間に会ったあの男性でした。後ろからは大人たちが大勢やって来ていました。
怒ってる声や心配している声も聞こえました。

「助かった?」
と思い、兄を見るとなんとか無事なようでほっとして腰が抜けてしまいました。
男性たちが心配そうに声をかけてくれていると兄が
まだ奥に何人かいる事を告げると男性の顔色が変わり「まずい!!早く助け出さないと大変だ!!」
と言って数人の大人たちと走って行きました。

それから兄の友達は神社の中で見つかりました。
変わり果てた姿で・・・。

命は助かったけど精神をやられていたそうで、
その人たちは、そのまま町から出て病院へ行き入院したそうです。
自分たちは皆にこれ以上無いくらいに叱られました。母親たちは泣いていました。

その後で聞いたのですが、あの神社は元は普通の神社でそれなりの力を持った住職がいたそうです。
しかしなまじ力が強い為、助けを求める霊が次々と集まって来て、
最初はきちんと対処していた住職もやがて堪えられなくなりそのまま逃げ出したそうです。

本来、住職が居なくなったり取り壊されてしまう神社は、ちゃんとした儀式などを行い
場を清めてから祭ってる神を別の場所に移すという事をしなければならないそうですが。
この神社はそのまま放置された為、祭ってる神がいるのに祭る住職が居ない、
そしてまだ助けを求める霊が集まって来ているという事から、
神の性質が異常をきたし結果、邪霊の住家となってしまったとの事でした。

男性は町から依頼されて退魔士関係の本山から派遣されて来ていた人物だそうです。
その人が言うには、この神社は過去に例が無いくらいに酷い状態だそうで
浄化するにはかなりの期間が必要と言っていました。

自分たちはお祓いを受けてそのまま帰されました。
もう絶対にあの場所には近づかないと決めました。
あんな思いは沢山だと思いました。


あの事件はまだ始まったばかりだったんです。
数年後・・・あの時とは比べものにならない恐怖を味わう事になりました。

自分が中学3年になった時に、クラスで何かと目立つ存在のMが、
こともあろうにあの神社で肝試しをやると言いはじめたのです。
自分と自分彼女(現妻)のAも誘われましたがそれが引き金となり、
また兄や町を巻き込む事件が起きてしまいました。


Mがあの神社に肝試しに行くと言い出したの聞き、自分は震えが止まりませんでした。

そしてMが「おい!!T(自分の事です)。お前も来るんだろ?
Aも誘ってるから当然来るよな?まさか逃げないよな?」
と挑発とも思える言葉で誘ってきました。
自分は当然断りました。
「いや・・悪いけど行かない・・そっちもあそこへは絶対に行かない方がいいよ・・・。
悪い事は言わないから止めた方がいい。」
と止める事もしましたがMは全く聞き入れず、逆に自分を臆病者、
知ったかぶりしてカッコつけている、等と罵ってきました。

何度説得してもダメでした。自分もあの時の事を詳しく言えればよかったのですが、
町の大人やあの男性からあの事を人に言ってはならない、と固く禁止されていたので言う事ができません。

禁止された理由を言いますと、人と人の繋がり関係は
普通に考えているほど簡単でなく、もっと深く、複雑な物らしいのです。
例え少ししか会話した事なくても(挨拶程度でも)
その人同士はそれで関係を持った事になり繋がってしまうらしいのです(強弱はあるみたいですが)。
例え本人たちの仲が悪くても関係なく繋がってしまうらしいです。
有名な「言霊」もこの事が関係してると言っていました。

たがらあの事を他人に話す事はあの事件に関係した自分は当然として、
あの邪霊とも繋がる恐れがあり、自分を通して奴らが事件の事を知った人を
呼び寄せる可能性があるという物でした。
だから自分は事件の事は言えませんでした。
言えば関係無い人まで聞いてしまったり、Mが人に話す恐れがあるからです。

