【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の2ch洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: 山にまつわる




930:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/04/05(日)19:25:07ID:zR8wgRup0
俺の父方の祖先は九州の山奥の領主だった。

これは、父が自分の祖父から聞いた話(つまり俺にとっての曽祖父、以下曽祖父)曽祖父の両親は田舎の名家ということもあってか、かなり厳しい人間だったらしい。



幼かった曽祖父は何かいたずらをする度に激しく怒られた。そして怒られる時は必ず「埋めるぞ!」とおどされた。まだ幼かった曾祖父は本気で恐怖したようだ。そして曾祖父はなぜか山に登ることを固く禁じられていた。

当時曽祖父一家が住んでいた屋敷は、山の中腹に建っていたのだが、ふもとに降りることは許可されていたが上ることは許されなかった。

理由を聞いても「ここから上は迷いやすくなってる」「獣が出るから」と曖昧な返事しか返ってこなかった。


931:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/04/05(日)19:32:31ID:zR8wgRup0
ある日曽祖父は両親の言いつけを破り山に上った。

曽祖父は既に10歳になっており、両親の言いつけを馬鹿正直に守ることもなくなり、体力にも自信がついていた。

家からふもとまでの道のりは既に探検しつくしており、厳しい両親は曽祖父が町に行って遊ぶことを許さなかった。そろそろ新しい遊び場が曽祖父にも必要だったのだろう。

曽祖父は家を抜け出し、こっそり山に登った。思いの他道はなだらかで登りやすかったらしい。しばらく歩くと森が見えてきた。曽祖父は森の中に入った。

森の中をしばらく散策した後、木の下で家から持ち出したおにぎりを食べ、休憩した。そろそろ帰ろうかと曽祖父が腰を上げたとたん、どこからかうめき声が聞こえた。


932:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/04/05(日)19:38:29ID:zR8wgRup0
けが人か病人でも倒れているのだろうか。曽祖父は探し回った。

大きくなったり小さくなったりするうめき声を必死に辿ると、曽祖父はとんでもないところに行きついてしまった。

そこは、うずたかく積まれた木の葉が小山になっている場所で、声はその木の葉の下から聞こえてきたのだ。

こんなところに人が・・・木から落ちでもしたのか?曽祖父は恐る恐る木の葉を掻き分けた。何と、中から人の首が出てきた。


933:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/04/05(日)19:44:33ID:zR8wgRup0
一瞬わけがわからなかったがどうやらその人は首だけ出して地面に埋められているようだった。

その人は大分衰弱していて、うめき声は上げているものの意識ははっきりしていなかった。曽祖父が必死で呼びかけるものの薄目を開けるだけで返事はない。

混乱した曽祖父が助けを呼びに行こうと走り出すと前方に数人の人間がいることに気がついた。彼らは曽祖父をじっと見ている。

彼らに助けを乞おうと曽祖父は走りかけたがどうも様子がおかしい。

まず、奇妙なのは彼らの格好だった。男も女も髪を長く伸ばしていて、寝巻きのような衣服を身につけていた。

そして彼らはけして曽祖父を歓迎していないようだった。何やら曽祖父を睨み付けながらヒソヒソ話をしている・・。


934:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2009/04/05(日)19:50:49ID:zR8wgRup0
とっさに曽祖父は彼らに背を向け、家に向かって逃げ出した。何やら後ろから怒声が響いたが、聞き取れなかった。

家に駆け込んだ祖父は、禁を破って両親から怒られることも忘れて生き埋めになっている人、そして奇妙なかっこうをした連中のことを話した。家人達は曽祖父の話を黙って聞いていたが

「それはヤマノタミだ。埋められた者は何か悪いことをしたのだ。我々と彼らは合い知れんのだ。干渉してはいかん」

とぼそりと呟いた。曽祖父は、二度と山に登らなかった。

確かめようにも俺の現住所は東京だし・・今その人たちどうなったんだろう。ヤマノタミって一体どんな人たちだったんだろうな~。






628 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/05/06(土) 20:34:38.07 ID:kJ8HC+AR0.net[2/5]

一泊の旅行で、2日目、近くに風穴(氷穴とも言うらしいです)があり観光スポットなので行こうとなりました。
この風穴、この時初めて聞いたのですが、富士山の噴火で火山流が地下を突き抜けて走った後らしく、天然の迷路になっているとのことです。
もちろん入り口以降は立ち入り禁止です。
風穴までいき、入り口付近でなんとなく中を見て、さて、もうやる事がなくなったので、写真を撮ることになりました。
ポーズを決めるだけでゲラゲラ笑って、どうでもないことで楽しいものです、友達との旅行は。
ポーズは「風穴に吸い込まれる私たち」に決まり、他にほとんど観光客がいなかったので、わたしがカメラマンになりました。
あとの3人が片足を上げて、吸い込まれる~という顔をしてポーズを決めます。レンズ越しにわたしは、中々シャッターを切れずにいました。



629 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/05/06(土) 20:35:25.80 ID:kJ8HC+AR0.net[3/5]

というのも、そのタイミングで他の観光客の方がちょうど隣に写り込んでしまったからです。
赤いダウンのおばさまでした。風穴の奥を覗きながら体を揺らしていて、せっかくだからこの人がいなくなってからシャッターを切ろう!と私は思いました。

3人は片足を上げてるので、バランスが崩れたり、とにかく早くしろと煩かったです。
ちょっと待って~!と言いながらレンズ越しにチャンスを伺ってると、そのダウンの女性は風穴の中に入って行きました。
今だ!と思いようやくシャッターを切ったのです。
他の3人は、「本当に疲れた!なんであんなに遅かったの!信じられない!」と非難ごうごうだったので、わたしが「だっておばさんいたじゃん。いなくなってから撮りたいに決まってるじゃん」というと、みんなキョトン。

