【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 不思議系





本当にあった怖い名無し 09/12/19

高校の頃、好きな絵を描いて提出する宿題が出た。
今思えば幼稚な宿題だけど、学園祭で展示品目の一つだったから提出必須だった。
絵は好きでも嫌いでもなかったけど、成績の底上げできると思って
結構気合入れて描いたものを提出した。
学園祭でも目立つところに展示されて嬉しかった。





本当にあった怖い名無し 09/12/19

その後卒業した時に、アルバムが配られて
あるページの写真(自分は写ってない)の背景に
学園祭で展示されてる自分の絵が写ってて、おっ!と思った。
一緒に眺めた友達とも写ってた!って話した。
展示した部屋で撮った写真だから、写ってるのは別に不思議じゃない。
その後すっかりそのことを忘れて、アルバムも段ボールの中にしまって放置。



本当にあった怖い名無し 09/12/19

先日掃除中に段ボール発見して、数年ぶりにアルバムを見た。
記憶の中では写ってる写真を覚えてるのに、いざその写真を見ても絵がない。
一つ一つじっくり見てもう一度探したけどない。
勘違いにしては記憶が鮮明すぎるうえに、友達とも話したことも覚えてる。
個人のアルバムじゃないから写真は印刷されてるし、背景の絵だけ消したりできるはずない。
背景に写ってた絵はどこいっちゃったんだろう。







09/09/24
ここ読んでたら思い出した。 
俺の記憶の中で一番古いものだと思うんだけど、パチンコ屋でパチスロ打ってる親父を隣の台の椅子辺りから見てるっていうものなんだ。 
でも親父に連れられてパチンコ屋行ったことないんだよな。親父に聞いても「連れてった事ない」って言うし。 
ただ、母親に聞いたら「あんたが腹の中に居た時にならパパとパチスロ打ちに行ったことあるよ」って。 
記憶の中の視点の位置は椅子に座った人の腹辺りにあるから、母親の腹の中から見てたのかも知れん。 


148:09/09/24(木) 02:01:05 ID:q8NyCdnS0
胎内記憶と言えば 
私は子供の頃カルシウム剤を飲んでた記憶があるんだが(味も覚えてる) 
実際には母親が私を妊娠中に飲んでたという事が最近判明した 
私自身は飲んだことがないらしい 
カルシウム剤が仕舞ってある場所とかも覚えてるんだけどなあ



150:09/09/24(木) 03:49:53 ID:CiAp6+nB0
母親の見ている光景が見えてるんじゃね? 
もしくは記憶が伝わってるとか



151:09/09/24(木) 03:55:01 ID:E1ALMyjq0
胎児のときに母親と記憶を共有するって話は時々あるよね 
体の一部なんだからありそうな気もするけど、不思議










833: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/31 05:59
小ネタ

今から10数年前、当時低学年の消防だった俺は
近所の仲の佳い友達に誕生日会を開いて貰った



昼飯を済ませてから集まる、というのがそういう集まりの慣例だったため
13時くらいからそれは始まり、俺達子供は外に野球をしに行った
その日はギラギラと太陽が照って、酷く蒸し暑かったのを覚えている
はしゃぎ回っていた俺達は、時間が経つのも忘れ、
野球だけ無く、かくれんぼやだるまさんが転んだ等でも遊んでいたが
太陽が赤く傾いているのに気付いた
そろそろご馳走の時間だというのを俺達は思い出し
親たちが待っている家へ急いだ

人数が結構居ることもあり、かなりのご馳走の数である
ただ、まだ全部が終わっているわけでは無かったらしく
まだ時間がかかるとのことだった
ちょっとした時間暇になったのだ
俺達子供はやることが無かったので思い思いの行動を取り始めた

そんな時、俺はふと思い出した事をそのまま云ってみた
「なぁなぁ、呪いの電話って知ってる?」
俺は特に仲の良かった亮介(仮名)に話しかけた
「え、どんなの?」
戸惑い顔の亮介を連れて
俺達は玄関にあるダイアル式の古ぼけた黒電話に向かった



834: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/31 06:02
そこで取り出したのは幼馴染みの兄貴に貰った電話番号を書いた紙
「この番号に電話をするとかけた電話が呪われるんだよ」
と紙をヒラヒラさせながら俺は亮介に云った
「ふーん、じゃ、かけて見せてよ」
ということでかけることと相成った
まずその電話番号をダイアルする、1コール目で相手が出る
しかし・・・、相手先は一切無言
相手側には低くうなるモーターの音の様な物がしているのみ
そこで、電話を切る・・・
・・・5秒ほどしただろうか・・・
突如として黒電話は狂った様にベルを鳴らし始めたのである
すっと受話器を耳にあてる
「もしもし?」
受話器から流れる音は先ほどのブゥーンという唸るような音のみ
そこで受話器を元に戻しながら俺は云った
「な、呪われただろ?(笑)」
亮介の頭の上には?が沢山出ていたので
それを解決させるために本人にやらせてみることにした
やってみると本人は結構驚いていたが
同時に先ほどの「呪い」という言葉に過剰に反応してしまっていた
「これってほんとに呪われるの?」
心持ち青ざめた顔をした亮介に俺は苦笑しながら否定した
そこでちょっとした悪戯心で下一桁の番号を変えてダイアルしてみたくなった
もしかしたら、似たような番号があるかもしれない
「ちょっと番号変えてみようぜ
似たような事起きる番号あるかも知れないし」
亮介は怖がりな方なので嫌がっていたが
おれは躊躇せずに下一桁の番号を変えてダイアルしてみた
すると、やはり同じように1コール目で相手が出た
おれは内心やった!と思っていたが速攻でそんな気分は吹っ飛んでしまった