自分はなんとか行くのを止め様としましたが、取り付く島も無いといった状態で
逆に学年中に「Tは臆病者」、「彼女だけ行かせて自分は行かない卑怯者」とか言い回り、
自分はイジメとまではいきませんが、少し孤立してしまいました。

なぜMが自分に対してあんな態度を取っていたのか・・・。
その理由はこの事件の本当に最後・・・
この時からさらに数年後に解る事になりました。

自分はAだけでもと思い説得しましたが、
「R(Aの親友)も行くし、約束しちゃったから・・今更断り切れないよ・・」
と言って聞いてくれませんでした。

あのMが流した話を聞いて自分に少し不信感を抱いていたみたいでした。
自分はAをほおって行く事はしたくない・・・でもあそこに二度と行きたくない・・・。
止めようにも真実を話せない。
(Aだけに伝えようにも多分MやRが強引に聞き出す恐れがありましたし)
自分が悩んでいると一つ思い出した事がありました。

あの事件の後にあの男性から
「また君たちに危害が及ぶ可能性もあるからこれを持っていなさい。肌身離さずとは言わないけどなるべく近くに置いて置くんだ。これを持っていたら余程の事じゃない限り大丈夫だから・・・いいね?」
と数珠に似ているお守りを自分と兄にくれた物があったんです。

自分はそれをAに
「自分はやっぱり行けないからこれを持って行って。忘れたり無くしたりしない様にね・・・。」
と言って渡しました。Aも少し悩んだけど了承して受けとってくれました。

自分は2つ持っているので一つ渡しても大丈夫だろうと思いました。
もう一つは兄が持っていた物ですが兄はもう家にいません。
兄が何処に行ったかは後でお話します。
そしてMが「計画した」肝試しの当日の夜がやって来ました。
自分らにとって悪夢の様だった夜が。


肝試し当日の夜、自分は少し後悔していました。
皆を無理にでも止めるべきだったかもしれない・・
Aが行ってるのに自分は怖いからという理由で行かないなんて最低ではないのか?・・と。

自室で悩んでいると下の階から電話が鳴り始めました。
両親が中々電話を取らないので自分が電話に出ると・・、
「あ!!T?Aが・・Aが・・大変なんだよ!!とにかくすぐにきて!!」電話はRからでした。
「大変って・何がおきたの?Aはどんな状態なの?」
「とにかく助けて!!今神社なの!1早く来て!早く!!」

自分は最悪の事態になったと思いました・・。
自分が臆病なせいでAが大変なことになったと激しく後悔しました。
もう恐怖心よりAのことが心配でたまらなくなり、神社に行く決意をしました。

しかし自分一人が行ってもどうも出来ないかもしれない・・・。
自分は少し悩みましたが両親に相談することにしました。
初めからこうすれば良かったのですが。
言えばMとかに大人にいいつけた卑怯者と罵られ皆に・・Aに嫌われる。
そんな自分勝手で自己保身的な考えで言えずにいました・・・。
自分は自己嫌悪な気持ちでいっぱいでした・・・。

本当は兄に相談したかったのですが、兄はあの事件の後も霊現象に襲われていました。
どうやらあの事件の影響は兄のほうが深刻だったらしく、
退魔士関係の本山(どう表現したらよいのか解からない為、とりあえずこう呼ぶことにします)で
浄化されることになり今はいないのです。

兄は出発時に。
「俺はあっちに行くからこれはお前が持ってな。一つより二つの方が効果あると思うから」
とお守りを渡してくれました。

両親に言うと二人は物凄く慌てて
「町の人たちを集めてあの人たちに連絡しよう。お前は絶対に家から出るなよ!!」と言ってでていきました。

しかし自分もAや皆が心配でたまらなかったので一足先に神社へむかいました。
しかしその時気づけばよかったのです。
自宅の電話番号はAから聞いたりクラスメイトだから知ってても不思議じゃありませんが・・。
どうやって神社から電話をかけた?