「何言ってるの?いなかったよ」

と。



630 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/05/06(土) 20:38:54.48 ID:kJ8HC+AR0.net[4/5]

んなわけない、となりに居たやん!と思い
「いたでしょ、赤いダウンの人、そのあと穴に入っていったでしょ。今も中にいるよ。」

と言いましたが、その時点でみんな顔面蒼白。

つまり、そのおばさんを見ていたのはレンズ越しの私だけだったのです。確かに私はシャッター切るまで一度もレンズから目を離しませんでした。ものの1分程度の時間の話です。

念のため風穴の中を覗いたら、もちろん誰もいません。

そこからが大変。ギィヤヤヤヤァァァー!!と四人で叫びながらバス停まで逃げました。

あとで現像した写真には何も写っていませんでした。
あとで知りましたが、風穴も氷穴も、樹海と同じく自殺の名所とのこと。

今思えば思い出の一つですが、富士山は本当にヤバイ場所だと、深く思いました。




840 :長文スマソ:02/02/18 07:04
高橋コウ(山梨県)の手記
◎タブーの山への挑戦
私の住んでいる山形県最上町は、宮城秋田両県の県境に近い場所で、
奥羽山脈のほぼ真ん中に位置している海抜二,三百米の山里です。
見渡す限りの険しい山々と、深い渓谷に囲まれていて、すぐ近くには広い傾斜の続く高原が眺められます。
名だたる豪雪地としても有名ですが、陽春の候ともなりますと、
どこを歩いてもぜんまい、わらび、山うどなどの山菜が豊富に採取されます。
私は山菜取りが好きで、人様から名人級などとおだてられるくらいに、
質がよくて太いぜんまいやわらびを探すのが得意なのです。
長い間の経験と、好きな道だからこその工夫などが原因だと思います。

ところが、附近の連山をくまなく歩き回っていて山のベテランと自他共に許す私も、
ある特定の区域だけは足を入れたことがないのです。


841 :長文スマソ:02/02/18 07:07
それは、山形宮城両県境にまたがる田代峠から、更に入った山奥の附近です。
地形がきわめて複雑なこと以外には何の変哲もなくて、深い谷が多く湿地が続いている山地ですが、
地元の人々は古来から、この地域に行った者は再び戻ってこないとか、
運よく帰れても発狂してしまったり、突発的事故死が起きると伝えられています。
地獄の山との別名もあって、山登りはもちろん、山菜取りの人も恐れて近寄らないくらいタブーの山でもあります。
太平洋戦争の末期に日本内地を移動中の旧海軍双発飛行機一機が、地元住民の誰もが視認している中で、
田代峠奥地の上空で急に飛行中の機体が空中爆発して、墜落した事件がありました。
捜索に出向いた現職警察官と数名の消防団員達は、地元古老の制止を振り切って入山したまま、杳として消息を絶ち、
更に救援に赴いた少数の海軍兵士さえ、行方不明になってしまいました。

数年前の冬です。
今度は陸上自衛隊のヘリコプター機が訓練飛行中に、
田代峠奥地と推定される場所で危険緊急電報を打電したきりで、不明になったことがありました。
空中からの捜索は行われましたが、近代装備を誇る大勢の自衛隊員が来ましたのに、
なぜか現場と覚しい所までは直行せずに、何も回収しないで帰ってしまったのです。
私ならずとも、そこに何かあるはずだと思います。
しかし、昭和五十年代のご時世に、迷信や非科学的な現象が存在するはずがありません。


842 :長文スマソ:02/02/18 07:09
ようし、誰もが嫌がって行かないなら、山男ではないが山女の名にかけて私が行ってやろう。
そして、どんな物があるのか、いかなることが起きるのかを、私自身のこの目で確かめてやりたいと決心しました。
五十歳をすぎた私には異常な決意だったのですが、独身で気楽な会社勤めの上の息子に相談しますと、
「お母さん、それだけは止めたほうがよいと思うよ。
 何百年も人間が入っていない場所だから、ぜんまいのすごいのがあるだろう。
 だが、禁制を破って入り、あとで気ちがいになったり、早死してはつまらないからなあ」
と、てんで乗ってこないのです。
そう言われるほど闘志が湧き上がる私は、
「おやっ、今どきの若い者にしては、珍しい縁起かつぎだわねえ。そんなら、私一人で這ってでも行って来ますよ」
そう宣言しますと、仕方なさそうに、
「しようがないなあ。それでは、田代峠の近くまでは車で案内するよ。だけど、近づいて眺めるだけ。
 それ以上は山に入らない約束をすれば、一緒に行ってもよいよ」
しぶしぶの返事でした。


843 :長文スマソ:02/02/18 07:10
◎不思議な洞窟の老婆
息子は休暇をもらい、長年の教員生活から解放されて気楽な恩給暮らしの私との二人は、
昨年五月十日の晴れた日に、宿願の田代峠に向かいました。
山と高原のだだっ広い私の町は、家から峠まで二十粁(キロメートル)以上もあるのです。
未舗装のでこぼこ道を車にゆられて行きますと、峠より相当離れている手前に、屋敷台と称する数軒の小落がありました。
車はそれ以上進めません。

