【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 守護霊




349 名前:厠1 投稿日:2001/06/01(金) 23:43
母屋とは切り離され、敷地の北東の角、つまり鬼門にあたるところにその厠
は建っていた。
今でこそ、田舎でも簡易水洗のおかげで明るく、清潔なトイレに変身したが、
ほんの数十年前までは、薄暗く、不潔な汲取り式の便所が大半だった。
Kさん宅の厠も、壁はところどころ地肌が見えるほど痛み、苔むした屋根瓦
の何枚かは今にも落ちそうだった。
申し訳程度の小さな窓しかない古い厠は昼間でも薄暗く、鼻をつく匂いが澱
のように淀んでいる。
日が暮れると、天井からぶら下がる、わずか10Wほどの明るさしかない裸
電球が、弱々しく陰気な光で厠の内部をぼんやりと照らしているのだ。


どうして日本の便所は、こうも陰気くさいのだろう。
不浄のものとして、人間が住む母屋とは一線を画しているのは理解できぬこ
ともないが、これほどまでに物の怪の巣窟のごとき暗さ、無気味さを与える
ことはないと思うのだが…。
今回の不思議は、数十年前のO県の片田舎、典型的な農家で起こった。

O県は瀬戸内に面した温暖の地で、天変地異も少なく、米や野菜作りはもち
ろん、果樹栽培も盛んで農業県として穏やかに発展してきた。

350 名前:厠2 投稿日:2001/06/01(金) 23:45
Kさん一家は、この地で先祖代々お百姓として田畑を耕してきた。
来る日も来る日も、農家の暮らしは変化がない。
お爺ちゃんお婆ちゃんをはじめ、嫁いできた嫁や、家にいる手のあいた者は
朝早くから畑に出かけて行く。
若い者は野良仕事より街に働きに出ることが多く、子供たちは学校へ通って
いるので、家は日が暮れるまではもぬけの殻になる。
一番早く家に帰ってくるのは小学校の子供だが、下校してもだれも家にいな
いことを幸いに、ランドセルを投げ込んだあとは近所の悪ガキたちと真っ暗
になるまで鬼ごっこやチャンバラで遊ぶのが常だった。

その日も、いつもと同じように、Kさん宅の小学生Yちゃんは日が傾いても
近所の友達たちと原っぱを歓声をあげながら駆けまわっていた。
「…い、痛ててっ!」夢中で駆けていたYちゃんは、お腹を押さえて立ち止
まった。
どうしたのだろう?お昼に食べた弁当にあたったのかもしれない。
お腹を片手で押さえながら、無理をしてしばらくは走り回っていたのだが、
どうにも我慢できないほどシクシクと痛みが広がっていった。
下腹部を断続的に襲う痛みのため、下半身はだるくなり、走ることもできな
くなってしまった。
そして、腹の痛みとともに激しく便意も催してきた。

351 名前:厠3 投稿日:2001/06/01(金) 23:48
Yちゃんは「オレ、ちょっと腹が痛いから厠へ行ってくるわ」と友達に言い、
上半身を折るように腹をさすりながら家へと急いだ。

Yちゃんは誰もいない家に駆け込み、ズック靴を脱ぎ散らかして一目散に座
敷を抜け、縁側のつっかけを履いて庭の隅にある厠へ飛びこんだ。
腹の痛みは頂点に達し、同時に便意も我慢の限界にきていた。
小柄なYちゃんは、厠の和式の方で両足を思いきり広げて踏んばっていた。

当時の便所は汲取り式で、便所の床の真ん中に縦長の穴があいていて、1~
2メートルばかり下に汚物を溜めておくようになっている。
昼でもうす暗く、鼻がひん曲がるような匂いが充満している厠。
なによりも恐いのはその長方形の穴の下で、そこには真っ暗な闇が果てしな
く広がっていて、子供にとってはポッカリと開いた地獄の入り口のような無
気味さがあった。
そんな厠にまつわる怪談は数限りなくあって、厠へ行くたびに思い出したく
ない恐い話を、なぜか完璧に思い出してしまうのである。
しゃがんでいると、「青い紙やろか…赤い紙やろか…?」という、か細い女
の声が尻の下の闇から聞こえてくる…というのもそのひとつだ。
それは黙っていると、しつこく何べんも聞いてくるという。
あまりの恐ろしさに、つい「あぁぁぁ、青い、紙を…」とか言ってしまうと、