あの頃はまだ携帯もそこまで普及しておらず、クラスの皆は誰ももっていませんでした。
入り口の鳥居にたどり着いたものの、その不気味な雰囲気はそのままで
入るのに躊躇してしまいましたが意を決して入りました。

恐怖に震えながら進んでいると、あの悪霊たちが姿を見せないので不思議に思いました。
神社の境内は静かなものでした。
いや・・静かすぎたんです。

何か起こっているなら皆の叫びなり悲鳴なり聞こえてくるはずです。
さらに進むと誰かが座り込んでいるのが見えました。よく見てみるとAでした・・。
自分はすぐに駆け寄って

「A!!大丈夫?何があったの?皆は?」とAの肩を抱きながらききました。
「あ・・T・・。う・・うう・・」とAは泣き出してしまいました。

「一体何があったの?怪我とかはない?皆はどこにいったの?」
「わかんないよ・・しばらく歩いていたら皆急に無口になって先に行っちゃって・・
追いかけようとしたら転んじゃって・・いくら叫んでも答えてくれなくて・・
そしたらへんな子供が出で来てここまで引っ張られて・・・」
自分はそれを聞いてまずいと思いました・・。

あの時と酷似してる・・とあの電話の事もその時気づきました。
とにかくAを連れてここから出よう・・そう思って振りかえると・・。
子供が2~3人こちらを見つめていました・・。

しまった!!と思いAを立たせて逃げようとして気づきました。
その子供たちは表情があの時の子供と違うんです。
怒った顔でこっちをみていました・・。

「あの子たちだよ・・私をここまで引っ張ってきたの・・・」
Aが涙声で言いました。

「帰れ」
「ここから早くでていけ」
その子供たちが自分らにそういいました。

どうして?と自分が子供たちを見ていると・・。
知ってる・・俺はこの子たちを知ってる・・。
そう感じた瞬間・その子たちが誰かわかりました。

あの時巻き込まれた兄の友達でした・・。
「あぁ・・そっか・・そうなんだ・・君たちがAをここまで連れてきてくれたんだね?
今、悪霊から守ってくれてるんだね?」
自分は泣いていました。

そしてAに
「あの子たちは大丈夫だから・・今のうちにでよう・・・大人たちも後でくるからそれから皆をさがそう」
と言って落ち着かせました。Aは素直に頷き歩き始めました・・。

ところがいきなり周りの空気が変わったのです。Aもそれに気づき足を止めました。
そして周りを見ると・・悪霊たちが自分たちを取り囲む様に立っていました。

「ひっ!!」
「きゃああああ!!」
ほぼ同時に悲鳴を上げその場にへたり込んでしまいました・・。
あの子達が抑えていてくれたのが限界がきてしまったのでしょうか?
自分たちはお互いを抱き合い恐怖に震えるしかありませんでした・・。


しかし・・悪霊はこちらに近づいてこようとはしませんでした・・。
自分はすぐにお守りがあるからだと気づきましたAをみるとちゃんと腕にお守りをしていました。
お守りが二つあるから効果も高いのでしょうか?それ以上近寄ってこれないみたいでした。
「A・・走るよ・・お守りがあるから何とかなるかもしれない・・いい?止まったり振り返らないように走るよ」
とAに言いました。

Aも頷き手を固く繋ぎました。
自分はその辺の棒切れを掴んで無駄な事とは思いながらもそれを振り回しながら走りました・・。
悪霊たちが追ってきているのを背中越しに感じながらも走りました。

そして鳥居が見えてきて「鳥居を潜れば大丈夫だから!!もうすぐで逃げられるよ!!」
とAに声をかけながら走り続け、ついに鳥居を抜けました・・・。
逃げ延びた安堵感でいっぱいになり二人してその場に座り込みました。

しかし

顔を上げるとなんと悪霊たちがすぐ傍まで来ていました。
かなりの数がいたと思います。あの時は4~5体くらいだったのに・・。
浄化が少しづつ行われて数は減っているはずなのに・・。

しかもどうして神社からでてこられるんだ?
お守りを持っているのになんでそこまで近寄れるんだ?
さっきまで大丈夫だったのに・・・・。
恐怖に震えながらもそんが考えがうかびあがってきました。
そして悪霊たちが自分らにさらに近寄って来たのです。