駐車させてほしいと、一軒の家を訪れました。
わらぶきの屋根と手造りの荒い柱が目立っていて、電灯もありません。
黒ずんだランプが印象的で、現代では想像もつかないくらいに古風なたたずまいでした。
この辺では他家の人間と会うことが珍しいらしくて、底抜けの善意を示してくれましたが、
田代峠から奥の山の地理を尋ねますと、上機嫌だったこの家の主は急に険しい顔つきになって、
「お前さん方よ。わしらのような山歩き商売の者でさえ、峠から向かい側には足を入れないのだ。
 止めた方がよいと思う。
 一歩でも踏み込むと、得体の知れないものがあって、必ず災難が振りかかってくる。
 わしが知っているだけで、何人かが命を落とした。あそこだけは止めなさい」
こう言って、山菜取りには予備の食糧がいるだろうと、小動物のくん製肉をたくさん持たせてくれました。


844 :長文スマソ:02/02/18 07:12
峠まで歩きましたが、八粁足らずの道程だと思っていましたのに、
背丈ほどもある熊笹をかき分けるのに手間どって、予想外に時間を費やしてしまい、
日の長い五月の一日も暮れようとしていました。
山のベテランともなると、用意のテントも持参していますし、野宿は平ちゃらです。
さすがに人跡未踏のこのあたりでは見たこともない超良質のぜんまいがそこら中にあって、うなっていました。
今晩は泊まり、明日は一日中かけて山菜を集めれば、運び切れないほどのえらい数量のぜんまいを確保できそうだ。
二人で採れば六十キロは超すに違いない。乾燥しても六キロは出ると計算しました。
キロ当たり一万ですから、六万円以上になりそうだと、われながらみみっちい計算をしていました。

突然、私達の目の前に老婆が現れました。
初夏の日暮れの逆光線を浴びて音もなく姿を見せたとき、私と息子はぎょっとしたのです。
乱れた髪としわだらけの顔はよいとしても、
ぼろ切れなのか南京袋をほごしたものなのか、衣裳めいたのを身にまとって、帯の代わりに蔦を使っています。
どうしてもこの世の人とは思えない形相でした。
地底から涌き出るような声をしぼって、何やら尋ねているのです。
私は山の衆と言われている独特の“またぎ”の言葉も知ってますが、それとも違うようでした。
判ずると、
『お前さん方はどこに行くつもりなのか。峠から向こうには行ってはいけない。今晩はおそいから自分の住処に泊まっていけ』
そんな意味でした。


845 :長文スマソ:02/02/18 07:13
案内された住処というのは、山の中腹に掘った洞窟でした。家財道具らしいものは何もないのです。
洞窟内の地べたに炉を作っていて、
手製らしい土鍋の中には、とうもろこしと、何ともわからない肉片の塩じるでした。
鍋ごと食えとのことでしたが、盛り付ける茶碗や皿がなかったのです。
水のしずくがしたたり落ちがらんとした洞窟は、松やにの灯に黒ずんだ岩肌が不気味に光っていて、
休むどころではありません。
老婆の姿をしげしげと眺める毎に、原始的な服装と動作のテンポが常人と違っていて、
なぜこんな山奥に独りで生きているのか分からなくなってくるのでした。
言っていることは半分ほど理解されましたが、
「お前さん方は、翌朝になったら、峠から戻ってくれ。
一歩でも入ったら、どんな災難が降ってくるかも知れない。
うちの旦那は、あそこに出掛けたきり戻って来ないし、
最近では、地図作りのお役人さんと営林署の人が、止めるのも聞かずに行って、
次の日には死体となって烏や鷹の餌になってしまった。悪いことは決して言わないから、必ず実行してくれや」
との意味でした。
予想通り、普通の人間が現場に近寄ると、なにかの理由によって不幸な事態になるらしいことは、
彼女の言によっても了承できるのでした。
でも、その正体を突きとめたい気持ちも十分にありました。


続きは【山にまつわる系】禁断の田代峠奥 (2)






846 :長文スマソ:02/02/18 07:14
◎空中に体が舞上って
次の日の朝早く帰る振りをして、お婆さんに謝して洞窟を出た二人は、
少しばかり戻ってから、問題の場所を確かめようと話し合いました。
人工衛星のとび交うご時世に、婆さんの言うような馬鹿なことがあってたまるかいとの息子の提案に、
好奇心きわめて旺盛な私が一も二もなく賛成したからです。

ひどい道中になりました。
ばら科の植物と強じんなつるの多い茎がからみ付き、足を取られ大変な難行軍になりました。
一歩一歩が汗だくになり、必死の歩行なのです。二粁ほども進んだと思います。
参ってしまうなあと奥山に進んだのを後悔し始めましたが、今更引き返すことはできません。

「お母さん、前の方が変な色に変わってきたよ」
息子はばらとの闘いの苦しい道程が終わりそうになった時、私に問いかけました。
私自身も先刻から、数百米ほども前方に淡い青のまじっている緑色のガスか霧に似たものが突然に発生して、
次第に大きくなり、こちらの方角に進んでくる感じを気にしていたのです。
長い期間山歩きを過ごしてきた私には、このような色彩のガスを経験したこともありませんし、
発生する場所と湧き上がり広がる工合も、常識では判断できない現象でした。
この時刻と現在の天候状態では、ガス、霧ともに湧くはずがないのです。


847 :長文スマソ:02/02/18 07:15
これが田代峠の奥に存在すると言われている不明の正体なのかと、さすがにぎょっとして足を停めようとしましたが、
自分の意志とは正反対に、足の方で動きをとめてくれません。
私より数歩だけ前を進んでいた息子も同じ思いだったそうです。
ガスはますます濃くなって、私達の方に向かって輪を広げてきて、
私達は見えない引力にずるずると引き込まれていくのでした。