352 名前:厠4 投稿日:2001/06/01(金) 23:52
真っ暗な闇の中からニューッと青白く痩せた腕が伸びてきて、しゃがんでい
るお尻を冷たい手でなでるというのだ。
子供たちの間で流布しているなんの根拠もない怪談話なのだが、小さな子は
親の言うことよりもしっかりと信じていて、夜の厠などは絶対に行かないと
駄々をこね、オネショをしてしまう子が多かった。

Yちゃんはうす暗い厠で用を足しながら、額には腹痛の脂汗と薄気味悪さの
冷や汗を交互にかきながら、思い出してしまった怪談の拷問に必死に耐えて
いた。
足元にポッカリとあいた闇の中からは、「青い紙…」という声が今にも聞こ
えてきそうな気配である。
ブルブルと体が震えるのは、腹の痛さだけではないようだ。
ぼんやりと照らす裸電球にからんだ蜘蛛の糸が、女の長い髪のように見える。
毒々しい色の蛾が、その灯りに誘われてパタパタと舞っている。
そんな恐ろしさに押しつぶされそうになりながらも、Yちゃんはなんとか用
を足すことができた。
心細さに泣きそうになりながらズボンをあげ、またいでいた恐怖の穴から急
いで足を戻そうとした。

その瞬間!

353 名前:厠 5 投稿日:2001/06/01(金) 23:55
長い間しゃがんでいたため、両足はジンジンと痺れて自由がきかなくなって
いることを忘れていた。
自分の足なのに自分の足でない感覚。
痛がゆいような痺れが足の踏んばりを奪い、あろうことかポッカリとあいた
地獄の穴の縁に片足を引っ掛けてしまった。
あっ!という間もなくYちゃんはバランス崩し、その穴にペタリと座り直す
ような格好でふたたび尻から着地した。
尻を落としたところが床ならドシンと倒れるだけだが、あいにく尻は地獄の
穴の真上だった。
「うわっ!」と大あわてで何かにしがみつこうとするが、子供にとっては大
きすぎる穴である。
体のあちこちをこすりながら、ストンと吸いこまれるようにブラックホール
に落ちていった。


グチュッ!という水気の多い、嫌な音を立てて、Yちゃんは穴の底に軟着陸
した。
突然、真っ暗な空間に放りこまれたショックで茫然としていたのもつかの間、
すぐに強烈な匂いの中で、汚物まみれという最悪の状態に気がついた。

354 名前:厠6 投稿日:2001/06/01(金) 23:59
「うっわー!!!」先ほどよりも数十倍大きな叫び声をあげたが、声はむな
しく無限とも思える暗闇に呑み込まれてしまうだけだった。

落ちた穴は頭上に長方形のかたちをつくっているが、下半身がズボッと埋ま
っているので手が届かない。
それはYちゃんにとって、厠の怪談なんか比べものにならないほど現実的な
恐怖だった。
しかも、さらに恐ろしいことが起こっていた。
ズズッ、ズズッ…と、徐々に体が汚物の中に沈んでいってるのだ。
手の甲には、何やら蛆のようなものが這っているような気配さえする。
「だ、だれかー!お父さーん、お母さーん!!」
もしかして、このまま誰にも気づかれず、ここに埋もれて死んでしまうのだ
ろうか…。
絶望的になりながらも、Yちゃんは落ちてきた長方形のかたちに向かって、
大声でベソをかきながら助けを呼ぶしかなかった。


西の空を茜に染めあげ、遠くの山の彼方に大きなオレンジ色が没した。
田んぼの稲をおじぎさせながら渡ってきた風が、野良仕事をした顔に心地よ
くそよぐ。
汚れた手ぬぐいで顔を拭き、Kさん一家の長老であるお爺ちゃんはみんなに
声をかけた。

355 名前:厠7 投稿日:2001/06/02(土) 00:01
「おーい、もう今日はよかろう。早よう上がって家に帰ろう」
畑ではお爺ちゃんが一番えらい。
野良仕事のリーダーとして、すべてを仕切っているのだ。
その一声を待ちわびていたかのように、みんなは腰を伸ばし、思いきり背伸
びをしたり、ずっと曲げていた腰をトントンと叩いたりして帰り仕度をはじ
めた。