「いゃああああ!!なんで?どうして?私たちが何をしたっていうの?許して!!許してよぉおお!!助けてー!お母さん!お母さん!」Aが泣き叫んでいました。

自分も叫んで助けを飛びましたが誰も気づきません・・
それどころか街灯や民家の明かりなどが一切無いことに気づきました。
悪霊が自分らを引きずり始めました・・。

自分はあの時の様に「あぁ・・俺・・これで死んでしまうんだろうなぁ・・」と考えていました。
Aは気を失ったのかもう叫んでいませんでした。

自分らが鳥居の中に引きずりこまれ始めた時、バチ-ーーーン!!と大きな音がしました。
その音に我に返り周りを見ると悪霊たちの姿は無く街灯や民家の明かりも見えていました。

Aも突然のことに呆然としていました・・。
「え?助かったの?」と自分らは顔を見合わせました。
すると腕につけていたお守りが二人とも壊れているのに気づきました。
まさかこれが身代わりに?と考えていると向こうから大人たちがやって来ました。

その中には退魔士の人たちやなんと兄もいたのです。
自分は事情や状況を話しました。きついお叱りも受けましたが皆優しく迎えてくれました。
中に残ってる人たちを連れ戻すために退魔士と大人たちが行くことになりました。
それとなんと兄も同行するらしいとわかりました。

「俺も無関係じゃないしな、俺をきちんと浄化するにはもう一度入らないといけないらしいし」と言ってました。
そして・・自分も同行を希望しました。
当然のように大反対をされましたが自分の責任でもあるし・・
そしてなによりも絶対に自分で確かめないといけないことがあるからでした。

自分も一歩も譲らず頼み込んでいると、絶対に単独で行動しない事、
皆から離れないことを条件に了承してくれました。
Aをみるとどうして自分が行こうとしているのか。
確かめたいことがなんなのかを解かっているようでした。
自分は恐怖心を振り払いながら皆について再び神社の中に入っていきました。

道中、兄に兄の友達のことを話すと兄は涙を流しながら
「うん・・そうか・・あのな・・あいつら・・ついこの間・・息を引き取ったんだ・・俺のとこにも来たよ・・そっか・・お前を守りに行ってくれたんだな・・ありがとう、ありがとう・・」
兄は泣きながらあの子達にお礼を言ってました。

自分も泣きながらお礼を言いました・・。
そしてしばらく歩いていると兄に変化がでたんです。
いきなり倒れこんで苦しそうに顔をゆがませていました。

よく見ると兄に悪霊が圧し掛かっていました。
すぐに退魔士の人が除霊を施したのですが中々払えませんでした。
数人掛りでやっと払うことが出来ました。

その後・・クラスメイトは神社のご神体(と思われるもの)の前で見つかりました・・
中は血の海でした。自分はたまらず嘔吐してしまいました。
すぐに救急車が呼ばれ運ばれていきました・・
幸い重傷ではあるものの命に別状はないとの事で少し安心をしました。

しかし霊が肉体に直接傷をつける事ができるのかと疑問に思いました。
そして・・神社の裏の大木でMが遺体で見つかりました。
自分は見るなと言われて見ておりませんが、
自分が確認したかったのはこれの事だったんだと改めて認識しました。
理由は後ほど語ることにします。

それから、もうこのままにしてはおけないと退魔士の人たちが、大掛かりな浄化を行うことになりました。
本来はまだ変質しているとはいえ神がいる状態なので少しづづ行い、
神っを徐々に元の姿に戻していくのが最善だったらしいのですが、
事は急を要する為にやむを得ず行うことになったそうなんです。

数日後・・その浄化の儀式が始まりました。
自分はTVなどで除霊儀式などを見たことありますが、全く規模が違いました。
自分とAも当事者なため参列することになりました。
自分はこの光景を一生忘れることはないと思いました・・。