835: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/31 06:04
「ゴォォォォォォー」
得体の知れない叫び声のような音
何か動物が吠えているような生々しい質感・・・
背筋に寒い物が走り、俺は投げるように受話器を置いた
ガチャン!!
・・・と、電話が鳴り出したではないか!
心臓の鼓動が早くなる
「一緒に受話器の音を聞こう、どんな音するかな」
震えるような声で云った俺に亮介がうなずく
「もしもし?」
呟くような声はほとんどうち消された
「みぃーーーつぅーーーけぇーーーたぁーーーぞぉ!!!」
つんざくような太い哮り・・・そして哄笑
真っ白になった俺達は凍り付き、哄笑あふれる受話器を取り落とした
震える手で白いレバーを下ろし電話を切った・・・
誕生日は一転して最悪の日になった
その後、一切変事は起こらなかったが
電話恐怖症になったのは云うまでもない・・・


836: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/31 06:11
小ネタのつもりで書いたけど固いし長くなっちゃったわ、(;´Д`)スマソ
ちなみにこれはマジ話
前に111の話が出てたけど、誰か4桁−4桁の番号で
コールすると向こうからもコールされるっていうの知らないかな
10数年前にうちの地元(多摩地区)ではやったんだけど・・・








27 :1/3:2012/02/25(土) 15:38:49.48 ID:RE13q+ed0
怖くはないが、興味を惹かれた話。
実際の話らしいので出来るだけ仔細に書こう。
作家、民俗学者として知られる山田野理夫氏の話。

或る春の朝、氏が起きると突然右膝が痛み出し、立つことも出来なくなった。
知り合いの鍼灸師を呼んで治療してもらったが、原因不明の痛みは治まらない。
その前後、山田氏は不思議な夢を見るようになったという。

夢の中で山田氏は荒涼とした池の畔に佇んでおり、その池畔には一基の古碑がある。
そこで場面が転換し、いつの間にか氏は杉の大木に囲まれた坂道を登っているのだという。
そのうち杉木立は途切れ、右崖下に川が流れる物見台で膝をさすっていると、そこからは寺の本坊らしき建物が見える。
そこでいつも僧に会うのだが、ここはどこだ問うても、いつも口を閉ざして答えてくれないのだという。
そのまま奥へ進むと、やがて右手奥に微かな光が見えてくる。
ゆったりとカーブした丘の上の建物が、眩い黄金色の輝きを放っているのが見え、
そこで夢は終わってしまうのだそうである。

同じ夢を見るうちに山田氏は、『あの夢に出てくる寺は、平泉中尊寺ではないか』と気がついた。
奥に見えるのは国宝である中尊寺金色堂、最初に見た池は毛越寺の庭園であり、
そしてその池畔に見えたのは、かの有名な松尾芭蕉の『夏草や~』の句碑であろうという。
そうして山田氏はやっと、右膝の痛みが藤原清衡の呪いではないか、と思い当たったという。
なんと山田氏は、奇妙なめぐり合わせから、金色堂の中に眠る藤原清衡のミイラの一部を持っていたのである。


28 :2/3:2012/02/25(土) 15:40:37.63 ID:RE13q+ed0
その昔、昭和25年の朝日新聞文化事業団による本格的な調査以前に、
ある学者たちが清衡の棺を暴き、清衡の遺体を直に見て、触って、調査したことがあったのだという。
金色堂内には奥州藤原氏四代、清衡、基衡、秀衡のミイラと、四代・泰衡の首級が納められているが、
このミイラには大きな謎があった。
このミイラは自然発生的にミイラ化したのか否か、という謎であった。
この謎を解き明かさんと、清衡の棺を暴いた学者の名前を仮にABCとする。
調査中、この学者たちが清衡の遺体の右膝に触れた際、わずかに遺体の一部が欠落したのだという。
骨と皮膚の間の筋肉部と思われる、茶褐色の毛片のような欠片であった。
その欠片を、調査目的で学者たちが持ち帰ったというわけだ。
しかし、すぐに三人に異変が現れた。
Aは電車事故、Bは階段から落下、Cは関節炎で、各々の右膝に何らかの事故が発生したのだという。
そんなことがあったため、ABCの夫人たちが、民俗学者であった山田氏に相談を持ちかけ、
「これは清衡の呪いだと思うが、どうしたらいいかわからない」と、遺体の欠片を譲渡したのである。
そんなわけで、山田氏は藤原清衡の遺体を手に入れたのであった。