うねうねとした畦道をお爺ちゃんを先頭に、みんなは一列になって歩く。
遠くに防風林に囲まれた我が家が見えてくる。
小学生のYちゃんを除いて全員が野良仕事に出ているので、家は黒いシルエ
ットとなって夕闇に溶けこもうとしていた。
隣の家では夕餉の仕度なのか、かまどの煙がゆらゆらと立ち昇り、温かそう
な白熱灯の光が窓から漏れている。
だんだんKさん一家が家に近づくにつれて、奇妙な音が風に乗って途切れ途
切れに聞こえてきた。
それは、ヒィー…ヒィーン、ヒィー…という、甲高い笛のような音だった。
「ん?なんだ、あの妙な音は…」
先頭を歩いているお爺ちゃんは、音の正体を見透かすように家の暗闇に目を
細めた。

356 名前:厠8 投稿日:2001/06/02(土) 00:08
遠目に、小さな人影らしきものが目に入った。
厠のそばに、どうやら人がいるようだ。

しかもヒィー、ヒィーン…という奇妙な音は、その人物がたてる悲しげな泣
き声だということが分かった。
「もしかして、あれは…」お爺ちゃんは担いでいた鋤を投げ捨て、泣き声の
主の方へと走りだした。
あとの家族もそれにつられ、殿様のあとを追う家来のようにお爺ちゃんにつ
いて一列のまま走った。

それが孫のYちゃんであるということは、近づくにつれて明らかになった。
「おーい、どうしたぁー!」家族は口々に叫びながら、その異常な泣き声に
引き寄せられていった。
そこにはなんと、泣きじゃくるYちゃんが無惨な姿をさらしていた。
下半身は汚物にまみれてグチャグチャになっているし、顔や髪の毛にまで汚
れは飛び散っている。
なによりも全員がうっ!声をつまらせたのは、信じられないような糞便の匂
いである。
Yちゃんはお爺ちゃんの姿を見て安心したのか、さらに大きな泣き声をあげ、
お爺ちゃんに抱きつこうとしてヨロヨロと近寄ってきた。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待てぃ!!」孫を溺愛するお爺ちゃんではあ
るが、さすがにその突撃を手で制し、まずは井戸の方に連れて行った。

357 名前:厠9 投稿日:2001/06/02(土) 00:13
Yちゃんを素っ裸にして、頭から足先までザァザァーとなんべんも水を汲ん
では汚物を洗い落とす。

幾分、匂いは残ってはいるものの、数え切れないほど水をかけられたYちゃ
んが盛大なクシャミを立て続けにしたのを潮に、やっと家の中に入れてもら
った。


今度は恐さではなく、寒さのために震えているYちゃんに温かいものを飲ま
せ、毛布を頭からすっぽりと被せて落ちつくのを待った。
汚物まみれになっていたのは、厠か肥え溜めに落ちたのに違いないのだが、
どうしてそんな事になったのか、お爺ちゃんを筆頭に家族全員、まだ少し鼻
をつまみながら、Yちゃんが口を開くのを今か今かと待っていた。

広い座敷で、意味は違うが家族全員が息をつめて真ん中のYちゃんを注視し
ている様子は、なんだかスターの記者会見のようでもあった。
悲劇の主人公Yちゃんも少し勘違いして、何かヒーローになったかのような
高揚した気分になっていた。

359 名前:かわや 9 投稿日:2001/06/02(土) 00:21
お爺ちゃんは、やさしく尋ねはじめた。
「…で、おまえは、一体どうしたんや?」
まわりを囲んだ家族の視線が、Yちゃんの口元に釘づけになった。
まるで、舞台の俳優が長い独白をはじめるときのように、Yちゃんはたっぷ
りと間をとってから、小さな声で話しはじめた。

そして、それは驚くべき話だった。

その奇妙で、なんとも不思議な話は次のとおりである。
Yちゃんは遊んでいたときに腹痛に襲われ、急いで走って帰り、厠へ飛びこ
んだという顛末から話しはじめた。
用を足したあと、足が痺れてけつまづいた拍子に、運悪く穴からストンと落
ちてしまったことも…。
しかし、ここで、どうしてもみんなが理解できないことがあった。
下半身がズブズブと沈んでいき、とうてい落ちた穴には手が届かないのに、
どうして家族が帰ってきたとき、厠の外で泣いていたかということである。
お爺ちゃんをはじめ、みんなは訳の分からない、辻褄の合わない話に困惑し
ていた。