この事件ですが死者でたににも関わらず新聞沙汰などにはなりませんでした。
どうやら退魔士関係の人たちや町の人たちが根回ししたようでした。
自分は事実を知ることでの感染を防ぐ為だと思っていましたが、別の理由もあったのです・・。

その理由も先ほどの自分のことと同様にこの数年後に判明することになりました・・。
今回の事件の真相も・・・。


あの後自分は高校に進学して、高校を卒業するとそのまま就職して町をでました。
Aも高校卒業後は大学に進学して自分と同じく町をでました。

自分たちは同棲という形で一緒に暮らしてAの大学卒業後に結婚しました。
それからさらに月日が経って、自分たちに娘が出来てその子が五歳になった時に
実家で法事がある為に帰省する事になったのです。

実家に帰る途中。自分たちはあの神社の前を通りました。
鳥居や神社自体も新しくなり、昔と全く違う様子でした。
あの事件・・・一人の死者がでてしまった事件・・・。
あの時自分がMの死を確認しなければならなかった理由・・・。それは。

「ねぇ・・・T・・あの時さ・・私たちがここで襲われてる時・・・あの悪霊の中に・・・Mがいたよね?それを見たからあの時確認に行ったんでしょ?」
Aは思い出した様に言いました。

「うん・・・・」
そう答えると二人とも黙ってしまいました。

「ママ・・おトイレ行きたい。」
娘のEがそう言い出し自分たちは実家へ急ぎました。

実家に帰って少しくつろいでいると
「E、お外で遊んでくるー」
と娘が言ってきたので
「車に気をつけてなーあんまり遠くに行くんじゃないぞー」
と声をかけました。

そしたら中々娘が帰って来ないので心配して探しに行こうとしたら、半ベソかきながら帰ってきました。
「どこに行ってたんだ。心配してたんたぞ」
と言うと娘の口から信じ難い言葉が出てきたんです。

「あのね。変なお兄ちゃんがこっちにおいでって言ってきたの。E行かないって言ったらお手々引っ張られたの・・・。それでね後ろから違う人に引っ張られてお寺(あの神社の事)に入れられて出れなくなってたの」
自分は驚愕しました。
まさか・・・と。隣にいたAも顔が真っ青になっていました。

「それで?どうなったの?何にも見なかった?体はなんともないの?」
Aが慌てて確認すると

「うん・・・なにも見てないよ・・。少し待ってたらドアが開いたから帰ってきたの・・・
パパ、ママごめんなさい。」
泣き出したEをAが抱きしめて必死でなだめました。

自分はすぐに兄に連絡をとりました。
兄はあの後にそのまま本山に戻り修行をしたいと申し出たのです。
兄に色々思う所があったらしく、両親や退魔士の方たちの了承を得て本山に行きました。

兄は直ぐに電話にでました。
「おぉ、Tか。久しぶりだなー。俺も明後日くらいに戻る・・・・・・・お前・・・・なんでそんな状況になってるんだ?なんだそれは!!お前何があった!!」

兄は何か気づいたみたいで自分が状況を説明すると
「いますぐ町から逃げろ!!いや・・・手遅れか・・いいか?
いますぐ両親やあの神社の管理人に言ってあの神社に立て篭もるんだ・・。
絶対に出るなよ!!俺らもすぐにいくから」

「は?冗談だろ?なんであの神社に・・・どういう事たよ!!」
自分はサッパリ状況が掴めず困惑していると

「お前らを狙ってる奴な・・マジで洒落にならん!!怨霊とか邪霊とかそんなレベルじゃない・・まさに魔物だよ!!信じられん・・どうやったらそんな風になれるんだ・・。いいか。すぐに神社に行くんだ!!」
と言って電話が切れました。

自分は困惑しながらも皆に事情を話し、また大騒ぎになりつつも神社に立て篭もりました。
そしてご神体のある部屋で朝を待つ事にしたのです。深夜遅くなり・・そろそろ眠気がきた時・・。