30 :3/3:2012/02/25(土) 15:42:35.69 ID:RE13q+ed0
山田氏はこの遺体を元の場所に返さなければならないと思い立たち、人づてに連絡を取り、
後に中尊寺貫主になる僧侶・今東光氏と連絡を取り、事の次第と、ミイラの一部の始末をどうすべきか伝えた。
すべて伝え終わると、今東光氏は驚きの声を上げたという。
「金色堂の棺を開けるのは、日本銀行の金庫を開けさせるよりも遥かに難しい。
 清衡公を元の場所にお返ししたいのは山々だが、棺は今後もう二度と開かれることはないだろう」
そういうけで結局、遺体を元の場所に戻すことは叶わなかったのである。

後日、山田氏がこの体験記を『文芸春秋』に投稿すると、予想外に多くの反応があったという。
ある新聞社が、遺体の一部を撮影させてくれと言ってきたり、
とある霊媒師が、その夢を私も見たと主張してきたりして、
収集がつかなくなり、非常に持て余したという。

その後、その清衡公の遺体の一部は、山田氏の手によって中尊寺境内のどこかに埋葬されたということである。
山田氏は遺体を埋めた場所を、ひそかに『清衡塚』と呼んでいるというが、彼以外にその場所を知る者はいない。

世界遺産に登録された平泉中尊寺の、ちょっと不思議な話。








当時、私は16~17歳でした。

私は京都に住んでおり、私たちの友人の間では夏休みを利用してあるバイトが恒例になっていました。
それは仲間内で『天国のバイト』と呼ばれており、とある寂れた駅の駅員のバイトです。
(今もあるので、固有名詞は出さないでおきます。)

持ち場は全部で3箇所あり、そのどれもが1時間に3本程、観光客を運んでくるのみで、
その前後5分以外はクーラーの効いた駅員室で漫画を読んだり、ゲームをしたり、宿題をやったりと、好き放題でした。
それが『天国』と言われる所以です。

他の駅員は、定年退職し、職場を求めた嘱託のおじいさんばかりで、「今日はなんやしんどいですわぁ」などと言うと、
孫ほど離れた私たちが可愛いのか、嘱託さん達は「それじゃあ宿直室で寝てきたらどうや?」なんか言ってくれるほどヌルイバイトだったのです。

それほど美味しいバイトが一般に募集されるはずもなく、このバイトは自然に毎年、○○高校在学の生徒で埋め尽くされていました。
バイトをしている者は3回目のバイト、つまり3年を迎えると、次の年そのバイトに入れる「選ばれた人」が一年から数人だけ選出され、代々途切れることなく続いてきていました。

当時のバイトメンバーは、U君、K君、N君、Y君、M先輩、私の計6人。
全員男子です。
M先輩のみ3年で、残りの5人は2年。その年、1年生はいませんでした。

この出来事は、このバイトに直接関係ありませんが、このバイトをしている環境が問題でした。
全国的にもその周辺は自殺が異様に多く、嘱託の人たちから怖い体験話を聞かされたりしたものです。
自殺した遺体が毎年必ず数体は発見されますが、その発見者はほとんど早朝から出勤する嘱託の方々。
私たちは8~9時頃からの勤務ですので、幸いそういった現場には出くわしませんでした。

ある暑い日、私たちはそのバイトを終え「お疲れ会」を開くことになりました。
お疲れ会というのは、別段変わったことじゃなく、単にバイト後にみんなで雑談するだけのイベントです。

バイトは2シフトで終わるのが19時と23時の2種類。
お疲れ会に参加したいけど、早番だという場合は4時間ほど持ち場でヒマを潰して遅番の終わりを待つのです。
その日は珍しく、6人全員が参加しました。

「オレは今日参加しようかなー」というのが残り2人にも波及して、
「じゃあ何もないからオレも」という風に、早番全員が残っていました。

お疲れ会の場所は日によって異なりますが、その日は「風情があるやろ」ってことで、2本の川が合流し、1本の鴨川になる中州に下りて行うことにしました。
中州に下りるには、2本の川に掛かった2つの橋の間から川べりへと石段を降りていくと着きます。
左右を川がサラサラと流れた砂利の上で座り、いろんな雑談をして楽しんでいました。
K君とN君、それからM先輩はお酒が好きで、近くのコンビニで缶ビールも買い込み、
少しだけ飲めるU君は付き合い程度、全く飲めない私とY君はジュースで、といった具合でした。

皆が談笑しているとき、M先輩のポケベルが鳴り出しました。
他の皆は大して気にすることもなく、話を続けていると、
「あれ?誰やろ…」
M先輩が言いました。
「どうしたんすか?」
誰かが尋ねると、M先輩が自分のポケベルを私たちに見せてくれました。
【ドコニイルノ】
それを見た誰かが冷やかします。
「またぁ~、誰やろって、それはオレらが聞きたいですよ~」
とニヤニヤして言います。

当時、携帯というものはまだ限られたビジネスマンが車の中でだけ使う高価なもので、普及していたのはポケベルとPHS。
(今の若い方々は知らない方も多いかもしれません。)
基本はポケベルで、中にはピッチPHSを持って、ベルと共用している人もいる、そんな時代です。