前を歩いていた息子が、真青な顔を私に向けて叫びました。
「お母さん。これ」
山歩き用に使っていて、私が息子に持たせておいた大型の携帯用羅針盤を指差していました。
あとは恐怖で言葉が出ないらしいのです。
必ず北を示していなければならない指針が、無暗にぐるぐる回るだけで、
不安定な針先はどこを差しているのか見当がつきません。
そんな信じられないことがと、羅針盤を水平に持ち直しても、
同様に針は固定せずに大きく回ったり鋭く振れ動いて、決まった所を差さないのです。
不安定な振れがおさまると、前方の方角に固定してしてしまいました。
初夏の太陽の方向と言えば東か南です。磁石の北に向くべき針が東南に。
あり得べからざる事態に仰天してしまいました。
そして、指針に向かって私達の身体までが、吸い込まれるように動かされていることに気付きました。


848 :長文スマソ:02/02/18 07:16
あっと言う間に延びてきた緑の気体が、私達を包んだようでした。
くんくん鼻を鳴らして嗅いだ私は、ガスか煙霧に似たこと気体は酸素と窒素からなる空気でなくて、
説明のしようもない別の成分の気体ではなかろうかと直感しました。
緑のガスを大きく吸い込みますと、すうーっと肺の中までしみる快いものを覚えました。
と同時に、急に身体が軽くなりました。
普通に歩いたつもりだったのですが、
足を踏み出した瞬間に、ふあふあした自分の身体は二米も高くとび上がった感じで、
そのまま十米ぐらい前方に音もなく降りる感じでした。
映画のスローモーションフィルムと同じような動作だと思い、
突然に地球の引力がなくなってしまったのでは、いやあるにしても何分の一かに減ってしまっているのです。


849 :長文スマソ:02/02/18 07:16
私だけではありません。
突然の変化で、前を進む息子は恐怖におびえた顔を、
間の抜けたスローモーション動作を示しながら振り返って見せているのです。
第二歩を空中に躍らせた時、高い空を見上げました。
空は青色に決まっていますし、数秒前には間違いなく青だったはずなのに、紫に変わっていました。
ただの紫ではありません。抜けるように濃くすき通って眺められる紫の色でした。
そんな馬鹿な話ってあるものですか、そう感じました。
次には、ふんわり降りる際に地上に目をやったのですが、
たった今まで苦闘したばら科植物と蔦が消えていて、砂地になっているのです。
しかも、この地方で見る土砂でなくて、何時か九州の海岸に遊んだ時に手につかんだ砂に似ています。
まばゆく輝く水晶とも思われる石英がまじっているなあと思いました。
山の中に海浜の波打ち際に見られる砂があるとは、私は混乱してしまいました。


850 :長文スマソ:02/02/18 07:18
◎UFOの基地か?
もう一つの奇怪な現象に、はっとしました。
ガスを通して見える五百米ぐらいの先の小高い山の中腹が、がらん洞の洞窟らしい穴になっていて、
その穴に向かって風が吹いているのです。
附近の気体の流れが、その穴に対して集中しているみたいでした。
つまり、直径一粁もありそうな得体の知れない砂地の真上を、穴を中心点とした場所へ、
四方八方かたのかなり強い風が吹いているようだったのです。
木や葉は全く生えていません。
緑のガスが一面にただよっている外に、近づいて分ったのですが、
小高い山と覚しい露出している山肌は緑色の泡で包まれていたのを発見しました。
しゃぼん玉遊びをするときや石鹸から出る泡と同じような泡ですが、なぜか緑色の小粒の泡です。
かなり強い風があるのに、地面に着いて離れないでいるのです。
どこから何のためにと、私の頭は狂いそうになってしまいました。
地球上の動植物で、こんな泡を出すものは聞いたことがありませんし、気象学の方面でも見聞きしていません。


851 :長文スマソ:02/02/18 07:20
大洞窟に近づいた私が、右手で地面に吸いついている泡を握った時に、
納豆のような粘っこいものがからんで消えずに残り、手の平は真赤になりました。
緑から朱に変わったことと、熱い感じだったのを記憶しています。
この小区域だけは地球上にありながら、別の未知の天体のようになっているらしいことと、
緑色に光っている泡自体が、確かに生きているのを確認したように思われたことです。

大洞窟に吸い込まれるように入った私達は、がらんどうではなくて、
雑多なものが天井や岩肌にぺたぺたと張り付けられているのに気付き、
何故か鉄片を吸いつける磁石のような働きをする、内部の岩壁に驚きました。
二十米もあろう高い天井に鈍く光る物体を見つけ、取ろうとしてジャンプしました。
ここは引力が極端に弱くなっているせいか、私でさえも楽にとび上がれるのです。
緩慢な動作でしたが身体がふあーっと空中に躍り、難なく届きました。
縦横十糎(センチ)のも足りない銅合金の板でしたが、手にして読むと、
確かに『金星発動機五二型昭和十九年製三菱航空機株式会社』と刻み込まれていた記憶があります。
後になってから、旧海軍に在籍したことのある方に尋ねますと、
中型の陸上攻撃機とか称する、飛行機用エンジンの名称板だと教えてくれました。
そうしますと、戦争中にこの附近で不明になった海軍機のものになります


852 :長文スマソ:02/02/18 07:21
でも、大きな図体のジュラルミンや鉄片と、人間の姿が見えなかったのは何故だろうかと疑えるのです。
地面に散らばっていたものも、銅製品であるまいかと思われる物体が多くありました。
鉄やアルミ合金などは溶けてしまい、銅だけが残されていた感じでした。
その外には、何百年か以前のものらしい百姓民具のうち、銅製品の鍋や萓合羽の支え具らしいのも散らばってました。