360 名前:厠10 投稿日:2001/06/02(土) 00:27
Yちゃんは、ここぞとばかりにさらに息をひそめ、話のクライマックスをポ
ツリポツリとしゃべりはじめた。
小学校低学年にして、なんという演技力だろうか…。
「もう、だめかなと思った…。手は届かないし、もがけばもがくほど足元が
グジュグジュと地割れみたいに柔らかくなって、体が沈んでいくんだから」
「そうは言うけど、おまえは厠の外にいたんだよ…」
お爺ちゃんは、不思議そうな顔をしながらいきなり核心に触れた。
家族は全員、ズリッと畳の上の膝を進めた。

「うん、僕も、もう出られないと思った…。
ひょっとして、このまま少しづつ沈んでいって、頭まで沈んで、厠で死ぬ
のかなぁと思った。そんなの絶対に嫌だと思って必死で叫んでいたんだ。
…するとね、その時ね、真っ暗な穴の中がフワーッと明るくなったんだ」
Yちゃんは家族の顔をひとりづつ順番に観察しながら、反応を確かめるよう
にしゃべっている。
「それでね、何かなと思ったんだ。太陽が射しこんだのか、誰かが帰ってき
て懐中電灯で照らしてくれたのかなと思ったんだけど…。
そうじゃなかったんだ…」

「それ、何だったの!」と母親が言葉をはさむのを「しっ!!」と、お爺ち
ゃんはきつく制した。

361 名前:厠11 投稿日:2001/06/02(土) 00:29
「僕の背中の方からボンヤリと光っているようなので、そっと振り返ってみ
たんだ。そしたらね…、信じないと思うけど、ホントなんだ…。


白い…白い着物を着た人がいたんだよ。
その白い着物がボーッと光ってたんだ。
その人の顔も、体全体が中からボーッと光ってたんだ…」


「それでね、その白い着物の人が僕にスゥーッと近づいてきてね、手を伸ば
したんだよ。そうしたらね、僕の体がね、だれも触ってないのにフワーと
上へ浮かんでいったんだ…、ほんとに浮いたんだ。
それで、落ちた穴からスポッと抜けて、厠の床に降ろしてくれたんだよ」
一気に話し終えたYちゃんは、息を切らしたかのようにハアハアと口で呼吸
をしていた。
お爺ちゃんも、お母ちゃんも…家族のだれもが、不思議なYちゃんの話に言
葉を返せないでいた。
厠の床に降ろされたときには、もう白く光る着物の人は消えていたという。

362 名前:厠12 投稿日:2001/06/02(土) 00:33
Yちゃんは、すぐに恐ろしい厠から逃げ出し、外でみんなが帰ってくるのを
泣きながら待っていたというのだ。
子供の作り話にしては、話の細部がはっきりとしていたし、矛盾もない。
まあ、話自体があり得ないようなことなのだが…。

お爺ちゃんは、やがて破顔し慈悲に満ちた笑顔を見せながら、Yちゃんの頭
をなでながら言った。
「…そうかぁ、よかったなぁ、助けてもろぉて。
おまえを助けてくれたんはなぁ、守護霊様といってな、おまえをずぅーっ
と守ってくれている人なんじゃ」
「ええか、忘れるなよ。おまえにはいつも守ってくれるご先祖様がついてい
てるんじゃ…」

お爺ちゃんの妙に説得力のある話に、その場にいた者はみんな、そして当の
Yちゃんも素直に納得し、何度も何度もうなづくのだった。

事の真相は、だれにも分からない。
幼い子供の言うことは、やはり大人には信じがたいことであった。
しかし、何かが起こって、Yちゃんが助かったことだけは確かなのである。

終わりです..長過ぎましたね。





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【守護霊系】タケミ兄さん

【守護霊系】タケミ兄さんの腕   【シリーズ弐】

【守護霊系】タケミ兄さん ローリングソバット   【シリーズ参】

【守護霊系】タケミ兄さん 疳の虫   【シリーズ 四】

【守護霊系】タケミ兄さん 犬神の頭   【シリーズ最終 】



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629 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 23:35:00.32 ID:Jwt1W9370