「おい!!俺だ!!来てやったぞ!!開けてくれ!!」
と兄の声が正面の入口から聞こえてきました。

しかし自分たちは兄のはずがないと思い
「入りたいならそっちの方から入ればいいだろう」と言いました。

自分とAはそいつが誰だか解っていました。
「M・・・Mなんだろう?解っているんだよ・・どうしてなんだ?どうして俺たちを・・・」
と言った瞬間に入口が開きそこには当時のままのMがいました。

「あ・・・Eを連れて行こうとしたお兄ちゃん」
Eがいいました。
やっぱり・・・。自分はそう思いました。
そしておそらくはEを後ろから引っ張って神社にいれたのは
この神社に祭られている神様なんだと思いました。

正常に戻った神様はあの事件の被害者である、自分たちの娘を守ってくれたのだと感じました。
この神社に入ってご神体のそばにいてそんな気がしていたのです。
「あのお兄ちゃん、どうして体が真っ黒でお目々がないの?」と娘が言い出したのです。

そしてMを再び見てみると全身がどす黒いオーラのように包ままていました。
目もないのではなく、真っ黒な目だったのです。
そして此処にいるだけで気を失いそうになるくらいの憎悪、怨念、殺意などの波動が溢れ出ていました。

魔物。

兄が言った事を思い出しました。まさに魔物でした。
どうやったら人間だったものがこんな風になれるのか・・・。
自分は家族を守る指命感と目の前の存在に対する恐怖心で震えてあました。


自分たちとMはしばらく睨み合ったままでした。
おそらくMは自分たちに襲い掛かろうにも、ご神体が邪魔して入る事は出来ないのだろうと思いました。

自分は二人の盾になるように前に出て、AはEをしっかりと抱きしめていました。
そして朝になればMの力も弱まり、駆け付ける退魔士たちに今度こそ浄化される・・・。
Mはそれを解っているかの様に自分たちとご神体を凄い形相で睨みつけていました。
そして何かを口走り、真っ黒な目で自分とA、Eを交互に睨みながら消えていきました・・・。

朝日が昇っていたのです。
自分は終わった・・・と安堵しました。
Aは泣いていました。
Eは・・・・寝ていました。

しばらくして兄たちが駆け付けて来て改めて浄化を行う事になりました。
相手が相手なだけにかなり手こずってたみたいですが無事浄化が終わったと告げられました。
そして自分たちはご神体の部屋に呼ばれて今回の事、
そして前回の事件の発端と真相を語られる事になりました。

まずMですがあそこまで魔物化してしまうと、浄化や浄霊は不可能との事で
消し去るしかなかったと言われました。魂の消滅。
それは前世から続いてる魂をなかった事にされあの世にいく事はおろか、
生まれ変わる事も出来ない、本当の死。
これ程恐ろしい事はないと思いました。

そして前回の事件でMは変死だと聞かされてましたが、真相は自殺だったそうです。
クラスメイトの怪我もMの仕業だったと言われました。
あの悪霊たちをあの時操っていたのがMだった事も
始めから自分をAを標的に計画された肝試しだったらしいという事も告げられました。

Mを浄化した時に全て解ったと兄は言っていました。
Mは自分に些細な事から恨み(この時はまだ小さなものだったらしいです)始めたという事でした。
それからは何かと自分とMを比べて殆ど逆恨みに等しい恨みになっていき・・
腹いせに自分の彼女(A)を取ってやろうと思い、言い寄った事があると言う事でした。
これについてはAからも聞かされた事があります。

しかしAは全く振り向かず、次第にMはAに本気になっていったらしいのです。
でもAが全く振り向かない為、段々と憎しみに変わりやはり恨みの矛先を自分に向けたという事でした。

そんな時にあの神社の事件に自分が関わっている事を知ったMは
(おそらく大人たちが話ているのを偶然聞いたのだろうと言っていました)あの神社へ行き、
あの大木に「Tを呪い殺せ」と叫びながら藁人形に釘を打ち込んでいたと言うのです。