数字だけが入るポケベルから進化して、その当時は短いカタカナを送ることができました。
街の公衆電話では、女子高生が高速でメッセージを打ちまくる光景をよく目にしました。
11はア、15はオ、21はカ、といった具合に入れるのです。
川原で飲んでいた6人もそれぞれポケベルやPHSを持っていました。

「いや、ホンマ心当たりないし!」
とM先輩が言った瞬間、手に持ってこちらに見せていたベルが再び鳴りました。
確認するM先輩。
訝しげな表情を浮かべ、私たちに見せます。
【ワタシモイレテ】
「どこって聞いておいて、入れてって何やねん。意味分からんわ」
とM先輩。
「彼女ちゃうんすか?」
「いや、彼女おらんのん知ってるやろ」
その時は大して気にも留めず、また雑談を再開しました。

数分して、また鳴るM先輩のポケベル。
「もぉ~~~誰やね~ん…」
と、また私たちに見せてくれたベルには
【ナイノ】
と。
全員「はぁ~?」と苦笑していました。
すると、今度もすかさずもう一度ベルが鳴り、
【ドコニアルノ】
「どこにいる、の次はどこにある、か…」
M先輩はわけが分からない様子で、呆れて鼻で笑っていました。
ところが、ポケットにしまいかけた時、また鳴ったベルを見たM先輩は一気に青ざめたのです。

「…次はなんすか?」
「…どうしたんです?」
興味津々に聞く私たちに、M先輩は何も言わずにベルを見せてくれました。
【ワタシノアタマガナイノ】
と、ありました。

皆に見せた後、M先輩はいきなり怒り出しました。
「ちょ、お前ら。オレが霊感強くてこういう冗談いっちばん嫌いなん知ってるやろ!」
驚く私たち5人。
「誰やねん!こんなふざけたん入れたヤツ。ちょーもうええし、ホンマやめろや」
まで言った時、またベルが鳴りました。

M先輩の真剣さと、もしかして霊的なことなのかという驚きで5人も押し黙ってM先輩が確認する様子を見守ります。
確認したM先輩は「ハッ」とひきつった笑いをすると、M先輩はまた見せてくれました。
【アソボウヨ】
見せながら「誰や」とM先輩は問い質します。
「お前ら、ピッチ(PHSのこと)持ってるやろ。それでこれを入れてるん分かってんねん」
そう言うと「とりあえず全員ピッチここ出せ。発信履歴見るわ」と言い出しました。
PHSからメッセージを送るには、メッセージセンターに電話を掛けなければいけないので、
発信履歴を見ると確認できるのです。

「オレちゃいますよ…」と皆口々に言いながら、砂利の上にPHSを出していきます。
全員が出し終わって、2~3人目のPHSをM先輩が確認し、
「お前もちゃうな」
と言った時です。
またベルが鳴ったのです。

全員のPHSがその場に出されているわけですから、その時点で全員の無実が証明されましたが、同時に何やら気味の悪いメッセージがこの6人以外から入ってきていることも証明されました。
「え…」と言ってゆっくりM先輩はベルに再び目をやります。
真顔で差し出してくれました。
【アタマサガシテ】

口々に皆気持ち悪がり、
「誰のいたずらか知りませんけど、なんや怖いっすねー」
「うーわ、めっちゃ怖い!」
「霊や、霊や」
「ほんま誰やね~ん」
と少し興奮しつつ、6人が出した答えは「他の場所に移動する」でした。
川の近くで、あまり人気が無かったからという怖さも大きかったからです。

ゴミを集め、6人は降りてきた石段に向かって歩き始めました。
ピリピリピリピリ、ピリ。ピリピリピリピリ、ピリ。
またM先輩のベルが鳴りました。
全員M先輩のベルに群がってメッセージを見ます。
【ドコニイクノ】
それを見た瞬間、全員「うわぁぁぁぁ」とか「おいおいおいおいおい」とか、
「これまじでやばいってー!」など悲鳴を上げて走り出しました。

石段を駆け登って、停めてあった原チャにまたがり、一番に走り出した人の方向に従って一斉に原チャで逃げ出す6人。
結局、最寄の私鉄駅前まで行って先頭が止まりました。
駅前は、自動販売機や、公衆電話の人工の光があり、皆ちょっとずつ平静を取り戻してきました。
「さっきのんはやばかったなー」
「オレこんなん初めてやわー」
「ちょっとー今日寝れへんかもしれんやーん」
と、まだ多少遊び半分だったのかもしれません。楽しいハプニングが起きた、と。
駅前の街路樹の枠に腰掛けたM先輩がしばらくして皆に言いました。
「アレはホンマにやばかったと思う。実は最初からちょっとイヤな気はしてた」
「まじですか?」などと皆がリアクションしてる時に、
またイヤな音が鳴りました。

M先輩は「勘弁してくれー…」と言いながらも、見ます。
そして一言、「大丈夫そう…」と言って見せてくれました。
【ドコニイッタノ】
皆「見失ったんちゃう?」と言い出し、一人が「今のうちにバラけて家帰ろうや」と言い出しました。
一人で帰るのが怖いという声もありましたが、程なくその案に皆同意。
各自原チャにまたがって「ほなまた明日なー」などと言って用意している時。
再びベルが鳴ったのを聞いて、6人はピタっと動きを止めました。