前世の話で、笑えると言うか、へええええっと思った我が姉の話。

 

一生独身貴族を貫くと決めていた姉が結婚した。しかもかなりの遠距離恋愛。
親も「嫁いでくれるなら喜んで!」と深くなれ初めを聞いていなかったが、
結婚式でいざそれが発表されたらどよめいていた。
ちなみに相手→甲信越地方在住。姉→北部九州在住。

 

 

629 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 23:35:00.32 ID:Jwt1W9370

出会い→相手の住む県に姉が旅行に行き、タクシー乗り場でちょこっと話したらしい。
当然お互い名前も知らず、そのまま別れるl。
二度目→羽田空港・手荷物を預ける時に、姉の次に並んだのが相手だった。
「すごい偶然ですね」と言い合ったものの、そのまま別れる。
三度目→四国旅行中の姉。ローカル線で移動中、相手がひょっこり乗ってきた。
出張中だったらしく、そこでようやく自己紹介。
四度目→南部九州に出張していた姉、ホテルのロビーでばったり。
その晩は食事を一緒にし、メアド交換をした。

 

こんな『ばったり』を数回くり返して、お付き合いを始めたらしい。
(しかも、お互い「ストーカーか?」と訝しんで声をかけなかったこともあるらしいので、
 実際はもっと回数をふんでいると思われる)

 

 

630 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 23:39:30.99 ID:Jwt1W9370

見える人の叔母によると、姉と相手は前世で夫婦だったそうで、
前世で所縁のあった二人の守護霊さんたちが、必死になって『ばったり』を演出していたらしい。
「名前ぐらい聞けー!」「そこでもっと会話を発展させろお!」とかなり悶々としてたそう。
なんで分かるの?と聞いたら、
結婚式、姉と相手が座っているその後ろで、手を取り合って大号泣してたんだって。
「後ろの人も大変よねえ…」と、叔母はしみじみしていた。

 







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幼稚園の頃の体験なんだが、今でも鮮明に覚えている体験がある。 
心霊現象なのか、自分がみた幻覚なのかはわからんが、確かに怖かったので書き込んでみる。 

その日はいつものように両親と川の字になって寝ていたんだが、目を覚ますと見知った部屋じゃなくなってた。 
赤と黒の二色で、どこまでも続いているような空間。 
真っ黒な木々が立ち並び、何かコウモリのような黒い生き物が空を飛んでいた。 
周りを見てみると、両脇に両親が寝ていて、頭の方には絵本や電気スタンドが置いてある。
寝る前となんら変わってはなかった。 
そのときは不思議と、単に興味だけでまわりを見渡していた。 
そしてふと正面を見てみると、人の首があった。 


66 :2/4:2011/09/03(土) 23:24:21.88 ID:PZIBqwB10
目。鼻。口。額。耳。至る所から血が流れていた。血みどろの頭。 
そんな頭が浮いている。
それが少しずつ近づいてくる。 
頭が浮いているなんておかしい。血みどろなんておかしい。 
それがなんで自分に近づいてくるの? 
理解出来ない事だらけで怖くて仕方が無かった。 
だから両隣に眠っている両親を必死に起こそうとした。 
揺する。起きない。 
叩く。起きない。 
殴る。起きない。 
蹴る。起きない。 
何をやっても起きなかった。


67 :3/4:2011/09/03(土) 23:27:47.45 ID:PZIBqwB10
そうこうしているうちに、その血まみれの頭は目の前までやってきた。 
その首は何かをブツブツ言っている気がした。 
その首が怖くて後ずさった。 
カツンと手に何かが当たった。 
電気スタンドだ。 
それを見たとき、コレが救いだと思った。 
『幽霊は明るいところには出てこない』
幼心にそんな事を思い、電気スタンドの電源を入れた。 
付けた瞬間、思った通りにその首は消えた。 
周りもいつも見ている部屋に戻っていた。 
その直後に両親が同時に起きた。 
その両親の顔を見たときに、両親の顔に少なからず痕があった。 
自分が叩いたりした痕だった。 
それを認識した瞬間、意識が飛んだ。


68 :4/4:2011/09/03(土) 23:30:42.97 ID:PZIBqwB10
次に目が覚めると、両親が僕を看病していたところだった。 
両親が心配そうに自分の顔を覗き込むが、その顔には確かに叩いた痕が残っていた。 
熱を測ったところ、40度を超えていたらしい。 
慌てふためきながら看病をしてくれる両親を見て、『もう怖いものはいなくなったんだ』と安心し、
もう一度眠りについた。