神社の悪霊たちはMを取り込もうとしたけど、あまりの怨念の凄まじさに逆に、
利用される形になってしまったと・・・・。
そしてMは自分自身が悪霊になって俺を取り殺し、Aを自分の元に引きずり込もうと
最悪の決断をしたのだそうです。

他のメンバーはただの生け贄程度にしか考えていなかったそうです。
最初はAも他の人もろとも殺そうと考えましたがお守りや兄の友人に邪魔されて
急遽自分を偽の電話で呼び出す事にしたそうです。

あ、重要な事を言ってませんでした。
肝試しが始まった時はMはすでに死んでいたそうです。
大木に打ち付けてある自分に見立てた藁人形を睨みつけている様に首を吊っていたとの事でした。
(だからあの時自分だけが見ない方がいいと言われたのでしょう)

悪霊を使役して自分たちを取り殺そうとしましたが、お守りがあった為に上手くいかず
悪霊を神社の外にでれる様にしたりして手を加えましたがあの時、
自分たちは見えてなかったけど兄の友人たちが必死で自分たちを守っていたと教えられました。

そしてお守りが身代わりになる様に弾けた為、その力で神社に押し戻されたという事なのです。
そして浄化の際には大木に身を隠して浄化されたと見せ掛けて怨みを募らせながら機会を伺っていた・・。
そこにEを見つけたMが再び行動を起こしたというのですが。
今度はかつて自分が利用しようとしたご神体に阻まれその憎悪に終止符を打たれたという事でした。

自分はなんて言っていいのか解りませんでした。
自覚なかったとはいえ自分が発端になっていた事を知りショックを隠し切れませんでした。

「そっか・・・だからMは消える間際に・・・」
他の二人はよく聞こえてなかったらしいのですが自分にはハッキリと聞こえていました。
「なんで・・・どうして・・いつもお前ばかり・・」

自分は泣いていました。
巻き込んだ人に対して、Mに対して、申し訳ない気持ちと自分に対しての怒りで泣きました。
「もう終わったんだよ?大丈夫、大丈夫だから」
Aも泣きながらそう言いました。

「パパ、ママ、どこか痛いの?さっきのお兄ちゃんになにかされたの?」
Eが心配そうに見つめていました。自分は二人を思い切り抱きしめて泣きました。
もうあの悪夢は終わった・・・・。そう思い自分は罪悪感と安堵感に包まれていました。


あの事件の後、自分たちは亡くなった人たちのお墓を回りました。
兄の友人たちのお墓で深い感謝の気持ちを伝え、毎年お参りにくると約束しました。
Mのお墓にも行きました。

本当は実家にもお線香をあげに行きたかっのですが、引っ越した後で行方が解らないとの事でした。

魂のないお墓・・。
自分はMになんと言えばいいのか解らず・・・
線香をあげて手を合わせて祈る事しかてきませんでした。

あのMに襲われて怪我をしたクラスメイトたちも今は皆元気にしているそうです。
(神社に入ってからの記憶は無いみたいですが)
近々同窓会でも開こうと通達が来ました。

あ、それから娘のEも今は小学校に上がり元気です。
あの後、どうも神様に触れられたEは特別らしくて退魔士の方たちが
「うちにお向かえ頂く事はできないでしょうか?」と頼み込んできました。
無論、丁重にお断りしましたが・・・。

Eの霊的防御力は凄まじい物になっているらしく、
並の悪霊とかは近づくことすら出来ないと言っていました。
(喜んでいいのやら・・・)Aは苦笑いしていましけど・・・・。

後、他の神社などに行った時に自分たちは守ってくれている存在がいっばいいると告げられました。
皆が守ってくれている・・・。
自分は彼等に感謝の気持ちを一生忘れないと思います。

最後にあの神社ですが今では昔の面影も無く、境内で子供たちが遊んでいたり、
たまに祭が開かれる等、大変賑わっています。
でも自分たちはあの事件を忘れません。
亡くなった人の為にもこれから神社に行く人の為にも
この話をなるべく正確に伝え、忘れられない様にする為に自分はこうして投稿を決意しました。





オカルトランキング

↑このページのトップヘ