ベルを確認したM先輩は「帰るのは中止。移動しよう」と言いながらベルをこちらに見せます。
【ミイツケタ】
信号無視もしましたし、首にかけたタオルが風で飛んでも拾いには戻りませんでした。
24時間開いている喫茶店を見つけ駆け込んだ6人の内、3~4人は震えていました。

ドラマのように分かりやすく震えているわけではなく、
椅子に座ると、膝がカタカタ揺れ、それがテーブルに伝わってシュガーケースがコトコト揺れるような震えでした。
移動している間に、
【ドコヘイク】
【オマエ】
【アタマガナイ】
【カエセ】
【アタマヲカエセ】
と次々とメッセージが入っていたそうです。

もう既に少し放心状態の5人はそれを聞かされても「そうですか…」といった反応。
確かにクーラーは効いていましたが、ほとんどの人間が「ここは寒い」とも言い出し、
もうどうしていいか分からない状態です。
1時間ほど喫茶店にいて、結局、6人全員で一番家の近いY君の家にいくことになりました。
Y君の家に着き、Y君の提案で仏間で雑魚寝することに。
「仏さんがいるから守ってくれるんじゃないか?」という安直な考えでした。
それが功を奏したのか、Y君の家に入ってからベルはピタリと止まったのです。
ところが、さらにおかしなことが起こり始めました。

U君が言った一言「あれ?Kはどこ?」。
K君の姿が見えないのです。
「トイレ?」
トイレにはいませんでした。

K君はY君の家のどこを探してもいませんでした。
家の前を確認すると、彼の原チャだけありませんでした。
あれほど怖い状況で一人で無断で帰るとも思えません。

不安になり、K君のPHSに電話を掛けましたが、誰も出ません。
Y君が「これは非常識とかを気にしている状況じゃないから」と、とりあえず親御さんにいなくなった旨を報告するため、
PTA会員名簿でK君の自宅電話番号を調べ、自宅に電話しました。
夜中の3~4時頃です。
しばらく誰も出ませんでしたが、やがて彼のお母さんが出られました。

「非常識なお時間にすいません。K君と一緒のアルバイトしてるYと言いますが…」
彼はそこまで話して、こちらを見ました。
「ちょっと待ってね、やって。K、家にいるみたい…」
「はぁ?なんやねんあいつ!」「帰るんやったら一言言えやー」
と皆口々に愚痴ります。

しばらくして電話口に出たKと会話したYが私達に言ったことは、
「あいつ、今日早番で先帰ったとかゆーとる」
全員、顔をしかめて聞き返す。
「なんか、お疲れ会誘われたけど、今日は用事あったから帰ったやんって」
確かに寝起きの声だったそうです。

皆、よくよく考えましたが、いたようないなかったような、つまり記憶が曖昧なのです。
存在感が無いとかいう話ではないです。6人のうちの1人なので、いなければすぐ分かるはずなのに、最初の川原からY君の家に着くまで、誰もが「K君がいない」ことを感じていなかったのです。
でも「どんなことを話したか」とか「何か証拠があるか」と言われれば誰も言えない。
ただ、確かに6人だったと皆記憶しています。

かなり長くなりましたが、これが私の体験した一番怖い話です。
長文、すいませんでした。








451 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/06/27 13:46
高校時代、苛めに合い、登校拒否を繰り返していました。
心配した母が占い師に見てもらったらしく、
ある日、「占い師の人に見てもらったんだけど○○(私の名前)はもっと明るくすると人生が良くなるみたいだよ」
と言うようなことを言って来ました。
それを聞いて憤った私は自分の部屋をごそごそと家捜し、
その占い師が施したと思われる、自分がつい先日まで使っていた茶器になにか真言がかかれたものを
部屋の私よりも丈のあるタンスの上に隠されて置いてあるのを見つけました。
それを憤りながら破棄したのですが、その時の感情が今でも忘れられません。
茶器を見つけた時、私は

『 ほ ら や っ ぱ り あ っ た じゃ な い 』

と思っていました。
しかしあの時、母は何かを施した、と言う様な事は一切言っておらず、
何故あの時そう言う風に思ったんだろう、
と今でも不思議に思います。

怖い話でなくてすみません・・。









55 :本当にあった怖い名無し:2023/12/19(火) 22:52:03.92 ID:vs6+sCDG0.net
何年か前にあったことなんだけど。
俺が前に住んでた地域って、ごみ収集が深夜に行われるんだよ。
うちのマンションは、プレハブ小屋みたいなところがゴミを置き場で、俺はいつもは朝の出勤前にゴミ出しに行ってたんだ。でもその日は色々忙しくて、ゴミを出すのが深夜になっちまった。家の玄関を出たらゴソゴソ音が聞こえて、ああ、もうごみ収集の人が来ちゃったのかって思った。
それで急いでマンションの下に降りたら、案の定ごみ置き場にはもう人がいて、俺はその人に声かけたんだよ。
すいません、ゴミをもう一個持っていってもらえますかって。
でも返事がなかったから聞こえなかったのかと思って、今度はしっかり近寄って、その男の真後ろですみませんって声をかけた。
でも、また返事がない。
俺はこの時点で、なんだこいつ、耳遠すぎだろってちょっといらいらしてた。
だから、耳元でもう一回声かけようと顔を寄せたんだ。
今でもはっきり思い出せるんだけど、そいつは紺色っぽい上着羽織った中肉中背っぽい男で、しゃがみ込んでゴミ置き場に頭突っ込んで、街頭に照らされながらガサゴソやってた。俺は、そいつの上から覗き込むように声かけようと思ったってわけ。