タイムマシンの世界に踏み込んだ思いで、私は息子へ目で合図して、いわくありげな洞窟から逃げようとしました。
口は利けなくなっていました。
強い風力に抵抗して脱出するのは相当の苦痛でした。
洞窟から出た途端に小高い山のいただきあたりから、白昼ですが写真のフラッシュよりも強烈な光線を浴びた感じでしたが、
目がくらんで倒れたように思います。
これも後で聞いたのですが、息子は一遍は倒れたけれども再び起き上がって、
夢遊病者のように前の道を歩いて帰ったようだった、と言っています。
そのへんははっきり分からないのですが、フラッシュに似た光は、白くはなくて緑色の光線だったと断言できるのです。


853 :長文スマソ:02/02/18 07:22
何時間過ぎたのか分かりませんでしたが、ふと目を覚ましますと、
私と息子の二人は、前に申し上げました老婆の住む洞窟の前に倒れていたのです。
起き上がった私達はほら穴に入ってみますと、人影はおろか、確かにあった諸道具は何一つなく姿を消しているのです。
そして炉端だった土面から泡が涌き出ていました。
例の緑色に輝き光る泡が生きもののようにうごめいているのでした。

私達が四日間も家に戻らなくて大騒ぎになっていることも知りました。
それから、息子の方は二カ月ばかり安静してから、元の健康体に回復しましたが、
私は現在でも近くの市にある精神科病院に通っています。
先生から、高空に長時間いたための症状に似ていると診断されましたが、誰も私の話を信用してくれません。
ですが、私だけではなしに息子も奇怪な体験をしているのです。


854 :長文スマソ:02/02/18 07:23
私達は信じられない現象を自分の目で確かめて、あそこの場所はいったいなんだろうかと考えましたが、
地球以外の天体からやって来て、少なくとも何百年の間も、UFOなどの未確認物体を誘導する地球基地ではあるまいか。
洞窟に住んでいたお婆さんは、老婆に姿をやつした他天体からの派遣員だとも信じられるのです。
いくら考えても分からないのが緑色の泡でした。
地球人の私達には理解できなかったのですが、
自在に色彩を変化させ、超短波のような電波を発信して、通信の役目を果たしているとしか想像できません。

田代峠の山地に、複数の人間がこの目で確認しても、誰も本気にしてくれないことを情なく思います。

※田代峠界隈は今でもUFOが目撃される。








696 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :2005/11/26(土) 07:59:44 ID:FgFSsCqV0
夏と秋、山小屋でアルバイトをしていた後輩が下山してきた。
朝から晩まで追い回されるように過ごし、ほんの少しの山歩きを楽しんだらしい。

その山小屋は、夕方ともなると宿泊する登山者で満杯になり、靴が整然と玄関付近を埋め尽くす。
無論、整然と靴を並べるのは我が後輩の役目だ。
指名されたわけではないが、何となく、後輩の役目になってしまった。
靴を各自で保管すれば良さそうなものだが、小屋の主人の方針で客の靴は玄関に並べておく。

翌朝、客が出かけ始めると、玄関から靴が消えていく。
ある朝、全ての宿泊客が出払った後、靴が一足だけ残された。
年季の入った古い登山靴だ。
昨夜、これがあっただろうかと思い返してもはっきりしない。
覚えきれないほどの人数が泊まれるような施設ではない。
小屋の主人に声をかけ、靴を見に玄関へ戻ると、すでに靴はない。

翌朝、彼の忙しい一日が始まり、宿泊客の出発が一段落し、
せわしない一日の中でも、時間の流れが少しだけゆったりする頃、
玄関の掃除を始めようとする彼が見るのは、昨日と同じ靴だ。


697 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :2005/11/26(土) 08:00:29 ID:FgFSsCqV0
小屋の主人を呼びに行った。
無論、二人が戻る時には靴など残っていない。

三日目にも靴はあったが、もう彼は主人を呼びに行かなかった。
小屋の主人を連れてくることが、靴の主を追い立てる行為に思えた。

数日後、客が出払った後の玄関に、その靴はなかった。
代わりに食堂のテーブルに彼宛の封筒が置かれていた。
封筒を開くと、しわくちゃの千円札が一枚。
客からの心づけだから取っておけと主人に言われ、彼は千円札を財布に入れた。
千円札に印刷されている人物は、伊藤博文だった。
あの靴と同じくらい年季が入った、古い札だった。





691 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :2005/11/25(金) 00:25:36 ID:MHsaDjSl0
かつて、死んだ家畜は山へ捨てていたという。
どういった理屈によるものか、水源近くの急流に投げ込み、
死んだ家畜が、災厄をもたらすのを防いでいたと聞かされた。
今では家畜以外のペットなども、死ねばそこへ捨てているという。

捨てるという表現はどうかと思うが、地元でそう表現するにはやはりそれなりの理由があるのだろう。

死んで捨てられた動物が、夏の盛り、水浴びをする。
急流に首まで漬かり、暑さをしのぐ。
それを見たら、桃の実を穴に投げ込むよう言われた。
動物が追いかけてくるからね。
桃はどこに?
穴はどこに?
行けば分かるというのが、答えだった。

水浴びが行われる急流脇に、テントを張った。
今夜あたり水浴びするんじゃないかと、皆、そう言っていた。
見られるものなら、予定を変更してでも、それを見たいと思った。
見えなくても、それで良いと思った。