目が覚めて即病院に行って検査をしたところ、腎盂炎が判明。 
そのまま即入院。どれくらい入院していたか覚えていないが、少しずつ回復していた。 

退院してから少しして、急遽引っ越しをした。しかも隣町。 
なんでこんな引っ越しをしたのか聞いたが、両親は何も言わなかった。


69 :本当にあった怖い名無し:2011/09/03(土) 23:37:45.72 ID:cFXrE63z0
引っ越しの理由ちゃんと聞けよwwwwww


70 :65:2011/09/03(土) 23:47:10.69 ID:PZIBqwB10
余談。 

その家に小5の時に行ったのだが・・・無かった。
その場所には、お祓いの囲いのようなものがあった。 
噂で聞いたのだが、その家は火事にあったらしい。そこの家族がどうなったかはわからない。 
現在、その場所は道路になっている。 

親の傷跡から、夢ではなかったんだと思う。
何か幻覚でも見てたのだろうか?それとも幽霊を見たのか? 
それが最初で最後の、身に覚えのある心霊体験だった。 
金縛りや怖い夢みたいなものはたくさんあるけどな! 

>>69 
ちょっと詳しく聞いてみるわ。


75 :65:2011/09/04(日) 06:25:44.96 ID:bOoznYkO0
とりあえず父親は中1の時に亡くなってるので、小2で離婚して疎遠になっていた母親に聞いてきた。
結果、単にオンボロすぎる家だったから、新しい家を建てて引っ越したそうだ 
近くに引っ越したのは、幼稚園が変わって友達と離れてしまうのを避けるため、だそうだ。
・・・なんであのとき話してくれなかったんだろう?
「お祓いとかしたか」とも聞いてみたが、特にしてないらしい。
亭主関白気味な家だったから母親は知らないだけで、父親は何か知ってたかもしれない。

親の愛に泣いた。あのまま住んでたら、火事に遭ってたかもしれないと思うとゾッとする。
だが、幼稚園の頃の友達なんざ中学の時点で交流切れたぜ・・・(´・ω・`)


77 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 11:19:12.81 ID:vkQMBong0
>>75 
お前さんの人生、わりと波瀾万丈だな。
きわどいところで守られてるってのがすげえよ。


78 :65:2011/09/04(日) 21:10:41.11 ID:XJsm/FFP0
>>77 
そういや、今までもきわどいところで生き残ってる事が多いな・・・ 
小2の交通事故は、乗っていた自転車が車の下敷きになって勢いを殺し、自分は軽くはねらた。
中3の時にガラスが落ちてきて骨が見えるほど手首を切ったが、腱も動脈も切らず、現在問題なく動いてる。
高3では自転車のチェーンが突然切れて道路に投げ出され車に轢かれたが、
空中で半回転して仰向けに倒れたので足の怪我で済んだ。

小学のときは、しっかり左右を見たにも関わらず車に撥ねられた。
中学のときは、家の窓ガラスが割れて、落ちてきたときにザクっと。 
高校のときは、買い替えてすぐの新しい自転車だったにもかかわらずだ。 

まさか心霊体験が何かに関わってるのか?事故の要因、あるいは悪運として。


79 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 23:48:09.54 ID:WY5UwAhF0
>>78 
レベル高い守護霊だな


80 :本当にあった怖い名無し:2011/09/05(月) 01:06:04.21 ID:9/IiNUUp0
>>78 
悪いのがいて、いいのもいるんじゃね。 
いい方に頑張ってもらわないと危険っていう感じがする。 
とりあえず、離婚とかしてややこしそうだけど、先祖は大切にしとけ。


81 :65:2011/09/05(月) 21:14:43.65 ID:MZnsEl710
>>78 
護られてるのか、祟られてるのかわからんね、ホント。
この心霊体験の時の霊が原因だったら、どんだけ寸止めが巧いんだよこの霊www 

>>80の言う通り両方いるのであれば、護ってれる者がいるのは嬉しいもんだな。
ぼっちだから余計そう思う・・・いや、リアルぼっちだからこそ護ってくれてるのかな? 
毎年墓参りに行ってるが、今度は墓前で近況報告でもしてみることにするよ。 