56 :本当にあった怖い名無し:2023/12/19(火) 22:52:39.52 ID:vs6+sCDG0.net
で、いざ近づいてみたら、そいつは一心不乱に、ゴミを袋の中から取り出してはじっと見つめて自分の前に並べるのを繰り返してる。
しかもそれだけじゃなくて、延々と
もったいないねえ、もったいないねえ
って呟いてた。
めちゃめちゃ気味悪かったけど、その時は障害者とかその類なんだろうと思った。
当然関わり合いになりたくないから、俺は立ち去ろうと思ったんだけど、びびったのはその時。
全く足が動かなかった。ぴくりとも動かなかった。
どうにかこうにか動こうと焦ってたら、その男が急に立ち上がってこっちに向き直った。目が合った時、やべえって思った。
なんていうか、見てるだけでクラクラして生気を吸い込まれそうな目だった。黒目のところに眼球があるんじゃなくて、ぽっかり穴が空いてるような感じ。
でも、合った目はすぐ逸らされて、そいつは道の向こうに去っていった。ちょうど、大通りに行くのとは反対の山の方に消えていった。
そいつが見えなくなって、急に足が動くようになって、俺は転がるように家に逃げ帰った。


57 :本当にあった怖い名無し:2023/12/19(火) 22:53:54.09 ID:vs6+sCDG0.net
それで、俺が本当にやばい目に遭ったのはその後。

初めは、剥いた玉ねぎの皮を捨てるのが無性にもったいないと感じたことだった。
台所の三角コーナーに捨てて、他の生ゴミと混ざってぐちゃぐちゃになったそれをわし掴んで、口に入れたくてしょうがなかった。
なんでそんなふうに思うのか意味がわからなくて、袋の口を閉じてでかいゴミ箱に放り込んだ時はモヤモヤしたけど、その時はまだ我慢できてた。
でも次第に、生ゴミを捨てるのも我慢できなくなって、とうとう全部食べるようになった。野菜を洗うのも許せなくて、泥がついたまま丸齧りするようになった。食用のものがついてるものは全部食べなきゃ気が済まなくて、油が染み込んだフライドポテトの袋まで口に入れてた。
その時の俺には、やばいことしてる自覚は確かにあった。ただ、人間として、生き物としてこうしなければならない、みたいな感情に支配されてて、抗えなかった。


58 :本当にあった怖い名無し:2023/12/19(火) 22:56:53.33 ID:vs6+sCDG0.net
それこそ、もったいなくてもったいなくて、早く自分のものにしないと、誰かに奪われてしまうっていう危機感に支配されてた。

後から同僚に聞いてみれば、当時の俺は自分の食事の時以外にも、外で物を食べてる人がいるたびに射殺しそうな目で見てたらしい。
同僚たちからは、疲れてるんじゃないか、しばらく仕事を休んだらどうだと言われるようになったけど、俺は頑なに聞き入れなかった。

でも、その後、今度は記憶が曖昧になる日が増えた。
はっと気づいたら、さっきまで朝だったはずなのにもう夕方になってる。
当たり前だけど、そんな状態でまともに出勤しているはずもなく、無断欠勤がつづいた。ただ、俺の様子がおかしいことに気づいていた同僚が上司に掛け合ってくれたらしく、クビにはならずに休職することになった。

で、実はその後のことはほとんど覚えてない。親から聞いたことをもとに話せば、俺の様子があまりにもおかしかったんで、知り合いから親に連絡が入って実家に連れて帰られたらしい。実家でゆっくり過ごせば回復するかと思ってたけど、だんだん目の焦点も合わなくなって、それと同時に夜になると外を徘徊するようになったんだと。目を反した隙に、すぐ家から出てどこかへ行こうとするので、大変だったそうだ。信心深い両親や近所の人たちが寺に駆け込んだりしたそうだけど、俺は回復しなかった。


59 :本当にあった怖い名無し:2023/12/19(火) 22:58:53.04 ID:vs6+sCDG0.net
記憶が曖昧な中でもなんとなく覚えていることがあって、そういう時は大体、俺は暗い路地を歩いてる。すると、何か目当てのもとを見つけて、それに向かって吸い寄せられるように進むところで、またぷつりと何もわからなくなる。