崖の下に桃の木が植わっていて、青い、小さな実をつけていた。
よく枯れずにいるものだ。
穴はそのすぐ後ろだ。
奥行きは2メートルもない。
穴というより、えぐられた跡のようだった。


692 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :2005/11/25(金) 00:26:20 ID:MHsaDjSl0
夜中、テントから出て急流を覗き込んだ。

急流の中、数知れない動物が流されもせず、水面から頭を出していた。
身動きもせず、牛や馬、山羊、鶏、犬などが水に漬かっている。
流れが乱れるわけでもない。
激しい流れの中、多くの動物の頭が静かにあるだけだった。

息を呑むとか、不気味とか、そういった感覚ではない何かが胸を打ち、涙がこぼれそうだった。

頭だけの動物たちが静かに動き、桃の木の後ろにある穴に消え、やがて全ての動物が穴に入った。
桃の木から小さな実をもぎ、穴の中に投げ込もうとした。
穴の中には何もいない。
動物の臭いさえない。

投げ込もうとした実を、そっと穴の奥へと転がした。
何かが心のどこかを満たし、今度こそ、涙が溢れた。






82本当にあった怖い名無し2018/11/04(日) 10:37:01.59ID:9fkrErKG0
遅くなってすまん。 
 

これから書く話で地名等は細かく書けないが、東北ではそこそこ有名な山だから伏せ字の◯に何が入るか知っている人なら調べたら普通に分かる道だ。 
但し今回の話は地元民しか通らない“その道に続く山道”の話で、俺らはその時“その道”にすら辿り着けていない。


俺が高校の時の秋の暮れ、既に卒業して車を持ってる幼なじみの先輩とよく遊んでた。 
その日は先輩の仕事が休みで夕方学校まで迎えに来てくれたから、そのまま「◯◯ーラインにドライブに行くべ!」って話になった。 
地元の山から先の道は途中から車一台しか通れない、外灯なんて一個もない裏道があって、そこから◯◯ーラインに抜けて山の反対側の町まで時間短縮して行ける。



83本当にあった怖い名無し2018/11/04(日) 10:38:31.75ID:9fkrErKG0
だが勢いで裏道に行ったはいいが先輩のセダンでは道幅ギリギリ、更にそこは舗装も大してされておらずクネクネとした険しい登り坂だった。 
30分ぐらい登った頃、地面にはみぞれ状の雪がうっすら積もっていた。 
まだスタッドレスを履いていなかった先輩は車が滑りまくってめちゃくちゃ焦り「もうこれ無理だから戻るべ」と言ったんだが、バックしながら戻るには左側は崖みたいになってるし難易度が高過ぎてバックはまさに無理ゲー。 
「この先に譲り合い用の避難場所があったハズだから何とかそこまで行ってUターンするか◯◯ーラインに抜けるしかないんじゃない;;?」 
こんな人気も電波も全く無い暗い山道で立ち往生する訳にもいかず、とりあえず俺の意見通りにそのまま車はスリップしながら登った。



84本当にあった怖い名無し2018/11/04(日) 10:39:28.68ID:9fkrErKG0
山に登るにつれてうっすらだった雪は10センチ弱まで深くなり、外灯も無く車のライト頼りだったのが熊の足あと出現で余計に恐怖を感じた俺達はいよいよ急がないとヤバイってなっていた。 
んで、しばらく登ったら右側にかなり古びた木の看板が見えてきた。 
看板自体がやや雪をかぶっていたのもあったが、通過する時にくすんだ赤字で【沢村2k】と書いてあるのだけが読めた。 
(…あれ、この一本道の途中に村なんかあったっけ?) 
若干考えたが、俺達はとにかくUターンするか雪道を抜ける事しか考えられなくなっていた。 
そうこうしている内にかなり開けた広場の様な場所に辿り着いたんだ。 
でもその先へ続くハズの道はない。 
その代わり正面にあったのは茶色く朽ちた大きな鳥居。



85本当にあった怖い名無し2018/11/04(日) 10:40:43.39ID:9fkrErKG0
道がないからUターンするしかなかった訳だが、その際鳥居の前を通過する時に鳥居の先の階段の上を見た。 
階段の先には霧がかかっていたんだが、階段の上には霧よりも更に濃いヒト型の白い何かがユラユラとたくさん動いていた。 
俺「ちょ…見た……?」 
先輩「…おい、もう見んなよ。“アレ”階段降りて来てた」 
それ以降は俺も先輩も様々な恐怖でパニックになり沈黙。 
同じ道なのになぜか帰り道の下り坂に雪や看板は跡形もなくなっていた。 

後日談として、次の年の夏にまた先輩と軽に乗り換えて行ってみたらちゃんと◯◯ーラインを通過して隣町に行けた。 
やはりあの道は一本道で、あれ以来その鳥居のある場所には今のところ行けていない。 
もしあの時車から降りて興味本位で鳥居の先に入っていたらどうなっていたのか、今では分からない。



88本当にあった怖い名無し2018/11/04(日) 16:24:49.32ID:ynmRGSOL0
>>85 
良かったよ!