また余談だが、ついさっき母親から電話が来て衝撃の事実を告げられたわ・・・ 
俺には弟か妹ができるはずだったらしい。早い段階で流産してしまい、生まれてくる事は無かったのだが。 
その子がもしかしたら護ってくれてるのかも、なんて言ってた。 
どちらにせよ生きられなかった子の分も含めて、生きてる事に感謝しなくちゃなと思った。 

今更ながら体験談から自分語りになってたな、すまんかった。






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914 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/06/26 22:33

私はケンタでバイトしてるんだけど、今日のバイトで信じられん事を聞かされました。

 

まず、ケンタの客席とトイレのチェックは、15~30分に1回は必ず清掃するという決まりがあるのです。
その清掃から帰ってきたちょっと見える人、バイトのOさんが私に聞かせてくれた話なんですが・・・とんでもないんです。
2階席の4人がけのテーブルに女子高生2人が、
宿題か期末試験の勉強のために教科書やらノートを広げていたという、誰でも見た事のある光景だったらしいんです。
でも、そのうちの1人に憑いていた女性の守護霊に、
小太りのおっさんの背後霊が寄りかかってセクハラしていたそうなんです。

 

その話を聞いた時、私はお絞りを手にしたまま、理解するのに時間を有しました。
私「ぇ、霊が霊にセクハラ?ちょ、意味が分からんのだが・・・お主は一体何を言っているの?」
O「やぁ、私も一瞬意味が分からなかったもん、あんな光景初めて見たし・・・」

 

 

914 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/06/26 22:33

聞いたところによると、守護霊さんは見た目が20代前半の清楚系お姉さん、でも気が弱そうに見えたらしい。
それに対しておっさんは、ネクタイ曲がってて、ビール腹して、守護霊と女子高生をまとめて抱き込んでたって。
そんなおっさんに抱きつかれたら私でも嫌だわよ・・・!
でも、次にOさんが言ってくれた一言で更に驚きましたがね。
女子高生が「肩が痛いぃ・・・」とストレッチしだして、「最近運動してないからかな、最近肩も腰も痛くって」と言い出す。
連れの女子高生が「何それ、霊でも憑いてんじゃないwww?ウチに憑けないでよwww?」と笑ってたそうな。
Oさんはその会話に、心の中で『そりゃ、あんなおやじ乗せたら身体壊すわ、ド阿呆!』と突っ込みを入れ、チラリと観察。
相変わらず守護霊さんは嫌がっていた。
連れの女子高生は「塩ないからこれでも振り掛けたら?」と言って、
今ケンタで販売中の生姜チキンにかける“あとがけ生姜パウダー”を手渡した。
女子高生は「ええー、効くかなぁ・・・」と言って、一応一つまみ肩口にペイッとやる。
おっさんの霊の顔にダイレクトアタックし、両手で鼻と目を押さえて仰け反って悶える。
隙を突いた守護霊さんが両手でドーンとおっさんの腹を押すと、おっさんがトイレの方に吹き飛んで行ったそうだ。
Oさんは本気で驚いて「ええ!?」と声を上げ、2人の女子高生が何度も「す、すみませんでした」と謝ったそうだ。
きっとふざけていた事を咎められたと思ったのだろう。(確かに生姜パウダーを意味なく振りまかないで欲しい)

 

 

914 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/06/26 22:33

私「え、生姜って霊に効くの!?」
O「知らんがなww初めて見たって言ったやんけ!」

 

とにかくおっさんが居なくなった後は、守護霊さんが乱された髪の毛を整えたり、「ひぃぃぃ」と悪寒が走る仕草したそうだ。
そりゃそうだわ。
とその後に、トイレの方も清掃チェックしなければならないので、Oさんは見に行ったのです。
トイレは個室が2つあり、おっさんは男子トイレの中にめり込んでいたらしい。
Oさんはとにかく目を合わせないように、精神集中して掃除し、早々と戻ってきて私にこの話をしたのです。

 

見えないけれど、そんな話されたらもう、もう、男子トイレの清掃が怖くなるじゃないか。
というか、トイレ中にセクハラのおっさんの霊と2人っきりという空間も怖い。
それは女子も男子も一緒だと思いますが・・・。
皆さんの周りはどうですかね?






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