ただ、一つだけ途切れずにつづいている記憶がある。俺は例によって暗い路地を歩いてて、目当てのものを見つけて、そこに引き寄せられていく。たどり着いたところは銀色の扉の前で、俺はその取手を掴んで開く。そしてしゃがみ込んで、目の前のものに手を伸ばした。
その瞬間、肩をトントンと叩かれて、大丈夫ですか、と声をかけられた。振り向けば、サラリーマンっぽい男の人と目が合った。一瞬にして意識がクリアになった感覚があって、そこで俺の視界はまた暗くなった。

それで、次に気づいた時には実家の布団の上。実家から少し離れた住宅街の路地に1人で倒れてたんだと。
両親は、急にまともになった俺を見てそれはそれは驚いてた。

その後は、特に異常もなく、無事に日常生活を過ごせてる。
俺が回復した理由は結局分からずじまいで、あの、最後に会ったサラリーマンが本当にいたのかどうかすらも分からない。
ただ、もしあの人が実在しているのだとするなら、俺のせいで苦しんでいないといいなと心から思ってる。








99 本当にあった怖い名無し sage 2007/04/22(日) 02:15:43 ID:V1kmQa8m0
俺は田舎に住んでるんだけどさ。電信柱に「アルバイト募集 日給2万」ってあったのよ。
内容書いてないけど電話番号だけ書いてあって、田辺(仮名)と「なんぞこれ~」って大騒ぎ。

あっ、都会の人間にはわからんかもしれないけど俺んとこでは2万ってかなり高いのよ。
だから俺等の中では興味深々でさー。
何にも書いてないからいかにも怪しいのも更に興奮させたんだわ。

で、田辺とからかい半分で電話してみるかって事になったんだわ。
電話したらすぐに電話出たんだけど若い女の声でさー。
「お電話ありがとうございます。 ○○サービスです。」ってえらい普通の返答だったもんで拍子抜けしつつも「バイト募集のチラシ見たんですが内容ってどんなのですか?」って聞いたら、なんでもペンション従業員のアウトソーシングをやってて誰でもできる軽作業って言うじゃない。
インターネットでさあ。リゾートバイトっつーの?あれをイメージしたね。
出会いがあって女の子とヤレるっつーあの甘い誘惑に誘われて一回やってみようかって事になったんだわ。
友達同士でも良いっつーからさ、田辺と盛り上がって行くことにしたんだけんども
現地集合で電車代立て替えておけっつー変な条件だったわけよ。

まあでもそんなに遠いとこじゃねーからいいわいいわで行ったんだけど、着いてみたらなんともまあ古いペンションでさあ。
オーナーは50代のおばさんで。可愛い子なんて他にいないわ
俺等以外に人はいないわでテンションさがりまくりだったわけよ。
しかも不思議な事に客がいねーのよ。

なんだこりゃと思いつつも。言われた仕事(買い物と風呂洗いくらいしかなかった)やって。
で、夜になって寝るかって話しになるんだけど、なぜか田辺と俺は別の部屋で寝るように言われたんだわ。

変だなあ。と思いつつも言われた通りの部屋で横になったは良いけどなんだか寝心地が悪い。
ウオーターベットでさあ。始めてなもんだからどうもしっくりこない。
まあそれでも俺は寝つきがいい方なんで気が付いたら寝てたわさ。

そしたらさ。
気が付くと田辺が部屋の中にいて俺を起こしに来たらしいんだけどやたらと部屋中が変な匂いがするのよ 線香みたいな変な匂い。
「なんぞ田辺」と聞くと。田辺が汗だくで「やばいぞここ、はよ逃げんと」って言うわけよ。

俺も寝ぼけてたんだけど、田辺の様子を見ると尋常じゃないもんでさ
「どうしたんね?」って聞いたら「ちょっと起きてみ」言うて起きたらベットカバーをめくったんだけんども。
ウオーターベットだと思ってた下には腕が何本も入っとって絶句してしもうたわ。
それで荷物持って大急ぎでペンションを後にしたんだけど真っ暗の森の道を通って行くのも怖かったわ。
いつあのオーナーが追いかけてくるかわかったもんじゃないし。
とにかく無我夢中で逃げて朝になってから田辺が「お前あの冷蔵庫の中見たか?」って訊いてきたんで見てないって答えると「あん中なあ、ラジオが入っててすごい小さな声で呪文みたいなの唱え続けてたわ」そんな事を言った。

後日談だけんども。俺さ。ケータイをペンションに落としてきたみたいで、掛けたのよ、そのケータイにそしたら
「○○君?どこにいるの?」って知らない男の声がして怖かったわー。急いで解約したけど。