106本当にあった怖い名無し2018/11/06(火) 11:48:26.24ID:msKHqE250
>>85 
エ◯◯ラインでそんな体験あるとかかなり興味深い 
詳しいルートとか分かれば行きたい










268 :本当にあった怖い名無し :2005/09/12(月) 20:08:16 ID:ZZ5y1EZl0
24年前の話ですが、私の一家と親戚の一家で、長野県の山に行きました。
当時10歳の私と2つ年上の従兄弟は、「探検に行こう」と、
親の目を盗み、宿泊先の民宿から2人で抜け出しました。

山道を進み渓流で遊んでいましたが、時計を見るともう18時です。
民宿を出てから、いつの間にか6時間も過ぎていました。
「もう帰ろう」と歩き始めたのですが、帰り道がよく分からなくなり、
更に適当に進んだ為、完全に迷ってしまいました。

辺りは真っ暗になり、時計を見ると21時を回っていました。
歩くのも止め、岩場に座り大泣きしていると、目の前に2人の男が現れました。
長い髪を後ろで結い髭を生やした男は、何か話し掛けて来ましたが、
その見慣れぬ風貌に完全に引いてしまい、更に大泣きする私達を見て、
男は困った顔をして、私達を残し何処かに行きました。


269 :本当にあった怖い名無し :2005/09/12(月) 20:09:53 ID:ZZ5y1EZl0
暫くすると女が1人でやって来て、「大丈夫だから」と、私の頭を撫でてくれました。
言葉はなまりが強く聞き取り辛かったけど、何とか理解できました。

その優しい笑顔に安心し、女に連れられて彼等のテントの様な所に行きました。
さっきの男と私達より少し年上の少女が、テントの前で焚き火をしています。
男が笑顔で「食べろ」と五平餅の様な物をくれたり、優しい人達でした。
その夜はテントに泊まり、翌朝に民宿近くの山道まで送ってもらいました。

民宿に帰ると、地元の人や警察まで出動する騒ぎで、こっ酷く叱られました。
山での出来事を話しましたが、「夢でも見たんだろ」で片付けられました。

あの人達は一体何者だったのか、今でも時々思い出します。







478 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/19(木) 23:43:40.28 ID:Fd6t/ywn0.net
怖くないけど子供の頃のを

今では山荘も(雪崩か何かで?)ぶっ壊れてしまったが、宮城県に『かもしか温泉』って場所がある。
気になって検索してみたら今でも温泉はこんこんと沸いてるらしく、野湯好きなんかが行ったりしてるみたいだ。
記憶では、古い木造校舎程の結構でかい建物だったと思う。

今から30年ぐらい前にその山荘が健在だった頃、若い頃はワンゲルやってた叔父に連れてってもらった。
相当きつい行程を歩いた記憶があるが、
当時は山荘も生きていたので道もしっかりしてたし、荷物は先に荷物搬送用のロープウェイで送れた。
俺もちびっ子だったから体力がきつかっただけで、叔父にしてみれば子供連れで行ける無難なハイキングだったんだろう。

山荘から蔵王を見上げちょっと上った所に当時は小屋があって、由来は知らないけど『さえもん小屋』と呼ばれてた。

479 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/19(木) 23:44:16.53 ID:Fd6t/ywn0.net
夜、叔父が雪割りしたウイスキー飲みながら、
「あのさえもん小屋にだけは、夜は絶対近付くな」と言ってきた。
なんでも、さえもん小屋には正体不明の4人の幽霊?が出るらしく、
見ると祟られるのか精神的におかしくなって鬱病みたいになるんだそうな。

怖がりだった俺はそんな所行くもんかと思ったし、実際その数日何か見た訳でも体験した訳でもない。
なんでこんな事書くのかと言えば、
最初に書いたけどその山荘はもう無い。
あんなでかい山荘がぶっ壊れた位の雪崩だし、その小屋も無いと思う
ただ言い換えれば目印が何も無い訳で、
覚えている限りでは、その今でも人がたまに入りに来る野湯と化した露天風呂の近くだったと思う。
(その割とマニアには有名らしい野湯は、当時から野湯ではあったので、
 別に山荘の露天風呂設備が残ったと言う訳ではない)
あんな忘れられた山の野湯、物好きでなければ入りに行かないと思うが、
『もし行くのなら、夜には湯の近辺ウロウロしない方がいいぞ』とどこかに書いておきたかったのだ。
霊に詳しい訳じゃないので、そういう霊が小屋が無くなったらどこか行くのか、今でもそこにいるのかは知らないけどね。

ちなみに叔父は坊さんである。
その時に叔父はこう言ってた。
「あれはちょっとやそっとで祓えるタマじゃない、百年は祟る」
今にして思えば、何でそんなのが出るのか聞いておけば良かったよ。

481 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/20(金) 08:17:23.46 ID:GWJYybbh0.net
>>478
羚羊温泉は1980年の泡雪崩で山荘が押し流されて再建断念だったと思う
昭和53年の宮城沖地震で山の形が変わったのが原因の一因と報道されてた

左エ門小屋は、東北大学が設置してる避難小屋
2014年に改修が完了してるよ
小屋の名前は、近くを流れる「左エ門沢」からとってる

幽霊話は聞いたことないけど、山小屋には幽霊も避難してくる。ときいた事あるから
その類なのかもね

元ワンゲルの叔父さん格好良いねぇ
貴重な話をありがとう







504 :本当にあった怖い名無し:2012/07/24(火) 20:29:48.99 ID:6PMbq8X8P
この話を聞いたのは先月ほどだ。
友人と夏休みを利用して山(と言っても低くお目当てはBBQとかだったが)に行こうと計画を立てていて、まずはメンバー集めということで何人かに声をかけていた。
実際大学生で暇なやつが多く、5-6人はすぐに集まった。
もう一人くらい呼ぼうかということで、同じ学科で仲のいいAを誘うことにした。
俺「おーいAー お前夏休み暇だろ?」
A『バイトくらいしか予定は入ってないな。なんかあるのか?』
俺「寮の暇な連中集めて、山に旅行というかBBQしにいこう」
A『あーすまん、山ならおれはパスだわ』
Aはキッパリとした口調で断った。のらりくらりとしているAにしてはとても珍しいことだった。
俺「珍しいなーお前がそんなにキッパリ断るとは」
A『行きたいんだけどさ、山にいくとなると爺さんに本気で怒られるからさ』
Aの爺さんには会ったことがあり、気のいい人で怒る姿なんて想像もできない人だった



505 :本当にあった怖い名無し:2012/07/24(火) 20:50:17.06 ID:6PMbq8X8P
A『俺の爺さん、元軍人なの知ってるよな?』
俺「確か陸軍だっけ?勲章見せてもらったなそういえば…もしかして、山で戦時中に酷い目にあったからいくな!!とか?」
A『いやーそれが逆なんだよ』
俺「逆?」
Aが言うには、爺さんは徴兵ではなく、もともと士官学校?卒の結構なエリートで、所属が山岳部隊。
その人がいればその部隊は安全とか、『山のoo』なんて異名が付くような、かなりすごい人だったらしい。
俺「ならなんで、いくなー!なんて怒るんだ?逆についてきそうなほど元気じゃん」
A『あのな、いまから言う話は、爺さんが今後の子孫にも絶対教えて家訓にしろ!って言ったことで、
 本当かどうかわからんし、オカルトチックだぞ?』
俺「オカルト!オカルト!」
A『そういえば好きだったね…』



511 :本当にあった怖い名無し:2012/07/24(火) 21:39:51.46 ID:6PMbq8X8P
爺さんは第2次世界大戦中、自分で前線へ志願したそうだ。それも最前線でと。
しかしその頃は半分教官のような立場であり、役に立つ人材だった爺さん。
前線とは名ばかりの補給もしっかりした、かなり安全な基地だったそうだ。
爺さんはひがな一日将棋でもしてるか、基地の周りを散策してたそうだ。

ある日、妙な噂が基地の中で流行ったそうだ。
「山の中で人間と猫?を合わせたような怪物がいる」と。

俺は爆笑した。
Aは、ほらぁ…っていう顔をしていた。



513 :本当にあった怖い名無し:2012/07/24(火) 21:56:15.73 ID:6PMbq8X8P
爺さんも同じ反応で大爆笑し、
暇を持て余していたこともあり、「どれ俺が探してきて鍋にでもしちまうか」などと言い、
夜、目撃があった山の中腹に、哨戒がてら捜しに行ったそうだ。
行ったのは夜ということもあり、爺さん含め山のベテランばかり。
山に入り、やっぱりいないじゃないかガハハなんて軽口を叩き合ってたらしい。

そんなこんなで折り返しのところをすぎ、そろそろ帰るかーなんて言ってるうちに、
哨戒の列の一番後ろのやつが、「おいー...なんか変な音がするんだけど」なんて言い始めたらしい。
そいつはその中で一番若かったらしく、ビビりめ!なんてバカにされて笑われてたのだが、
ザッ....ザッザッ ザッ.....ザッザッ
なんて、まるで軍靴の行軍みたいな音がしたらしい。



514 :本当にあった怖い名無し:2012/07/24(火) 22:02:13.01 ID:6PMbq8X8P
この話をしてるAが、
『これから話すことは、俺も爺さんに聞いて笑って怒られたんだ、笑うなよ…』 なんて言ってきた。

その音は、真後ろというよりは斜め後ろからこっちに近づいてるようであった。
幽霊とかは全く信じない爺さんらしかったが、えもいわれない恐怖に襲われたらしい。
ザッ....ザッザッ ザッ.....ザッザッ
爺さんは手に持っていた小銃を向け、どこの部隊だ!と叫んだそうだ。
そして痺れを切らし、音のする茂みを超えると…
2足歩行している大きな猫?狸?明らかに大きすぎる哺乳類の団体だったそうだ。
2足歩行で、隊列というか守備良く並んで。

俺はまた爆笑した。



515 :本当にあった怖い名無し:2012/07/24(火) 22:12:40.75 ID:6PMbq8X8P
爺さんはよくわからん恐怖に陥って、仲間共々逃げ帰ったそうだ。
基地に帰ってから、夜は山に入らない!という規則を作ったそうだ。
それからは特に何事もなく、戦争も終わり日本に帰ったそうだ。

A『これでおしまい』
俺「は?」
A『だから、これが爺さんから聞いた、山のはいるなって話』
俺「またまたご冗談w」
A『ところがどっこい本当なんだよ、山にはいくな!ってさ』
俺「……」

俺たちは進路を海に変え、AとAの爺さんと共に良い休日を過ごしました。

526 :本当にあった怖い名無し:2012/07/24(火) 22:54:14.95 ID:6PMbq8X8P
蛇足で後出し申し訳ありませんが。

海に行ったときにA爺さんに詳細を聞こうとしたのですが、
「Aから聞いたのか?あーあー俺の情けない話なんかするなよなぁ」なんて言いながら話してくれました。

・歩いていたのですかいな?と聞くと、
隊列は言いすぎたかもなぁ。ただ、結構均等に歩いてたんだぜwww

・え?まじで二足で?
おう!女の遍歴以外で嘘は言わないぞおじいちゃん(自分のこと)。

・どれくらいいたの?人数?何匹か?
昔のことだからなぁ。ただ、結構いたはずだぞあの音は、小隊クラスだったな!
(爺さんいわく、小隊は30人~50人くらいだそうです)

・いまでもやっぱり猫とかだめなん?
怖いものなしだが、猫とかと退屈は苦手だねぇ。

・ほかにm
いいから早く!日焼け止め塗ってくれよ!老体には日差しがきついんだよな。

だそうです。





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