名前ばれちゃってるし。これからなんかあったらどーしよ・・。とほほ。









102 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/22(火) 23:56:28 ID:wWzLAvRP0
そういえば今日名古屋の地下街の階段があるとこなんだけど変なの見たよ
お母さんの肩に頭預けて寝てる女の子を抱っこしてるとこなんだけど、普通なら微笑ましいのに
その子見て物凄く気持ち悪くなっちゃったんだ。
え?なんで?ってパニくって手すり握ろうとまわり見回した時に
視界の端にいるその親子の女の子の顔から腕までブワワワアアアッと一瞬で真っ黒になって
瞬きすると普通の肌色になって、もう一回瞬きすると墨汁みたいに真っ黒になって
何度も繰り返してたんだよ
それが、何回目かの瞬きの時に真っ黒から戻らなくなっちゃって、他の人は普通なのにその子の回りもぼやけてて
怖くて冷や汗が止まらなくなっちゃったんだ
皆もう長袖とかきてる位涼しいのに私汗だくで、割と狭いところだったから近づかないように距離とって歩いてたんだ。でもその子のお母さんが券売機で券買おうとしてんの
その度にその女の子の顔にかかってた髪がユラッユラってゆっくり揺れて顔が見えそうになってるの
その時は逃げたい逃げたい逃げたい近づきたくないって
顔見たら何かが壊れる気がした。
困惑する父さんの袖引っ張って早歩きで逃げた
んで、今何故か体中が異常に重くて吐き気と謎の熱が出てるんだよね。
高くないからインフルじゃないんだけど逆に怖い







227 sin New! 2006/11/24(金) 21:05:03 ID:5oq+UU2n0
自分がまだ小学のころ・・。
自分の住んでいる周辺で大変な火事がありました。
古くからの大きな家で、かなりひどい事になって、周りの家を3軒飲み込んだらしいです。
そして、その火事を境に立て続けに火事が4軒ありました。

自分は近所の悪友と、ちょっと小高い所にあるゲートボール場に集まって、最近続いている家事について噂しあっていました。
一番悪がきのNが言うには、最初の火事の燃え方がすさまじかったとの事。
風が吹いていたのかゴウゴウと燃え盛る炎はまるで生きているかの様に周りの家を飲み込みながら燃え盛り、近所の人が、住人の人が泣き叫んで、想像もつかないほどあわただしかったと。
自分は聞きながらかなり背筋が寒くなったのをおぼえている。
周りの連中もおんなじだったらしく、こんな話やめて昨日のテレビアニメの話をしだしたときだったかな?
物凄く焦げた匂いとともに、ゲートボール場を下りたところにある家からいきなり黒い煙が上がりだした。
「!!!?」
みんなそんな感じ、パニックになりながら見渡しのいい崖の方に行くと、オレンジの炎がぶわァ!っと走り出した。
「おい!あれK○じいさんの家じゃね??」
それは近所でも大変気難しいクソ爺と言われていたK○さんの家でした。
それから炎はたちまち勢いを増して、あっと言う間に立派な家も庭も飲みつくされました。


229 sin New! 2006/11/24(金) 21:18:24 ID:5oq+UU2n0
子供の自分達にはなすすべもなく、ぼぉっとみていると、あっちこっちから人が集まり
消防車も沢山やってきました。
消火活動が始まり、水が勢いよく家にかかるものの炎は勢いを増すばかりで一向に消える気配はありません。
ゲートボール場を下りるのも、今まさに燃え盛るK○さんの家のすぐ横を通らなければ帰ることも出来ないので、
自分達はただただ炎を見つめるしかありませんでした。
そんな時、ばァァん!という音が遠くで聞こえました。
みんなは一塊でうずくまって泣いていたので自分だけが崖のギリギリのところまで見に行くと、燃え盛る家から
小さな炎が飛び出してきました。
「なにあれ?」
自分の声で泣いていた何人かが近くまでやってきました。
その瞬間、大きな声で
「燃えろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!これなんだァ!これだ!」
と言う声が自分にははっきりと聞こえました。
今思い出しただけでもゾッとする様な声だった。

そのすぐ後に家は今までのがうその様に鎮火しました。


233 sin New! 2006/11/24(金) 21:39:01 ID:5oq+UU2n0
後日談
家から飛び出した小さな炎はK○さん本人だったそうです。
そして、最近の火事はK○さんが放火したものだったのが、後から奥さんの
話でわかった事だそうです。
ただ、最初の火事はK○さんの放火ではなく、今でも火事の原因はわからず。
だけど奥さん曰く、k○さんは最初の火事を見に行ってから様子がおかしく
なったらしい。
帰った夜に、いきなりコンロの上でエプロンを燃やしたり、焚き火の日を庭
の木に移そうとしたり・・、そしてとうとう奥さんはK○さんが夜遅くに外出
したのを不審におもい、後を着けた所、火事が起こりしかもその家からK○さん
が飛び出してくるのをみたそうです。
今は亡き自分のおじいちゃん代わりだった人曰く、
「時として人は火に見入られる、目撃した火が大きくすさまじいものほど魅入ら
れる力は強くなりまた、その火を見たくなる・・。
K○さんは火に魅入られたのかも知れないね。Mちゃん(自分)Mちゃんは火に
魅入られないようにね、Mちゃんの生まれ星は火なんだから。」
まだ小学だった自分にはよく言っている意味がわからなかったけど、最近実家
に帰った時に火事を見てふと思った・・。
・・火ってこんなに綺麗なんだ・・・
はっとして正気に戻ったけれど、なんとなくその時K○さんがあの時叫んだ断末魔
がわかった気がした。

「燃えろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!これなんだァ!これだ!」

これがちょいと自分的には怖かった話。
心霊的なのもじゃなくてごめんなさい。
あと長文で、読みにくくてごめん、パソコンは難しい・・・。





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